JP2003268741A - 軌道走行車両の除雪装置 - Google Patents

軌道走行車両の除雪装置

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JP2003268741A
JP2003268741A JP2002071312A JP2002071312A JP2003268741A JP 2003268741 A JP2003268741 A JP 2003268741A JP 2002071312 A JP2002071312 A JP 2002071312A JP 2002071312 A JP2002071312 A JP 2002071312A JP 2003268741 A JP2003268741 A JP 2003268741A
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Japan
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snow
track
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brush
rail
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JP2002071312A
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English (en)
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Hiroshi Nanao
浩 七尾
Shinsaku Sugawara
真作 菅原
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Aichi Corp
East Japan Railway Co
Original Assignee
Aichi Corp
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レール上に積もった雪を迅速に除去し、鉄輪
がスリップせず、他の列車車両の運行に影響を与えない
除雪装置を提供する。 【解決手段】 除雪装置40は、鉄輪33よりも車両の
進行方向前側に取り付けられ上下に延びる保持部材43
と、保持部材43の下端部に回転自在に配設されて回転
中心軸線JがレールRの延びる方向と略同一方向に延び
るシャフト及びシャフトに接続された心材の外周に径方
向外側へ放射状に延びた状態で取り付けられた多数のブ
ラシ部材53とを有してなるスノーブラシ50と、シャ
フトに接続され、ブラシ部材53の先端部がレールRに
接触した状態でレールR上に積もった雪98をレールR
の外側に飛ばすようにシャフトを回転駆動させる回転モ
ータとを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道走行車両の除
雪装置に関し、更に詳細には、軌道上に積もった雪をス
ノーブラシの回転により除去する軌道走行車両の除雪装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】軌陸車の一例である軌陸作業車は、車体
前後に道路走行用の前輪及び後輪(以下、これらをまと
めて「道路走行用車輪」と記す。)を有し、また車体前
後に電車軌道用のレール上を走行する前鉄輪及び後鉄輪
(以下、これらをまとめて「軌道走行用鉄輪」と記
す。)を有して構成されているものがある。
【0003】この軌陸作業車によりレール上に雪が積も
っている作業現場で作業を行なう場合、先ず作業現場に
隣接する踏切と作業現場間の軌道上に除雪車を通し、軌
道上に積もった雪を取り除く。そして、踏切において軌
陸作業車が軌道上に載置され、軌道上を走行して作業現
場に移動する。ここで、除雪車により軌道上の雪が除雪
された後に雪が連続的に降っていると、軌道上に雪が積
もり軌道走行用鉄輪がスリップする虞がある。
【0004】そこで、軌道走行用鉄輪のスリップを防止
するため、軌道上に降りた作業者がほうき等を使用して
軌道上に積もった雪を除去している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ほうき
