JP3837646B2 - 長尺部材の建起し用支持装置 - Google Patents
長尺部材の建起し用支持装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3837646B2 JP3837646B2 JP13419698A JP13419698A JP3837646B2 JP 3837646 B2 JP3837646 B2 JP 3837646B2 JP 13419698 A JP13419698 A JP 13419698A JP 13419698 A JP13419698 A JP 13419698A JP 3837646 B2 JP3837646 B2 JP 3837646B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding
- wheel
- base
- support device
- erecting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば柱部材のような長尺部材を建起しするための支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、地組みをした柱部材は、まず2台のクレーンで水平に持ち上げて徐々に建て起こされる。しかしながら、敷地等が狭くてクレーンが1台しか設置できない場所では、1台のクレーンで柱頭部を吊り上げながら建て起こさざるを得ない。この場合、柱脚部を支持しながら、柱部材を安全かつ能率良く建て起こす必要がある。
【0003】
従来、この種の柱脚部の支持装置としては、柱脚部が水平軸に対して回転できるように台車で支持し、クレーンによる柱頭部の吊り上げに伴って、上記台車をレールにより案内走行させるようになっていた。しかし、この従来の装置には、次のような問題点があった。(1)台車の動きがレールにより一方向に規制されるため、使用範囲が限定され汎用性に乏しい。(2)柱部材の狭い仮置き敷地にレールを敷設するのは困難である。(3)柱部材の建て起こし方向がレールの敷設方向に限定されるため、1度、柱部材を吊り上げてから、台車に搭載しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、敷地を有効に利用することができ、工費の低減を図ることができるだけでなく、安全かつ能率良く長尺部材の建起し作業を行うことができる長尺部材の建起し用支持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の長尺部材の建起し用支持装置は、滑走用前車輪と滑走用後車輪を備えたベース架台と、該ベース架台の前側端部に昇降および操舵自在に設けられた駆動車輪と、上記ベース架台上に昇降自在に設けられた昇降架台と、該昇降架台に回転自在に枢着されて長尺部材の脚部を取り付ける回転台座と、から構成されたことを特徴とする。また、上記滑走用後車輪付近の上記昇降架台の下側に垂設した摺動体の下端に横移動用車輪を設けたことも特徴とする。さらに、上記滑走用前車輪付近の上記昇降架台の下側に垂設した摺動体の下端にブレーキシューを設けたことも特徴とする。更にまた、上記回転台座を初期位置に復帰させるためのシリンダを備えたことも特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。図1において、1はベース架台であって、滑走用前車輪2、2及び滑走用後車輪3、3が回転自在に取り付けられている。なお、本明細書において、上記ベース架台1が上記滑走用前車輪2及び滑走用後車輪3により走行移動する方向(図1(A)、(B)において左右方向)を滑走方向といい、平面視でこれに直交する方向する方向(図1(A)において上下方向)を横移動方向という。
【0007】
上記ベース架台1の滑走方向の前側端部には、接地圧調整シリンダ4が設けられている。4aはそのシリンダロッドである。上記シリンダ4には、アーム5を介して駆動車輪6の旋回軸7が回転自在に取り付けられている。該旋回軸7の上端部には、エンジンやモータ等の動力ユニット8が取り付けられていて、上記駆動車輪6を回転駆動するようになっている。9は該駆動車輪6を操舵するハンドルである。
【0008】
10は昇降架台であって、その下側に垂設されている2本の摺動体10a、10bが、上記ベース架台1に形成されているガイド1aに案内されながら、昇降(上下移動)できるように構成されている。11は昇降シリンダであって、その基端部はピン11aを介して上記ベース架台1に枢着されていると共に、該昇降シリンダ11のシリンダロッド11bの先端部は枢支軸12に枢着されている。該枢支軸12は、上記昇降架台10のブラケット10cに取り付けられている。
【0009】
上記昇降架台10から垂下している摺動体10aの下端部には、横移動用車輪13が回転自在に取り付けられている。該横移動用車輪13の車軸は上記滑走用支持前車輪2や滑走用支持後車輪3の車軸に対して直交していて、接地した時、装置を横方向に移動させるようになっている。一方、上記摺動体10bの下端部はブレーキシュー14となっていて、接地した時、装置を地面に固定させる。
【0010】
