JPH05330306A - 自走型タイヤドーリー - Google Patents

自走型タイヤドーリー

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Publication number
JPH05330306A
JPH05330306A JP4136821A JP13682192A JPH05330306A JP H05330306 A JPH05330306 A JP H05330306A JP 4136821 A JP4136821 A JP 4136821A JP 13682192 A JP13682192 A JP 13682192A JP H05330306 A JPH05330306 A JP H05330306A
Authority
JP
Japan
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tire
base
elevator
supported
dolly
Prior art date
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Application number
JP4136821A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Asaumi
正之 浅海
Tokio Kanatomi
時夫 金富
Fumio Kamanoi
文雄 釜野井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH05330306A publication Critical patent/JPH05330306A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B29/00Apparatus or tools for mounting or dismounting wheels
    • B60B29/002Apparatus or tools for mounting or dismounting wheels provided with a dolly

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドルによる駆動輪の操舵角を大きくとる
ことができ、操縦性を維持しつつ、タイヤの脱着を伴う
作業のための作業空間を確保する自走型タイヤドーリー
を得る。 【構成】 ベース22は、キャスタ24及び幅方向中央
部に位置する駆動輪26によって3点支持され作業エリ
ア10上を走行する。駆動輪26は、上方に延設された
ハンドル32によって舵取りを行っているため、操縦性
がよい。この操縦性向上のため、作業空間S領域内には
前記ハンドル32が上下方向に亘って配設されることに
なる。このため、このハンドル32が作業の妨げとなっ
ているが、作業時にはハンドル32を左右の何れか一方
に90°操舵させかつ略45°傾倒させることにより、
ハンドル32を作業空間Sから退避させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ脱着サービスを
行う作業エリアでタイヤを運搬するための自走型タイヤ
ドーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特にトラックやバス(以下総称し
てTB車両という)のパンク修理、新品タイヤへの交
換、ローテーション等のためにタイヤの脱着作業を行う
場合、TB車両をジャッキアップした状態で、エア式の
インパクトレンチを用いて、複数のホイールナット(通
常8個から10個)を順次緩めてタイヤを取外し可能状
態とする。次に、タイヤを抱え込みながらTB車両から
取外し、タイヤを手で転がしてタイヤチェンジャーやエ
ア充填機の設置場所まで運搬する。次に、エア充填機に
て所定量のエアが充填される。
【0003】これらの作業機器での作業が終了すると、
タイヤを手で転がしてTB車両のタイヤ取付位置まで運
搬し、タイヤを装着する。タイヤを装着した後は、再度
複数のナットを順次締め付け、タイヤの脱着作業を完了
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の作業工程は、作業者の多大な労力が必要であり、ま