等による除雪作業は降雪量や雪質等によりその除雪作業
時間が極めて長くなる場合がある。また、作業現場にお
ける軌陸作業車を使用した作業時間を含めた軌陸作業車
が軌道上にいることができる時間が所定時間内でなけれ
ば軌道上を走行する他の列車車両に多大な影響を及ぼす
ことになる。このため、ほうき等による除雪作業時間が
長くなると所定時間内に軌陸作業車が線路から脱出する
ことができなくなる場合があり、その結果として列車車
両に多大な影響を及ぼすことになるという問題が生じ
る。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、軌道上に積もった雪を迅速に除去して、
軌道走行用鉄輪がスリップせず、他の列車車両の運行に
影響を与えない軌道走行車両の除雪装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の軌道走行車両の除雪装置は、車体に複数の軌
道走行用鉄輪(例えば、実施形態における鉄輪33)が
配設されて軌道(例えば、実施形態におけるレールR)
上を走行可能な軌道走行車両(例えば、実施形態におけ
る軌陸作業車1)において、車両が軌道上を走行しなが
ら軌道上に積もった雪を除去する軌道走行車両の除雪装
置(例えば、実施形態における左除雪装置41,右除雪
装置71)であって、複数の軌道走行用鉄輪よりも車両
の進行方向前側に取り付けられ上下に延びる保持部材
と、保持部材の下端部に回転自在に配設されて回転中心
軸線が軌道の延びる方向と略同一方向に延びるシャフト
及びシャフトの外周に径方向外側へ放射状に延びた状態
で取り付けられた多数のブラシ部材とを有してなるスノ
ーブラシと、シャフトに接続され、ブラシ部材の先端部
が軌道に接触した状態で軌道上に積もった雪を軌道の外
側に飛ばすようにシャフトを回転駆動させるアクチュエ
ータ(例えば、実施形態における左回転モータ60、右
回転モータ73)とを有して構成される。
【0008】上記構成の除雪装置によれば、除雪装置に
より除雪作業が行なわれる場合、ブラシ部材の先端部は
軌道に接触した状態でスノーブラシが回転する。また、
スノーブラシの回転方向は軌道上に積もった雪を軌道の
外側に飛ばす方向である。このため、軌道上に積もった
雪はブラシ部材により軌道の外側に飛ばされ、軌道から
雪を迅速に取り除くことができる。その結果として、ほ
うき等による除雪作業と比較して除雪作業は短時間とな
り、軌道走行用鉄輪は軌道上をスリップしない。このた
め、軌道走行用鉄輪がスリップして車両の移動速度が極
めて低速になる事態を防止することができ、軌道走行車
両が軌道上にいることができる時間内で軌道から脱出で
きない事態が無くなり、軌道を走行する他の列車車両の
運行に影響を与える虞を無くすことができる。
【0009】また、上記構成の除雪装置において、保持
部材は、ブラシ部材の先端部を軌道に接触させて除雪作
業可能な除雪作業位置と、ブラシ部材を軌道から離反さ
せてスノーブラシ及び保持部材を車両に格納する格納位
置(例えば、実施形態における除雪格納位置B2)との
間で揺動可能に構成してもよい。
【0010】上記構成の除雪装置によれば、除雪装置は
車両に格納可能に構成されているので、除雪装置を格納
状態にすれば、車両は除雪装置を搭載したままで道路走
行可能となる。このため、作業現場の近くに移動した車
両に除雪装置を装着する作業が不要となり、除雪装置の
準備時間を短くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態
は、レール上を走行する時に道路走行用の前輪及び後輪
をレール上から浮上させ、軌道走行用車輪である鉄輪を
レール上に当接させて回転駆動させる軌陸作業車の態様
を示す。先ず、本発明に係わる除雪装置を説明する前に
この除雪装置を搭載した軌陸作業車を説明する。
【0012】軌陸作業車1は、図1に示すように、道路
上を走行するトラック車両をベースに構成されており、
車体3の前側に運転キャビン5を有し、運転キャビン5
の下部の車体3の左右両側部に道路走行用の一対の前輪
7を回転自在に有し、車体後部の左右両側部に道路走行
用の一対の後輪9を回転自在に有している。後輪9は運
転キャビン5の下部の車体3に配設された搭載エンジン
E0の駆動力を受けて回転駆動する駆動輪である。
【0013】運転キャビン5よりも車両後方側の車体前
