JP3926520B2 - 軌道作業車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道上を走行可能な車体上に昇降装置を介して作業台を取り付けて構成された軌道作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような軌道作業車は、軌道上を走行して作業現場まで移動し、作業者が搭乗した作業台を昇降装置(シザース式の垂直昇降装置やブーム等)により所望高所に移動させ、軌道の上方に張り渡されたトロリ線の保守、点検等の作業を行うことができるようになっている。トロリ線には通常は電車に供給される電気が流れており、このような通電状態のままトロリ線の保守、点検作業等が行われると作業者が感電する虞があるという問題がある。このため、一般には作業の前に作業区間内におけるトロリ線への電力供給を停止させてから作業が行われる。
【0003】
しかしながら、電力供給を停止させてもトロリ線に残留電圧が存在していたり、作業中に誤ってトロリ線に電力供給がなされたり、或いは電力供給が停止されている作業区間を越えてトロリ線に電力供給が行われている区間に作業車が入り込んだりした場合には、作業台上に搭乗した作業者が感電する虞がある。このようなことから、作業台上にトロリ線と接触可能な導電性を有するパンタグラフを設け、このパンタグラフと軌道走行用車輪とを接地線により繋いで接地回路を設けることが行われている。これによりトロリ線の残留電圧を接地回路を介して軌道側(地面側)に逃がすことができる。また、作業中にトロリ線に電力供給がなされたり、電力供給がなされている区間に入り込んだりした場合には、トロリ線は接地回路を介して軌道側に短絡されるため、変電所の遮断機を作動させてトロリ線への電力供給を停止させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のパンタグラフが作業台上に設けられた場合には作業台の使用可能領域が狭くなるだけでなく、作業者の近くに高圧が流れる可能性のある接地線が位置することは感電防止の面からは好ましくない。また、パンタグラフを作業台外に設けた場合には作業台との干渉が問題になる虞がある。更に、昇降装置がブームである場合には、ブームの旋回や作業台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れてしまうような不都合もあった。
【0005】
本発明はこのような問題を鑑みてなされたものであり、パンタグラフを用いて作業者の感電防止をするにおいて、作業台内の使用スペースが狭められたり作業台の移動領域が制限されたりすることがなく、また昇降装置がブームである場合には、ブームの旋回や作業台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れてしまうようなことのない軌道作業車を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る軌道作業車(例えば、実施形態における軌陸高所作業車1)は、運転席の後方に車台を備えて軌道上を走行可能な車体と、車台に設けられた昇降装置(例えば、実施形態におけるブーム30)と、昇降装置に取り付けられて昇降自在な作業台と、この車台上における運転席の直後方から上方に延びるとともに運転席の上方に屈曲して前方に延びて設けられた支持部材と、この支持部材の先端に取り付けられて運転席の上方において上下移動可能に設けられ、軌道の上方に張り渡されたトロリ線と接触可能な接触部材を有したパンタグラフ装置とを有して構成されている。
【0007】
このような構成の軌道作業車の場合には、パンタグラフ装置が車台上における運転席の直後方から上方に延びるとともに運転席の上方に屈曲して前方に延びて設けられた支持部材の先端に取り付けられているので車台スペースを昇降装置により昇降移動される作業台の配置スペースとして有効活用でき、さらに作業台上にパンタグラフ装置を配設する構成に比べて作業台内の使用スペースを狭めることがない。また、パンタグラフ装置の接触部材を接地線を介して軌道走行用の鉄輪と繋いで軌道側に接地させる構成とした場合、すなわち、パンタグラフ装置を感電防止用とした場合、高圧電流が流れる可能性のある接地線を支持部材を通して配設することにより作業台上の作業者から遠ざけることができるので安全性が高められる。また、昇降装置が旋回、起伏、伸縮するブームから構成される場合には、ブームの旋回、起伏、伸縮や作業台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れるようなことがないので、作業の安全性が向上する。
【0008】
また、パンタグラフ装置が、支持部材の先端にほぼ水平に延びて設けられた下部基台と、下部基台に取り付けられたシザースリンク機構と、シザースリンク機構の上端に取り付けられた上部基台と、上部基台上に設けられた接触部材とから構成され、シザースリンク機構が中央部において枢結された2本のアームを前後に延びる垂直面内に配設して構成され、これら2本のアームの下端部の内の前部側の下端部を下部基台に枢結するとともに後部側の下端部を下部基台に前後スライド移動可能に取り付け、2本のアームの上端部の内の後部側の上端部を上部基台に枢結するとともに前部側の上端部を上部基台に前後スライド移動可能に取り付けた構成とするのが好ましい。
【0009】
このような構成であれば、先ずパンタグラフ装置において接触部材がシザースリンク機構により昇降移動可能であることから、接触部材は必要なときにのみ上方に張り出させるようにし、必要でないときには下方に格納しておくことが可能となる。これによりパンタグラフ装置を小型化できるとともに車高を低く抑えることができる。更に、上記構成によれば、シザースリンク機構を上方に伸長させたときには、これと同時にパンタグラフ装置は前方へ移動するので、上方への張り出し時に作業台から遠ざけることができ、作業台の移動領域を広くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る軌道作業車の一例としての軌陸高所作業車1を示している。この軌陸高所作業車1は、運転席11及びその後方に設けられた車台12を有してタイヤ車輪13により道路走行が可能な車体10と、車台12上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びた支柱21にフートピン22で取り付けられて起伏シリンダ23により起伏動可能になっているブーム30と、このブーム30の先端部に設けられた作業台40とを有して構成されている。
【0011】
旋回台20は車体10内に設けられた旋回モータ(図示せず)により水平旋回動が可能になっており、これによりブーム30を360度旋回させることが可能になっている。ブーム30は複数のブーム部材が入れ子式に構成されており、内蔵された伸縮シリンダ(図示せず)により伸縮動可能になっている。作業台40はブーム30の先端部に設けられて常時垂直状態が保持される垂直ポスト31を介して取り付けられており、これにより作業台40の床面は常に水平に保たれるようになっている。また、作業台40は垂直ポスト31に対して旋回自在であり、作業台40内に設けられた水平旋回モータ(図示せず)により水平旋回動可能になっている。
【0012】
また、作業台40上には操作装置41が設けられており、ここに備えられたレバー類を手動操作することにより、ブーム30の起伏、伸縮、旋回及び作業台40の首振りを行うことができるようになっている。
【0013】
車体10の前後左右4箇所、各タイヤ車輪13の後方には前方鉄輪支持部材14及び後方鉄輪支持部材15が上下揺動自在に取り付けられており、これら前方及び後方鉄輪支持部材14,15の各々には前方鉄輪16及び後方鉄輪17が回転自在に取り付けられている。これら両鉄輪16,17は、車台12下部と前方鉄輪支持部材14又は後方鉄輪支持部材15との間に設けられた図示しない鉄輪張出格納用シリンダの作動により、下方への張り出し及び上方への格納が可能になっている。
【0014】
車体10の下部には、車体10を道路と軌道Rとの間で載せ換え移動するための転車台18が下方に突出して設けられている。この転車台18は内蔵された転車台張出格納用シリンダ(図示せず)により下方への張り出し及び上方への格納が可能になっている。
【0015】
また、この軌陸高所作業車1には、軌道上での作業に際して、軌道の上方に張り渡されたトロリ線Tの電気を軌道側に逃がして(アースして)作業者の感電を防止するための感電防止装置100が設けられている。この感電防止装置100は、運転席11のすぐ後方の車台12上から上方に延びるとともに運転席11の上方に屈曲して延びて設けられた支持部材110と、この支持部材110の先端部に設けられて運転席11の上方にほぼ水平に位置する下部基台120と、この下部基台120上に下端部が取り付けられたシザースリンク機構130と、シザースリンク機構130の上端部に取り付けられた上部基台140と、この上部基台140上に設けられたパンタグラフ150と、パンタグラフ150と電気的に接続したアース用の接地線161とを有して構成されている。
【0016】
シザースリンク機構130は図2に詳しく示すように、上側が後傾して設けられる左右2本の同一長さの第1アーム131(左右方向は図1の紙面に垂直な方向。図2では、右側の第1アームは左側の第1アームに隠れて見えていない)と、上側が前傾して設けられる左右2本の同一長さの第2アーム132(図2では、右側の第2アームは左側の第2アームに隠れて見えていない)とを有して構成されており、第1アーム131の中央部と第2アーム132の中央部とはピンP1により枢結されている。第1アーム131の下端部は下部基台120の前方においてピンP2により枢結されており、第2アーム132の下端部はピンP3により、下部基台120の側面に前後方向に延びて形成された溝121に沿ってスライド移動可能なように取り付けられている。また、第1アーム131の上端部は上部基台140の後方においてピンP4により枢結されており、第2アーム132の上端部はピンP5により上部基台140の側面に前後方向に延びて形成された溝141に沿ってスライド移動可能なように取り付けられている。すなわち、シザースリンク機構130の下端部におけるスライド移動側支点(ピンP3に相当)は下端部における固定側支点(ピンP2に相当)の後方に位置しており、またシザースリンク機構130の上端部におけるスライド移動側支点(ピンP5に相当)は上端部における固定側支点(ピンP4)の前方に位置している。
【0017】
シザースリンク機構130はこのような構成をしているため、第1アーム131及び第2アーム132を寝かせていくと上端部は下降し、両アーム131,132を起き上がらせていくと上端部は上昇する。これにより上部基台140を上下に平行移動させることができ、上部基台140上に設置されたパンタグラフ150の上方への張出と下方への格納とを行うことが可能である。なお、このパンタグラフ150を格納状態から張出状態にするときには、上部基台140は図2の矢印Aの方向に移動するため、上昇への移動とともに前方への移動も行う。このため、パンタグラフ150を上方へ張り出したときには、パンタグラフ150を下部基台120の真上に上昇移動させる場合よりも、図2に示す距離Lだけ前方にオフセットさせることが可能となる(距離Lは上昇移動量が大きいほど大きくなる)。
【0018】
パンタグラフ150は図1に示すように、上部基台140上に取り付けられる基部151と、この基部151に設けられた第1アーム152と、第1アーム152の先端部に取り付けられた第2アーム153と、第2アーム153の先端部に取り付けられたスリ板154とを有して構成されている。第1アーム152及び第2アーム153はそれぞれ起伏自在に構成されており、これにより左右方向(図1の紙面に垂直な方向)に延びたスリ板154を昇降移動させてトロリ線Tに接触させることが可能になっている。
【0019】
スリ板154からはパンタグラフ150と電気的に接続したアース用の接地線161が両アーム153,152、シザースリンク機構130及び支持部材110に沿って下方に延びており、更に車体10内を通って車台12の後部から左側又は右側の後方鉄輪17に接続している。なお、後方鉄輪17は(前方鉄輪16もであるが)車体10から電気的に絶縁された構成となっており、左右の後方鉄輪17も互いに絶縁された状態になっている。
【0020】
次に、このような構成を有する軌陸高所作業車1を用いて軌道上での高所作業、例えばトロリ線Tの保守や点検等を行う手順について説明する。このような高所作業を行うには、先ず作業者が運転席11内から運転して道路走行を行い、軌陸高所作業車1を作業現場最寄りの踏切へ移動させる。ここで、道路上を移動するときには鉄輪16は上方に格納した状態とし、タイヤ車輪13により走行する。また、ブーム30は全縮状態で前方に倒伏させた格納状態とする。
【0021】
踏切に到着したら前後のタイヤ車輪13により踏切を跨ぐようにして停止し、前述の転車台張出格納用シリンダを作動させて転車台18を下方へ張り出させる。車体10が転車台18により持ち上げ支持されたら手動により(或いは車体10内に設けた油圧モータを作動させることにより)、車体10を地面に対して約90度旋回させる。これにより車体10の方向が軌道Rの方向に一致したら前述の鉄輪張出格納用シリンダを作動させて鉄輪16を下方に張り出させ、転車台18を格納しながら鉄輪16を軌道R上に位置させ、軌道R上に降ろす。これにより軌陸高所作業車1は道路上から軌道R上に載せ換え移動された状態となる。
【0022】
軌道R上への載せ換えが終わったら、運転席11から車体10内に内蔵された走行用モータ(図示せず)を駆動し、これにより鉄輪16を駆動して軌道R上を走行移動する。なお、この走行制御は作業台40上の操作装置41からも可能であるが、安全上、この操作装置41によっては低速での走行のみが可能となっている。
【0023】
作業現場に到着したら作業者は車台12上から作業台40に搭乗し、操作装置41からレバー類を操作してブーム30の起伏、伸縮、旋回及び作業台40の水平旋回を行って作業台40を所望の高所位置に移動させる。作業台40の位置が決まったらシザースリンク機構130を伸長させてパンタグラフ150を前方上方に張り出させるとともに、パンタグラフ150の第1及び第2アーム152,153を起仰させてスリ板154を上昇移動させる。なお、このようなシザースリンク機構130とパンタグラフ150の作動制御は作業台40上の操作装置41から行うことができるようになっている。
【0024】
このようにしてパンタグラフ150をトロリ線Tに接触させるとトロリ線Tと軌道R(すなわち地面)とは短絡するので、トロリ線T内の電流はパンタグラフ150及び接地線161を介してアースされる。ここで、上述したように、後方鉄輪17は車体10から電気的に絶縁された構成となっているのでアース電流が車体10内を流れることはなく、また、左右の後方鉄輪17も互いに絶縁された状態にあるので、左右の軌道Rのうち一方の軌道にしか電流は流れない。
【0025】
このように感電防止装置100を備えていることにより作業者の感電を防止して軌道沿線上での高所作業を安全に行うことができるのであるが、上記軌陸高所作業車1においては、パンタグラフ150が運転席11の上方に設けられているので作業台40の使用スペースを狭めることがなく、また高圧が流れる可能性のある接地線161を作業台40上の作業者から遠ざけることができるので安全性が高められる。また、ブーム30の旋回や作業台40の首振り等によりパンタグラフ150がトロリ線Tから外れるようなことがないので、作業の安全性が向上する。
【0026】
また、上記パンタグラフ150はシザースリンク機構130により昇降移動自在に構成されているので、パンタグラフ150は必要なときにのみ上方に張り出させるようにし、必要でないときには下方に格納しておくことが可能である。これによりパンタグラフ150を小型化できるとともに軌陸高所作業車1の車高を低く抑えることができる。また、上記パンタグラフ150は、シザースリンク機構130を上方に伸長させたときには、これと同時にパンタグラフ150が前方へ移動するように構成されているので、上方への張り出し時でも作業台40との干渉を避けることができ、作業台40の移動領域を制限するようなことがない。
【0027】
なお、作業台を昇降移動させる昇降装置は、上記軌陸高所作業車1のように必ずしもブーム30である必要はなく、垂直昇降式のシザース装置や昇降ポスト装置であっても構わない。図3に示す軌陸高所作業車201は、上記軌陸高所作業車1の昇降装置であるブーム30を垂直昇降式のシザース装置230に代えて構成したものである。この軌陸高所作業車201は、車台12の上にシザース装置基部230aを有し、その上方にシザース装置230が設けられている。ここでシザース装置230は上記感電防止装置100に用いられるシザースリンク機構130と同様の構成をして上下に伸縮自在に構成されており、シザース装置230の上端部には軌陸高所作業車1と同様な作業台240が設けられている。作業台240には操作装置241が取り付けられており、ここに備えられたレバー類を操作することによりシザース装置230を伸縮作動させて作業台240を昇降移動させることが可能である。このような構成の軌陸高所作業車201であっても、上記軌陸高所作業車1と同様の効果を得ることができる。
【0028】
これまで本発明に係る軌道作業車について軌陸高所作業車を例に説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に限られるものではない。例えば、シザースリンク機構は、上記の実施形態においては一段のリンク構成であったが、シザースリンク機構の下端部におけるスライド移動側支点が下端部における固定側支点の後方に位置し、シザースリンク機構の上端部におけるスライド移動側支点が上端部における固定側支点の前方に位置していれば、二段以上のリンク構成であっても構わない。また、上記感電防止装置100のうち接地線161は上記実施形態のように必ずしも後方鉄輪17に接続しなくてもよく、前方鉄輪16等であっても構わない。更に、本発明の適用対象は、上述のような道路上と軌道上との両方を走行可能な軌陸高所作業車に限られず、軌道上のみを走行可能な軌道作業車であってもよい。また、パンタグラフは感電防止用に限られず、トロリ線Tの高さを測定するためのもの等であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る軌道作業車においては、パンタグラフ装置が車台上における運転席の直後方から上方に延びるとともに運転席の上方に屈曲して前方に延びて設けられた支持部材の先端に取り付けられているので車台スペースを昇降装置により昇降移動される作業台の配置スペースとして有効活用でき、さらに作業台上にパンタグラフ装置を配設する構成に比べて作業台内の使用スペースを狭めることがなく、また、パンタグラフ装置の接触部材を接地線を介して軌道走行用の鉄輪と繋いで軌道側に接地させる構成とした場合、すなわち、パンタグラフ装置を感電防止用とした場合、高圧電流が流れる可能性のある接地線を支持部材を通して配設することにより作業台上の作業者から遠ざけることができるので安全性が高められる。また、昇降装置が旋回、起伏、伸縮するブームから構成される場合には、ブームの旋回、起伏、伸縮や作業台の首振り等によりパンタグラフがトロリ線から外れるようなことがないので、作業の安全性が向上する。
【0030】
また、パンタグラフ装置が、下部基台にシザースリンク機構を取り付け、シザースリンク機構の上端に上部基台を取り付けるとともにその上に接触部材を設けて構成され、シザースリンク機構を構成する2本のアームの下端部の内の前部側の下端部を下部基台に枢結するとともに後部側の下端部を下部基台に前後スライド移動可能に取り付け、2本のアームの上端部の内の後部側の上端部を上部基台に枢結するとともに前部側の上端部を上部基台に前後スライド移動可能に取り付けた構成とするのが好ましい。このような構成であれば、先ずパンタグラフ装置において接触部材がシザースリンク機構により昇降移動可能であることから、接触部材は必要なときにのみ上方に張り出させるようにし、必要でないときには下方に格納しておくことが可能となる。これによりパンタグラフ装置を小型化できるとともに車高を低く抑えることができる。更に、上記構成によれば、シザースリンク機構を上方に伸長させたときには、これと同時にパンタグラフ装置は前方へ移動するので、上方への張り出し時に作業台から遠ざけることができ、作業台の移動領域を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌道作業車の一例である軌陸高所作業車の側面図である。
【図2】上記軌陸高所作業車に設けられるシザースリンク機構の構成を示す側面図であり、実線はパンタグラフを下方に格納したときの状態(但しパンタグラフは図示せず)を示し、一点鎖線はパンタグラフを上方に張り出したときの状態を示している。
【図3】上記軌陸高所作業車の昇降装置をブームからシザース装置に代えて構成した軌陸高所作業車の側面図である。
【符号の説明】
1 軌陸高所作業車(軌道作業車)
10 車体
11 運転席
12 車台
30 ブーム(昇降装置)
40 作業台
120 下部基台(基台)
130 シザースリンク機構
150 パンタグラフ
R 軌道
T トロリ線
Claims (2)
- 運転席の後方に車台を備えて軌道上を走行可能な車体と、
前記車台に設けられた昇降装置と、
前記昇降装置に取り付けられて昇降自在な作業台と、
前記車台上における前記運転席の直後方から上方に延びるとともに前記運転席の上方に屈曲して前方に延びて設けられた支持部材と、
前記支持部材の先端に取り付けられて前記運転席の上方において上下移動可能に設けられ、前記軌道の上方に張り渡されたトロリ線と接触可能な接触部材を有したパンタグラフ装置とを有したことを特徴とする軌道作業車。 - 前記パンタグラフ装置が、前記支持部材の先端にほぼ水平に延びて設けられた下部基台と、前記下部基台に取り付けられたシザースリンク機構と、シザースリンク機構の上端に取り付けられた上部基台と、前記上部基台上に設けられた前記接触部材とから構成され、
前記シザースリンク機構が中央部において枢結された2本のアームを前後に延びる垂直面内に配設して構成され、
前記2本のアームの下端部の内の前部側の下端部を前記下部基台に枢結するとともに後部側の下端部を前記下部基台に前後スライド移動可能に取り付け、
前記2本のアームの上端部の内の後部側の上端部を前記上部基台に枢結するとともに前部側の上端部を前記上部基台に前後スライド移動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の軌道作業車。
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