JP2017159759A - 軌陸車の転車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転車装置設置付近に転車台設置のための障害となる構造物がある場合であっても、転車台格納状態で転車台が上記構造物に干渉しないようにする一方、車両浮上状態で車両を安定支持し得るようにすること。
【解決手段】軌陸車の転車装置4は、昇降ジャッキ41とターンテーブル式の転車台45とを有し、転車台45は、昇降ジャッキ41を縮小させた転車台格納状態で転車台回転中心Pが車両重心位置Gから前方又は後方に位置ずれした状態で取付けている一方、昇降ジャッキ41は、昇降ジャッキ縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に転車台回転中心Pと車両重心位置AGとが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置していることにより、転車台格納状態で転車台45が車両側構造物に干渉しないようにする一方、車両浮上状態で車両1を安定支持し得るようにしている。
【選択図】 図3
【解決手段】軌陸車の転車装置4は、昇降ジャッキ41とターンテーブル式の転車台45とを有し、転車台45は、昇降ジャッキ41を縮小させた転車台格納状態で転車台回転中心Pが車両重心位置Gから前方又は後方に位置ずれした状態で取付けている一方、昇降ジャッキ41は、昇降ジャッキ縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に転車台回転中心Pと車両重心位置AGとが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置していることにより、転車台格納状態で転車台45が車両側構造物に干渉しないようにする一方、車両浮上状態で車両1を安定支持し得るようにしている。
【選択図】 図3
Description
本願発明は、車体に道路走行用のタイヤ車輪と軌道走行用の鉄輪とを備え、さらに車両を道路と軌道との間で乗せ替える際に使用する転車装置を備えた軌陸車に関するものである。
この種の軌陸車の一例として、従来から図7に示すものがある。この図7の軌陸車は、車体10に道路走行用のタイヤ車輪12(前後3軸で合計6輪)と軌道走行用の鉄輪31(前後左右の4輪)とを備え、さらに車両1の重心位置G付近に車両を浮上させるとともに車両浮上状態で該車両を水平旋回可能に支持し得る転車装置4を設けている。尚、図7の軌陸車では、車体10上にクレーン作業機2を搭載したクレーン作業車を採用しているが、軌陸車としてはクレーン作業車のほかにダンプトラックや高所作業車等も採用可能である。
図7の軌陸車における転車装置4は、昇降ジャッキ41(左右に一対ある)の下部にターンテーブル式の転車台45を取付けて構成されている。尚、転車台45は、上側の基盤46の下部に接地盤47を水平回転自在に取付けたものである。
そして、軌陸車を道路5から軌道6(2本のレール61,61)上に乗せ替えるには、次のように行う。まず、車両1を踏切(道路5と軌道6の交差点)まで自走させて停車させ、そこで転車装置4の昇降ジャッキ41を伸長させると、転車台45が接地した後、軌陸車全体を浮上状態で支持できる(転車台45が符号45′で示す鎖線図示状態となる)。そして、その車両浮上状態で各鉄輪31を使用位置(符号31′の鎖線図示位置)まで下動させ、続いて車両1を水平旋回させて各鉄輪31′を左右のレール61,61上に対応させ、その状態で昇降ジャッキ41を縮小させることで、各鉄輪31′をそれぞれのレール61,61上に載せることができる(軌陸車が軌道上を走行可能となる)。
従来の軌陸車(例えば図7のもの)の転車装置4は、車両1を浮上状態で安定支持するために、昇降ジャッキ41を車両1の重心位置G付近において鉛直姿勢で取付けている一方、転車台45の回転中心Pを車両重心位置Gの直下に位置させている。尚、転車装置4の昇降ジャッキ41を車両重心位置G付近において鉛直姿勢で取付けた公知例として、例えば特許第3438161号公報(特許文献1)に開示されたものがある。
ところで、本願の技術的背景として、次のことがある。即ち、軌陸車の中には、車両1の重心位置G付近の下方に転車台45を配置するのに障害となる(干渉する)構造物が設置されたものがある。例えば、図7の軌陸車のように、車軸(アクスル)が前後に3軸あって、その中間アクスル13が平面視で車両重心位置Gに近い位置にある場合は、転車台45の後端部45aが中間アクスル13に干渉するおそれがあるので、転車台回転中心Pを車両重心位置Gの直下に位置させることができないことがある。
