JPH11227579A - 軌道走行車両の車体移動装置 - Google Patents
軌道走行車両の車体移動装置Info
- Publication number
- JPH11227579A JPH11227579A JP3463498A JP3463498A JPH11227579A JP H11227579 A JPH11227579 A JP H11227579A JP 3463498 A JP3463498 A JP 3463498A JP 3463498 A JP3463498 A JP 3463498A JP H11227579 A JPH11227579 A JP H11227579A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- vehicle
- track
- telescopic
- turntable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な機構で車両を軌道上に載置させること
ができる軌道走行車両の車体移動装置を得る。 【解決手段】 レールR,R上を走行可能な鉄輪36を
有する車体31に、この車体31に対して左右方向に移
動可能なビーム部材22を設けている。このビーム部材
22には、車体31に格納された格納位置から下方に張
り出した張出位置で車体31を持ち上げ支持するととも
に、この張出位置で車体31を水平旋回させることが可
能な転車台20が設けられており、転車台20を張出位
置まで張り出した状態でビーム部材22を車体31に対
して移動させることにより、レールR,Rに対して車体
31をスライド移動させることができるようになってい
る。
ができる軌道走行車両の車体移動装置を得る。 【解決手段】 レールR,R上を走行可能な鉄輪36を
有する車体31に、この車体31に対して左右方向に移
動可能なビーム部材22を設けている。このビーム部材
22には、車体31に格納された格納位置から下方に張
り出した張出位置で車体31を持ち上げ支持するととも
に、この張出位置で車体31を水平旋回させることが可
能な転車台20が設けられており、転車台20を張出位
置まで張り出した状態でビーム部材22を車体31に対
して移動させることにより、レールR,Rに対して車体
31をスライド移動させることができるようになってい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道用レール上を
走行可能な軌道走行車両に関し、詳しくは軌道走行車両
を鉄道用レール上に載置するための車体移動装置に関す
る。
走行可能な軌道走行車両に関し、詳しくは軌道走行車両
を鉄道用レール上に載置するための車体移動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道用レールに沿って設置されたトロリ
線や各種設備の保守、点検等を行う場合には、鉄道用レ
ール上を走行自在な軌道走行車両の一種である軌道作業
車が用いられ、この軌道作業車としてはさらに一般の道
路上も走行可能な軌陸作業車が用いられることが多い。
この軌陸作業車は、トラック等、道路上を走行する車両
をベースとして構成され、その車体上には、先端部に作
業台を有して起伏、旋回作動等が自在なブームが配設さ
れている。また、車体の下部には、鉄道用レール(軌
道)(以下「レール」と称する)上を走行するための軌
道走行用車輪(以下、「鉄輪」という)を備えている。
線や各種設備の保守、点検等を行う場合には、鉄道用レ
ール上を走行自在な軌道走行車両の一種である軌道作業
車が用いられ、この軌道作業車としてはさらに一般の道
路上も走行可能な軌陸作業車が用いられることが多い。
この軌陸作業車は、トラック等、道路上を走行する車両
をベースとして構成され、その車体上には、先端部に作
業台を有して起伏、旋回作動等が自在なブームが配設さ
れている。また、車体の下部には、鉄道用レール(軌
道)(以下「レール」と称する)上を走行するための軌
道走行用車輪(以下、「鉄輪」という)を備えている。
【0003】このような軌陸作業車を用いて軌道上の高
所作業を行う場合には、まず、作業現場近くの踏切まで
道路上を走行して移動し、踏切上においてレールを横切
るようにして軌陸作業車を停止させる。踏切上で軌陸作
業車を停止させた後は、車体の下部に配設された転車台
を用いて鉄輪のレール上への載置を行う。転車台は、車
体の下部に配設された伸縮装置と、この伸縮装置の下端
部に取り付けられた接地板から構成されている。伸縮装
置は、上端が車体に設けられたサブフレームに固着され
て格納位置と張出位置との間で伸縮自在に構成されてい
る。
所作業を行う場合には、まず、作業現場近くの踏切まで
道路上を走行して移動し、踏切上においてレールを横切
るようにして軌陸作業車を停止させる。踏切上で軌陸作
業車を停止させた後は、車体の下部に配設された転車台
を用いて鉄輪のレール上への載置を行う。転車台は、車
体の下部に配設された伸縮装置と、この伸縮装置の下端
部に取り付けられた接地板から構成されている。伸縮装
置は、上端が車体に設けられたサブフレームに固着され
て格納位置と張出位置との間で伸縮自在に構成されてい
る。
【0004】そして、鉄輪のレール上への載置を行う場
合には、まず、伸縮装置を張出位置まで下方に伸長させ
て自らの車体を持ち上げる。その後、転車台を中心にし
て車体をレールと平行となるように旋回させ、鉄輪を張
り出す。鉄輪を張り出した後は、伸縮装置を格納位置ま
で縮小作動させて鉄輪をレール上に載せる(鉄輪の載線
を行う)。これにより、軌陸作業車によるレール上の走
行(軌道走行)が可能となるため、レール上を走行して
作業現場に移動する。
合には、まず、伸縮装置を張出位置まで下方に伸長させ
て自らの車体を持ち上げる。その後、転車台を中心にし
て車体をレールと平行となるように旋回させ、鉄輪を張
り出す。鉄輪を張り出した後は、伸縮装置を格納位置ま
で縮小作動させて鉄輪をレール上に載せる(鉄輪の載線
を行う)。これにより、軌陸作業車によるレール上の走
行(軌道走行)が可能となるため、レール上を走行して
作業現場に移動する。
