JP3947347B2 - 水栓取付け機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、水栓を台所の流し台や洗面台、バスタブ等の傾斜取付面部に取付ける際の水栓取付け機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
湯水混合栓の一つとして、混合栓本体に給水管および給湯管を連結し、台所の流し台や洗面台、バスタブ等の水平取付面部に開設された一つの貫通孔に前記給水管および給湯管を挿通させることにより、水平取付面部の上面へ混合栓本体が設置される、いわゆる、ワンホール混合栓がある。前記給水管および給湯管は、混合栓本体内に設けた水流入孔および湯流入孔にそれぞれ接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなワンホール混合栓の水平取付面部への取付け機構は種々のタイプのものが提案されている。すなわち、1)混合栓本体の下部にろう付けにより一体に設けた水栓取付足を前記貫通孔に挿通した上で水平取付面部の下面側からのロックナットの前記取付足への締結操作により前記取付足を水平取付面部に固定設置する機構のもの(例えば特願平10−105415号の明細書、図面参照)、2)アタプターの脚に下側から羽根付クリップを嵌め込み前記取付足に対してアタプターおよびクリップを仮り止めした状態でこれらを前記貫通孔に挿通してクリップを水平取付面部の下面側に位置させ、その後アタプターの上面側からの締付け操作により共回りしたクリップの前記羽根が外方に開き、これが水平取付面部下面に当接して抜け止め状態を保持しながら前記取付足を水平取付面部に固定設置する機構のもの(例えば特願平10−271542号の明細書、図面参照)や、上述の水栓取付足を持たないけれども、3)アタプターを前記貫通孔まわりの水平取付面部の上面に固定した上でアタプターに対して上方から混合栓本体を外嵌合させてビス止めするとともに、ねじ部材を用いた水平取付面部の上面への前記アタプターによる押圧と水平取付面部の下面へのホルダーによる押圧操作によって混合栓本体を水平取付面部に固定設置する機構のもの(例えば特願平10−265297号の明細書、図面参照)等がある。
【0004】
一方、例えば洗面台においては水滴を残りにくくするために、水栓取付面部を例えば45°のスロープ形状にしたものがある(例えば図3参照)。
【0005】
この傾斜取付面部に前記各種のワンホール混合栓を直接取付けると混合栓本体が垂直姿勢から傾斜姿勢になることに伴い、混合栓本体に備わっている混合湯水の吐水管や、湯水の混合比の調節機能および止水を含む吐水量の調節を行う操作レバーが極端に傾くので、これを回避するために以下の作業を行う必要があった。
【0006】
(1)例えば混合栓本体の下部に水栓取付足を一体に設けた前記1)のタイプのものでは、混合栓本体の下部を傾斜取付面部の上面および下面形状に対応する形状に加工して混合栓本体の垂直姿勢を保持するようにするとともに、ロックナットによる締付を前記水平取付面部の場合と同様に簡単に行うために傾斜取付面部の下面側に別途水栓取付足に螺合するアダプターを設け、このアダプターを介してロックナットを水栓取付足に締結する。
【0007】
(2)また、アタプターおよびクリップによる前記2)のタイプのものでも、混合栓本体の下部およびアタプターを傾斜取付面部の上面形状に対応する形状に加工する。
【0008】
(3)更に、水栓取付足を持たない前記3)のタイプのものでは、上述のように取付方法が複雑で、かつ、混合栓本体のみならず、傾斜取付面部の上面に固定されるアタプターおよび下面に固定されるホルダーを、それぞれ傾斜取付面部の上面形状および下面形状に対応する形状に加工する。
【0009】
この発明は、上記問題に鑑みてなしたもので、水栓取付足を用いることなく水栓本体の垂直姿勢をできるだけ簡易な機構で保持できるとともに、例えばワンホール混合栓の各種タイプのものに汎用できる水栓取付け機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、混合流路、水流路および湯流路を形成する各流路穴を有する円柱体と、筒体とが上下に設けられており、前記円柱体の上面には弁部材を内蔵した湯水混合用のユニットケースが前記上面に係止されながら載置されている水栓本体を備えた水栓を傾斜取付面部に取付けるにあたり、
上部に水栓本体が載置固定され、かつ、前記傾斜取付面部に開設された一つの貫通孔に挿通される筒状の取付足を設け、
この取付足に締結される締結手段を設け、
この締結手段が前記傾斜取付面部の下面を押圧するよう構成され、
さらに、前記筒体は、上部小径部と、この上部小径部から下方に延設され、上部小径部の下面となる内端環状面を残す形で上部小径部の内径よりも大きな内径を有する下部大径部とから構成されるとともに、
前記取付足は、前記内端環状面が当接するよう、かつ、前記下部大径部が外嵌可能となるよう構成されている水栓取付け機構であって、
前記取付足と、前記傾斜取付面部の少なくとも上面形状に対応する形状の傾斜フランジを有し前記取付足を前記貫通孔に挿通したときに前記傾斜フランジが前記傾斜取付面部の上面に当接しながら前記取付足の垂下姿勢を保持するために前記取付足の外周面に別体に設けられる傾斜保持具とよりなり、前記締結手段の前記取付足への締結操作により、前記傾斜取付面部に固定設置される傾斜ユニットと、
前記傾斜ユニットを覆うカバー体とを備え、
前記締結手段の前記取付足への締結操作により前記締結手段が前記傾斜取付面部の下面を押圧するとともに、前記傾斜フランジが前記傾斜取付面部の上面を押圧するよう構成されており、
また、前記傾斜保持具は、取付足が嵌挿される中央穴を有し、また、取付足の外周壁を介して取付足と傾斜保持具とを結合する結合片を中央穴のまわりに立設した状態で有し、この結合片のまわりに前記傾斜フランジが設けられ、
前記結合片には、取付足の外周壁に形成されたねじ孔に対応する孔が設けられており、 また、水栓本体の取付足からの抜けを防止するため、筒体の下部大径部にねじ孔を穿設するとともに、このねじ孔に螺合する止めねじを設け、下部大径部内に下方側から嵌め込まれた取付足の外周壁に前記止めねじを当接させるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明はそれによって限定されるものではない。
【0012】
まず、二つの参考例について図1〜図5を用いて説明する。
図1〜図4は、傾斜取付面部5の下面5b側に、ロックボルト39の締結操作により傾斜取付面部5の下面5bを押圧するアタプター(取付具)35を設けた一つ目の参考例を示す。なお、この参考例では、水栓を洗面台Cの傾斜取付面部5に取付けている。また、前記水栓としてワンホール混合栓1を用いている。
【0013】
図1〜図4において、1はワンホール混合栓であり、その本体2は筒状の上部ケース体2aと、混合流路、水流路および湯流路が形成された円柱状の下部ブロック体2bとより主としてなる。前記上部ケース体2aには湯水混合用のユニットケース(図示せず)が収納されている。なお、Dは、混合栓本体2の外径である。そして、前記混合栓本体2は前記ユニットケース内に形成される湯水混合室において適宜の比で混合された混合水(熱湯のみ、適温の混合水、水のみの何れか)を吐水する吐水管3が下部ブロック体2bに設けられている。また、上部ケース体2aには、湯水の混合比の調節機能および止水を含む吐水量の調節を行う操作レバー4が設けられている。吐水管3は、前記混合流路に連通する。5は、洗面台Cの傾斜取付面部で、例えば45°のスロープ形状になっている。これは、水滴を残りにくくするためである。この傾斜取付面部5には、後述する筒状の取付足14が挿通可能な一つの貫通孔8が開設されている。そして、この取付足14には、混合栓本体2に連結している給水管6および給湯管7が挿入される。前記給湯管7は、下部ブロック体2bに設けた湯流入孔を介して前記湯流路に連通している。また、前記給水管6は、下部ブロック体2bに設けた水流入孔2zを介して前記水流路に連通している。
【0014】
混合栓本体2の前記下部ブロック体2bは、外径がDで、縦長の大径部10と、この大径部10の縦長さよりも遙に短い長さを有し、大径部10から下方に延設された小径部11とから構成される。13は、大径部10の下面で、幅がdの外端環状面を構成するとともに、後述する筒状の取付足14への載置面となる。
【0015】
12は、傾斜ユニットで、筒状の取付足14と、傾斜取付面部5に取付けた前記取付足14の垂下姿勢を保持するための傾斜保持具55とよりなる。
【0016】
更に、前記取付足14は、混合栓本体2を載置するための大径載置部15を上部に有し、下部に大径載置部15よりも数倍も縦長の小径取付部16を有する。前記大径載置部15は前記載置面13が当接する上端環状面17を有するとともに、この実施形態では、前記混合栓本体2の外径Dと同一の外径を有する。また、大径載置部15の内径は、前記混合栓本体2の前記小径部11の外径と略等しい。よって、小径部11が大径載置部15内に嵌め込まれるとともに、載置面13が上端環状面17に当接した形で混合栓本体2を取付足14上に載置できる。18は、大径載置部15の外周壁に穿設されたねじ孔、19は、先端が尖った形状を有し、ねじ孔18に螺合する止めねじで、大径載置部15内に嵌め込まれた小径部11の外周壁に止めねじ19を当接させることで混合栓本体2の取付足14からの抜け止めを防止する。つまり、混合栓本体2の小径部11を大径載置部15に内嵌させた後小径部11をねじ19止めすることにより、傾斜保持具55によって取付足14の垂下姿勢が保持された状態で、混合栓本体2を取付足14の上部に、水平取付面部へ取付けた場合と同様に垂直姿勢で載置固定できる。なお、小径取付部16は外周下部に後述するロックナット39が螺合するねじ部31を有する。また、17aはシール部材(図示せず)を設置する環状設置面である。
【0017】
よって、混合栓本体2の小径部11が取付足14の大径載置部15に内嵌可能で、かつ、混合栓本体2の載置面13が取付足14の大径載置部15の上端環状面17に当接可能な大きさになるように混合栓本体2の下部ブロック体2bを形成しておけば、各種タイプのワンホール混合栓を1つの傾斜ユニット12を用いるだけで混合栓本体が垂直姿勢のまま傾斜取付面部5に容易に取付けることが可能となる。
【0018】
前記傾斜保持具55は、取付足14の前記小径取付部16が嵌挿される中央穴21を有し、そのまわりに結合片22が立設されており、更に、この結合片22のまわりに傾斜取付面部5の上面形状に対応する形状の傾斜フランジ20を有する。結合片22は、小径取付部16を介して取付足14と傾斜保持具55とを結合するためのもので、小径取付部16の外壁面に上下に形成されたねじ孔23,24に対応する孔25,26を上下に有する。27は結合用のねじである。なお、傾斜ユニット12を一体に形成してもよい。
【0019】
このように構成された傾斜ユニット12では、取付足14の小径取付部16を前記貫通孔8に挿通したときに前記傾斜フランジ20がシール部材32を介して傾斜取付面部5の上面5aに位置しながら取付足14の垂下姿勢を保持できる。
【0020】
前記シール部材32は傾斜フランジ20と同形で、上剥離紙34を剥がし、露出した接着面Sを傾斜フランジ20の下面に当接させる。
【0021】
35は、傾斜取付面部5の下面5b側に設けられるアタプター(取付具)で、傾斜取付面部5の下面形状に対応する形状の傾斜上部36と、水平下部37と、これら上部36および下部37間に位置する中間部50を有し、かつ、取付足14の前記小径取付部16が挿通可能な挿通孔38が傾斜上部36から水平下部37にわたり開設されている。そして、アタプター35は、挿通孔38に小径取付部16を挿通した状態で、かつ、ロックナット39の締付けにより傾斜上部36の傾斜上面36aが傾斜取付面部5の下面5bに当接した状態で設けられる。そして、40は、環状パッキン、41は座金であり、前記ロックナット39、環状パッキン40および座金41で、取付足14への締結操作により傾斜ユニット12を傾斜取付面部5に固定設置するための締結手段が構成されており、アタプター35の前記水平下部37の下面37aは前記締結手段の当たり面となっている。
【0022】
すなわち、前記ロックナット39は、小径取付部16のねじ部31との螺合により、アタプター35、環状パッキン40および座金41を介して傾斜ユニット12を傾斜取付面部5上に固定設置するためのものである。そして、アタプター35の傾斜上部36ではなく水平下部37に、環状パッキン40および座金41を介してロックナット39が位置するので、ロックナット39による締付け操作を容易にできる。
【0023】
42,43は、傾斜ユニット12を覆う一対のカバー体で、係止爪44と係止溝45よりなる係止手段によって結合されている。
【0024】
