JPH05213003A - 自走型タイヤドーリー - Google Patents

自走型タイヤドーリー

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JPH05213003A
JPH05213003A JP4022995A JP2299592A JPH05213003A JP H05213003 A JPH05213003 A JP H05213003A JP 4022995 A JP4022995 A JP 4022995A JP 2299592 A JP2299592 A JP 2299592A JP H05213003 A JPH05213003 A JP H05213003A
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JP
Japan
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tire
elevator
dolly
self
base
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JP4022995A
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English (en)
Inventor
Masayuki Asaumi
正之 浅海
Tokio Kanatomi
時夫 金富
Fumio Kamanoi
文雄 釜野井
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの脱着を伴う作業とタイヤの運搬作業
とにおける作業者の労力を軽減して、作業性を向上す
る。 【構成】 昇降部52の一方の側部上端のL型ブラケッ
ト94には、軸96を介してレバー98の中間部が軸支
されており、軸96を中心に矢印R方向に回動可能とさ
れる。レバー98は、下端部がタイヤ支持部56の本体
70に固着されたブラケット100を介して設けられた
ローラ状の一対の受け部材102によって挟持されてい
る。これにより、レバー98を回動させると、軸96が
支点、受け部材102との当接部が作用点となって、圧
縮コイルばね82(80)の付勢力に抗してタイヤ支持
部56をシャフト68(68)に沿って横方向(矢印L
方向)に移動させることができ、ナット92とボルト9
0との横方向の位置ずれを解消するためのタイヤ支持部
の横方向微調整を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ脱着サービスを
行う作業エリアでタイヤを運搬するための自走型タイヤ
ドーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特にトラックやバス(以下総称し
てTB車両という)のパンク修理、新品タイヤへの交
換、ローテーション等のためにタイヤの脱着作業を行う
場合、TB車両をジャッキアップした状態で、エア式の
インパクトレンチを用いて、複数のホイールナット(通
常8個から10個)を順次緩めてタイヤを取外し可能状
態とする。次に、タイヤを抱え込みながらTB車両から
取外し、タイヤを手で転がしてタイヤチェンジャーやエ
ア充填機の設置場所まで運搬する。次に、エア充填機に
て所定量のエアが充填される。
【0003】これらの作業機器での作業が終了すると、
タイヤを手で転がしてTB車両のタイヤ取付位置まで運
搬し、タイヤを装着する。タイヤを装着した後は、再度
複数のナットを順次締め付け、タイヤの脱着作業を完了
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の作業工程は、作業者の多大な労力が必要であり、ま
た、タイヤの装着は、ボルト(ダブルタイヤの場合はイ
ンナナット)がホイール締め付け孔に挿入されるように
位置決めしなければならず、熟練者の所謂勘やコツに頼
っている。さらに、タイヤを抱え込むことが多く、作業
服等を汚したり、損傷させたりすることもある。特に、
TB車両のタイヤは、1個当たり100kg以上の重量
があり、さらに、装着数も多いため、タイヤ脱着のため
の作業性が非常に悪い。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、タイヤの脱着
を伴う作業とタイヤの運搬作業とにおける作業者の労力
を軽減して、作業性を向上することができる自走型タイ