【0005】また、軌陸作業車においては、作業現場に
おける高所作業時において車体を安定支持するため、車
体の前後左右にアウトリガジャッキを設けるのが一般的
である。このアウトリガジャッキは車体に対し上下方向
に伸長作動することにより接地し、タイヤおよび鉄輪を
レールから浮上させて作業時に車体を安定支持するよう
に構成されている。
おける高所作業時において車体を安定支持するため、車
体の前後左右にアウトリガジャッキを設けるのが一般的
である。このアウトリガジャッキは車体に対し上下方向
に伸長作動することにより接地し、タイヤおよび鉄輪を
レールから浮上させて作業時に車体を安定支持するよう
に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、道路走行から
軌道走行に移行する際の鉄輪載線時には、レールの中心
に転車台を位置させる必要があるため、鉄輪とレールと
の位置をあわせにくく、多少でもずれていると転車台の
設置をやり直さなければならないという問題がある。
軌道走行に移行する際の鉄輪載線時には、レールの中心
に転車台を位置させる必要があるため、鉄輪とレールと
の位置をあわせにくく、多少でもずれていると転車台の
設置をやり直さなければならないという問題がある。
【0007】また、上記のようにタイヤおよび鉄輪をレ
ールから浮上させて作業を行っていると、作業中の振動
等によって作業開始時より車体が左右方向に若干ずれる
場合がある。このような場合、作業終了後にそのままア
ウトリガジャッキを格納(縮小)させると鉄輪がレール
から外れてしまう(脱輪してしまう)という問題もあ
る。
ールから浮上させて作業を行っていると、作業中の振動
等によって作業開始時より車体が左右方向に若干ずれる
場合がある。このような場合、作業終了後にそのままア
ウトリガジャッキを格納(縮小)させると鉄輪がレール
から外れてしまう(脱輪してしまう)という問題もあ
る。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、簡単な機構で車両を軌道上に載置させるこ
とができる軌道走行車両の車体移動装置を提供すること
を目的としている。
ものであり、簡単な機構で車両を軌道上に載置させるこ
とができる軌道走行車両の車体移動装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の軌道走行車両の車体移動装置は、軌道上
を走行可能な軌道走行用車輪(例えば、実施形態に記載
の鉄輪36)を有する車体に、この車体に対して左右方
向に移動可能な可動部材(例えば、実施形態に記載のビ
ーム部材22)を設けている。この可動部材には、車体
に格納された格納位置から下方に張り出した張出位置で
車体を持ち上げ支持するとともに、この張出位置で車体
を水平旋回させることが可能な転車台が設けられてお
り、転車台を張出位置まで張り出した状態で可動部材を
車体に対して移動させることにより、軌道に対して車体
をスライド移動させることができるようになっている。
めに、本発明の軌道走行車両の車体移動装置は、軌道上
を走行可能な軌道走行用車輪(例えば、実施形態に記載
の鉄輪36)を有する車体に、この車体に対して左右方
向に移動可能な可動部材(例えば、実施形態に記載のビ
ーム部材22)を設けている。この可動部材には、車体
に格納された格納位置から下方に張り出した張出位置で
車体を持ち上げ支持するとともに、この張出位置で車体
を水平旋回させることが可能な転車台が設けられてお
り、転車台を張出位置まで張り出した状態で可動部材を
車体に対して移動させることにより、軌道に対して車体
をスライド移動させることができるようになっている。
【0010】このように構成された軌道走行車両の車体
移動装置によれば、転車台を張出位置まで張り出すこと
により、車体を持ち上げて軌道から軌道走行用車輪を浮
き上がらせることができる。このため、作業者が人力に
よって車体を旋回させたり、駆動用モータ等を用いて接
地板に対して車体を相対的に旋回させたりすることによ
り、軌道上に軌道走行用車輪を位置させることができ
る。また、転車台を張出位置まで張り出した状態におい
て、可動部材を左右方向に移動させれば、転車台に対し
て車体を左右方向に移動させることができる。これによ
り、軌道に対する車体の左右方向の位置ずれを簡単に修
正することができる。
移動装置によれば、転車台を張出位置まで張り出すこと
により、車体を持ち上げて軌道から軌道走行用車輪を浮
き上がらせることができる。このため、作業者が人力に
よって車体を旋回させたり、駆動用モータ等を用いて接
地板に対して車体を相対的に旋回させたりすることによ
り、軌道上に軌道走行用車輪を位置させることができ
る。また、転車台を張出位置まで張り出した状態におい
て、可動部材を左右方向に移動させれば、転車台に対し
て車体を左右方向に移動させることができる。これによ
り、軌道に対する車体の左右方向の位置ずれを簡単に修
正することができる。
【0011】なお、本発明に係る軌道走行車両の車体移
動装置においては、伸縮手段(例えば、実施形態に記載
の伸縮ポスト21,21および支持板25)と、接地部
材と、旋回手段とから転車台を構成することが好まし
い。伸縮手段は、格納位置と張出位置との間で伸縮自在
に構成されており、可動部材の左右からそれぞれ下方に
伸びて設けられた2本の伸縮ポストを有している。接地
部材は、伸縮手段(例えば、実施形態に記載の支持板2
5)の下端に取り付けられており、伸縮ポストが張出位
置にあるときに接地するようになっている。また、旋回
手段は、伸縮手段と接地部材との間に配設されており、
接地部材に対して伸縮手段を相対的に水平旋回させるこ
とが可能となっている。
動装置においては、伸縮手段(例えば、実施形態に記載
の伸縮ポスト21,21および支持板25)と、接地部
材と、旋回手段とから転車台を構成することが好まし
い。伸縮手段は、格納位置と張出位置との間で伸縮自在
に構成されており、可動部材の左右からそれぞれ下方に
伸びて設けられた2本の伸縮ポストを有している。接地
部材は、伸縮手段(例えば、実施形態に記載の支持板2
5)の下端に取り付けられており、伸縮ポストが張出位
置にあるときに接地するようになっている。また、旋回
手段は、伸縮手段と接地部材との間に配設されており、
接地部材に対して伸縮手段を相対的に水平旋回させるこ
とが可能となっている。
【0012】このように構成された転車台においては、
上方で可動部材に繋がった状態で車体の中心部を避けて
左右端部近傍に伸縮ポストを配設することができ、さら
に旋回手段はこの伸縮ポストの下方に配設されているた
め、接地部材を接地させるまで伸縮ポストを張り出して
車体を持ち上げれば、例えば軌道走行車両が道路上の走
行が可能な軌陸作業車である場合でも、車体の中央に位
置するシャシフレーム、プロペラシャフトあるいは排気
管等に伸縮ポストが干渉することがなく、簡単に車体を
水平旋回させることができるとともに、車体をスライド
移動させることができる。
上方で可動部材に繋がった状態で車体の中心部を避けて
左右端部近傍に伸縮ポストを配設することができ、さら
に旋回手段はこの伸縮ポストの下方に配設されているた
め、接地部材を接地させるまで伸縮ポストを張り出して
車体を持ち上げれば、例えば軌道走行車両が道路上の走
行が可能な軌陸作業車である場合でも、車体の中央に位
置するシャシフレーム、プロペラシャフトあるいは排気
管等に伸縮ポストが干渉することがなく、簡単に車体を
水平旋回させることができるとともに、車体をスライド
移動させることができる。
【0013】さらに、本発明に係る軌道走行車両の車体
移動装置においては、車体に設けられた駆動手段(例え
ば、実施形態に記載の伸縮シリンダ24)によって可動
部材を車体に対して左右方向に移動するように構成する
ことが好ましい。このような構成とすることにより、駆
動手段の駆動力を用いて車体をスライド移動させること
ができるわけであるが、この駆動手段は、転車台の格納
位置から張出位置への移動時や車体のスライド移動時に
おいても転車台に対して移動することがない車体に設け
られているため、駆動手段自体の取り付けを容易に行う
ことができるとともに、駆動手段に駆動力を供給するた
めの送油ホースや電源コード等の駆動力供給手段の配設
も容易に行うことができる。
移動装置においては、車体に設けられた駆動手段(例え
ば、実施形態に記載の伸縮シリンダ24)によって可動
部材を車体に対して左右方向に移動するように構成する
ことが好ましい。このような構成とすることにより、駆
動手段の駆動力を用いて車体をスライド移動させること
ができるわけであるが、この駆動手段は、転車台の格納
位置から張出位置への移動時や車体のスライド移動時に
おいても転車台に対して移動することがない車体に設け
られているため、駆動手段自体の取り付けを容易に行う
ことができるとともに、駆動手段に駆動力を供給するた
めの送油ホースや電源コード等の駆動力供給手段の配設
も容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。まず、本発明に係
る車体移動装置を備えた軌道走行車両の一例である軌陸
作業車について図3を用いて説明する。この軌陸作業車
30は、道路上を走行するトラックをベースとして構成
されている。このため、車体31の前後左右にはそれぞ
れタイヤ(道路走行用車輪)32が取り付けられ、車体
31の前部には、車体31に対して旋回が自在な旋回台
33が取り付けられている。この旋回台33の上部に
は、起伏、伸縮自在なブーム34が枢支され、ブーム3
4の先端には、作業台35が取り付けられている。
ついて図面を参照しながら説明する。まず、本発明に係
る車体移動装置を備えた軌道走行車両の一例である軌陸
作業車について図3を用いて説明する。この軌陸作業車
30は、道路上を走行するトラックをベースとして構成
されている。このため、車体31の前後左右にはそれぞ
れタイヤ(道路走行用車輪)32が取り付けられ、車体
31の前部には、車体31に対して旋回が自在な旋回台
33が取り付けられている。この旋回台33の上部に
は、起伏、伸縮自在なブーム34が枢支され、ブーム3
4の先端には、作業台35が取り付けられている。
【0015】車体31の前後左右にはそれぞれ鉄輪(軌
道走行用車輪)36が、矢印で示すように鉄輪張出機構
10によって張出(下降)、格納(上昇)自在に取り付
けられている。そして、鉄輪張出機構10は鉄輪36の
左右方向のピッチが2本のレールRのピッチに合わせて
車体31に固定されている。なお、車体31はシャシフ
レーム31aと、このシャシフレーム31a上に配設さ
れるサブフレーム31bと、このサブフレーム31b上
に配設される荷台31cとから構成されており、鉄輪3
6はサブフレーム31bに取り付けられている。
道走行用車輪)36が、矢印で示すように鉄輪張出機構
10によって張出(下降)、格納(上昇)自在に取り付
けられている。そして、鉄輪張出機構10は鉄輪36の
左右方向のピッチが2本のレールRのピッチに合わせて
車体31に固定されている。なお、車体31はシャシフ
レーム31aと、このシャシフレーム31a上に配設さ
れるサブフレーム31bと、このサブフレーム31b上
に配設される荷台31cとから構成されており、鉄輪3
6はサブフレーム31bに取り付けられている。
【0016】鉄輪張出機構10は、図1および図2にも
示すように、サブフレーム31bに取り付けられた支柱
13と、この支柱13の下端部に枢支ピンによって揺動
自在に備えられた鉄輪保持部材12と、伸縮作動により
鉄輪保持部材12の上下方向の揺動を行う昇降用シリン
ダ11(図1および図2においては図示せず)とから構
成され、鉄輪保持部材12には、枢支ピンによって回転
自在に鉄輪36が取り付けられている。
示すように、サブフレーム31bに取り付けられた支柱
13と、この支柱13の下端部に枢支ピンによって揺動
自在に備えられた鉄輪保持部材12と、伸縮作動により
鉄輪保持部材12の上下方向の揺動を行う昇降用シリン
ダ11(図1および図2においては図示せず)とから構
成され、鉄輪保持部材12には、枢支ピンによって回転
自在に鉄輪36が取り付けられている。
【0017】次に、転車台20について説明する。転車
台20は、サブフレーム31bに対して左右方向に伸び
て配設されたビーム部材22と、このビーム部材22の