部の左右両側部と後輪9よりも車両後方側の車体3の左
右両側部には、車体3を持ち上げ支持するアウトリガジ
ャッキ11が配設され、車体3の略中央下部には軌陸作
業車1自体を持ち上げ支持するセンタジャッキ13が取
り付けられている。センタジャッキ13は車体3に配設
された図示しないジャッキ操作装置の操作により伸縮動
するように構成されている。運転キャビン5よりも車両
後方側の車体前部上には上方へ突出して旋回動可能に構
成された旋回台15が取り付けられ、この旋回台15の
上部には基端部が枢結されて車両後方側へ延びたブーム
17が起伏動自在に取り付けられている。ブーム17は
複数のブーム部材を入れ子式に組み合わせ、図示しない
内蔵された伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されて
いる。ブーム17は起伏シリンダ19により起伏動可能
に構成されている。ブーム17の先端部にはブーム17
の起伏角度に拘わらず水平状態に保持されるように構成
されて作業者が搭乗可能な作業台21が取り付けられて
いる。
【0014】前輪7よりも車両前側の運転キャビン5の
下方の車体3の左右両側部及び車両後側のアウトリガジ
ャッキ11よりも車両後方側の車体3の左右両側部に
は、車両をレールR上で走行させるときに使用される軌
道走行装置30が取り付けられている。軌道走行装置3
0は車体3の左右両側部に取り付けられた支持フレーム
23に取り付けられ、鉄輪保持フレーム31と鉄輪33
と昇降シリンダ35とを有して構成されている。
【0015】鉄輪保持フレーム31は側面視において逆
U字状であって一対の側板31aを備え、支持フレーム
23の下部に上下に揺動自在に枢結されている。鉄輪保
持フレーム31の一対の側板31a間の下端部には円盤
状の鉄輪33が回転自在に取り付けられている。鉄輪保
持フレーム31の車体内側の側板(図示せず)には鉄輪
33を回転駆動させる鉄輪モータ(図示せず)が取り付
けられている。この鉄輪モータは図示しない鉄輪駆動制
御装置によりその回転が制御され、運転キャビン5内に
配設された図示しない鉄輪操作装置の操作に応じて鉄輪
駆動制御装置が作動して鉄輪33が回転駆動するように
構成されている。鉄輪モータは車両後側に配設された鉄
輪保持フレーム31に取り付けられ、車両前側に配設さ
れた鉄輪保持フレーム31には取り付けられていない。
但し、車両前に配設された鉄輪保持フレーム31にも鉄
輪モータを取り付けてもよい。
【0016】鉄輪保持フレーム31は昇降シリンダ35
により上下に昇降自在である。昇降シリンダ35の伸縮
動により、鉄輪保持フレーム31は車両が道路面上に載
置されている状態で前輪7及び後輪9を道路面に当接さ
せるとともに鉄輪33を道路面から離反させて車体3に
格納させる鉄輪格納位置A1と、車両がレールR上に載
置されている状態で鉄輪33をレールR上に張り出させ
るとともに前輪7及び後輪9をレールRから離反させる
鉄輪完全張出位置A2と間を移動可能である。尚、鉄輪
33がレールR上に当接するとともに後輪9もレールR
上に当接し、この後輪9が回転駆動して車両が走行可能
にしてもよい。この場合、鉄輪33を回転駆動させる後
述する左回転モータ及び右回転モータは不要となる。
【0017】次に、本発明に係わる除雪装置について図
2、図3及び図4を更に追加して説明する。除雪装置4
0は運転キャビン5の前側下部に配設されたバンパー2
5の左右両端部に配設され、左除雪装置41及び右除雪
装置71とを有して構成されている。除雪装置40は下
方へ延びた姿勢の除雪作業位置B1と上方へ起立した姿
勢の除雪格納位置B2との間を移動可能に構成されてい
る。以下、除雪作業位置B1に除雪装置40が位置して
いるときの除雪装置40について説明する。先ず左除雪
装置41について説明する。尚、図2は除雪装置40の
側面図を示し、図3は除雪装置40の正面図を示し、図
4は除雪装置40の平面図を示す。
【0018】左除雪装置41はバンパー25の上面に上
下に揺動自在に取り付けられた保持部材43と、保持部
材43の下端部に回転自在に配設されたスノーブラシ5
0と、スノーブラシ50を回転させる左回転モータ60
とを有して構成されている。以下、左除雪装置41の各
構成部分について説明する。
【0019】保持部材43はバンパー25の上面に車両
