JP3887111B2 - 水栓の設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓の設置構造に関し、詳しくは水栓設置に際して水栓取付装置を用い、また水栓用配管として可撓管を用いた水栓の設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、壁への水栓の設置構造として、即ち垂直面を設置面とする水栓の設置構造として、壁に設けた貫通口を通じて壁裏から水栓用の配管の端部を突き出させ、その配管端部に対して水,湯の通路構成部材を兼ねたクランク脚を接続固定し、そしてそのクランク脚に水栓本体を接合することによって、水栓本体を壁に設置するようになした設置構造が一般に用いられている。
【0003】
この設置構造の場合室内側、即ち取付基体としての壁の表面側から水栓を取付基体としての壁に取付施工ができるものの、クランク脚の存在によって水栓本体が室内側に大きく突き出した状態となる問題がある。
【0004】
従ってこの設置構造を浴室における洗い場の水栓の設置構造として適用したとき、水栓が洗い場側に大きく突き出した状態となって見栄えが悪くなるとともに、水栓の突出しによって洗い場空間が狭くなるといった問題を生ずる。
【0005】
一方カウンターへの水栓の設置構造として、即ち水平面を設置面とする水栓の設置構造として、図10に示すような設置構造が用いられている。
同図において200は水栓(この例ではシングルレバー式混合水栓)で、水栓本体202とこれから延び出す吐水管204及び水栓本体202上部の操作レバー208とを有している。
210は取付基体としてのカウンターで、水栓取付穴212が形成されている。
【0006】
この図に示す設置構造の場合、水栓本体202から延び出した雄ねじ管214を、水栓取付穴212をカウンター210の上面(表面)側から下面(裏面)側に挿通し、そしてカウンター210の裏側において雄ねじ管214に固定ナット216をねじ込み、その固定ナット216の締付力に基づいて水栓本体202を取付基体210の上面、即ち水平な設置面210Aに取り付ける。
【0007】
しかしながらこの設置構造の場合、カウンター210の裏側において水栓本体202の固定作業をしなければならず、水栓設置の際の作業性が悪いといった問題がある。
【0008】
そこで取付基体の表面に位置させられる取付部材と、取付基体の裏側に位置させられて取付部材とともに取付基体を挟み付けるホルダと、それら取付部材及びホルダを連結し且つ取付基体を挟み付けるように締結する締結具とを備えた水栓取付装置を取付基体に装着し、その水栓取付装置に対して水栓本体を固定することでによって水栓を取付基体に設置するようになした設置構造が提案されている。
【0009】
この設置構造の場合、取付基体の内面(表面)側からの設置施工が可能で施工性が良く、また取付基体からの水栓の突出しを最小限に抑え得る利点がある。
【0010】
ところで、従来にあっては水栓用の配管として鋼管が使用されているが、近年鞘管ヘッダー方式と称される配管システムが採用されるようになって来ている。
【0011】
この方式は、一般に蛇腹管から成る鞘管(外管)の内部に可撓性のチューブを挿通し、それら2重管から成る配管を壁裏等において引廻し配管し、その一端側をヘッダーと称される装置に接続する一方、他端側を水栓に接続するようになしたものである。
ここで鞘管はチューブのガイド管としての働きを成し、内部のチューブが実質的に水,湯の流通路を形成する。
【0012】
図11はその鞘管ヘッダー方式による配管の施工状態を示したものである。
同図において218はその2重管から成る配管で、全体が可撓性を有しており、その一端側がヘッダーに、また他端側が浴室ユニット220の壁222等に固定された上で、内部の水栓に接続される。
【0013】
配管218は、図12に示しているように蛇腹管から成る可撓性の鞘管223と、その内部に挿通された可撓性のチューブ224とから成っており、その端部には壁等の取付基体への固定と水栓との接続を行うための固定接続装置225が取り付けられている。
