JP2018043614A - 軌陸車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 張出手段と旋回手段の全体を車体に対しスライドさせるスライド機構を備える従来の転車台は、装置全体が大がかりとなるものであり、転車台全体での重量増加とコストアップにつながるものであった。【解決手段】 軌陸車1の転車台6を、接地された状態で車体9を水平旋回可能とする旋回手段21と、車体9に対し旋回手段21を下方に張り出し接地して車体9を持ち上げる張出手段20と、を備え、張出手段20と旋回手段21との間にスライド手段23を介装することで、旋回手段21のみを車体9前後方向にスライド可能に構成した。【選択図】 図3

Description

本発明は、軌陸車に設置される転車台の技術に関する。
道路を走行するための車輪と軌道を走行するための鉄輪とを車体に備えることで、道路走行のみならず軌道走行も可能な軌陸車が知られている。一般に、クレーン装置、高所作業装置などの作業装置が軌陸車には架装される。作業装置を備えた軌陸車は、道路走行と軌道走行により作業現場に到着したのち、架装された作業装置を用いて作業を行う。
そのため、道路走行と軌道走行とを相互に切り換えるための転車台が軌陸車には必須の装置である。
転車台は、接地された状態で軌陸車の車体を水平旋回可能とする旋回手段と、車体に対し旋回手段を下方に張り出し接地して車体を持ち上げる張出手段とから構成される。
転車台を用いた転車の際には、旋回手段を中心として軌陸車全体が旋回するので、軌陸車の総合重心位置に転車台を配置する必要がある。
転車台は、軌陸車の中央部分の一点で軌陸車全体を持ち上げ支えたうえで旋回する装置なので、総合重心位置が旋回中心とズレていると、張出手段により張り出しだけで倒れてしまい、張り出しできない恐れがある。また、張り出しが出来ても旋回手段による旋回の途中に軌陸車が傾き転車作業が不安定となる恐れもある。
以上の理由により、軌陸車の設計に当たっては、車体に作業装置を架装した軌陸車全体の総合重心位置に転車台の旋回手段の旋回中心を配置する必要がある。
ところが、転車台は軌陸車の車体部分に架装しなければならないが、車体は既成の市販車(トラックシャシー)を用いる場合が多く、市販車には初めから走行のための各種装置が配置されているため、軌陸車全体としての総合重心位置に転車台の旋回手段を配置できない場合が発生する。
転車台全体を総合重心位置にスライドさせる技術が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載された軌陸車は、車体の水平姿勢を維持したまま持ち上げて垂直中心軸線回りに旋回させるために車体に取り付けられている転車台と、転車台をその車体持ち上げ方向が垂直となる垂直姿勢を維持したまま、車体の前後方向にスライドさせるスライド機構を有している。
この技術によれば、スライド機構によって車両総合重心位置に転車台をスライドさせ、しかるのちに転車台を張り出して車体を持ち上げることができるので、車体が前後に傾くことなく安定した転車作業を行うことができる。
なお、近似する技術として、転車台の旋回手段の底部に軌道と直角方向に車両本体をスライド移動させる位置修正手段を設けた軌陸車が提案されている(特許文献2)。
しかし、この軌陸車の位置修正手段は、軌陸車を載線させる際にずれた鉄輪位置を軌道に対し修正するものであって、旋回手段がスライドするものではない。そのため、特許文献2に記載された技術では、総合重心位置に転車台を架装できない場合の問題を解決できない。
特開2012−56557号公報 実用新案登録第3044877号公報
特許文献1に記載された転車台は、張出手段と旋回手段の全体を車体に対しスライドさせるスライド機構を備えるものであるため、装置全体が大がかりとなるものであった。そのため、転車台全体での重量増加とコストアップにつながるという課題があった。
そこで本発明では、総合重心位置に転車台を架装できない場合に、転車台の旋回手段のみスライド可能とすることで、総合重心位置に旋回手段をスライド可能であり、かつ軽量コンパクトな転車台を備えた軌陸車を提供することを目的とする。
