JP2001063562A - 軌道作業車 - Google Patents

軌道作業車

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JP2001063562A JP24447799A JP24447799A JP2001063562A JP 2001063562 A JP2001063562 A JP 2001063562A JP 24447799 A JP24447799 A JP 24447799A JP 24447799 A JP24447799 A JP 24447799A JP 2001063562 A JP2001063562 A JP 2001063562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンタグラフを用いて作業者の感電防止をす
るにおいて、作業台内の使用スペースが狭められたり作
業台の移動領域が制限されたりすることがなく、また昇
降装置がブームである場合には、ブームの旋回や作業台
の首振り等により、パンタグラフがトロリ線から外れて
しまうようなことのない軌道作業車を提供する。 【解決手段】 軌道Rの上方に張り渡されたトロリ線T
と接触可能なパンタグラフ150が、支持部材110を
介して運転席11の上方に設けられた下部基台120上
に上下伸縮可能なシザースリンク機構130を介して取
り付けられる。ここで、シザースリンク機構130の下
端部におけるスライド移動側支点は下端部における固定
側支点の後方に位置され、シザースリンク機構130の
上端部におけるスライド移動側支点は上端部における固
定側支点の前方に位置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道上を走行可能
な車体上に昇降装置を介して作業台を取り付けて構成さ
れた軌道作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】このような軌道作業車は、軌道上を走行
して作業現場まで移動し、作業者が搭乗した作業台を昇
降装置(シザース式の垂直昇降装置やブーム等)により
所望高所に移動させ、軌道の上方に張り渡されたトロリ
線の保守、点検等の作業を行うことができるようになっ
ている。トロリ線には通常は電車に供給される電気が流
れており、このような通電状態のままトロリ線の保守、
点検作業等が行われると作業者が感電する虞があるとい
う問題がある。このため、一般には作業の前に作業区間
内におけるトロリ線への電力供給を停止させてから作業
が行われる。
【0003】しかしながら、電力供給を停止させてもト
ロリ線に残留電圧が存在していたり、作業中に誤ってト
ロリ線に電力供給がなされたり、或いは電力供給が停止
されている作業区間を越えてトロリ線に電力供給が行わ
れている区間に作業車が入り込んだりした場合には、作
業台上に搭乗した作業者が感電する虞がある。このよう
なことから、作業台上にトロリ線と接触可能な導電性を
有するパンタグラフを設け、このパンタグラフと軌道走
行用車輪とを接地線により繋いで接地回路を設けること
が行われている。これによりトロリ線の残留電圧を接地
回路を介して軌道側(地面側)に逃がすことができる。
また、作業中にトロリ線に電力供給がなされたり、電力
供給がなされている区間に入り込んだりした場合には、
トロリ線は接地回路を介して軌道側に短絡されるため、
変電所の遮断機を作動させてトロリ線への電力供給を停
止させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のパン
タグラフが作業台上に設けられた場合には作業台の使用
可能領域が狭くなるだけでなく、作業者の近くに高圧が
流れる可能性のある接地線が位置することは感電防止の
面からは好ましくない。また、パンタグラフを作業台外
に設けた場合には作業台との干渉が問題になる虞があ
る。更に、昇降装置がブームである場合には、ブームの
旋回や作業台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線
から外れてしまうような不都合もあった。
【0005】本発明はこのような問題を鑑みてなされた
ものであり、パンタグラフを用いて作業者の感電防止を
するにおいて、作業台内の使用スペースが狭められたり
作業台の移動領域が制限されたりすることがなく、また
昇降装置がブームである場合には、ブームの旋回や作業
台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れて
