JP2002087037A - 軌道走行車両 - Google Patents

軌道走行車両

Info

Publication number
JP2002087037A
JP2002087037A JP2000277002A JP2000277002A JP2002087037A JP 2002087037 A JP2002087037 A JP 2002087037A JP 2000277002 A JP2000277002 A JP 2000277002A JP 2000277002 A JP2000277002 A JP 2000277002A JP 2002087037 A JP2002087037 A JP 2002087037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
iron wheel
wheel
track
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000277002A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kido
博之 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP2000277002A priority Critical patent/JP2002087037A/ja
Publication of JP2002087037A publication Critical patent/JP2002087037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌陸作業車の退線作業の作業効率を向上さ
せ、揺動シリンダの損傷を防止する。 【解決手段】 軌陸作業車1は軌道走行装置30を有す
る。軌道走行装置30は車体下部に突設された支持フレ
ームに取り付けられ、鉄輪保持フレーム31と鉄輪33
と昇降シリンダとフレーム固定装置50とを有する。昇
降シリンダにより鉄輪保持フレーム31を揺動させる
と、後輪8をレールR上に当接させるとともに鉄輪33
をレールR上に接触させる鉄輪中間位置A3、に移動さ
せることができ、この位置でフレーム固定装置50によ
り鉄輪保持フレーム31を車体3に固定させる。この位
置で後輪8を回転駆動させて、車両をレールR上に沿っ
て自走させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道走行車両に関
し、更に詳細には、道路走行用車輪と電車軌道用鉄輪を
有し、道路走行用車輪をレール上に当接させるととも
に、軌道走行用鉄輪をレール上に接触させた状態でレー
ル上を走行可能な軌道走行車両に関する。
【0002】
【従来の技術】軌陸車の一例である軌陸作業車は、車体
前後に道路走行用の前輪及び後輪(以下、これらをまと
めて「道路走行用車輪」と記す。)を有し、前輪及び後
輪との間と後輪よりも後側に電車軌道用のレール上を走
行する前鉄輪及び後鉄輪(以下、これらをまとめて「軌
道走行用鉄輪」と記す。)を有して構成されているもの
がある。この軌陸作業車において、道路走行用の後輪は
車体に設けられたエンジンの駆動力を得て回転駆動する
駆動輪であり、また、前鉄輪及び後鉄輪は車体に上下方
向に揺動自在に設けられた鉄輪保持フレームに回転自在
にそれぞれ保持され、鉄輪保持フレームは車体と鉄輪保
持フレーム間に枢結された揺動シリンダの伸縮動により
上下方向に揺動されるように構成されている。
【0003】後鉄輪を有した鉄輪保持フレームには駆動
モータが取り付けられ、この駆動モータの回転駆動によ
り後鉄輪が回転駆動するように構成されている。揺動シ
リンダの伸縮動により、道路走行用車輪をレール上に当
接させるとともに軌道走行用鉄輪をレールから離反させ
て車体に格納させる鉄輪格納位置と、軌道走行用鉄輪を
レール上に張り出させるとともに道路走行用車輪をレー
ルから離反させる鉄輪完全張出位置、に移動させるよう
に構成されている。
【0004】この軌陸作業車をレール上で走行させるに
は、揺動シリンダにより鉄輪保持フレームを揺動させて
軌道走行用鉄輪及び道路走行用車輪を鉄輪完全張出位置
に移動させ、駆動モータを回転駆動させて後鉄輪を回転
させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後鉄輪
に接続された駆動モータが故障して作動しなくなると、
軌陸作業車はレール上を走行することができなくなるの
で、レールから退線させることが不可能になる。そこ
で、レール上に軌陸作業車が載置されている状態で駆動
モータが故障した場合には、牽引車両をレール上に載置
させ、この牽引車両により故障した軌陸作業車を牽引し
てレールから退線させる方法があるが、牽引車両の準備
には時間等を要し、軌陸作業車の退線作業の作業効率を
