JP2004291659A - カッティング機構及びテープ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1駆動モータ24の駆動により第1ギヤ列25を介して搬送機構部15を構成する排紙ローラユニット37、プラテンローラ21、グリップローラ22、及びロールシートユニット11の巻芯11Aが各々回転駆動されて、ロールシート10が排出又は巻き戻される。また、第2駆動モータ30の駆動により画像形成機構部17を構成する第2ギヤ列28を介してサーマルヘッド27のプラテンローラ21への押圧又は離間が行われ、また、カッティング機構部16によりロールシート10の切断が行われる。
【選択図】 図2
Description
これにより、カッタユニットがカッタ搬送手段によってカッタ刃の刃先側に搬送される場合には、ロールシートをスムーズに切断することができる。また、カッタ刃の刃先がロールシートの印字面側から斜め方向に押し当てられる場合には、毛羽立ち等がロールシートの裏面側方向に出るため、良好な印字面を形成することができる。また、カッタ刃の上部に押え部材を設けた場合には、該押え部材がロールシートの上に乗り上げて下方に押し下げるため、ロールシートにテンションが働き、カッタ刃をロールシートに対して確実に直角に押し当てることができ、ジャム等の発生を押さえつつ更にスムーズに切断することができる。また、ロールシートの印字中又は搬送中、カッターユニットを該ロールシートの経路をよけたホームポジションに待機するようにした場合には、ロールシートをスムーズに搬送できシート搬送精度の向上を図ることができる。
尚、プラテンローラ21とロールシート10を挟んで対向する位置には、後述のように画像形成機構部17を構成するサーマルヘッド27が上フレーム3に配設されている(図7参照)。このサーマルヘッド27は、後述のようにバネ等によりプラテンローラ21に向かって押圧するように付勢されて支持されている。また、サーマルヘッド27は、下フレーム7の側壁6に配設されるDCモータ等によって構成される第2駆動モータ30の正回転駆動によって、第2ギヤ列28を介して、ロールシート10を正方向に搬送するときには、プラテンローラ21に押し当てられ、第2駆動モータ30の逆回転駆動によって、該ロールシート10を逆方向に搬送するときには、バネ等の押圧力に抗してプラテンローラ21から離間するように持ち上げられる。したがって、ロールシート10は、プラテンローラ21及びグリップローラ22の回転によって、正方向(引き出される方向)に搬送され、一方、グリップローラ22の逆回転によって逆方向(引き込まれる方向)に搬送される。
図7に示すように、画像形成機構部17は、ロールシートユニット11に装着可能なロールシート10の最大幅寸法にほぼ等しい長さを持つ、印字手段としてのライン型のサーマルヘッド27と、このサーマルヘッド27とロールシート10を挟んで対向するプラテンローラ21とを備えている。また、サーマルヘッド27は、略コの字形で上フレーム3の各側壁41、42に軸支される回転軸43に対して上下移動可能に支持されると共に、外側先端部にプラテンローラ21の回転軸に嵌挿される凹部が形成される各支持部材44、44が取り付けられている。また、この回転軸43の各支持部材44に対向する位置には、所定径の偏心カム45、45が取り付けられている。そして、サーマルヘッド27は、第2ギヤ列28を構成する回転軸43の一端側に取り付けられたカムギヤ57の回転により、各偏心カム45、45が180度毎に回転して各支持部材44、44が上下に移動し、プラテンローラ21に接触又は離間させられる。尚、サーマルヘッド27がプラテンローラ21に接触する場合には、各偏心カム45、45は、各支持部材44、44から所定間隔離れるように構成されている。
また、他方の第2遊星ギヤ53Bは、後述のリードスクリュー(図10参照)の一端側に取り付けられるリードスクリューギヤ58に歯合している。
このカッターユニット60は、ロールシート10の印字中又は搬送中の場合には、図9(A)に示すように、ロールシート10の経路をよけたホームポジションに待機している。また、このカッターユニット60は、カッターキャリッジ61と、このカッターキャリッジ61の上側に、刃先がカット方向(矢印D方向)に所定角度傾斜して取り付けられるカッタ刃62と、このカッタ刃62の上部に取り付けられるカッターキャップ63とから構成されている。
そして、リードスクリューギヤ58は反時計方向に回転して、リードスクリュークラッチバネ67を介して接続されるリードスクリュー66が反時計方向に回転させられる。続いて、このリードスクリュー66に螺合されているカッターキャリッジ61が、このリードスクリュー66の反時計方向の回転によってガイド軸65とリードスクリュー66に沿って切断方向(図9(A)及び図10中、右方向)に移動して、カット終了ポジションに達した場合には、リードスクリュークラッチバネ67が締まり側となるため、カッターキャリッジ61はスイッチSW3に押しつけられて、該スイッチSW3からON信号が制御回路部に出力される。