た、タイヤの装着は、ボルト(ダブルタイヤの場合はイ
ンナナット)がホイール締め付け孔に挿入されるように
位置決めしなければならず、熟練者の所謂勘やコツに頼
っている。さらに、タイヤを抱え込むことが多く、作業
服等を汚したり、損傷させたりすることもある。特に、
TB車両のタイヤは、1個当たり100kg以上の重量
があり、さらに、装着数も多いため、タイヤ脱着のため
の作業性が非常に悪い。
【0005】このため、タイヤを支持しながら運搬可能
なタイヤドーリーを用いることにより、タイヤの運搬に
際して労力は軽減されるが、一般にタイヤドーリーは4
輪によって支持されて走行(手押し走行)されるため、
操舵角が小さく小回りがきかない。このため、特に、T
B車両に取付けられジャッキアップされたタイヤを支持
する位置への移動、或いはスペアタイヤをTB車両のホ
イールへ位置決めする場合の移動時の微調整ができず、
作業性が悪い。
【0006】また、周知のタイヤドーリーは、タイヤを
運搬することのみを目的としているため、タイヤを支持
した状態での作業(ナットの脱着作業等)を行うような
作業空間はなく、TB車両のホイールへのタイヤの脱着
作業時の労力は依然として多大なものとなる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、ハンドルによ
る駆動輪の操舵角を大きくとることができ、走行性を向
上することができる自走型タイヤドーリーを得ることが
目的である。
【0008】また、上記目的に加え、駆動輪を走行方向
中央部に位置して操縦性を維持しつつ、タイヤの脱着を
伴う作業のための作業空間を確保することができる自走
型タイヤドーリーを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タイヤ脱着サービスを行う作業エリアでタイヤを昇
降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置して運搬す
るための自走型タイヤドーリーであって、走行方向一方
が一対のキャスタにより支持され走行方向他方かつ中央
部が駆動装置で前進及び後退駆動される駆動輪により支
持されることにより前記作業エリア上に3点支持されて
走行されるベースと、このベースに対して昇降可能に配
設されタイヤを支持する昇降機と、前記駆動輪を操舵す
るハンドルと、を有している。
【0010】請求項2に記載の発明は、タイヤ脱着サー
ビスを行う作業エリアでタイヤを昇降機によって昇降さ
れるタイヤ支持部に載置して運搬するための自走型タイ
ヤドーリーであって、走行方向一方がキャスタにより支
持され前記作業エリアを走行可能なベースと、前記ベー
スの走行方向他方かつ中央部に設けられ駆動装置で前進
及び後退駆動される駆動輪と、この駆動輪を操舵するハ
ンドルと、前記ベースの両側部から立設される一対の支
柱に両側部が案内されて昇降される昇降機と、前記昇降
機をベースに対して昇降させる昇降手段と、前記昇降機
に支持されるタイヤの車両ホイールへの取付用ナットの
脱着作業時に前記ハンドルを退避させる退避手段と、を
有している。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記退避手段が
ハンドルを左右の何れか一方へ大きく操舵し、かつ走行
面に対して傾倒させること特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明は、タイヤ脱着サー
ビスを行う作業エリアでタイヤを昇降機によって昇降さ
れるタイヤ支持部に載置して運搬するための自走型タイ
ヤドーリーであって、走行方向一方がキャスタにより支
持され前記作業エリアを走行可能なベースと、前記ベー
スの走行方向他方かつ中央部に設けられ駆動装置で前進
及び後退駆動される駆動輪と、前記ベースの幅方向一方
に配設されリンク機構を介して前記駆動輪を操舵するハ
ンドルと、前記ベースの両側部から立設される一対の支
柱に両側部が案内されて昇降される昇降機と、前記昇降
機をベースに対して昇降させる昇降手段と、を有する自
走型タイヤドーリー。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ベースが一対
のキャスタと駆動輪とによって3点支持されているた