低下させる。
【0006】また、揺動シリンダにより鉄輪保持フレー
ムを揺動させて、道路走行車輪である後輪をレール上に
接触させるとともに軌道走行用鉄輪をレール上に当接さ
せ、駆動モータに接続された後鉄輪の代わりにエンジン
に連結した道路走行用車輪である後輪を駆動輪として利
用する方法がある。この方法では、軌道走行用鉄輪及び
鉄輪保持フレームを介して伝わる負荷が揺動シリンダに
作用して揺動シリンダを破損させる虞があり、この揺動
シリンダが損傷すると、車両をレールから退線させる場
合に鉄輪を格納位置に移動させることができず、車両の
退線を不可能にさせる、という問題が生じる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、軌陸作業車の退線作業の作業効率を向上
させ、揺動シリンダを損傷させない軌道走行車両を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の軌道走行車両は、車体前後に設けられた道路
走行用車輪(例えば、実施形態における前輪7,後輪
8)と、車体前後に設けられ電車軌道用のレール上を走
行する軌道走行用鉄輪と、車体に上下方向に揺動自在に
設けられ軌道走行用鉄輪を回転自在に保持する鉄輪保持
部材(例えば、実施形態における鉄輪保持フレーム3
1)と、鉄輪保持部材を上下方向に揺動させる揺動アク
チュエータ(例えば、実施形態における昇降シリンダ3
5)とを備えている。更に、軌道走行車両は、揺動アク
チュエータにより鉄輪保持部材を揺動させて、道路走行
用車輪を走行路面(例えば、実施形態における道路面
D)上に当接させるとともに軌道走行用鉄輪を走行路面
から離反させて車体に格納させる鉄輪格納位置と、軌道
走行用鉄輪をレール上に張り出させるとともに道路走行
用車輪をレール上から離反させる鉄輪完全張出位置と、
道路走行用車輪をレール上に接触させるとともに軌道走
行用鉄輪をレール上に当接させる鉄輪中間位置、に移動
させるように構成され、鉄輪中間位置において鉄輪保持
部材を固定する保持部材固定手段(例えば、実施形態に
おけるフレーム固定装置50)を有する。
【0009】上記構成の軌道走行車両によれば、まず、
揺動アクチュエータにより鉄輪保持部材を揺動させて鉄
輪中間位置に移動させ、保持部材固定手段により鉄輪保
持部材を固定する。この状態で道路走行用車輪を回転駆
動させると、軌道走行車両をレール上で走行させること
ができるので、軌道走行用鉄輪の駆動輪が故障した場合
でも軌道走行車両を自走させてレールから退線させるこ
とができる。また、軌道走行用鉄輪及び鉄輪保持部材を
介して伝わる負荷は保持部材固定手段に伝わり揺動アク
チュエータには伝達されないので、揺動アクチュエータ
の損傷を未然に防止することができる。
【0010】上記構成の軌道走行車両において、保持部
材固定手段は、鉄輪保持部材に設けられた第1挿通孔
(例えば、実施形態における挿通孔51)と、第1挿通
孔に挿通する挿通ピンと、鉄輪保持部材を鉄輪中間位置
に揺動させた状態で第1挿通孔に挿通された挿通ピンの
先端部を挿通させて鉄輪保持部材を車体に係止させるた
め車体に設けられた第2挿通孔(例えば、実施形態にお
ける係止孔57)とを有して構成してもよい。
【0011】上記構成の軌道走行車両によれば、まず、
鉄輪中間位置にくるように鉄輪保持部材を揺動させ、こ
の位置で第1挿通孔に挿通ピンを挿通させ、挿通ピンの
先端部を第2挿通孔に挿通させる。その結果、鉄輪保持
部材が車体に係止され、道路走行用車輪をレール上に接
触させるとともに軌道走行用鉄輪をレール上に当接させ
た位置に容易に位置決めすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態
は、一般にレール上を走行する時に道路走行用の前輪及
び後輪をレール上から浮上させ、軌道走行用車輪である
鉄輪を軌道上に当接させて回転駆動させる軌陸作業車の
態様を示す。軌陸作業車1は、図1に示すように、道路
上を走行するトラックをベースとして構成されており、
車体3の前側に運転キャビン5を有し、運転キャビン5
の下部の両側部に一対の前輪7を回転自在に有し、車体
後部の両側部に一対の後輪8を回転自在に有している。
後輪8は図示しないエンジンの駆動力を受けて回転駆動
する駆動輪である。
【0013】運転キャビン5よりも車両後方側の車体前
部の両側部と、後輪8よりも車両後方側の車体3の両側
部には、車体3を持ち上げ支持するアウトリガジャッキ
9が取り付けられ、車体3の略中央下部には軌陸作業車
1自体を持ち上げ支持するためのセンタジャッキ11が
取り付けられている。車体3の前側上部には上方へ突出
し旋回動可能な旋回台13が取り付けられ、この旋回台
13の上部には起伏動且つ伸縮動可能なブーム15が取
り付けられている。ブーム15の先端部には作業者が搭