そして、リードスクリューギヤ58は時計方向に回転して、リードスクリュークラッチバネ67を介して接続されるリードスクリュー66が時計方向に回転させられる。続いて、このリードスクリュー66に螺合されているカッターキャリッジ61が、このリードスクリュー66の時計方向の回転によってガイド軸65とリードスクリュー66に沿ってホームポジション方向(図9(A)及び図10中、左方向)に移動して、ホームポジションに達した場合には、カッターキャリッジ61はスイッチSW2に当接して、該スイッチSW2からON信号が制御回路部に出力される。尚、カッターキャリッジ61がスイッチSW2に当接した状態で第2駆動モータ30が時計方向に回転した場合には、リードスクリュークラッチバネ67は緩み側となるため、リードスクリューギヤ58の回転駆動力は、リードスクリュー66に伝達されなくなり、該リードスクリュー66は回転しない。
他方、スイッチSW2からON信号を受け取った制御回路部は、カッターキャリッジ61がホームポジションに達したと判定して、第2駆動モータ30を停止させ、カッターユニット60によるロールシート10の切断処理を終了する。
この第1クラッチバネ82は、排紙ローラユニット37がロールシート10を引き込む方向(図12(B)中、反時計方向)に回転する場合には、締まり側となって該排紙ローラユニット37を停止させるように作動する。また、この第1クラッチバネ82は、排紙ローラユニット37がロールシート10を排出する方向(図12(B)中、時計方向)に回転する場合には、緩み側となって該排紙ローラユニット37の回転を妨げないように作動する。
図13に示すように、先ず、グリップローラ22及びロールシート巻き取りギヤ13A(図5参照)を駆動する第1ギヤ列25の構成は、第1駆動モータ24のシャフトに取り付けられるモータギヤ91と、このモータギヤ91に歯合する第1ローラダブルギヤ92と、この第1ローラダブルギヤ92の回転軸に軸支される略平板状の遅延アーム93と、この遅延アーム93の外周端縁部に所定中心角度で軸支されると共に該第1ローラダブルギヤ92に歯合する一対の第1及び第2遊星ギヤ94A、94Bと、この第1及び第2遊星ギヤ94A、94Bのいずれかの一方に歯合する第2ローラダブルギヤ95と、この第2ローラダブルギヤ95に歯合すると共にグリップローラ22の一端側に取り付けられるローラギヤ96と、このローラギヤ96の軸心上に所定角度だけ回転可能に軸支される遊星ギヤアーム97と、この遊星ギヤアーム97の一端側に軸支されると共に該ローラギヤ96に歯合する第3遊星ギヤ98と、この第3遊星ギヤ98にテープ巻き戻し時に限り歯合する第1クラッチギヤ99Aと、この第1クラッチギヤ99Aにクラッチバネ(このクラッチバネは、第1クラッチギヤ99Aが反時計方向に回転するときに緩み側となって、所定の一定トルクを伝達する。)を介して回転駆動される第2クラッチギヤ99Bと、この第2クラッチギヤ99Bに歯合するロールシート巻き取りギヤ13Aとから構成されている。
ロールシート10の巻き戻しは、第1駆動モータ24を反時計方向に回転させ、第1ローラダブルギヤ92、第2遊星ギヤ94B、第2ローラダブルギヤ95、ローラギヤ96、第3遊星ギヤ98、第1クラッチギヤ99A、第2クラッチギヤ99B、及びロールシート巻き取りギヤ13Aの順に回転させる。また、同時に、第1ローラダブルギヤ92、ローラアイドルギヤ101、第3ローラダブルギヤ103、プラテンギヤ104、排紙ローラギヤ81、及び第4遊星ギヤ106の順に回転させられる。また、排紙ローラギヤアーム105は下側方向に押し下げられて、第4遊星ギヤ106の回転駆動は、各リボンクラッチギヤ107A、107B、及びリボン巻き取りギヤ108には伝達されない。
また、ロールシートユニット11のロールシート巻き取りギヤ13Aは、時計方向に回転し、該ロールシート巻き取りギヤ13Aを介してロールシート10の巻芯11Aが時計方向に回転してグリップローラ22の回転によって引き込まれたロールシート10がロールシートユニット11に巻き込まれる。尚、ロールシート巻き取りギヤ13Aの回転によるロールシート10の巻き取り速度は、グリップローラ22によりロールシート10の引き込み速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定されているため、グリップローラ22とロールシートユニット11間のロールシート10には適度なテンションがかかりロールシート10をきれいに巻き取ることができる。
また、このプラテンギヤ104に歯合する排紙ローラギヤ81は時計方向に回転するが、上記のように排紙ローラユニット37は、第1クラッチバネ82と第2クラッチバネ83とを介して(図12参照)停止状態になるため、この排紙ローラユニット37とグリップローラ22間のロールシート10には適度なテンションがかかりロールシート10をきれいに巻き取ることができる。
