JP3715558B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等のシートに設けられ、シートバックをシートクッションに対して傾動させるリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図面を用いて従来例を説明する。図7は従来の両側リクライニング装置(リクライニング機構をシートの両サイドに有し両者を連動させるタイプのリクライニング装置)の片側部分を示す側面図、図8は図7におけるA−A断面図である。
【0003】
両図において、ロアアーム1はシートクッション側に固着されるもので、このロアアーム1には、ヒンジピン2でもってアッパアーム3が傾動可能に軸支されている。アッパアーム3は、その上部がシートバック側に固着されるもので、スパイラルスプリング4によって、前倒れ方向に付勢されている。
【0004】
扇状のラチェット5は、基端部がアッパアーム3に固着され、アッパアーム3と一体となって回転するものである。このラチェット5には、一端がロアアーム1の円弧状の長穴6に挿通されるピン7が固着されている。アッパアーム3の最大回転角は、このピン7の回転範囲によって定まる。さらに、ラチェット5の円弧部の下部及び中央部には歯が刻設された歯部5aが、円弧部の上部にはプレーンなトッピング部5bが形成されている。
【0005】
ポール8はその回転端部にラチェット5の歯部5aと係合可能な歯部8aが形成されたもので、ピン9でもってロアアーム1に回転可能に取付けられている。また、ポール8には、ピン10が植設されている。レリーズアーム11はヒンジピン2に枢着され、図5の反時計方向にテンションスプリング20によって付勢されたもので、そのカム穴12にピン10が挿通されている。このレリーズアーム11の延設部は、ハンドル13となっている。
【0006】
アームプレート14は、その一端がヒンジピン2に枢着され、他端がアームヒンジピン15でもってレリーズアーム11に固着されている。アームヒンジピン15の大径部には、ポール8の背部に当接するスペーサ16が挿通されている。17は端部にフックプレート18が溶接等で固着されたコネクティングパイプで、一端側には、ヒンジピン2の小径部が挿入されている。
【0007】
また、フックプレート18の先端部は、アームプレート14の連結用穴19に挿入されている。このフックプレート18の先端部の幅はアームプレート14の連結用穴19の幅より小さく選ばれている。
【0008】
尚、略三角形状のサブプレート21は、レリーズアーム11とポール8との間に配設され、1つの端部はヒンジピン2に係合し、他の2つの端部はロアアーム1にピンでもって係止されている。そして、このサブプレート21はポール8とラチェット5との噛合部分を覆い、ポール8とラチェット5との噛合のヒンジピン2の軸方向のずれを規制するようになっている。
【0009】
また、ロアアーム1,ラチェット5,アッパアーム3,サブプレート21及びレリーズアーム11はヒンジピン2のつば部2a及びヒンジピン2に係合するEリング22によって、ヒンジピン2の軸方向の移動が禁止されている。
【0010】
次に、上記構成の作動を説明する。ハンドル13(レリーズアーム11)をテンションスプリング20の付勢力に抗して、図7において、時計方向に回転させると、ポール8はカム穴12に案内されて反時計方向に回転し、ラチェット5の歯部5aとの係合が解除され、アッパアーム3はロアアーム1に対して傾動可能な状態となる。
【0011】
一方、ハンドル13の回転力はアームプレート14に連結用穴19に挿入されるフックプレート18,フックプレート18が固着されたコネクティングパイプ17を介して、インナ側のリクライニング装置に伝達される。
【0012】
そして、アッパアーム3を傾動させ、所望のリクライニング角を得たならば、ハンドル13を回転させている力を解除する。すると、テンションスプリング20の付勢力によって、ポール8の歯部8aが再びラチェット5の歯部5aと係合し、ロック状態となる。
【0013】
また、非着座状態で、ハンドル13を図7において、時計方向に回転させ、ポール8の歯部8aとラチェット5の歯部5aとの係合を解除すると、スパイラルスプリング4の付勢力によって、アッパアーム3は、ピン7が長穴6の下方の端部に当接するまで前傾する。そして、ポール8の歯部8aは、ラチェット5のトッピング部5bに当接し、アンロック状態となり、アッパアーム3はスパイラル4の付勢力に抗して後傾可能な前傾れ状態となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のリクライニング装置においては、アッパアームと連動するラチェットに、ピンを立設し、このピンの一端をロアアームの円弧状の長穴に挿通し、アッパアームの回転範囲を規制している。このため、ラチェットにこれとは別部材のピンを植設することになり、部品点数が増加する。
