JP4204030B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は上水道の給水を受けて大便器洗浄と局部洗浄用の吐水を行なう衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、分岐金具と便器洗浄装置と局部洗浄装置それぞれをケースプレートにねじ固定し、給水管同士のシール部の接合はクイックファスナを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の固定方法では、分岐金具、便器開閉装置、局部洗浄開閉装置それぞれのケースプレートへのねじ締め部のばらつきによりシール部に偏りが発生し、漏水する場合がある。また、外力を受けたときに各接続部に破損が受けないよう確実に固定する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、上水道の給水を受けて大便器洗浄と局部洗浄用の吐水を行なう衛生洗浄装置において、給水金具により供給される外部からの洗浄水を便器に供給する給水路と局部洗浄バルブへ供給する給水路とに分岐する分岐金具を、前記衛生洗浄装置に押え金具で遊嵌状に固定した給水金具に固定すると同時にケースプレートに固定された他部品とクイックファスナで接合するとともに、前記局部洗浄バルブを前記分岐金具とのねじ締めのみで固定したことを特徴とする。請求項1の衛生洗浄装置によれば、大便器洗浄バルブのみをケースプレートにねじ固定し、分岐金具と大便器洗浄バルブの接合部はクイックファスナにて、また分岐金具の反対側は多少のクリアランスを持たせた押え金具にて遊嵌状にケースプレートに固定をすることで、分岐金具の固定のばらつきが大便器洗浄バルブとの接合部に影響を及ぼさず、これにより、良好なシール性が確保できる。
【0005】
また、局部洗浄バルブの固定を分岐金具とのねじ締めのみで行うことにより、局部洗浄バルブ固定のばらつきが、分岐金具と大便器洗浄バルブの接合部に影響を及ぼさず、これにより、良好なシール性が確保できる。
【0006】
上記目的を達成するために請求項2は、分岐金具に締結された給水金具に突起を設け、またケースプレートから前記突起に対向する面に突起を設けたことを特徴とする。請求項3の衛生洗浄装置によれば、分岐金具に締結された給水金具に突起を設け、またこの突起に対向する面にケースプレートから突起を設けることにより給水金具に外力を受けた時に前記突起部がストッパとなりシール部の破損を保護できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る衛生洗浄装置を示す。
図1に示すように、大便器洗浄バルブを備えた便器洗浄装置と一体化されたタイプ(本明細書では「一体型」と呼ぶ)の衛生洗浄装置2は便器1の後部に搭載された大便器洗浄バルブ内蔵の本体4を備え、この本体4の内部には図示しない熱交換器、脱臭装置、乾燥装置、などの各種機能部品が収まっている。このような一体型装置2では、本体4の後部側面に給水口8が設けられており、この給水口8に止水栓10からの給水管12がナット締め等によって結合されている。
【0010】
図2に本発明を実現する為の実施例を示す。以下添付図面に基づいて説明をする。13は大便器洗浄バルブ、14は分岐金具、15は給水金具、16はクイックファスナ、17は局部洗浄バルブ、18は押え金具、22はケースプレートである。
図1に示したように、トイレの壁面等に埋設された水道管と接続された給水管3がトイレの側壁または床面から突設され、給水管3に接続された止水栓10に給水管12が袋ナットで固定接続されており、また給水管12は給水金具15に袋ナットで固定接続されている。
【0011】
図3に示すように分岐金具14と給水金具15は抜け止め用のストッパ24を挟んで袋ナットと分岐金具14に設けられたねじ部14aにて回転自在な構造で接続されており、Oリング23にてシールされている。また、図5に示すように給水金具12と分岐金具14との接続部根元を馬蹄形状の押え金具18にてケースプレート22からのU時形状の突起部22aへねじ20により固定ししている。分岐金具14と大便器洗浄バルブ13はクイックファスナ16にて接合されており、さらにOリング26でシールされている。大便器洗浄バルブ13はケースプレート22に直接ねじ19により固定されており、局部洗浄バルブ17は分岐金具14にねじ25により接続されている。
このように大便器洗浄バルブ13以外はケースプレート22に直接ねじ固定をしない為、各部品の固定による偏りが大便器洗浄バルブ13と分岐金具14のクイックファスナ16による接合部に影響を与えることは無い。また接続作業時に発生する応力を押え金具18とケースプレートからの突起22a、及び給水金具15に設けた突起15aとケースプレート22に設けた突起22a、及び押え金具18と袋ナット21が受けるため、応力が大便器洗浄バルブ13や局部洗浄バルブ17に伝わることが全く無くなり、また給水金具15に回転自在な構造をもたせることにより作業者の意図する方向に変えられるため狭いトイレ内の接続作業が容易となる。
さらに給水管12をフレキシブルチューブで構成して清掃する場合もあるがそのような場合に発生するチューブの捻れによる応力も大便器洗浄バルブ13や局部洗浄バルブ17に加わることが無くなる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のように、分岐金具をケースプレートに直接固定しないことでクイックファスナにより接合されたシール部にOリングの偏りを防ぐことができてシール性を向上させることができる。
また、局部洗浄バルブの固定を分岐金具のみの接合で行うのでクイックファスナにより接合されたシール部にOリングの偏りを防ぐことができてシール性を向上させることができる。
請求項2のように給水金具に突起を設け、さらにケースプレートにその受けを設けることによって給水管を給水金具に接続した際大便器洗浄バルブや局部洗浄バルブに無理な力が加わることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一体型衛生洗浄装置の斜視図である。
【図2】 本発明の実施例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施例を示す大便器洗浄バルブと分岐金具結合部の断面図である。
【図4】 本発明の実施例を示す局部洗浄バルブと分岐金具結合部の断面図である。
【図5】 本発明の実施例を示す押え金具部の断面図である。
【符号の説明】
10…止水栓
12…給水管
13…大便器洗浄バルブ
14…分岐金具
14a…分岐金具ねじ部
15…給水金具
15a…給水金具突起
16…クイックファスナ
17…局部洗浄バルブ
18…押え金具
19…大便器洗浄バルブ固定ねじ
20…押え金具固定ねじ
21…袋ナット
22…ケースプレート
22a…ケースプレート突起
23…Oリング
24…ストッパ
25…局部洗浄バルブ固定ねじ
26…Oリング
Claims (2)
- 上水道の給水を受けて大便器洗浄と局部洗浄用の吐水を行なう衛生洗浄装置において、給水金具により供給される外部からの洗浄水を便器に供給する給水路と局部洗浄バルブへ供給する給水路とに分岐する分岐金具を、前記衛生洗浄装置に押え金具で遊嵌状に固定した給水金具に固定すると同時にケースプレートに固定された他部品とクイックファスナで接合するとともに、前記局部洗浄バルブを前記分岐金具とのねじ締めのみで固定したことを特徴とする衛生洗浄装置。
- 請求項1において、前記分岐金具に締結された前記給水金具に突起を設け、また前記ケースプレートから前記突起に対向する面に突起を設けたことを特徴とする衛生洗浄装置。
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