ヤドーリーを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タイヤ脱着サービスを行う作業エリアでタイヤを昇
降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置して運搬す
るための自走型タイヤドーリーであって、前記昇降機と
前記タイヤ支持部とを両側部方向へ相対移動可能に案内
する案内手段と、前記タイヤ支持部を前記昇降機に対し
て相対移動させる移動手段と、を有している。
【0007】請求項2に記載の発明は、タイヤ脱着サー
ビスを行う作業エリアでタイヤを運搬するための自走型
タイヤドーリーであって、キャスタによって支持され前
記作業エリアを走行可能なベースと、前記ベースの一方
の側部後方側に設けられ駆動力で前進及び後退駆動され
る車輪及び前記車輪を操舵するハンドルが設けられた駆
動操舵系ユニットと、前記ベースの両側部から立設され
る一対の支柱に両側部が案内されて昇降され中央が空間
とされた枠状の昇降機と、前記昇降機をベースに対して
昇降させる駆動手段と、前記昇降機に支持され軸線が略
水平方向とされ前記ベースの前進方向へ突出され前記タ
イヤを支持した状態で回転可能なローラを備えたタイヤ
支持部と、少なくともタイヤを支持していない状態で前
記タイヤ支持部のセンターを前記昇降機のセンターを一
致させるように付勢する付勢手段と、前記タイヤ支持部
を前記付勢手段の付勢力に抗して前記昇降機に対して相
対移動させる移動手段と、を有している。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記昇降機に
は、上下方向移動可能にタイヤ支持部に支持されたタイ
ヤの上端を抑える抑えローラが設けられ、この抑えロー
ラは前記タイヤ上端の抑え位置及び退避位置に移動可能
に支持されることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記請求項3に
記載の発明において、前記抑えローラが、軸線が基部か
ら先端部にかけて下方へ傾斜されていることを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、タイヤの脱着
作業の際、タイヤのボルト挿入孔と取付ボルトの位置が
ずれることがある。水平方向に位置ずれが生じている場
合は、案内手段によって昇降機とタイヤ支持部とが横方
向に相対移動可能となっているため、移動手段でタイヤ
支持部を横移動させ、水平方向への微調整を行うことが
でき、タイヤドーリー全体を移動させなくても位置ずれ
を容易に解消することができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、車両がジ
ャッキアップされた状態で、タイヤ支持部のローラをタ
イヤの下部に配置しておき、ホイールナットを取り外
す。この場合、一対の支柱間及び昇降機の中央部は空間
とされ、駆動操舵系ユニットもベースの一方の側部に配
設されているため、作業空間を確保でき、タイヤドーリ
ーをタイヤの下部に配置した状態のままホイールナット
取外し作業を行うことができる。
【0012】ホイールナットを取り外すことにより、タ
イヤはローラに支持されているため、駆動操舵系ユニッ
トによってタイヤドーリーを車軸の延長方向に沿って移
動させることにより、取付ボルトから抜け出させること
ができる。
【0013】タイヤドーリーは移動が継続され、例え
ば、ハンガーによってタイヤを保持し、所定の位置に配
置されている作業機器へ運搬し、作業を行う。
【0014】作業機器での作業が完了すると、タイヤは
再度ハンガーによって保持され、所定位置に待機してい
るタイヤドーリーへ受け渡す。
【0015】次にタイヤドーリーを移動させて、タイヤ
を車両の取付ボルトへ挿入し、ホイールナットを締め付
け、タイヤの脱着作業が完了する。ここで、昇降機とタ
イヤ支持部とが横方向に相対移動可能となっているが、
付勢手段の付勢力により、少なくともタイヤがタイヤ支
持部に支持されていない状態では、タイヤ支持部のセン
ターと昇降機のセンターとが一致されることになる。こ
のため、最初にタイヤ支持部のローラをタイヤの下部へ
配置する作業が容易となる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、車両(特
に後輪)からタイヤを取り外す場合に抑えローラによっ