【0015】
本発明の上記問題に鑑みてなされたもので、その課題は、部品点数が少ないリクライニング装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、シートクッション側に設けられるロアアームプレートと、該ロアアームプレートに側方に向けて立設されたヒンジピンと、シートバック側に設けられると共に、前記ヒンジピンに回転可能に取り付けられ、前記ロアアームプレートとの対向面には凹部が形成され、該凹部の立壁面には、前記ヒンジピンを中心とする内歯が形成されたラチェットプレートと、前記ラチェットプレートの凹部で形成される空間内に設けられ、前記内歯に噛合可能な外歯が形成されたポールと、前記ロアアームプレートに設けられ、前記ポールを前記ヒンジピンを中心とする半径方向に案内するガイドとを有し、前記ポールの外歯が前記ラチェットプレートの内歯に噛合することで、前記ラチェットプレートの傾動が禁止されるリクライニング装置であって、前記ラチェットプレートにおける、前記ラチェットプレートの傾動方向に離間した2位置では、前記ラチェットプレートの一部が前記ロアアームプレート側に突出した突起を形成し、前記ロアアームプレートの外周面には、前記ラチェットプレートの前傾時に前記一対の突起の一方に当接可能な第1の段差部と前記ラチェットプレートの後傾時に前記一対の突起の他方に当接可能な第2の段差部とが形成され、ストッパ部としての前記一対の突起と、当接部としての前記第1及び第2の段差部との当接により、前記ラチェットプレートの傾動範囲を規制したことを特徴とするものである。
【0017】
このようにすれば、ラチェットプレートの一部分として一対の突起が形成されるため、ピン等が不要になり、部品点数を削減できる。ここで、一対の突起が、ラチェットプレートに一対のストッパ部を形成し、ロアアームプレートの外周面に形成された第1及び第2の段差部は、前記ストッパ部に当接可能な当接部を形成するので、ロアアームプレートに長穴を設けなくて済み、ロアアームプレートの強度低下を防げる。
また、ラチェットプレートの前傾時に前記一対の突起の一方に第1の段差部が当接し、ラチェットプレートの後傾時に前記一対の突起の他方に第2の段差部が当接するので、前記一対の突起はそれぞれ一方向だけの負荷を受けることになる。
【0018】
【実施の形態】
図1〜図7を用いて本発明の実施の形態例を説明する。本形態例は両側リクライニング装置であり、図1〜図3にはシートの片側のリクライニング機構部分を示している。シートの他方のサイドのリクライニング機構部分の構成も、レリーズレバーの形状を除けば同一である。
【0019】
図1〜図7において、ロアアームプレートで30は、シートクッション側のフレーム後部に取付けられる。ロアアームプレート30には凹部30aが形成され、さらにこの凹部30aには、ヒンジピン31が嵌合する穴30bが形成されている。
【0020】
ラチェットプレート32は、ロアアームプレート30に隣接して配置され、シートバック側のフレームに取付けられるもので、ロアアームプレート30の凹部30aとの対向面には、凹部32aが形成されている。この凹部32aには、ヒンジピン31が挿通する穴32bが形成されている。さらに、凹部32aの立壁面(内周面)のうち少なくとも下部は、図1及び図3に示すように、穴32b(ヒンジピン31)を中心とする円筒面となっており、ここに内歯32cが刻設されている。
【0021】
そして、本形態例では、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面は、ヒンジピン31から見て、ラチェットプレート32の内歯32cの歯底より外側に形成し、図2に示すように隙間Δが形成されるようにした。
【0022】
ロアアームプレート30の凹部30aとラチェットプレート32の凹部32aとで形成される空間には、ポール33が配設されている。このポール33には、ラチェットプレート32の内歯32cと噛合可能な外歯33aが形成されている。ポール33は、ロアアームプレート30の凹部30aに形成されたガイド部30c,30dにより、ヒンジピン31を中心とする半径方向に移動可能に案内されている。
【0023】
さらに、ロアアームプレート30の凹部30aとラチェットプレート32の凹部32aとで形成される空間には、ヒンジピン31が挿通する穴34aを有するカム34が配設されている。このカム34とポール33との間には、円形カム35が配置され、カム34は円形カム35を介して、ポール33の背面(外歯33aと反対側の面)を押圧可能となっている。
【0024】