【0014】
固定接続装置225は、板状の固定部226とハウジング228とを有する本体230を有しており、その固定部226において壁等取付基体に固定されるとともに、その内部には管継手,パッキン,ワッシャー等の部品が収容されていて、ハウジング228内部に突入したチューブ224の端部がその管継手に接続されている。
【0015】
管継手からはまた、ねじ管232が板状の固定部226前面側に突き出しており、そのねじ管232に対して室内側で水栓の配管接続部が接続されるようになっている。
【0016】
しかしながらこの鞘管ヘッダー方式における固定接続装置225は多数の部品を有する複雑な構造のものであって、その分コストも高く、また各部品の組み付けのための作業も必要であって施工性において問題があり、また多数の部品を水密に繋ぎ合せていることからそれだけ漏水個所も多くなるといった問題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓の設置構造はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1の水栓の設置構造は、水栓の取付基体に貫通の水栓取付穴を設けるとともに、(イ)該取付基体の表面に位置させられる部材であって水栓本体を固定可能な取付部材と、(ロ)該取付基体の裏面に位置させられて該取付部材とともに該取付基体を挟み付けるホルダと、それら取付部材及びホルダを連結し且つ該取付基体を挟み付けるように締結する締結具と、を備えた水栓取付装置を該取付基体に装着した上で、該水栓取付装置を介し水栓を該取付基体に取り付けるようになした水栓の設置構造において、前記ホルダの前記取付基体を裏側から挟みつける部分に配管接続用の貫通の開口を備えるとともに、該開口の内側に、可撓管からなる水栓の配管を保持し固定する配管固定部を設け、且つ該配管と該水栓との接続構造を、該水栓の配管接続部に該配管を挿し込むことで該配管を抜止状態に接続するものとなしたことを特徴とする。
【0018】
請求項2の水栓の設置構造は、請求項1に記載の水栓の設置構造において、前記ホルダが前記取付基体の表面側から前記水栓取付穴に対し該取付基体の裏面側に挿通可能であって、前記水栓取付装置が該取付基体の表面側から該取付基体に対して取付可能なものであり、前記設置構造が前記水栓を該水栓取付装置を介して前記取付基体に対し表面側から取り付けるものであることを特徴とする。
【0019】
請求項3の水栓の設置構造は、請求項1,2の何れかに記載の水栓の設置構造において、前記配管固定部を、一対の弾性爪を有しそれら弾性爪によって前記配管を弾性的に把持するものとなしたことを特徴とする。
【0020】
請求項4の水栓の設置構造は、請求項1,2の何れかに記載の水栓の設置構造において、前記配管固定部を、前記配管における蛇腹管の溝又は突条を弾性的に嵌合させる突起又は溝を有する形態としたことを特徴とする。
【0021】
請求項5の水栓の設置構造は、請求項に記載の水栓の設置構造において、前記突起は前記蛇腹管の周方向に沿って所定間隔で複数設けられていることを特徴とする
【0022】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の水栓の設置構造は、壁等の取付基体の表面に位置させられる取付部材と、裏面に位置させられるホルダと、それらを連結する締結具とを備えた水栓取付装置を先ず取付基体に装着し、これを介して水栓を取付基体に取り付けるようになすとともに、その水栓取付装置におけるホルダに、可撓管から成る配管を保持し固定する配管固定部を設けたもので、この設置構造によれば、水栓用配管として上記のような鞘管ヘッダー方式におけるような可撓管を用いた場合において、その可撓管を壁等取付基体に固定するための固定装置を省略することが可能となり、水栓設置に際して必要な部品の点数を少なくでき、所要コストを低廉化することができるとともに、施工作業性をより簡略化することができる。
【0023】
