JP3238799B2 - 転轍器交換作業システム - Google Patents
転轍器交換作業システムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補修すべき転轍器を、
補修済あるいは新品の転轍器に交換するための転轍器交
換作業システムに係り、より詳しくは、転轍器の運搬か
ら交換するまでの作業を小人数の作業者で、しかも容易
に行い得るようにした転轍器交換作業システムに関す
る。
補修済あるいは新品の転轍器に交換するための転轍器交
換作業システムに係り、より詳しくは、転轍器の運搬か
ら交換するまでの作業を小人数の作業者で、しかも容易
に行い得るようにした転轍器交換作業システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、鉄道のレールの分岐部の
外側には車両の走行方向を変換するためにレールを曲げ
変形させて車両の走行方向を換える転轍器が用いられて
いる。このような転轍器は定期的に補修する必要がある
ために、その都度、補修済あるいは新品の転轍器に交換
して車両の走行の安全性を確保している。転轍器の交換
作業は、通常夜間に行われている。
外側には車両の走行方向を変換するためにレールを曲げ
変形させて車両の走行方向を換える転轍器が用いられて
いる。このような転轍器は定期的に補修する必要がある
ために、その都度、補修済あるいは新品の転轍器に交換
して車両の走行の安全性を確保している。転轍器の交換
作業は、通常夜間に行われている。
【0003】ところで、従来、転轍器を交換する場合、
転轍器自体の重量が300〜400kgfもあるにも係
わらず、補修済あるいは新品の転轍器を、一般的に、4
〜5人の作業者でトロッコに荷積みした後、交換すべき
転轍器の設置場所までトロッコを押して運搬する。トロ
ッコが目的の設置場所に到達すると、先ず、可搬式の門
型クレーンをレールに対して直交する状態、つまりレー
ルを跨ぐ状態に設置すると共に、この門型クレーンに設
けた吊持装置によりトロッコに積載されている転轍器の
荷下ろし作業を行う。
転轍器自体の重量が300〜400kgfもあるにも係
わらず、補修済あるいは新品の転轍器を、一般的に、4
〜5人の作業者でトロッコに荷積みした後、交換すべき
転轍器の設置場所までトロッコを押して運搬する。トロ
ッコが目的の設置場所に到達すると、先ず、可搬式の門
型クレーンをレールに対して直交する状態、つまりレー
ルを跨ぐ状態に設置すると共に、この門型クレーンに設
けた吊持装置によりトロッコに積載されている転轍器の
荷下ろし作業を行う。
【0004】次いで、門型クレーンをレールと平行に配
置し直し、交換すべき転轍器を吊持装置で吊持して取外
して地上に下ろすと共に、トロッコから荷下ろしした転
轍器を設置場所に移動させて取付け工事を行う。このよ
うにして、補修済あるいは新品の転轍器の取付工事が終
了すると、再び門型クレーンをレールを跨ぐ状態に設置
し、取り外した補修すべき転轍器を吊持してトロッコに
積載する。そして、門型クレーンを撤去すると共に、補
修するために再びトロッコを押して取外した補修すべき
転轍器を所定の場所、つまり補修工場等に移動させてい
る。
置し直し、交換すべき転轍器を吊持装置で吊持して取外
して地上に下ろすと共に、トロッコから荷下ろしした転
轍器を設置場所に移動させて取付け工事を行う。このよ
うにして、補修済あるいは新品の転轍器の取付工事が終
了すると、再び門型クレーンをレールを跨ぐ状態に設置
し、取り外した補修すべき転轍器を吊持してトロッコに
積載する。そして、門型クレーンを撤去すると共に、補
修するために再びトロッコを押して取外した補修すべき
転轍器を所定の場所、つまり補修工場等に移動させてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、転轍器
交換作業に際しては多数の作業者の手を煩わさなければ
ならないのに加えて、門型クレーンの設置作業と撤去作
業とを何回も繰返さなければならない。しかも、夜間作
業であることもあって、危険であるばかりでなく重労働
をよぎなくされていた。そのため、従来から転轍器交換
作業の機械化が望まれていた。
交換作業に際しては多数の作業者の手を煩わさなければ
ならないのに加えて、門型クレーンの設置作業と撤去作
業とを何回も繰返さなければならない。しかも、夜間作
業であることもあって、危険であるばかりでなく重労働
をよぎなくされていた。そのため、従来から転轍器交換
作業の機械化が望まれていた。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、転
轍器の運搬から交換までの作業を小人数で、しかも能率
的に行うことを可能ならしめる転轍器交換作業システム
を提供するにある。
轍器の運搬から交換までの作業を小人数で、しかも能率
的に行うことを可能ならしめる転轍器交換作業システム
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って、本発明の請求項1
に係る転轍器交換作業システムが採用した主たる手段
は、上部に荷台を備えた履帯走行式の走行台車と、走行
台車の履帯の間に設けられ、上下方向に伸縮して走行台
車を昇降させると共に、上昇させた走行台車を旋回自在
に支持するリフト装置と、走行台車の履帯の外側部位に
付設され、一対のレールを転動する従動輪を備えた上げ
・下げ自在な従動側レール走行装置および動力伝達機構
を介して伝達される履帯を駆動するスプロケット駆動軸
の回転で駆動される駆動輪を備えた上げ・下げ自在な駆
動側レール走行装置と、走行台車の幅方向の一方側の上
部に立設される伸縮自在な固定ポールと、固定ポールの
上端部に固着され、水平方向に長さ調整自在であって、
かつ転轍器を吊持する吊持装置を支持すると共に、固定
ポールの軸心回りに旋回可能なクレーンビームと、クレ
ーンビームの他端側に上部が着脱自在に連結され、下部
に車輪を有する伸縮自在な移動ポールとからなることを
特徴とする。
みてなされたものであって、従って、本発明の請求項1
に係る転轍器交換作業システムが採用した主たる手段
