JPH06143906A - タイヤドーリー - Google Patents

タイヤドーリー

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JPH06143906A
JPH06143906A JP29432492A JP29432492A JPH06143906A JP H06143906 A JPH06143906 A JP H06143906A JP 29432492 A JP29432492 A JP 29432492A JP 29432492 A JP29432492 A JP 29432492A JP H06143906 A JPH06143906 A JP H06143906A
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JP
Japan
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tire
base
dolly
impact wrench
elevating base
Prior art date
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Application number
JP29432492A
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English (en)
Inventor
Masayuki Asaumi
正之 淺海
Tokio Kanatomi
時夫 金富
Fumio Kamanoi
文雄 釜野井
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤを支持した状態でインパクトレンチ等
のタイヤ脱着用機器の作業を可能とし、タイヤの脱着作
業を容易に行うタイヤドーリーを得る。 【構成】 支柱34と柱部56とを接近させて組付けて
あるため、タイヤドーリー16の中央に設けられた作業
空間における走行ベース28の前側と後側との間隔は狭
く、走行ベース28の後側からの作業がし易くなってい
る。また、走行ベース28の後側は、平面視でフラット
な面となっているため、既存のインパクトレンチユニッ
トを走行ベース28に接近させることができる。インパ
クトレンチユニットのアーム部の作業領域には制限があ
るが、前述の如く走行ベース28に接近させることがで
き、かつ作業空間が設けられているため、インパクトレ
ンチのソケット部を容易にタイヤに対応させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ脱着サービスを
行う作業エリアでタイヤを支持及び運搬するためのタイ
ヤドーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特にトラックやバス(以下総称し
てTB車両という)のパンク修理、新品タイヤへの交
換、ローテーション等のためにタイヤの脱着作業を行う
場合、TB車両をジャッキアップした状態で、エア式の
インパクトレンチを用いて、複数のホイールナット(通
常8個から10個)を順次緩めてタイヤを取外し可能状
態とする。次に、タイヤを抱え込みながらTB車両から
取外し、タイヤを手で転がしてタイヤチェンジャーやエ
ア充填機の設置場所まで運搬する。次に、エア充填機に
て所定量のエアが充填される。
【0003】これらの作業機器での作業が終了すると、
タイヤを手で転がしてTB車両のタイヤ取付位置まで運
搬し、タイヤを装着する。タイヤを装着した後は、再度
複数のナットを順次締め付け、タイヤの脱着作業を完了
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の作業工程は、作業者の多大な労力が必要であり、ま
た、タイヤの装着は、ボルト(ダブルタイヤの場合はイ
ンナナット)がホイール締め付け孔に挿入されるように
位置決めしなければならず、熟練者の所謂勘やコツに頼
っている。さらに、タイヤを抱え込むことが多く、作業
服等を汚したり、損傷させたりすることもある。特に、
TB車両のタイヤは、1個当たり100kg以上の重量
があり、さらに、装着数も多いため、タイヤ脱着のため
の作業性が非常に悪い。
【0005】このため、タイヤを支持しながら運搬可能
なタイヤドーリーを用いることにより、タイヤの運搬に
際して労力は軽減される。
【0006】しかしながら、周知のタイヤドーリーは、
タイヤを運搬することのみを目的としているため、タイ
ヤを支持した状態での作業(ナットの脱着作業等)を行
うような作業空間はなく、TB車両のホイールへのタイ
ヤの脱着作業時の労力は依然として多大なものとなる。
