JP2002101995A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2002101995A
JP2002101995A JP2001245141A JP2001245141A JP2002101995A JP 2002101995 A JP2002101995 A JP 2002101995A JP 2001245141 A JP2001245141 A JP 2001245141A JP 2001245141 A JP2001245141 A JP 2001245141A JP 2002101995 A JP2002101995 A JP 2002101995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少ないリクライニング装置を実現
する。 【解決手段】 ラチェットプレート32に塑性加工によ
る突起を設け、ロアアームプレート30にラチェットプ
レート32の突起が当接可能な当接部30h,30iを
設ける。この突起として、例えば、ラチェットプレート
32に一対のストッパ部32h,32iをハーフブロー
成形法により形成し、ロアアームプレート30の外周面
には、当接部30h,30iとして、ストッパ部32
h,32iに当接可能な段差部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のシート
に設けられ、シートバックをシートクッションに対して
傾動させるリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図面を用いて従来例を説明する。図7は
従来の両側リクライニング装置(リクライニング機構を
シートの両サイドに有し両者を連動させるタイプのリク
ライニング装置)の片側部分を示す側面図、図8は図7
におけるA−A断面図である。
【0003】両図において、ロアアーム1はシートクッ
ション側に固着されるもので、このロアアーム1には、
ヒンジピン2でもってアッパアーム3が傾動可能に軸支
されている。アッパアーム3は、その上部がシートバッ
ク側に固着されるもので、スパイラルスプリング4によ
って、前倒れ方向に付勢されている。
【0004】扇状のラチェット5は、基端部がアッパア
ーム3に固着され、アッパアーム3と一体となって回転
するものである。このラチェット5には、一端がロアア
ーム1の円弧状の長穴6に挿通されるピン7が固着され
ている。アッパアーム3の最大回転角は、このピン7の
回転範囲によって定まる。さらに、ラチェット5の円弧
部の下部及び中央部には歯が刻設された歯部5aが、円
弧部の上部にはプレーンなトッピング部5bが形成され
ている。
【0005】ポール8はその回転端部にラチェット5の
歯部5aと係合可能な歯部8aが形成されたもので、ピ
ン9でもってロアアーム1に回転可能に取付けられてい
る。また、ポール8には、ピン10が植設されている。
レリーズアーム11はヒンジピン2に枢着され、図5の
反時計方向にテンションスプリング20によって付勢さ
れたもので、そのカム穴12にピン10が挿通されてい
る。このレリーズアーム11の延設部は、ハンドル13
となっている。
【0006】アームプレート14は、その一端がヒンジ
ピン2に枢着され、他端がアームヒンジピン15でもっ
てレリーズアーム11に固着されている。アームヒンジ
ピン15の大径部には、ポール8の背部に当接するスペ
ーサ16が挿通されている。17は端部にフックプレー
ト18が溶接等で固着されたコネクティングパイプで、
一端側には、ヒンジピン2の小径部が挿入されている。
【0007】また、フックプレート18の先端部は、ア
ームプレート14の連結用穴19に挿入されている。こ
のフックプレート18の先端部の幅はアームプレート1
4の連結用穴19の幅より小さく選ばれている。
【0008】尚、略三角形状のサブプレート21は、レ
リーズアーム11とポール8との間に配設され、1つの
端部はヒンジピン2に係合し、他の2つの端部はロアア
ーム1にピンでもって係止されている。そして、このサ
ブプレート21はポール8とラチェット5との噛合部分
を覆い、ポール8とラチェット5との噛合のヒンジピン
2の軸方向のずれを規制するようになっている。
【0009】また、ロアアーム1,ラチェット5,アッ
パアーム3,サブプレート21及びレリーズアーム11
はヒンジピン2のつば部2a及びヒンジピン2に係合す
るEリング22によって、ヒンジピン2の軸方向の移動
が禁止されている。
【0010】次に、上記構成の作動を説明する。ハンド
ル13(レリーズアーム11)をテンションスプリング2
0の付勢力に抗して、図7において、時計方向に回転さ
せると、ポール8はカム穴12に案内されて反時計方向
に回転し、ラチェット5の歯部5aとの係合が解除さ
れ、アッパアーム3はロアアーム1に対して傾動可能な
状態となる。
【0011】一方、ハンドル13の回転力はアームプレ
ート14に連結用穴19に挿入されるフックプレート1