は、上部に荷台を備えた履帯走行式の走行台車と、走行
台車の履帯の間に設けられ、上下方向に伸縮して走行台
車を昇降させると共に、上昇させた走行台車を旋回自在
に支持するリフト装置と、走行台車の履帯の外側部位に
付設され、一対のレールを転動する従動輪を備えた上げ
・下げ自在な従動側レール走行装置および動力伝達機構
を介して伝達される履帯を駆動するスプロケット駆動軸
の回転で駆動される駆動輪を備えた上げ・下げ自在な駆
動側レール走行装置と、走行台車の幅方向の一方側の上
部に立設される伸縮自在な固定ポールと、固定ポールの
上端部に固着され、水平方向に長さ調整自在であって、
かつ転轍器を吊持する吊持装置を支持すると共に、固定
ポールの軸心回りに旋回可能なクレーンビームと、クレ
ーンビームの他端側に上部が着脱自在に連結され、下部
に車輪を有する伸縮自在な移動ポールとからなることを
特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係る転轍器交換
作業システムが採用した主たる手段は、請求項1記載の
転轍器交換作業システムにおいて、前記履帯走行式の走
行台車に、前記吊持装置を作動させ、かつ照明灯に電力
を供給する発電機を搭載したことを特徴とする。
作業システムが採用した主たる手段は、請求項1記載の
転轍器交換作業システムにおいて、前記履帯走行式の走
行台車に、前記吊持装置を作動させ、かつ照明灯に電力
を供給する発電機を搭載したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1,2に係る転轍器交換作業シ
ステムによれば、補修した転轍器を補修工場で荷台に積
込み、履帯の駆動により自走してレールの間に移動し、
レールの間におけるリフト装置の下方への伸長で走行台
車が上昇され、その前後方向がレールの方向に一致する
向きに旋回させる。次いで、走行台車を上昇させたま
ま、従動輪と駆動輪とがそれぞれレールに接するまで従
動側レール走行装置と駆動側レール走行装置とを下ろし
て固定すると共にリフト装置を縮小させれば、走行台車
はレールを走行し得る状態になる。そして、走行台車を
目的の場所まで走行させ、その位置において、交換すべ
き転轍器配設位置を挟む位置に移動ポールを配置し、ク
レーンビームを旋回させると共に、クレーンビームの長
さを調整し、その他端側に移動ポールの先端を固定する
と共に、固定ポールと移動ポールとの高さを調整して固
定すれば、外部の電源から、または発電機から電力を供
給して照明灯で照明しながら吊持装置を操作することに
より、荷台に積載されている補修済の転轍器や交換すべ
き転轍器を吊持することができ、移動ポールは走行台車
の移動に合わせて移動するので、吊持した転轍器を走行
方向に移動させることができる。さらに、交換のために
取外した転轍器を荷台に積込んだ後、移動ポールを取外
して荷台に積載すると共に、クレーンビームを縮小また
は折り畳んで、レール上を走行し、リフト装置の伸長に
より走行台車を上降させ、レール走行装置を上げると共
に走行台車をレールと直交する方向に旋回させ、リフト
装置を縮小すれば、走行台車は履帯走行し得る状態にな
る。
ステムによれば、補修した転轍器を補修工場で荷台に積
込み、履帯の駆動により自走してレールの間に移動し、
レールの間におけるリフト装置の下方への伸長で走行台
車が上昇され、その前後方向がレールの方向に一致する
向きに旋回させる。次いで、走行台車を上昇させたま
ま、従動輪と駆動輪とがそれぞれレールに接するまで従
動側レール走行装置と駆動側レール走行装置とを下ろし
て固定すると共にリフト装置を縮小させれば、走行台車
はレールを走行し得る状態になる。そして、走行台車を
目的の場所まで走行させ、その位置において、交換すべ
き転轍器配設位置を挟む位置に移動ポールを配置し、ク
レーンビームを旋回させると共に、クレーンビームの長
さを調整し、その他端側に移動ポールの先端を固定する
と共に、固定ポールと移動ポールとの高さを調整して固
定すれば、外部の電源から、または発電機から電力を供
給して照明灯で照明しながら吊持装置を操作することに
より、荷台に積載されている補修済の転轍器や交換すべ
き転轍器を吊持することができ、移動ポールは走行台車
の移動に合わせて移動するので、吊持した転轍器を走行
方向に移動させることができる。さらに、交換のために
取外した転轍器を荷台に積込んだ後、移動ポールを取外
して荷台に積載すると共に、クレーンビームを縮小また
は折り畳んで、レール上を走行し、リフト装置の伸長に
より走行台車を上降させ、レール走行装置を上げると共
に走行台車をレールと直交する方向に旋回させ、リフト
装置を縮小すれば、走行台車は履帯走行し得る状態にな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る転轍器交換作業
システムを、その全体斜視図の図1と、走行台車の上昇
状態を示す側面図の図2aと、走行台車を図2aの状態
から90度旋回させた状態を示す図の図2bと、リフト
装置の構成説明図の図3a,3bと、従動側レール走行
装置の側面図の図4aと、図4aのA−A線断面図の図
4bと、駆動側レール走行装置の構成説明図の図5と、
図5のB矢視図の図6と、クレーンビームの連結状態説
明図の図7とを参照しながら説明する。
システムを、その全体斜視図の図1と、走行台車の上昇
状態を示す側面図の図2aと、走行台車を図2aの状態
から90度旋回させた状態を示す図の図2bと、リフト
装置の構成説明図の図3a,3bと、従動側レール走行
装置の側面図の図4aと、図4aのA−A線断面図の図
4bと、駆動側レール走行装置の構成説明図の図5と、
図5のB矢視図の図6と、クレーンビームの連結状態説
明図の図7とを参照しながら説明する。
【0011】即ち、図1に示す符号1は、発電機(図示
省略)が搭載され、エンジン走行する走行台車であっ
て、これは、上部に荷台1aを備え、幅方向の両側に履
帯1bを備えている。これらの履帯1b,1bは、進行
方向の一方側に設けられた駆動スプロケット1cと、他
方側に設けられた従動スプロケット1dと、これらの間