【0007】さらに、前記ボルトへのナットの螺合作業
を行う場合、既存のインパクトレンチを適用することが
ある。このインパクトレンチは重重量であるため、台車
に組付け、移動を容易としている(インパクトレンチユ
ニット)。ここで、例えば、タイヤを取り外す場合、こ
のインパクトレンチユニットをまずタイヤに接近させて
作業を行った後、タイヤ近傍から退避させ、その後、タ
イヤドーリーをタイヤへ接近させるといった作業が必要
となり、作業性が悪い。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、タイヤを支持
した状態でインパクトレンチ等のタイヤ脱着用機器の作
業を可能とし、タイヤの脱着作業を容易に行うことがで
きるタイヤドーリーを得ることが目的である。
【0009】また、上記目的に加え、小回りがきき、か
つ直進安定性を向上することができるタイヤドーリーを
得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タイヤ脱着サービスを行う作業エリアでタイヤを支
持及び運搬するためのタイヤドーリーであって、互いに
平行な一対の支柱を備え作業エリア上にキャスタを介し
て支持され作業エリア上を走行可能な走行ベースと、前
記支柱に沿って摺動可能に取り付けられ昇降機によって
前記走行ベースに対して昇降される移動プレートと、少
なくとも前記走行ベースの支柱に対向配置される一対の
柱部及びこの柱部の下端部間に掛け渡された梁部を備え
た昇降ベースと、前記昇降ベースの梁部から突出されタ
イヤを支持するタイヤ支持部と、前記移動プレート又は
前記昇降ベースの柱部の一方に設けられ水平方向に延設
された薄肉状のレール及び前記移動プレート又は前記昇
降ベースの支柱の他方に設けられ前記レールと連結され
る薄肉状の移動部材を備え前記走行ベースと前記昇降ベ
ースとを水平方向に相対移動可能に連結する連結手段
と、を有している。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記走行ベース
における前記昇降ベースのタイヤ支持部の突出方向と反
対側は、フラット面とされていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記走行ベース
のキャスタが、全輪操舵可能とされており、その一部が
切換手段の操作に応じて、操舵可能状態と一方向への直
進走行状態とに切換可能とされていることを特徴として
いる。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、走行ベースの
支柱には移動プレートが支柱に沿って移動可能に支持さ
れており、この移動プレートに連結手段を介して昇降ベ
ースが取付けられている。連結手段はレール及び移動部
材で構成されており、これらは共に薄肉とされているた
め、支柱と柱部とは接近された状態となる。移動ベース
は、一対の柱部とこの柱部の下端部を連結する梁部とで
構成されているため、これらの内側は空間が形成され
る。この空間は、タイヤ支持部によってタイヤを支持し
た状態での走行ベースの後方からの作業空間とされる。
【0014】ここで、TB車両からタイヤを取り外す作
業を例にとって、その手順を説明すると、まず、走行ベ
ースを走行させてタイヤ支持部をタイヤの下側(作業エ
リア面との空間部)に挿入する。次に、移動プレートを
昇降機によって支柱に沿って上昇させると、この移動ベ
ースに連結手段を介して取付けられた昇降ベースが上昇
する。タイヤ支持部が所定の高さとなった時点で移動プ
レートの移動を停止する。ここで、タイヤドーリーの中
央は作業空間が設けられ、かつ支柱と柱部との間の隙間
が殆どないため、走行ベースの後方からタイヤの締め付
けナットを緩める作業、例えば、インパクトレンチによ
る作業をタイヤドーリーが存在している状態で行うこと
ができる。
【0015】なお、取り外されたタイヤを再度TB車両
へ装填する場合の横方向のずれはレールと移動部材とを
相対移動させることにより容易に行うことができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、タイヤ脱
着作業に適用されるインパクトレンチは比較的重重量で
あるため、このインパクトレンチを吊り下げかつ、運搬
可能な台車に搭載している(インパクトレンチユニッ
ト)。請求項2に記載の発明では、走行ベースの後側
(タイヤ支持側とは反対側)をフラットな面としたの
で、このインパクトレンチユニットをタイヤドーリーに
接近させることができ、インパクトレンチの作業領域内
にタイヤを配置することができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、キャスタ
