JP2002096515A - ロールカセット及びテープ印刷装置 - Google Patents

ロールカセット及びテープ印刷装置

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JP2002096515A
JP2002096515A JP2000287073A JP2000287073A JP2002096515A JP 2002096515 A JP2002096515 A JP 2002096515A JP 2000287073 A JP2000287073 A JP 2000287073A JP 2000287073 A JP2000287073 A JP 2000287073A JP 2002096515 A JP2002096515 A JP 2002096515A
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roll
roll sheet
core
sheet
gear
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JP2000287073A
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English (en)
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Shigemi Kato
重己 加藤
Hirokazu Kuwabara
宏和 桑原
Koushirou Yamaguchi
晃志郎 山口
Tadanobu Chikamoto
忠信 近本
Toshihiro Takahashi
俊博 高橋
Yasuhiro Ogawa
康弘 小川
Nobuo Kato
伸夫 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールシートのばらけを防止できるロールカ
セット及び該ロールカセットが装着されるテープ印刷装
置を提供する。 【解決手段】 先ず、巻芯110に巻回されたロールシ
ート10の幅方向の一端側の端面に粘着シート111を
貼着する。続いて、ユニットホルダ13を巻芯110の
一端側からに挿入して弾性的に係止させる。次に、ロー
ルシート10の幅方向の他端側の端面に粘着シート11
1を貼着する。そして、該ロールシート10の他端側か
らスライドスプール114を摺動させつつ嵌入し、粘着
シート111の外側端面に貼着する。続いて、このスラ
イドスプール114の外側端面に板バネ118を当接さ
せる。次に、ユニットホルダ12の各弾性係止片122
を板バネ118とスライドスプール114の各中央部に
形成される貫通孔及び巻芯110の筒部113内に挿入
して、各弾性係止片122を巻芯110の側部112の
内側面に滑合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状のロールシ
ートを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに印
刷する印刷手段とを備えたテープ印刷装置に使用され、
前記ロールシートが巻回されると共に、該テープ印刷装
置内で着脱可能な状態で支持されるロールカセットに関
し、特に、巻芯に巻回されるロールシートの一端側端面
に該巻芯の軸線方向に摺動可能な略平板状の摺動部材を
粘着シート等で取り付けることによって、湿度変化等に
よるロールシートのテープ幅方向の寸法変化を吸収しつ
つロールシートの側端面を巻回された状態に保持し、該
ロールシートのばらけを防止することができるロールカ
セットに関するものである。また、テープ印刷装置内に
当該ロールカセットが着脱可能に支持されるため、ロー
ルシートを繰り返し一定長さ分正確に引き込むことがで
きるテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着シートに離型紙が張り合
わされた長尺状のシートにサーマルヘッドを介して文字
等を印刷するテープ印刷装置が知られている。このよう
なテープ印刷装置では、巻芯に巻回されたロールシート
と、この巻芯が回転可能に取付けられるロールシートホ
ルダと、このロールシートホルダをテープ印刷装置内で
着脱可能に支持する支持機構と、このロールシートホル
ダからロールシートを引き出して搬送するための搬送手
段とを備えているものがある。このようなテープ印刷装
置では、通常、長尺状のロールシートとして、所定幅に
形成された透明フィルムシート、フィルムシートの片面
に粘着剤を介して離形紙を付着したロールシート、及
び、自己発色性を有する感熱シート(いわゆる、サーマ
ルペーパー)等が存在し、これらのいずれのロールシー
トも巻芯に巻回された状態でテープ印刷装置内に回転可
能に支持され、搬送手段を介して引き出されてサーマル
ヘッドにより印刷される。
【0003】また、このロールシート(感熱シートは除
く)にサーマルヘッドを介してフルカラー印刷する場合