に設けられる複数のアイドルローラ1eとに跨がって掛
装されている。このように、走行台車1を履帯走行式と
したのは、軌道敷内の道床バラスト上を支障なく走行し
得ることを配慮したからである。なお、走行台車1の前
後方向の一方側の幅方向の端部に立設されてなるもの
は、走行台車1を操縦する操縦レバー等を備えた操縦ポ
スト1fである。
省略)が搭載され、エンジン走行する走行台車であっ
て、これは、上部に荷台1aを備え、幅方向の両側に履
帯1bを備えている。これらの履帯1b,1bは、進行
方向の一方側に設けられた駆動スプロケット1cと、他
方側に設けられた従動スプロケット1dと、これらの間
に設けられる複数のアイドルローラ1eとに跨がって掛
装されている。このように、走行台車1を履帯走行式と
したのは、軌道敷内の道床バラスト上を支障なく走行し
得ることを配慮したからである。なお、走行台車1の前
後方向の一方側の幅方向の端部に立設されてなるもの
は、走行台車1を操縦する操縦レバー等を備えた操縦ポ
スト1fである。
【0012】この走行台車1の下部の履帯1b,1bの
間には、図2に示すように、この走行台車1を昇降させ
る、後述する構成になる油圧作動式のリフト装置2が設
けられている。このリフト装置2の詳細は、図3aと図
3bとに示すように、ロッドが下方に伸縮する4本の油
圧シリンダ2aと、ロッドの下端のそれぞれにピン連結
される昇降板2bと、この昇降板2bの中心に設けた垂
直な旋回支持ピン2cにより旋回自在に取付けられる接
地板2dとから構成されている。つまり、このリフト装
置2は、油圧シリンダ2aのロッドを伸長させることに
より走行台車1を上昇させ、上昇させた位置において、
走行台車1の向きを自在に変更させる働きをするもので
ある。
間には、図2に示すように、この走行台車1を昇降させ
る、後述する構成になる油圧作動式のリフト装置2が設
けられている。このリフト装置2の詳細は、図3aと図
3bとに示すように、ロッドが下方に伸縮する4本の油
圧シリンダ2aと、ロッドの下端のそれぞれにピン連結
される昇降板2bと、この昇降板2bの中心に設けた垂
直な旋回支持ピン2cにより旋回自在に取付けられる接
地板2dとから構成されている。つまり、このリフト装
置2は、油圧シリンダ2aのロッドを伸長させることに
より走行台車1を上昇させ、上昇させた位置において、
走行台車1の向きを自在に変更させる働きをするもので
ある。
【0013】なお、図2aと図2bとにおいて、レール
R,Rの間に配設される載置台部分と、レールR,Rの
側方に配設される傾斜板部とからなるものは、走行台車
1をレールR,Rの間に移動させ、レールR,Rの間か
らレールR,Rの外方に移動させる際に使用する走行切
り換え補助装置12であって、走行台車1の移動をスム
ーズに行わせる働きをするものである。但し、走行切り
換え補助装置12は、レールRを損傷させないゴム製の
履帯1bを有する走行台車1では、必ずしも必要ではな
いものである。例えば、道床バラストにより傾斜路を形
成すると共に、レールR,Rの間に道床バラストを敷詰
め、そして作業終了後に排除すれば良いからである。ま
た、この走行台車1の履帯1bの外側であって、かつ走
行方向の前後には、レールR,R上を自在に走行するた
めに、後述する構成になる上げ・下げ自在、つまり、撥
ね上げ式の従動側レール走行装置3と、駆動側レール走
行装置4とがそれぞれ設けられている。
R,Rの間に配設される載置台部分と、レールR,Rの
側方に配設される傾斜板部とからなるものは、走行台車
1をレールR,Rの間に移動させ、レールR,Rの間か
らレールR,Rの外方に移動させる際に使用する走行切
り換え補助装置12であって、走行台車1の移動をスム
ーズに行わせる働きをするものである。但し、走行切り
換え補助装置12は、レールRを損傷させないゴム製の
履帯1bを有する走行台車1では、必ずしも必要ではな
いものである。例えば、道床バラストにより傾斜路を形
成すると共に、レールR,Rの間に道床バラストを敷詰
め、そして作業終了後に排除すれば良いからである。ま
た、この走行台車1の履帯1bの外側であって、かつ走
行方向の前後には、レールR,R上を自在に走行するた
めに、後述する構成になる上げ・下げ自在、つまり、撥
ね上げ式の従動側レール走行装置3と、駆動側レール走
行装置4とがそれぞれ設けられている。
【0014】先ず、前記従動側レール走行装置3は、図
1、図4aおよび図4bに示すように、走行台車1の反
操縦ポスト側、つまり前部に角筒3aが水平に固着さ
れ、この角筒3aの両開口から、先端に多角形状をした
ブラケット3cを有する四角断面であって、かつ長手方
向の2個所にロック用溝が設けられてなる従動輪支持軸
3bが長手方向に摺動自在に嵌合されると共に、これら
ロック用溝には角筒3aの上面側に設けたロックねじ3
kの先端が係合されるようになっている。
1、図4aおよび図4bに示すように、走行台車1の反
操縦ポスト側、つまり前部に角筒3aが水平に固着さ
れ、この角筒3aの両開口から、先端に多角形状をした
ブラケット3cを有する四角断面であって、かつ長手方
向の2個所にロック用溝が設けられてなる従動輪支持軸
3bが長手方向に摺動自在に嵌合されると共に、これら
ロック用溝には角筒3aの上面側に設けたロックねじ3
kの先端が係合されるようになっている。
【0015】また、ブラケット3cのそれぞれには、レ
ールR,Rに対して電気的に絶縁され、レールR,Rを
転動する従動輪3eを遊端側に有する車輪支持脚3dが
揺動自在に枢着されており、図1に示すように、従動輪
3eがレールR,Rに転接しているときは、車輪支持脚
3dが下側に揺動した位置においてロックピン3fで固
定され、また、車輪支持脚3dを上側に揺動させた場合
にも、前記ロックピン3fでそのままの状態が維持され
るように構成されている。なお、前記従動輪支持軸3b
を摺動自在、かつこれを2個所のロック溝位置において
それぞれロックねじ3kで固定する構成にしたのは、狭
軌と広軌の何れにも対応し得る構成にすることにより、
その汎用性を高めることを狙いとしたものである。
ールR,Rに対して電気的に絶縁され、レールR,Rを