そして、上記図7のように、転車台格納状態において転車台45の後端部45aが中間アクスル13に干渉するおそれがある場合は、転車装置4全体を車両重心位置Gより前側に設置したり、あるいは昇降ジャッキ41は車両重心位置Gのままで転車台回転中心Pを昇降ジャッキ41の軸線Qより前側に位置ずれさせて取付けると(いずれも転車台45の後部側に余剰空間を確保できる)、転車台格納状態で転車台45が中間アクスル13に干渉しないものの、転車装置4で車両1を浮上支持させたときに、転車台回転中心Pが車両重心位置Gより前側に位置ずれするので、車両1の支持状態が不安定になる(車両1が後側に傾動するおそれがある)。
尚、転車台45を配置する際の障害となる構造物としては、上記中間アクスル13のほかに、車両重心位置に近い位置で車体下部に取付けられる各種の機材も対象になる。
そこで、本願発明は、上記した従来の転車装置の問題、即ち、車両重心位置の近傍位置に転車台配置のための障害物となる構造物がある場合において、転車台格納状態で転車台が車両側の構造物に干渉したり(図7の場合)、あるいは図7の干渉問題を回避するために転車台回転中心を車両重心位置より位置ずれさせた場合では車両浮上状態で転車台回転中心が車両重心位置から位置ずれする(車両支持状態が不安定になる)、という問題を改善し得るようにした軌陸車の転車装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、軌陸車の転車装置を対象にしたものである。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、車体に道路走行用のタイヤ車輪と軌道走行用の鉄輪と車両を該車両の重心位置付近で浮上させるとともに車両浮上状態で該車両を水平旋回可能に支持し得る転車装置とを備えた軌陸車において、上記転車装置は、車体に取付けた昇降ジャッキと該昇降ジャッキの下部に取付けられたターンテーブル式の転車台とを有し、上記転車台は、昇降ジャッキを縮小させた転車台格納状態で転車台の回転中心が車両の重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けている一方、上記昇降ジャッキは、該昇降ジャッキを縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に上記転車台の回転中心と上記車両の重心位置とが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置している、ことを特徴とする軌陸車の転車装置である。
本願請求項1の発明は、車体に道路走行用のタイヤ車輪と軌道走行用の鉄輪と車両を該車両の重心位置付近で浮上させるとともに車両浮上状態で該車両を水平旋回可能に支持し得る転車装置とを備えた軌陸車において、上記転車装置は、車体に取付けた昇降ジャッキと該昇降ジャッキの下部に取付けられたターンテーブル式の転車台とを有し、上記転車台は、昇降ジャッキを縮小させた転車台格納状態で転車台の回転中心が車両の重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けている一方、上記昇降ジャッキは、該昇降ジャッキを縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に上記転車台の回転中心と上記車両の重心位置とが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置している、ことを特徴とする軌陸車の転車装置である。
尚、以下の説明では、上記転車台の回転中心のことを単に「転車台回転中心」といい、上記車両の重心位置のことを単に「車両重心位置」ということがある。
本願請求項1の転車装置では、転車台を、転車台格納状態で転車台回転中心が車両重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けているが、このようにすると転車台格納状態において転車台回転中心を車両重心位置から位置ずれさせた側(前方又は後方)とは反対側(後方又は前方)の転車台近傍位置に余剰空間を確保できる。そして、その余剰空間部分は、車両重心位置付近に装備された車両側の構造物の設置スペース(干渉防止用)となるものであるが、車両側構造物の装備位置によって転車台の取付位置を車両重心位置から前方にずらすか後方にずらすかを選択する。
