JP2002086823A - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置

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JP2002086823A
JP2002086823A JP2000275905A JP2000275905A JP2002086823A JP 2002086823 A JP2002086823 A JP 2002086823A JP 2000275905 A JP2000275905 A JP 2000275905A JP 2000275905 A JP2000275905 A JP 2000275905A JP 2002086823 A JP2002086823 A JP 2002086823A
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Toshihiro Takahashi
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康弘 小川
Shigemi Kato
重己 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールシートのランニングコストを低減化す
ることができるテープ印刷装置を提供する。 【解決手段】 印字開始時に、シート先端部がシート先
端スイッチSW4に当接している場合には、所定長さL
Aだけロールシート10を排出して切断後、該ロールシ
ート10を所定長さLBだけ引き込み(S1〜S2:Y
ES〜S6)、一方、印字開始時に、シート先端部がシ
ート先端スイッチSW4に当接している場合には、シー
ト先端スイッチSW4に当接するまで排出後、該ロール
シート10を所定長さLCだけ引き込み(S1〜S2:
NO〜S14)、余白量のうち先送り量を排出する。続
いて、サーマルヘッド27を圧着後、フォトインタプリ
タ18から信号が入るまでロールシート10を排出し
(S7〜S9:NO)、フォトインタプリタ18から信
号が入った場合には、後送り量から該排出量を減算した
残りの送り量を排出する(S9:YES〜S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の巻芯に巻回
されるロールシートを搬送手段を介して搬送しつつ、該
ロールシートに印字する印字手段を備えたテープ印刷装
置に関し、特に、ロールシートのシート先端から印字開
始位置までの余白領域の長さの短縮化を図り、ロールシ
ートのランニングコストを低減化することができるテー
プ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着シートに離型紙が張り合
わされた長尺状のシートにサーマルヘッドを介して文字
等を印刷するテープ印刷装置が知られている。このよう
なテープ印刷装置では、巻芯に巻回されたロールシート
と、この巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取
付けられるロールシートホルダと、このロールシートホ
ルダをテープ印刷装置内で回転可能に支持する支持機構
と、このロールシートホルダからロールシートを引き出
して搬送するための搬送手段とを備えているものがあ
る。このようなテープ印刷装置では、通常、長尺状のロ
ールシートとして、所定幅に形成された透明フィルムシ
ート、フィルムシートの片面に粘着剤を介して離形紙を
付着したロールシート、及び、自己発色性を有する感熱
シート(いわゆる、サーマルペーパー)等が存在し、こ
れらのいずれのロールシートも巻芯に巻回された状態で
テープ印刷装置内に回転可能に支持され、搬送手段を介
して引き出されてサーマルヘッドにより印刷される。
【0003】例えば、特開平11−151839号公報
に記載の記録装置においては、被記録媒体の主走査方向
に記録素子が1ライン幅分配列される記録ヘッドを搭載
するキャリッジを、前記記録素子の配列方向と交差する
副走査方向に前記被記録媒体を搬送し、静止状態の被記
録媒体上の記録領域内を前記キャリッジが前記副走査方
向に往復搬送しながら前記記録素子が被記録媒体に記録
を行うとともに、切断手段によって被記録媒体をその主
走査方向に切断する記録装置にあって、前記被記録媒体
の前記副走査方向の記録開始位置手前の前余白領域の長
さを設定する前余白設定手段と、この前余白設定手段の
設定量に対応した長さだけ被記録媒体を副走査方向に搬
送した後に、前記切断手段を動作させる切断用制御手段
とを備えた構成となっている。
【0004】これにより、静止状態の被記録媒体上の記
録領域内を、前記キャリッジが前記記録素子の配列方向
と交差する方向に往復搬送しながら、前記被記録媒体の
主走査方向に1ライン幅分配列される記録素子が、静止
状態の被記録媒体に記録を行うことにより、ライン記録
動作と同様に高速で被記録媒体に対して記録することが
できる。特に、固定状態の被記録媒体に対して記録ヘッ
ドを搭載するキャリッジを前記副走査方向に搬送する場
合、固定状態の記録ヘッドに対して被記録媒体を副走査
方向に搬送する場合に比べて、極めて精度の高い搬送制
御を行えるので、記録品質は極めて優れたものとなる。
また、被記録媒体の前記副走査方向の記録開始位置手前
の前余白領域の長さを設定すると、切断用制御手段は、
その設定量に対応した長さだけ被記録媒体を副走査方向
に搬送した後に、前記切断手段を動作させるため、被記
録媒体の前記副走査方向の記録開始位置手前の前余白領
域の長さを任意に設定して切断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平11−1152839号公報に記載された記録装置
では、前余白設定手段の設定可能な最大量に対応した最
大長さLから印字毎に設定される前余白領域の長さXを
差し引いた長さ(L−X)だけ被記録媒体を搬送した
後、切断手段を動作させるため、この長さ(L−X)分
の被記録媒体は無駄になり、前余白領域の長さXが短く
なるに従って被記録媒体のランニングコストが高くなる
という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、ロールシートのシート
先端から印字開始位置までの余白領域の長さの短縮化を
図り、ロールシートのランニングコストを低減化するこ
とができるテープ印刷装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るテープ印刷装置は、筒状の巻芯に巻回さ
れる長尺状のロールシートを搬送するための搬送手段
と、該ロールシートに印字する印字手段とを備えたテー
プ印刷装置において、前記ロールシートの裏面に所定ピ
ッチで形成されるエンコーダマークと、前記エンコーダ
マークを検出して所定の検出信号を出力する検出器と、
ロールシートの前後方向への各搬送量を検出する検出手
段と、ロールシートのシート先端から印刷開始位置まで
の余白量を記憶する余白量記憶手段と、前記余白量は、
予め送られる先送り量と後から送られる後送り量とを含
み、前記先送り量の搬送後、前記検出器から出力される
検出信号に基づき前記後送り量を搬送して印字開始位置
とするように制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係るテ
ープ印刷装置によれば、ロールシートの裏面には、所定
ピッチでエンコーダマークが形成されている。また、テ
ープ印刷装置は、このエンコーダマークを検出して所定
の検出信号を出力する検出器と、ロールシートの前後方
向への各搬送量を検出する検出手段とが設けられてい
る。そして、テープ印刷装置は、制御手段を介してロー
ルシートのシート先端から印刷開始位置までの余白量の
内、予め送られる先送り量を搬送後、前記検出器から出
力される検出信号に基づき前記余白量の内、後送り量を
搬送して印字開始位置とする。これにより、ロールシー
トのシート先端から印刷開始位置までの余白量は、先送
り量と後送り量との合計となり、余分な部分を搬送して
切断する必要がないため、この先送り量と後送り量との
短縮化を図ることによって余白領域の長さの短縮化を図
り、ロールシートのランニングコストを低減化すること
ができる。
【0009】また、請求項2に係るテープ印刷装置は、
請求項1に記載のテープ印刷装置において、前記エンコ
ーダマークは、搬送方向の幅寸法が前記所定ピッチの半
分の寸法に形成されることを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係るテ
ープ印刷装置では、請求項1に記載のテープ印刷装置に
おいて、前記エンコーダマークは、搬送方向の幅寸法が
前記所定ピッチの半分の寸法に形成されている。これに
より、所定ピッチの半分の寸法幅に形成されるエンコー
ダマークの検出信号に基づいて後送り量を搬送するた
め、後送り量の搬送精度の向上を図ることができると共
に、印字開始位置を確実に検出することができる。
【0011】また、請求項3に係るテープ印刷装置は、
請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置におい
て、前記エンコーダマークの搬送方向の幅寸法は、前記
後送り量の半分よりも大きく、且つ該後送り量よりも小
さく形成され、前記制御手段は、前記先送り量の搬送後
から前記検出器の検出信号が入力されるまでのロールシ
ートの送り量を前記検出手段を介して検出すると共に、
前記後送り量からこの検出された送り量を減算した残り
の送り量を更に搬送して印刷開始位置とするように制御
することを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係るテ
ープ印刷装置では、請求項1又は請求項2に記載のテー
プ印刷装置において、前記エンコーダマークの搬送方向
の幅寸法は、前記後送り量の半分よりも大きく、且つ該
後送り量よりも小さく形成されている。また、前記制御
手段は、前記先送り量の搬送後から前記検出器の検出信
号が入力されるまでのロールシートの送り量を前記検出
手段を介して検出すると共に、前記後送り量からこの検
出された送り量を減算した残りの送り量を更に搬送して
印刷開始位置とするように制御する。これにより、検出
器からの1回の検出信号に基づいて残りの送り量を決定
できるため、エンコーダマークの幅寸法を後送り量近く
まで大きくすることができ、該エンコーダマークの形成
が容易となり、ロールシートの製造コストの削減化を図
ることができる。また、検出器からの1回の検出信号に
基づいて残りの送り量を決定できるため、印字開始位置