め、駆動輪のハンドルによる操舵角を大きくとることが
できる。このため、タイヤの脱着作業の際、タイヤのボ
ルト挿入孔と取付ボルトの位置を決める際の微調整が容
易となる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、本発明の
自走型タイヤドーリーにおいては、タイヤを支持した状
態でホイールナットの脱着作業を行う。すなわち、例え
ば、車両がジャッキアップされた状態で、昇降機のタイ
ヤ支持部(例えばフォーク等)をタイヤの下部に配置し
ておき、ホイールナットを取り外す。この場合、一対の
支柱間及び昇降機の中央部は空間とされているため、作
業を容易に行うことができる。ところで、ベースが3点
支持のためにハンドルが作業空間に存在するがこのハン
ドルをタイヤドーリーの位置決め後に退避手段によって
退避させることにより、作業空間を確保でき、タイヤド
ーリーをタイヤの下部に配置した状態のままホイールナ
ット取外し作業を行うことができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ハンドル
を左右の何れか一方に最大量(例えば90°)操舵し、
かつ走行面に対して傾倒させることにより、ハンドルを
作業空間から退避させることができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、ハンドル
はベースの幅方向一方に位置しているため、常に作業空
間を確保することができる。また、このハンドルと駆動
輪とがリンク機構によって連結されているため、駆動輪
を中央に位置させたことにより、操縦性を維持した状態
でハンドルによって作業空間を妨げることがない。
【0017】
【実施例】図1にはタイヤ脱着作業エリア10(以下、
単に作業エリア10という)が示されている。この作業
エリア10は、トラックやバス等の大型車両(TB車
両)12のタイヤ脱着作業用のエリアとされており、中
央部床には、3柱移動式リフト14が埋設されており、
TB車両12の車軸に当接させてジャッキアップするこ
とができる。
【0018】図2乃至図4に示される如く、作業用エリ
ア10には、タイヤドーリー16が配設されるようにな
っている。図2に示される如く、タイヤドーリー16
は、本体18と、この本体18の両端部から突出された
互いに平行な脚部20とでコ字型に構成されたベース2
2を備えている。脚部20の先端部にはそれぞれキャス
タ24が取付けられている。また、本体18の基部側幅
方向中央部には、駆動輪26が取付けられている。この
ため、ベース22は、キャスタ24及び駆動輪26によ
って3点支持され、作業エリア10上を走行できるよう
になっている。
【0019】図7に示される如く、駆動輪26は、バッ
テリー27によって駆動されるモータ30の駆動軸に連
結されている。また、この駆動輪26は駆動輪26の上
方に延設されたハンドル32によって舵取りが行えるよ
うになっている。すなわち、駆動輪26が取付けられた
ブラケット35は駆動輪26の上方へ位置するように略
L字型に屈曲され、この屈曲部35A上面には円柱部3
7が立設されている。この円柱部37は、本体18に取
付けられた円筒体支持部18Aに軸支されている。な
お、この円筒体支持部18Aの外周には、前記屈曲部3
5Aから突出された円弧状のガイド壁35Bによってガ
イドされている。
【0020】この円筒体支持部18Aと円柱部37との
相対回転によって駆動輪26は操舵可能なる。このた
め、タイヤドーリー16は、モータ30の駆動力及びハ
ンドル32の操舵によって作業エリア10の任意の位置
へ容易に移動できるようになっている。
【0021】ここで、図8に示される如く、ハンドル3
2の操舵角は、駆動輪が幅方向中央で単一となっている
ため、左右方向にそれぞれ90°以上操舵可能とされて
いる。このため、タイヤドーリー16の最小回転半径が
極めて小さく、所謂小回りのきく走行が可能となる。
【0022】また、図8に示される如く、このハンドル
32と下端部の駆動輪26とは、軸線が走行面と平行な
軸33を介して連結されている。このため、ハンドル3
2が走行面上下方向に軸33を中心に回動可能となって
おり、ハンドル32の操作時に運転者の体形等によっ
て、操舵角に拘らずハンル把持部32Aの高さ位置が変
更可能となっている。
【0023】タイヤドーリー16のベース22上には、