尚、可撓管から成る配管の端部を直接水栓に接続した場合、配管端部は水栓に固定状態となるが、他の部分はフリーの状態となり、従って吐水,吐水遮断した場合にその配管がその反動によって大きく動いてしまう。
【0024】
ここにおいてホルダの配管固定部は、かかる配管を保持固定することによってその配管の動きを規制する働きをなす。
更にはまた、そのような配管固定部を設けておくことにより、水栓設置に際して配管の端部をホルダに保持固定させておくことで、水栓と配管との接続作業を容易に行えるようになる。
【0025】
換言すればこのような配管固定部をホルダに設けておくことで、水栓本体に対する配管の直接的な接続、即ち上記固定接続装置225を用いないで直接接続することが可能となる。
【0026】
本発明においては、上記ホルダにおける配管固定部を、一対の弾性爪を有し、それら弾性爪によって配管を弾性的に保持するものと成すことができる(請求項)。
このようにすれば配管固定部を簡単に構成できるとともに、配管固定部への配管の固定作業を容易に行うことができ、施工性向上に寄与する。
【0027】
尚この弾性爪の把持による配管固定の場合、上記鞘管ヘッダー方式における鞘管の保持としても、また内部のチューブの保持のためのものとしても機能させることができる。
【0028】
本発明においてはまた、上記配管固定部を、蛇腹管の溝又は突条を弾性的に嵌合させる突起又は溝を有する形態で構成することができる(請求項)。
このようにしておけば、配管が蛇腹管から成っている場合においてその溝又は突条を配管固定部の突起又は溝に弾性的に嵌め合わせるだけで簡単に配管の固定を行うことができる。
【0029】
この場合において、その突起は蛇腹管の周方向に沿って所定間隔おいて複数設けておくことができる(請求項)。
このようにしておけば、蛇腹管を突起に弾性的に嵌合させる際に、全周に亘って突起を設けておく場合に比べて少ない力でより簡単に固定作業を行うことができて好都合である
【0030】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は本例の水栓(混合水栓)で、水側弁部,湯側弁部,湯水混合部を内蔵する金属製の水栓本体14(図2参照)及び水栓本体14を被覆する上側の化粧カバー16と下側の化粧カバー18とを有している。
【0031】
図1において20は吐水口,22はエルボ24を介して水栓本体に接続されたシャワーホース,26は混合水の温度を調節する温調ハンドル(温度調節ハンドル),28は吐水口20からの吐水を行うための流量調整機能を備えた吐水口ハンドルであり、30はシャワー側から吐水を行う流量調整機能を備えたシャワーハンドルである。
この水栓10は、取付基体としての壁12に後に詳述する設置構造にて取り付けられている。
【0032】
図2及び図3はその設置構造を示したものである。
これらの図において、32は水栓取付装置であって、水栓10はこの水栓取付装置32を介して、壁12に設けられた一対の水栓取付穴34において壁12に取り付けられている。
【0033】
ここで水栓取付穴34は、図4及び図5に示しているように正面形状(平面視形状)が円形状を成しており、かかる形状の一対の水栓取付穴34が水平方向に一定距離離隔して壁12に設けられている。
【0034】
水栓取付装置32は、壁12の内面(表面)に位置させられる取付プレート(取付部材)と、壁12の裏側、詳しくは各水栓取付穴34の裏側に位置させられて取付プレート36とともに壁12を表裏両側から挟み付ける一対のホルダ38と、取付プレート36から延び出し、後端部がホルダ38の雌ねじ孔40に螺合された複数個(この例では4個)のボルト(雄ねじ締結具)42とを有している。
【0035】
各ホルダ38は、図4及び図5に示しているように上下方向を長手方向とする略長円形状且つリング形状を成しており、それぞれが水,湯の配管接続用の貫通の開口44を有している。
【0036】
ここで各ホルダ38は、図5に示しているように左右方向つまり幅方向の外径寸法Wが、円形の水栓取付穴34の直径Dよりも小さくされており、また幅方向と直角方向即ち上下の長手方向の外径寸法Lが、水栓取付穴34の直径Dよりも大きくされている。