の検出精度の向上を図ることができる。
【0013】また、請求項4に係るテープ印刷装置は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装
置において、前記印字手段よりも下流側に配置されて切
断刃が設けられるカッタ部材と、前記カッタ部材をロー
ルシートの幅方向に往復させるカッタ搬送手段と、前記
カッタ部材よりも下流側に配置されて、ロールシートの
有無を検出するシート先端検出器とを備え、印字開始時
に前記シート先端検出器によってロールシートが検出さ
れていない場合には、前記制御手段は前記搬送手段を介
して、ロールシートの先端部がシート先端検出器によっ
て検出されるまで搬送後、該ロールシートを所定の第1
送り量引き込み、前記先送り量の搬送量とするように制
御することを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係るテ
ープ印刷装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載のテープ印刷装置において、前記印字手段より
も下流側に切断刃が設けられるカッタ部材が配置され、
カッタ搬送手段を介して該カッタ部材はロールシートの
幅方向に往復移動される。また、前記カッタ部材よりも
下流側にロールシートの有無を検出するシート先端検出
器が配置されている。そして、印字開始時に前記シート
先端検出器によってロールシートが検出されていない場
合には、前記制御手段は前記搬送手段を介して、ロール
シートの先端部がシート先端検出器によって検出される
まで搬送後、該ロールシートを所定の第1送り量引き込
み、前記先送り量の搬送量とするように制御する。これ
により、印字開始時に前記シート先端検出器によってロ
ールシートが検出されていない場合には、前回印字終了
後カッタ部材によりロールシートが切断されたものと判
定することができる。また、ロールシートの先端部はカ
ッタ部材によって搬送方向に対してほぼ直角に切断され
るため、ロールシートの先端部がシート先端検出器によ
って検出されるまで搬送後、該ロールシートを所定の第
1送り量引き込むことによって、ロールシートの先端を
前記先送り量の搬送位置に正確に位置させることができ
る。また、この所定の第1送り量を大きくすることによ
って、余白量の短縮化を図ることでき、ロールシートの
ランニングコストの削減化を図ることができる。
【0015】また、請求項5に係るテープ印刷装置は、
請求項4に記載のテープ印刷装置において、印字開始時
に前記シート先端検出器によってロールシートが検出さ
れている場合には、前記制御手段は前記カッタ搬送手段
を介してロールシートを切断後、該ロールシートを所定
の第2送り量引き込み、前記先送り量の搬送量とするよ
うに制御することを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項5に係るテ
ープ印刷装置によれば、請求項4に記載のテープ印刷装
置において、印字開始時に前記シート先端検出器によっ
てロールシートが検出されている場合には、前記制御手
段は前記カッタ搬送手段を介してロールシートを切断
後、該ロールシートを所定の第2送り量引き込み、前記
先送り量の搬送量とするように制御する。これにより、
印字開始時に前記シート先端検出器によってロールシー
トが検出されている場合には、前回印字終了後カッタ部
材によりロールシートが切断されておらず、ロールシー
トの先端は、搬送方向に対して斜めになっていると判定
することができる。そして、カッタ搬送手段を介してロ
ールシートを切断することによって、ロールシートの先
端部はカッタ部材によって搬送方向に対してほぼ直角に
切断されると共に、カッタ部材の位置は予め設定されて
いるため、該ロールシートを所定の第2送り量引き込む
ことによって、ロールシートの先端を前記先送り量の搬
送位置に正確に位置させることができる。また、この所
定の第2送り量を大きくすることによって、余白量の短
縮化を図ることでき、ロールシートのランニングコスト
の削減化を図ることができる。
【0017】更に、請求項6に係るテープ印刷装置は、
請求項5に記載のテープ印刷装置において、前記制御手
段は、前記切断前にロールシートを所定の第3送り量排
出することを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項6に係るテ
ープ印刷装置によれば、請求項5に記載のテープ印刷装
置において、前記制御手段は、前記切断前にロールシー
トを所定の第3送り量排出する。これにより、ロールシ
ートは、切断前に所定の第3送り量排出されるため、切
断された先端部をテープ印刷装置のシート排出口から容
易に取り除くことができ、シート詰まり等を確実に防止
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るテープ印刷装
置を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ
詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印刷装
置の本体筐体の概略構成について図1乃至図6に基づき
説明する。図1は本実施形態に係るテープ印刷装置の本
体筐体の概略構成を示す斜視図である。図2は本実施形
態に係るテープ印刷装置の本体筐体の概略構成を示す平
面図である。尚、両図において、テープ印刷装置の本体
筐体に上フレーム3(図3等参照)を介して開閉自在に
取り付けられる上カバーは、取り外されている。図3は
本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を示し、
(A)は第2ギヤ列側からの斜視図、(B)は第2ギヤ
列側の側面図である。図4は本実施形態に係るテープ印
刷装置の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ列側からの
斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図である。図5は
本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレームを取り除
いた場合の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ列側から
の斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図である。図6
は本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレームを取り
除いてリボンカセットを装着した場合を示す第2ギヤ列
からの斜視図である。
【0020】図1及び図2に示すように、このテープ印
刷装置1の本体筐体2は、左右両側に配設される側壁5
及び6を持つ下フレーム7内に、後述のエンコーダマー
ク10A(図15参照)が裏面に印刷されたロールシー
ト10を巻芯11A(図13参照)に巻回した状態で回
転自在に支持しているロールシートユニット11と、ロ
ールシート10を正逆両方向に搬送し得る搬送手段とし
ての搬送機構部15と、搬送機構部15によって搬送さ
れるロールシート10をカットするためのカッティング
機構部16とが設けられている。また、上フレーム3
(図3等参照)は、ロールシート10の正方向の搬送に
おいて、このカッティング機構部16の上流側に配設さ
れ、ロールシート10に所定の画像を形成するための画
像形成手段としての画像形成機構部17(図3参照)が
設けられている。また、下フレーム7の下側には外部の
パーソナルコンピュータ等からの指令により各機構部1
5、16、17等を駆動制御する制御回路部110(図
16参照)が設けられている。
【0021】また、ロールシートユニット11は、下フ
レーム7内の一方の端に着脱自在に取り付けられる。即
ち、下フレーム7内には、ロールシートユニット11を
構成する各ユニットホルダ12、13の外側方向に突設
される各取付部材14A、14Bが着脱自在に嵌め込ま
れる一対のユニット支持部16A、16Bが設けられて
いる。そして、ロールシートユニット11の各取付部材
14A、14Bを各ユニット支持部16A、16Bに嵌
め込むことによって、該ロールシートユニット11が下
フレーム7内に着脱自在に取り付けられる。
【0022】また、図4及び図5に示すように、搬送機
構部15は、画像形成機構部17の構成要素でもあるプ
ラテンローラ21と、該プラテンローラ21の上流側に
配設されるグリップローラ22とを備えている。グリッ
プローラ22とロールシート10を挟んで対向する位置
には一対の各従動ローラ23、23が上フレーム3に配
設されている。この各従動ローラ23、23は、バネ等
によりグリップローラ22に向かって押圧するように付
勢されて回転可能に支持されている。そして、下フレー
ム7の側壁5に配設されるステッピングモータ等から構
成される第1駆動モータ24の正逆駆動によって、プラ
テンローラ21及び排出ローラ22は、第1ギヤ列25
を介して、ロールシート10を正方向(排出方向)及び
逆方向(引き込み方向)に搬送するように回転される。
また、ロールシートユニット11のユニットホルダ13
の外周面にはロールシート巻き取りギヤ13Aが設けら
れ、後述のように搬送機構部15の第1ギヤ列25に接
続されてロールシート10を巻き取り可能に構成されて
いる。
【0023】また、図6に示すように、ロールシート1
0にカラー印字をする場合には、プラテンローラ21を
インクリボンが覆うようにリボンカセット71が下フレ
ーム7に装着される。また、このリボンカセット71に
内蔵されるインクリボンを巻き取るリボン巻き取りスプ
ール(不図示)は、後述のようにロールシート10の排
出方向への搬送と共に、第1ギヤ列25を介して巻き取
り方向に回転させられる(図13参照)。尚、プラテン
ローラ21とロールシート10を挟んで対向する位置に
は、後述のように画像形成機構部17を構成するサーマ
ルヘッド27が上フレーム3に配設されている(図7参
照)。このサーマルヘッド27は、後述のようにバネ等
によりプラテンローラ21に向かって押圧するように付
勢されて支持されている。また、サーマルヘッド27
は、下フレーム7の側壁6に配設されるDCモータ等に
よって構成される第2駆動モータ30の正回転駆動によ
って、第2ギヤ列28を介して、ロールシート10を正
方向に搬送するときには、プラテンローラ21に押し当
てられ、第2駆動モータ30の逆回転駆動によって、該