8,フックプレート18が固着されたコネクティングパ
イプ17を介して、インナ側のリクライニング装置に伝
達される。
【0012】そして、アッパアーム3を傾動させ、所望
のリクライニング角を得たならば、ハンドル13を回転
させている力を解除する。すると、テンションスプリン
グ20の付勢力によって、ポール8の歯部8aが再びラ
チェット5の歯部5aと係合し、ロック状態となる。
【0013】また、非着座状態で、ハンドル13を図7
において、時計方向に回転させ、ポール8の歯部8aと
ラチェット5の歯部5aとの係合を解除すると、スパイ
ラルスプリング4の付勢力によって、アッパアーム3
は、ピン7が長穴6の下方の端部に当接するまで前傾す
る。そして、ポール8の歯部8aは、ラチェット5のト
ッピング部5bに当接し、アンロック状態となり、アッ
パアーム3はスパイラル4の付勢力に抗して後傾可能な
前傾れ状態となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のリクライニ
ング装置においては、アッパアームと連動するラチェッ
トに、ピンを立設し、このピンの一端をロアアームの円
弧状の長穴に挿通し、アッパアームの回転範囲を規制し
ている。このため、ラチェットにこれとは別部材のピン
を植設することになり、部品点数が増加する。
【0015】本発明の上記問題に鑑みてなされたもの
で、その課題は、部品点数が少ないリクライニング装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、シートクッション側に設けられるロアアームプレ
ートと、該ロアアームプレートに側方に向けて立設され
たヒンジピンと、シートバック側に設けられると共に、
前記ヒンジピンに回転可能に取り付けられ、前記ロアア
ームプレートとの対向面には凹部が形成され、該凹部の
立壁面には、前記ヒンジピンを中心とする内歯が形成さ
れたラチェットプレートと、前記ラチェットプレートの
凹部で形成される空間内に設けられ、前記内歯に噛合可
能な外歯が形成されたポールと、前記ロアアームプレー
トに設けられ、前記ポールを前記ヒンジピンを中心とす
る半径方向に案内するガイドとを有し、前記ポールの外
歯が前記ラチェットプレートの内歯に噛合することで、
前記ラチェットプレートの傾動が禁止されるリクライニ
ング装置であって、前記ラチェットプレートに塑性加工
による突起を設け、前記ロアアームプレートに前記ラチ
ェットプレートの突起が当接可能な当接部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0017】このようにすれば、ラチェットプレートの
一部分として突起が形成されるため、ピン等が不要にな
り、部品点数を削減できる。ここで、前記突起として、
ラチェットプレートに一対のストッパ部をハーフブロー
成形法により形成し、ロアアームプレートの外周面に
は、前記当接部として、前記ストッパ部に当接可能な段
差部を形成すれば、ロアアームプレートに長穴を設けな
くて済み、ロアアームプレートの強度低下を防げる。
【0018】
【実施の形態】図1〜図7を用いて本発明の実施の形態
例を説明する。本形態例は両側リクライニング装置であ
り、図1〜図3にはシートの片側のリクライニング機構
部分を示している。シートの他方のサイドのリクライニ
ング機構部分の構成も、レリーズレバーの形状を除けば
同一である。
【0019】図1〜図7において、ロアアームプレート
で30は、シートクッション側のフレーム後部に取付け
られる。ロアアームプレート30には、ハーフブロー加
工等により、凹部30aが形成され、さらにこの凹部3
0aには、ヒンジピン31が嵌合する穴30bが形成さ
れている。
【0020】ラチェットプレート32は、ロアアームプ
レート30に隣接して配置され、シートバック側のフレ
ームに取付けられるもので、ロアアームプレート30の
凹部30aとの対向面には、凹部32aが形成されてい
る。この凹部32aには、ヒンジピン31が挿通する穴
32bが形成されている。さらに、凹部32aの立壁面
(内周面)のうち少なくとも下部は、図1及び図3に示
すように、穴32b(ヒンジピン31)を中心とする円筒
面となっており、ここに内歯32cが刻設されている。
【0021】そして、本形態例では、ロアアームプレー
ト30の凹部30aの立壁面は、ヒンジピン31から見
て、ラチェットプレート32の内歯32cの歯底より外
側に形成し、図2に示すように隙間Δが形成されるよう
にした。
【0022】ロアアームプレート30の凹部30aとラ
チェットプレート32の凹部32aとで形成される空間
には、ポール33が配設されている。このポール33に
は、ラチェットプレート32の内歯32cと噛合可能な
外歯33aが形成されている。ポール33は、ロアアー
ムプレート30の凹部30aに形成されたガイド部30
c,30dにより、ヒンジピン31を中心とする半径方
向に移動可能に案内されている。
【0023】さらに、ロアアームプレート30の凹部3