しまうようなことのない軌道作業車を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る軌道作業車(例えば、実施形態に
おける軌陸高所作業車1)は、運転席の後方に車台を備
えて軌道上を走行可能な車体と、車台に設けられた昇降
装置(例えば、実施形態におけるブーム30)と、昇降
装置に取り付けられて昇降自在な作業台と、運転席の上
方に設けられ、軌道の上方に張り渡されたトロリ線と接
触可能なパンタグラフとを有して構成されている。
【0007】このような構成の軌道作業車の場合には、
パンタグラフが運転席の上方に設けられているので作業
台内の使用スペースを狭めることがなく、また高圧電流
が流れる可能性のある接地線を作業台上の作業者から遠
ざけることができるので安全性が高められる。また、昇
降装置がブームである場合には、ブームの旋回や作業台
の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れるよ
うなことがないので、作業の安全性が向上する。
【0008】また、上記パンタグラフが、運転席の上方
にほぼ水平に設けられた基台(例えば、実施形態におけ
る下部基台120)上に上下伸縮可能なシザースリンク
機構を介して取り付けられており、シザースリンク機構
の下端部におけるスライド移動側支点は下端部における
固定側支点の後方に位置し、シザースリンク機構の上端
部におけるスライド移動側支点は上端部における固定側
支点の前方に位置していることが好ましい。
【0009】このような構成であれば、先ずパンタグラ
フがシザースリンク機構により昇降移動可能であること
から、パンタグラフは必要なときにのみ上方に張り出さ
せるようにし、必要でないときには下方に格納しておく
ことが可能となる。これによりパンタグラフを小型化で
きるとともに車高を低く抑えることができる。更に、上
記構成によれば、シザースリンク機構を上方に伸長させ
たときには、これと同時にパンタグラフは前方へ移動す
るので、上方への張り出し時でも作業台との干渉を避け
ることができ、作業台の移動領域を制限するようなこと
がない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係
る軌道作業車の一例としての軌陸高所作業車1を示して
いる。この軌陸高所作業車1は、運転席11及びその後
方に設けられた車台12を有してタイヤ車輪13により
道路走行が可能な車体10と、車台12上に設けられた
旋回台20と、この旋回台20から上方に延びた支柱2
1にフートピン22で取り付けられて起伏シリンダ23
により起伏動可能になっているブーム30と、このブー
ム30の先端部に設けられた作業台40とを有して構成
されている。
【0011】旋回台20は車体10内に設けられた旋回
モータ(図示せず)により水平旋回動が可能になってお
り、これによりブーム30を360度旋回させることが
可能になっている。ブーム30は複数のブーム部材が入
れ子式に構成されており、内蔵された伸縮シリンダ(図
示せず)により伸縮動可能になっている。作業台40は
ブーム30の先端部に設けられて常時垂直状態が保持さ
れる垂直ポスト31を介して取り付けられており、これ
により作業台40の床面は常に水平に保たれるようにな
っている。また、作業台40は垂直ポスト31に対して
旋回自在であり、作業台40内に設けられた水平旋回モ
ータ(図示せず)により水平旋回動可能になっている。
【0012】また、作業台40上には操作装置41が設
けられており、ここに備えられたレバー類を手動操作す
ることにより、ブーム30の起伏、伸縮、旋回及び作業
台40の首振りを行うことができるようになっている。
【0013】車体10の前後左右4箇所、各タイヤ車輪
13の後方には前方鉄輪支持部材14及び後方鉄輪支持
部材15が上下揺動自在に取り付けられており、これら
前方及び後方鉄輪支持部材14,15の各々には前方鉄
輪16及び後方鉄輪17が回転自在に取り付けられてい
る。これら両鉄輪16,17は、車台12下部と前方鉄
輪支持部材14又は後方鉄輪支持部材15との間に設け
られた図示しない鉄輪張出格納用シリンダの作動によ
り、下方への張り出し及び上方への格納が可能になって
いる。
【0014】車体10の下部には、車体10を道路と軌
道Rとの間で載せ換え移動するための転車台18が下方
に突出して設けられている。この転車台18は内蔵され
た転車台張出格納用シリンダ(図示せず)により下方へ
の張り出し及び上方への格納が可能になっている。
【0015】また、この軌陸高所作業車1には、軌道上
での作業に際して、軌道の上方に張り渡されたトロリ線