ロールシート10を逆方向に搬送するときには、バネ等
の押圧力に抗してプラテンローラ21から離間するよう
に持ち上げられる。したがって、ロールシート10は、
プラテンローラ21及びグリップローラ22の回転によ
って、正方向(引き出される方向)に搬送され、一方、
グリップローラ22の逆回転によって逆方向(引き込ま
れる方向)に搬送される。
【0024】また、図1及び図2に示すように、プラテ
ンローラ21の左右両端縁部の上流側には、ポリアセタ
ール等の粘着剤の付着しにくい樹脂製の一対のガイド部
材4A、4Bがビス等により着脱可能に取り付けられて
いる。この各ガイド部材4A、4Bの上面部には、ロー
ルシート10の幅方向側面に当接して、搬送方向に案内
する各外側押え部4C、4Dが上側に所定高さ寸法突出
して形成されている。これにより、各ガイド部材4A、
4Bの上面と各外側押え部4C、4Dの対向面とによっ
てロールシート10は搬送経路に沿って案内され、プラ
テンローラ21の上側へ案内される。
【0025】また、プラテンローラ21とグリップロー
ラ22との間のロールシート10の裏面が摺動するシー
ト案内部の上面部には、ロールシート10の裏面に印刷
されるエンコーダマーク10Aに対向する位置に反射型
光センサであるフォトインタラプタ18が配置されてい
る。これにより、エンコーダマーク10Aのスリットパ
ターンは、フォトインタラプタ18により検出される。
【0026】また、カッティング機構部16を構成する
カッタープレート35(図9等参照)の下流側端縁部の
直上には、排紙ローラユニット37が配設されている。
この排紙ローラユニット37には、後述のように一対の
排紙ローラ38、38(図12参照)が設けられ、カッ
タープレート35と協動してロールシート10を挟むと
共に、第1ギヤ列を介して正方向に搬送すると共に、該
ロールシート10が逆方向に搬送される場合には、停止
して所定の押圧力を付加しつつ摺動するように構成され
ている。そして、この排紙ローラユニット37とカッタ
ープレート35との間を搬送されたロールシート10
は、本体筐体2の前面部に形成されるシート排紙口2A
からカット機構部16によって所定長さに切断された
後、排紙される(図1参照)。
【0027】次に、画像形成機構部17の圧着リリース
機構について図7及び図8に基づいて説明する。図7は
本実施形態に係るテープ印刷装置1の画像形成機構部1
7を構成するサーマルヘッド27がプラテンローラ21
からリリースされた状態を示す正面図である。図8は本
実施形態に係るテープ印刷装置1の第2ギヤ列28の構
成を示す拡大正面図である。図7に示すように、画像形
成機構部17は、ロールシートユニット11に装着可能
なロールシート10の最大幅寸法にほぼ等しい長さを持
つ、印字手段としてのライン型のサーマルヘッド27
と、このサーマルヘッド27とロールシート10を挟ん
で対向するプラテンローラ21とを備えている。また、
サーマルヘッド27は、略コの字形で上フレーム3の各
側壁41、42に軸支される回転軸43に対して上下移
動可能に支持されると共に、外側先端部にプラテンロー
ラ21の回転軸に嵌挿される凹部が形成される各支持部
材44、44が取り付けられている。また、この回転軸
43の各支持部材44に対向する位置には、所定径の偏
心カム45、45が取り付けられている。そして、サー
マルヘッド27は、第2ギヤ列28を構成する回転軸4
3の一端側に取り付けられたカムギヤ57の回転によ
り、各偏心カム45、45が180度毎に回転して各支
持部材44、44が上下に移動し、プラテンローラ21
に接触又は離間させられる。尚、サーマルヘッド27が
プラテンローラ21に接触する場合には、各偏心カム4
5、45は、各支持部材44、44から所定間隔離れる
ように構成されている。
【0028】また、回転軸43及びサーマルヘッド27
の上側は、各側壁41、42間に横架される天板46に
よって覆われている。また、サーマルヘッド27とこの
天板46との間には、所定間隔でヘッドバネ48、48
が装着され、サーマルヘッド27が所定押圧力でプラテ
ンローラ21に押しつけられるように構成されている。
【0029】一方、図8に示すように、第2ギヤ列28
の構成は、第2駆動モータ30のシャフトに取り付けら
れるモータ駆動ギヤ51と、このモータ駆動ギヤ51に
歯合する第1カムダブルギヤ52と、この第1カムダブ
ルギヤ52の回転軸に軸支されると共に該第1カムダブ
ルギヤ52に歯合する一対の第1及び第2遊星ギヤ53
A、53Bと、この一方の第1遊星ギヤ53Aに歯合す
る第2カムダブルギヤ54と、この第2カムダブルギヤ
54に歯合する第3カムダブルギヤ55と、この第3カ
ムダブルギヤ55に歯合するカムアイドルギヤ56と、
このカムアイドルギヤ56と歯合するカムギヤ57とか
ら構成されている。また、カムギヤ57の内側側面に
は、カム部57Aが約180度の角度で円弧状に内側に
突出すると共に、円弧の中央位置が偏心カム45の短径
の部分に対向するように形成されている。また、このカ
ム部57Aが回転して当接することによりON・OFF
されるカムスイッチSW1が側壁42に設けられてい
る。尚、このカムスイッチSW1は、センサ駆動回路1
18を介して制御回路部110に接続されている(図1
6参照)。また、他方の第2遊星ギヤ53Bは、後述の
リードスクリュー(図10参照)の一端側に取り付けら
れるリードスクリューギヤ58に歯合している。
【0030】続いて、第2ギヤ列28の動作について図
8に基づき説明する。印字を開始する場合には、サーマ
ルヘッド27をプラテンローラ21に所定押圧力で押し
当てる必要があるため、先ず、第2駆動モータ30を反
時計方向に回転させ、第1カムダブルギヤ52、第1遊
星ギヤ53A、第2カムダブルギヤ54、第3カムダブ
ルギヤ55、カムアイドルギヤ56、及びカムギヤ57
の順に回転させる。これにより、カムギヤ57は反時計
方向に回転するため、各偏心カム45、45も同時に反
時計方向に回転する。そして、カムギヤ57の内側側面
に形成されるカム部57AがカムスイッチSW1に当接
してON信号を出力後、第2駆動モータ30の回転を停
止させることにより各偏心カム45の短径が真上に位置
して、サーマルヘッド27がプラテンローラ21に各ヘ
ッドバネ48、48を介して所定押圧力で押し当てられ
る。
【0031】また、印字を終えた場合には、サーマルヘ
ッド27をプラテンローラ21から離間させる必要があ
るため、先ず、第2駆動モータ30を反時計方向に回転
させ、第1カムダブルギヤ52、第1遊星ギヤ53A、
第2カムダブルギヤ54、第3カムダブルギヤ55、カ
ムアイドルギヤ56、及びカムギヤ57の順に回転させ
る。これにより、カムギヤ57は反時計方向に再び回転
するため、各偏心カム45、45も同時に反時計方向に
回転する。そして、カムギヤ57の内側側面に形成され
るカム部57AがカムスイッチSW1から離間してOF
F信号が出力され、このOFF信号を受けた制御回路部
110は第2駆動モータ30を所定量回転させた後に停
止させる。これにより、各偏心カム45、45の長径が
真上に位置して、サーマルヘッド27が各ヘッドバネ4
8、48の押圧力に抗して持ち上げられ、プラテンロー
ラ21から離間する。
【0032】次に、カッティング機構部16の機構につ
いて図9乃至図11に基づいて説明する。図9は本実施
形態に係るテープ印刷装置1の排紙ローラユニット37
を取り除いてカッティング機構部16を示す図で、
(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面
図、(C)は(A)におけるC矢視図である。図10は
本実施形態に係るテープ印刷装置1のカッティング機構
部16のキャリッジ機構を示す正面断面図である。図1
1は本実施形態に係るテープ印刷装置1のカッティング
機構部16の第2ギヤ列28による駆動を示す図で、
(A)はロールシート10の切断時の駆動を示す一部拡
大正面図で、(B)はホームポジション移動時の駆動を
示す一部拡大正面図である。
【0033】図9及び図10に示すように、カッティン
グ機構部16は、プラテンローラ10の下流側で各側壁
5、6に横架されてロールシート10を受ける断面略横
L字形のカッタープレート35と、該カッタープレート
35の上流側端面に沿って移動しつつロールシート10
を進行方向に対して垂直に切断するカッターユニット6
0と、該カッターユニット60をカット方向(図9
(A)中、左右方向)に往復移動させるカッタ搬送機構
とから構成されている。このカッターユニット60は、
ロールシート10の印字中又は搬送中の場合には、図9
(A)に示すように、ロールシート10の経路をよけた
ホームポジションに待機している。また、このカッター
ユニット60は、カッターキャリッジ61と、このカッ
ターキャリッジ61の上側に、刃先がカット方向(矢印
D方向)に所定角度傾斜して取り付けられるカッタ刃6
2と、このカッタ刃62の上部に取り付けられるカッタ
ーキャップ63とから構成されている。
【0034】カッターキャップ63は、図9(B)、
(C)に示すように、カッタ刃62の刃先側の下端部
は、カッタープレート35の搬送経路上流側の端縁部上
面を覆うと共に、カッターキャップ63の該上流側端面
部が該カッタープレート35の上面よりも所定寸法(本
実施形態では、約1mm)下側に位置するように下方に
延出されている。これにより、カッターユニット60を
切断方向に移動させた場合には、カッターキャップ63
の下端部がロールシート10の上に乗り上げて下方に押
し下げるため、ロールシート10にテンションが働き、
カッタ刃62をロールシート10に対して確実に直角に
押し当てることができ、ジャム等の発生を押さえつつス
ムーズに切断することができる。また、カッタ刃62の
刃先は、ロールシート10の印字面側から斜め下側方向
に押し当てられるため、毛羽立ち等がロールシート10
の裏面側方向に出るため、良好な印字面を形成すること
ができる。
【0035】カッターキャリッジ61は、図10に示す
ように、下フレーム7の両側壁5、6に支持されるガイ
ド軸65に摺動可能に挿通されると共に、該ガイド軸6
5と略平行に両側壁5、6に回転可能に軸支されるリー
ドスクリュー66に螺合されている。そして、このリー
ドスクリュー66の側壁6の外側端縁部には、リードス
クリュークラッチバネ67を介して第2ギヤ列28を構
成するリードスクリューギヤ58が取り付けられてい
る。また、カッターキャリッジ61がホームポジション
に位置する場合に、該カッターキャリッジ61に当接し
てON信号を出力するホームポジションスイッチSW2