第1発明の軌陸車は、道路を走行するための車輪と軌道を走行するための鉄輪とを備えた車体と、車体の下方に張り出し接地して車体を持ち上げた状態で車体を水平旋回することで道路走行と軌道走行とを相互に切り換え可能な転車台と、を備えている。そして、その転車台は、接地された状態で車体を水平旋回可能とする旋回手段と、車体に対し旋回手段を下方に張り出し接地して車体を持ち上げる張出手段と、を備え、張出手段と旋回手段との間にスライド手段が介装されることで旋回手段が車体前後方向にスライド可能なことを特徴とする。
第1発明の軌陸車は、張出手段と旋回手段との間にスライド手段を介装し、転車台のなかの旋回手段のみを車体前後方向にスライド可能に構成したので、スライド手段を軽量コンパクトなものとできる。
第2発明の軌陸車は、張出手段とスライド手段による旋回手段の張り出しは、張出手段の全ストロークのうちの前半ストロークである第1張出行程、スライド手段によるスライド行程、張出手段の残りストロークである第2張出行程、を順次経過することを特徴とする。
第2発明の軌陸車は、上記行程を経過して旋回手段を張り出すようにしたので、第1張出行程で転車台架装における障害物を避けて旋回手段を下方に向け張り出すことができる。そして、次にスライド行程で旋回手段を総合重心位置下方にスライドすることができる。
第3発明の軌陸車は、張出手段とスライド手段による旋回手段の張り出しは、張出手段による張出行程と、スライド手段によるスライド行程と、を同時経過することを特徴とする。
第3発明の軌陸車は、張出行程とスライド行程を同時に経過して旋回手段を張り出すようにしたので、転車台架装における障害物を避けつつも、最短コースで旋回手段を総合重心位置下方に向け張り出すことができる。そのため、旋回台張り出しに要する時間を最短にすることができる。
第4発明の軌陸車は、その張出手段は、車体に設置されたジャッキシリンダと、ジャッキシリンダのロッド下端に連結された水平なジャッキ板とを備え、ジャッキシリンダが伸長することでジャッキ板を車体下方に向け張り出し動作する。そして、そのスライド手段は、ジャッキ板の下方に平行に配置されたスライド板と、ジャッキ板とスライド板との間に介装されたスライドガイド部材とを備え、スライド板がスライドガイド部材によりガイドされて水平にスライド動作する。さらに、その旋回手段は、スライド板の下方に平行に配置された接地板と、スライド板と接地板との間に介装された旋回ベアリングとを備え、スライド板とともに一体的に水平移動した後、接地板が旋回ベアリングにガイドされて水平に旋回動作することを特徴とする。
第4発明の軌陸車は、上記具体的な構成要素を備えることにより、軌陸車の転車時に総合重心位置下方へ旋回手段をスライド可能となり、かつ転車台全体を軽量コンパクトなものとすることができる。
第5発明の軌陸車は、そのスライド手段には、ジャッキ板とスライド板との間にスライドシリンダが両板に平行に配置され、スライドシリンダの一端がジャッキ板に連結され、スライドシリンダの他端がスライド板に連結され、スライドシリンダが伸長することにより転車台のスライド板から下方の部分がスライド動作することを特徴とする。
第5発明の軌陸車は、スライド手段に動力用のスライドシリンダを配置し、スライドシリンダが伸長することにより転車台のスライド板から下方の部分がスライド動作するようにしたので、人力でスライドさせるものに比べより安全かつスピーディに軌陸車の総合重心位置下方に旋回手段をスライドさせることができる。
本発明の軌陸車は、市販車(トラックシャシー)に軌陸装置を架装する場合であって、既存の架装物が障害となって軌陸車全体としての総合重心位置に転車台の旋回手段を配置できないような場合であっても、スライド手段によって総合重心位置下方に旋回手段をスライドさせ、しかるのちに張出手段を張り出して車体を持ち上げることができるので、安定した転車作業を行うことができる。
さらに、転車台の張出手段と旋回手段との間にスライド手段を介装し、転車台のなかの旋回手段のみを車体前後方向にスライド可能に構成したので、スライド手段を軽量コンパクトなものとできる。
本発明に係る軌陸車の全体図である。 本発明に係る軌陸車の転車台である。 図2のA−A矢視断面図である。 図3のB部詳細図である。 図3のC−C矢視断面詳細図である。 本発明に係る軌陸車の転車台の動作フローである。 転車台の軌道上での張出状態を示している。 軌陸車の鉄輪走行姿勢を示している。 転車台の動作フローの第二実施例を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る軌陸車1の全体図である。軌陸車1は、市販のトラック2のシャシー4に移動式クレーンのクレーン上部3が架装されたものである。