0aとラチェットプレート32の凹部32aとで形成さ
れる空間には、ヒンジピン31が挿通する穴34aを有
するカム34が配設されている。このカム34とポール
33との間には、円形カム35が配置され、カム34は
円形カム35を介して、ポール33の背面(外歯33a
と反対側の面)を押圧可能となっている。
【0024】ロアアームプレート30のラチェットプレ
ート32と反対側には、ヒンジピン31が挿通する穴3
6aが形成されたレリーズレバー36が配設されてい
る。レリーズレバー36の一方の回転端部はシートの前
方に延出し、ハンド操作部36bが形成され、他方の回
転端部はシートの後方に延出し、フット操作部36cが
形成されている。
【0025】ロアアームプレート30には、ヒンジピン
31を中心とする半径方向の長穴30eが形成され、ポ
ール33には、この長穴30eを挿通するピン37が立
設され、さらに、ピン37はレリーズレバー36に形成
された長穴36dに挿通している。長穴36dの形状
は、ラチェットプレート32の内歯32cに近い部分
と、内歯32cより離れた部分とを有し、レリーズレバ
ー36が回転することにより、ポール33がヒンジピン
31を中心とした半径方向に移動し、ポール33の外歯
33aがラチェットプレート32の内歯32cに係脱す
るように設定されている。また、ピン37の先端部はリ
ング38が係合し、ピン37の抜け止めがなされてい
る。
【0026】カム34には、アーム部34bが形成さ
れ、アーム部34bの先端部には、ロアアームプレート
30方向に折曲した折曲部34cが形成されている。こ
の折曲部34cは、ロアアームプレート30に形成され
たヒンジピン31を中心とする円弧状の穴30fを介し
て、レリーズレバー36の形成された穴36eに係合
し、レリーズレバー36が回転することによりカム34
は円形カム35を介してポール33の外歯33aと反対
側の面に対して押圧/離反するようになっている。
【0027】コネクティングパイプ40は、一方の端部
がヒンジピン31基端部に回転可能に設けられ、他方の
端部が他方のリクライニング機構のヒンジピンの基端部
に回転可能に取付けられたものである。コネクティング
パイプの端部には、フックプレート41の基端部が固着
されている。
【0028】一方、ラチェットプレート32には、ヒン
ジピン31を中心とする円弧状の長穴32dが形成さ
れ、カム34には円弧状の長穴32dに対向する穴34
dが形成され、ロアアームプレート30には、円弧状の
長穴32dに対向する長穴30gが形成されている。そ
して、フックプレート41の先端側は折曲され、ラチェ
ットプレート32の長穴32dを挿通してカム34の穴
34dに係合し、さらに、ロアアームプレート30の長
穴30gに挿通している。よって、カム34の回転は、
フックプレート41及びコネクティングパイプ40を介
して他方のリクライニング機構に伝達されるようになっ
ている。また、フックプレート41の先端部がロアアー
ムプレート30の長穴30gに係合することで、カム3
4の回転範囲の規制がなされている。
【0029】ラチェットプレート32の上部には、穴3
2eが形成されている。この穴32eには、ストッパプ
レート42の中間部が取付けられている。本形態例のス
トッパプレート42の取付け構造は、ストッパプレート
42にラチェットプレート32の穴32eに嵌合する爪
部42aを形成し、爪部42aをかしめることでストッ
パプレート42をラチェットプレート32に固着してい
る。さらに、ラチェットプレート32の穴32eの周縁
には、ストッパプレート42の爪部42aがラチェット
プレート32より突出するのを防止するために、凹部3
2fを形成している。
【0030】さらに、ラチェットプレート32の穴32
eの両サイドには穴32gが形成され、ストッパプレー
ト42にも、ラチェットプレート32の穴32gに対向
する穴42bが形成されている。これらの穴32g,4
2bは、シートバックのアッパアームを取付けるのに用
いられる。
【0031】また、ストッパプレート42の下部にはロ
アアームプレート30の周縁部を覆うように折曲された
ロアアームプレート押え部42cが形成され、ストッパ
プレート42の上部はヒンジピン31と同一方向に延出
したスプリング係止部42dが形成されている。ヒンジ
ピン31の先端部には、すり割部31aが形成されてい
る。このすり割部31aには、2つのスパイラルスプリ
ング43,44の内端部が係止されている。
【0032】第1のスパイラルスプリング43の外端部
は、レリーズレバー36に形成された係止部36fに係
合し、レリーズレバー36を介してポール33の外歯3
3aがラチェットプレート32の内歯32cに噛合する
方向に付勢している。第2のスパイラルスプリング44
の外端部はストッパプレート42のスプリング係止部4
2dに係合し、ラチェットプレート32(シートバック)
を前傾れ方向に付勢している。
【0033】ストッパプレート45は、基端部がロアア