左右端部に上部が取り付けられた2本の伸縮ポスト2
1,21と、これらの伸縮ポスト21,21の下端部に
取り付けられた支持板25と、この支持板25と接地板
27との間に設けられた旋回装置26とを有して構成さ
れている。なお、両伸縮ポスト21,21および支持板
25が請求の範囲に記載の伸縮手段を構成する。また、
図4にも示すようにビーム部材22は、サブフレーム3
1bを左右方向に貫通して配設された中空のガイド部材
29内に配設され、ガイド部材29の長手方向(車体3
1に対しては左右方向)にスライド自在に構成されてい
る。
台20は、サブフレーム31bに対して左右方向に伸び
て配設されたビーム部材22と、このビーム部材22の
左右端部に上部が取り付けられた2本の伸縮ポスト2
1,21と、これらの伸縮ポスト21,21の下端部に
取り付けられた支持板25と、この支持板25と接地板
27との間に設けられた旋回装置26とを有して構成さ
れている。なお、両伸縮ポスト21,21および支持板
25が請求の範囲に記載の伸縮手段を構成する。また、
図4にも示すようにビーム部材22は、サブフレーム3
1bを左右方向に貫通して配設された中空のガイド部材
29内に配設され、ガイド部材29の長手方向(車体3
1に対しては左右方向)にスライド自在に構成されてい
る。
【0018】サブフレーム31bには、略L字状に形成
されて揺動枢支ピン28aによって左右方向に揺動自在
にリンク部材23が枢支されている。リンク部材23の
一端は、ボトム側端部がサブフレーム31bに枢支され
た伸縮シリンダ24のロッド側端部にシリンダ側枢支ピ
ン28bによって枢支されている。また、リンク部材2
3の他端は、スライド用枢支ピン28cによってビーム
部材22に枢支されている。
されて揺動枢支ピン28aによって左右方向に揺動自在
にリンク部材23が枢支されている。リンク部材23の
一端は、ボトム側端部がサブフレーム31bに枢支され
た伸縮シリンダ24のロッド側端部にシリンダ側枢支ピ
ン28bによって枢支されている。また、リンク部材2
3の他端は、スライド用枢支ピン28cによってビーム
部材22に枢支されている。
【0019】このような構成とすることにより、伸縮シ
リンダ24の伸縮作動を行えばリンク部材23を揺動さ
せることができるため、サブフレーム31bに対してビ
ーム部材22を左右方向にスライドさせることができ
る。なお、このような揺動作動時には、スライド用枢支
ピン28cが円弧を描いて左右方向に移動するため、ビ
ーム部材22におけるスライド用枢支ピン28cの保持
孔および、リンク部材23におけるスライド用枢支ピン
28cの保持孔の少なくとも一方を、前後方向に伸びる
長孔に形成しておく。
リンダ24の伸縮作動を行えばリンク部材23を揺動さ
せることができるため、サブフレーム31bに対してビ
ーム部材22を左右方向にスライドさせることができ
る。なお、このような揺動作動時には、スライド用枢支
ピン28cが円弧を描いて左右方向に移動するため、ビ
ーム部材22におけるスライド用枢支ピン28cの保持
孔および、リンク部材23におけるスライド用枢支ピン
28cの保持孔の少なくとも一方を、前後方向に伸びる
長孔に形成しておく。
【0020】伸縮ポスト21は、アウタポスト21a
と、このアウタポスト21aに入れ子式に伸縮自在に構
成されたインナポスト21bとからなる。そして、ビー
ム部材22の左右端部にはこのアウタポスト21a,2
1aの上部が固着される。インナポスト21b,21b
の下端部には支持板25が取り付けられており、この支
持板25には、伸縮装置21,21の張出作動時(伸長
作動時)に地面等に接地する円板状の接地板27が旋回
装置26を介して取り付けられている。これにより、支
持板25と接地板27とは相対的に水平旋回が可能とな
っている。
と、このアウタポスト21aに入れ子式に伸縮自在に構
成されたインナポスト21bとからなる。そして、ビー
ム部材22の左右端部にはこのアウタポスト21a,2
1aの上部が固着される。インナポスト21b,21b
の下端部には支持板25が取り付けられており、この支
持板25には、伸縮装置21,21の張出作動時(伸長
作動時)に地面等に接地する円板状の接地板27が旋回
装置26を介して取り付けられている。これにより、支
持板25と接地板27とは相対的に水平旋回が可能とな
っている。
【0021】なお、軌陸作業車30においては、伸縮シ
リンダ24の伸縮量がほぼ半分である状態であって、ビ
ーム部材22のサブフレーム31bに対する左右方向の
突出量が等しい状態で、車体31の左右方向の中心と、
転車台20の左右方向の中心と、鉄輪36,36の左右
方向の間隔の中心とが同一中心SC上に位置するように
構成されている。
リンダ24の伸縮量がほぼ半分である状態であって、ビ
ーム部材22のサブフレーム31bに対する左右方向の
突出量が等しい状態で、車体31の左右方向の中心と、
転車台20の左右方向の中心と、鉄輪36,36の左右
方向の間隔の中心とが同一中心SC上に位置するように
構成されている。
【0022】このように構成された転車台20において
は、伸縮ポスト21,21の伸縮作動を行うことにより
地面(レールR)に対して車体31の昇降作動を行うこ
とができるため、車体31に格納された格納位置(図示
せず)から図2(C)に示すように、車体を持ち上げ支
持することができる張出位置まで伸縮ポスト21,21
を伸長させることにより、レールR,Rから鉄輪36,
36を浮かした状態とすることができる。そして、この
状態から伸縮シリンダ24の伸縮作動を行うことによ
り、車体31を水平に維持したままレールR,Rに対し
て左右方向にスライド移動させることができる。
は、伸縮ポスト21,21の伸縮作動を行うことにより
地面(レールR)に対して車体31の昇降作動を行うこ
とができるため、車体31に格納された格納位置(図示
せず)から図2(C)に示すように、車体を持ち上げ支
持することができる張出位置まで伸縮ポスト21,21
を伸長させることにより、レールR,Rから鉄輪36,
36を浮かした状態とすることができる。そして、この
状態から伸縮シリンダ24の伸縮作動を行うことによ