は全輪操舵可能であるため、回転半径が極めて小さく、
小回りがきく反面、直進安定性が悪くなる。そこで、切
換手段によって、直進させる場合は一部のキャスタの操
舵を制限する。これにより、必要に応じて切換手段を操
作すれば、小回りがきき、かつ直進安定性を維持するこ
とができる。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕図1にはタイヤ脱着作業エリア10(以
下、単に作業エリア10という)が示されている。この
作業エリア10は、トラックやバス等の大型車両(TB
車両)12のタイヤ脱着作業用のエリアとされており、
中央部床には、3柱移動式リフト14が埋設されてお
り、TB車両12の車軸に当接させてジャッキアップす
ることができる。
【0019】図2乃至図4に示される如く、作業用エリ
ア10には、タイヤドーリー16が配設されるようにな
っている。図2に示される如く、タイヤドーリー16
は、走行ベース28と昇降ベース30とで構成されてい
る。走行ベース28は、本体18と、この本体18の両
端部から突出された互いに平行な脚部20とでコ字型に
構成されたベース22を備えている。脚部20の先端部
にはそれぞれキャスタ24が取付けられている。また、
本体18の基部側幅方向両端部にもキャスタ26が取付
けられている。キャスタ24は脚部20の先端部から突
出する互いに平行な支持板20Aに挟持されて操舵不可
とされ、キャスタ26は、操舵可能とされている。この
ため、ベース22は、キャスタ24、26によって4点
支持され、作業エリア10上を自由に走行できるように
なっている。
【0020】タイヤドーリー16のベース22上に立設
された一対の支柱34の上端部には、それぞれ操作ハン
ドル32(図4参照)が取付けられ、この操作ハンドル
32を把持して押引することにより、走行ベース28を
走行させることができるようになっている。なお、操作
ハンドル32は、軸を中心に水平方向に略90°回転可
能に支持されている。
【0021】図3に示される如く、それぞれの支柱34
の外側には、油圧シリンダ44が設けられ、この油圧シ
リンダ44のロッド46の先端には、歯車48を軸を介
して軸支するブラケット50が固定されている。この歯
車48には、一端が移動プレート38に係合されたチェ
ーン54の中間部が巻掛けられている。チェーン54の
他端は、支柱34の所定位置に係止されている。
【0022】図4に示される如く、移動プレート38
は、薄肉平板状で前記支柱34の前方面(図2の左側
面)に対応され、支柱34の幅寸法よりも広幅とされて
いる。移動プレート38の後側の面からは、支柱34の
内側面に対向するように支持プレート40が取付けら
れ、移動プレート38と支持プレート40とによって略
T字型とされている。支持プレート40が対向される支
柱34の内側面には、支柱34の上下方向に沿ってガイ
ドレール42が延設されている(図8参照)。また、支
持プレート40には、このガイドレール42に沿って移
動可能な案内ブロック43が取付けられ、これにより、
移動プレート38は、支柱34に沿って上下方向に移動
可能に支持される。
【0023】移動プレート38の前面には、昇降ベース
30の柱部56が対応され、移動プレート38と柱部5
6とは連結手段としてのガイドレール58を介して連結
されている。
【0024】ガイドレール58は、移動プレート38の
前面に互いに平行かつ水平方向に延設された状態で配設
された薄肉状の一対のレール部60と、前記柱部56側
に平板状のブラケット62を介して固定され前記レール
部60に沿って移動可能に係合された薄肉状の移動ブロ
ック64とで構成されている。
【0025】このため、昇降ベース30は、移動プレー
ト38に支持されると共に移動プレート38に対して水
平方向に移動可能とされる。また、このガイドレール5
8は全体として薄肉とされているため、移動プレート3
8と柱部56との間の隙間L(図2及び図8参照)は狭
くなっている。
【0026】ここで、一方の支柱34に固定された昇降
駆動ユニット65のスイッチ65Aの操作によって前記
油圧シリンダ44のロッド46を伸長させると、チェー
ン54の歯車48への巻掛位置が移動して、移動プレー
ト38が上昇され、これに伴って昇降ベース30を上昇
させることができる(図2の想像線参照)。また、ロッ
ド46を引き込むと、昇降ベース30を下降させること
ができる(図2の実線状態)。
【0027】図4及び図8に示される如く、左右の移動
プレート38の裏面側にはそれぞれブラケット64が取
付けられている。このブラケット64は、中間部で略直
角に屈曲され、昇降ベース30方向へ延設されている。
このブラケット64の延設部64Aには、円孔64Bが
形成され、シャフト66の一端が嵌合されている。