乗可能な作業台17が取り付けられている。
【0014】車両前側に取り付けられたアウトリガジャ
ッキ9よりも車両後方側の車体両側部と、車両後側に取
り付けられたアウトリガジャッキ9よりも車両後方側の
車体両側部には、車両をレール上で走行させる場合に使
用される軌道走行装置30が取り付けられている。
【0015】軌道走行装置30は、図2(a)及び
(b)に示すように、車体両側部の下部から下方へ突設
された支持フレーム19に取り付けられ、鉄輪保持フレ
ーム31と鉄輪33と昇降シリンダ35とフレーム固定
装置50とを有して構成されている。尚、フレーム固定
装置50は、図1に示す後輪8よりも車両後方側に配設
された軌道走行装置30にのみ設けられている。
【0016】鉄輪保持フレーム31は逆U字状であり、
支持フレーム19の下部に水平方向に突設された支持軸
36に上下方向に揺動自在に枢結されている。鉄輪保持
フレーム31の両側板31a間の下端部には円盤状の鉄
輪33が回転自在に取り付けられ、鉄輪保持フレーム3
1の車体内側の側板31aには鉄輪33の回転軸に接続
されて鉄輪33を回転駆動させる鉄輪モータ38が取り
付けられている。尚、鉄輪モータ38が取り付けられた
鉄輪保持フレーム31は図1に示す一対の後輪8の後側
に配設されたものであり、一対の後輪8の前側に配設さ
れた鉄輪保持フレーム31には鉄輪モータ38は取り付
けられていない。但し、一対の後輪8の前側に配設され
た鉄輪保持フレーム31に鉄輪モータ38を取り付ける
こともできる。鉄輪33は車体3の内側方向の端部に径
方向外側に突出するフランジ部33を有している。
【0017】鉄輪保持フレーム31の基部には、鉄輪保
持フレーム31と所定の角度を有して車両後方側へ突出
し支持軸36を中心として鉄輪保持フレーム31ととも
に揺動する枢結部37が設けられている。枢結部37は
板状であり、その先端部には上下方向に延びる長孔39
が設けられている。長孔39と車体3間にはこれらに跨
って枢結された昇降シリンダ35が設けられている。図
3に示すように、鉄輪保持フレーム31は、車両が道路
面D上に載置されている場合に後輪8を道路面Dに当接
させるとともに鉄輪33を道路面Dから離反させて車体
3に格納させる鉄輪格納位置A1と、車両がレールR上
に載置されている場合に鉄輪33をレールR上に張り出
させるとともに後輪8をレールRから離反させる鉄輪完
全張出位置A2と、車両がレールR上に載置されている
場合に後輪8をレールR上に接触させるとともに鉄輪3
3をレールR上に当接させる鉄輪中間位置A3、に移動
されるように構成されている。尚、鉄輪中間位置A3に
おいて、後輪8にはレールR上で車両を走行させるに必
要な反力が作用するように、後輪8がレールR上に当接
している。また、図1に示す前輪7と前輪7の近くに配
設された鉄輪33は、鉄輪保持フレーム31を揺動させ
て鉄輪中間位置A3を除いた鉄輪格納位置A1と鉄輪完
全張出位置A2に移動させた場合の対応する位置に移動
するように構成されている。
【0018】ここで、図3に示す鉄輪格納位置A1に鉄
輪保持フレーム31を揺動させるには、図1に示すよう
に、レールR上に載置された軌陸作業車1において、セ
ンタジャッキ11を下方へ伸長動させて車体3を上方へ
持ち上げ支持して鉄輪33をレールRから浮上させた後
に、鉄輪33が車体3に格納されるように格納鉄輪保持
フレーム31を上方へ揺動する。また、図3に示す鉄輪
完全張出位置A2に鉄輪保持フレーム31を揺動させる
場合には、軌陸作業車1を踏切内においてレールRを横
切るようにして停止させ、センタジャッキ11を下方へ
伸長動させて車体3を上方へ持ち上げ支持した後に、セ
ンタジャッキ11を中心として車体3をレールRと平行
になるように旋回動させ、鉄輪33がレールR上に張り
出させるように鉄輪保持フレーム31を下方へ揺動させ
る。尚、鉄輪33がレールR上に張り出される位置は、
図2(a)に示すように、鉄輪保持フレーム31の下死
点よりも左側の位置であり、鉄輪保持フレーム31の上
部と車体下部が当接すると、鉄輪保持フレーム31が車
体3に位置決めされて鉄輪33が張り出し位置に移動す
るように構成されている。
【0019】更に、図3に示す鉄輪中間位置A3に鉄輪
保持フレーム31を揺動させる場合には、センタジャッ
キ11を下方へ伸長動させて車体3を上方へ持ち上げ支
持して鉄輪33をレールRから離反させた後に、鉄輪保
持フレーム31を揺動させて鉄輪中間位置A3に移動さ
せた後に、センタジャッキ11を縮小動させて鉄輪33
をレール上に載置させる。
【0020】尚、揺動シリンダ35は鉄輪保持フレーム
31を揺動させることを目的として使用されるものであ
るので、鉄輪保持フレーム31を図3に示す鉄輪中間位
置A3に移動させて鉄輪33をレールR上に当接させた
状態で車体3を支持した場合に、鉄輪33に負荷が作用