Tの電気を軌道側に逃がして(アースして)作業者の感
電を防止するための感電防止装置100が設けられてい
る。この感電防止装置100は、運転席11のすぐ後方
の車台12上から上方に延びるとともに運転席11の上
方に屈曲して延びて設けられた支持部材110と、この
支持部材110の先端部に設けられて運転席11の上方
にほぼ水平に位置する下部基台120と、この下部基台
120上に下端部が取り付けられたシザースリンク機構
130と、シザースリンク機構130の上端部に取り付
けられた上部基台140と、この上部基台140上に設
けられたパンタグラフ150と、パンタグラフ150と
電気的に接続したアース用の接地線161とを有して構
成されている。
【0016】シザースリンク機構130は図2に詳しく
示すように、上側が後傾して設けられる左右2本の同一
長さの第1アーム131(左右方向は図1の紙面に垂直
な方向。図2では、右側の第1アームは左側の第1アー
ムに隠れて見えていない)と、上側が前傾して設けられ
る左右2本の同一長さの第2アーム132(図2では、
右側の第2アームは左側の第2アームに隠れて見えてい
ない)とを有して構成されており、第1アーム131の
中央部と第2アーム132の中央部とはピンP1により
枢結されている。第1アーム131の下端部は下部基台
120の前方においてピンP2により枢結されており、
第2アーム132の下端部はピンP3により、下部基台
120の側面に前後方向に延びて形成された溝121に
沿ってスライド移動可能なように取り付けられている。
また、第1アーム131の上端部は上部基台140の後
方においてピンP4により枢結されており、第2アーム
132の上端部はピンP5により上部基台140の側面
に前後方向に延びて形成された溝141に沿ってスライ
ド移動可能なように取り付けられている。すなわち、シ
ザースリンク機構130の下端部におけるスライド移動
側支点(ピンP3に相当)は下端部における固定側支点
(ピンP2に相当)の後方に位置しており、またシザー
スリンク機構130の上端部におけるスライド移動側支
点(ピンP5に相当)は上端部における固定側支点(ピ
ンP4)の前方に位置している。
【0017】シザースリンク機構130はこのような構
成をしているため、第1アーム131及び第2アーム1
32を寝かせていくと上端部は下降し、両アーム13
1,132を起き上がらせていくと上端部は上昇する。
これにより上部基台140を上下に平行移動させること
ができ、上部基台140上に設置されたパンタグラフ1
50の上方への張出と下方への格納とを行うことが可能
である。なお、このパンタグラフ150を格納状態から
張出状態にするときには、上部基台140は図2の矢印
Aの方向に移動するため、上昇への移動とともに前方へ
の移動も行う。このため、パンタグラフ150を上方へ
張り出したときには、パンタグラフ150を下部基台1
20の真上に上昇移動させる場合よりも、図2に示す距
離Lだけ前方にオフセットさせることが可能となる(距
離Lは上昇移動量が大きいほど大きくなる)。
【0018】パンタグラフ150は図1に示すように、
上部基台140上に取り付けられる基部151と、この
基部151に設けられた第1アーム152と、第1アー
ム152の先端部に取り付けられた第2アーム153
と、第2アーム153の先端部に取り付けられたスリ板
154とを有して構成されている。第1アーム152及
び第2アーム153はそれぞれ起伏自在に構成されてお
り、これにより左右方向(図1の紙面に垂直な方向)に
延びたスリ板154を昇降移動させてトロリ線Tに接触
させることが可能になっている。
【0019】スリ板154からはパンタグラフ150と
電気的に接続したアース用の接地線161が両アーム1
53,152、シザースリンク機構130及び支持部材
110に沿って下方に延びており、更に車体10内を通
って車台12の後部から左側又は右側の後方鉄輪17に
接続している。なお、後方鉄輪17は(前方鉄輪16も
であるが)車体10から電気的に絶縁された構成となっ
ており、左右の後方鉄輪17も互いに絶縁された状態に
なっている。
【0020】次に、このような構成を有する軌陸高所作
業車1を用いて軌道上での高所作業、例えばトロリ線T
の保守や点検等を行う手順について説明する。このよう
な高所作業を行うには、先ず作業者が運転席11内から
運転して道路走行を行い、軌陸高所作業車1を作業現場
最寄りの踏切へ移動させる。ここで、道路上を移動する
ときには鉄輪16は上方に格納した状態とし、タイヤ車
輪13により走行する。また、ブーム30は全縮状態で