が側壁5に取り付けられている。また、カット終了ポジ
ションに位置する場合に、該カッターキャリッジ61に
当接してON信号を出力するカットポジションスイッチ
SW3が側壁6に取り付けられている。尚、各スイッチ
SW2、SW3はセンサ駆動回路118を介して制御回
路部110に接続されている(図16参照)。
【0036】カッタユニット60のロールシート10切
断時の駆動は、図11(A)に示すように、先ず、第2
駆動モータ30を時計方向に回転させ、第1カムダブル
ギヤ52、第1遊星ギヤ53A、リードスクリューギヤ
58の順に回転させる。尚、第2駆動モータ30を時計
方向に回転させた場合には、第2遊星ギヤ53Bと第2
カムダブルギヤ54とは歯合しない。そして、リードス
クリューギヤ58は反時計方向に回転して、リードスク
リュークラッチバネ67を介して接続されるリードスク
リュー66が反時計方向に回転させられる。続いて、こ
のリードスクリュー66に螺合されているカッターキャ
リッジ61が、このリードスクリュー66の反時計方向
の回転によってガイド軸65とリードスクリュー66に
沿って切断方向(図9(A)及び図10中、右方向)に
移動して、カット終了ポジションに達した場合には、リ
ードスクリュークラッチバネ67が締まり側となるた
め、カッターキャリッジ61はカットポジションスイッ
チSW3に押しつけられて、該カットポジションスイッ
チSW3からON信号が制御回路部110に出力され
る。
【0037】一方、図11(B)に示すように、このカ
ットポジションスイッチSW3からON信号を受け取っ
た制御回路部110は、カッターキャリッジ61がカッ
ト終了ポジションに達したと判定し、即ちロールシート
10の切断終了と判定して、第2駆動モータ30を逆回
転方向(反時計方向)に回転させ、第1カムダブルギヤ
52、第2遊星ギヤ53B、リードスクリューギヤ58
の順に回転させる。尚、第2駆動モータ30を反時計方
向に回転させた場合には、上記のように第1遊星ギヤ5
3Aと第2カムダブルギヤ54とは歯合して駆動が伝達
される(図8参照)。そして、リードスクリューギヤ5
8は時計方向に回転して、リードスクリュークラッチバ
ネ67を介して接続されるリードスクリュー66が時計
方向に回転させられる。続いて、このリードスクリュー
66に螺合されているカッターキャリッジ61が、この
リードスクリュー66の時計方向の回転によってガイド
軸65とリードスクリュー66に沿ってホームポジショ
ン方向(図9(A)及び図10中、左方向)に移動し
て、ホームポジションに達した場合には、カッターキャ
リッジ61はホームポジションスイッチSW2に当接し
て、該ホームポジションスイッチSW2からON信号が
制御回路部110に出力される。尚、カッターキャリッ
ジ61がホームポジションスイッチSW2に当接した状
態で第2駆動モータ30が時計方向に回転した場合に
は、リードスクリュークラッチバネ67は緩み側となる
ため、リードスクリューギヤ58の回転駆動力は、リー
ドスクリュー66に伝達されなくなり、該リードスクリ
ュー66は回転しない。他方、ホームポジションスイッ
チSW2からON信号を受け取った制御回路部110
は、カッターキャリッジ61がホームポジションに達し
たと判定して、第2駆動モータ30を停止させ、カッタ
ーユニット60によるロールシート10の切断処理を終
了する。
【0038】次に、搬送機構部15を構成する搬送ロー
ラユニット37の構成について図12に基づいて説明す
る。図12は本実施形態に係るテープ印刷装置1の排紙
ローラユニット37を示し、(A)は正面図、(B)は
(A)におけるA−A断面図である。
【0039】図12に示すように、第1ギヤ列25を構
成する排紙ローラギヤ81のギヤ軸81Aは、下フレー
ム7の側壁5に回転可能に支持されている。また、排紙
ローラユニット37は、一端側が第1クラッチバネ81
を介して側壁6に回転可能に支持されると共に、他端側
が第2クラッチバネ82を介して排紙ローラギヤ81の
ギヤ軸81Aに回転可能に支持されている。この第1ク
ラッチバネ82は、排紙ローラユニット37がロールシ
ート10を引き込む方向(図12(B)中、反時計方
向)に回転する場合には、締まり側となって該排紙ロー
ラユニット37を停止させるように作動する。また、こ
の第1クラッチバネ82は、排紙ローラユニット37が
ロールシート10を排出する方向(図12(B)中、時
計方向)に回転する場合には、緩み側となって該排紙ロ
ーラユニット37の回転を妨げないように作動する。
【0040】また、該排紙ローラギヤ81の駆動は、第
2クラッチバネ83を介して排紙ローラユニット37に
伝達される。この第2クラッチバネ83は、排紙ローラ
ギヤ81が排紙ローラユニット37をロールシート10
の引き込み方向(図12(B)中、反時計方向)に回転
させる場合には、緩み側となり、且つ、第1クラッチバ
ネ82が締まり側となるため、排紙ローラユニット37
が第1クラッチバネ82によって停止された場合には、
該排紙ローラギヤ81は空転するようになる。一方、こ
の第2クラッチバネ83は、排紙ローラギヤ81が排紙
ローラユニット37をロールシート10の排出方向(図
12(B)中、時計方向)に回転させる場合には、締ま
り側となり、且つ、第1クラッチバネ82が緩み側とな
るため、排紙ローラユニット37は排紙ローラギヤ81
と同じ方向(図12(B)中、時計方向)に回転する。
【0041】また、排紙ローラユニット37は、一対の
略円筒状の排紙ローラ84、84が同軸上に取り付けら
れている。また、断面略L字状のカッタープレート35
は、外側の一面が上側に、外側の他の面が前側になると
共に、該排紙ローラ84、84の各中央部分とロールシ
ート10の最大厚さ寸法より少し大きい隙間を形成する
ように各側壁5、6に支持されている。また、カッター
プレート35の各排紙ローラ84、84の左右両端面部
に対向する位置には、各貫通孔86、86、86、86
が穿設されている。また、各排紙ローラ84、84の左
右両端面部には、斜め外側に延出されて、各貫通孔8
6、86、86、86内に達する略平板状のシート押え
部84Aが所定中心角度毎(本実施形態では約36度
毎)に形成されている。これにより、各シート押さえ部
84Aがロールシート10を所定押圧力でカッタープレ
ート35の上面に押しつけるため、ロールシート10の
排出に必要なニップ力が発生する。
【0042】また、排紙ローラユニット37に対向する
カッタープレート35の上面には、ロールシート10の
幅方向側面に当接して、搬送方向に案内するガイド部材
87A、87Bが着脱可能に取り付けられている。この
各ガイド部材87A、87Bは、粘着剤の付着しにくい
ポリアセタール等の樹脂成形品である。また、各ガイド
部材87A、87Bのロールシート10側の端面は、所
定高さ寸法上側に延出され、ロールシート10の幅方向
側面に確実に当接するように形成されている。また、排
紙ローラユニット37の各ガイド部材87A、87Bの
内側端面より少し内側の位置には、ロールシート10の
上面を上側から押さえる略円板状の排紙サイドローラ8
8A、88Bが同軸上に設けられている。これにより、
ロールシート10は、各ガイド部材87A、87B、及
び各排紙サイドローラ88A、88Bによって、搬送方
向に案内される。
【0043】更に、カッタープレート35の前面部に
は、ロールシート10の幅方向中央位置に対応する位置
に、ロールシート10の先端部が当接することによりO
N・OFFされるシート先端スイッチSW4が設けられ
ている。尚、このシート先端スイッチSW4は、センサ
駆動回路118を介して制御回路部110に接続されて
いる(図16参照)。これにより、排紙ローラ84、8
4によって排出されるロールシート10の先端位置を検
出することができる。
【0044】次に、第1ギヤ列25の構成及び駆動動作
について図13に基づいて説明する。図13は本実施形
態に係るテープ印刷装置1の第1ギヤ列25の構成を示
す図で、(A)はロールシート10の巻き戻し動作時を
示す拡大正面図で、(B)はロールシート10の排出動
作時を示す拡大正面図である。図13に示すように、先
ず、グリップローラ22及びロールシート巻き取りギヤ
13A(図5参照)を駆動する第1ギヤ列25の構成
は、第1駆動モータ24のシャフトに取り付けられるモ
ータギヤ91と、このモータギヤ91に歯合する第1ロ
ーラダブルギヤ92と、この第1ローラダブルギヤ92
の回転軸に軸支される略平板状の遅延アーム93と、こ
の遅延アーム93の外周端縁部に所定中心角度で軸支さ
れると共に該第1ローラダブルギヤ92に歯合する一対
の第1及び第2遊星ギヤ94A、94Bと、この第1及
び第2遊星ギヤ94A、94Bのいずれかの一方に歯合
する第2ローラダブルギヤ95と、この第2ローラダブ
ルギヤ95に歯合すると共にグリップローラ22の一端
側に取り付けられるローラギヤ96と、このローラギヤ
96の軸心上に所定角度だけ回転可能に軸支される遊星
ギヤアーム97と、この遊星ギヤアーム97の一端側に
軸支されると共に該ローラギヤ96に歯合する第3遊星
ギヤ98と、この第3遊星ギヤ98にテープ巻き戻し時
に限り歯合する第1クラッチギヤ99Aと、この第1ク
ラッチギヤ99Aにクラッチバネ(このクラッチバネ
は、第1クラッチギヤ99Aが反時計方向に回転すると
きに緩み側となって、所定の一定トルクを伝達する。)
を介して回転駆動される第2クラッチギヤ99Bと、こ
の第2クラッチギヤ99Bに歯合するロールシート巻き
取りギヤ13Aとから構成されている。
【0045】一方、図13に示すように、プラテンロー
ラ21、排紙ローラユニット37、及びリボンカセット
71のリボン巻き取りスプール(不図示)を駆動する第
1ギヤ列25の構成は、第1駆動モータ24のシャフト
に取り付けられるモータギヤ91と、このモータギヤ9
1に歯合する第1ローラダブルギヤ92と、この第1ロ
ーラダブルギヤ92に歯合するローラアイドルギヤ10
1と、このローラアイドルギヤ101の回転軸上に上記
遅延アーム93に対向して取り付けられる略平板状の遊
星ギヤストッッパ102と、該ローラアイドルギヤ10
1に歯合する第3ローラダブルギヤ103と、この第3
ローラダブルギヤ103に歯合すると共にプラテンロー
ラ21の一端側に取り付けられるプラテンギヤ104
と、このプラテンギヤ104に歯合する排紙ローラギヤ
81(図12参照)と、この排紙ローラギヤ81の軸心
上に所定角度だけ回転可能に軸支される排紙ローラギヤ
アーム105と、この排紙ローラギヤアーム105の一
端側に軸支されると共に該排紙ローラギヤ81に歯合す
る第4遊星ギヤ106と、この第4遊星ギヤ106にテ