前後方向に延びて取り付けられた基板77の略中間部に
上下にピン42を介して揺動可能に係合され、車両前後
方向に延びた第1アーム43aと、第1アーム43aの
先端部にボルト及びナット等の締め付け具45を介して
取り付けられて下方へ延びた第2アーム43bと、第2
アーム43bの下端部に締め付け具45を介して取り付
けられて下方へ延びた第3アーム43cとを有して構成
されている。第1アーム43aの基端部内側には水平方
向に突出したフランジ部43a1が形成され、このフラ
ンジ部43a1には上下に延びるロックボルト44が回
動可能に係止されている。ロックボルト44の下端部に
はおすねじ部(図示せず)が形成され、このロックボル
ト44は除雪作業位置B1にある左除雪装置41をバン
パー25に固定する機能を有し、基板77に設けられた
めすねじ部(図示せず)におすねじ部が螺合して左除雪
装置41がバンパー25に固定される。
【0020】また、第1アーム43aの基端側には左右
方向に貫通するアーム貫通孔47が形成されている。こ
のアーム貫通孔47は、左除雪装置41が除雪格納位置
B2に移動した状態にある場合に使用され、第1アーム
43aがピン42を揺動中心として車両前側から後側に
水平方向に倒伏されると基板77に形成された基板貫通
孔79と連通するように配設されている。そして、この
連通したアーム貫通孔47と基板貫通孔79にロックピ
ン81が挿通されると、左除雪装置41が除雪格納位置
B2で固定される。
【0021】第2アーム43bの下端部には図示しない
ねじ孔が矩形状に複数配設され、第3アーム43cの上
端部には第2アーム43bに対して第3アーム43cの
上下位置を調整可能にするため上下方向に延びて第2ア
ーム43bに設けられた各ねじ孔と連通する複数の長円
孔82が配設されている。第3アーム43cは第2アー
ム43bの下端部に締め付け具45で接続された第1垂
直部43c1と第1垂直部43c1の下端に固着されて
レールRの外側方向に水平に延びた水平アーム部43c
2と、水平アーム部43c2の先端部に固着されて垂直
下方へ延びた第2垂直アーム部43c3とを有してな
り、前述した長円孔82は第1垂直部43c1に形成さ
れている。第2垂直アーム部43c3の下端部には油圧
により回転駆動する左回転モータ60が取り付けられて
いる。
【0022】この左回転モータ60にはスノーブラシ5
0が取り付けられている。スノーブラシ50は円筒状の
芯材51と芯材51の外周に着脱可能に取り付けられて
径方向外側へ放射状に延びた多数のブラシ部材53とを
有して構成されている。芯材51の回転中心軸線Jはレ
ールRの延びる方向と略同一方向に延び、芯材51の中
央部に芯材51の回転中心軸線Jと同軸上に配設されて
芯材51の外側へ突出するシャフト55が接続されてい
る。このシャフト55の先端側に左回転モータ60が取
り付けられている。ブラシ部材53の長さは所定長であ
り、その先端がレールRに所定長さ接触している。尚、
この接触長さの調整は第2アーム43bに対する第3ア
ーム43cの上下位置を調整することによって行なわれ
る。シャフト55は金属材料製であり、ブラシ部材53
はたわみが可能な絶縁材料(例えば、ポリプロピレン)
製である。
【0023】右除雪装置71は左除雪装置41と左右対
称構造であるので同一態様部分については同一符号を附
してその説明を省略する。尚、左除雪装置41に接続さ
れた左回転モータ60は右除雪装置71においては図6
に示す右回転モータ73と記す。
【0024】前述した左回転モータ60及び右回転モー
タ73は、図5及び図6に示すように、油圧ユニット8
5によりこれらの作動が制御される。油圧ユニット85
は図1に示す車両後部の車体3上に搭載された状態で使
用される。油圧ユニット85は移動可能に構成された筐
体86と、右側(図5紙面の右側)の筐体上部に取り付
けられた操作装置87と、筐体86に内に内蔵された油
圧制御装置88とを有して構成されている。筐体86は
箱状であり、左側(図5紙面の左側)の左右両端下部に
回転自在な一対の車輪89が配設され、右側の端部に筐
体86を水平に支持するため下方へ突出した支持部材9
0が配設されている。右側の筐体上部には把手91が取
り付けられている。操作装置87は操作レバー87aを
備え、操作レバー87aは上下若しくは左右方向に揺動