ームプレート30の下部にピン46を用いて取付けら
れ、先端部はラチェットプレート32の下部周縁部を覆
うように折曲されている。
【0034】ラチェットプレート32には、ラチェット
プレート32方向に突出した突起として、一対のストッ
パ部32h,32iが、塑性加工、例えば、ハーフブロ
ー成形法により形成されている。ロアアームプレート3
0の外周面には、ストッパ部32h,32iに当接可能
な段差部を形成され、この段差部が当接部30h,30
iを構成している。このため、ラチェットプレート32
(シートバック)は、ストッパ部32hがロアアームプレ
ート30の当接部30hに当接する位置からストッパ部
32iがロアアームプレート30の当接部30iに当接
する位置までの範囲で傾動(リクライニング)できる。リ
ング47,48はヒンジピン31に設けられ、ヒンジピ
ン31の軸方向の移動を禁止する。
【0035】次に、上記構成の作動を説明する。図1に
示す状態は、第1のスパイラルスプリング43の付勢力
によって、カム34が円形カム35を介してポール33
の外歯33aと反対側の面を押圧し、ポール33の外歯
33aとラチェットプレート32の内歯32cとが噛合
し、ラチェットプレート32の回転が禁止されたロック
状態を示している。
【0036】このロック状態において、第1のスパイラ
ルスプリング43の付勢力に抗して、レリーズレバー3
6のハンド操作部36bを持って、またはレリーズレバ
ー36のフット操作部36cを踏み、レリーズレバー3
6を図1において時計方向に回転させると、ポールの外
歯33aとラチェットプレート32の内歯32cとの噛
合が解除され、ラチェットプレート32(シートバック)
は回転可能なアンロック状態となる。
【0037】ここで、着座者がいない場合には、第2の
スパイラルスプリング44の付勢力により、シートバッ
クはラチェットプレート32のストッパ部32hがロア
アームプレート30の当接部30hに当接するまで回転
する。
【0038】また、着座者がいる場合には、第2のスパ
イラルスプリング44の付勢力により、シートバックは
着座者の背部を押接する。この状態では、着座者は第2
のスパイラルスプリング44の付勢力に抗して、所望の
傾動角度(リクライニングアングル)までシートバックを
傾動できる。
【0039】所望の傾動角度を得た状態で、レリーズレ
バー36への操作力を解除すると、第1のスパイラルス
プリング43の付勢力により、レリーズレバー36は元
の位置に復帰し、ポール33の外歯33aとラチェット
プレート32の内歯32cとが噛合し、ラチェットプレ
ート32の回転が禁止されたロック状態となる。
【0040】このレリーズレバー36への操作力は、フ
ックプレート41,コネクティングパイプ40を介して
他方のリクライニング機構へも伝達されており、両サイ
ドのリクライニング機構は同期して作動する。
【0041】上記構成によれば、下記のような効果を得
ることができる。 (1)ラチェットプレート32(シートバック)の傾動範
囲を規制するストッパ部32h,32iは、ラチェット
プレート32を塑性加工により形成したことにより、別
部材のピン等をラチェットプレート32に立設した場合
に比べて、部品点数の削減を行なうことができる。ま
た、突起として、ラチェットプレート32に一対のスト
ッパ部32h,32iをハーフブロー成形法により形成
し、ロアアームプレート30の外周面には、当接部30
h,30iとして、ストッパ部32h,32iに当接可
能な段差部を形成したので、図7および図8の従来例の
ようにロアアームプレート30に長穴を設けなくて済
み、ロアアームプレート30の強度低下を防げる。
【0042】(2)ロアアームプレート30の凹部30
aとラチェットプレート32の凹部32aとの間に、ポ
ール33を配設したことにより、省スペースで見栄えが
良くなる。
【0043】(3)リクライニング装置をロアアームプ
レート30とラチェットプレート32との間に設け、ロ
アアームプレート30はシートクッション側に、ラチェ
ットプレート32はシートバック側にそれぞれ設ける構
成なので、リクライニング装置の共通化を図ることがで
きる。
【0044】(4)ロアアームプレート30の凹部30
aの立壁面をヒンジピン31から見てラチェットプレー
ト32の内歯32cの歯底より外側に形成したことによ
り、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面とラ
チェットプレート32の内歯32cとの間に隙間が形成
される。
【0045】よって、ロアアームプレート30の凹部3
0aの立壁面に異物等があっても、ポール33のラチェ
ットプレート32への噛合が確保できる。また、部品精
度により、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁
面とヒンジピン31との距離が設定より多少短くなって
も、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面がポ