り、車体31を水平に維持したままレールR,Rに対し
て左右方向にスライド移動させることができる。
【0023】このように構成された転車台20を有した
軌陸作業車30を用いて軌道上の高所作業を行う場合に
は、まず、作業現場近くの踏切まで道路上を走行して移
動し、踏切上においてレールRを横切るようにして(レ
ールR,Rの間に転車台20を位置させて)作業車30
を停止させる。停止した作業車30は、転車台20の伸
縮ポスト21,21を下方に伸長作動させて自らの車体
31を持ち上げる。そして、転車台20を中心にして車
体31をレールRに平行となるように旋回させた後鉄輪
36を張り出す。
軌陸作業車30を用いて軌道上の高所作業を行う場合に
は、まず、作業現場近くの踏切まで道路上を走行して移
動し、踏切上においてレールRを横切るようにして(レ
ールR,Rの間に転車台20を位置させて)作業車30
を停止させる。停止した作業車30は、転車台20の伸
縮ポスト21,21を下方に伸長作動させて自らの車体
31を持ち上げる。そして、転車台20を中心にして車
体31をレールRに平行となるように旋回させた後鉄輪
36を張り出す。
【0024】鉄輪36を張り出した後は、伸縮ポスト2
1,21を縮小作動させて各鉄輪36をレールR,R上
に載せる。このとき、図2(C)に示すように、両レー
ルR,Rの上方に鉄輪36,36が位置している場合
(両レールR,Rの中心RCと転車台20の中心SCと
が一致している場合)には、そのまま伸縮ポスト21,
21の縮小作動を行えば鉄輪36,36をレールR,R
上に載せることができる。
1,21を縮小作動させて各鉄輪36をレールR,R上
に載せる。このとき、図2(C)に示すように、両レー
ルR,Rの上方に鉄輪36,36が位置している場合
(両レールR,Rの中心RCと転車台20の中心SCと
が一致している場合)には、そのまま伸縮ポスト21,
21の縮小作動を行えば鉄輪36,36をレールR,R
上に載せることができる。
【0025】また、図2(D)に示すように、両レール
R,Rの中心RCと転車台20の中心SCとがずれてい
る場合((D)においては右にずれている状態を示して
いる)には、そのまま伸縮ポスト21,21の縮小作動
を行っても鉄輪36,36をレールR,R上に載せるこ
とができず、脱線してしまう。
R,Rの中心RCと転車台20の中心SCとがずれてい
る場合((D)においては右にずれている状態を示して
いる)には、そのまま伸縮ポスト21,21の縮小作動
を行っても鉄輪36,36をレールR,R上に載せるこ
とができず、脱線してしまう。
【0026】従って、このような場合には、図1(A)
に示すように、伸縮ポスト21,21を伸長させて車体
31を上昇させた状態で、伸縮シリンダ24の縮小作動
を行い、転車台20に対して車体31を左方に移動させ
て、両レールR,Rの中心RCと転車台20の中心SC
とを一致させる。その後、伸縮ポスト21,21の縮小
作動を行うことにより、車体31を下降させて鉄輪3
6,36をレールR,R上に載せる。
に示すように、伸縮ポスト21,21を伸長させて車体
31を上昇させた状態で、伸縮シリンダ24の縮小作動
を行い、転車台20に対して車体31を左方に移動させ
て、両レールR,Rの中心RCと転車台20の中心SC
とを一致させる。その後、伸縮ポスト21,21の縮小
作動を行うことにより、車体31を下降させて鉄輪3
6,36をレールR,R上に載せる。
【0027】なお、図1および図2においては、車体3
1の中心SCがレールR,Rの中心RCよりも右にずれ
ている場合について説明したが、車体31の中心SCが
レールR,Rの中心RCよりも左にずれている場合に
は、伸縮シリンダ24の伸長作動を行って転車台20に
対して車体31を右に移動させればよい。
1の中心SCがレールR,Rの中心RCよりも右にずれ
ている場合について説明したが、車体31の中心SCが
レールR,Rの中心RCよりも左にずれている場合に
は、伸縮シリンダ24の伸長作動を行って転車台20に
対して車体31を右に移動させればよい。
【0028】このようにして、鉄輪36,36…をレー
ルR,R上に載せた後、レールR上を走行して作業現場
に到着した作業車30は、作業台35に搭乗した作業者
が、ブーム34を起伏、伸縮作動させたり、旋回台33
を旋回作動させたりすることにより、任意の高所で作業
を行うことができる。
ルR,R上に載せた後、レールR上を走行して作業現場
に到着した作業車30は、作業台35に搭乗した作業者
が、ブーム34を起伏、伸縮作動させたり、旋回台33
を旋回作動させたりすることにより、任意の高所で作業
を行うことができる。
【0029】ここで、上記のような高所作業を行う場合
には、車体の前後左右に配設されたジャッキ37を接地
させる(ジャッキ37に接地反力が作用するまで下方に
伸長させる)ことにより車体31を安定支持させる。そ
して、作業終了後はジャッキ37を縮小させることによ
り車体31を下降させ、再度レールR上に鉄輪36を載
せる。ここで、作業内容によっては、作業中の振動によ
り車体31が前後左右に若干移動することがあり、左右
方向に移動していた場合には前記と同様にレールR上に
鉄輪36を載せることができない。
には、車体の前後左右に配設されたジャッキ37を接地
させる(ジャッキ37に接地反力が作用するまで下方に
伸長させる)ことにより車体31を安定支持させる。そ
して、作業終了後はジャッキ37を縮小させることによ
り車体31を下降させ、再度レールR上に鉄輪36を載
せる。ここで、作業内容によっては、作業中の振動によ
り車体31が前後左右に若干移動することがあり、左右
方向に移動していた場合には前記と同様にレールR上に
鉄輪36を載せることができない。
【0030】したがって、この場合にも、前記と同様に
伸縮ポスト21,21を張り出して車体31を上昇させ
た状態で、伸縮シリンダ24の縮小もしくは伸長作動を
行い、転車台20に対して車体31を左右方向に移動さ
せる。その後、伸縮ポスト21,21の縮小作動を行う
ことにより、車体31を下降させて鉄輪36,36…を
再度レールR,R上に載せる。なお、このような転車台
20の作動時には、ジャッキ37は縮小させておく。