ホルダ38の上記雌ねじ孔40は、各ホルダ38の幅方向各端部に形成されている。
【0037】
前記ボルト42は、これら雌ねじ孔40に対応する位置において取付プレート36から延び出し、そして図2に示す取付状態で水栓取付穴34を挿通して壁12の裏側の後端部が、各ホルダ38の一対ずつの雌ねじ孔40に螺合されている。
即ち、一対の水栓取付穴34毎に各一対のボルト42がこれを挿通し、各ホルダ38と取付プレート(本例では金属製)36とを連結している。
【0038】
尚取付プレート36は、水栓10の左右方向寸法に対応した長さの長手形状を成している。
そして水栓取付穴34及びホルダ38に対応する位置において一対の配管接続用の貫通の開口46を有している。
【0039】
これら一対の開口46は、その中心が水栓取付穴34及びホルダ38における開口44の中心と一致させられている。
そしてこれら一対の開口46のそれぞれの幅方向縁部から前記一対ずつのボルト42が、ホルダ38に向かって延び出している。
【0040】
この取付プレート36の前面(内面)下部にはL字状の固定片48が設けられており、また上部にはフック状の引掛部50が一体に形成されている。
ここで固定片48には雌ねじ孔52が形成されている。
【0041】
前記水栓本体14は、その後面上部の下向きL字状の掛止片53がその引掛部50に掛止され、そして後面下部が固定片48に固定されることによって取付プレート36に、即ち水栓取付装置32に取り付けられている。
【0042】
ここで固定片48への水栓本体14下部の固定は、水栓本体14下部の固定孔54を挿通した雄ねじ部材56を、固定片48における雌ねじ孔52にねじ込むことによって行われている。
【0043】
上記構成を有する水栓取付装置32は、次のようにして壁12の内面側から簡単に壁12に装着することができる。
即ち、図6(I)に示しているように取付プレート36と一対のホルダ38とを合計4本のボルト42で連結状態としておき、そして(II)に示しているように全体を若干前後方向に傾けた状態として、一対のホルダ38のそれぞれを対応する一対の水栓取付穴34に対し壁12の内面側から裏面側に挿通する。
【0044】
その後図7(III)に示しているように、水栓取付装置32の姿勢を元通り、即ち取付プレート36及びホルダ38が垂直向きとなる姿勢に戻す。
このとき各ホルダ38は、図5に明らかに示しているように上下の長手方向の各端部が、水栓取付穴34の半径方向外側に位置した状態となる。
【0045】
そこで壁12の内面側から各ボルト42を回転操作して締め込む。
これにより取付プレート36と各ホルダ38とが互いに接近し、最終的に壁12を内外両側から強く締め付けた状態となって、ここに水栓取付装置32が壁12に装着された状態となる。
【0046】
さてこのようにして水栓取付装置32を壁12に装着したら、パッキン58を介して化粧プレート60を取付プレート36に被せ、しかる後水栓本体14を取付プレート36に対し引掛部50及び固定片48において固定する。
具体的には、上記のように水栓本体14の掛止片53を引掛部50に掛止し、そして水栓本体14の下部を雄ねじ部材56にて固定片48に締結固定する。
【0047】
尚、雄ねじ部材56を固定片48に締結固定する際、下側の化粧カバー18の貫通孔61を通じて雄ねじ部材56のねじ込みを行う。
【0048】
尚、水栓本体14には水栓取付穴34の位置において水,湯の配管接続部62が後方に突出する状態で設けられている一方、化粧プレート60には対応する円筒部64が設けられており、その配管接続部62が円筒部64を挿通し、一部が水栓取付穴34の裏側に突出している。
この配管接続部62に対して、水及び湯の配管としての可撓管から成るチューブ68が差込接続され、水栓本体14内の通路74に連通させられている。
即ちこの例では、水栓用配管として可撓性を有する樹脂チューブ68が単独で用いられている。
【0049】
尚配管接続部62に挿入されたチューブ68は、爪70によって抜け防止され、またシール部材72によって配管接続部62に対し水密にシールされている。