可能に構成されており、操作レバー87aを中立位置か
ら上下若しくは左右方向に揺動させると、操作レバー8
7aの傾動角度に応じて左回転モータ60及び右回転モ
ータ73が所定速度で回転するように構成されている。
尚、操作レバー87aの傾動角度に拘わらずモータが一
定の回転数で回転するようにしてもよい。また操作レバ
ー87aは操作位置保持型(いわゆるデテントタイプ)
とし、設定された複数の操作位置の各位置において操作
レバー87aが保持され、各位置に応じてモータが所定
の回転数で回転するようにしてもよい。更に運転キャビ
ン5内に操作装置(図示せず)を設け、この操作装置に
備えられたスイッチ等を操作すると、コントローラ92
を介して作動制御弁93の作動がコントロールされ、回
転モータ73,60の回転・停止及び除雪用エンジンE
1のスロットル開度を調整(アクセル調整)可能にして
もよい。
【0025】油圧制御装置88は除雪用エンジンE1と
油圧ポンプPと作動油タンクT1とコントローラ92と
作動制御弁V(93)とを有して構成されている。除雪
用エンジンE1は燃料タンクT2内に貯留した燃料及び
図示しない電源からの電力供給を受けて駆動し、油圧ポ
ンプPを回転駆動して油圧ポンプPから吐出する作動油
を作動制御弁V(93)に供給させる。コントローラ9
2は作動制御回路94と規制回路95を備え、作動制御
回路94は操作レバー87aの操作に応じて右回転モー
タ73及び左回転モータ60の作動を制御する作動制御
弁V(93)の作動をコントロールする。また、規制回
路95は3つの緊急停止スイッチ96のいずれかのON
操作に応じて作動制御回路94から出力される制御信号
の作動制御弁V(93)への伝達を遮断して右回転モー
タ73及び左回転モータ60の作動を停止させる機能を
有する。尚、緊急停止スイッチ96は筐体86の側壁下
部に配設されたコンセント97に接続されたケーブルK
を介して規制回路95に電気的に接続され、図1に示す
アウトリガジャッキ11の側部に配設されている。尚、
緊急停止スイッチ96の取付場所は前述した場所に限る
ものではなく、運転キャビン5内や車体3の側部、後部
等の位置に取り付けてもよい。
【0026】ここで、除雪装置40の作動に関して、レ
ールR上に雪が積もっている状態で前述した軌陸作業車
1によりレールR上方の作業位置で所定作業を行なう場
合とあわせて説明する。先ず図1に示すように、軌陸作
業車1を作業現場に隣接する図示しない踏切内において
レールRを横切るようにして停止させる。尚、踏切に移
動した車両は除雪装置40を除雪格納位置B2に格納し
ているものと想定する。車両が踏切内で停止すると、図
示しないジャッキ操作装置が操作されてセンタジャッキ
13が下方へ伸長動して車体3が持ち上げ支持され、そ
して、センタジャッキ13を中心として車体3がレール
Rと平行になるように旋回動させる。そして、図示しな
い鉄輪操作装置が操作されて揺動シリンダ35が伸長動
し、鉄輪保持フレーム31が図3に示す鉄輪完全張出位
置A2まで揺動する。その結果、鉄輪33がレールR上
に張り出され、前輪7及び後輪9がレールRの上面より
上方へ浮上する。
【0027】ここで、レールR上に積もっている雪が降
ったばかりのものである場合には除雪装置40を使用し
て除雪作業を行なう。尚、レールR上に積もった雪が堅
い場合には除雪装置40による除雪作業を行なうことは
できない。これは、スノーブラシ50のブラシ部材53
はたわみ変形可能であるが、積もった雪の堅さが堅い場
合にはブラシ部材53が雪に当接してたわんでもこの堅
い雪を飛ばすことができない虞があるからである。
【0028】続いて、除雪装置40を除雪格納位置B2
から除雪作業位置B1に移動させて固定する。即ち、除
雪装置40の除雪作業位置B1への移動は、図2、図3
及び図4を更に追加して説明すると、先ずロックピン8
1を抜脱して基板77に対する左除雪装置41及び右除
雪装置71のロック状態を解除する。続いて左除雪装置
41及び右除雪装置71をピン42を揺動中心として車
両前側に揺動させて除雪作業位置B1に移動させる。そ
して、ロックボルト44を基板77に螺合して左除雪装
置41及び右除雪装置71をバンパー25に固定する。
【0029】続いて、図示しない作業者が油圧ユニット
85の操作レバー87aを操作する。操作レバー87a
が操作されると、図6を更に追加して説明すると、コン