ところで、転車台格納状態において、転車台回転中心が車両重心位置から位置ずれしたままで昇降ジャッキが鉛直方向に伸長すると、車両を浮上支持させた状態で転車台回転中心と車両重心位置とが位置ずれして、車両浮上支持状態が不安定になる、という背景がある。
そこで、本願請求項1の発明(転車装置)では、昇降ジャッキを、その縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に、転車台回転中心と車両重心位置とが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置しているが、このようにすることで上記車両浮上状態において転車台回転中心と車両重心位置とが前後方向に近づくようにしている。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の転車装置において、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、転車台回転中心が昇降ジャッキの軸線に対して前方又は後方に位置ずれした状態で転車台を昇降ジャッキに取付けていることを特徴としている。
本願請求項2の発明は、上記請求項1の転車装置において、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、転車台回転中心が昇降ジャッキの軸線に対して前方又は後方に位置ずれした状態で転車台を昇降ジャッキに取付けていることを特徴としている。
[本願請求項3の発明]
本願請求項3の発明は、上記請求項1の転車装置において、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、昇降ジャッキの軸線が車両重心位置に対して前方又は後方に位置ずれした状態で昇降ジャッキを車体に取付けていることを特徴としている。
本願請求項3の発明は、上記請求項1の転車装置において、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、昇降ジャッキの軸線が車両重心位置に対して前方又は後方に位置ずれした状態で昇降ジャッキを車体に取付けていることを特徴としている。
[本願請求項4の発明]
本願請求項4の発明は、上記請求項1から3のいずれか1項の転車装置において、転車台は、該転車台を地面に接地させた車両浮上状態で、車両重心位置が転車台回転中心に近づくように車体に対して微小角度だけ傾斜させた傾斜状態で昇降ジャッキに取付けていることを特徴としている。
本願請求項4の発明は、上記請求項1から3のいずれか1項の転車装置において、転車台は、該転車台を地面に接地させた車両浮上状態で、車両重心位置が転車台回転中心に近づくように車体に対して微小角度だけ傾斜させた傾斜状態で昇降ジャッキに取付けていることを特徴としている。
この種の軌陸車では、車体上に各種の作業機を搭載するが、走行状態では、ほとんどの場合、車体が地面と平行になっている。そして、この請求項4の発明では、請求項1における傾斜状態で取付けている昇降ジャッキによる転車台回転中心と車両重心位置との近づけ機能に加えて、転車台が接地した車両浮上状態で転車台の上記微小角度傾斜分だけ車両全体を傾動させることで、車両重心位置を転車台回転中心に近づけ得るようにしたものである。
[本願請求項5の発明]
本願請求項5の発明は、上記請求項1から4のいずれか1項の転車装置において、車体あるいは転車台に、車両を軌道と交差する方向から該軌道上に乗り入れた際に、転車台を接地させた車両浮上状態から車両を軌道と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪がそれぞれ2本の軌道上に乗り得る位置を指示する指標を設けていることを特徴としている。
本願請求項5の発明は、上記請求項1から4のいずれか1項の転車装置において、車体あるいは転車台に、車両を軌道と交差する方向から該軌道上に乗り入れた際に、転車台を接地させた車両浮上状態から車両を軌道と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪がそれぞれ2本の軌道上に乗り得る位置を指示する指標を設けていることを特徴としている。