は、一般にシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー
(Y)等からなる複数のインクを、順番に一定長さ分ず
つその長さ方向に塗布したインクリボンを内蔵したリボ
ンカセットが装着される。そして、該ロールシート等上
にこのインクリボンを介してサーマルヘッドが押し当て
られ、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)
等のいずれか一色が一定長さ分印刷された後、再度、ロ
ールシートが該一定長さ分引き込まれて、他のいずれか
一色が印刷される。そして、これを繰り返して、一定長
さ分ずつロールシート上にフルカラー印刷が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロール
シートホルダが高湿度の環境でテープ印刷装置に装着さ
れた後、該テープ印刷装置が低湿度の環境におかれた場
合には、巻芯に巻回されたロールシートのテープ幅方向
の寸法が縮むため、該ロールシートの側端面を押さえる
ロールシートホルダの押圧力が弱くなり、若しくは無く
なるため、巻芯に巻回されるロールシートの弾性復元力
によってロールシートがばらけてしまい、フルカラー印
刷等の場合に、ロールシートを繰り返し正確に一定長さ
分引き込むことができないという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、巻芯に巻回されるロー
ルシートの一端側端面に該巻芯の軸線方向に摺動可能な
略平板状の摺動部材を粘着シート等で取り付けることに
よって、湿度変化等によるロールシートのテープ幅方向
の寸法変化を吸収しつつロールシートの側端面を巻回さ
れた状態に保持し、該ロールシートのばらけを防止する
ことができるロールカセットを提供することを目的とす
る。また、テープ印刷装置内に当該ロールカセットが着
脱可能に支持されるため、ロールシートを繰り返し一定
長さ分正確に引き込むことができるテープ印刷装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るロールカセットは、長尺状のロールシー
トを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに印刷
する印刷手段とを備えたテープ印刷装置に使用され、前
記ロールシートが巻回されると共に、該テープ印刷装置
内で着脱可能な状態で支持されるロールカセットにおい
て、前記ロールカセットは、前記ロールシートが巻回さ
れる筒状の巻芯と、前記巻芯に巻回されるロールシート
の一端側端面部に取り付けられると共に、巻芯の軸線方
向に摺動可能な略平板状の摺動部材とを備えたことを特
徴とする。
【0007】このような特徴を有する請求項1に係るロ
ールカセットによれば、筒状の巻芯に巻回された長尺状
のロールシートのテープ幅方向の一端側端面部には、こ
の巻芯の軸線方向に摺動可能な略平板状の摺動部材が取
り付けられている。そして、ロールシートを搬送するた
めの搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段と
を備えたテープ印刷装置内に着脱可能な状態で支持され
ているロールカセットは、この摺動部材を介してロール
シートを回転可能に支持している。これにより、使用環
境の湿度が低くなってロールシートのテープ幅方向の寸
法が短縮しても、ロールシートの一端側端面部に取り付
けられる摺動部材が軸線方向に移動して該ロールシート
の一端側端面部を支持することができるため、湿度が低
くなった場合にもロールカセットに巻回されたロールシ
ートのばらけを防止することができる。
【0008】また、請求項2に係るロールカセットは、
請求項1に記載のロールカセットにおいて、前記摺動部
材に穿設される貫通孔と、前記貫通孔を介して前記巻芯
に嵌挿されると共に、該巻芯の内側に回転可能に支持さ
れる支持軸とを備え、前記摺動部材は、前記巻芯と支持
軸との間で摺動することを特徴とする。
【0009】このような特徴を有する請求項2に係るロ
ールカセットによれば、請求項1に記載のロールカセッ
トにおいて、前記摺動部材は、該摺動部材に穿設される
貫通孔を介して前記巻芯に嵌挿されると共に、該巻芯の
内側に回転可能に支持される支持軸との間で摺動する。
これにより、摺動部材は巻芯を回転可能に支持する支持
軸の外周面上を摺動して、該巻芯と共に回転しつつロー
ルシートの側端面を支持することができるため、ロール
カセットの使用環境の湿度が低くなってもロールシート
のばらけを確実に防止することができる。
【0010】また、請求項3に係るロールカセットは、
請求項1又は請求項2に記載のロールカセットにおい
て、前記摺動部材は、前記貫通孔の内側端面周辺部から
内側方向に前記巻芯の外径にほぼ等しい外径の外周面を
有するように所定間隔で突設されると共に、前記ロール
シートの一端側に嵌挿される複数の第1リブ部を有する
ことを特徴とする。
【0011】このような特徴を有する請求項3に係るロ