ープ印字時に限り歯合するリボンクラッチギヤ107A
と、このリボンクラッチギヤ107Aにクラッチバネ
(このクラッチバネは、リボンクラッチギヤ107Aが
反時計方向に回転するときに緩み側となって、所定の一
定トルクを伝達する。)を介して回転駆動されるリボン
クラッチギヤ107Bと、このリボンクラッチギヤ10
7Bに歯合すると共にリボンカセット71のリボン巻き
取りスプールの一端側に取り付けられるリボン巻き取り
ギヤ108とから構成されている。
【0046】続いて、第1ギヤ列25の概略動作につい
て図13に基づき説明する。先ず、ロールシート10の
巻き戻し動作について図13(A)に基づいて説明す
る。尚、予め上記のように第2駆動モータ30を駆動し
て第2ギヤ列28を介してサーマルヘッド27は、プラ
テンローラ21から所定距離離間されている。ロールシ
ート10の巻き戻しは、第1駆動モータ24を反時計方
向に回転させ、第1ローラダブルギヤ92、遊星ギヤ9
4B、第2ローラダブルギヤ95、ローラギヤ96、第
3遊星ギヤ98、第1クラッチギヤ99A、第2クラッ
チギヤ99B、及びロールシート巻き取りギヤ13Aの
順に回転させる。また、同時に、第1ローラダブルギヤ
92、ローラアイドルギヤ101、第3ローラダブルギ
ヤ103、プラテンギヤ104、排紙ローラギヤ81、
及び第4遊星ギヤ106の順に回転させられる。また、
排紙ローラギヤアーム105は下側方向に押し下げられ
て、第4遊星ギヤ106の回転駆動は、各リボンクラッ
チギヤ107A、107B、及びリボン巻き取りギヤ1
08には伝達されない。
【0047】これにより、ローラギヤ96は反時計方向
に回転し、該ローラギヤ96が取り付けられているグリ
ップローラ22は反時計方向に所定回転速度で回転す
る。したがって、各従動ローラ23、23を介してグリ
ップローラ22に所定押圧力で押しつけられるロールシ
ート10は、該グリップローラ22の反時計方向の回転
によってロールシートユニット11側に引き込まれる
(矢印J方向)。また、ロールシートユニット11のロ
ールシート巻き取りギヤ13Aは、時計方向に回転し、
該ロールシート巻き取りギヤ13Aを介してロールシー
ト10の巻芯11Aが時計方向に回転してグリップロー
ラ22の回転によって引き込まれたロールシート10が
ロールシートユニット11に巻き込まれる。尚、ロール
シート巻き取りギヤ13Aの回転によるロールシート1
0の巻き取り速度は、グリップローラ22によりロール
シート10の引き込み速度よりも所定速度大きくなるよ
うにギヤ比が設定されているため、グリップローラ22
とロールシートユニット11間のロールシート10には
適度なテンションがかかりロールシート10をきれいに
巻き取ることができる。
【0048】また、プラテンギヤ104は反時計方向に
回転し、該プラテンギヤ104に取り付けられるプラテ
ンローラ21は反時計方向に回転するが、サーマルヘッ
ド27が離間されているため、ロールシート10には引
き込み力はほとんど働かない。また、このプラテンギヤ
104に歯合する排紙ローラギヤ81は時計方向に回転
するが、上記のように排紙ローラユニット37は、第1
クラッチバネ82と第2クラッチバネ83とを介して
(図12参照)停止状態になるため、この排紙ローラユ
ニット37とグリップローラ22間のロールシート10
には適度なテンションがかかりロールシート10をきれ
いに巻き取ることができる。
【0049】次に、印字及び排紙処理時の第1ギヤ列2
5によるロールシート10の排出動作について図13
(B)に基づいて説明する。尚、予め上記のように第2
駆動モータ30を駆動して第2ギヤ列28を介してサー
マルヘッド27は、プラテンローラ21に押し当てられ
ている。ロールシート10の排出動作は、第1駆動モー
タ24を時計方向に回転させ、第1ローラダブルギヤ9
2、第1遊星ギヤ94A、第2ローラダブルギヤ95、
ローラギヤ96、及び第3遊星ギヤ98の順に回転させ
る。また、遊星ギヤアーム97は上側方向に押し上げら
れて、第3遊星ギヤ98の回転駆動は、各第1及び第2
クラッチギヤ99A、99B、及びロールシート巻き取
りギヤ13Aには伝達されない。また、同時に、第1ロ
ーラダブルギヤ92、ローラアイドルギヤ101、第3
ローラダブルギヤ103、プラテンギヤ104、排紙ロ
ーラギヤ81、第4遊星ギヤ106、リボンクラッチギ
ヤ107A、リボンクラッチギヤ107B、及びリボン
巻き取りギヤ108の順に回転させる。
【0050】これにより、ローラギヤ96は時計方向に
回転し、該ローラギヤ96が取り付けられているグリッ
プローラ22は時計方向に所定回転速度で回転する。し
たがって、各従動ローラ23、23を介してグリップロ
ーラ22に所定押圧力で押しつけられるロールシート1
0は、該グリップローラ22の時計方向の回転によって
排出側方向(図13中、右側方向)に引き出されると共
に(矢印K方向)、それに伴ってロールシートユニット
11の巻芯11Aは反時計方向に回転する。また、プラ
テンギヤ104は時計方向に回転し、該プラテンギヤ1
04に取り付けられるプラテンローラ21は時計方向に
回転するため、このプラテンローラ21に各ヘッドバネ
48、48を介してサーマルヘッド27によって押しつ
けられるロールシート10は、排出方向(図13中、右
側方向)に引き出される(矢印K方向)。尚、プラテン
ローラ21の回転によるロールシート10の引出速度
は、グリップローラ22によるロールシート10の引出
速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定され
ているため、プラテンローラ21とグリップローラ22
間のロールシート10には適度なテンションがかかりロ
ールシート10にきれいな印字をすることができる。
【0051】また、このプラテンギヤ104に歯合する
排紙ローラギヤ81は反時計方向に回転し、上記のよう
に排紙ローラユニット37は、第1クラッチバネ82と
第2クラッチバネ83とを介して(図12参照)反時計
方向に回転するため、この排紙ローラユニット37の各
排紙ローラ84、84とカッタープレート35との協動
によってロールシート10は排出方向(矢印K方向)に
引き出される。尚、排紙ローラユニット37の各排紙ロ
ーラ84、84の回転によるロールシート10の引出速
度は、プラテンローラ21によるロールシート10の引
出速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定さ
れているため、プラテンローラ21と各排紙ローラ8
4、84間のロールシート10には適度なテンションが
かかりロールシート10にきれいな印字をすることがで
きる。また、排紙ローラギヤ81の反時計方向の回転に
よって排紙ローラギヤアーム106が上に持ち上がり、
第4遊星ギヤ106及び各リボンクラッチギヤ107
A、107Bを介してリボン巻き取りギヤ108が時計
方向に回転してインクリボン(不図示)がリボン巻き取
りスプール(不図示)に巻き取られる。
【0052】次に、印字起動時及び印字動作時の遅延ア
ーム93及び遊星ギヤストッパ102の動作について図
14に基づいて説明する。図14は本実施形態に係るテ
ープ印刷装置1の印字時の第1ギヤ列25のプラテンロ
ーラ21及びグリップローラ22を駆動する部分の構成
を示す図で、(A)は印字起動時を示す拡大部分正面図
で、(B)は印字動作時を示す拡大部分正面図である。
尚、予め上記のように第2駆動モータ30を駆動して第
2ギヤ列28を介してサーマルヘッド27は、プラテン
ローラ21に押し当てられている。図14(A)に示す
ように、先ず、略平板状の遅延アーム93には、回転軸
に対して第1遊星ギヤ94Aの反対側の外周面から外側
方向に所定長さ延出される細長い延出部93Aが設けら
れている。また、略半円形平板状の遊星ギヤストッパ1
02の前記延出部93Aに対向する位置(図14(A)
中、遊星ギヤストッパ102の左下の位置)には、外側
方向に開く略ハの字状に形成される凹部102Aが設け
られている。
【0053】そして、印字起動時には、図14(A)に
示すように、遊星ギヤ94Bが第2ローラダブルギヤ9
5に歯合するように遅延アーム93は、時計方向に第1
ローラダブルギヤ92を介して回転されている。また、
同時に、遊星ギヤストッパ102はローラアイドルギヤ
101を介して反時計方向に回転されている。したがっ
て、遅延アーム93の延出部93Aと遊星ギヤストッパ
102の凹部102Aとは離される。尚、ロールシート
10を引き込む場合も、同様に遅延アーム93の延出部
93Aと遊星ギヤストッパ102の凹部102Aとは離
されている(図13(A)参照)。
【0054】続いて、印字が開始された場合には、図1
4(B)に示すように、ロールシートを排出するために
モータギヤ91が時計方向に回転して、第1ローラダブ
ルギヤ92が反時計方向に回転し、ローラアイドルギヤ
101が時計方向に回転するため、遊星ギヤストッパ1
02は時計方向に回転する。また、同時に、第1ローラ
ダブルギヤ92の反時計方向の回転によって遅延アーム
93が反時計方向に回転して、遊星ギヤ94Bが第2ロ
ーラダブルギヤ95から離れた後、第1ローラダブルギ
ヤ92の時計方向の所定角度の回転によって遅延アーム
93が反時計方向に所定角度回転して、第1遊星ギヤ9
4Aが第2ローラダブルギヤ95に歯合する。また、遅
延アーム93の時計方向の所定角度の回転によって、延
出部93Aが時計方向に回転してくる遊星ギヤストッパ
102の凹部102Aに進入して嵌り込む。
【0055】これにより、モータギヤ91が時計方向に
回転している場合には、遅延アーム93の延出部93A
が遊星ギヤストッパ102の凹部102Aに嵌り込んだ
状態が維持される。また、上記のようにプラテンローラ
21のロールシート10引出速度は、グリップローラ2
2のロールシート10引出速度よりも所定速度大きくな
るようにギヤ比が設定されているため、第2ローラダブ
ルギヤ95に反時計方向の回転力が加わり、そのため第
1遊星ギヤ94Aを離れる方向に押す力、即ち遅延アー
ム93を時計方向に回転させる力が発生する。しかし、
遅延アーム93は、反時計方向の回転力を負荷される遊
星ギヤストッパ102によって時計方向に回転するのを
妨げられるため、第1遊星ギヤ94Aが第2ローラダブ
ルギヤ95から離れることなく、モータギヤ91の回転
駆動力は第2ローラダブルギヤ95に確実に伝達され
る。
【0056】また、印字開始時には、一方の遊星ギヤ9
4Bが第2ローラダブルギヤ95から離れた後、他方の
第1遊星ギヤ94Aが第2ローラダブルギヤ95に歯合