【0028】また、前記ブラケット64の下方の移動プ
レート38との隙間には、柱部56からガイドブラケッ
ト68(図2参照)が突出され、前記円孔64Bと同軸
状の円孔68Aが形成されており、前記シャフト66が
挿通されている。シャフト66の中間部(ブラケット6
4とガイドブラケット68との間)には、それぞれ圧縮
コイルばね80が取付けられている。
【0029】この圧縮コイルばね80の付勢力の均衡に
よって、昇降ベース30は走行ベース28に対して中心
線が一致した状態で保持されることになる。
【0030】この圧縮コイルばね80の付勢力はさほど
大きくなく、少なくともタイヤ84が支持されていない
状態で昇降ベース30が移動する程度の付勢力となって
いる。
【0031】図3に示される如く、昇降ベース30の柱
部56の下端部に掛け渡された水平フレーム103に
は、タイヤドーリー16の前進方向に突出された一対の
ローラ86が取付けられている。ここで、タイヤドーリ
ー16を移動させ、ジャッキアップされたTB車両12
における取り外すべきタイヤ84の下へ昇降ベース30
を配置することにより、ローラ86によってタイヤ84
を支持することができるようになっている。
【0032】すなわち、図5に示される如く、インパク
トレンチのソケット部89によってホイール取付用ナッ
ト88が全て取り外されたタイヤ84(図6参照)を昇
降ベース30で支持した状態で、タイヤドーリー16を
後退させることにより、ホイール取付用ボルト90とホ
イール取付孔92とが干渉されることなく、円滑にタイ
ヤ84を取り外すことができる。
【0033】また、図6(A)に示される如く、タイヤ
84がローラ86に支持されるようになっているため、
タイヤ84は容易に軸回りに回転させることができる
(図6(A)の矢印C方向)。このタイヤ84の回転
は、タイヤ84を装着するときにホイール取付用ボルト
90とホイール取付孔92とのピッチ円方向の位置ずれ
を解消するときになされる。
【0034】また、図4に示される如く、昇降ベース3
0の一方の柱部56の上端には、切欠部56Aが形成さ
れ、内方空間にL型ハンドル70の縦棒70A側が挿入
されている。またL型ハンドル70の横棒70B側の中
間部は、前記走行ベース28の支柱34の上端にボルト
72を介して軸支されており、さらにこの横棒70B側
端部は把持部70Cとなっている。このため、把持部7
0Cをボルト72を中心に回動させることにより、縦棒
70A側がこれに応じて揺動される構成である。
【0035】縦棒70Aが揺動されると、所謂てこの応
用で昇降ベース30をガイドレール58のレール部60
に沿って左右方向へ移動させることができる。
【0036】このL型ハンドル70による昇降ベース3
0の横方向移動は、図6(B)に示される如く、タイヤ
84を装着するときにホイール取付用ボルト90とホイ
ール取付孔92との水平方向の位置ずれを解消するとき
になされる。
【0037】このように構成された本実施例のタイヤド
ーリー16は、図3に示される如く、中央部に作業空間
Sが大きく形成されている。この作業空間Sによって、
このタイヤドーリー16のローラ86を脱着すべきタイ
ヤ84の下方に挿入した状態で、タイヤドーリー16の
後方からホイール取付用ナット88の螺合作業を可能と
している。
【0038】また、支柱34と柱部56とを接近させて
組付けてあるため、この作業空間Sの走行ベース28の
前側と後側との間隔は狭く、走行ベース28の後側から
の作業がし易くなっている。
【0039】さらに、図7に示される如く、走行ベース
28の後側は、平面視でフラットな面とされ、例えば、
既存のインパクトレンチユニット74を走行ベース28
に接近させることができる領域(図7の斜線部で囲まれ
た領域)。インパクトレンチユニット74は、支柱を備
えた台車と、この台車の支柱に対して昇降、回転可能な
アーム部と、アーム部に取付けられたインパクトレンチ
本体79と、で構成されている。
【0040】アーム部の作業領域には制限があるが、前
述の如く走行ベース28に接近させることができ、かつ
作業空間Sが設けられているため、インパクトレンチ本
体79のソケット部79Aを容易にタイヤに対応させる
ことができる。
【0041】以下に本実施例の作用を説明する。なお、
タイヤパンク修理の作業を例にとり説明する。
【0042】TB車両12を誘導し、作業エリア10の
中央部に搬入する。所定の位置に搬入された後、3柱移
動式リフト14を上昇させてジャッキアップする。
【0043】作業者は、操作ハンドル32を把持してタ
イヤドーリー16を走行させ、取り外すべきタイヤ84
の外周にローラ86を挿入する。
【0044】次に、このローラ86がタイヤ84に当接