トローラ92の作動制御回路94が操作レバー87aの
傾動量に応じて作動制御弁V(93)の作動をコントロ
ールして右回転モータ73及び左回転モータ60の回転
速度及び回転方向を制御する。尚、右回転モータ73及
び左回転モータ60の回転速度は同一速度であり、これ
らの回転方向は図3中の矢印Gに示すレールR上に積も
った雪98がレールRの外側に飛ばされる方向である。
その結果、スノーブラシ50が回転してブラシ部材53
によりレールR上の雪98をレール外側に飛ばし、その
結果としてレールR上の雪98が除雪される。尚、ブラ
シ部材53は所定長さを有した状態でレールRに接触し
ているので、レールR上に積もった雪と当接して確実に
雪を飛ばすことができ、ブラシ部材53は多数設けられ
ているので、レールR上の雪98を迅速に除去すること
ができる。
【0030】また、鉄輪33を駆動させて車両を作業現
場に移動させるため、図示しない鉄輪操作装置が操作さ
れて鉄輪駆動制御装置(図示せず)を介して鉄輪モータ
(図示せず)が回転駆動する。その結果、除雪装置40
により雪98が取り除かれたレールR上を鉄輪33が走
行する。このため、鉄輪33はスリップせずに車両は作
業現場に移動することができる。ここで、鉄輪モータを
回転させる油圧供給源である油圧ポンプ(図示せず)及
びこれを駆動させる搭載エンジンE0は車体3に設けら
れ、一方、スノーブラシ50に接続された回転モータ6
0,73を回転させる油圧ポンプP及びこれらを駆動さ
せる除雪用エンジンE1は油圧ユニット85内に設けら
れている。即ち、スノーブラシ50の油圧供給源は鉄輪
33のそれとは別個のものである。このため、鉄輪33
の駆動状態に影響されることなく、スノーブラシ50を
所望の回転数で回転させることができるので、レールR
上に積もった雪の状態や車両の走行速度に応じてスノー
ブラシ50の回転数を所望の回転数にすることができ、
レールR上の雪を確実に除去して鉄輪33のスリップを
防止することができる。
【0031】さて、車両が作業現場に移動すると作業位
置で所定作業が行なわれる。そして、この作業が終了す
ると、再び除雪装置40を作動させながら車両を作業現
場に隣接する他の踏切(図示せず)まで移動させる。
尚、除雪装置40の作動及び鉄輪33の駆動は前述した
通りである。そして、他の踏切内においてセンタジャッ
キ13を使用して車両をレールRから脱出させる。
【0032】このように、レールR上に雪が積もってい
てもこの雪は除雪装置40により迅速に取り除かれ、除
雪されたレールR上を鉄輪33が走行するので、ほうき
等による除雪作業と比較して除雪作業は短時間となり、
鉄輪33のスリップは防止される。その結果として、鉄
輪33がスリップして車両の移動速度が極めて低速にな
る事態を防止することができ、また作業現場の一方側の
踏切からレールR内に入った車両が作業現場に移動し、
作業現場で所定作業が行なわれ、車両が作業現場の他方
側の踏切まで移動して脱出するまでに要する時間を所定
時間内にすることができる。このため、軌陸作業車1が
所定時間内にレールRから脱出できない事態が無くな
り、レールRを走行する列車車両の運行に多大な影響を
与える虞がない。
【0033】また、除雪装置40は前述したようにバン
パー25上に格納可能に構成されているので、除雪装置
40を格納状態にすれば、車両は除雪装置40を搭載し
たままで道路走行可能となる。このため、車両に除雪装
置40を搭載したままで車両は作業現場の近くの踏切に
移動することができ、踏切に移動した車両に除雪装置4
0を装着する作業が不要となる。その結果として除雪装
置40の準備時間を短くすることができる。更に、基板
77からピン42を抜脱することで、除雪装置40を車
両から取り外すことができるので、除雪装置40を使用
しない冬季以外の時期において除雪装置40が未装着状
態である車両を使用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における軌
道走行車両の除雪装置によれば、スノーブラシは回転中
心軸線が軌道の延びる方向と略同一方向に延びるシャフ
ト及びシャフトの外周に径方向外側へ放射状に延びた状
態で取り付けられた多数のブラシ部材とを有して構成さ
れ、スノーブラシの回転方向はブラシ部材の先端部が軌
道に接触した状態で軌道上に積もった雪を軌道の外側に