してこの負荷が揺動シリンダ35に伝達されると、揺動
シリンダ35が破損する虞がある。そこで、揺動シリン
ダ35の破損を防止するため本発明のフレーム固定装置
50が設けられている。
【0021】フレーム固定装置30は、図2(a)及び
(b)に示すように、鉄輪保持フレーム31の左右両側
板31aにおける車両後方側の略中間部間を貫通する挿
通孔51を有する。この挿通孔51には挿通ピン53が
挿通可能であり、図3に示す鉄輪中間位置A3に鉄輪保
持フレーム31を揺動させて、挿通孔51に挿通された
挿通ピン53の先端部を係止するため車体下部の内側に
下方へ突設されたブラケット55の先端部には係止孔5
7が設けられている。尚、挿通孔51の位置は、前述し
た位置に限るものではなく、挿通孔51に挿通ピン53
を挿通させたときに鉄輪33と挿通ピン53が交差しな
いような鉄輪保持フレーム31の両側板31a間に設け
ることができる。
【0022】次に、本発明の作用をレールR上に載置さ
れた軌陸作業車1をレールRから退線させる場合につい
て説明する。図1に示すように、軌陸作業車1を図示し
ない踏切内においてレールRを横切るようにして停止さ
せる。そして、センタジャッキ11を下方へ伸長動させ
て車体3を上方へ持ち上げ支持した後に、センタジャッ
キ11を中心として車体3がレールRと平行になるよう
に旋回させた後に、揺動シリンダ35を伸長動させて鉄
輪保持フレーム31を図3に示す鉄輪完全張出位置A2
まで揺動させる。その結果、鉄輪33はレールR上に張
り出され、前輪7及び後輪8はレールRの上方へ浮上す
る。
【0023】この状態において、車両後方側の鉄輪33
が回転駆動して車両が走行している場合に、車両後方側
の鉄輪33の図2(b)に示す鉄輪モータ38が故障し
て車両がレールR上を自走できなくなると、図示しない
作業者は、車両が停止した後にジャッキシリンダ11を
伸長動させて車体3を持ち上げ支持させて鉄輪33をレ
ールRから上方へ浮上さる。そして、図3に示すよう
に、後輪8の車両後方側に配設された軌道走行装置30
の図2に示す揺動シリンダ35を縮小動させて鉄輪保持
フレーム31を鉄輪中間位置A3に揺動させて、後輪8
をレールR上に接触させるとともに鉄輪33をレールR
上に当接させる位置に移動させる。
【0024】そして、図2(b)に示すように、挿通ピ
ン53を把持してその先端部を鉄輪保持フレーム31の
手前側の挿通孔51に挿入して挿通させ、更に、挿通ピ
ン53を車体内側方向に押圧して鉄輪保持フレーム31
の内側の挿通孔51に挿入して挿通させる。そして、挿
通ピン53の先端部をブラケット55に設けられた係止
孔57に挿通させる。その結果、鉄輪保持フレーム3が
車体3に固定され、図3に示すように、後輪8がレール
R上に接触し且つ鉄輪33がレールR上に当接した状態
で位置決めされる。このため、鉄輪33及び鉄輪保持フ
レーム31を介して伝わる振動等の負荷は挿通ピン53
を介して車体3に伝達されるので、負荷は図2(a)に
示す昇降シリンダ35に作用せず、その結果、昇降シリ
ンダ35の損傷を未然に防止することができる。
【0025】尚、図4に示すように、挿通ピン53の先
端部を図2(b)に示す係止孔57に挿通させる場合、
枢結部37に設けられた長孔39は上下方向に縦長に形
成されているので、鉄輪保持フレーム31をわずかであ
るが上下方向に揺動させることができる。このため、作
業者は鉄輪保持フレーム31の位置を上下方向に調整す
ることができ、挿通ピン53を係止孔57に容易に挿通
させることができる。
【0026】そして、作業者は図1に示す運転キャビン
5内に移動してエンジン(図示せず)の駆動力により後
輪8を回転駆動させて、車両をレールR上に走行させ
る。このとき、車両前後の軌道走行装置30の鉄輪33
はレールRに当接した状態にあるので、図2(b)に示
すフランジ部33aによりレールRの延出方向に沿って
車両の移動方向を案内することができる。
【0027】そして、車両がレールRから退線させる位
置に移動すると、後輪8の回転を停止させて車両を停止
させ、図1に示すように、センタジャッキ11を伸長動
させて車両を持ち上げ支持して鉄輪33をレールRから
浮上させた後に、昇降シリンダ35を縮小動させて鉄輪
保持フレーム31を上方へ揺動させて鉄輪33を車体3
に格納させる。そして、センタジャッキ11を中心とし
て車両の向きを変えた後に、センタジャッキ11を縮小
動させて車両を地面に載置させ、後輪8を回転駆動させ
て車両をレールRから退線させる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における軌
道走行車両によれば、揺動アクチュエータにより鉄輪保
持部材を揺動させて、道路走行用車輪をレール上に当接
させるとともに軌道走行用鉄輪をレール上に接触させる
鉄輪中間位置に移動させ、保持部材固定手段により鉄輪