てタイヤの上端を抑えておけば、タイヤがタイヤ支持部
から脱落することはない。この抑えローラは、この抑え
位置及び退避位置へ移動可能となっているため、不必要
なとき(例えば前輪のタイヤはフェンダとの隙間が小さ
く、却って邪魔となる)は退避位置へ移動させておくこ
とができ、作業の妨げとなることはない。
【0017】上記、作業工程によれば、タイヤを抱え込
んで運搬するといった多大な労力を必要とせず、タイヤ
ドーリーを用いてタイヤを支持しながら、タイヤを脱着
するため、熟練した技術が不要であり、作業効率が向上
する。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、抑えロー
ラの軸線が基部から先端部にかけて下方に傾斜されてい
る。このため、タイヤの上端を抑える場合に、タイヤの
赤道(幅方向中心線)よりも前側を抑えることになる。
従って、タイヤを脱落させることなく保持することがで
きる。
【0019】
【実施例】図1にはタイヤ脱着作業エリア10(以下、
単に作業エリア10という)が示されている。この作業
エリア10は、トラックやバス等の大型車両(TB車
両)12のタイヤ脱着作業用のエリアとされており、中
央部床には、3柱移動式リフト14が埋設されており、
TB車両12の車軸に当接させてジャッキアップするこ
とができる。
【0020】図2乃至図4に示される如く、作業用エリ
ア10には、タイヤドーリー16が配設されるようにな
っている。図2に示される如く、タイヤドーリー16
は、本体18と、この本体18の両端部から突出された
互いに平行な脚部20とでコ字型に構成されたベース2
2を備えている。脚部20の先端部にはそれぞれキャス
タ24が取付けられている。また、本体18の脚部20
と反対側には、それぞれキャスタ26、28が取付けら
れている。このため、ベース22は、キャスタ24、2
6、28によって支持され、作業エリア10上を走行で
きるようになっている。
【0021】本体18側の一方のキャスタ26は、バッ
テリー27によって駆動されるモータ30の駆動軸に連
結されている。また、このキャスタ26はキャスタ26
の上方に延設されたハンドル32によって舵取りが行え
るようになっている。このため、タイヤドーリー16
は、モータ30の駆動力で作業エリア10の任意の位置
へ容易に移動できるようになっている。
【0022】タイヤドーリー16のベース22上には、
一対の支柱34が立設されている。図3にも示される如
く、それぞれの支柱34の外側には、油圧シリンダ44
が設けられ、この油圧シリンダ44のロッド46の先端
には、歯車48を軸を介して軸支するブラケット50が
固定されている。この歯車48には、ブラケット51を
介して昇降部52と連結されるチェーン54の中間部が
巻掛けられている。チェーン54の他端は、支柱34の
所定位置に係止されている。
【0023】昇降部52は、一対の支柱34のそれぞれ
の内側面に案内されて図2の矢印B方向へ昇降可能とさ
れており、前記チェーン54によって支持されている。
【0024】ここで、油圧シリンダ44のロッド46を
伸長させると、チェーン54の歯車48への巻掛位置が
移動して、昇降部52を上昇させることができる(図2
の想像線参照)。また、ロッド46を引き込むと、昇降
部52を下降させることができる(図3の実線状態)。
【0025】図3に示される如く、昇降部52の幅方向
両側部には、それぞれ互いに平行な一対のブラケット5
8、60が前方へ突出されている。この一対のブラケッ
ト58、60には、それぞれ同軸とされた円孔が設けら
れ、シャフト66、68が掛け渡されている。
【0026】このシャフト66、68を介してタイヤ支
持部56が昇降部52に支持されている。タイヤ支持部
56は、その中空本体70が上辺の無い略コ字型形状と
され、内方が空洞とされており、上端は開口されてい
る。この開口部に半八角形状に屈曲された可動フレーム
36の両端がそれぞれ挿入されている。可動フレーム3
6は、支柱34に対して上下移動可能とされると共に固
定ねじ38によって所定の位置で固定可能とされてい
る。
【0027】可動フレーム36の水平部分には、抑えロ
ーラ40がL字ブラケット42を介して取付けられてい
る。このL字ブラケット42は、軸43を介して可動フ
レーム36の上端面に軸支されている。このため、抑え
ローラ40は、平面視で可動フレーム36と平行な位置
(退避位置)と可動フレーム36に対して垂直とされる