ロールシート10の排出動作は、第1駆動モータ24を時計方向に回転させ、第1ローラダブルギヤ92、第1遊星ギヤ94A、第2ローラダブルギヤ95、ローラギヤ96、及び第3遊星ギヤ98の順に回転させる。また、遊星ギヤアーム97は上側方向に押し上げられて、第3遊星ギヤ98の回転駆動は、各第1及び第2クラッチギヤ99A、99B、及びロールシート巻き取りギヤ13Aには伝達されない。また、同時に、第1ローラダブルギヤ92、ローラアイドルギヤ101、第3ローラダブルギヤ103、プラテンギヤ104、排紙ローラギヤ81、第4遊星ギヤ106、リボンクラッチギヤ107A、リボンクラッチギヤ107B、及びリボン巻き取りギヤ108の順に回転させる。
また、プラテンギヤ104は時計方向に回転し、該プラテンギヤ104に取り付けられるプラテンローラ21は時計方向に回転するため、このプラテンローラ21に各ヘッドバネ48、48を介してサーマルヘッド27によって押しつけられるロールシート10は、排出方向(図13中、右側方向)に引き出される(矢印K方向)。尚、プラテンローラ21の回転によるロールシート10の引出速度は、グリップローラ22によるロールシート10の引出速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定されているため、プラテンローラ21とグリップローラ22間のロールシート10には適度なテンションがかかりロールシート10にきれいな印字をすることができる。
また、排紙ローラギヤ81の反時計方向の回転によって排紙ローラギヤアーム106が上に持ち上がり、第4遊星ギヤ106及び各リボンクラッチギヤ107A、107Bを介してリボン巻き取りギヤ108が時計方向に回転してインクリボン(不図示)がリボン巻き取りスプール(不図示)に巻き取られる。
図14(A)に示すように、先ず、略平板状の遅延アーム93には、回転軸に対して第1遊星ギヤ94Aの反対側の外周面から外側方向に所定長さ延出される細長い延出部93Aが設けられている。また、略半円形平板状の遊星ギヤストッパ102の前記延出部93Aに対向する位置(図14(A)中、遊星ギヤストッパ102の左下の位置)には、外側方向に開く略ハの字状に形成される凹部102Aが設けられている。
また、グリップローラ22とプラテンローラ21との間のロールシート10は、見かけ上プラテンローラ21によって適正なテンションが付加されるため、グリップローラ22とプラテンローラ21との間のロールシート10のたるみを取り除いてロールシート10の斜行等を効果的に防止してシート搬送精度の向上を図ることができる。
また、各シート押さえ部84Aを各貫通孔86内に達するまで長さ寸法を大きくすることができてロールシート10の押圧力を大きくすることができる。
また、シート押え部84Aは、所定幅の略平板状で前記各搬送ローラ84、84の外周面に所定間隔で形成されているため、該シート押さえ部84Aの半径方向の厚さ寸法を変更することによってロールシート10に適正な押圧力を容易に付加することができ、プラテンローラ21と搬送ローラユニット37との間のロールシート10のたるみを取り除いてシート搬送精度の向上を図ることができる。
また、搬送ローラユニット37とカッタープレート35とによって搬送されるロールシート10の左右方向の斜行が、各ガイド部材87A、87Bによって防止されると共に、該ロールシート10の左右両端縁部の反りを搬送ローラユニット37の各排紙サイドローラ88A、88Bによって押さえることができるため、該ロールシート10の長さ方向前後へのシート搬送精度の向上を図ることができる。
また、プラテンローラ21よりも上流側のロールシート10の左右方向の斜行が、各ガイド部材4A、4Bによって防止されるため、該ロールシート10の長さ方向前後へのシート搬送精度の向上を図ることができる。これにより、前記各ガイド部材4A、4Bと搬送ローラユニット37の各排紙サイドローラ88A、88Bとの協動によって、更にロールシート10の左右方向の斜行が防止されるため、該ロールシート10の長さ方向前後へのシート搬送精度の更なる向上を図ることができる。
また、各ガイド部材4A、4Bは、粘着剤の付着しにくいポリアセタール等のの樹脂成形品であるため、フィルムシートの片面に粘着剤を介して離形紙を付着したロールシート10を搬送する場合に、該各ガイド部材4A、4Bへの粘着剤の付着を防止して、シート搬送精度を更に高い精度で維持することが可能となる。また、第2案内部材のみを粘着剤の付着しにくい高価な材質で形成することができ、テープ印刷装置の製造コストの削減化を図ることができる。
更に、このカッタ刃62は、刃先側がロールシート10に対して切断側搬送方向へ傾斜して設けられるため、ロールシート10の毛羽立ちが印刷面の下側方向に発生し、良好な印字面を形成することができる。
2 本体筐体
3 上フレーム
5、6 側壁
7 下フレーム
10 ロールシート
11 ロールユニット