飛ばすように回転するので、スノーブラシにより軌道上
に積もった雪が除雪され、その結果として軌道走行用鉄
輪はスリップせず、車両は目的地まで迅速に移動するこ
とができ、軌道を走行する他の列車車両の運行に影響を
与える虞を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の正
面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における除雪装置の側面
図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における除雪装置の正面
図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における除雪装置の平面
図を示す。
【図5】本発明の一実施の形態における油圧ユニットの
正面図を示す。
【図6】本発明の一実施の形態における油圧制御装置の
ブロック図を示す。
【符号の説明】
1 軌陸作業車(軌道走行車両) 3 車体 33 鉄輪(軌道走行用鉄輪) 40 除雪装置 41 左除雪装置(除雪装置) 43 保持部材 50 スノーブラシ 53 ブラシ部材 55 シャフト 60 左回転モータ(アクチュエータ) 71 右除雪装置(除雪装置) 73 右回転モータ(アクチュエータ) 98 雪 B1 除雪作業位置 B2 除雪格納位置(格納位置) J 回転中心軸線 R レール(軌道)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 真作 宮城県仙台市宮城野区日の出町3−4−8 株式会社北日本アイチ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に複数の軌道走行用鉄輪が配設され
    て軌道上を走行可能な軌道走行車両において、車両が前
    記軌道上を走行しながら前記軌道上に積もった雪を除去
    する軌道走行車両の除雪装置であって、 前記複数の軌道走行用鉄輪よりも前記車両の進行方向前
    側に取り付けられ上下に延びる保持部材と、 前記保持部材の下端部に回転自在に配設されて回転中心
    軸線が前記軌道の延びる方向と略同一方向に延びるシャ
    フト及び前記シャフトの外周に径方向外側へ放射状に延
    びた状態で取り付けられた多数のブラシ部材とを有して
    なるスノーブラシと、 前記シャフトに接続され、前記ブラシ部材の先端部が前
    記軌道に接触した状態で前記軌道上に積もった雪を前記
    軌道の外側に飛ばすように前記シャフトを回転駆動させ
    るアクチュエータとを有することを特徴とする軌道走行
    車両の除雪装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、前記ブラシ部材の先端
    部を前記軌道に接触させて除雪作業可能な除雪作業位置
    と、前記ブラシ部材を前記軌道から離反させて前記スノ
    ーブラシ及び前記保持部材を前記車両に格納する格納位
    置との間で揺動可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の軌道走行車両の除雪装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014008829A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 East Japan Railway Co 作業車
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CN106702945A (zh) * 2016-12-30 2017-05-24 东莞产权交易中心 一种融雪车
US9732490B2 (en) 2014-08-26 2017-08-15 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Snow removal brush, vehicle, combination vehicle, and track transportation system
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