一対の支柱34が立設されている。図3にも示される如
く、それぞれの支柱34の外側には、油圧シリンダ44
が設けられ、この油圧シリンダ44のロッド46の先端
には、歯車48を軸を介して軸支するブラケット50が
固定されている。この歯車48には、ブラケット51を
介して昇降部52と連結されるチェーン54の中間部が
巻掛けられている。チェーン54の他端は、支柱34の
所定位置に係止されている。
【0024】昇降部52は、一対の支柱34のそれぞれ
の内側面に案内されて図2の矢印B方向へ昇降可能とさ
れており、前記チェーン54によって支持されている。
【0025】ここで、油圧シリンダ44のロッド46を
伸長させると、チェーン54の歯車48への巻掛位置が
移動して、昇降部52を上昇させることができる(図2
の想像線参照)。また、ロッド46を引き込むと、昇降
部52を下降させることができる(図3の実線状態)。
【0026】図3に示される如く、昇降部52の幅方向
両側部には、それぞれ互いに平行な一対のブラケット5
8、60が前方へ突出されている。この一対のブラケッ
ト58、60には、それぞれ同軸とされた円孔が設けら
れ、シャフト66、68が掛け渡されている。
【0027】このシャフト66、68を介してタイヤ支
持部56が昇降部52に支持されている。タイヤ支持部
56は、その中空本体70が上辺の無い略コ字型形状と
され、内方が空洞とされており、上端は開口されてい
る。この開口部に半八角形状に屈曲された可動フレーム
36の両端がそれぞれ挿入されている。可動フレーム3
6は、支柱34に対して上下移動可能とされると共に固
定ねじ38によって所定の位置で固定可能とされてい
る。
【0028】可動フレーム36の水平部分には、抑えロ
ーラ40がL字ブラケット42を介して取付けられてい
る。このL字ブラケット42は、軸43を介して可動フ
レーム36の上端面に軸支されている。このため、抑え
ローラ40は、平面視で可動フレーム36と平行な位置
(退避位置)と可動フレーム36に対して垂直とされる
前方向へ突出位置(抑え位置)との間で軸43を中心に
図4の矢印A方向に回転可能とされている。また、図2
に示される如く、この抑えローラ40は、先端部が下方
へ水平に対しての軸線の角度θが約5°傾斜されてい
る。これによって、タイヤ84の抑え点P(図2参照)
がタイヤ84の赤道よりも前側となるように設定され
る。
【0029】図4に示される如く、タイヤ支持部56の
本体70の両側の縦フレーム部には、それぞれ外側面と
内側面とを貫通する円孔78が形成され(図4では一方
のみを図示)、前記シャフト66、68の中間部が各々
挿通されている。これにより、タイヤ支持部56は、シ
ャフト66、68に沿って横方向(シャフト66、68
の軸線方向)へ移動可能となる(昇降部52とタイヤ支
持部56とが相対移動可能となる)。
【0030】図3に示される如く、このシャフト66、
68には、前記タイヤ支持部56の本体70と昇降部5
2側の内側のブラケット60との間に圧縮コイルばね8
0、82がそれぞれ取付けられている。このため、この
圧縮コイルばね80、82の付勢力の均衡によって、タ
イヤ支持部56は、昇降部52側の内側のブラケット6
0からの距離が左右一定となった位置に保持されること
になる。
【0031】この圧縮コイルばね80、82の付勢力は
さほど大きくなく、少なくともタイヤ84が支持されて
いない状態でタイヤ支持部56が移動する程度の付勢力
となっている。
【0032】タイヤ支持部56における本体70の水平
フレーム103には、タイヤドーリー16の前進方向に
突出された一対のローラ86が取付けられている。ここ
で、タイヤドーリー16を移動させ、ジャッキアップさ
れたTB車両12における取り外すべきタイヤ84の下
へ昇降部52を配置することにより、ローラ86によっ
てタイヤ84を支持することができるようになってい
る。
【0033】すなわち、図5に示される如く、レンチ8
9によってホイール取付用ナット88が全て取り外され
たタイヤ84(図6参照)を昇降部52で支持した状態
で、タイヤドーリー16を後退させることにより、ホイ
ール取付用ボルト90とホイール取付孔92とが干渉さ
れることなく、円滑にタイヤ84を取り外すことができ
る。
【0034】また、図6(A)に示される如く、タイヤ