15 搬送機構部
16 カッティング機構部
17 画像形成機構部
21 プラテンローラ
22 グリップローラ
23 従動ローラ
25 第1ギヤ列
27 サーマルヘッド
28 第2ギヤ列
37 搬送ローラユニット
60 カッターユニット
Claims (6)
- 長尺状のロールシートを切断するカッタ刃が設けられたカッターユニットと、
前記カッターユニットを切断方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、を備えたカッティング機構において、
前記カッタ刃は、刃先側が前記切断方向に対して所定角度傾斜して取り付けられていることを特徴とするカッティング機構。 - 前記カッターユニットは、前記カッタ刃の刃先が前記ロールシートの印字面側から斜め方向に押し当てられることを特徴とする請求項1に記載のカッティング機構。
- 前記カッタ搬送手段は、前記カッターユニットを前記ロールシートの搬送方向に対して直角方向に往復移動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカッティング機構。
- 前記カッターユニットは、前記カッタ刃の上部に設けられる押え部材を有し、
該カッターユニットを切断方向に移動させた場合には、前記押え部材はロールシートの上に乗り上げて下方に押し下げることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカッティング機構。 - 前記カッターユニットは、前記ロールシートの切断を行わない場合には、該ロールシートの経路をよけたホームポジションに待機していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカッティング機構。
- 長尺状のロールシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されるロールシートに印字する印刷手段と、前記印刷手段によって印字されたロールシートを切断するカッティング機構と、を備えたテープ印刷装置において、
前記カッティング機構は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のカッティング機構であることを特徴とするテープ印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004218451A JP2004291659A (ja) | 2004-07-27 | 2004-07-27 | カッティング機構及びテープ印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004218451A JP2004291659A (ja) | 2004-07-27 | 2004-07-27 | カッティング機構及びテープ印刷装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257498A Division JP2002068546A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | テープ印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004291659A true JP2004291659A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33411480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004218451A Pending JP2004291659A (ja) | 2004-07-27 | 2004-07-27 | カッティング機構及びテープ印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004291659A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7354210B2 (en) | 2004-01-27 | 2008-04-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Label printer |
-
2004
- 2004-07-27 JP JP2004218451A patent/JP2004291659A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7354210B2 (en) | 2004-01-27 | 2008-04-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Label printer |
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