15はL形回転台座であって、2枚の板をL形に直交させて構成され、その直交部は上記枢支軸12に枢着されていて、回転可能となっている。16は初期位置復帰シリンダであって、上記昇降架台10とL形回転台座15との間に取り付けられ、該L形回転台座15を回転させて、初期位置に復帰させるようになっている。15aは枕材である。
【0011】
次に、上記実施例の装置による柱部材の建て起こし作業について説明する。先ず、図2に示すように、接地圧調整シリンダ4のシリンダロッド4aを収縮させて、駆動車輪6を接地させると共に、更に収縮させて該駆動車輪6に近い側の滑走用前車輪2を地面から引き離して、ベース架台1を上記駆動車輪6と残りの滑走用後車輪3、3の3点で支持する。
【0012】
この状態で、動力ユニット8により上記駆動車輪6を回転駆動せしめると共に、ハンドル9を操作しながら、図3に示すように、横倒し状態で仮置台17上に載置されている柱部材Pの下側に移動させる。
【0013】
なお、上記操作では装置を柱部材Pの下端部の下側に正確に位置せしめることが出来ず、例えば、横に位置してしまう場合には、図4に示すように、昇降シリンダ11のシリンダロッド11bを収縮させて昇降架台10の摺動体10aを下降せしめ、その下端部に設けられた横移動用車輪13を接地せしめると共に、上記滑走用後車輪3を地面から離すと、上記ベース架台1がこれらの横移動用車輪13、13と上記駆動車輪6の3点で支持される。
【0014】
この状態で、上記ハンドル9を操作して上記駆動車輪6を上記横移動用車輪13と平行に向けて回転駆動せしめると、図5に示すように、上記ベース架台1は横行して柱部材Pの下側に移動することができる。
【0015】
次に、図6に示すように、上記接地圧調整シリンダ4のシリンダロッド4aを伸長せしめると、上記駆動車輪6が地面から離れると共に、上記昇降架台10の摺動体10bの下端部に設けられたブレーキシュー14が接地して、ベース架台1を地面に固定することができる。
【0016】
この状態で、図7に示すように、昇降シリンダ11により昇降架台10を上昇せしめると、これに伴って上記L形回転台座15が上昇して柱部材Pの下端部を持ち上げて支持する。この際、仮置中に柱部材Pの下部を支持していた仮置台17を撤去する。
【0017】
上記昇降シリンダ11によるL形回転台座15の上昇作動により、上記横移動用車輪13およびブレーキシュー14が地面から離れると共に、滑走用前車輪2及び滑走用後車輪3が接地するので、図8に示すように、上記柱部材Pの上端部をクレーンにより吊り上げると、これにしたがって、ベース架台1は滑走方向に追従移動し、柱部材Pを建て起こすことができる。
【0018】
【発明の効果】
1)レールを敷設する必要がないため、敷地を有効に利用することができる。
2)レールを設置したり撤去する工事がなくなり、工費の低減を図ることができる。
3)建て起こし作業の前に仮置き架台を撤去できるため、安全である。
4)装置が自由な方向や位置に移動可能であるため、柱部材の仮置き場まで容易かつ迅速に移動でき、作業時間を短縮することができる。
5)柱部材を搭載した状態で任意の場所へ移動可能であり、単なる移動装置としても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示す平面図(A)、側面図(B)および正面図(C)である。
【図2】駆動車輪と2つの滑走用後車輪の3点支持による走行移動時の装置の側面図である。
【図3】仮置きされた柱部材の下端部への装置の移動を説明する側面図である。
【図4】2つの横移動用車輪と駆動車輪の3点支持による横移動時の装置の側面図である。
【図5】図4の横移動による柱部材の下端部への装置の移動を説明する平面図である。
【図6】ブレーキシューを設置させた時の装置の側面図である。
【図7】L形回転台座により柱部材の下端部を受けた状態の側面図である。
【図8】柱部材の建て起こし作業の側面図である。
【符号の説明】
1 ベース架台
1a ガイド
2 滑走用前車輪
3 滑走用後車輪
4 接地圧調整シリンダ
4a シリンダロッド
5 アーム
6 駆動車輪
7 旋回軸
8 動力ユニット
9 ハンドル
10 昇降架台
10a、10b 摺動体
10c ブラケット
11 昇降シリンダ
11a ピン
11b シリンダロッド
12 枢支軸
13 横移動用車輪
14 ブレーキシュー
15 L形回転台座
15a 枕材
16 初期位置復帰シリンダ
17 仮置台
18 仮置台
Claims (4)
- 滑走用前車輪と滑走用後車輪を備えたベース架台と、該ベース架台の前側端部に昇降および操舵自在に設けられた駆動車輪と、上記ベース架台上に昇降自在に設けられた昇降架台と、該昇降架台に回転自在に枢着されて長尺部材の脚部を取り付ける回転台座と、から構成されたことを特徴とする長尺部材の建起し用支持装置。
- 上記滑走用後車輪付近の上記昇降架台の下側に垂設した摺動体の下端に横移動用車輪を設けたことを特徴とする請求項1に記載の長尺部材の建起し用支持装置。
- 上記滑走用前車輪付近の上記昇降架台の下側に垂設した摺動体の下端にブレーキシューを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の長尺部材の建起し用支持装置。