軌陸車1は道路を走行するための車輪7と軌道5を走行するための鉄輪8とを備えた車体9と、車体9の下方に張り出し接地して車体9を持ち上げた状態で車体9を水平旋回することで道路走行と軌道走行とを相互に切り換え可能な転車台6とを備えている。
図1は、道路走行姿勢の軌陸車1が踏切で軌道5を直角に横切り、転車台6が軌道5の略上方となる位置で停車した状態を示している。より正確には、軌陸車1の総合重心位置10が軌道5の左右のレール13のちょうど中間部となる位置となるよう停車している。
10は、軌陸車1の図1に示した走行姿勢における総合重心を示すマークである。トラック2は3軸車であり、その後軸は後前軸11と後後軸12とで構成されている。図1に示すように、軌陸車1の総合重心10は後前軸11のやや前方の位置となっている。
なお、総合重心10の軌陸車1の左右方向の位置は、ほぼ車両中心に位置している。
後前軸11は駆動軸であるため、後前軸11の位置には大きなアクスル14(車軸14)が配置されている。一方、図1に示すように転車台6の下部は前後に長尺な構造であり、アクスル14とほぼ同じ高さに配置されるため、総合重心10の位置に転車台6を架装することができない。
そのため、図1に示すように、転車台6は総合重心10よりも車体9の前方に配置されている。より具体的には、転車台6を構成する張出手段20は総合重心10よりも前方で車体9に取り付けられている。図1に示す走行姿勢では、旋回手段21は、前後軸11のアクスル14を避けるため総合重心10よりも大きく前方に位置している。
図2は、本発明に係る軌陸車1の転車台6を示している。転車台6は、接地された状態で車体9を水平旋回可能とする旋回手段21と、車体9に対し旋回手段21を下方に張り出し接地して車体を持ち上げる張出手段20とを備えている。車体9の上側にはサブフレーム22が配置され固定されている。張出手段20はサブフレーム22に固定されている。
なお、図2に示した転車台6の張出手段20は全縮小し、スライド手段23により旋回手段21は車体前方側に位置しており、旋回手段21も走行時の旋回角度状態となっている。
図3は、図2のA−A矢視断面図である。車体9の上側に配置されたサブフレーム22の左右端部には、張出手段20が配置されている。張出手段20は、サブフレーム22の左右端部に配置されたサポート30とボルト連結された一対のジャッキ外箱31を備えている。ジャッキ外箱31の内側にジャッキ内箱32が上下方向に摺動自在となるよう嵌装されている。ジャッキ内箱32の内部にはジャッキシリンダ33が配置されており、ジャッキシリンダ33のシリンダ側端部はピン35によりジャッキ外箱31上部と連結され、ジャッキシリンダ33のロッド側端部はピン36によりジャッキ内箱32と連結されている。
図3に示すように、ジャッキ内箱32の下端は左右一対配置されたサポート37と一体に構成されている。さらに、その左右一対のサポート37はジャッキ板34と一体に構成されている。
上述した構成の張出手段20は、左右一対のジャッキシリンダ33が同期して伸長することで、ジャッキ板34を車体9の下方に向け張り出し動作する。
スライド手段23は、ジャッキ板34の下方に平行に配置されたスライド板40と、ジャッキ板34とスライド板40との間に介装された左右一対のスライドガイド部材41とを備えている。
図4は図3のB部詳細図であって、図3に示した左側のスライドガイド部材41の詳細を示している。スライドガイド部材41は、ジャッキ板34に一体となるよう取り付けられた上部ガイド材42と、スライド板40と一体になるよう取り付けられた下部ガイド材43とが組み合わされて構成されている。
上部スライドガイド材42の断面には三角形状凹部44が形成されており、長手方向全長に渡って同一断面形状となっている。一方、下部スライドガイド材43の断面には三角形状凸部45が形成されており、同様に長手方向全長に渡って同一断面形状となっている。
そして、三角形状凹部44と三角形状凸部45とが組み合わされた状態で、左右一対のスライドガイド部材41が構成され、スライドガイドされることで、ジャッキ板34に対しスライド板40が水平にスライド動作するようになっている。