この請求項5の発明で用いられる指標としては、転車台の適所に例えば軌道のレール位置に位置合わせし得るポイントマークを設けたものでもよいし、あるいは車体側から軌道部分に対して転車台の適正接地位置を指示するレーザー光を照射し得るようにしたものでもよい。
そして、この請求項5の発明では、上記指標による指示位置は、転車台格納位置にある転車台が接地する際に該転車台が昇降ジャッキの傾斜方向に沿って下動することによる転車台の前後変位量を加味して設定されている。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の発明の転車装置では、転車台を昇降ジャッキに対して、転車台格納状態で転車台回転中心が車両重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けているので、転車台格納状態において転車台を上記位置ずれさせた側とは反対側の転車台近傍位置に車両側構造物に対する干渉防止用の余剰空間を確保できる。
本願請求項1の発明の転車装置では、転車台を昇降ジャッキに対して、転車台格納状態で転車台回転中心が車両重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けているので、転車台格納状態において転車台を上記位置ずれさせた側とは反対側の転車台近傍位置に車両側構造物に対する干渉防止用の余剰空間を確保できる。
従って、車両重心位置付近に車両側の構造物が装備されていても、転車台を該構造物に干渉しない状態で昇降ジャッキに取付けることができる。
他方、昇降ジャッキを、その縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に、転車台回転中心と車両重心位置とが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置しているので、転車台格納状態において転車台回転中心と車両重心位置とが前後に位置ずれしていたものであっても、車両浮上状態では転車台回転中心と車両重心位置とが前後方向に近づくことにより、車両を浮上状態で安定支持できるという効果がある。
[本願請求項2及び2の発明の効果]
本願請求2及び3の発明の転車装置は、いずれも上記請求項1における、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるための具体的構成を特定したものであって、本願請求2及び3の各発明も、上記請求項1と同じ効果を有している。
本願請求2及び3の発明の転車装置は、いずれも上記請求項1における、転車台格納状態で転車台回転中心を車両重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるための具体的構成を特定したものであって、本願請求2及び3の各発明も、上記請求項1と同じ効果を有している。
[本願請求項4の発明の効果]
本願請求4の発明の転車装置では、転車台を地面に接地させた車両浮上状態で車両重心位置が転車台回転中心に近づくように、上記転車台を車体に対して微小角度だけ傾斜させた傾斜状態で昇降ジャッキに取付けている。
本願請求4の発明の転車装置では、転車台を地面に接地させた車両浮上状態で車両重心位置が転車台回転中心に近づくように、上記転車台を車体に対して微小角度だけ傾斜させた傾斜状態で昇降ジャッキに取付けている。
従って、この請求項4の転車装置では、請求項1における傾斜状態で取付けている昇降ジャッキによる転車台回転中心と車両重心位置との近づけ機能に加えて、転車台が接地した車両浮上状態で転車台の微小角度傾斜分だけ車両重心位置が転車台回転中心に近づく方向に車両全体を傾動させることができるので、車両浮上状態において車両重心位置を転車台回転中心に一層近づけることができる(車両浮上状態で車両を一層安定支持できる)という効果がある。
[本願請求項5の発明の効果]
本願請求5の発明の転車装置では、車体あるいは転車台に、車両を軌道と交差する方向から該軌道上に乗り入れた際に、転車台を接地させた車両浮上状態から車両を軌道と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪がそれぞれ2本の軌道上に乗り得る位置を指示する指標を設けている。
本願請求5の発明の転車装置では、車体あるいは転車台に、車両を軌道と交差する方向から該軌道上に乗り入れた際に、転車台を接地させた車両浮上状態から車両を軌道と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪がそれぞれ2本の軌道上に乗り得る位置を指示する指標を設けている。
従って、請求項1のように転車台が昇降ジャッキ傾斜方向に沿って下動することで、転車台格納状態から転車台が接地するまでに転車台が前後に変位するものであっても、軌陸車を軌道上に乗り入れたときに、指標7により転車台を正確位置(転車後に各鉄輪をそれぞれの軌道レール上に載せ得る位置)に接地させるための指示を提供できるという効果がある。
図1〜図6を参照して本願の実施例を説明すると、図1及び図2の軌陸車は、車体10に道路走行用のタイヤ車輪12と軌道走行用の鉄輪31と車両1全体を浮上支持し得る転車装置4とを備えて構成されている。尚、本願の説明において、車両1と軌陸車とは同じものであり、後述する車両1の重心と軌陸車全体の重心とは同じものを意味する。
図1及び図2の実施例では、軌陸車として車体10(左右のシャシフレーム11,11)上にクレーン作業機2を搭載したクレーン作業車を採用している。そして、この実施例の軌陸車(車両1)では、車体10に前後3つのアクスル13(合計6つのタイヤ車輪12,12・・)と前後左右(合計4つ)の鉄輪31,31・・とを有している。
ところで、図1及び図2に示すように、前後3つのアクスル13を有した車両(軌陸車)1では、前後中間位置にあるアクスル13が車両1の重心位置Gの後側のかなり近い位置に配置されることが多い。尚、以下の説明では、前後中間位置にあるアクスル13を中間アクスル13ということがある。
車両1を浮上支持する転車装置4は、車両重心位置Gの近傍位置に設置されたもので、車体10に取付けた左右一対の昇降ジャッキ41と、該両昇降ジャッキ41の下部に取付けたターンテーブル式の転車台45とを有したものである。尚、この転車装置4は、車両重心位置G付近で車両1を浮上支持するものであるので、昇降ジャッキ41は車両側面視において車両重心位置Gにかなり近い位置に固定されている。
この実施例の転車装置4は、昇降ジャッキ41の伸縮ストロークが615mm程度で、転車台45を上方に格納した状態(以下、これを転車台格納状態という)における転車台45下面と地面との上下間隔が130mm程度になるように設定したものである。尚、これらの各寸法は一例であって特に限定するものではない。
上記昇降ジャッキ41は、図2に示すように、左右のシャシフレーム11,11の各外側面に左右一対取付けている。上記転車台45は、上部側の基盤46に対して下部側の接地盤47を水平回転自在に組付けたものである。左右の昇降ジャッキ41,41の各下端部は、転車台45の基盤46の左右端部位置にそれぞれ固定している。
そして、転車装置4は、転車台格納状態から昇降ジャッキ41を伸長させると、転車台45の接地盤47が接地した後、車両1を地面から浮上させることができる一方、車両浮上状態では転車台45の回転中心Pを中心にして車両1を水平旋回させ得る機能を有するものである。
ところで、図1の軌陸車においても、車両重心位置Gが中間アクスル13の前側のかなり近い位置にあり、且つ転車装置4を車両重心位置Gの近くに設置しているが、その場合、上記[背景技術]の項で図7を例にして説明したように、転車台回転中心Pが車両重心位置Gの直下位置で且つ昇降ジャッキ41を鉛直姿勢に取付けたものでは、転車台格納状態において転車台45(後端部45a)が中間アクスル13に干渉するおそれが生じる。他方、図7のように、転車台格納状態で転車台45が中間アクスル13に干渉するのを防止するのに、転車装置4全体を車両重心位置Gよりかなり前側に設置したり、あるいは昇降ジャッキ41は車両重心位置Gのままで転車台回転中心Pを昇降ジャッキ41の軸線Qより前側に位置ずれさせて取付けることが考えられるが、それらの場合は転車台45の後部側に余剰空間ができて転車台格納状態で転車台45が中間アクスル13に干渉しなくなるものの、転車装置4で車両1を浮上させたときに、転車台回転中心Pが車両重心位置Gより前側に位置ずれするので、車両1の支持状態が不安定になる。
そこで、本願は、転車装置4として車両重心位置G付近で車両1を浮上させ得るようにしたものであっても、転車台格納状態において転車台45と車体側構造物(中間アクスル13)との間に両材(45と13)が干渉しないようにすることと、車両浮上状態において車両1を安定支持できるようにすること、の両機能を達成し得るようにした転車装置4を提供するものである。