するまで、第1ローラダブルギヤ92の回転駆動が第2
ローラダブルギヤ95に伝達されずローラギヤ96が回
転しない。また、印字開始と共に第1ローラダブルギヤ
92の回転駆動は、ローラアイドルギヤ101、第3ロ
ーラダブルギヤ103、及びプラテンギヤ104を介し
てプラテンローラ21に伝達される。したがって、印字
開始時には、プラテンローラ21が所定時間回転後、グ
リップローラ22が回転するため、プラテンローラ21
とグリップローラ22間のロールシート10のたるみを
取ることができると共に、プラテンローラ21とグリッ
プローラ22間のロールシート10に適度なテンション
を確実にかけることができ、ロールシート10にきれい
な印字をすることができる。
【0057】次に、ロールシート10の裏面に印刷され
るエンコーダマーク10Aと、フォトインタラプタ18
の出力信号について図15及び図16に基づいて説明す
る。図15は本実施形態に係るテープ印刷装置1に装着
されるロールシート10の裏面に印刷されたエンコーダ
マーク10Aの一例を示す平面図である。図16は本実
施形態に係るテープ印刷装置1のエンコーダマーク10
Aのスリットパターンから検出されるフォトインタラプ
タ18の出力信号を模式的に示す図である。図15に示
すように、ロールシート10の裏面には2列の各エンコ
ーダマーク10A、10Aがシート搬送方向(矢印M方
向)に平行、且つ幅方向の中心線に対して対称に所定パ
ターンで印刷されている。また、図16に示すように、
エンコーダマーク10Aの所定パターンは、黒パターン
10Bと白パターン10Cとからなっている。この黒パ
ターン10Bと白パターン10Cのシート搬送方向の幅
寸法は、同一寸法L1になるように形成されている。ま
た、後述のように、ロールシート10のシート先端から
印字開始位置までの余白量は、先送り量と後送り量とか
ら構成され、この幅寸法L1は、後送り量の半分よりも
大きく、且つ後送り量よりも小さく形成されている。
(本実施形態では、L1=約1.2mm、後送り量=約
1.5mmである。)また、フォトインタラプタ18か
らは、対向するエンコーダマーク10Aに向かって光が
放出され、フォトインタラプタ18はエンコーダマーク
10Aから反射する光量によって該黒パターン10Bと
白パターン10Cを検出する。従って、フォトインタラ
プタ18が黒パターン10Bに対向している場合には、
該フォトインタラプタ18からLOW信号が出力され、
フォトインタラプタ18が白パターン10Cに対向して
いる場合には、該フォトインタラプタ18からHIGH
信号が出力される。
【0058】次に、上記ように構成されるテープ印刷装
置1の制御系について図17に基づいて説明する。図1
7は本実施形態に係るテープ印刷装置1の制御構成を示
すブロック図である。図17に示すように、テープ印刷
装置1は制御回路部110を核として構成されている。
この制御回路部110はCPU111、ROM112、
CGROM113、RAM114、及び、入出力インタ
ーフェイス115から構成され、これらはバス線116
を介して相互に接続されている。
【0059】ここに、ROM112は各種のプログラム
を記憶させておくものであり、後述のロールシート10
のシート先端から印字開始位置までの余白量を設定する
プログラム等のテープ印刷装置1の制御上必要な各種の
プログラムが記憶されている。そして、CPU111は
かかるROM112に記憶されている各種のプログラム
に基づいて各種の演算を行なうものである。また、RO
M112には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれに
ついて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ
(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明
朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して
記憶されている。このアウトラインデータに基づいてド
ットパターンデータがイメージバッファ上に展開され
る。
【0060】また、CGROM113には各キャラクタ
に対応するドットパターンデータが記憶されており、ド
ットパターンデータがCGROM113から読み出さ
れ、そのドットパターンデータに基づいてロールシート
10上にドットパターンが印刷される。また、RAM1
14はCPU111により演算された各種の演算結果を
一時的に記憶させておくためのものであり、テキストメ
モリ、イメージバッファ、印字バッファ等の各種のメモ
リが設けられている。
【0061】また、入出力インターフェース115に
は、外部の制御ユニット117(以下、「ホストPC」
という。)、カムスイッチSW1、ホームポジションス
イッチSW2、カットポジションスイッチSW3、シー
ト先端スイッチSW4、及びフォトインタラプタ18を
駆動するセンサ駆動回路118、サーマルヘッド27を
駆動するヘッド駆動回路119、ロールシート10の搬
送などを行う第1駆動モータ24を駆動する第1モータ
駆動回路120、そしてサーマルヘッド27の圧着・リ
リースなどを行う第2駆動モータ30を駆動する第2モ
ータ駆動回路121が接続されている。
【0062】次に、このように構成されたテープ印刷装
置1のロールシート10のシート先端から印字開始位置
までの余白量を設定する制御処理について図18に基づ
いて説明する。図18は本実施形態に係るテープ印刷装
置1のロールシート10のシート先端から印字開始位置
までの余白量を設定する制御処理のフローチャートであ
る。尚、余白量は所定の先送り量と後送り量とから構成
されている。図18に示されるように、先ず、ステップ
(以下、Sと略記する)1において、CPU111は、
カムスイッチSW1からON信号が入力されるまで、第
2モータ駆動回路121を介して第2駆動モータ30を
反時計方向に回転させる。そして、カムスイッチSW1
からON信号が入力された場合には、該第2駆動モータ
30を停止させて、サーマルヘッド27をプラテンロー
ラ21に圧着させる(図8参照)。
【0063】続いて、S2において、CPU111は、
ロールシート10のシート先端部がシート先端スイッチ
SW4に当接しているか否かを判定する判定処理を実行
する。即ち、シート先端スイッチSW4からON信号が
入力されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0064】そして、シート先端スイッチSW4からO
N信号が入力されている場合には(S2:YES)、S
3において、CPU111は、ROM112から所定の
第1パルス数P1を読み込み、第1モータ駆動回路12
0を介してステッピングモータ等で構成される第1駆動
モータ24を該第1パルス数P1だけ時計方向に回転さ
せて、ロールシート10を所定長さLA(本実施形態で
は、LA=約17mmである。)だけ排出する(図13
(B)参照)。
【0065】次に、S4において、CPU111は、カ
ッティング機構部16を介してロールシート10を切断
する。即ち、第2駆動モータ30を時計方向に回転させ
て、カッターキャリッジ61を切断方向に移動させる。
そして、カットポジションスイッチSW3からON信号
が入力された場合には、該第2駆動モータ30を反時計
方向に回転させ、ホームポジションスイッチSW2から
入力されるON信号を待つ。続いて、該ホームポジショ
ンスイッチSW2からON信号が入力された場合には、
第2駆動モータ30を停止させて、ロールシート10の
切断を終了する(図11参照)。
【0066】そして、S5において、CPU111は、
サーマルヘッド27をプラテンローラ21から離間させ
る。即ち、CPU111は、第2駆動モータ30を反時
計方向に回転させ、カムスイッチSW1からOFF信号
が入力されてから、更に所定量だけ反時計方向に回転さ
せた後に停止させる。
【0067】続いて、S6において、CPU111は、
ROM112から所定の第2パルス数P2を読み込み、
第1モータ駆動回路120を介してステッピングモータ
等で構成される第1駆動モータ24を該第2パルス数P
2だけ反時計方向に回転させてグリップローラ22を反
時計方向に回転させ、ロールシート10を((プラテン
ローラ21のサーマルヘッド27圧着点からカッタ刃6
2までの距離)−(先送り量))の所定長さLB(本実
施形態では、プラテンローラ21のサーマルヘッド27
圧着点からカッタ刃62までの距離=約7.25mm、
先送り量=約1.5mmで、LB=約5.75mmであ
る。)だけ引き込む(図13(A)参照)。即ち、ロー
ルシート10のシート先端部は、プラテンローラ21の
サーマルヘッド27圧着点から先送り量(本実施形態で
は、先送り量=約1.5mm)だけ排出された状態にな
る。
【0068】そして、S7において、CPU111は、
カムスイッチSW1からON信号が入力されるまで、第
2モータ駆動回路121を介して第2駆動モータ30を
反時計方向に回転させる。そして、カムスイッチSW1
からON信号が入力された場合には、該第2駆動モータ
30を停止させて、サーマルヘッド27をプラテンロー
ラ21に再度、圧着させる(図8参照)。
【0069】次に、S8において、CPU111は、第
1モータ駆動回路120を介してステッピングモータ等
で構成される第1駆動モータ24を駆動パルス数をカウ
ントしつつ、時計方向に回転させて、ロールシート10
を排出する(図13(B)参照)。
【0070】また、S9において、CPU111は、同
時に、フォトインタラプタ18からHIGH状態からL
OW状態への立ち下がり信号、又はLOW状態からHI
GH状態への立ち上がり信号のいずれかが入力されるの
を待つ(S9:NO)。
【0071】そして、フォトインタラプタ18からHI
GH状態からLOW状態への立ち下がり信号、又はLO
W状態からHIGH状態への立ち上がり信号のいずれか
が入力された場合には(S9:YES)、S10におい
て、ROM112から後送り量に対応する第1駆動モー
タ24の所定の駆動パルス数P3を読み込み、S8でカ
ウントしたパルス数を該駆動パルス数P3から減算し
て、残りの駆動パルス数P4を算出する。即ち、後送り
量に達するまでの残りの送り量を算出する。
【0072】続いて、S11において、CPU111
は、第1モータ駆動回路120を介して第1駆動モータ
24を時計方向に該駆動パルス数P4だけ駆動して、ロ
ールシート10の残りの送り量を排出する。これによ
り、ロールシート10は、S7のサーマルヘッド27圧
着点から後送り量(本実施形態では、後送り量=約1.