ール33の外歯33aまで至らず、ポール33のラチェ
ットプレート32への噛合が確保できる。
【0046】さらに、一般にラチェットプレート32は
焼入れ処理がなされ、ロアアームプレート30より撓み
難くなっている。よって、リクライニング装置に上方向
からの荷重が作用すると、ラチェットプレート32より
ロアアームプレート30の方が撓み量が大きくなり、ロ
アアームプレート30の凹部30aの立壁面とポール3
3の外歯33aとの距離が短くなるが、ロアアームプレ
ート30の凹部30aの立壁面とラチェットプレート3
2の内歯32cとの間に形成される隙間Δにより、ロア
アームプレート30の凹部30aの立壁面がポール33
の外歯33aまで至らず、ポール33のラチェットプレ
ート32への噛合が確保できる。
【0047】(5)本形態例のリクライニング装置のポ
ール33の外歯33aと反対側の面を押圧可能なカム3
4の動きは、コネクティングパイプ40に基端部が固着
されたフックプレート41に伝達され、コネクティング
パイプ40を介して他方のリクライニング装置のカムへ
伝達される。また、フックプレート41の先端部は、ロ
アアームプレート30の長穴30gまで係合しているの
で、カム34の回転範囲の規制も行なっている。
【0048】仮に、カム34の方にフックプレートまで
延出するアームを形成する場合には、カム34にロアア
ームプレート30方向に延出し、長穴30gに係合する
別のアームが必要となり、カム34の加工が複雑とな
る。
【0049】しかし、本形態例では、フックプレート4
1の先端部側がロアアームプレートの長穴30gまで延
出し、係合していることより、カム34の加工が簡単と
なる。
【0050】(6)ストッパプレート42をかしめ止め
したことにより、部品点数を減らすことができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、ラチェットプレートの一部分として突起が形
成されるため、ピン等が不要になり、部品点数を削減で
きる。また、請求項2記載の発明によれば、ロアアーム
プレートに長穴を設けなくて済み、ロアアームプレート
の強度低下も防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例のリクライニング装置の側面
図である。
【図2】図1におけるB−B断面図である。
【図3】図1においてリクライニングロック機構を説明
する図である。
【図4】図1におけるレリーズレバーの部分斜視図であ
る。
【図5】図1におけるC−C断面図である。
【図6】図1におけるD−D断面図である。
【図7】従来の両側リクライニング装置の片側部分を示
す側面図である。
【図8】図7におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
30 ロアアームプレート 30c,30d ガイド 30h,30i 当接部 31 ヒンジピン 32 ラチェットプレート 32a 凹部 32c 内歯 32h,32i ストッパ部 33 ポール 33a 外歯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション側に設けられるロアア
    ームプレートと、 該ロアアームプレートに側方に向けて立設されたヒンジ
    ピンと、 シートバック側に設けられると共に、前記ヒンジピンに
    回転可能に取り付けられ、前記ロアアームプレートとの
    対向面には凹部が形成され、該凹部の立壁面には、前記
    ヒンジピンを中心とする内歯が形成されたラチェットプ
    レートと、 前記ラチェットプレートの凹部で形成される空間内に設
    けられ、前記内歯に噛合可能な外歯が形成されたポール
    と、 前記ロアアームプレートに設けられ、前記ポールを前記
    ヒンジピンを中心とする半径方向に案内するガイドとを
    有し、 前記ポールの外歯が前記ラチェットプレートの内歯に噛
    合することで、前記ラチェットプレートの傾動が禁止さ
    れるリクライニング装置であって、 前記ラチェットプレートに塑性加工による突起を設け、
    前記ロアアームプレートに前記ラチェットプレートの突
    起が当接可能な当接部を設けたことを特徴とするリクラ
    イニング装置。
  2. 【請求項2】 前記突起として、前記ラチェットプレー
    トに一対のストッパ部をハーフブロー成形法により形成
    し、前記ロアアームプレートの外周面には、前記当接部
    として、前記ストッパ部に当接可能な段差部を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
JP2001245141A 2001-08-13 2001-08-13 リクライニング装置 Expired - Lifetime JP3715558B2 (ja)

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