前方に倒伏させた格納状態とする。
【0021】踏切に到着したら前後のタイヤ車輪13に
より踏切を跨ぐようにして停止し、前述の転車台張出格
納用シリンダを作動させて転車台18を下方へ張り出さ
せる。車体10が転車台18により持ち上げ支持された
ら手動により(或いは車体10内に設けた油圧モータを
作動させることにより)、車体10を地面に対して約9
0度旋回させる。これにより車体10の方向が軌道Rの
方向に一致したら前述の鉄輪張出格納用シリンダを作動
させて鉄輪16を下方に張り出させ、転車台18を格納
しながら鉄輪16を軌道R上に位置させ、軌道R上に降
ろす。これにより軌陸高所作業車1は道路上から軌道R
上に載せ換え移動された状態となる。
【0022】軌道R上への載せ換えが終わったら、運転
席11から車体10内に内蔵された走行用モータ(図示
せず)を駆動し、これにより鉄輪16を駆動して軌道R
上を走行移動する。なお、この走行制御は作業台40上
の操作装置41からも可能であるが、安全上、この操作
装置41によっては低速での走行のみが可能となってい
る。
【0023】作業現場に到着したら作業者は車台12上
から作業台40に搭乗し、操作装置41からレバー類を
操作してブーム30の起伏、伸縮、旋回及び作業台40
の水平旋回を行って作業台40を所望の高所位置に移動
させる。作業台40の位置が決まったらシザースリンク
機構130を伸長させてパンタグラフ150を前方上方
に張り出させるとともに、パンタグラフ150の第1及
び第2アーム152,153を起仰させてスリ板154
を上昇移動させる。なお、このようなシザースリンク機
構130とパンタグラフ150の作動制御は作業台40
上の操作装置41から行うことができるようになってい
る。
【0024】このようにしてパンタグラフ150をトロ
リ線Tに接触させるとトロリ線Tと軌道R(すなわち地
面)とは短絡するので、トロリ線T内の電流はパンタグ
ラフ150及び接地線161を介してアースされる。こ
こで、上述したように、後方鉄輪17は車体10から電
気的に絶縁された構成となっているのでアース電流が車
体10内を流れることはなく、また、左右の後方鉄輪1
7も互いに絶縁された状態にあるので、左右の軌道Rの
うち一方の軌道にしか電流は流れない。
【0025】このように感電防止装置100を備えてい
ることにより作業者の感電を防止して軌道沿線上での高
所作業を安全に行うことができるのであるが、上記軌陸
高所作業車1においては、パンタグラフ150が運転席
11の上方に設けられているので作業台40の使用スペ
ースを狭めることがなく、また高圧が流れる可能性のあ
る接地線161を作業台40上の作業者から遠ざけるこ
とができるので安全性が高められる。また、ブーム30
の旋回や作業台40の首振り等によりパンタグラフ15
0がトロリ線Tから外れるようなことがないので、作業
の安全性が向上する。
【0026】また、上記パンタグラフ150はシザース
リンク機構130により昇降移動自在に構成されている
ので、パンタグラフ150は必要なときにのみ上方に張
り出させるようにし、必要でないときには下方に格納し
ておくことが可能である。これによりパンタグラフ15
0を小型化できるとともに軌陸高所作業車1の車高を低
く抑えることができる。また、上記パンタグラフ150
は、シザースリンク機構130を上方に伸長させたとき
には、これと同時にパンタグラフ150が前方へ移動す
るように構成されているので、上方への張り出し時でも
作業台40との干渉を避けることができ、作業台40の
移動領域を制限するようなことがない。
【0027】なお、作業台を昇降移動させる昇降装置
は、上記軌陸高所作業車1のように必ずしもブーム30
である必要はなく、垂直昇降式のシザース装置や昇降ポ
スト装置であっても構わない。図3に示す軌陸高所作業
車201は、上記軌陸高所作業車1の昇降装置であるブ
ーム30を垂直昇降式のシザース装置230に代えて構
成したものである。この軌陸高所作業車201は、車台
12の上にシザース装置基部230aを有し、その上方
にシザース装置230が設けられている。ここでシザー
ス装置230は上記感電防止装置100に用いられるシ
ザースリンク機構130と同様の構成をして上下に伸縮
自在に構成されており、シザース装置230の上端部に
は軌陸高所作業車1と同様な作業台240が設けられて
いる。作業台240には操作装置241が取り付けられ
ており、ここに備えられたレバー類を操作することによ
りシザース装置230を伸縮作動させて作業台240を
昇降移動させることが可能である。このような構成の軌
陸高所作業車201であっても、上記軌陸高所作業車1