ロアアームプレート30のラチェットプレート32と反対側には、ヒンジピン31が挿通する穴36aが形成されたレリーズレバー36が配設されている。レリーズレバー36の一方の回転端部はシートの前方に延出し、ハンド操作部36bが形成され、他方の回転端部はシートの後方に延出し、フット操作部36cが形成されている。
【0025】
ロアアームプレート30には、ヒンジピン31を中心とする半径方向の長穴30eが形成され、ポール33には、この長穴30eを挿通するピン37が立設され、さらに、ピン37はレリーズレバー36に形成された長穴36dに挿通している。長穴36dの形状は、ラチェットプレート32の内歯32cに近い部分と、内歯32cより離れた部分とを有し、レリーズレバー36が回転することにより、ポール33がヒンジピン31を中心とした半径方向に移動し、ポール33の外歯33aがラチェットプレート32の内歯32cに係脱するように設定されている。また、ピン37の先端部はリング38が係合し、ピン37の抜け止めがなされている。
【0026】
カム34には、アーム部34bが形成され、アーム部34bの先端部には、ロアアームプレート30方向に折曲した折曲部34cが形成されている。この折曲部34cは、ロアアームプレート30に形成されたヒンジピン31を中心とする円弧状の穴30fを介して、レリーズレバー36の形成された穴36eに係合し、レリーズレバー36が回転することによりカム34は円形カム35を介してポール33の外歯33aと反対側の面に対して押圧/離反するようになっている。
【0027】
コネクティングパイプ40は、一方の端部がヒンジピン31基端部に回転可能に設けられ、他方の端部が他方のリクライニング機構のヒンジピンの基端部に回転可能に取付けられたものである。コネクティングパイプの端部には、フックプレート41の基端部が固着されている。
【0028】
一方、ラチェットプレート32には、ヒンジピン31を中心とする円弧状の長穴32dが形成され、カム34には円弧状の長穴32dに対向する穴34dが形成され、ロアアームプレート30には、円弧状の長穴32dに対向する長穴30gが形成されている。そして、フックプレート41の先端側は折曲され、ラチェットプレート32の長穴32dを挿通してカム34の穴34dに係合し、さらに、ロアアームプレート30の長穴30gに挿通している。よって、カム34の回転は、フックプレート41及びコネクティングパイプ40を介して他方のリクライニング機構に伝達されるようになっている。また、フックプレート41の先端部がロアアームプレート30の長穴30gに係合することで、カム34の回転範囲の規制がなされている。
【0029】
ラチェットプレート32の上部には、穴32eが形成されている。この穴32eには、ストッパプレート42の中間部が取付けられている。本形態例のストッパプレート42の取付け構造は、ストッパプレート42にラチェットプレート32の穴32eに嵌合する爪部42aを形成し、爪部42aをかしめることでストッパプレート42をラチェットプレート32に固着している。さらに、ラチェットプレート32の穴32eの周縁には、ストッパプレート42の爪部42aがラチェットプレート32より突出するのを防止するために、凹部32fを形成している。
【0030】
さらに、ラチェットプレート32の穴32eの両サイドには穴32gが形成され、ストッパプレート42にも、ラチェットプレート32の穴32gに対向する穴42bが形成されている。これらの穴32g,42bは、シートバックのアッパアームを取付けるのに用いられる。
【0031】
また、ストッパプレート42の下部にはロアアームプレート30の周縁部を覆うように折曲されたロアアームプレート押え部42cが形成され、ストッパプレート42の上部はヒンジピン31と同一方向に延出したスプリング係止部42dが形成されている。ヒンジピン31の先端部には、すり割部31aが形成されている。このすり割部31aには、2つのスパイラルスプリング43,44の内端部が係止されている。
【0032】
第1のスパイラルスプリング43の外端部は、レリーズレバー36に形成された係止部36fに係合し、レリーズレバー36を介してポール33の外歯33aがラチェットプレート32の内歯32cに噛合する方向に付勢している。第2のスパイラルスプリング44の外端部はストッパプレート42のスプリング係止部42dに係合し、ラチェットプレート32(シートバック)を前傾れ方向に付勢している。
【0033】
ストッパプレート45は、基端部がロアアームプレート30の下部にピン46を用いて取付けられ、先端部はラチェットプレート32の下部周縁部を覆うように折曲されている。
【0034】