伸縮ポスト21,21を張り出して車体31を上昇させ
た状態で、伸縮シリンダ24の縮小もしくは伸長作動を
行い、転車台20に対して車体31を左右方向に移動さ
せる。その後、伸縮ポスト21,21の縮小作動を行う
ことにより、車体31を下降させて鉄輪36,36…を
再度レールR,R上に載せる。なお、このような転車台
20の作動時には、ジャッキ37は縮小させておく。
【0031】以上のように、上記の転車台20は、ビー
ム部材22の左右から2本の伸縮ポスト21,21を設
けて車体31を持ち上げるように構成している。このた
め、シャシフレーム31aや排気管38が車体31の中
央部に位置していても、これらを避けることができる。
また、レールR,Rに対して車体31を移動させるため
の伸縮シリンダ24を車体31に設けることにより、伸
縮シリンダ24並びに送油ホース(図示せず)等の取り
付けを容易に行うことができるとともに、移動時に送油
ホース等が動くこともない。
ム部材22の左右から2本の伸縮ポスト21,21を設
けて車体31を持ち上げるように構成している。このた
め、シャシフレーム31aや排気管38が車体31の中
央部に位置していても、これらを避けることができる。
また、レールR,Rに対して車体31を移動させるため
の伸縮シリンダ24を車体31に設けることにより、伸
縮シリンダ24並びに送油ホース(図示せず)等の取り
付けを容易に行うことができるとともに、移動時に送油
ホース等が動くこともない。
【0032】すなわち、例えば、レールR,Rに対して
車体31を移動させる手段として、伸縮ポスト21,2
1に対して支持板25や接地板27を左右方向に移動さ
せるような構成も考えられる。しかしながら、このよう
な構成とした場合、伸縮シリンダ24のような駆動手段
を用いて移動させるようにすると、駆動手段への駆動源
供給手段である送油ホース等は車体31から伸びて配設
されているため、伸縮ポスト21,21の伸縮作動や左
右方向の移動に伴って送油ホースも大きく移動すること
となるが、転車台20においてはこのような送油ホース
の移動もなく、容易にレールR,Rに対する車体31の
移動を行うことができる。
車体31を移動させる手段として、伸縮ポスト21,2
1に対して支持板25や接地板27を左右方向に移動さ
せるような構成も考えられる。しかしながら、このよう
な構成とした場合、伸縮シリンダ24のような駆動手段
を用いて移動させるようにすると、駆動手段への駆動源
供給手段である送油ホース等は車体31から伸びて配設
されているため、伸縮ポスト21,21の伸縮作動や左
右方向の移動に伴って送油ホースも大きく移動すること
となるが、転車台20においてはこのような送油ホース
の移動もなく、容易にレールR,Rに対する車体31の
移動を行うことができる。
【0033】なお、上記の転車台20においては、伸縮
ポスト21,21に対する車体31のスライドを、リン
ク部材23を介して伸縮シリンダ24の伸縮方向とは直
角方向に行わせるように構成した場合について説明した
が本発明はこのような構成に限られるものではない。例
えば、図5に示すように、両端に伸縮ポスト21,21
を有したビーム部材22に、リンク部材23に代えて連
結部材123を取り付け、この連結部材123に伸縮シ
リンダ124のロッド側端部を繋いで、伸縮シリンダ1
24をビーム部材22およびガイド部材29と平行に並
べてサブフレーム31bに取り付けるように構成しても
よい。
ポスト21,21に対する車体31のスライドを、リン
ク部材23を介して伸縮シリンダ24の伸縮方向とは直
角方向に行わせるように構成した場合について説明した
が本発明はこのような構成に限られるものではない。例
えば、図5に示すように、両端に伸縮ポスト21,21
を有したビーム部材22に、リンク部材23に代えて連
結部材123を取り付け、この連結部材123に伸縮シ
リンダ124のロッド側端部を繋いで、伸縮シリンダ1
24をビーム部材22およびガイド部材29と平行に並
べてサブフレーム31bに取り付けるように構成しても
よい。
【0034】さらに、上記の転車台20においては、伸
縮ポスト21,21に対する車体31のスライドを伸縮
シリンダ24,124の伸縮作動によって行わせること
としているが、本発明はこれに限られるものではなく、
ラック・アンド・ピニオンギアおよびこのピニオンギア
を回転させる回転モータを設け、このモータの駆動によ
って伸縮装置21,21に対する車体31のスライドを
行わせるようにしたり、手動(人力)によって伸縮装置
21,21に対する車体31のスライドを行わせるよう
にしてもよい。
縮ポスト21,21に対する車体31のスライドを伸縮
シリンダ24,124の伸縮作動によって行わせること
としているが、本発明はこれに限られるものではなく、
ラック・アンド・ピニオンギアおよびこのピニオンギア
を回転させる回転モータを設け、このモータの駆動によ
って伸縮装置21,21に対する車体31のスライドを
行わせるようにしたり、手動(人力)によって伸縮装置
21,21に対する車体31のスライドを行わせるよう
にしてもよい。
【0035】また、上記の実施形態においては、本発明
に係る車体移動装置を備えた転車台を軌陸作業車に用い
た場合について説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく、軌道走行専用の車両においても用いること
ができる。
に係る車体移動装置を備えた転車台を軌陸作業車に用い
た場合について説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく、軌道走行専用の車両においても用いること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の軌道走行車両の
車両移動装置は、伸縮ポストを張出位置まで伸長させた
状態において、可動部材を左右方向にスライドさせれ
ば、接地部材に対して車体を左右方向に移動させること
ができるようになっている。このため、軌道作業車をレ
ール上に載置するときに、鉄輪とレールの位置が左右方
向にずれて合わないときにも、いちいち軌道作業車の停