転動する従動輪3eを遊端側に有する車輪支持脚3dが
揺動自在に枢着されており、図1に示すように、従動輪
3eがレールR,Rに転接しているときは、車輪支持脚
3dが下側に揺動した位置においてロックピン3fで固
定され、また、車輪支持脚3dを上側に揺動させた場合
にも、前記ロックピン3fでそのままの状態が維持され
るように構成されている。なお、前記従動輪支持軸3b
を摺動自在、かつこれを2個所のロック溝位置において
それぞれロックねじ3kで固定する構成にしたのは、狭
軌と広軌の何れにも対応し得る構成にすることにより、
その汎用性を高めることを狙いとしたものである。
【0016】前記駆動側レール走行装置4は、図1、図
5及び図6に示すように、駆動スプロケット1cを駆動
するスプロケット駆動軸1gの延長軸心回りに揺動さ
れ、後述する構成になる動力伝達機構5が内設されると
共に、遊端側に筒体4bが横架されてなる車輪支持脚4
a,4aが設けられている。これらの車輪支持脚4a,
4aの相反する側には、前記筒体4bに長手方向に摺動
自在に嵌合され、突出端側のそれぞれに、レールR,R
に対して電気的に絶縁された駆動輪4dが嵌着されてな
る駆動輪支持軸4cが装着されている。なお、図示省略
しているが、車輪支持脚4a,4aを下側に揺動させた
状態及び上側に揺動させた状態で保持するのは、前記従
動側レール走行装置3の車輪支持脚3dと同様にロック
ピンの挿脱によって行われる。
5及び図6に示すように、駆動スプロケット1cを駆動
するスプロケット駆動軸1gの延長軸心回りに揺動さ
れ、後述する構成になる動力伝達機構5が内設されると
共に、遊端側に筒体4bが横架されてなる車輪支持脚4
a,4aが設けられている。これらの車輪支持脚4a,
4aの相反する側には、前記筒体4bに長手方向に摺動
自在に嵌合され、突出端側のそれぞれに、レールR,R
に対して電気的に絶縁された駆動輪4dが嵌着されてな
る駆動輪支持軸4cが装着されている。なお、図示省略
しているが、車輪支持脚4a,4aを下側に揺動させた
状態及び上側に揺動させた状態で保持するのは、前記従
動側レール走行装置3の車輪支持脚3dと同様にロック
ピンの挿脱によって行われる。
【0017】次に、車輪支持脚4a,4aに内設されて
いる動力伝達機構5の構成を説明する。但し、この動力
伝達機構5については、左右勝手反対の同構成であるか
ら、その1方側の構成だけを説明すると、この動力伝達
機構5は、図5に示すように、駆動スプロケット1cを
駆動するスプロケット駆動軸1gにカップリング5aを
介して回転される入力軸5bが、車輪支持脚4aにベア
リングBを介して支持されてなる大径のVベルトプーリ
5cの軸穴に嵌合されている。また、この入力軸5bか
ら離れた位置には前記駆動輪支持軸4cが配設されてい
るが、この駆動輪支持軸4cにはスプラインが刻設され
ていて、これは、車輪支持脚4aにベアリングBを介し
て支持されてなる小径のVベルトプーリ5dのスプライ
ンを有する軸穴に摺動自在に嵌合されている。
いる動力伝達機構5の構成を説明する。但し、この動力
伝達機構5については、左右勝手反対の同構成であるか
ら、その1方側の構成だけを説明すると、この動力伝達
機構5は、図5に示すように、駆動スプロケット1cを
駆動するスプロケット駆動軸1gにカップリング5aを
介して回転される入力軸5bが、車輪支持脚4aにベア
リングBを介して支持されてなる大径のVベルトプーリ
5cの軸穴に嵌合されている。また、この入力軸5bか
ら離れた位置には前記駆動輪支持軸4cが配設されてい
るが、この駆動輪支持軸4cにはスプラインが刻設され
ていて、これは、車輪支持脚4aにベアリングBを介し
て支持されてなる小径のVベルトプーリ5dのスプライ
ンを有する軸穴に摺動自在に嵌合されている。
【0018】これらVベルトプーリ5c,5dには弛み
得る長さを有するVベルト5eが掛装されており、大径
のVベルトプーリ5cから小径のVベルトプーリ5dへ
の動力の伝達は、図6に示すように、Vベルト5eにベ
ルト緊張ローラ5fを押圧することによって行われ、履
帯1b,1bの駆動により走行台車1を走行させるとき
は、ベルト緊張ローラ5fによるVベルト5eへの押圧
が解除されるように構成されている。また、駆動輪支持
軸4cの反駆動輪装着側の2個所にはロック用溝が周設
(1個所のみ示している)されており、前記筒体4bに
設けたロックねじ5gの先端を係合させて、駆動輪4
d,4dの間隔をレールの間隔で維持することにより、
従動側レール走行装置3と同様に、狭軌と広軌の何れに
も対応し得るようにしたものである。
得る長さを有するVベルト5eが掛装されており、大径
のVベルトプーリ5cから小径のVベルトプーリ5dへ
の動力の伝達は、図6に示すように、Vベルト5eにベ
ルト緊張ローラ5fを押圧することによって行われ、履
帯1b,1bの駆動により走行台車1を走行させるとき
は、ベルト緊張ローラ5fによるVベルト5eへの押圧
が解除されるように構成されている。また、駆動輪支持
軸4cの反駆動輪装着側の2個所にはロック用溝が周設
(1個所のみ示している)されており、前記筒体4bに
設けたロックねじ5gの先端を係合させて、駆動輪4
d,4dの間隔をレールの間隔で維持することにより、
従動側レール走行装置3と同様に、狭軌と広軌の何れに
も対応し得るようにしたものである。
【0019】ところで、レールR,Rに対して、前記従
動輪3eと駆動輪4dとを電気的に絶縁した。その理由
は、走行台車1とレールR,Rとを絶縁することにより
信号機の作動を防いで、走行台車1による非定常時の作
動による信号機の異常の発生を防止し、通常の車両の走
行に支障を来さないようにするためである。
動輪3eと駆動輪4dとを電気的に絶縁した。その理由
は、走行台車1とレールR,Rとを絶縁することにより
信号機の作動を防いで、走行台車1による非定常時の作
動による信号機の異常の発生を防止し、通常の車両の走
行に支障を来さないようにするためである。
【0020】さらに、走行台車1の幅方向の一方側の上
には、図1に示すように、後述する構成になる固定ポー
ル6が立設されている。この固定ポール6は、走行台車