ラチェットプレート32には、ロアアームプレート30方向に突出した突起として、一対のストッパ部32h,32iが、塑性加工により形成されている。ロアアームプレート30の外周面には、ストッパ部32h,32iに当接可能な段差部を形成され、この段差部が当接部30h,30iを構成している。このため、ラチェットプレート32(シートバック)は、ストッパ部32hがロアアームプレート30の当接部30hに当接する位置からストッパ部32iがロアアームプレート30の当接部30iに当接する位置までの範囲で傾動(リクライニング)できる。リング47,48はヒンジピン31に設けられ、ヒンジピン31の軸方向の移動を禁止する。
【0035】
次に、上記構成の作動を説明する。図1に示す状態は、第1のスパイラルスプリング43の付勢力によって、カム34が円形カム35を介してポール33の外歯33aと反対側の面を押圧し、ポール33の外歯33aとラチェットプレート32の内歯32cとが噛合し、ラチェットプレート32の回転が禁止されたロック状態を示している。
【0036】
このロック状態において、第1のスパイラルスプリング43の付勢力に抗して、レリーズレバー36のハンド操作部36bを持って、またはレリーズレバー36のフット操作部36cを踏み、レリーズレバー36を図1において時計方向に回転させると、ポールの外歯33aとラチェットプレート32の内歯32cとの噛合が解除され、ラチェットプレート32(シートバック)は回転可能なアンロック状態となる。
【0037】
ここで、着座者がいない場合には、第2のスパイラルスプリング44の付勢力により、シートバックはラチェットプレート32のストッパ部32hがロアアームプレート30の当接部30hに当接するまで回転する。
【0038】
また、着座者がいる場合には、第2のスパイラルスプリング44の付勢力により、シートバックは着座者の背部を押接する。この状態では、着座者は第2のスパイラルスプリング44の付勢力に抗して、所望の傾動角度(リクライニングアングル)までシートバックを傾動できる。
【0039】
所望の傾動角度を得た状態で、レリーズレバー36への操作力を解除すると、第1のスパイラルスプリング43の付勢力により、レリーズレバー36は元の位置に復帰し、ポール33の外歯33aとラチェットプレート32の内歯32cとが噛合し、ラチェットプレート32の回転が禁止されたロック状態となる。
【0040】
このレリーズレバー36への操作力は、フックプレート41,コネクティングパイプ40を介して他方のリクライニング機構へも伝達されており、両サイドのリクライニング機構は同期して作動する。
【0041】
上記構成によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)ラチェットプレート32(シートバック)の傾動範囲を規制するストッパ部32h,32iは、ラチェットプレート32を塑性加工により形成したことにより、別部材のピン等をラチェットプレート32に立設した場合に比べて、部品点数の削減を行なうことができる。また、突起として、ラチェットプレート32に一対のストッパ部32h,32iを形成し、ロアアームプレート30の外周面には、当接部30h,30iとして、ストッパ部32h,32iに当接可能な段差部を形成したので、図7および図8の従来例のようにロアアームプレート30に長穴を設けなくて済み、ロアアームプレート30の強度低下を防げる。
【0042】
(2)ロアアームプレート30の凹部30aとラチェットプレート32の凹部32aとの間に、ポール33を配設したことにより、省スペースで見栄えが良くなる。
【0043】
(3)リクライニング装置をロアアームプレート30とラチェットプレート32との間に設け、ロアアームプレート30はシートクッション側に、ラチェットプレート32はシートバック側にそれぞれ設ける構成なので、リクライニング装置の共通化を図ることができる。
【0044】
(4)ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面をヒンジピン31から見てラチェットプレート32の内歯32cの歯底より外側に形成したことにより、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面とラチェットプレート32の内歯32cとの間に隙間が形成される。
【0045】
よって、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面に異物等があっても、ポール33のラチェットプレート32への噛合が確保できる。
また、部品精度により、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面とヒンジピン31との距離が設定より多少短くなっても、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面がポール33の外歯33aまで至らず、ポール33のラチェットプレート32への噛合が確保できる。
【0046】
