JP2002112618A - 脱穀装置 - Google Patents
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Abstract
た状態で前記扱胴の軸線方向に搬送する挟扼搬送機構5
とから成る脱穀装置において、脱穀に際して藁屑等の排
塵の発生を少なくすると共に、駆動動力の低減等を図
る。 【解決手段】 前記扱胴4の外周における複数箇所に、
扱胴の軸線方向に延びる板状の脱穀板8を、外向きに突
出するように設け、この各脱穀板に、当該脱穀板の先端
に向かって広がるようにしたV型溝11を、扱胴の軸線
方向に沿って適宜間隔で設けて、穀稈をこのV型溝11
にて扱くようにする。
Description
ている穀粒を、穀稈から扱き落とすようにした脱穀装置
に関するものである。
多数個の扱歯を突設して成る扱胴を使用し、この扱歯の
多数個を備えた扱胴を、これを収容する扱室内において
回転した状態で、この扱胴の外周面に、挟扼搬送機構に
て扱胴の軸線に沿って搬送される穀稈の穂先を接触する
ことにより、この穂先に付いている穀粒を、多数個の扱
歯にて叩き落とすように構成していた。
外周面に多数個の扱歯を突設して成る形式の扱胴におい
ては、 .穀稈に対して扱歯が接触する頻度が激しいことによ
り、脱穀に際して穂切れ及び藁屑等の排塵が多量に発生
するから、脱穀物を穀粒とこれ以外の穂切れ及び藁屑等
の排塵とに選別するときの負荷が増大し、選別精度の低
下、選別機構の大型化等を招来する。 .穀稈に対して扱歯が接触する頻度が激しいことによ
り、扱胴を所定の速度に回転することに要する駆動動力
が大きくて、大きな動力源を必要とする。 .扱胴の回転に伴って扱室内に発生する風が弱いこと
により、脱穀物を風によって扱室内から送り出す作用が
低いから、扱胴内からの脱穀物排出口及び扱胴の下側を
囲うクリンプ網等に詰まりが発生する頻度が高い。 .扱胴に多数個の扱歯を設けなければならず、部品の
点数及び組み立て手数が著しく多い。という問題があっ
た。
置を提供することを技術的課題とするものである。
るため本発明は、「扱室内で回転する扱胴と、穀稈を挟
持した状態で前記扱胴の軸線方向に搬送する挟扼搬送機
構とから成る脱穀装置において、前記扱胴の外周におけ
る円周方向に沿った複数箇所に、扱胴の軸線方向に延び
る脱穀板を、外向きに突出するように設け、この各脱穀
板に、当該脱穀板の先端に向かって広がるようにしたV
型溝を、扱胴の軸線方向に沿って適宜間隔で設ける。」
という構成にした。
搬送機構により、扱室内を扱胴の軸線方向に沿って搬送
され、この搬送中において、当該穀稈のうち穂先よを根
元の部分が扱胴外周の脱穀板に設けたV型溝に嵌まり込
み、この状態で、前記脱穀板が扱胴の回転に伴って穀稈
の穂先に向かって移動し、これにより、前記穀稈をその
穂先に向かって扱くのであり、この扱きを、前記挟扼搬
送機構による搬送中において、前記脱穀板の各V型溝に
ついて繰り返して行うことにより、前記挟扼搬送機構に
て搬送される各穀稈を確実に脱穀処理することができ
る。
を穂先に向かって扱くことで行うものであるから、この
脱穀に際して発生する穂切れ及び藁屑等の排塵は、前記
従来における多数個の扱歯を備えた扱胴の回転による場
合よりも大幅に少なくなり、脱穀物に対する選別の負荷
が低減し、選別精度の向上、及び選別機構の小型化等を
達成できる。
脱穀であるために、扱胴を所定の速度に回転することに
要する駆動動力が、前記従来の扱歯式扱胴による場合よ
りも確実に軽減できて、低動力化を達成できるばかり
か、部品点数及び組み立て手数も、前記従来の扱歯式扱
胴に比べて大幅に少なくでき、その上、回転する扱胴の
外周に板状脱穀板の複数枚を設けたことにより、その回
転に伴い強い風が発生することになるから、扱胴内から
の脱穀物排出口及び扱胴の下側を囲うクリンプ網等に詰
まりが発生する頻度を確実に低減できるのである。
脱穀板における各V型溝の奥に、抜き孔を前記V型溝に
連通するように穿設することにより、穀稈は、V型溝か
らこの抜き孔内に嵌まり込むようになり、穀稈を、この
抜き孔に嵌まった状態で、当該抜き孔を設けていない場
合よりも確実に扱くことができるから、前記の効果を助
長できるのである。
脱穀板を、扱胴の軸線方向から見て、当該脱穀板の先端
が基端よりも回転方向の前側に位置するように回転方向