前方向へ突出位置(抑え位置)との間で軸43を中心に
図4の矢印A方向に回転可能とされている。また、図2
に示される如く、この抑えローラ40は、先端部が下方
へ水平に対しての軸線の角度θが約5°傾斜されてい
る。これによって、タイヤ84の抑え点P(図2参照)
がタイヤ84の赤道よりも前側となるように設定され
る。
【0028】図4に示される如く、タイヤ支持部56の
本体70の両側の縦フレーム部には、それぞれ外側面と
内側面とを貫通する円孔78が形成され(図4では一方
のみを図示)、前記シャフト66、68の中間部が各々
挿通されている。これにより、タイヤ支持部56は、シ
ャフト66、68に沿って横方向(シャフト66、68
の軸線方向)へ移動可能となる(昇降部52とタイヤ支
持部56とが相対移動可能となる)。
【0029】図3に示される如く、このシャフト66、
68には、前記タイヤ支持部56の本体70の昇降部5
2側の内側のブラケット60との間に圧縮コイルばね8
0、82がそれぞれ取付けられている。このため、この
圧縮コイルばね80、82の付勢力の均衡によって、タ
イヤ支持部56は、昇降部52側の内側のブラケット6
0からの距離が左右一定となった位置に保持されること
になる。
【0030】この圧縮コイルばね80、82の付勢力は
さほど大きくなく、少なくともタイヤ84が支持されて
いない状態でタイヤ支持部56が移動する程度の付勢力
となっている。
【0031】タイヤ支持部56における本体70の水平
フレーム103には、タイヤドーリー16の前進方向に
突出された一対のローラ86が取付けられている。ここ
で、タイヤドーリー16を移動させ、ジャッキアップさ
れたTB車両12における取り外すべきタイヤ84の下
へ昇降部52を配置することにより、ローラ86によっ
てタイヤ84を支持することができるようになってい
る。
【0032】すなわち、図5に示される如く、レンチ8
9によってホイール取付用ナット88が全て取り外され
たタイヤ84(図6参照)を昇降部52で支持した状態
で、タイヤドーリー16を後退させることにより、ホイ
ール取付用ボルト90とホイール取付孔92とが干渉さ
れることなく、円滑にタイヤ84を取り外すことができ
る。
【0033】また、図6(A)に示される如く、タイヤ
84がローラ86に支持されるようになっているため、
タイヤ84は容易に軸回りに回転させることができる
(図6(A)の矢印C方向)。このタイヤ84の回転
は、タイヤ84を装着するときにホイール取付用ボルト
90とホイール取付孔92とのピッチ円方向の位置ずれ
を解消するときになされる。
【0034】また、図4に示される如く、昇降部52の
一方の側部上端には、L型ブラケット94の一片が固着
されている。立設された他片には、軸96を介してレバ
ー98の中間部が軸支されている。このため、レバー9
8は、軸96を中心に図4の矢印R方向に回動可能とさ
れる。
【0035】レバー98は、その上端部が把持部とさ
れ、軸96よりも下方に延びる下端部は前記シャフト6
6、ブラケット58、昇降部52とによって形成される
枠内を通ってタイヤ支持部56の本体70に固着された
ブラケット100と対応されている。ブラケット100
には、軸芯が水平で互いに平行とされたローラ状の一対
の受け部材102が取付けられ、これらの受け部材10
2によって前記レバー98の下端部両側部が挟持されて
いる。これにより、レバー98を回動させると、軸96
が支点、受け部材102との当接部が作用点となって、
圧縮コイルばね80、82の付勢力に抗してタイヤ支持
部56をシャフト66、68に沿って横方向(図4の矢
印L方向)に移動させることができるようになってい
る。
【0036】このレバー98によるタイヤ支持部56の
横方向移動は、図6(B)に示される如く、タイヤ84
を装着するときにホイール取付用ボルト90とホイール
取付孔92との水平方向の位置ずれを解消するときにな
される。
【0037】このように構成された本実施例のタイヤド
ーリー16は、図3に示される如く、中央部に作業空間
Sが大きく形成されている。この作業空間Sによって、
このタイヤドーリー16のローラ86を脱着すべきタイ
ヤ84の下方に挿入した状態で、タイヤドーリー16の
後方からホイール取付用ナット88の螺合作業を可能と
している。
【0038】以下に本実施例の作用を説明する。なお、
タイヤパンク修理の作業を例にとり説明する。