5mmである。)だけ排出されて、シート先端から印字
開始位置までの余白が形成される(本実施形態では、余
白量=約3mmである。)。
【0073】一方、S2でシート先端スイッチSW4か
らON信号が入力されていない場合には(S2:N
O)、S12において、CPU111は、シート先端ス
イッチSW4からON信号が入力されるまで、第1モー
タ駆動回路120を介して第1駆動モータ24を時計方
向に回転させてロールシート10を排出する。そして、
該シート先端スイッチSW4からON信号が入力された
場合には、第1駆動モータ24を停止させる。
【0074】続いて、S13において、CPU111
は、サーマルヘッド27をプラテンローラ21から離間
させる。即ち、CPU111は、第2駆動モータ30を
反時計方向に回転させ、カムスイッチSW1からOFF
信号が入力されてから、更に所定量だけ反時計方向に回
転させた後に停止させる。
【0075】次に、S14において、CPU111は、
ROM112から所定の第4パルス数P5を読み込み、
第1モータ駆動回路120を介して第1駆動モータ24
を該第4パルス数P5だけ反時計方向に回転させてグリ
ップローラ22を反時計方向に回転させた後、S7以降
の処理を実行する。これにより、ロールシート10は、
((プラテンローラ21のサーマルヘッド27圧着点か
らシート先端スイッチSW4までの距離)−(先送り
量))の所定長さLC(本実施形態では、プラテンロー
ラ21のサーマルヘッド27圧着点からシート先端スイ
ッチSW4までの距離=約11mm、先送り量=約1.
5mmで、LC=約9.5mmである。)だけ引き込ま
れ(図13(A)参照)る。そして、ロールシート10
のシート先端部は、プラテンローラ21のサーマルヘッ
ド27圧着点から先送り量(本実施形態では、先送り量
=約1.5mm)だけ排出された状態になった後、S7
のサーマルヘッド27圧着点から後送り量(本実施形態
では、後送り量=約1.5mmである。)だけ排出され
て、シート先端から印字開始位置までの余白が形成され
る(本実施形態では、余白量=約3mmである。)。
【0076】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
テープ印刷装置1では、ロールシート10のシート先端
から印字開始位置までの余白量を先送り量と後送り量と
から構成すると共に、該ロールシート10の裏面には、
幅方向の中心線に対して対称に2列のエンコーダマーク
10Aが印刷されている。また、エンコーダマーク10
Aの黒パターン10Bと白パターン10Cのシート搬送
方向の幅寸法は、同一寸法L1になるように形成されて
いる。また、この幅寸法L1は、後送り量の半分よりも
大きく、且つ後送り量よりも小さく形成されている。そ
して、印字開始時に、シート先端部がシート先端スイッ
チSW4に当接している場合には、所定長さLAだけロ
ールシート10を排出して切断後、該ロールシート10
を所定長さLBだけ引き込み、余白量のうち先送り量を
排出する(S1〜S2:YES〜S6)。また、印字開
始時に、シート先端部がシート先端スイッチSW4に当
接している場合には、シート先端部がシート先端スイッ
チSW4に当接するまで排出後、該ロールシート10を
所定長さLCだけ引き込み、余白量のうち先送り量を排
出する(S1〜S2:NO〜S14)。続いて、サーマ
ルヘッド27を圧着後、フォトインタプリタ18から信
号が入るまで第1駆動モータ24の駆動パルスをカウン
トしつつ、ロールシート10を排出する(S7〜S9:
NO)。そして、フォトインタプリタ18から信号が入
った場合には、後送り量から該排出量を減算した残りの
送り量を排出する(S9:YES〜S11)。
【0077】したがって、ロールシート10のシート先
端から印刷開始位置までの余白量は、先送り量と後送り
量との合計となり、余分な部分を搬送して切断する必要
がないため、この先送り量と後送り量との短縮化を図る
ことによって余白領域の長さの短縮化を図り、ロールシ
ート10のランニングコストを低減化することができ
る。また、所定ピッチ2L1の半分の寸法幅L1に形成
されるエンコーダマーク10Aの黒パターン10Bと白
パターン10Cの検出信号に基づいて後送り量を搬送す
るため、後送り量の搬送精度の向上を図ることができる
と共に、印字開始位置を確実に検出することができる。
また、フォトインタラプタ18からの1回の立ち上がり
信号又は立ち下がり信号に基づいて後送り量の残りの送
り量を決定できるため、エンコーダマーク10Aの黒パ
ターン10Bと白パターン10Cの幅寸法L1を後送り
量近くまで大きくすることができ、該エンコーダマーク
10Aの形成が容易となり、ロールシート10の製造コ
ストの削減化を図ることができる。また、フォトインタ
ラプタ18からの1回の立ち上がり信号又は立ち下がり
信号に基づいて後送り量の残りの送り量を決定できるた
め、印字開始位置の検出精度の向上を図ることができ
る。また、印字開始時にシート先端スイッチSW4によ
ってロールシート10が検出されていない場合には、前
回印字終了後カッタユニット60によりロールシート1
0が切断されたものと判定することができる。また、ロ
ールシート10の先端部はカッタユニット60によって
搬送方向に対してほぼ直角に切断されるため、ロールシ
ート10の先端部がシート先端スイッチSW4によって
検出されるまで搬送後、該ロールシート10を所定長さ
LCだけ引き込むことによって、ロールシート10の先
端を前記先送り量の搬送位置に正確に位置させることが
できる。また、この所定長さLCを大きくすることによ
って、余白量の短縮化を図ることでき、ロールシート1
0のランニングコストの削減化を図ることができる。ま
た、印字開始時に前記シート先端スイッチSW4によっ
てロールシート10が検出されている場合には、前回印
字終了後カッタユニット60によりロールシート10が
切断されておらず、ロールシート10の先端は、搬送方
向に対して斜めになっていると判定することができる。
そして、カッターユニット60を介してロールシート1
0を切断することによって、ロールシート10の先端部
は搬送方向に対してほぼ直角に切断されると共に、カッ
タ刃62の位置は予め設定されているため、該ロールシ
ート10を所定長さLB引き込むことによって、ロール
シート10の先端を前記先送り量の搬送位置に正確に位
置させることができる。また、この所定長さLBを大き
くすることによって、余白量の短縮化を図ることでき、
ロールシート10のランニングコストの削減化を図るこ
とができる。更に、ロールシート10は、切断前に所定
長さLAだけ排出されるため、切断された先端部をテー
プ印刷装置1のシート排出口2Aから容易に取り除くこ
とができ、シート詰まり等を確実に防止することができ
る。
【0078】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で 種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上
記S6、S10、及びS14においては、第1ギヤ列2
5のバックラッシュ量を考慮していないが、このバック
ラッシュ量を考慮してロールシート10の搬送量を決定
する構成にしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り請求項1に係る
テープ印刷装置では、ロールシートの裏面には、所定ピ
ッチでエンコーダマークが形成されている。また、テー
プ印刷装置は、このエンコーダマークを検出して所定の
検出信号を出力する検出器と、ロールシートの前後方向
への各搬送量を検出する検出手段とが設けられている。
そして、テープ印刷装置は、制御手段を介してロールシ
ートのシート先端から印刷開始位置までの余白量の内、
予め送られる先送り量を搬送後、前記検出器から出力さ
れる検出信号に基づき前記余白量の内、後送り量を搬送
して印字開始位置とする。これにより、ロールシートの
シート先端から印刷開始位置までの余白量は、先送り量
と後送り量との合計となり、余分な部分を搬送して切断
する必要がないため、この先送り量と後送り量との短縮
化を図ることによって余白領域の長さの短縮化を図り、
ロールシートのランニングコストを低減化することがで
きるテープ印刷装置を提供することができる。
【0080】また、請求項2に係るテープ印刷装置で
は、請求項1に記載のテープ印刷装置において、前記エ
ンコーダマークは、搬送方向の幅寸法が前記所定ピッチ
の半分の寸法に形成されている。これにより、所定ピッ
チの半分の寸法幅に形成されるエンコーダマークの検出
信号に基づいて後送り量を搬送するため、後送り量の搬
送精度の向上を図ることができると共に、印字開始位置
を確実に検出することができるテープ印刷装置を提供す
ることができる。
【0081】また、請求項3に係るテープ印刷装置で
は、請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置にお
いて、前記エンコーダマークの搬送方向の幅寸法は、前
記後送り量の半分よりも大きく、且つ該後送り量よりも
小さく形成されている。また、前記制御手段は、前記先
送り量の搬送後から前記検出器の検出信号が入力される
までのロールシートの送り量を前記検出手段を介して検
出すると共に、前記後送り量からこの検出された送り量
を減算した残りの送り量を更に搬送して印刷開始位置と
するように制御する。これにより、検出器からの1回の
検出信号に基づいて残りの送り量を決定できるため、エ
ンコーダマークの幅寸法を後送り量近くまで大きくする
ことができ、該エンコーダマークの形成が容易となり、
ロールシートの製造コストの削減化を図ることができる
テープ印刷装置を提供することができる。また、検出器
からの1回の検出信号に基づいて残りの送り量を決定で
きるため、印字開始位置の検出精度の向上を図ることが
できるテープ印刷装置を提供することができる。
【0082】また、請求項4に係るテープ印刷装置で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印
刷装置において、前記印字手段よりも下流側に切断刃が
設けられるカッタ部材が配置され、カッタ搬送手段を介
して該カッタ部材はロールシートの幅方向に往復移動さ
れる。また、前記カッタ部材よりも下流側にロールシー
トの有無を検出するシート先端検出器が配置されてい
る。そして、印字開始時に前記シート先端検出器によっ
てロールシートが検出されていない場合には、前記制御
手段は前記搬送手段を介して、ロールシートの先端部が
シート先端検出器によって検出されるまで搬送後、該ロ
ールシートを所定の第1送り量引き込み、前記先送り量
の搬送量とするように制御する。これにより、印字開始
時に前記シート先端検出器によってロールシートが検出
されていない場合には、前回印字終了後カッタ部材によ
りロールシートが切断されたものと判定することができ