84がローラ86に支持されるようになっているため、
タイヤ84は容易に軸回りに回転させることができる
(図6(A)の矢印C方向)。このタイヤ84の回転
は、タイヤ84を装着するときにホイール取付用ボルト
90とホイール取付孔92とのピッチ円方向の位置ずれ
を解消するときになされる。
【0035】また、図4に示される如く、昇降部52の
一方の側部上端には、L型ブラケット94の一片が固着
されている。立設された他片には、軸96を介してレバ
ー98の中間部が軸支されている。このため、レバー9
8は、軸96を中心に図4の矢印R方向に回動可能とさ
れる。
【0036】レバー98は、その上端部が把持部とさ
れ、軸96よりも下方に延びる下端部は前記シャフト6
6、ブラケット58、昇降部52とによって形成される
枠内を通ってタイヤ支持部56の本体70に固着された
ブラケット100と対応されている。ブラケット100
には、軸芯が水平で互いに平行とされたローラ状の一対
の受け部材102が取付けられ、これらの受け部材10
2によって前記レバー98の下端部両側部が挟持されて
いる。これにより、レバー98を回動させると、軸96
が支点、受け部材102との当接部が作用点となって、
圧縮コイルばね80、82の付勢力に抗してタイヤ支持
部56をシャフト66、68に沿って横方向(図4の矢
印L方向)に移動させることができるようになってい
る。
【0037】このレバー98によるタイヤ支持部56の
横方向移動は、図6(B)に示される如く、タイヤ84
を装着するときにホイール取付用ボルト90とホイール
取付孔92との水平方向の位置ずれを解消するときにな
される。
【0038】このように構成された本実施例のタイヤド
ーリー16は、図3に示される如く、中央部に作業空間
Sが大きく形成されている。この作業空間Sによって、
このタイヤドーリー16のローラ86を脱着すべきタイ
ヤ84の下方に挿入した状態で、タイヤドーリー16の
後方からホイール取付用ナット88の螺合作業を可能と
している。
【0039】ところで、この作業空間S領域内には、前
記ハンドル32が上下方向に亘って配設されることにな
る。このため、このハンドル32が作業の妨げとなって
いるが、本実施例では、図9に示される如く、作業時に
はハンドル32を左右の何れか一方(例えば、ハンドル
32を右に)に90°操舵させ、かつ略45°傾倒させ
ることにより、ハンドル32を作業空間Sから退避させ
ることができるようになっている。
【0040】以下に本実施例の作用を説明する。なお、
タイヤパンク修理の作業を例にとり説明する。
【0041】TB車両12を誘導し、作業エリア10の
中央部に搬入する。所定の位置に搬入された後、3柱移
動式リフト14を上昇させてジャッキアップする。
【0042】作業者は、タイヤドーリー16を操作し
て、取り外すべきタイヤ84の外周にローラ86を挿入
する。このとき、タイヤドーリー16は、一対のキャス
タ24と、駆動輪26とで3点支持されており、駆動輪
26を操舵するハンドル32が幅方向中央部に位置して
いるため、操舵角を大きくとることができる。従って、
ローラ86の挿入時の微調整が容易であり、簡単にロー
ラ86をタイヤ84の外周に挿入することができる。
【0043】次に、このローラ86がタイヤ84に当接
されるまで上昇させる。この場合、タイヤ支持部56は
昇降部52に対して横方向に移動可能とされているにも
拘らず、圧縮コイルばね80、82の付勢力の均衡によ
って、タイヤ支持部56のセンターと昇降部52のセン
ターとが一致されるため、片持ち等の不具合はない。
【0044】次にこのタイヤ84がTB車両12の後輪
である場合は、固定ねじ38を緩めて可動フレーム36
をタイヤ径に合わせた位置に移動させ、再度固定ねじ3
8を締め付けて固定する。この状態で、抑えローラ40
を退避位置から抑え位置、すなわち、タイヤドーリー1
6の前進方向に突出するように配置する。これにより、
タイヤ84の上端部を抑えることができる。この抑えロ
ーラ40は、抑え点がタイヤ84の赤道よりも前側とな
るように、約5°傾斜されているため、タイヤドーリー
16の駆動時の若干の振動に対しても確実にタイヤ84
を保持することができる。
【0045】なお、交換するタイヤ84は、TB車両1
2の前輪の場合は、フェンダ部分との隙間が小さいた
め、抑えローラ40を退避位置にしておけばよい。ま