車位置を直すことなく容易に鉄輪を軌道上に載置するこ
とができ、載線時の作業性の向上を図ることができる。
また、作業中に軌道作業車の位置が移動してしまった場
合でも他の救援車両の力を借りることなく、自力でレー
ル上に復旧させることができる。
車両移動装置は、伸縮ポストを張出位置まで伸長させた
状態において、可動部材を左右方向にスライドさせれ
ば、接地部材に対して車体を左右方向に移動させること
ができるようになっている。このため、軌道作業車をレ
ール上に載置するときに、鉄輪とレールの位置が左右方
向にずれて合わないときにも、いちいち軌道作業車の停
車位置を直すことなく容易に鉄輪を軌道上に載置するこ
とができ、載線時の作業性の向上を図ることができる。
また、作業中に軌道作業車の位置が移動してしまった場
合でも他の救援車両の力を借りることなく、自力でレー
ル上に復旧させることができる。
【0037】なお、本発明に係る軌道走行車両の車体移
動装置においては、可動部材の左右からそれぞれ下方に
伸びて設けられた2本の伸縮ポストを設け、この伸縮ポ
ストの下部に旋回手段によって水平旋回可能な接地部材
を設けた構成とすることが好ましい。これにより、車体
を構成するシャシフレーム等と干渉しないように転車台
の伸縮手段を構成することができるため、簡単に車体を
水平旋回させることができるとともに、車体をスライド
移動させることができる。
動装置においては、可動部材の左右からそれぞれ下方に
伸びて設けられた2本の伸縮ポストを設け、この伸縮ポ
ストの下部に旋回手段によって水平旋回可能な接地部材
を設けた構成とすることが好ましい。これにより、車体
を構成するシャシフレーム等と干渉しないように転車台
の伸縮手段を構成することができるため、簡単に車体を
水平旋回させることができるとともに、車体をスライド
移動させることができる。
【0038】さらに、本発明に係る軌道走行車両の車体
移動装置においては、車体に設けられた駆動手段によっ
て可動部材を車体に対して左右方向に移動するように構
成することが好ましい。このような構成とすることによ
り、駆動手段の駆動力を用いて容易に車体をスライド移
動させることができるわけであるが、この駆動手段は、
転車台の格納位置から張出位置への移動時や車体のスラ
イド移動時においても転車台に対して移動することがな
いため、駆動手段自体の取り付けを容易に行うことがで
きるとともに、駆動手段に駆動力を供給するための送油
ホースや電源コード等の駆動力供給手段の配設も容易に
行うことができる。
移動装置においては、車体に設けられた駆動手段によっ
て可動部材を車体に対して左右方向に移動するように構
成することが好ましい。このような構成とすることによ
り、駆動手段の駆動力を用いて容易に車体をスライド移
動させることができるわけであるが、この駆動手段は、
転車台の格納位置から張出位置への移動時や車体のスラ
イド移動時においても転車台に対して移動することがな
いため、駆動手段自体の取り付けを容易に行うことがで
きるとともに、駆動手段に駆動力を供給するための送油
ホースや電源コード等の駆動力供給手段の配設も容易に
行うことができる。
【図1】本発明に係る車両移動装置を備えた転車台の正
面図(図3におけるI矢視図)であり、車体を左方に移
動させた状態を(A)に示し、レール上に鉄輪を載置し
た状態を(B)に示す。
面図(図3におけるI矢視図)であり、車体を左方に移
動させた状態を(A)に示し、レール上に鉄輪を載置し
た状態を(B)に示す。
【図2】上記の転車台の正面図(図3におけるII矢視
図)であり、伸縮装置の張出状態を(C)に示し、この
状態から転車台が右に移動した状態を(D)に示す。
図)であり、伸縮装置の張出状態を(C)に示し、この
状態から転車台が右に移動した状態を(D)に示す。
【図3】上記の転車台を有する軌道作業車の正面図であ
る。
る。
【図4】(E)は、上記の軌陸作業車の図2におけるE
−E断面図であり、(F)は上記の軌陸作業車の図1に
おけるF−F断面図である。
−E断面図であり、(F)は上記の軌陸作業車の図1に
おけるF−F断面図である。
【図5】上記の転車台の異なる実施形態を示す図4
(E)に相当する断面図である。
(E)に相当する断面図である。
20 転車台 21 伸縮ポスト 22 ビーム部材 23 リンク部材 24,124 伸縮シリンダ 25 支持板 26 旋回装置 27 接地板 30 軌陸作業車 31 車体 36 鉄輪
Claims (3)
- 【請求項1】 軌道上を走行可能な軌道走行用車輪を有
する車体と、 この車体に配設され、前記車体に対して左右方向に移動
可能な可動部材と、 この可動部材に取り付けられ、前記車体に格納された格
納位置から下方に張り出した張出位置で前記車体を持ち
上げ支持するとともにこの張出位置で前記車体を水平旋
回させることが可能な転車台とからなり、 前記転車台を前記張出位置まで張り出した状態で前記可
動部材を前記車体に対して移動させ、前記軌道に対して
前記車体をスライド移動させることを特徴とする軌道走
行車両の車体移動装置。 - 【請求項2】 前記転車台が、 前記格納位置と前記張出位置との間で伸縮自在に構成さ
れ、前記可動部材の左右からそれぞれ下方に伸びて設け
られた2本の伸縮ポストを有する伸縮手段と、 この伸縮手段の下端に取り付けられ、前記伸縮ポストが
前記張出位置にあるときに接地する接地部材と、 前記伸縮手段と前記接地部材との間に配設され、前記接
地部材に対して前記伸縮手段を相対的に水平旋回させる
ことが可能な旋回手段とからなることを特徴とする請求
項1に記載の軌道走行車両の車体移動装置。 - 【請求項3】 前記可動部材が、前記車体に設けられた
駆動手段によって前記車体に対して左右方向に移動する
ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の軌