と同様の効果を得ることができる。
【0028】これまで本発明に係る軌道作業車について
軌陸高所作業車を例に説明してきたが、本発明の範囲は
上述の実施形態に限られるものではない。例えば、シザ
ースリンク機構は、上記の実施形態においては一段のリ
ンク構成であったが、シザースリンク機構の下端部にお
けるスライド移動側支点が下端部における固定側支点の
後方に位置し、シザースリンク機構の上端部におけるス
ライド移動側支点が上端部における固定側支点の前方に
位置していれば、二段以上のリンク構成であっても構わ
ない。また、上記感電防止装置100のうち接地線16
1は上記実施形態のように必ずしも後方鉄輪17に接続
しなくてもよく、前方鉄輪16等であっても構わない。
更に、本発明の適用対象は、上述のような道路上と軌道
上との両方を走行可能な軌陸高所作業車に限られず、軌
道上のみを走行可能な軌道作業車であってもよい。ま
た、パンタグラフは感電防止用に限られず、トロリ線T
の高さを測定するためのもの等であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る軌道
作業車においては、パンタグラフが運転席の上方に設け
られているので作業台内の使用スペースを狭めることが
なく、また高圧電流が流れる可能性のある接地線を作業
台上の作業者から遠ざけることができるので安全性が高
められる。また、昇降装置がブームである場合には、ブ
ームの旋回や作業台の首振り等によりパンタグラフがト
ロリ線から外れるようなことがないので、作業の安全性
が向上する。
【0030】また、上記パンタグラフが、運転席の上方
にほぼ水平に設けられた基台上に上下伸縮可能なシザー
スリンク機構を介して昇降移動自在に取り付けられてお
り、シザースリンク機構の下端部におけるスライド移動
側支点は下端部における固定側支点の後方に位置し、シ
ザースリンク機構の上端部におけるスライド移動側支点
は上端部における固定側支点の前方に位置していること
が好ましく、このような構成であれば、先ずパンタグラ
フがシザースリンク機構により昇降移動可能であること
から、パンタグラフは必要なときにのみ上方に張り出さ
せるようにし、必要でないときには下方に格納しておく
ことが可能となる。これによりパンタグラフを小型化で
きるとともに車高を低く抑えることができる。更に、上
記構成によれば、シザースリンク機構を上方に伸長させ
たときには、これと同時にパンタグラフは前方へ移動す
るので、上方への張り出し時でも作業台との干渉を避け
ることができ、作業台の移動領域を制限するようなこと
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌道作業車の一例である軌陸高所
作業車の側面図である。
【図2】上記軌陸高所作業車に設けられるシザースリン
ク機構の構成を示す側面図であり、実線はパンタグラフ
を下方に格納したときの状態(但しパンタグラフは図示
せず)を示し、一点鎖線はパンタグラフを上方に張り出
したときの状態を示している。
【図3】上記軌陸高所作業車の昇降装置をブームからシ
ザース装置に代えて構成した軌陸高所作業車の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 軌陸高所作業車(軌道作業車) 10 車体 11 運転席 12 車台 30 ブーム(昇降装置) 40 作業台 120 下部基台(基台) 130 シザースリンク機構 150 パンタグラフ R 軌道 T トロリ線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席の後方に車台を備えて軌道上を走
    行可能な車体と、 前記車台に設けられた昇降装置と、 前記昇降装置に取り付けられて昇降自在な作業台と、 前記運転席の上方に設けられ、前記軌道の上方に張り渡
    されたトロリ線と接触可能なパンタグラフとを有したこ
    とを特徴とする軌道作業車。
  2. 【請求項2】 前記パンタグラフが、前記運転席の上方
    にほぼ水平に設けられた基台上に上下伸縮可能なシザー
    スリンク機構を介して取り付けられており、 前記シザースリンク機構の下端部におけるスライド移動
    側支点は前記下端部における固定側支点の後方に位置
    し、前記シザースリンク機構の上端部におけるスライド
    移動側支点は前記上端部における固定側支点の前方に位
    置していることを特徴とする請求項1記載の軌道作業
    車。
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