なお、上部スライドガイド材42と下部スライドガイド材43が組み合わされる部分の断面形状は、上述したものに限らずお互いにスライド動作ができれば他の形状も取りうること勿論である。
図5は、図3のC−C矢視断面詳細図である。
スライド手段23には、ジャッキ板34とスライド板40との間にスライドシリンダ46が両板に平行に配置されている。スライドシリンダ46のシリンダチューブ側端部は、ジャッキ板34のサポート47にピン48連結され、ロッド側端部は、スライド板40のサポート50にピン51連結されている。そして、スライドシリンダ46は図示しない油圧供給手段により油圧供給されるようになっている。
上記構成により、スライドシリンダ46が伸長することにより、ジャッキ板34に対しスライド板40から下方の部分、すなわち旋回手段21が車体後方に向け水平にスライド動作する。
図5に示すように、旋回手段21は、スライド板40の下方に平行に配置された接地板52と、スライド板40と接地板52との間に介装された旋回ベアリング53とを備えている。
旋回ベアリング53の外輪54は、スライド板40に溶接されたリングプレート55にボルト付けされている。旋回ベアリングの内輪56は、接地板52に溶接されたリングプレート57にボルト付けされている。
この構成により、接地板52が旋回ベアリング53にガイドされて水平に旋回動作する。軌陸車1の転車作業の際には、接地板52が接地した状態でスライド板40より上側の部分、すなわち軌陸車1全体を水平旋回させることができる。
図6は、本発明に係る軌陸車1の転車台6の動作フローである。以下、図1〜図5に記載された構成の転車台6の動作を図6の動作フローに基づき説明する。
ステップ1では、図1に示した張出手段20による旋回手段21の第1張出行程が行われる。具体的には、図3に示した一対のジャッキシリンダ33が同期して伸長することで、スライド手段23と旋回手段21が軌道5に接近する方向へ下降し、図5に示した接地板52が軌道5に接触する手前(数10mm程度手前)で停止する。
ステップ2では、図3〜図5で示したスライド手段23による旋回手段21のスライド行程が行われる。具体的には、図5に示したスライドシリンダ46が伸長することにより、旋回ベアリング53の中心(旋回中心)が軌陸車1の総合重心10の真下となる位置まで移動し停止する。
ステップ3では、張出手段20による第2張出行程が行われる。具体的には、図3に示した一対のジャッキシリンダ33が同期して残りのストロークを伸長することで、スライド手段23と旋回手段21が軌道5に接触する。そしてさらにジャッキシリンダ33が伸長することで軌陸車1を軌道5の上方に押し上げ、停止する。
図7は、転車台6の軌道5上でのステップ3終了時の張出状態を示している。張出手段20により軌陸車1の車体9は軌道5上に押し上げられている。
この時、軌陸車の総合重心10は、旋回手段21の旋回ベアリング53の中心真上に位置している。
このように、本発明の軌陸車1では、転車台6の張出手段20とスライド手段23とが図6に示した張り出し行程を順次経過することにより、転車台6の架装上障害となった車体9の架装物(アクスル14)を避けつつ旋回手段21を軌陸車1の総合重心10の真下へ張り出すことができる。
なお、上記の張出行程は、張出手段20とスライド手段23とを人が順次手動により切り替え操作するようにしても良いし、センサーと制御装置を備えた自動張出装置を備えることで、自動張り出しとすることもできる。
ステップ4では、旋回手段21による軌陸車1の軌道5上での旋回を行う。この時、軌陸車1の総合重心10が旋回手段21の真上に位置しているので、軌陸車1が転倒せず安定した旋回を行うことができる。
図1に示した鉄輪8が軌道5のレール13真上に来るまで旋回動作させる。
ステップ5では、図1に示した鉄輪8を軌道5のレール13に向け、図示しない鉄輪張出装置により張り出す。
ステップ6では、図3に示した一対のジャッキシリンダ33が同期して縮小することで、張出状態の鉄輪8が軌道5のレール13上に載置される。
図8は、鉄輪8がレール13に載置された、ステップ6が終了し軌陸車1が鉄輪走行姿勢となった状態を示している。