本願実施例の転車装置4は、次の構成を有している。まず転車装置4の転車台45は、昇降ジャッキ41を縮小させた転車台格納状態(図1及び図3の実線図示状態)で転車台回転中心Pが車両重心位置Gから前方(中間アクスル13から離れる側)に位置ずれした状態で取付けられている。
そして、この実施例では、上記のように転車台格納状態において転車台回転中心Pを車両重心位置Gから前方に位置ずれさせるための第1の手段として、図3に拡大図示ように、車両側面視において転車台回転中心Pが昇降ジャッキ41の軸線Qに対して前方に位置ずれした状態で該転車台45を昇降ジャッキ41の下端部に取付けている。具体的には、昇降ジャッキ41の下端部に対する転車台45の前後方向取付位置R(図3における昇降ジャッキ軸線Qと転車台基盤46との交点)を、車両側面視において転車台45の後端45aから転車台全長の例えば1/3〜1/4程度の長さ位置に設定している。この場合、上記取付位置Rと転車台回転中心Pとの間が水平距離L(図3)として例えば150〜200mm程度離間するようになり、このことによって転車台回転中心Pを車両重心位置Gより前方側に位置ずれさせる機能が発生する。尚、この第1の手段は、本願請求項2に対応するものである。
又、上記のように転車台格納状態において転車台回転中心Pを車両重心位置Gから前方に位置ずれさせるための第2の手段として、図3に拡大図示するように、昇降ジャッキ41の軸線Qが車両重心位置Gより前方に寄った状態で該昇降ジャッキ41を車体10(シャシフレーム11)の側面に取付けている。この場合も、転車装置4全体が車両重心位置Gより前方に位置ずれすることにより、転車台回転中心Pを車両重心位置Gより前方側に位置ずれさせる機能が発生する。尚、この第2の手段は、本願請求項3に対応するものである。
そして、上記のように、転車台格納状態において転車台回転中心Pを車両重心位置Gから前方に位置ずれさせておくと、転車台45の車両後方側に余剰空間を確保できることになる。
他方、転車装置4の昇降ジャッキ41は、該昇降ジャッキ41を縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に転車台回転中心Pと車両重心位置Gとが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置している。昇降ジャッキ41(軸線Q)の傾斜角度a(図3)は、図1及び図3(実線図示)に示す転車台格納状態において、車体10に対して約80°程度の角度をもった状態で後方側に下降傾斜するように設定している。
そして、この実施例では、転車台45が干渉するおそれがある車両側構造物は、車両重心位置Gの後側近くにある中間アクスル13であるが、図3に示す転車台格納状態では転車台回転中心Pが車両重心位置Gより水平距離M(例えばM=120mm程度)だけ前方にあって転車台45全体が前方側に寄っているので、転車台後端部45aと中間アクスル13との間には前後方向に余剰空間が確保されている。従って、転車装置4の昇降ジャッキ41を車両重心位置G付近に取付けていても、転車台格納状態で転車台45が中間アクスル13に干渉するのを防止できる。
又、昇降ジャッキ41が図3の縮小状態から車両1を浮上支持させるまで伸長する過程で、転車台45が図3に鎖線図示(符号45′)するように接地するまでは、該転車台45が昇降ジャッキ41の傾斜方向と同方向に斜め下動し、さらに転車台接地後は車両1が昇降ジャッキ41の傾斜方向と同方向に斜め上動することで、それぞれ転車台回転中心Pと車両重心位置Gとが近づく方向に変位するようになり、車両1を最終浮上状態まで上動させたときには、上記転車台回転中心Pと上記車両重心位置Gとがかなり近づくことになる。尚、昇降ジャッキ41の傾斜のみによる上記転車台回転中心Pと上記車両重心位置Gとが前後方向に近接する距離は、昇降ジャッキ41の伸縮ストロークが上記615mmである場合は約100mm前後である。
このように、転車台45を接地させた車両浮上状態で、転車台回転中心Pと車両重心位置Gとが前後方向に近づいていると、転車装置4による車両1の浮上支持状態が安定し、次に行う車両方向変換作業(転車作業)がスムーズに行える。