【0039】TB車両12を誘導し、作業エリア10の
中央部に搬入する。所定の位置に搬入された後、3柱移
動式リフト14を上昇させてジャッキアップする。
【0040】作業者は、タイヤドーリー16を操作し
て、取り外すべきタイヤ84の外周にローラ86を挿入
し、このローラ86がタイヤ84に当接されるまで上昇
させる。この場合、タイヤ支持部56は昇降部52に対
して横方向に移動可能とされているにも拘らず、圧縮コ
イルばね80、82の付勢力の均衡によって、タイヤ支
持部56のセンターと昇降部52のセンターとが一致さ
れている。このため、ローラ86の挿入作業が容易とな
る。
【0041】次にこのタイヤ84がTB車両12の後輪
である場合は、固定ねじ38を緩めて可動フレーム36
をタイヤ径に合わせた位置に移動させ、再度固定ねじ3
8を締め付けて固定する。この状態で、抑えローラ40
を退避位置から抑え位置、すなわち、タイヤドーリー1
6の前進方向に突出するように配置する。これにより、
タイヤ84の上端部を抑えることができる。この抑えロ
ーラ40は、抑え点がタイヤ84の赤道よりも前側とな
るように、約5°傾斜されているため、タイヤドーリー
16の駆動時の若干の振動に対しても確実にタイヤ84
を保持することができる。
【0042】なお、交換するタイヤ84は、TB車両1
2の前輪の場合は、フェンダ部分との隙間が小さいた
め、抑えローラ40を退避位置にしておけばよい。ま
た、前輪は荷重バランスがタイヤ支持部56側に倒れ込
む方向となるため、抑えローラ40は不要となる。
【0043】次に、ホイール取付用ナット88が全て取
り外されたタイヤ84は、タイヤドーリー16の昇降部
52のローラ86に支持されており、この状態でタイヤ
ドーリー16を後退させる。このとき、タイヤ84は、
前記昇降部52のローラ86の支持により、ホイール取
付用取付ボルト90とホイール取付孔92との干渉はな
く、円滑にホイール取付用ボルト90から抜け出ること
ができる。
【0044】タイヤドーリー16によって後退されたタ
イヤ84は、ハンガー等に保持され、所定の作業機器
(例えば、タイヤチェンジャーとエア充填機)へ運搬し
作業を行う。パンク修理の後になされるエア充填車両の
完了後は、再度ハンガーへ保持され、昇降部52のロー
ラ86上に載置される。
【0045】タイヤドーリー16は、TB車両12方向
へ移動されるが、このとき、ホイール取付用ボルト90
とホイール取付孔92とが一致していないことがある。
この位置ずれは、ピッチ円方向の位置ずれと水平方向の
位置ずれとがある。
【0046】ピッチ円方向の位置ずれは、タイヤ84が
ローラ86に支持されているため、タイヤ84は作業者
によって容易に軸回転され、簡単にホイール取付用ボル
ト90とホイール取付孔92との軸を一致させることが
でき、容易にタイヤ84を再装着することができる。
【0047】一方、水平方向の位置ずれは、従来はタイ
ヤドーリー16自体を駆動させて調整しなければならな
かった。しかし、本実施例ではレバー98の上端部を把
持し、軸96を中心に図4の矢印R方向へ回動させるこ
とにより、下端部の受け部材102に挟まれた部分が作
用点となって、タイヤ支持部56をシャフト66、68
に沿って図4の矢印L方向へ移動させることができるの
で、容易に水平方向の位置ずれを解消することができ
る。この場合、タイヤ84が支持されている状態である
ため、圧縮コイルばね80、82の付勢力には影響され
ず、このタイヤ84の荷重によって調整位置で保持され
る。
【0048】次に、ホイール取付用ナット88を締め付
け、3柱移動式リフト14を下降させることにより、パ
ンク修理作業が完了する。
【0049】このように本実施例では、作業者がタイヤ
84を抱え込んだり、転がしたりすることが一切ないた
め、その労力は格段に軽減され、また作業服の汚れや損
傷もない。また、重重量のタイヤ84の運搬を自動的に
行うため、安全性にも優れている。
【0050】なお、本実施例では、パンク修理を例にと
りその作業手順を説明したが、タイヤの新品との交換に
ついてもほぼ同一の作業で行われる。
【0051】なお、本実施例では、レバー98の揺動に
よって、受け部材102を介してタイヤ支持部56を横
方向に移動させるようにしたが、ボールネジ等を用いて
電気的に横方向へ移動させるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る自走型タ