るテープ印刷装置を提供することができる。また、ロー
ルシートの先端部はカッタ部材によって搬送方向に対し
てほぼ直角に切断されるため、ロールシートの先端部が
シート先端検出器によって検出されるまで搬送後、該ロ
ールシートを所定の第1送り量引き込むことによって、
ロールシートの先端を前記先送り量の搬送位置に正確に
位置させることができるテープ印刷装置を提供すること
ができる。また、この所定の第1送り量を大きくするこ
とによって、余白量の短縮化を図ることでき、ロールシ
ートのランニングコストの削減化を図ることができるテ
ープ印刷装置を提供することができる。
【0083】また、請求項5に係るテープ印刷装置で
は、請求項4に記載のテープ印刷装置において、印字開
始時に前記シート先端検出器によってロールシートが検
出されている場合には、前記制御手段は前記カッタ搬送
手段を介してロールシートを切断後、該ロールシートを
所定の第2送り量引き込み、前記先送り量の搬送量とす
るように制御する。これにより、印字開始時に前記シー
ト先端検出器によってロールシートが検出されている場
合には、前回印字終了後カッタ部材によりロールシート
が切断されておらず、ロールシートの先端は、搬送方向
に対して斜めになっていると判定することができるテー
プ印刷装置を提供することができる。そして、カッタ搬
送手段を介してロールシートを切断することによって、
ロールシートの先端部はカッタ部材によって搬送方向に
対してほぼ直角に切断されると共に、カッタ部材の位置
は予め設定されているため、該ロールシートを所定の第
2送り量引き込むことによって、ロールシートの先端を
前記先送り量の搬送位置に正確に位置させることができ
るテープ印刷装置を提供することができる。また、この
所定の第2送り量を大きくすることによって、余白量の
短縮化を図ることでき、ロールシートのランニングコス
トの削減化を図ることができるテープ印刷装置を提供す
ることができる。
【0084】更に、請求項6に係るテープ印刷装置で
は、請求項5に記載のテープ印刷装置において、前記制
御手段は、前記切断前にロールシートを所定の第3送り
量排出する。これにより、ロールシートは、切断前に所
定の第3送り量排出されるため、切断された先端部をテ
ープ印刷装置のシート排出口から容易に取り除くことが
でき、シート詰まり等を確実に防止することができるテ
ープ印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印刷装置の本体筐体の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るテープ印刷装置の本体筐体の
概略構成を示す平面図である。
【図3】本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を
示し、(A)は第2ギヤ列側からの斜視図、(B)は第
2ギヤ列側の側面図である。
【図4】本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を
示し、(A)は第1ギヤ列側からの斜視図、(B)は第
1ギヤ列側の側面図である。
【図5】本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレーム
を取り除いた場合の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ
列側からの斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図であ
る。
【図6】本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレーム
を取り除いてリボンカセットを装着した場合を示す第2
ギヤ列からの斜視図である。
【図7】本実施形態に係るテープ印刷装置の画像形成機
構部を構成するサーマルヘッドがプラテンローラからリ
リースされた状態を示す正面図である。
【図8】本実施形態に係るテープ印刷装置の第2ギヤ列
の構成を示す拡大正面図である。
【図9】本実施形態に係るテープ印刷装置の排紙ローラ
ユニットを取り除いてカッティング機構部を示す図で、
(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面
図、(C)は(A)におけるC矢視図である。
【図10】本実施形態に係るテープ印刷装置のカッティ
ング機構部のキャリッジ機構を示す正面断面図である。
【図11】本実施形態に係るテープ印刷装置のカッティ
ング機構部の第2ギヤ列による駆動を示す図で、(A)
はロールシートの切断時の駆動を示す一部拡大正面図
で、(B)はホームポジション移動時の駆動を示す一部
拡大正面図である。
【図12】本実施形態に係るテープ印刷装置の排紙ロー
ラユニットを示し、(A)は正面図、(B)は(A)に
おけるA−A断面図である。
【図13】本実施形態に係るテープ印刷装置の第1ギヤ
列の構成を示す図で、(A)はロールシートの巻き戻し
動作時を示す拡大正面図で、(B)はロールシートの排
出動作時を示す拡大正面図である。
【図14】本実施形態に係るテープ印刷装置の印字時の
第1ギヤ列のプラテンローラ及びグリップローラを駆動
する部分の構成を示す図で、(A)は印字起動時を示す
拡大部分正面図で、(B)は印字動作時を示す拡大部分
正面図である。
【図15】本実施形態に係るテープ印刷装置に装着され
るロールシートの裏面に印刷されたエンコーダマークの
一例を示す平面図である。
【図16】本実施形態に係るテープ印刷装置のエンコー
ダマークのスリットパターンから検出されるフォトイン
タラプタの出力信号を模式的に示す図である。
【図17】本実施形態に係るテープ印刷装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図18】本実施形態に係るテープ印刷装置のロールシ
ートのシート先端から印字開始位置までの余白量を設定
する制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 本体筐体 3 上フレーム 5、6 側壁 7 下フレーム 10 ロールシート 10A エンコーダマーク 10B 黒パターン 10C 白パターン 11 ロールユニット 15 搬送機構部 16 カッティング機構部 17 画像形成機構部 18 フォトインタラプタ 21 プラテンローラ 22 グリップローラ 23 従動ローラ 25 第1ギヤ列 27 サーマルヘッド 28 第2ギヤ列 37 搬送ローラユニット 60 カッターユニット 110 制御回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊博 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 小川 康弘 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 加藤 重己 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C058 AB03 AC06 AC15 AE04 AF06 AF51 GB04 GB15 GB36 GB47 LA03 LB06 LB17 LB36 LC11 2C060 BA04 BC02 BC04 BC12 BC15 BC84

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の巻芯に巻回される長尺状のロール
    シートを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに
    印字する印字手段とを備えたテープ印刷装置において、 前記ロールシートの裏面に所定ピッチで形成されるエン
    コーダマークと、 前記エンコーダマークを検出して所定の検出信号を出力
    する検出器と、 ロールシートの前後方向への各搬送量を検出する検出手
    段と、 ロールシートのシート先端から印刷開始位置までの余白
    量を記憶する余白量記憶手段と、 前記余白量は、予め送られる先送り量と後から送られる
    後送り量とを含み、 前記先送り量の搬送後、前記検出器から出力される検出
    信号に基づき前記後送り量を搬送して印字開始位置とす
    るように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    テープ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記エンコーダマークは、搬送方向の幅
    寸法が前記所定ピッチの半分の寸法に形成されることを
    特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記エンコーダマークの搬送方向の幅寸
    法は、前記後送り量の半分よりも大きく、且つ該後送り
    量よりも小さく形成され、 前記制御手段は、前記先送り量の搬送後から前記検出器
    の検出信号が入力されるまでのロールシートの送り量を
    前記検出手段を介して検出すると共に、前記後送り量か
    らこの検出された送り量を減算した残りの送り量を更に
    搬送して印刷開始位置とするように制御することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印字手段よりも下流側に配置されて
    切断刃が設けられるカッタ部材と、 前記カッタ部材をロールシートの幅方向に往復させるカ
    ッタ搬送手段と、 前記カッタ部材よりも下流側に配置されて、ロールシー
    トの有無を検出するシート先端検出器とを備え、 印字開始時に前記シート先端検出器によってロールシー
    トが検出されていない場合には、前記制御手段は前記搬
    送手段を介して、ロールシートの先端部がシート先端検
    出器によって検出されるまで搬送後、該ロールシートを
    所定の第1送り量引き込み、前記先送り量の搬送量とす
    るように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  5. 【請求項5】 印字開始時に前記シート先端検出器によ
    ってロールシートが検出されている場合には、前記制御
    手段は前記カッタ搬送手段を介してロールシートを切断
    後、該ロールシートを所定の第2送り量引き込み、前記
    先送り量の搬送量とするように制御することを特徴とす
    る請求項4に記載のテープ印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記切断前にロールシ
    ートを所定の第3送り量排出することを特徴とする請求
    項5に記載のテープ印刷装置。
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