保持部材を鉄輪中間位置に固定することで、道路走行用
車輪の回転駆動により軌道走行車両をレール上で自走さ
せることができ、軌道走行用鉄輪の駆動輪が故障した場
合でも軌道走行車両をレールから退線させることができ
る。また、軌道走行用鉄輪及び鉄輪保持部材を介して伝
わる負荷は保持部材固定手段に伝わり揺動アクチュエー
タには伝達されないので、揺動アクチュエータの損傷を
防止することができる。
【0029】また、鉄輪保持部材を鉄輪中間位置に揺動
させ、この位置で第1挿通孔に挿通ピンを挿通させ、挿
通ピンの先端部を第2挿通孔に挿通させる場合には、鉄
輪保持部材を車体に固定させることができ、道路走行用
車輪をレール上に接触させるとともに軌道走行用鉄輪を
レール上に当接させる位置に容易に位置決めすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の正
面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の軌
道走行装置を示し、同図(a)は軌道走行装置の正面図
であり、同図(b)は軌道走行装置の側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の軌
道走行装置の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の軌
道走行装置の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 軌陸作業車(軌陸走行車両) 3 車体 7 前輪(道路走行用車輪) 8 後輪(道路走行用車輪) 31 鉄輪保持フレーム(鉄輪保持部材) 33 鉄輪 35 昇降シリンダ(揺動アクチュエータ) 50 フレーム固定装置(保持部材固定手段) 51 挿通孔(第1挿通孔) 53 挿通ピン 57 係止孔(第2挿通孔) A1 鉄輪格納位置 A2 鉄輪完全張出位置 A3 鉄輪中間位置 D 道路面(走行路面) R レール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前後に設けられた道路走行用車輪
    と、前記車体前後に設けられ電車軌道用のレール上を走
    行する軌道走行用鉄輪と、前記車体に上下方向に揺動自
    在に設けられ前記軌道走行用鉄輪を回転自在に保持する
    鉄輪保持部材と、前記鉄輪保持部材を上下方向に揺動さ
    せる揺動アクチュエータとを備え、 前記揺動アクチュエータにより前記鉄輪保持部材を揺動
    させて、前記道路走行用車輪を走行路面上に当接させる
    とともに前記軌道走行用鉄輪を前記走行路面から離反さ
    せて前記車体に格納させる鉄輪格納位置と、前記軌道走
    行用鉄輪を前記レール上に張り出させるとともに前記道
    路走行用車輪を前記レール上から離反させる鉄輪完全張
    出位置と、前記道路走行用車輪を前記レール上に接触さ
    せるとともに前記軌道走行用鉄輪を前記レール上に当接
    させる鉄輪中間位置、に移動させるように構成され、 前記鉄輪中間位置において前記鉄輪保持部材を固定する
    保持部材固定手段を有することを特徴とする軌道走行車
    両。
  2. 【請求項2】 前記保持部材固定手段は、前記鉄輪保持
    部材に設けられた第1挿通孔と、前記第1挿通孔に挿通
    する挿通ピンと、前記鉄輪保持部材を前記鉄輪中間位置
    に揺動させた状態で前記第1挿通孔に挿通された前記挿
    通ピンの先端部を挿通させて前記鉄輪保持部材を前記車
    体に係止させるため前記車体に設けられた第2挿通孔と
    を有することを特徴とする請求項1記載の軌道走行車
    両。
JP2000277002A 2000-09-12 2000-09-12 軌道走行車両 Pending JP2002087037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000277002A JP2002087037A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 軌道走行車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000277002A JP2002087037A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 軌道走行車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087037A true JP2002087037A (ja) 2002-03-26

Family