た、前輪は荷重バランスがタイヤ支持部56側に倒れ込
む方向となるため、抑えローラ40は不要となる。
【0046】ここで、本実施例のタイヤドーリー16で
は、中央に作業空間Sが確保されているが、通常はハン
ドル32がこの作業空間S内に位置している。そこで、
このハンドル32を90°右に操舵しながら、軸33を
中心に略45°傾倒させる。これにより、ハンドル32
は、作業空間Sから退避された位置に保持され、作業空
間Sを確保することができる。
【0047】次に、ホイール取付用ナット88が全て取
り外されたタイヤ84は、タイヤドーリー16の昇降部
52のローラ86に支持される。この作業が終了した
後、再度ハンドル32を元の位置に戻し、この状態でタ
イヤドーリー16を後退させる。このとき、タイヤ84
は、前記昇降部52のローラ86の支持により、ホイー
ル取付用取付ボルト90とホイール取付孔92との干渉
はなく、円滑にホイール取付用ボルト90から抜け出る
ことができる。
【0048】タイヤドーリー16によって後退されたタ
イヤ84は、ハンガー等に保持され、所定の作業機器
(例えば、タイヤチェンジャーとエア充填機)へ運搬し
作業を行う。パンク修理の後になされるエア充填車両の
完了後は、再度ハンガーへ保持され、昇降部52のロー
ラ86上に載置される。
【0049】タイヤドーリー16は、TB車両12方向
へ移動されるが、このとき、ホイール取付用ボルト90
とホイール取付孔92とが一致していないことがある。
この位置ずれは、ピッチ円方向の位置ずれと水平方向の
位置ずれとがある。
【0050】ピッチ円方向の位置ずれは、タイヤ84が
ローラ86に支持されているため、タイヤ84は作業者
によって容易に軸回転され、簡単にホイール取付用ボル
ト90とホイール取付孔92との軸を一致させることが
でき、容易にタイヤ84を再装着することができる。
【0051】一方、水平方向の位置ずれは、従来はタイ
ヤドーリー16自体を駆動させて調整しなければならな
かった。しかし、本実施例ではレバー98の上端部を把
持し、軸96を中心に図4の矢印R方向へ回動させるこ
とにより、下端部の受け部材102に挟まれた部分が作
用点となって、タイヤ支持部56をシャフト66、68
に沿って図4の矢印L方向へ移動させることができるの
で、容易に水平方向の位置ずれを解消することができ
る。この場合、タイヤ84が支持されている状態である
ため、圧縮コイルばね80、82の付勢力には影響され
ず、このタイヤ84の荷重によって調整位置で保持され
る。
【0052】次に、ハンドル32を作業空間Sから退避
させた後、ホイール取付用ナット88を締め付け、3柱
移動式リフト14を下降させることにより、パンク修理
作業が完了する。
【0053】このように本実施例では、作業者がタイヤ
84を抱え込んだり、転がしたりすることが一切ないた
め、その労力は格段に軽減され、また作業服の汚れや損
傷もない。また、重重量のタイヤ84の運搬を自動的に
行うため、安全性にも優れている。
【0054】また、一対のキャスタ24及び駆動輪26
の3点支持で走行するため、操舵角を大きくとることが
でき、操舵輪でもある駆動輪26が走行方向の中央にあ
るため、操縦性も向上することができる。
【0055】さらに、タイヤドーリー16上での作業時
には、90°操舵しながら略45°傾倒させることによ
って、簡単に作業空間Sから退避させることができ、タ
イヤ脱着作業性を損なうこともない。
【0056】なお、本実施例では、パンク修理を例にと
りその作業手順を説明したが、タイヤの新品との交換に
ついてもほぼ同一の作業で行われる。
【0057】また、本実施例では、レバー98の揺動に
よって、受け部材102を介してタイヤ支持部56を横
方向に移動させるようにしたが、ボールネジ等を用いて
電気的に横方向へ移動させるようにしてもよい。
【0058】さらに、本実施例では、ハンドル32と駆
動輪26とを軸33を介して連結したが、駆動輪26を
タイヤドーリー16の中央部に位置させ、ハンドル32
をリンク機構等を用いて幅方向一方に偏らせて配設する
ことにより、作業空間Sは常に確保され、ハンドル32
の退避は不要となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る自走型タ
イヤドーリーは、ハンドルによる駆動輪の操舵角を大き