【0050】
一方上記円筒部64は、図2(B)に示しているように配管接続部62の基端部に設けられたボス部66の外周面にシール部材を介して水密に嵌合している。
【0051】
図4及び図5に示しているように、上記ホルダ38のそれぞれには、開口44の内側において一対の弾性爪80から成る配管固定部82が一体に設けられている。
そしてこれら一対の弾性爪80によって、上記水栓用配管としての可撓性のチューブ68を弾性的に把持し、その端部近傍を保持固定するようになっている。
【0052】
従って本例の水栓の設置構造においては、水栓取付装置32を壁12に装着した状態において、壁12の裏側の可撓性のチューブ68の端部近傍をホルダ38における一対の弾性爪80の間に押し込んで同部を一対の弾性爪80により、即ち配管固定部82により把持させ、その状態でチューブ68の端部を水栓本体14の配管接続部62に接続することができる。
【0053】
本例の設置構造によれば、水栓用配管としてチューブ68を用いた場合において、チューブ68を壁12に固定するための、図12に示すような複雑な構造の専用の固定接続装置を省略することが可能となり、水栓設置に際して必要な部品の点数を少なくでき、所要コストを低廉化することができるとともに、施工作業性をより簡略化することができる。
【0054】
尚チューブ68の端部を直接水栓10に接続した場合、チューブ68の端部は水栓10に固定状態となるが、他の部分はフリーの状態となり、従って吐水,吐水遮断した場合にそのチューブ68がその際の反動によって動いてしまう。
【0055】
ここにおいてホルダ38の配管固定部82は、チューブ68を保持固定することによってその動きを規制する働きをなす。
更にはまたそのような配管固定部82を設けておくことにより、水栓設置に際してチューブ68の端部近傍をホルダ38に保持固定させておくことができ、水栓10とチューブ68との接続作業を容易に行うことができる。
【0056】
尚この弾性爪80の把持による方式の配管固定の場合、上記鞘管ヘッダー方式における鞘管の保持としても、また内部のチューブの保持のためのものとしても用いることができる。
【0057】
本例の設置構造の場合、チューブ68が図12に示すような固定接続装置225を介することなく直接水栓10に接続されており、加えて水栓10は水栓取付装置32を用いて壁12の内面側から脱着可能であるために、チューブ68が何らかの原因で損傷した場合、或いは経時劣化してその取替えの必要が生じた場合においてもこれを容易に行うことができる。
【0058】
図8は本発明の他の実施例を示している。
この例は、可撓性のチューブ68とその外側の蛇腹管から成る可撓性の鞘管86にて水栓用の配管88が構成されている場合の例で、ホルダ38には蛇腹管から成る鞘管86を保持固定するための配管固定部82が開口44の内周面に設けられている。
【0059】
この例において配管固定部82は、その開口44の内周面に沿って所定間隔で設けられた複数の突起90にて構成されている。
この例の場合、蛇腹管から成る鞘管86の溝92を突起90に対して弾性的に嵌め合わせることで、かかる鞘管86の端部を配管固定部82により保持固定することができる。
【0060】
ここで配管固定部82による鞘管86の固定は、ただ単に鞘管86の端部を、突起90を乗り越えるようにして軸方向に僅かに差し込むだけで良い。
そのようにすると各突起90が鞘管86の溝92内部に弾性的に嵌まり込んでこれを保持固定する。
【0061】
この例の場合、内側のチューブ68はホルダ38により特に保持固定されることはないが、チューブ68は鞘管86内部において鞘管86によりその動きが拘束された状態にあるから、水栓を急激に吐水或いは吐水遮断した場合においてもチューブ68が大きく動くといったことはない。
【0062】
尚、上記複数の突起90に代えて、図9に示しているようにホルダ38の開口44の内周に沿って連続的に環状の突起94を形成し、この突起94によって配管固定部82を構成するといったことも可能である。或いはまた、場合によって開口44内周面に沿って溝を形成し、その溝に蛇腹管から成る鞘管86の突条を弾性的に嵌まり込むようにしても良い。