ID=18762390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000277002A Pending JP2002087037A (ja) 2000-09-12 2000-09-12 軌道走行車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087037A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306258A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Tadano Ltd 軌陸両用車における軌道走行関連装置の制御方法及びその制御装置
JP2009208543A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Hosen Kiki Seibi Kk 軌道自動自転車の後輪浮上維持装置
JP2013226967A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Aichi Corp 軌陸作業車
JP2014008855A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 East Japan Railway Co バラスト散布機
CN113501026A (zh) * 2021-09-08 2021-10-15 徐州腾龙交通运输设备有限公司 一种能够切换不同轨道行进模式的挂车及其使用方法
JP7473220B2 (ja) 2021-10-27 2024-04-23 保線機器整備株式会社 軌陸両用リヤカー

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306258A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Tadano Ltd 軌陸両用車における軌道走行関連装置の制御方法及びその制御装置
JP4694882B2 (ja) * 2005-04-28 2011-06-08 株式会社タダノ 軌陸両用車における軌道走行関連装置の制御方法及びその制御装置
JP2009208543A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Hosen Kiki Seibi Kk 軌道自動自転車の後輪浮上維持装置
JP2013226967A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Aichi Corp 軌陸作業車
JP2014008855A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 East Japan Railway Co バラスト散布機
CN113501026A (zh) * 2021-09-08 2021-10-15 徐州腾龙交通运输设备有限公司 一种能够切换不同轨道行进模式的挂车及其使用方法
JP7473220B2 (ja) 2021-10-27 2024-04-23 保線機器整備株式会社 軌陸両用リヤカー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059547B2 (ja) 軌陸作業車のサスロック装置
JP4667166B2 (ja) 軌陸作業車
JP2002087037A (ja) 軌道走行車両
JP2000233617A (ja) 軌道用作業車
JPH0235842Y2 (ja)
JP2965247B2 (ja) 法面作業車
JP2006248488A (ja) 軌道作業用トレーラーおよびその線路への移載方法
JP2012056557A (ja) 軌陸作業車
JP3600677B2 (ja) 軌道作業車の車体移動装置および車体移動具
JP3634943B2 (ja) 軌陸車の車輪位置保持装置
JPH11209087A (ja) 軌陸車の軌道走行装置
JP3001793B2 (ja) 軌陸作業車の脱輪復帰方法
JP6575245B2 (ja) 軌陸作業車
JPH11227579A (ja) 軌道走行車両の車体移動装置
JP6485011B2 (ja) クレーン式軌陸車
JP2024035647A (ja) 軌陸車用転車装置
JP2003268741A (ja) 軌道走行車両の除雪装置
JP2024035646A (ja) 軌陸車用転車装置
JP2000233618A (ja) 軌道用作業車
JPH08230624A (ja) 軌道作業車の脱線防止装置
JP2004114720A (ja) 軌道走行車両の軌道載置方法及び車体移動装置
JP3117432B2 (ja) ボートトラクションカー
JP2696349B2 (ja) レツカー車
CN213294577U (zh) 一种上下轨装置及公铁两用车
JP5844616B2 (ja) 軌陸車