さらに、一般にラチェットプレート32は焼入れ処理がなされ、ロアアームプレート30より撓み難くなっている。よって、リクライニング装置に上方向からの荷重が作用すると、ラチェットプレート32よりロアアームプレート30の方が撓み量が大きくなり、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面とポール33の外歯33aとの距離が短くなるが、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面とラチェットプレート32の内歯32cとの間に形成される隙間Δにより、ロアアームプレート30の凹部30aの立壁面がポール33の外歯33aまで至らず、ポール33のラチェットプレート32への噛合が確保できる。
【0047】
(5)本形態例のリクライニング装置のポール33の外歯33aと反対側の面を押圧可能なカム34の動きは、コネクティングパイプ40に基端部が固着されたフックプレート41に伝達され、コネクティングパイプ40を介して他方のリクライニング装置のカムへ伝達される。また、フックプレート41の先端部は、ロアアームプレート30の長穴30gまで係合しているので、カム34の回転範囲の規制も行なっている。
【0048】
仮に、カム34の方にフックプレートまで延出するアームを形成する場合には、カム34にロアアームプレート30方向に延出し、長穴30gに係合する別のアームが必要となり、カム34の加工が複雑となる。
【0049】
しかし、本形態例では、フックプレート41の先端部側がロアアームプレートの長穴30gまで延出し、係合していることより、カム34の加工が簡単となる。
【0050】
(6)ストッパプレート42をかしめ止めしたことにより、部品点数を減らすことができる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、発明によれば、ラチェットプレートの一部分として一対の突起が形成されるため、ピン等が不要になり、部品点数を削減できる。また、ラチェットプレートの前傾時に一対の突起の一方に第1の段差部が当接し、ラチェットプレートの後傾時に一対の突起の他方に第2の段差部が当接するので、一対の突起はそれぞれ一方向だけの負荷を受けることになる。さらに、本発明によれば、ロアアームプレートに長穴を設けなくて済むため、ロアアームプレートの強度低下も防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例のリクライニング装置の側面図である。
【図2】図1におけるB−B断面図である。
【図3】図1においてリクライニングロック機構を説明する図である。
【図4】図1におけるレリーズレバーの部分斜視図である。
【図5】図1におけるC−C断面図である。
【図6】図1におけるD−D断面図である。
【図7】従来の両側リクライニング装置の片側部分を示す側面図である。
【図8】図7におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
30 ロアアームプレート
30c,30d ガイド
30h,30i 当接部
31 ヒンジピン
32 ラチェットプレート
32a 凹部
32c 内歯
32h,32i ストッパ部
33 ポール
33a 外歯

Claims (1)

  1. シートクッション側に設けられるロアアームプレートと、
    該ロアアームプレートに側方に向けて立設されたヒンジピンと、
    シートバック側に設けられると共に、前記ヒンジピンに回転可能に取り付けられ、前記ロアアームプレートとの対向面には凹部が形成され、該凹部の立壁面には、前記ヒンジピンを中心とする内歯が形成されたラチェットプレートと、
    前記ラチェットプレートの凹部で形成される空間内に設けられ、前記内歯に噛合可能な外歯が形成されたポールと、
    前記ロアアームプレートに設けられ、前記ポールを前記ヒンジピンを中心とする半径方向に案内するガイドとを有し、
    前記ポールの外歯が前記ラチェットプレートの内歯に噛合することで、前記ラチェットプレートの傾動が禁止されるリクライニング装置であって、
    前記ラチェットプレートにおける、前記ラチェットプレートの傾動方向に離間した2位置では、前記ラチェットプレートの一部が前記ロアアームプレート側に突出した突起を形成し、
    前記ロアアームプレートの外周面には、前記ラチェットプレートの前傾時に前記一対の突起の一方に当接可能な第1の段差部と前記ラチェットプレートの後傾時に前記一対の突起の他方に当接可能な第2の段差部とが形成され、
    ストッパ部としての前記一対の突起と、当接部としての前記第1及び第2の段差部との当接により、前記ラチェットプレートの傾動範囲を規制したことを特徴とするリクライニング装置。
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