イヤドーリーは、タイヤの脱着を伴う作業とタイヤの運
搬作業とにおける作業者の労力を軽減して、作業性を向
上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るタイヤドーリーが適用される作
業エリアを示す概略図である。
【図2】本実施例に係るタイヤドーリーの側面図であ
る。
【図3】本実施例に係るタイヤドーリーの前方(図2の
左側)から見た正面図である。
【図4】タイヤドーリーの一方の側部の斜視図である。
【図5】図6のV−V線断面図である。
【図6】(A)はホイール取付用ナットとボルトとがピ
ッチ円方向にずれている場合の状態を示すローラに支持
されたタイヤの正面図、(B)はホイール取付用ナット
とボルトとが横方向にずれている場合の状態を示すロー
ラに支持されたタイヤの正面図である。
【符号の説明】
10 作業エリア 12 TB車両 16 タイヤドーリー 22 ベース 24、26、28 キャスタ 30 モータ(駆動操舵系ユニット) 32 ハンドル(駆動操舵系ユニット) 34 支柱 40 抑えローラ 44 油圧シリンダ(駆動手段) 52 昇降部(昇降機) 54 チェーン(駆動手段) 56 タイヤ支持部 66、68 シャフト(案内手段) 80、82 圧縮コイルばね(案内手段) 98 レバー(移動手段) 102 受け部材(移動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを昇降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置
    して運搬するための自走型タイヤドーリーであって、前
    記昇降機と前記タイヤ支持部とを両側部方向へ相対移動
    可能に案内する案内手段と、前記タイヤ支持部を前記昇
    降機に対して相対移動させる移動手段と、を有する自走
    型タイヤドーリー。
  2. 【請求項2】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを運搬するための自走型タイヤドーリーであっ
    て、キャスタによって支持され前記作業エリアを走行可
    能なベースと、前記ベースの一方の側部後方側に設けら
    れた駆動装置で前進及び後退駆動される車輪及び同様に
    前記ベースの一方の側方向後方に取付けられた前記車輪
    を操舵するハンドルからなる駆動操舵系ユニットと、前
    記ベースの両側部から立設される一対の支柱に両側部が
    案内されて昇降され中央が空間とされた枠状の昇降機
    と、前記昇降機をベースに対して昇降させる駆動手段
    と、前記昇降機に支持され軸線が略水平方向とされ前記
    ベースの前進方向へ突出され前記タイヤを支持した状態
    で回転可能なローラを備えたタイヤ支持部と、少なくと
    もタイヤを支持していない状態で前記タイヤ支持部のセ
    ンターを前記昇降機のセンターを一致させるように付勢
    する付勢手段と、前記タイヤ支持部を前記付勢手段の付
    勢力に抗して前記昇降機に対して相対移動させる移動手
    段と、を有する自走型タイヤドーリー。
  3. 【請求項3】 前記昇降機には、上下方向移動可能にタ
    イヤ支持部に支持されたタイヤの上端を抑える抑えロー
    ラが設けられ、この抑えローラは前記タイヤ上端の抑え
    位置及び退避位置に移動可能に支持されることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の自走型タイヤドーリ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記抑えローラは、軸線が基部から先端
    部にかけて下方へ傾斜されていることを特徴とする請求
    項3に記載の自走型タイヤドーリー。
JP4022995A 1992-02-07 1992-02-07 自走型タイヤドーリー Pending JPH05213003A (ja)

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JP4022995A JPH05213003A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 自走型タイヤドーリー

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