以上のように、本発明の軌陸車1は、市販車(トラックシャシー)に軌陸装置を架装するため軌陸車1全体としての総合重心位置10に転車台6の旋回装置を配置できないような場合であっても、スライド手段23によって総合重心10位置に旋回手段21をスライドさせ、しかるのちに転車台を張り出して車体9を持ち上げることができるので、車体9が前後に傾くことなく安定した転車作業を行うことができる。
さらに、転車台6の張出手段20と旋回手段21との間にスライド手段23を介装し、転車台6のなかの旋回手段21のみを車体9前後方向にスライド可能に構成したので、スライド手段23を軽量コンパクトなものとできる。
図9は、転車台6の動作フローの第二実施例を示している。
ステップ1では、張出手段20による張出行程とスライド手段23によるスライド行程が同時に行われる。それにより、一気に転車台6の軌道5上での張出状態を示している図7の状態に持っていく。図7では張出手段20により軌陸車1の車体9は軌道5上に押し上げられている。
ステップ2以降の動作は、図6に示した行程と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図9に示した第二実施例の動作フローでは、張出手段20による張出行程を第1、第2に分ける必要がなく、スライド行程を張出行程と同時に行うことができる。そのため、図6に示した第1実施例の張出行程に比べ、張り出しに要する時間を短縮することが可能となる。
1:軌陸車
5:軌道
6:転車台
7:車輪
8:鉄輪
9:車体
20:張出手段
21:旋回手段
23:スライド手段
33:ジャッキシリンダ
34:ジャッキ板
40:スライド板
41:スライドガイド部材
46:スライドシリンダ
52:接地板
53:旋回ベアリング

Claims (5)

  1. 道路を走行するための車輪と軌道を走行するための鉄輪とを備えた車体と、車体の下方に張り出し接地して車体を持ち上げた状態で車体を水平旋回することで道路走行と軌道走行とを相互に切り換え可能な転車台と、を備えた軌陸車において、
    前記転車台は、接地された状態で前記車体を水平旋回可能とする旋回手段と、前記車体に対し前記旋回手段を下方に張り出し接地して車体を持ち上げる張出手段と、を備え、前記張出手段と前記旋回手段との間にスライド手段が介装されることで前記旋回手段が車体前後方向にスライド可能なことを特徴とする軌陸車。
  2. 前記張出手段と前記スライド手段による前記旋回手段の張り出しは、前記張出手段の全ストロークのうちの前半ストロークである第1張出行程、前記スライド手段によるスライド行程、前記張出手段の残りストロークである第2張出行程、を順次経過することを特徴とする請求項1に記載された軌陸車。
  3. 前記張出手段と前記スライド手段による前記旋回手段の張り出しは、前記張出手段による張出行程と、前記スライド手段によるスライド行程と、を同時経過することを特徴とする請求項1に記載された軌陸車。
  4. 前記張出手段は、前記車体に設置されたジャッキシリンダと、当該ジャッキシリンダのロッド下端に連結された水平なジャッキ板とを備え、前記ジャッキシリンダが伸長することで前記ジャッキ板を車体下方に向け張り出し動作し、
    前記スライド手段は、前記ジャッキ板の下方に平行に配置されたスライド板と、前記ジャッキ板と前記スライド板との間に介装されたスライドガイド部材とを備え、前記スライド板が前記スライドガイド部材によりガイドされて水平にスライド動作し、
    前記旋回手段は、前記スライド板の下方に平行に配置された接地板と、前記スライド板と前記接地板との間に介装された旋回ベアリングとを備え、前記スライド板とともに一体的に水平移動した後、前記接地板が前記旋回ベアリングにガイドされて水平に旋回動作することを特徴とする、請求項1〜3に記載された軌陸車。
  5. 前記スライド手段には、前記ジャッキ板と前記スライド板との間にスライドシリンダが両板に平行に配置され、当該スライドシリンダの一端が前記ジャッキ板に連結され、前記スライドシリンダの他端が前記スライド板に連結され、前記スライドシリンダが伸長することにより前記転車台の前記スライド板から下方の部分がスライド動作することを特徴とする、請求項4に記載された軌陸車。
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