尚、図5の状態は、次に説明するように、転車台45を車体10に対して微小角度(例えば角度2°程度)だけ傾斜させていることによる車両前傾機能が加味されて、車両側面視において転車台回転中心Pと車両重心位置Gとがほぼ同一鉛直線上に並んでいるが、昇降ジャッキ41の傾斜角度a(a=約80°)だけでは、転車台回転中心Pが車両重心位置Gの直下に対して僅かに(例えば20mm程度だけ)前方に位置するようになる。
そこで、本願実施例の転車装置4は、上記昇降ジャッキ41を車体10に対して上記傾斜角度a(a=約80°)だけ傾斜させたことによる上記転車台回転中心Pと車両重心位置Gとの近接機能に加えて、転車台45を車体10に対して微小角度b(b=約2°)だけ前方側に上り傾斜させることにより、車両重心位置Gを転車台回転中心Pにさらに近づけるようにしている。尚、この転車台45は、車両1の走行状態においても、地面に対しても微小角度b(b=約2°)だけ前方側に上り傾斜している。
このように、転車台45を車体10(及び地面)に対して微小角度bだけ傾斜させていると、転車台格納状態から昇降ジャッキ41が伸長して、図3に鎖線図示するように転車台45′が傾斜姿勢のままで転車台下面の一端(後端)45b′が接地した後、さらに昇降ジャッキ41が伸長することで、図4に示すように転車台45の下面全面が地面に接触するようになるが、そのとき、転車台45を予め微小角度bだけ前方側に上り傾斜させていた角度だけ車両1全体を前傾させることになる。即ち、図4に示す転車台45下面が地面に対して全面接触した状態では、昇降ジャッキ41の軸線Q′が図3の元の角度a(a=約80°)より微小角度b(b=約2°)だけ小さい角度c(c=約78°)となり、車両重心が元の位置Gより僅かに前方の符号G′の位置に変位する。そして、転車台45の全面接地後は、昇降ジャッキ41が図4の傾斜角度c(約78°)のままで伸長するので、車両重心位置Gも該傾斜角度cの方向に上動することになり、昇降ジャッキ41の最伸長状態では、図5(及び図6)に示すように転車台回転中心Pと車両重心位置Gとが鉛直方向のほぼ同位置に位置するようになる。従って、この実施例の転車装置4では、昇降ジャッキ41の上記傾斜角度aと転車台45の上記微小傾斜角度bによる転車台回転中心Pと車両重心位置Gとの近づけ機能により、図5及び図6に示す車両浮上状態での安定性が一層良好となる。尚、上記のように、転車台45を微小角度bだけ傾斜させることは、本願請求項4に対応するものである。
ところで、この種の軌陸車は、道路5上から軌道6上に乗せ替える際には、まず車両1を軌道6と交差する方向から該軌道6上に乗り入れた後、転車装置4の転車台45を軌道6の両レール61,61間の適正位置(転車後に左右の鉄輪31,31を正確に各レール61,61上に乗せ得る位置)に接地させる必要があるが、この実施例の転車装置4では、図1及び図3に示す転車台格納状態から図4に示す転車台接地状態に移行させる際に、転車台45が昇降ジャッキ41の傾斜方向(軸線Qの延長方向)に移動するので、該転車台45が元の格納位置から若干長さ(例えば22〜23mm程度)だけ車両後方側に変位するようになる。
そこで、この実施例の転車装置4には、車両1を軌道6と交差する方向から軌道6上に乗り入れた際に、転車台45が上記適正位置にある状態で車両1が停車していることを指示する指標7を設けている。尚、この指標7は、転車台45を地面上に接地させた車両浮上状態から車両1を軌道6と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪31,31がそれぞれ2本の軌道(レール61,61)上に乗り得る位置を指示するものである。
この実施例で採用している指標7は、図2及び図3に示すように転車台45(接地盤47)の左右各側端面の前後2箇所(合計4箇所)に、左右各レール61,61の直上位置に対応させるためのポイントマーク(図3の逆三角形の表示)を設けたものである。そして、この各指標7,7・・は、図3に示す(実線図示する)転車台格納状態から図4に示す転車台45を接地させるまでの転車台後方変位長さ(22〜23mm程度)を加味して、車両1を軌道6上に乗り入れて該車両1が上記適正位置で停車したときの各レール61,61の直上方に対応する位置に設定している。
そして、車両1を軌道6上に乗り入れた際に、該車両1を前後に微調整移動させて、上記各指標7,7・・をそれぞれ両レール61,61の直上位置に合致させることで、車両1を軌道6上の上記適正位置(転車後に各鉄輪31,31・・を両レール61,61上に載せ得る位置)に停車させることができる。