くとることができ、走行性を向上することができるとい
う優れた効果を有する。
【0060】また、上記効果に加え、駆動輪を走行方向
中央部に位置して操縦性を維持しつつ、タイヤの脱着を
伴う作業のための作業空間を確保することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るタイヤドーリーが適用される作
業エリアを示す概略図である。
【図2】本実施例に係るタイヤドーリーの側面図であ
る。
【図3】本実施例に係るタイヤドーリーの前方(図2の
左側)から見た正面図である。
【図4】タイヤドーリーの一方の側部の斜視図である。
【図5】図6のV−V線断面図である。
【図6】(A)はホイール取付用ナットとボルトとがピ
ッチ円方向にずれている場合の状態を示すローラに支持
されたタイヤの正面図、(B)はホイール取付用ナット
とボルトとが横方向にずれている場合の状態を示すロー
ラに支持されたタイヤの正面図である。
【図7】タイヤドーリー全体の斜視図である。
【図8】駆動輪とハンドルとの連結部の拡大斜視図であ
る。
【図9】ハンドルを退避させた場合の斜視図である。
【符号の説明】
10 作業エリア 12 TB車両 16 タイヤドーリー 22 ベース 24 キャスタ 26 駆動輪 30 モータ 32 ハンドル 34 支柱 52 昇降部(昇降機)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを昇降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置
    して運搬するための自走型タイヤドーリーであって、走
    行方向一方が一対のキャスタにより支持され走行方向他
    方かつ中央部が駆動装置で前進及び後退駆動される駆動
    輪により支持されることにより前記作業エリア上に3点
    支持されて走行されるベースと、このベースに対して昇
    降可能に配設されタイヤを支持する昇降機と、前記駆動
    輪を操舵するハンドルと、を有する自走型タイヤドーリ
    ー。
  2. 【請求項2】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを昇降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置
    して運搬するための自走型タイヤドーリーであって、走
    行方向一方がキャスタにより支持され前記作業エリアを
    走行可能なベースと、前記ベースの走行方向他方かつ中
    央部に設けられ駆動装置で前進及び後退駆動される駆動
    輪と、この駆動輪を操舵するハンドルと、前記ベースの
    両側部から立設される一対の支柱に両側部が案内されて
    昇降される昇降機と、前記昇降機をベースに対して昇降
    させる昇降手段と、前記昇降機に支持されるタイヤの車
    両ホイールへの取付用ナットの脱着作業時に前記ハンド
    ルを退避させる退避手段と、を有する自走型タイヤドー
    リー。
  3. 【請求項3】 前記退避手段がハンドルを左右の何れか
    一方へ大きく操舵し、かつ走行面に対して傾倒させるこ
    と特徴とする請求項2記載の自走型タイヤドーリー。
  4. 【請求項4】 タイヤ脱着サービスを行う作業エリアで
    タイヤを昇降機によって昇降されるタイヤ支持部に載置
    して運搬するための自走型タイヤドーリーであって、走
    行方向一方がキャスタにより支持され前記作業エリアを
    走行可能なベースと、前記ベースの走行方向他方かつ中
    央部に設けられ駆動装置で前進及び後退駆動される駆動
    輪と、前記ベースの幅方向一方に配設されリンク機構を
    介して前記駆動輪を操舵するハンドルと、前記ベースの
    両側部から立設される一対の支柱に両側部が案内されて
    昇降される昇降機と、前記昇降機をベースに対して昇降
    させる昇降手段と、を有する自走型タイヤドーリー。
JP4136821A 1992-05-28 1992-05-28 自走型タイヤドーリー Pending JPH05330306A (ja)

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