されるまで上昇させる。この場合、昇降ベース30が走
行ベース28に対して横方向に移動可能とされているに
も拘らず、圧縮コイルばね80の付勢力の均衡によっ
て、走行ベース28のセンターと昇降ベース0のセンタ
ーとが一致されるため、片持ち等の不具合はない。
【0045】ここで、本実施例のタイヤドーリー16で
は、中央に作業空間Sが確保されており、かつ走行ベー
ス28の後側は平面視でフラットな面とされているた
め、インパクトレンチユニット74を接近させることが
できる。また、走行ベース28と昇降ベース30とを薄
肉状のガイドレール58によって連結したので、インパ
クトレンチ本体79のソケット部79Aの作業領域内に
タイヤ84を配置でき、タイヤドーリー16を配置した
まま、タイヤ84の取外し作業を行うことができる。
【0046】次に、ホイール取付用ナット88が全て取
り外されたタイヤ84は、タイヤドーリー16の昇降ベ
ース30のローラ86に支持される。この作業が終了し
た後、タイヤドーリー16を後退させる。このとき、タ
イヤ84は、前記昇降ベース30のローラ86の支持に
より、ホイール取付用取付ボルト90とホイール取付孔
92との干渉はなく、円滑にホイール取付用ボルト90
から抜け出ることができる。
【0047】タイヤドーリー16によって後退されたタ
イヤ84は、ハンガー等に保持され、所定の作業機器
(例えば、タイヤチェンジャーとエア充填機)へ運搬し
作業を行う。パンク修理の後になされるエア充填車両の
完了後は、再度ハンガーへ保持され、昇降ベース30の
ローラ86上に載置される。
【0048】タイヤドーリー16は、TB車両12方向
へ移動されるが、このとき、ホイール取付用ボルト90
とホイール取付孔92とが一致していないことがある。
この位置ずれは、ピッチ円方向の位置ずれと水平方向の
位置ずれとがある。
【0049】ピッチ円方向の位置ずれは、タイヤ84が
ローラ86に支持されているため、タイヤ84は作業者
によって容易に軸回転され、簡単にホイール取付用ボル
ト90とホイール取付孔92との軸を一致させることが
でき、容易にタイヤ84を再装着することができる。
【0050】一方、水平方向の位置ずれは、従来はタイ
ヤドーリー16自体を駆動させて調整しなければならな
かった。しかし、本実施例ではL型ハンドル70を把持
部70Cを把持し、ボルト72を中心に回動させること
により、縦棒70A側の先端が作用点となって、昇降ベ
ース30をガイドレール58のレール部60に沿って移
動させることができるので、容易に水平方向の位置ずれ
を解消することができる。この場合、タイヤ84が支持
されている状態であるため、圧縮コイルばね80の付勢
力には影響されず、このタイヤ84の荷重によって調整
位置で保持される。
【0051】次に、タイヤ84の取り外しと同様にイン
パクトレンチユニット74を走行ベース28の後側に接
近させて、ホイール取付用ナット88を締め付け作業を
行う。その後、昇降ベース30を下降しタイヤドーリー
16を退避させた後、3柱移動式リフト14を下降させ
ることにより、パンク修理作業が完了する。
【0052】このように本実施例では、作業者がタイヤ
84を抱え込んだり、転がしたりすることが一切ないた
め、その労力は格段に軽減され、また作業服の汚れや損
傷もない。
【0053】なお、本実施例では、パンク修理を例にと
りその作業手順を説明したが、タイヤの新品との交換に
ついてもほぼ同一の作業で行われる。
【0054】〔第2実施例〕以下に本発明の第2実施例
について説明する。なお、第2実施例において、前記第
1実施例と同一構成部分については同一の符号を付して
その構成の説明は省略する。
【0055】第2実施例の特徴は、走行ベース28を支
持するキャスタ24の操舵角を制限することにある。
【0056】図9に示される如く、走行ベース28の脚
部20の下面側には、ブラケット95を介してシリンダ
94が取付けられている。このシリンダ94のロッド9
4Aの先端には、先端が開口された略コ字型のブラケッ
ト96が取付けられている。このブラケット96は、前
記キャスタ24に対向されている。ブラケット96の脚
板96A間の寸法はキャスタ24の幅寸法よりも若干大
きくなっており、ロッド94Aの伸長時にキャスタ24
を間に挟むことができるようになっている。ロッド94
Aの伸縮は、走行ベース28の支柱34の上方に設けら
れた切換ボタン98によって交互になされるようになっ
ている以下に第2実施例の作用を説明する。
【0057】切換ボタンの操作でロッド94Aが縮短さ
れた状態では、キャスタ24は自由に操舵可能とされ、
切換ボタンの操作でロッド94Aが伸長されると、キャ
スタ24の操舵方向に拘らず、キャスタ24を脚部20
の延長方向と一致させた状態で保持することができる。