本願の転車装置4としては、上記実施例のほかに、次の構成を採用してもよい。
まず、上記実施例では、転車台45の干渉対象として車両重心位置Gの後側近くに設置されている中間アクスル13で説明しているが、車種によっては車両重心位置Gの前側近傍に干渉対象物となる他の機材が設置されていることあり、その場合は、車両重心位置Gの後方近傍位置に転車装置4の昇降ジャッキ41を配置する一方、該昇降ジャッキ41を上記実施例とは逆に前方に下降傾斜する姿勢で取付けることで、上記実施例と同様の機能を達成することができる。
又、車両1を軌道6上の適正位置で停車させるための指標7として、上記実施例では、転車台45の左右側端面(4箇所)に軌道の各レール61,61に位置合わせし得るポイントマークを設けたものを採用しているが、他の実施例では、例えば車体10の適所から軌道6部分に対して転車台45の適正接地位置を指示するレーザー光を照射し得るようにしたものを採用することができる。
1は車両、2はクレーン作業機、4は転車装置、5は道路、6は軌道、7は指標、10は車体、12はタイヤ車輪、13は中間アクスル、31は鉄輪、41は昇降ジャッキ、45は転車台、46は基盤、47は接地盤、61は軌道のレールである。
Claims (5)
- 車体に道路走行用のタイヤ車輪と軌道走行用の鉄輪と車両を該車両の重心位置付近で浮上させるとともに車両浮上状態で該車両を水平旋回可能に支持し得る転車装置とを備えた軌陸車において、
上記転車装置は、上記車体に取付けた昇降ジャッキと該昇降ジャッキの下部に取付けられたターンテーブル式の転車台とを有し、
上記転車台は、上記昇降ジャッキを縮小させた転車台格納状態で上記転車台の回転中心が上記車両の重心位置から前方又は後方に位置ずれした状態で取付けている一方、
上記昇降ジャッキは、該昇降ジャッキを縮小状態から車両が浮上する車両浮上状態まで伸長させた際に上記転車台の回転中心と上記車両の重心位置とが近づく方向に変位するような傾斜状態で設置している、
ことを特徴とする軌陸車の転車装置。 - 請求項1において、
上記転車台格納状態で上記転車台の回転中心を上記車両の重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、上記転車台の回転中心が上記昇降ジャッキの軸線に対して前方又は後方に位置ずれした状態で上記転車台を上記昇降ジャッキに取付けている、
ことを特徴とする軌陸車の転車装置。 - 請求項1において、
上記転車台格納状態で上記転車台の回転中心を上記車両の重心位置から前方又は後方に位置ずれさせるのに、上記昇降ジャッキの軸線が上記車両の重心位置に対して前方又は後方に位置ずれした状態で上記昇降ジャッキを上記車体に取付けている、
ことを特徴とする軌陸車の転車装置。 - 請求項1から3のいずれか1項において、
上記転車台は、該転車台を地面に接地させた車両浮上状態で、上記車両の重心位置が上記転車台の回転中心に近づくように上記車体に対して微小角度だけ傾斜させた傾斜状態で取付けている、
ことを特徴とする軌陸車の転車装置。 - 請求項1から4のいずれか1項において、
上記車体あるいは上記転車台に、車両を軌道と交差する方向から該軌道上に乗り入れた際に、上記転車台を接地させた車両浮上状態から上記車両を軌道と平行に向く姿勢に転車させた状態で左右の鉄輪がそれぞれ2本の軌道上に乗り得る位置を指示する指標を設けている、
ことを特徴とする軌陸車の転車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016045135A JP2017159759A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 軌陸車の転車装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7473220B2 (ja) | 2021-10-27 | 2024-04-23 | 保線機器整備株式会社 | 軌陸両用リヤカー |
-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016045135A patent/JP2017159759A/ja active Pending
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