而して、ロックナット39の取付足14への締結操作により傾斜上部36の傾斜取付面部下面5bへの押圧と傾斜フランジ20の傾斜取付面部上面5aへの押圧によって傾斜ユニット12を傾斜取付面部5に確実に固定設置できる。すなわち、一つの傾斜ユニット12を用いるだけの簡易な機構で、各種タイプのワンホール混合栓の混合栓本体2を傾斜取付面部5に取付けることが可能となる。
【0025】
また、取付足14の小径取付部16の垂下姿勢を保持できるので、水平取付面部に混合栓本体を設置した従来と同様に、混合栓本体2の垂直姿勢も保持できる。
【0026】
図5は、ロックナット39、環状パッキン40および座金41で構成された前記締結手段の当たり面をブロック状の傾斜取付面部60に設けた二つ目の参考例を示す。なお、図5において、図1〜図4で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0027】
この場合、傾斜取付面部60は上記一つ目の参考例で用いた線状の傾斜取付面部5のようなみのではなくブロック状であり、貫通孔8内に内向き環状水平突部61を有する。そして、前記締結手段による取付足14への締結時に、前記締結手段が環状水平突部61の下部水平面61aに当接し、上記実施形態と同様にロックナット39による締付け操作を容易にできる。
【0028】
図1、図5に示した上記各参考例では、混合栓本体2の下部ブロック体2bを上部大径部10と下部小径部11とから構成し、上部大径部10の環状下面を取付足14への載置面13とし、取付足14を、前記載置面13が当接する上端環状面17を有する上部大径載置部15と下部小径取付部16とから構成し、前記下部小径部11が上部大径載置部15内に嵌め込まれるとともに、前記載置面13が前記上端環状面17に当接した形で混合栓本体2を取付足14上に載置する構成を採用した。すなわち、取付足14は筒状ではあるが混合栓本体2を載置するためのフランジとしての上部大径載置部15を持っている。
【0029】
図6は、前記取付足14から混合栓本体2を載置するためのフランジをなくしたこの発明の一つの実施形態を示す。なお、図6において、図1〜図5で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0030】
図6において、取付足14’は筒状で、前記下部小径部11と等しい内径を有する。取付足14’の高さも前記取付足14に略等しい。
【0031】
62はワンホール混合栓であり、その本体63は、混合流路、水流路および湯流路を形成する各流路穴を有する円柱体64と、前記水流路に連通する給水管65および前記湯流路に連通する給湯管66が挿通する挿通穴を有する筒体67と、上下に位置する円柱体64と筒体67をつなぐ湾曲面を有する湾曲体68とよりなる。69は、混合流路を形成する流路穴である。そして、円柱体64の上面には弁部材70を内蔵した湯水混合用の筒状ユニットケース71が前記上面に係止されながら載置されている。ワンホール混合栓62は傾斜取付面部60にセットされている。
【0032】
混合栓本体63の前記筒体67は、上部小径部67aと、上部小径部67aから下方に延設され、上部小径部67aの内径よりも大きな内径を有する下部大径部67bとから構成される。72は、上部小径部67aの下面で、幅がDの内端環状面を構成する。この下面72は取付足14’への載置面となっている。
【0033】
74は、筒体67の下部大径部67bに穿設されたねじ孔、19は、先端が尖った形状を有し、ねじ孔74に螺合する止めねじで、下部大径部67b内に下方側から嵌め込まれた取付足14’の外周壁に止めねじ19を当接させることで混合栓本体63の取付足14’からの抜け止めを防止する。
【0034】