に対して前向きに傾斜したことにより、穀稈の穂先を、
前向き傾斜にて扱胴により近づけるように引き寄せなが
らより扱くことができるから、前記の効果を助長できる
のである。
記各脱穀板における穀稈の搬送方向に沿った両端部のう
ち穀稈入り口側における端部に、穀稈を脱穀板の先端に
誘導するようにしたガイド部を設けたことにより、挟扼
搬送機構にて搬送される穀稈が、扱室における穀稈入り
口側において、前記脱穀板におけるV型溝に嵌まり込む
までの間に前記脱穀板における穀稈入り口側の端面に接
触して激しく擦られて稈切れ又は穂切れ等が発生した
り、穀稈の搬送姿勢が変化したりすることを低減できる
から、前記した効果を確実に達成できるのである。
面について説明する。
し、このケーシング1の内部には、下側をクリンプ網3
等の多孔板にて囲って成る扱室2が形成され、この扱室
2内には、扱胴4が、その軸線4aを水平横向きにして
配設され、この扱胴4は、図示しない動力源からの動力
伝達にて矢印Aで示す方向に回転されている。
Bを挟持した状態で前記扱胴4の軸線4aの方向に延び
る挟扼搬送機構5が配設され、この挟扼搬送機構5は、
フィードチエン5aと、このフィードチエン5aの一側
面にばね5cにて押圧付勢するように配設した挟扼杆5
bとから成り、穀稈Bを、前記フィードチエン5aと挟
扼杆5bとで挟持した状態で、穀稈入り口6から扱室2
内に導入し、前記扱胴4の上面側を、その軸線4aの方
向に搬送したのち穀稈出口7から送り出すように構成さ
れている。
状筒体に構成され、この扱胴4における左右両端のうち
前記穀稈入り口6側の部分には、直径を縮小するように
テーパ状に構成され、且つ、前記正八角形の各角部の各
々には、扱胴4の軸線4aの方向に延びるように板状に
構成した合成樹脂製の脱穀板8が、外向きに突出するよ
うに設けられている。
て、図3及び図4に示すように、これを左右両側から挟
む一対の金属板製の金具9,10により着脱可能に取付
けられている。
の先端に向かって広がるようにしたV型溝11の複数個
が、扱胴4の軸線4aの方向に沿って適宜間隔Pで設け
られ、且つ、この各脱穀板8及び一方の金具9には、前
記各V型溝11の奥に、丸形(又は多角形)の抜き孔1
2が、前記V型溝11に連通するように穿設されてい
る。
2に隣接する部分には、下側をクリンプ網14等の多孔
板にて囲って成る処理室13が、当該処理室13の上部
が前記扱室2の上部に連通するように形成され、この処
理室13内には、外周に多数個の扱歯16を備えて矢印
Cの方向に回転する処理胴15が、前記扱胴4とを略平
行に配設されている。
扱室2及び処理室13からの脱穀物に対する選別機構1
6が設けられている。
れ、且つ、例えば、実公昭58−44827号公報等に
記載されているように、脱穀物を、一番穀粒と、小枝梗
等が付いている二番穀粒と、穀粒を含まない藁屑等の排
塵とに選別するものであり、前記一番穀粒は機外に取り
出す一方、二番穀粒はスクリューコンベヤ式の揚穀筒1
7を介して前記処理室13内の一端に戻され、そして、
藁屑等の排塵は機外に放出するように構成されている。
構5により、扱室2内を扱胴4の軸線4a方向に沿って
搬送され、この搬送中において、扱胴4外周の脱穀板8
に設けたV型溝11及び抜き孔12に嵌まり込み、この
状態で、前記脱穀板8が扱胴4の回転に伴って穀稈Bの
穂先に向かって移動し、これにより、前記穀稈Bをその
穂先に向かって扱くのであり、この扱きを、前記挟扼搬
送機構5による搬送中において、前記脱穀板8の各V型
溝11及び抜き孔12について繰り返して行うことによ
り、前記挟扼搬送機構5にて搬送される各穀稈Bを確実
に脱穀処理することができる。
ち穀粒は、クリンプ網3を通って下方の選別機構16に
落下する一方、穀粒を含む藁屑等は、脱穀板8を有する
扱胴4の回転で発生する風と一緒に、処理室13内に送
られ、ここで処理胴15の回転によって粉砕処理され
る。また、前記選別機構16にて選別された二番穀粒
も、前記処理室13内に送られ、ここで処理胴15の回
転によって粉砕処理される。
おける各脱穀板8は、扱胴4の軸線方向から見て、当該
脱穀板8の先端が基端よりも回転方向の前側に位置する
ように法線4bに対して回転方向の前向きに適宜角度θ
だけ傾斜しており、この前方向への傾斜により、穀稈B
の穂先を、前記前向き傾斜にて扱胴4に近づけるように
引き寄せながらより確実に扱くことができる。