【0058】タイヤドーリー16をタイヤ84に対応さ
せるためには、全輪が操舵可能となっているため、操舵
角を大きくとることができる。従って、ローラ86の挿
入時の微調整が容易であり、簡単にローラ86をタイヤ
84の外周に挿入することができる。
【0059】ここで、作業エリア10上でタイヤドーリ
ー16を直進させる場合は、4輪操舵のままであると、
蛇行する恐れがある。特に、タイヤ84の支持状態での
蛇行は走行安定性が悪い。そこで、切換ボタン98を操
作することにより、ロッド94Aが伸長し、ブラケット
96の脚板96A間にキャスタ24を収容する、これに
より、前側のキャスタ24の操舵が制限されるため、直
進走行性が安定する。なお、本実施例では、タイヤドー
リー16を操作ハンドル32を把持しながら押引して走
行させるようにしたが、駆動モータの駆動力でキャスタ
26を駆動させるようにしてもよい。この場合、走行ベ
ース28の後側は前記フラットな面の状態を維持する必
要があるため、駆動モータ、電源等の駆動系を走行ベー
スの側面側に配設するのが好ましい。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るタイヤド
ーリーは、タイヤを支持した状態でインパクトレンチ等
のタイヤ脱着用機器の作業を可能とし、タイヤの脱着作
業を容易に行うことができるという優れた効果を有す
る。
【0061】また、上記効果に加え、小回りがきき、か
つ直進安定性を向上することができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るタイヤドーリーが適用される作
業エリアを示す概略図である。
【図2】本実施例に係るタイヤドーリーの側面図であ
る。
【図3】本実施例に係るタイヤドーリーの前方(図2の
左側)から見た正面図である。
【図4】タイヤドーリーの斜視図である。
【図5】図6のV−V線断面図である。
【図6】(A)はホイール取付用ナットとボルトとがピ
ッチ円方向にずれている場合の状態を示すローラに支持
されたタイヤの正面図、(B)はホイール取付用ナット
とボルトとが横方向にずれている場合の状態を示すロー
ラに支持されたタイヤの正面図である。
【図7】タイヤドーリー平面図である。
【図8】走行ベースと昇降ベースとの連結部を示す平面
図である。
【図9】(A)は第2実施例に係るキャスタ及びその周
辺の構造を示す正面図、(B)は図9(A)の右側面図
である。
【符号の説明】
10 作業エリア 12 TB車両 16 タイヤドーリー 24 キャスタ 28 走行ベース 30 昇降ベース 32 ハンドル 34 支柱 38 移動プレート 56 柱部 58 ガイドレール(連結手段) 86 ローラ(タイヤ支持部) 94 シリンダ(切換手段) 96 ブラケット(切換手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを支持及び運搬するためのタイヤドーリーであっ
    て、 互いに平行な一対の支柱を備え作業エリア上にキャスタ
    を介して支持され作業エリア上を走行可能な走行ベース
    と、 前記支柱に沿って摺動可能に取り付けられ昇降機によっ
    て前記走行ベースに対して昇降される移動プレートと、 少なくとも前記走行ベースの支柱に対向配置される一対
    の柱部及びこの柱部の下端部間に掛け渡された梁部を備
    えた昇降ベースと、 前記昇降ベースの梁部から突出されタイヤを支持するタ
    イヤ支持部と、 前記移動プレート又は前記昇降ベースの柱部の一方に設
    けられ水平方向に延設された薄肉状のレール及び前記移
    動プレート又は前記昇降ベースの支柱の他方に設けられ
    前記レールと連結される薄肉状の移動部材を備え前記走
    行ベースと前記昇降ベースとを水平方向に相対移動可能
    に連結する連結手段と、 を有するタイヤドーリー。
  2. 【請求項2】 前記走行ベースにおける前記昇降ベース
    のタイヤ支持部の突出方向と反対側は、フラット面とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載のタイヤドーリ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記走行ベースのキャスタは、全輪操舵
    可能とされており、その一部が切換手段の操作に応じ
    て、操舵可能状態と一方向への直進走行状態とに切換可
    能とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のタイヤドーリー。
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