- 上記回転台座を初期位置に復帰させるためのシリンダを備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の長尺部材の建起し用支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13419698A JP3837646B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 長尺部材の建起し用支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13419698A JP3837646B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 長尺部材の建起し用支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11311027A JPH11311027A (ja) | 1999-11-09 |
JP3837646B2 true JP3837646B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=15122687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13419698A Expired - Lifetime JP3837646B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 長尺部材の建起し用支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3837646B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003081554A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-19 | Kumagai Gumi Co Ltd | エレベータシャフトの建て起こし方法 |
JP6562364B2 (ja) * | 2017-11-10 | 2019-08-21 | 五洋建設株式会社 | 管杭の吊り起こし装置及び管杭の吊り起こし方法 |
JP7283254B2 (ja) * | 2019-06-24 | 2023-05-30 | 株式会社大林組 | 長尺材供給システム及び長尺材の建込み方法 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP13419698A patent/JP3837646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11311027A (ja) | 1999-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3630856B2 (ja) | 鉄道用作業車両 | |
JP3837646B2 (ja) | 長尺部材の建起し用支持装置 | |
JP3436659B2 (ja) | 法面作業車 | |
JP2965247B2 (ja) | 法面作業車 | |
JP2006248488A (ja) | 軌道作業用トレーラーおよびその線路への移載方法 | |
JPH11227579A (ja) | 軌道走行車両の車体移動装置 | |
JP2677040B2 (ja) | エンジン組立用搬送車 | |
JPH05294600A (ja) | 高所作業車のブーム支持構造 | |
JP2001063562A (ja) | 軌道作業車 | |
JP4804123B2 (ja) | 作業車両の支持装置 | |
JP3790580B2 (ja) | 鉄道車輪輪軸搬送ロボット | |
JP2001049999A (ja) | 補強用セグメント組立装置 | |
JP4115808B2 (ja) | 高所作業車 | |
CN217097312U (zh) | 一种钢梁调整装置 | |
JP3600677B2 (ja) | 軌道作業車の車体移動装置および車体移動具 | |
JP2004114720A (ja) | 軌道走行車両の軌道載置方法及び車体移動装置 | |
JPH06143906A (ja) | タイヤドーリー | |
JP5058453B2 (ja) | 作業車両 | |
JP2007001354A (ja) | 作業車両 | |
JP2000233618A (ja) | 軌道用作業車 | |
JPH10100899A (ja) | 軌陸両用走行型新幹線先頭車修繕装置 | |
JPH0628547Y2 (ja) | 高所作業車 | |
JP2007062525A (ja) | 軌陸作業機の横引き装置 | |
JPH0577197U (ja) | 揚重作業車 | |
JPH022740Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040323 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050428 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060719 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |