JP2003252184A - 走行補助装置 - Google Patents

走行補助装置

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JP2003252184A
JP2003252184A JP2002091427A JP2002091427A JP2003252184A JP 2003252184 A JP2003252184 A JP 2003252184A JP 2002091427 A JP2002091427 A JP 2002091427A JP 2002091427 A JP2002091427 A JP 2002091427A JP 2003252184 A JP2003252184 A JP 2003252184A
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travel
caster
automobile
mounting surface
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Tankyu Shiozaki
端久 塩崎
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BODY SHOP HAMANA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ効率的に使用することができる走行
補助装置を提供すること。 【解決手段】 自動車Cの車輪Tが載置される載置部材
2は、キャスター部材3によって移動可能に支持されて
いる。よって、かかる載置部材2を自動車Cの車輪Tの
下にスムーズに移動させることができるので、走行補助
装置1の設置作業を効率的に行うことができる。また、
載置部材2は、自動車Cの車輪Tに対応した円弧状に湾
曲して形成されている。よって、自動車Cをジャッキ等
により必要以上に高く持ち上げなくても載置部材2を自
動車Cの車輪Tの下に介挿することができるので、走行
補助装置1の設置作業を安全に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、走行補助装置に
関し、特に、安全かつ効率的に使用することができる走
行補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 例えば、エンジントラブルや衝突事故
等により走行不能となった自動車は、運搬車の荷台に積
載され、修理工場へ搬送される。この自動車を運搬車の
荷台へ積載する方法は、運搬車の荷台を斜めにして、自
動車をウインチ等で荷台上に引き上げることにより行わ
れるのが一般的である。
【0003】このような自動車の引き上げ作業は、エン
ジントラブル等により走行不能となった自動車に対して
は特に支障を生じないが、例えば、衝突事故等により車
輪や足周り等に破損が生じ走行不能となった自動車で
は、故障車輪の不転動抵抗が発生するため、自動車をウ
インチ等で荷台へ引き上げることができない。
【0004】そのため、従来の引き上げ作業では、故障
車輪の不転動抵抗を解消するために、可動輪を備えるジ
ャッキを使用して自動車の故障車輪側を持ち上げつつ、
そのジャッキを自動車と共に走行させることにより、自
動車を荷台上に引き上げていた。或いは、故障車輪と地
面との間に、例えば自動車から取り外したボンネットを
介挿し、そのボンネットを所謂そりのように地面上を滑
動させることにより、自動車を荷台上に引き上げてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
したジャッキを使用する方法では、自動車を持ち上げる
ジャッキに負荷が集中するため、かかるジャッキの挙動
が非常に不安定となる。そのため、引き上げ作業中に自
動車のバランスが崩れ易く、自動車を支持するジャッキ
が転倒して突然外れてしまという問題点があった。その
結果、自動車に損傷を与えてしまうという問題点が生じ
るだけでなく、自動車の引き上げ作業が非常に危険にな
るという問題点があった。ボンネットを介挿する方法に
おいても同様である。
【0006】特に、この引き上げ作業は、混雑する道路
上で行う必要があるため、短時間で終了する必要があ
り、また、例えば、外れたジャッキやボンネットが道路
を走行する自動車等に衝突し、新たな事故を引き起こす
恐れもある。そのため、故障車輪等を有する自動車の引
き上げ作業を安全かつ効率的に短時間で行い得る方法が
望まれていた。
【0007】この問題を解決するために、例えば、特開
平7−149239公報には、車輪を収容する桶と、そ
の桶へ車輪を乗り上げるためのランプ板と、そのランプ
板が車輪の乗り上げの際にずれることを防止するストッ
パとを備え、故障車輪に対する走行補助手段として使用
できる台車が開示されている。しかしながら、かかる台
車では、自動車が自走することにより車輪をランプ板
(桶)へ乗り上げさせなければならない。よって、足周
りの破損等によって自走不能となった自動車に対して
は、かかる台車を適用することができないという問題点
があった。
【0008】また、実公平5−49485公報には、枠
状に形成されるタイヤハウスと、そのタイヤハウスの前
後に設けられる可動輪と、タイヤハウスに搭載された車
輪を側面から圧接して、その車輪をタイヤハウスの側壁
との間に圧接固定する固定プレートとを備え、牽引運搬
自動車で被牽引自動車を牽引する際に使用する補助装置
が開示されている。この補助装置によれば、タイヤハウ
スに搭載された被牽引車の車輪が固定プレートにより圧
接固定されるので、被牽引車の牽引走行を安全になし得
るのである。
【0009】しかしながら、この補助装置のタイヤハウ
スには、車輪を搭載する搭載部の周縁に側壁および固定
プレートが枠状に立設されている。そのため、かかる補
助装置を車輪の下に設置するためには、その立設高さ分
だけ自動車を高く持ち上げる必要があるので、補助装置
の設置作業が危険になるという問題点があり、また、自
動車のジャッキアップや固定プレートによる車輪の固定
に長時間を要するという問題点があった。更に、この補
助装置の可動輪は、片側の可動輪しか舵を切ることがで
きない構成であると共にその操舵可能範囲も微小である
ため、補助装置をスムーズに車輪の下に設定することが
できず、その作業性が悪いという問題点があった。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、安全かつ効率的に使用すること
ができる走行補助装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の走行補助装置は、自動車の車輪と
地面との間に介挿され、前記自動車の走行を補助する為
に使用されるものであり、前記自動車の車輪が載置され
る載置面を有する載置部材と、その載置部材を前記地面
に対して移動可能に支持するキャスター部材とを備え、
前記載置部材の載置面は、前記自動車の車輪に対応した
円弧状に湾曲して形成されている。
【0012】この請求項1記載の走行補助装置によれ
ば、作業者は、まず、ジャッキ等を使用して自動車を上
昇保持する。次いで、走行補助装置を自動車の故障車輪
の下に設置した後、かかる故障車輪を走行補助装置の載
置部材上に載置する。この載置部材の載置面は、自動車
の車輪に対応した円弧状に湾曲して形成されているの
で、載置された故障車輪は載置部材により保持される。
よって、自動車の故障車輪に対して走行補助装置を走行
補助手段として作用させることができ、その結果、自動
車はかかる走行補助装置と共に走行することが可能とな
る。
【0013】請求項2記載の走行補助装置は、請求項1
記載の走行補助装置において、前記載置部材は、前記載
置面の湾曲した側の側方が開放して形成されており、そ
の開放部を介して前記自動車の車輪を載置面へ載置可能
に構成されている。
【0014】請求項3記載の走行補助装置は、請求項1
又は2に記載の走行補助装置において、前記載置部材の
側方には、作業者が把持可能な把持部材が取着されてい
る。
【0015】請求項4記載の走行補助装置は、請求項1
から3のいずれかに記載の走行補助装置において、前記
載置部材の載置面は、その全域にわたって略同一の曲率
半径で円弧状に湾曲して形成されており、その曲率半径
の大きさは、略240mm以上、かつ、略360mm以
下の範囲とされている。
【0016】請求項5記載の走行補助装置は、請求項4
記載の走行補助装置において、略同一の曲率半径で円弧
状に湾曲して形成される前記載置面の中心角は、略10
0°以上、かつ、略160°以下の範囲とされている。
【0017】請求項6記載の走行補助装置は、請求項1
から5のいずれかに記載の走行補助装置において、前記
載置部材を支持するキャスター部材は円弧状に湾曲して
形成された前記載置面の円弧両端部側に、それぞれ少な
くとも2個ずつ配設されている。
【0018】請求項7記載の走行補助装置は、請求項6
記載の走行補助装置において、前記載置部材は、平坦な
地面上で前記キャスター部材により支持された場合に、
その載置部材の最低地上高が略20mm以上となるよう
に構成されている。
【0019】請求項8記載の走行補助装置は、請求項6
又は7に記載の走行補助装置において、前記載置面の一
方の円弧端部側に配設された2個のキャスター部材は、
他方の円弧端部側に配設された2個のキャスター部材か
ら略500mm以上、かつ、略950mm以下の距離だ
け離間して配設されており、また、その各円弧端部側に
配設された2個のキャスター部材は、それぞれ少なくと
も略170mm以上だけ離間して配設されている。
【0020】請求項9記載の走行補助装置は、請求項1
から8のいずれかに記載の走行補助装置において、前記
載置部材を支持するキャスター部材の全てが全方位へ向
かって旋回可能に構成されている。
【0021】請求項10記載の走行補助装置は、請求項
1から9のいずれかに記載の走行補助装置において、前
記キャスター部材の一部または全部はキャスター角を有
して構成されている。
【0022】請求項11記載の走行補助装置は、請求項
1から10のいずれかに記載の走行補助装置において、
前記載置部材は、前記自動車の車輪が載置される載置面
上に凹凸状の滑り止め加工が施されている。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、走行
補助装置1の上面図である。また、図2は、図1の矢印
II方向から見た走行補助装置1の側面図であり、図3
は、図1の矢印III方向から見た走行補助装置1の側
面図である。まず、これら図1から図3を参照して、走
行補助装置1の全体構成について説明する。
【0024】走行補助装置1は、例えば、事故などによ
り破損した自動車CのタイヤTと地面Gとの間に介挿さ
れ、その自動車Cの走行を補助するために使用される装
置であり(図7参照)、載置部材2とキャスター部材3
とを主に備えている。載置部材2は、走行補助装置1の
骨格をなす部材であり、図1に示すように、上面視略矩
形状に形成されると共に、側面視においては、図2に示
すように、円弧状に湾曲して形成されている。
【0025】載置部材2の上面側(図1紙面手前側)に
は、載置面2aが形成されている。この載置面2aは、
自動車CのタイヤTが載置される部位であり、図2に示
すように、その全周にわたって略同一の曲率半径Rで円
弧状に湾曲して形成されている。よって、走行補助装置
1は、載置されたタイヤTとの間に空隙を設けることな
く密着した状態で載置面2aをタイヤTへ当接させるこ
とができるので(図6参照)、その載置されたタイヤT
を強固に保持することができる。その結果、かかる載置
面2aからタイヤTが脱落してしまうことを防止して、
自動車Cの牽引作業等を安全に行うことができるのであ
る。
【0026】また、載置面2aの面上には、図1に示す
ように、凸状の模様がプレス加工により形成されてお
り、かかる凸状部により載置されたタイヤTを係止する
ことができる。よって、かかる凸状部(滑り止め加工)
によって、タイヤTが載置面2a上で滑動してしまうこ
とを防止することができるので、載置されたタイヤTを
より強固に保持して、走行補助装置1による作業をより
安全に行うことができる。なお、この滑り止め加工は、
載置面2aに複数の穴を穿設することにより構成しても
良い。
【0027】載置部材2の側方(図1下側)には、把持
部材4が取着されている。この把持部材4は、走行補助
装置1を移動させる際に作業者が操作する部位であり、
図1に示すように、容易に把持可能となるように上面視
略コ字状に構成されている。よって、作業者は、この把
持部材4を把持して走行補助装置1を操作することによ
り、その走行補助装置1を自動車CのタイヤTの下に介
挿する設置作業やそのタイヤTの下から走行補助装置1
を引き抜く回収作業を容易かつ効率的に行うことがで
き、その結果、作業効率を向上させることができるので
ある。
【0028】ここで、本実施例における走行補助装置1
は、種々のサイズのタイヤTを保持可能とすべく、載置
面2aの曲率半径Rを略300mmに設定すると共に、
その中心角αを略130°に設定している(図2参
照)。この場合には、載置面2aの深さDは略150m
mとなる。これにより、走行補助装置1は、例えば、軽
自動車等に使用される13インチの小径のタイヤTから
高級乗用車等に使用される18インチの大径のタイヤT
まで、一般に市販されている種々のサイズのタイヤTに
対してその載置面2aを密着した状態で当接させ保持す
ることができる。その結果、1の走行補助装置1で種々
のサイズのタイヤTに対応することができ、かかる走行
補助装置1の汎用性を向上させることができるのであ
る。
【0029】なお、走行補助装置1は、載置面2aの曲
率半径Rを略240mmから略360mmの範囲内に設
定することが好ましい。曲率半径Rを略240mm以下
に設定した場合には、大径のタイヤTとの間に空隙が生
じてしまい、また、曲率半径Rを略360mm以上に設
定した場合には、小径のタイヤTが載置面2a上で転動
してしまうため、タイヤTを載置面2aによって強固に
保持できなくなり好ましくない。
【0030】また、走行補助装置1は、載置面2aの中
心角αを略100°から略160°の範囲内に設定する
ことが好ましい。中心角αを略100°以下に設定した
場合には、走行補助装置1を小型化することができる
が、載置面2aの面積が減少してタイヤTを強固に保持
することが困難となり、中心角αを略160°以上に設
定した場合には、走行補助装置1が大型化してしまい、
軽自動車等の小型の自動車Cに対しての使用が困難とな
る。
【0031】キャスター部材3は、載置部材2を地面G
に対して移動可能に支持するための部材であり、図2及
び図3に示すように、載置部材2の長手方向(図2左右
側)両端部にそれぞれ2個ずつ合計4個が配設されてい
る。このように、キャスター部材3を載置部材2の長手
方向端部、即ち、図2に示すように、円弧状に形成され
た載置部材2の円弧端部に配設することにより、キャス
ター部材3の可動輪3aをより大径に構成しつつも、載
置部材2(載置面2a)をより地面に近接させることが
できる。よって、可動輪3aを大径化して走行補助装置
1の走破性を向上させつつ、その走行補助装置1全体と
しての重心を下げることができるので、走行補助装置1
の転倒を防止して、走行補助装置1による作業をより安
全に行うことができるのである。
【0032】ここで、本実施例の走行補助装置1は、図
2に示すように、その載置部材2の最低地上高hが略5
0mmとなるように構成されている。よって、走行補助
装置1が不整地等において使用される場合でも、載置部
材2の底面と地面Gとの間に石塊等が挟まって走行不能
となることを防止することができる。なお、かかる最低
地上高hは、略20mmから略100mmの範囲内とす
ることが好ましい。最低地上高hを略20mm以下に設
定した場合には、石塊等が挟まり易くなるばかりか、自
動車Cの重量で可動輪3aが不整地へ埋没して載置部材
2が地面Gに腹打ちすると走行不能となってしまうので
好ましくない。また、最低地上高hを略100mm以上
に設定した場合には、走行補助装置1の重心が高くなり
過ぎて、走行補助装置1の転倒を招くので好ましくな
い。
【0033】各キャスター部材3には、それぞれベアリ
ング3bが内蔵されており、全方位へ向かって(即ち、
360°の全方向)に旋回可能に構成されている。よっ
て、走行補助装置1をキャスター部材3により任意の方
向へ自在に移動させることができるので、例えば、かか
る走行補助装置1を自動車Cの前輪(操舵輪)へ介挿し
た場合には(図6参照)、その自動車Cの前輪を操舵す
ることができる。従って、自動車Cの進行方向を自由に
変更することができるので、積載車Pへの自動車Cの積
載作業をより効率的に行うことができる(図7参照)。
【0034】また、各キャスター部材3は、図2に示す
ように、所定のキャスター角を有して構成されている。
よって、走行補助装置1を移動させる場合には、その進
行方向へ向かって各キャスター部材3を自在に追従させ
ることができるので、走行補助装置1をあらゆる方向へ
スムーズに移動させることができ、また、その直進安定
性を向上させることができるのである。
【0035】ここで、本実施例における走行補助装置1
は、その直進性を確保するべく、ホイールベースLが略
720mmとなるようにキャスター部材3の配設位置が
設定されている。そのため、走行補助装置1が大型化す
ることを防止しつつも、十分なホイールベースLを確保
することができるので、自動車CのタイヤTを載置して
走行する場合に優れた直進安定性を発揮することができ
るのである。
【0036】また、本実施例における走行補助装置1
は、走行中の転倒を防止するべく、トレッドWが略22
0mmとなるようにキャスター部材3の配設位置が設定
されている(図2及び図3参照)。そのため、例えば、
自動車の前輪片側だけが走行補助装置1に載置され、そ
の自動車Cから進行方向と略直交する方向(図3左右方
向)への荷重が負荷されるような場合でも、トレッドW
の大きさが十分に確保されているので、走行補助装置1
が進行方向と略直交する方向へ転倒してしまうことを防
止することができるのである。
【0037】なお、走行補助装置1は、ホイールベース
Lを略500mmから略950mmの範囲内に設定する
ことが好ましい。ホイールベースLを略500mm以下
とした場合には、自動車CのタイヤTを載置した走行補
助装置1の直進安定性が低下して安全な作業が困難とな
り、また、ホイールベースLを略950mm以上に設定
した場合には、走行補助装置1の直進安定性は向上する
が大型化してしまうので好ましくない。また、走行補助
装置1は、トレッドWを少なくとも略170mm以上に
設定することが好ましい。トレッドWが略170mm以
下では、走行補助装置1の転倒を有効に防止することが
できないからである。
【0038】次に、図4を参照して、載置部材2の断面
構造について説明する。図4は、図1のIV−IV線に
おける走行補助装置1の断面図である。載置部材2は、
複数枚の金属鋼板から下方(図4下側)が開放した略箱
状体に構成されており、その箱状体内には、複数のリブ
が溶接固着されている。その結果、載置部材2を軽量か
つ高剛性に構成することができ、その分、走行補助装置
1全体としての剛性を向上させることができるのであ
る。なお、本実施例における載置部材2は、JIS−S
S400を材質とする金属鋼板から構成されており、各
金属鋼板の板厚は、略3.2mmから略9mmとした。
また、各金属鋼板には、亜鉛合金メッキによる防錆処理
が施されたものを使用し、更に、防錆塗料を塗布した。
【0039】次に、図5から図7を参照して、走行補助
装置1の使用方法について説明する。図5は、自動車C
をジャッキJにより持ち上げた状態を示した図であり、
図6は、走行補助装置1をタイヤTと地面Gとの間に介
挿した状態を示した図であり、図7は、自動車Cをウイ
ンチにより引き上げている状態を示した図である。な
お、本実施例では、衝突事故により前輪右側を破損した
前輪駆動の自動車Cを積載車Pへ積載する場合について
説明する。
【0040】自動車Cを積載車Pへ積載するに際して
は、まず、自動車Cの故障車輪側をジャッキJにより持
ち上げて保持する。これにより、タイヤTの下側と地面
Gとの間に走行補助装置1を介挿するためのスペースS
を確保する(図5参照)。ここで、走行補助装置1は、
載置部材2が円弧状に湾曲して形成されると共に、その
載置面2aの側方(図2紙面垂直方向)が開放して形成
されている。よって、最小限のスペースSを形成するこ
とにより、走行補助装置1をタイヤTの下へ介挿するこ
とができる。従って、ジャッキJにより自動車Cを必要
以上の高さに持ち上げる必要がないので、走行補助装置
1の介挿作業を安全に行うことができるのである。
【0041】ジャッキJにより自動車Cを上昇保持した
後は、自動車CのタイヤTの下側に走行補助装置1を押
し入れて、その後、ジャッキJを下降させることによ
り、図6に示すように、タイヤTを走行補助装置1へ載
置する。ここで、走行補助装置1の各キャスター部材3
は、上述したように、全方位へ向かって旋回可能に構成
されている。よって、自動車Cは、走行補助装置1に載
置した前輪を自在に操舵することができるので、自動車
Cの進行方向を積載車Pへ向けることができ、その結
果、積載車Pへの積載作業をより効率的に行うことがで
きるのである。
【0042】故障車輪(タイヤT)を走行補助装置1に
載置した後は、図7に示すように、自動車Cをウインチ
により牽引して積載車Pへ積載する。なお、自動車Cが
後輪駆動車である場合には、ウインチにより自動車Cを
牽引することなく、自動車Cの自走により積載車Pへ積
載することもできる。ここで、走行補助装置1は、上述
したように、そのホイールベースL及びトレッドWが最
適な値に設定されているので、自動車Cの走行中に走行
補助装置1が転倒することを防止して、自動車Cを確実
に積載車Pへ積載することができるのである。
【0043】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0044】例えば、本実施例の走行補助装置1では、
載置部材2を金属材料で構成する場合を説明したが、必
ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、載置部材
2を合成樹脂材料等で構成しても良い。例えば、カーボ
ン等が含有された繊維強化プラスチックを使用すること
により、走行補助装置1を一層軽量化することができ
る。
【0045】また、本実施例の走行補助装置1には、4
つのキャスター部材3が配設されたが、必ずしもこれに
限られるわけではなく、キャスター部材3の配設個数
は、任意に設定することが可能である。例えば、3つで
あっても良く、或いは、5つ以上が配設されていても良
い。
【0046】
【発明の効果】 請求項1記載の走行補助装置によれ
ば、自動車の車輪が載置される載置部材は、キャスター
部材によって移動可能に支持されている。よって、かか
る載置部材を自動車の車輪の下にスムーズに移動させる
ことができるので、走行補助装置の設置作業を効率的に
行うことができるという効果がある。
【0047】また、載置部材の載置面は、自動車の車輪
に対応した円弧状に湾曲して形成されているので、載置
された自動車の車輪を確実に保持することができるとい
う効果がある。よって、従来の走行補助装置のように、
載置された車輪を固定するための特別な部材等を設ける
必要がなく、構造が簡素化されるので、載置部材の製造
コストを低減して、その分、走行補助装置全体としての
製造コストを低減することができるという効果がある。
【0048】請求項2記載の走行補助装置によれば、請
求項1記載の走行補助装置の奏する効果に加え、載置部
材は、載置面の湾曲した側の側方が開放して形成されて
おり、その開放部を介して自動車の車輪を載置面へ載置
することができる。よって、自動車をジャッキ等により
必要以上に高く持ち上げる必要がないので、走行補助装
置の設置作業を安全に行うことができると共に短時間で
効率的に行うことができるという効果がある。
【0049】請求項3記載の走行補助装置によれば、請
求項2記載の走行補助装置の奏する効果に加え、載置部
材の側方には、作業者が把持可能な把持部材が取着され
ている。よって、この把持部材を使用することにより、
走行補助装置を自動車の車輪の下に押し入れる設置作業
やその車輪の下から走行補助装置を引き抜く回収作業を
容易に行うことができるという効果がある。その結果、
走行補助装置の操作性が向上して、作業効率を向上させ
ることができる。
【0050】請求項4記載の走行補助装置によれば、請
求項1から3のいずれかに記載の走行補助装置の奏する
効果に加え、載置部材の載置面は、略240mm以上、
かつ、略360mm以下の大きさの曲率半径で円弧状に
湾曲して形成されているので、例えば、軽自動車等に使
用される13インチの小径の車輪から大型乗用車等に使
用される18インチの大径の車輪まで、載置される車輪
のサイズに関わらず強固に保持することができるという
効果がある。よって、1の走行補助装置であらゆるサイ
ズに対応することができ、走行補助装置の汎用性を向上
させることができるという効果がある。
【0051】請求項5記載の走行補助装置によれば、請
求項4記載の走行補助装置の奏する効果に加え、略同一
の曲率半径で円弧状に湾曲して形成される載置面の中心
角は、略100°以上とされている。よって、載置面の
面積を十分に確保することができるので、載置された自
動車の車輪をがたつくことなく強固に保持することがで
きるという効果がある。よって、載置された車輪が載置
面から脱落してしまうことを防止して、走行補助装置に
よる作業を安全に行うことができる。
【0052】また、載置面の中心角は、略160°以下
とされているので、走行補助装置が大型化することを防
止して、走行補助装置をコンパクトに構成することがで
きるという効果がある。よって、例えば、軽自動車等の
小型の自動車に対しても、走行補助装置を容易に車輪の
下に介挿することができる。
【0053】請求項6記載の走行補助装置によれば、請
求項1から5のいずれかに記載の走行補助装置の奏する
効果に加え、載置部材を支持するキャスター部材は円弧
状に湾曲して形成された載置面の円弧両端部側に配設さ
れている。よって、湾曲して形成された載置部材(載置
面)を、一方の円弧端部側に配設されたキャスター部材
と他方の円弧端部側に配設されたキャスター部材間にお
いて、より地面方向へ近づけることができるので、走行
補助装置全体としての重心を下げることができるという
効果がある。よって、走行補助装置の転倒を防止するこ
とができるので、かかる走行補助装置による作業をより
安全に行うことができる。
【0054】請求項7記載の走行補助装置によれば、請
求項6記載の走行補助装置の奏する効果に加え、載置部
材の最低地上高は、平坦な地面上で前記キャスター部材
により支持された場合に、略20mm以上が確保されて
いるので、必要な最低地上高を確保することができると
いう効果がある。即ち、走行補助装置が不整地等におい
て使用される場合でも、走行補助装置の底面と地面との
間に石塊等が挟まって走行不能となることを防止するこ
とができる。
【0055】請求項8記載の走行補助装置によれば、請
求項7記載の走行補助装置の奏する効果に加え、載置面
の一方の円弧端部側に配設された2個のキャスター部材
は、他方の円弧端部側に配設された2個のキャスター部
材から略500mm以上の距離だけ離間して配設されて
いる。よって、十分なホイールベースを確保することが
できるので、優れた直進安定性を得ることができるとい
う効果がある。また、かかるホイールベースは、略95
0mm以下とされているので、走行補助装置が不必要に
大型化することを防止することができるという効果があ
る。
【0056】また、各円弧端部側に配設された2個のキ
ャスター部材の離間量、即ち、トレッドは、略170m
m以上が確保されているので、例えば、自動車の前輪片
側だけが走行補助装置に載置された場合でも、走行補助
装置が進行方向と略直交する方向へ転倒してしまうこと
を防止することができるという効果がある。
【0057】請求項9記載の走行補助装置によれば、請
求項1から8のいずれかに記載の走行補助装置の奏する
効果に加え、載置部材を支持するキャスター部材の全て
が全方位へ向かって旋回可能に構成されているので、走
行補助装置を全方位へ向かって自由に移動させることが
できるという効果がある。よって、走行補助装置を自動
車の車輪の下へスムーズに設置させることができるの
で、その設置作業を効率的に行うことができるばかりで
なく、例えば、かかる走行補助装置に自動車の前輪を載
置した場合には、前輪を操舵することができるので、自
動車の進行方向を変更することができる。
【0058】請求項10記載の走行補助装置によれば、
請求項1から9のいずれかに記載の走行補助装置の奏す
る効果に加え、キャスター部材の一部または全部はキャ
スター角を有して構成されているので、かかるキャスタ
ー部材を走行補助装置の移動方向へ自在に追従させるこ
とができる。よって、走行補助装置をスムーズに移動さ
せることができると共にその直進性安定性を向上させる
ことができるという効果がある。
【0059】請求項11記載の走行補助装置によれば、
請求項1から10のいずれかに記載の走行補助装置の奏
する効果に加え、自動車の車輪が載置される載置面上に
は凹凸状の滑り止め加工が施されているので、載置され
た自動車のタイヤが滑動することを防止して、強固に保
持することができるという効果がある。よって、載置さ
れた自動車の車輪が載置面から脱落することを防止する
ことができるので、走行補助装置による作業を安全に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である走行補助装置の上面
図である。
【図2】 図1の矢印II方向から見た走行補助装置の
正面図である。
【図3】 図1の矢印III方向から見た走行補助装置
の側面図である。
【図4】 図1のIV−IV線における走行補助装置の
断面図である。
【図5】 自動車をジャッキにより持ち上げた状態を示
した図である。
【図6】 走行補助装置が自動車の車輪と地面との間に
介挿された状態を示した図である。
【図7】 自動車の引き上げ作業の一実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 走行補助装置 2 載置部材 2a 載置面 3 キャスター部材 4 把持部材 R 載置面の曲率半径 α 載置面の中心角 h 載置部材の最低地上高 C 自動車 T タイヤ(車輪) G 地面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車輪と地面との間に介挿され、
    前記自動車の走行を補助する為に使用される走行補助装
    置であって、 前記自動車の車輪が載置される載置面を有する載置部材
    と、その載置部材を前記地面に対して移動可能に支持す
    るキャスター部材とを備え、 前記載置部材の載置面は、前記自動車の車輪に対応した
    円弧状に湾曲して形成されていることを特徴とする走行
    補助装置。
  2. 【請求項2】 前記載置部材は、前記載置面の湾曲した
    側の側方が開放して形成されており、その開放部を介し
    て前記自動車の車輪を載置面へ載置可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の走行補助装置。
  3. 【請求項3】 前記載置部材の側方には、作業者が把持
    可能な把持部材が取着されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の走行補助装置。
  4. 【請求項4】 前記載置部材の載置面は、その全域にわ
    たって略同一の曲率半径で円弧状に湾曲して形成されて
    おり、その曲率半径の大きさは、略240mm以上、か
    つ、略360mm以下の範囲とされていることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の走行補助装置。
  5. 【請求項5】 略同一の曲率半径で円弧状に湾曲して形
    成される前記載置面の中心角は、略100°以上、か
    つ、略160°以下の範囲とされていることを特徴とす
    る請求項4記載の走行補助装置。
  6. 【請求項6】 前記載置部材を支持するキャスター部材
    は、円弧状に湾曲して形成された前記載置面の円弧両端
    部側にそれぞれ少なくとも2個ずつ配設されていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の走行補
    助装置。
  7. 【請求項7】 前記載置部材は、平坦な地面上で前記キ
    ャスター部材により支持された場合に、その載置部材の
    最低地上高が略20mm以上となるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の走行補助装置。
  8. 【請求項8】 前記載置面の一方の円弧端部側に配設さ
    れた2個のキャスター部材は、他方の円弧端部側に配設
    された2個のキャスター部材から略500mm以上、か
    つ、略950mm以下の距離だけ離間して配設されてお
    り、また、その各円弧端部側に配設された2個のキャス
    ター部材は、それぞれ少なくとも略170mm以上だけ
    離間して配設されていることを特徴とする請求項6又は
    7に記載の走行補助装置。
  9. 【請求項9】 前記載置部材を支持するキャスター部材
    の全てが全方位へ向かって旋回可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の走行
    補助装置。
  10. 【請求項10】 前記キャスター部材の一部または全部
    は、キャスター角を有して構成されていることを特徴と
    する請求項1から9のいずれかに記載の走行補助装置。
  11. 【請求項11】 前記載置部材は、前記自動車の車輪が
    載置される載置面上に凹凸状の滑り止め加工が施されて
    いることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記
    載の走行補助装置。
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