【0063】
本例の設置構造においても、配管88が何らかの原因で損傷した場合、或いは経時劣化してその取替えの必要が生じた場合においてもこれを容易に行うことができる。
【0064】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上例のホルダの形態,取付部材の形態及びこれらを含む水栓取付装置の形態はあくまで一例であって、本発明は他の様々な形態の水栓取付装置を用いた水栓の設置に際し適用することが可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である水栓設置構造に従って水栓を壁に設置した状態を示す図である。
【図2】 同実施例の水栓設置構造を示す図である。
【図3】 同実施例の水栓設置構造を各部材に分解して示す図である。
【図4】 図3における水栓取付装置を壁への装着前の状態で示す図である。
【図5】 同実施例における水栓取付穴及びホルダの形状を示す図である。
【図6】 同実施例における水栓の取付手順の一部工程を示す図である。
【図7】 同実施例における水栓の取付手順の図6に続く工程を示す図である。
【図8】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図9】 本発明の更に他の実施例の要部を示す図である。
【図10】 従来の水栓の設置構造の一例を示す図である。
【図11】 鞘管ヘッダー式の配管システムの例を示す図である。
【図12】 図11における配管端部の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 水栓
12 壁
14 水栓本体
32 水栓取付装置
34 水栓取付穴
36 取付プレート
38 ホルダ
40 雌ねじ孔
42 ボルト
80 弾性爪
82 配管固定部
86 鞘管
88 配管
90,94 突起
92 溝

Claims (5)

  1. 水栓の取付基体に貫通の水栓取付穴を設けるとともに、(イ)該取付基体の表面に位置させられる部材であって水栓本体を固定可能な取付部材と、(ロ)該取付基体の裏面に位置させられて該取付部材とともに該取付基体を挟み付けるホルダと、それら取付部材及びホルダを連結し且つ該取付基体を挟み付けるように締結する締結具と、を備えた水栓取付装置を該取付基体に装着した上で、該水栓取付装置を介し水栓を該取付基体に取り付けるようになした水栓の設置構造において、
    前記ホルダの前記取付基体を裏側から挟みつける部分に配管接続用の貫通の開口を備えるとともに、該開口の内側に、可撓管からなる水栓の配管を保持し固定する配管固定部を設け、且つ該配管と該水栓との接続構造を、該水栓の配管接続部に該配管を挿し込むことで該配管を抜止状態に接続するものとなしたことを特徴とする水栓の設置構造。
  2. 請求項1に記載の水栓の設置構造において、前記ホルダが前記取付基体の表面側から前記水栓取付穴に対し該取付基体の裏面側に挿通可能であって、前記水栓取付装置が該取付基体の表面側から該取付基体に対して取付可能なものであり、前記設置構造が前記水栓を該水栓取付装置を介して前記取付基体に対し表面側から取り付けるものであることを特徴とする水栓の設置構造。
  3. 請求項1,2の何れかに記載の水栓の設置構造において、前記配管固定部を、一対の弾性爪を有しそれら弾性爪によって前記配管を弾性的に把持するものとなしたことを特徴とする水栓の設置構造。
  4. 請求項1,2の何れかに記載の水栓の設置構造において、前記配管固定部を、前記配管における蛇腹管の溝又は突条を弾性的に嵌合させる突起又は溝を有する形態としたことを特徴とする水栓の設置構造。
  5. 請求項に記載の水栓の設置構造において、前記突起は前記蛇腹管の周方向に沿って所定間隔で複数設けられていることを特徴とする水栓の設置構造。
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