の前側を形成する前側面板18の上端に、扱室2内に向
かって内向きに傾斜する傾斜部18aを設けて、穀稈か
ら脱穀した穀粒が扱胴4の回転と一緒に前側にまで持っ
て来られてきても、この穀粒を前記傾斜部18aにて内
側に跳ね返すことにより、穀粒が機外に飛散したり、或
いは、脱穀中の穀稈Bの間に刺さって失うことを低減す
ることができる。
9の下面に、図4に二点鎖線で示すように、扱胴4の回
転方向に延びる切り刃板20を設けて、この切り刃板2
0を、前記V型溝11の奥、又は、抜き孔12内まで挿
入することにより、前記各脱穀板8における各V型溝1
1の奥、又は、抜き孔12の部分に穀稈が巻き付くこと
を防止ないしは、巻き付いた穀稈を除去することができ
る。
扱胴4の軸線4aと平行にすることに限らず、図5に示
す第2の実施の形態のように、扱胴4の軸線4a対し
て、最大約45度以下の範囲でα1又はα2の傾斜角度
(捩じれ角度)を付けることにより、脱穀中の穀稈の姿
勢を変えて、脱穀性能の向上を図るようにすることがで
きる。
から成る挟扼搬送機構5を、図2に示すように、その始
端側を支点として、扱胴4の軸線4a対してβ1又はβ
2に適宜傾斜回動することにより、穀稈の扱胴4に対す
る扱深さを、穀稈の長短にかかわらず略一定なるように
制御するように構成することができる。
を示す。
における穀稈Bの搬送方向に沿った両端部のうち穀稈入
り口6側における端部8aに、穀稈Bを脱穀板8の先端
に誘導するようにしたガイド部を設けた場合である。
穀板8における回転方向前側の側面との間に、ガイド棒
21を、脱穀板8の先端に向かって上向きに傾斜するよ
うに設ける。
に搬送した穀稈Bを、前記ガイド棒21にて脱穀板8の
先端に向かって滑らかに誘導して、これに設けたV型溝
11内に嵌め込むことができるから、穀稈Bが、扱室2
における穀稈入り口6側において、前記脱穀板8におけ
るV型溝11に嵌まり込むまでに前記脱穀板8における
穀稈入り口6側の端面8aに接触して激しく擦られて稈
切れが発生したり、穀稈Bの搬送姿勢が変化したりする
ことを大幅に低減できる。
にしたガイド部は、前記第3の実施の形態のようなガイ
ド棒21の形態にすることに限らず、前記脱穀板8にお
ける穀稈入り口6側の端面を、図5に示すように、傾斜
状の端面8a′に形成した形態にしても良いのである。
示すように、処理胴15を内蔵した処理室13を、前記
第1の実施の形態とは逆に、挟扼搬送機構5の下部に設
けるという構成にすることもできる。
ある。
ある。
図である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】扱室内で回転する扱胴と、穀稈を挟持した
状態で前記扱胴の軸線方向に搬送する挟扼搬送機構とか
ら成る脱穀装置において、 前記扱胴の外周における円周方向に沿った複数箇所に、
扱胴の軸線方向に延びる脱穀板を、外向きに突出するよ
うに設け、この各脱穀板に、当該脱穀板の先端に向かっ
て広がるようにしたV型溝を、扱胴の軸線方向に沿って
適宜間隔で設けたことを特徴とする脱穀装置。 - 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記各脱穀
板における各V型溝の奥に、抜き孔を前記V型溝に連通
するように穿設したことを特徴とする脱穀装置。 - 【請求項3】前記請求項1又は2の記載において、前記
各脱穀板を、扱胴の軸線方向から見て、当該脱穀板の先
端が基端よりも回転方向の前側に位置するように回転方
向に対して前向きに傾斜したことを特徴とする脱穀装
置。 - 【請求項4】前記請求項1〜3のいずれかの記載におい
て、前記各脱穀板における穀稈の搬送方向に沿った両端
部のうち穀稈入り口側における端部に、穀稈を脱穀板の
先端に誘導するようにしたガイド部を設けたことを特徴
とする脱穀装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000304855A JP2002112618A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-10-04 JP JP2000304855A patent/JP2002112618A/ja active Pending
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