1に立設される基端側支柱6aと、この基端側支柱6a
の上側から摺動自在に嵌合され、ロックピン6cで固定
されると共に照明灯Lが装着されてなる伸縮支柱6bと
からなっており、この伸縮支柱6bの先端部には、走行
台車1に搭載されている発電機から電力の供給を受けて
作動する転轍器を吊持する吊持装置である電動式ウイン
チ8を往復動自在に支持する後述するクレーンビーム7
の一端側が、垂直軸心回りに旋回可能、かつ水平に連結
されている。なお、前記電動式ウインチ8には、走行台
車1に搭載した発電機から電力を供給する構成にした
が、外部の電源から電力を供給し得る場合は、発電機を
搭載する必要がない。勿論、夜間作業に際しては、前記
照明灯Lに対しても発電機から電力が供給される。ま
た、この例では、電動式ウインチ8を採用したが、チェ
ーンブロックであっても良い。
には、図1に示すように、後述する構成になる固定ポー
ル6が立設されている。この固定ポール6は、走行台車
1に立設される基端側支柱6aと、この基端側支柱6a
の上側から摺動自在に嵌合され、ロックピン6cで固定
されると共に照明灯Lが装着されてなる伸縮支柱6bと
からなっており、この伸縮支柱6bの先端部には、走行
台車1に搭載されている発電機から電力の供給を受けて
作動する転轍器を吊持する吊持装置である電動式ウイン
チ8を往復動自在に支持する後述するクレーンビーム7
の一端側が、垂直軸心回りに旋回可能、かつ水平に連結
されている。なお、前記電動式ウインチ8には、走行台
車1に搭載した発電機から電力を供給する構成にした
が、外部の電源から電力を供給し得る場合は、発電機を
搭載する必要がない。勿論、夜間作業に際しては、前記
照明灯Lに対しても発電機から電力が供給される。ま
た、この例では、電動式ウインチ8を採用したが、チェ
ーンブロックであっても良い。
【0021】前記クレーンビーム7は、図7に示すよう
に、固定ポール6の伸縮支柱6bの先端部に装着されて
いる基端ビーム7aと、この反装着側に挿脱自在な連接
ピン7cにより連結され、長手方向の中間位置における
下側に屈曲部7dを備え、この屈曲部7dの上側の相対
する面が当接することにより真直状態が保持される屈曲
自在な継足しビーム7bとからなり、この継足しビーム
7bの反連接側には、後述する構成になる移動ポール9
の先端が連結され、これによりクレーンビーム7が支持
されるように構成されている。なお、このように、クレ
ーンビーム7を組立式にしたのは、人力による積み下ろ
しを考慮したものである。
に、固定ポール6の伸縮支柱6bの先端部に装着されて
いる基端ビーム7aと、この反装着側に挿脱自在な連接
ピン7cにより連結され、長手方向の中間位置における
下側に屈曲部7dを備え、この屈曲部7dの上側の相対
する面が当接することにより真直状態が保持される屈曲
自在な継足しビーム7bとからなり、この継足しビーム
7bの反連接側には、後述する構成になる移動ポール9
の先端が連結され、これによりクレーンビーム7が支持
されるように構成されている。なお、このように、クレ
ーンビーム7を組立式にしたのは、人力による積み下ろ
しを考慮したものである。
【0022】前記移動ポール9は、走行台車1が走行す
るレールRの反固定ポール側の外方位置に撤去自在にレ
ールR,Rと平行に敷設され、車輪が転動する溝状の転
動面10aを有する案内レール10に沿って移動される
ようになっている。そして、移動ポール9は、下部に前
記案内レール10の転動面10aを転動する複数の車輪
を備えた台車部9aと、この台車部9aの上に立設され
る角筒状の基端側支柱9bと、基端側支柱9bの上側か
ら摺動自在に嵌合され、ロックピン9eで固定される伸
縮支柱9cと、この伸縮支柱9cの頂部に設けられ、前
記クレーンビーム7の高さを微調整するジャッキ9dと
からなる構成になっている。ところで、案内レール10
を設置し難い不整地の場合は、移動ポール9の車輪部分
を取外し、固定脚に替えてこのポールを立設することに
より、少なくとも転轍器の積み下ろしを行うことができ
る。
るレールRの反固定ポール側の外方位置に撤去自在にレ
ールR,Rと平行に敷設され、車輪が転動する溝状の転
動面10aを有する案内レール10に沿って移動される
ようになっている。そして、移動ポール9は、下部に前
記案内レール10の転動面10aを転動する複数の車輪
を備えた台車部9aと、この台車部9aの上に立設され
る角筒状の基端側支柱9bと、基端側支柱9bの上側か
ら摺動自在に嵌合され、ロックピン9eで固定される伸
縮支柱9cと、この伸縮支柱9cの頂部に設けられ、前
記クレーンビーム7の高さを微調整するジャッキ9dと
からなる構成になっている。ところで、案内レール10
を設置し難い不整地の場合は、移動ポール9の車輪部分
を取外し、固定脚に替えてこのポールを立設することに
より、少なくとも転轍器の積み下ろしを行うことができ
る。
【0023】以下、上記転轍器交換作業システムの使用
態様を説明すると、補修済の転轍器(図示省略)を補修
工場で荷台1aに積込み、履帯1bの駆動により自走し
てレールR,Rの間に走行台車1を移動させ、レール
R,Rの間においてリフト装置2の油圧シリンダ2aの
ロッドを下方に伸長すると接地板2dが接地し、走行台
車1は上昇される。そして、上昇させた状態で本体を押
して走行台車1の前後方向がレールR,Rの方向に一致
するように旋回させる。さらに、走行台車1を上昇させ
たまま従動輪支持軸3bと駆動輪支持軸4cとを押し引
きして従動輪3e,3eと、駆動輪4d,4dとの間隔
を走行するレールR,Rの幅に合わせる。勿論、レール
が狭軌であるか広軌であるかは作業前に判っているの
で、これらの車輪の間隔を予め調整しておいても良い。
態様を説明すると、補修済の転轍器(図示省略)を補修
工場で荷台1aに積込み、履帯1bの駆動により自走し
てレールR,Rの間に走行台車1を移動させ、レール
R,Rの間においてリフト装置2の油圧シリンダ2aの
ロッドを下方に伸長すると接地板2dが接地し、走行台
車1は上昇される。そして、上昇させた状態で本体を押
して走行台車1の前後方向がレールR,Rの方向に一致
するように旋回させる。さらに、走行台車1を上昇させ
たまま従動輪支持軸3bと駆動輪支持軸4cとを押し引
きして従動輪3e,3eと、駆動輪4d,4dとの間隔
を走行するレールR,Rの幅に合わせる。勿論、レール
が狭軌であるか広軌であるかは作業前に判っているの
で、これらの車輪の間隔を予め調整しておいても良い。
【0024】次いで、従動輪3e,3eと、駆動輪4
d,4dとがそれぞれレールR,Rに接するまで、従動
側レール走行装置3と駆動側レール走行装置4との車輪
支持脚3d,4aを下側に揺動させ、ロックピンで固定
すると共にリフト装置2の油圧シリンダ2aのロッドを
縮小させれば、走行台車1が従動輪3e,3eと、駆動
輪4d,4dとによりレールR,R上を走行し得る状態
になる。そして、ベルト緊張ローラ5fでVベルト5e
を押圧してVベルト5eに張力を付与すると共にスプロ
ケット駆動軸1gを回転させれば、動力伝達機構5を介
して駆動輪支持軸4cが回転され、駆動輪4d,4dが
転動するので、走行台車1はレールR,R上を走行す
る。勿論、ベルト緊張ローラ5fによりVベルト5eを
押圧しなければ、駆動輪4d,4dは自由回転するか
ら、走行台車1を押して自在に移動させることができ
る。
d,4dとがそれぞれレールR,Rに接するまで、従動
側レール走行装置3と駆動側レール走行装置4との車輪
支持脚3d,4aを下側に揺動させ、ロックピンで固定
すると共にリフト装置2の油圧シリンダ2aのロッドを
縮小させれば、走行台車1が従動輪3e,3eと、駆動
輪4d,4dとによりレールR,R上を走行し得る状態
になる。そして、ベルト緊張ローラ5fでVベルト5e
を押圧してVベルト5eに張力を付与すると共にスプロ
ケット駆動軸1gを回転させれば、動力伝達機構5を介
して駆動輪支持軸4cが回転され、駆動輪4d,4dが
転動するので、走行台車1はレールR,R上を走行す
る。勿論、ベルト緊張ローラ5fによりVベルト5eを
押圧しなければ、駆動輪4d,4dは自由回転するか
ら、走行台車1を押して自在に移動させることができ
る。
【0025】このようにして走行台車1を目的の場所ま
で走行させ、その位置において、交換すべき転轍器配設
位置を挟む位置に、レールR,Rと平行に案内レール1
0を敷設すると共に、この案内レール10に移動ポール
9の台車部9aを配置する。これと並行して、基端ビー
ム7aの向きを走行台車1の前後方向に対して直交する
方向に旋回させる一方、基端ビーム7aの自由端に継足
しビーム7bを連接ピンにより連結すると共に、継足し
ビーム7bを真直状にしてクレーンビーム7を形成し、
その継足しビーム7bの先端を前記移動ポール9のジャ
ッキ9dの頂部に連結する。
で走行させ、その位置において、交換すべき転轍器配設
位置を挟む位置に、レールR,Rと平行に案内レール1
0を敷設すると共に、この案内レール10に移動ポール
9の台車部9aを配置する。これと並行して、基端ビー
ム7aの向きを走行台車1の前後方向に対して直交する
方向に旋回させる一方、基端ビーム7aの自由端に継足
しビーム7bを連接ピンにより連結すると共に、継足し
ビーム7bを真直状にしてクレーンビーム7を形成し、
その継足しビーム7bの先端を前記移動ポール9のジャ
ッキ9dの頂部に連結する。
【0026】次いで、ジャッキ9dを回転させて移動ポ
ール9の高さを微調整することによりクレーンビーム7
が水平になるように調整する。勿論、微調整を行う前
に、固定ポール6の高さは伸縮支柱6bの昇降により、
また移動ポール9の高さは伸縮支柱9cの昇降によりそ
れぞれ予め粗調整されている。従って、以上述べたよう
な組立・調整作業により、この転轍器交換作業システム
は、例えば、図1に示すような状態になる。そこで、先
ず、積込でいた補修済の転轍器を電動式ウインチ8のフ
ック8aにより吊持して荷台1aから交換すべき転轍器
が配設されている位置の近傍に荷下ろしする。空荷状態
にて交換すべき転轍器が配設されている位置に移動さ
せ、ここにおいて交換すべき転轍器をフック8aで吊持
して荷台1aに積載し、次いで荷おろししておいた補修
済の転轍器を吊持して、所定の位置にセットして取付け
て転轍器の交換が終了する。
ール9の高さを微調整することによりクレーンビーム7
が水平になるように調整する。勿論、微調整を行う前
に、固定ポール6の高さは伸縮支柱6bの昇降により、
また移動ポール9の高さは伸縮支柱9cの昇降によりそ
れぞれ予め粗調整されている。従って、以上述べたよう
な組立・調整作業により、この転轍器交換作業システム
は、例えば、図1に示すような状態になる。そこで、先
ず、積込でいた補修済の転轍器を電動式ウインチ8のフ
ック8aにより吊持して荷台1aから交換すべき転轍器
が配設されている位置の近傍に荷下ろしする。空荷状態
にて交換すべき転轍器が配設されている位置に移動さ
せ、ここにおいて交換すべき転轍器をフック8aで吊持
して荷台1aに積載し、次いで荷おろししておいた補修
済の転轍器を吊持して、所定の位置にセットして取付け
て転轍器の交換が終了する。
【0027】このようにして、転轍器の交換が終了する
と、クレーンビーム7を分解し、移動ポール9を取外
し、敷設した案内レール10を撤去すると共に、これら
を共に荷台1aに積載して所定位置に自走により戻る。
所定位置において、リフト装置2の油圧シリンダ2aの
ロッドを伸長させて走行台車1を上昇させ、従動側レー
ル走行装置3の車輪支持脚3dと、駆動側レール走行装
置4の車輪支持脚4aとを上側に揺動させてロックピン
で固定する。そして、人力で走行台車1を90度旋回さ
せると共に、油圧シリンダ2aのロッドを縮小させれば
履帯1bで走行し得る状態になる。その後は、履帯1b
による自走により工場に戻り、荷台1aに積載していた
転轍器を修理のために荷下ろしすれば、補修済の転轍器
の運搬、転轍器の交換、取外した転轍器の回収に係る一
連の作業が終了する。
と、クレーンビーム7を分解し、移動ポール9を取外
し、敷設した案内レール10を撤去すると共に、これら
を共に荷台1aに積載して所定位置に自走により戻る。
所定位置において、リフト装置2の油圧シリンダ2aの
ロッドを伸長させて走行台車1を上昇させ、従動側レー
ル走行装置3の車輪支持脚3dと、駆動側レール走行装
置4の車輪支持脚4aとを上側に揺動させてロックピン
で固定する。そして、人力で走行台車1を90度旋回さ
せると共に、油圧シリンダ2aのロッドを縮小させれば
履帯1bで走行し得る状態になる。その後は、履帯1b
による自走により工場に戻り、荷台1aに積載していた
転轍器を修理のために荷下ろしすれば、補修済の転轍器
の運搬、転轍器の交換、取外した転轍器の回収に係る一
連の作業が終了する。
【0028】従って、従来のように、門型クレーンの設
置変え作業を行うまでもなく、上記のとおり容易に補修
済の転轍器の運搬、転轍器の交換、取外した転轍器の回
収に係る一連の作業が行えるので、従来の転轍器交換作
業では4〜5人の作業者を必要としたのに対して、本実
施例では2人の作業者で充分であった。また、電動式ウ
インチにより重量物である転轍器を吊持するため、走行
台車1の旋回、車輪支持脚3d,4aの位置調整、クレ
ーンビーム7の分解組立、案内レール10の敷設・撤去
あるいは継足しビーム7b、移動ポール9、案内レール
10等の荷積み・荷下ろし等の軽作業で済むと共に、転
轍器を人力で移動させる必要がないので危険性も少なく
なり、転轍器交換作業の省力化と、軽作業化と、安全性
の向上とに対して多大な効果があった。
置変え作業を行うまでもなく、上記のとおり容易に補修
済の転轍器の運搬、転轍器の交換、取外した転轍器の回
収に係る一連の作業が行えるので、従来の転轍器交換作
業では4〜5人の作業者を必要としたのに対して、本実
施例では2人の作業者で充分であった。また、電動式ウ
インチにより重量物である転轍器を吊持するため、走行
台車1の旋回、車輪支持脚3d,4aの位置調整、クレ
ーンビーム7の分解組立、案内レール10の敷設・撤去
あるいは継足しビーム7b、移動ポール9、案内レール
10等の荷積み・荷下ろし等の軽作業で済むと共に、転
轍器を人力で移動させる必要がないので危険性も少なく
なり、転轍器交換作業の省力化と、軽作業化と、安全性
の向上とに対して多大な効果があった。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2に係る転轍器交換作業システムによれば、走行台
車は地上と、レールの何れをも自走することができるの
で、修理工場から作業現場の間で自由自在に転轍器を運
搬することができ、また、走行台車に立設した固定ポー
ルと移動自在に支持される移動ポールとに横架したクレ
ーンビームに支持されている吊持装置により転轍器の積
み下ろし作業から、吊持して所定位置に転轍器を移動さ
せることができるので、従来必要であった門型クレーン
の設置変え作業が不要になり、従来のように多数の作業
者を要せず、小人数の作業者で容易に、しかも安全に転
轍器の運搬から交換までの作業が行えるので、転轍器交
換作業の省力化、軽作業化、安全性の向上に対して極め
て多大な効果がある。
1,2に係る転轍器交換作業システムによれば、走行台
車は地上と、レールの何れをも自走することができるの
で、修理工場から作業現場の間で自由自在に転轍器を運
搬することができ、また、走行台車に立設した固定ポー
ルと移動自在に支持される移動ポールとに横架したクレ
ーンビームに支持されている吊持装置により転轍器の積
み下ろし作業から、吊持して所定位置に転轍器を移動さ
せることができるので、従来必要であった門型クレーン
の設置変え作業が不要になり、従来のように多数の作業
者を要せず、小人数の作業者で容易に、しかも安全に転
轍器の運搬から交換までの作業が行えるので、転轍器交
換作業の省力化、軽作業化、安全性の向上に対して極め
て多大な効果がある。
【図1】本発明の実施例に係る転轍器交換作業システム
の全体斜視図である。
の全体斜視図である。
【図2】図2aは本発明の実施例に係る転轍器交換作業
システムの走行台車の上昇状態を示す側面図であり、ま
た、図2bは走行台車を図2aの状態から90度旋回さ
せた状態を示す図である。
システムの走行台車の上昇状態を示す側面図であり、ま
た、図2bは走行台車を図2aの状態から90度旋回さ
せた状態を示す図である。
【図3】図3a,3bは走行台車のリフト装置の構成説
明図である。
明図である。
【図4】図4aは走行台車の従動側レール走行装置の側
面図であり、図4bは図4aのA−A線断面図である。
面図であり、図4bは図4aのA−A線断面図である。
【図5】走行台車の駆動側レール走行装置の構成説明図
である。
である。
【図6】図5のB矢視図である。
【図7】クレーンビームの連結状態説明図である。
1…走行台車、1a…荷台、1g…スプロケット駆動軸 2…リフト装置、2a…油圧シリンダ、2d…接地板 3…従動側レール走行装置、3b…従動輪支持軸、3d
…車輪支持脚、3e…従動輪 4…駆動側レール走行装置、4a…車輪支持脚、4b…
角筒、4c…駆動輪支持軸、4d…駆動輪 5…動力伝達機構、5e…Vベルト、5f…ベルト緊張
ローラ、5g…ロックねじ 6…固定ポール 7…クレーンビーム、7a…基端ビーム、7b…継足し
ビーム 8…電動式ウインチ 9…移動ポール 10…案内レール L…照明灯 R…レール
…車輪支持脚、3e…従動輪 4…駆動側レール走行装置、4a…車輪支持脚、4b…
角筒、4c…駆動輪支持軸、4d…駆動輪 5…動力伝達機構、5e…Vベルト、5f…ベルト緊張
ローラ、5g…ロックねじ 6…固定ポール 7…クレーンビーム、7a…基端ビーム、7b…継足し
ビーム 8…電動式ウインチ 9…移動ポール 10…案内レール L…照明灯 R…レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 紀 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 清水 文雄 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 田口 尚 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 川本 利一 愛知県名古屋市守山区大字中志段味字東 山島2132番地 (72)発明者 馬場 啓利 兵庫県明石市大久保町山手台1丁目48 (72)発明者 加藤 義雄 大阪府高槻市富田町4丁目3番13号 (56)参考文献 特開 昭50−102004(JP,A) 特開 昭58−44103(JP,A) 実開 昭57−103264(JP,U) 実開 平4−84401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 29/00 - 29/46 E01B 33/00 - 33/21 B61D 15/00
Claims (2)
- 【請求項1】 上部に荷台を備えた履帯走行式の走行台
車と、走行台車の履帯の間に設けられ、上下方向に伸縮
して走行台車を昇降させると共に、上昇させた走行台車
を旋回自在に支持するリフト装置と、走行台車の履帯の
外側部位に付設され、一対のレールを転動する従動輪を
備えた上げ・下げ自在な従動側レール走行装置および動
力伝達機構を介して伝達される履帯を駆動するスプロケ
ット駆動軸の回転で駆動される駆動輪を備えた上げ・下
げ自在な駆動側レール走行装置と、走行台車の幅方向の
一方側の上部に立設される伸縮自在な固定ポールと、固
定ポールの上端部に固着され、水平方向に長さ調整自在
であって、かつ転轍器を吊持する吊持装置を支持すると
共に、固定ポールの軸心回りに旋回可能なクレーンビー
ムと、クレーンビームの他端側に上部が着脱自在に連結
され、下部に車輪を有する伸縮自在な移動ポールとから
なることを特徴とする転轍器交換作業システム。 - 【請求項2】 前記履帯走行式の走行台車に、前記吊持
装置を作動させ、かつ照明灯に電力を供給する発電機を
搭載したことを特徴とする請求項1記載の転轍器交換作
業システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16091093A JP3238799B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 転轍器交換作業システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16091093A JP3238799B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 転轍器交換作業システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718613A JPH0718613A (ja) | 1995-01-20 |
JP3238799B2 true JP3238799B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=15724974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16091093A Expired - Fee Related JP3238799B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 転轍器交換作業システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3238799B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2076224B1 (en) | 2006-09-12 | 2016-08-24 | Boa Technology, Inc. | Closure system for braces, protective wear and similar articles |
JP4665234B2 (ja) * | 2007-05-22 | 2011-04-06 | 双友機工株式会社 | 枕木穿孔機 |
KR200454993Y1 (ko) * | 2008-09-18 | 2011-08-09 | 유명철 | 이동식 크레인 |
KR101108618B1 (ko) * | 2010-06-01 | 2012-01-20 | 화성궤도 주식회사 | 터널 내부에서의 콘크리트도상 부설 시 콘크리트 타설 방법 및 이에 적합한 타설 장치 |
CN110040626B (zh) * | 2019-04-30 | 2024-04-02 | 芜湖中铁轨道装备有限公司 | 一种轨道辙叉吊具 |
CN111747300B (zh) * | 2020-05-22 | 2024-07-19 | 中铁第五勘察设计院集团有限公司 | 装备驱动装置 |
CN111636506B (zh) * | 2020-06-30 | 2023-10-24 | 中铁九局集团第一建设有限公司 | 一种可在轨道行驶的挖掘机 |
CN114045711B (zh) * | 2022-01-13 | 2022-04-08 | 唐山中铁实业集团有限公司 | 轨排铺设机组及铺设方法 |
CN118003310B (zh) * | 2024-04-10 | 2024-07-05 | 南京熙岳智能科技有限公司 | 一种机械手 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50102004A (ja) * | 1974-01-16 | 1975-08-13 | ||
JPS6245966Y2 (ja) * | 1980-12-17 | 1987-12-09 | ||
JPS5844103A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-15 | 株式会社日立製作所 | 縦取り式軌框取り扱い装置 |
JPH0484401U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16091093A patent/JP3238799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718613A (ja) | 1995-01-20 |
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