なお、図7は、ワンホール混合栓1を傾斜取付面部5にセットした場合を示している。図7において、42’,43’は、傾斜保持具55および取付足14よりなる傾斜ユニット12を覆う一対のカバー体で、係止爪44と係止溝45よりなる係止手段によって結合されている。図3に示したカバー体42,43と異なる点は、カバー体42,43の場合は両者42,43の継目99がワンホール混合栓1の吐水管3の直下に現れ、それによって、ワンホール混合栓1の正面に向かった状態では継目99が見えて見栄えが悪いのに対し、カバー体42’,43’の場合は、両者42’,43’の継目が、図7に示すように、継目99より時計回りおよび反時計回りにそれぞれ90°だけずれたワンホール混合栓1の両側面に現れ、それによって、ワンホール混合栓1の正面に向かった状態では継目を見え難くできる利点がある。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、1つの傾斜ユニットを用いるだけの簡易な機構で水栓本体の垂直姿勢を保持できるとともに、例えばワンホール混合栓の各種タイプの水栓を傾斜取付面部に容易に取付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例を示す全体構成説明図である。
【図2】 (A)は、上記参考例で用いた傾斜保持具の平面図である。
(B)は、上記参考例で用いた傾斜ユニットの取り付け動作を説明するための図である。
【図3】 上記参考例によるワンホール混合栓の設置状態を示す斜視図である。
【図4】 上記参考例における分解斜視図である。
【図5】 別の参考例を示す全体構成説明図である。
【図6】 この発明の一つの実施形態を示す全体構成説明図である。
【図7】 ワンホール混合栓を傾斜取付面部に設置した場合を示す斜視図である。
【符号の説明】
8…貫通孔、12’…傾斜ユニット、14’…取付足、19…止めねじ、20…傾斜フランジ、21…中央穴、22…結合片、23,24…ねじ孔、25,26…孔、39…ロックナット、40…環状パッキン、41…座金、42’,43’…カバー体、44…係止爪、45…係止溝、55…傾斜保持具、60…傾斜取付面部、62…ワンホール混合栓、63…水栓本体、64…円柱体、67…筒体、67a…上部小径部、67b…下部大径部、70…弁部材、71…筒状ユニットケース、72…内端環状面、74…ねじ孔。
Claims (2)
- 混合流路、水流路および湯流路を形成する各流路穴を有する円柱体と、筒体とが上下に設けられており、前記円柱体の上面には弁部材を内蔵した湯水混合用のユニットケースが前記上面に係止されながら載置されている水栓本体を備えた水栓を傾斜取付面部に取付けるにあたり、
上部に水栓本体が載置固定され、かつ、前記傾斜取付面部に開設された一つの貫通孔に挿通される筒状の取付足を設け、
この取付足に締結される締結手段を設け、
この締結手段が前記傾斜取付面部の下面を押圧するよう構成され、
さらに、前記筒体は、上部小径部と、この上部小径部から下方に延設され、上部小径部の下面となる内端環状面を残す形で上部小径部の内径よりも大きな内径を有する下部大径部とから構成されるとともに、
前記取付足は、前記内端環状面が当接するよう、かつ、前記下部大径部が外嵌可能となるよう構成されている水栓取付け機構であって、
前記取付足と、前記傾斜取付面部の少なくとも上面形状に対応する形状の傾斜フランジを有し前記取付足を前記貫通孔に挿通したときに前記傾斜フランジが前記傾斜取付面部の上面に当接しながら前記取付足の垂下姿勢を保持するために前記取付足の外周面に別体に設けられる傾斜保持具とよりなり、前記締結手段の前記取付足への締結操作により、前記傾斜取付面部に固定設置される傾斜ユニットと、
前記傾斜ユニットを覆うカバー体とを備え、
前記締結手段の前記取付足への締結操作により前記締結手段が前記傾斜取付面部の下面を押圧するとともに、前記傾斜フランジが前記傾斜取付面部の上面を押圧するよう構成されており、
また、前記傾斜保持具は、取付足が嵌挿される中央穴を有し、また、取付足の外周壁を介して取付足と傾斜保持具とを結合する結合片を中央穴のまわりに立設した状態で有し、この結合片のまわりに前記傾斜フランジが設けられ、
前記結合片には、取付足の外周壁に形成されたねじ孔に対応する孔が設けられており、 また、水栓本体の取付足からの抜けを防止するため、筒体の下部大径部にねじ孔を穿設するとともに、このねじ孔に螺合する止めねじを設け、下部大径部内に下方側から嵌め込まれた取付足の外周壁に前記止めねじを当接させるように構成されていることを特徴とする水栓取付け機構。 - 前記カバー体として、係止爪と係止溝よりなる係止手段によって結合される一対のカバー体が設けられており、両者の継目が、水栓本体の正面ではなく両側面に位置するよう構成されている請求項1に記載の水栓取付け機構。
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