道走行車両の車体移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3463498A JPH11227579A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 軌道走行車両の車体移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3463498A JPH11227579A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 軌道走行車両の車体移動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11227579A true JPH11227579A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12419849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3463498A Pending JPH11227579A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 軌道走行車両の車体移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11227579A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004036382A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Franz Plasser Bahnbaumaschinen-Industrie Gmbh | マシンフレームとサブフレームとを有するタンピングマシン |
CN105151057A (zh) * | 2015-09-28 | 2015-12-16 | 临汾市新晋汾焦铁设备制造有限公司 | 煤矿设备液压自移列车 |
JP2018043614A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 株式会社タダノ | 軌陸車 |
CN110104003A (zh) * | 2019-04-15 | 2019-08-09 | 山东科技大学 | 铁路路基边坡处危岩落石综合处置轨道工程车 |
KR102609078B1 (ko) * | 2023-06-27 | 2023-12-04 | (주)미래로 | 궤륙양용(軌陸兩用) 작업차량 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3463498A patent/JPH11227579A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004036382A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Franz Plasser Bahnbaumaschinen-Industrie Gmbh | マシンフレームとサブフレームとを有するタンピングマシン |
CN105151057A (zh) * | 2015-09-28 | 2015-12-16 | 临汾市新晋汾焦铁设备制造有限公司 | 煤矿设备液压自移列车 |
JP2018043614A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | 株式会社タダノ | 軌陸車 |
CN110104003A (zh) * | 2019-04-15 | 2019-08-09 | 山东科技大学 | 铁路路基边坡处危岩落石综合处置轨道工程车 |
KR102609078B1 (ko) * | 2023-06-27 | 2023-12-04 | (주)미래로 | 궤륙양용(軌陸兩用) 작업차량 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5127335A (en) | Points and crossing changer | |
JP2004042705A (ja) | トンネル用作業台 | |
JPH11227579A (ja) | 軌道走行車両の車体移動装置 | |
JP2971042B2 (ja) | 桁運搬機及び桁運搬方法 | |
JP2013035401A (ja) | 軌陸車 | |
JP2012056557A (ja) | 軌陸作業車 | |
JP2965247B2 (ja) | 法面作業車 | |
JP2008296807A (ja) | ワークの昇降装置 | |
JP2006248488A (ja) | 軌道作業用トレーラーおよびその線路への移載方法 | |
JP3600677B2 (ja) | 軌道作業車の車体移動装置および車体移動具 | |
JPH10329516A (ja) | 車体移動装置を備えた転車台 | |
JP2001063562A (ja) | 軌道作業車 | |
JP2004114720A (ja) | 軌道走行車両の軌道載置方法及び車体移動装置 | |
JP3837646B2 (ja) | 長尺部材の建起し用支持装置 | |
JP2002087037A (ja) | 軌道走行車両 | |
JP2004051335A (ja) | 高所作業車 | |
JPH08239018A (ja) | 軌陸作業車の脱輪復帰方法 | |
JP2004262277A (ja) | 軌陸作業車 | |
JP2019189447A (ja) | 高所作業装置及びトンネル内の作業方法 | |
CN216238729U (zh) | 动臂油缸的辅助安装小车及具有其的挖掘机装配线 | |
JP2777876B2 (ja) | 軌陸式作業車用走行装置 | |
KR19980014142A (ko) | 하단면주행식의 교량하부면 작업대차의 하부작업대 회전 지지장치 | |
JP2001049999A (ja) | 補強用セグメント組立装置 | |
JPH10100899A (ja) | 軌陸両用走行型新幹線先頭車修繕装置 | |
JP2024035646A (ja) | 軌陸車用転車装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040825 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050426 |