ールカセットよれば、請求項1又は請求項2に記載のロ
ールカセットにおいて、前記摺動部材は、前記貫通孔の
内側端面周辺部から内側方向に前記巻芯の外径にほぼ等
しい外径の外周面を有するように所定間隔で突設される
と共に、前記ロールシートの一端側に嵌挿される複数の
第1リブ部を有する。これにより、摺動部材はロールシ
ートの一端側端面を支持すると共に、一端側内周面を複
数の第1リブ部で巻芯と協動して支持するため、更に強
固にロールシートの一端側を支持できると共に、使用環
境の湿度の低下によるロールシートのテープ幅方向の寸
法変化に確実に追従できてロールシートのばらけを更に
確実に防止できる。
【0012】また、請求項4に係るロールカセットは、
請求項3に記載のロールカセットにおいて、前記支持軸
は、外側端面部外周に形成されるフランジ部と、前記フ
ランジ部の該支持軸の周辺部から内側方向に突設される
と共に、前記貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2リブ部
を有し、前記巻芯が回転する場合には、前記前記第2リ
ブ部の外周面と前記第1リブ部の内周面とが摺動するこ
とを特徴とする。
【0013】このような特徴を有する請求項4に係るロ
ールカセットよれば、請求項3に記載のロールカセット
において、前記支持軸は、外側端面部外周に形成される
フランジ部と、前記フランジ部の該支持軸の周辺部から
内側方向に突設されると共に、前記貫通孔に嵌挿される
略円筒状の第2リブ部を有し、前記巻芯が回転する場合
には、前記前記第2リブ部の外周面と前記第1リブ部の
内周面とが摺動する。これにより、前記巻芯が回転する
場合には、摺動部材の軸方向外側の端面部を前記支持軸
の外側端面部外周に形成されるフランジ部によって規制
できる。また、前記巻芯が回転する場合には、前記貫通
孔に嵌挿される略円筒状の第2リブ部の外周面と前記第
1リブ部の内周面とが摺動するため、該摺動部材をより
強固に回転支持できる。
【0014】また、請求項5に係るロールカセットは、
請求項1乃至請求項4に記載のロールカセットにおい
て、両面に粘着剤が塗布された略円環状の粘着シートを
備え、前記摺動部材は、前記粘着シートを介して前記巻
芯に巻回されるロールシートの一端面部に当接されるこ
とを特徴とする。
【0015】このような特徴を有する請求項5に係るロ
ールカセットによれば、請求項1乃至請求項4に記載の
ロールカセットにおいて、前記摺動部材は、両面に粘着
剤が塗布された略円環状の粘着シートを介して前記巻芯
に巻回されるロールシートの一端面部に当接される。こ
れにより、摺動部材は確実にロールシートの一端側端面
に取り付けられると共に、引き込まれたロールシートの
一端側端面を該粘着シートを介して確実に支持できる。
また、摺動部材のロールシートの一端側側面への取付構
成を簡素化できるため、ロールカセットの構成を簡素化
できると共に、ロールカセットのロールシート幅方向の
寸法をより小型化することができる。
【0016】また、請求項6に係るロールカセットは、
請求項5に記載のロールカセットにおいて、前記粘着シ
ートの外径は、前記巻芯に巻回されるロールシートの最
大外径にほぼ等しいことを特徴とする。
【0017】このような特徴を有する請求項6に係るロ
ールカセットによれば、請求項5に記載のロールカセッ
トにおいて、前記粘着シートの外径は、前記巻芯に巻回
されるロールシートの最大外径にほぼ等しいため、前記
摺動部材は該粘着シートを介してロールシートの一端側
端面の最大外周部まで確実に支持することができる。ま
た、未使用のロールカセットが装着されて、使用環境の
湿度が低くなった場合にも、ロールシートのばらけを確
実に防止することができる。
【0018】また、請求項7に係るロールカセットは、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のロールカセッ
トにおいて、前記摺動部材と支持軸との間に配置される
と共に、該摺動部材を巻芯側へ付勢するバネ部材を備
え、前記支持軸は、前記バネ部材を介して該摺動部材を
前記巻芯に巻回されるロールシートの端面に押し当てる
ことを特徴とする。
【0019】このような特徴を有する請求項7に係るロ
ールカセットによれば、請求項1乃至請求項6のいずれ
かに記載のロールカセットにおいて、前記支持軸は前記
摺動部材を該摺動部材と支持軸との間に配置されて、巻
芯側へ付勢するバネ部材を介して前記巻芯に巻回される
ロールシートの端面に押し当てる。これにより、摺動部
材はバネ部材を介して巻芯に巻回されるロールシートの
端面に強制的に押し当てられるため、更に強固にロール
シートの一端側を支持できると共に、使用環境の湿度の
低下によるロールシートのテープ幅方向の寸法変化に確
実に追従できてロールシートのばらけを更に確実に防止
できる。
【0020】また、請求項8に係るロールカセットは、
請求項7に記載のロールカセットにおいて、前記バネ部
材は、略円環状の板バネであることを特徴とする。
【0021】このような特徴を有する請求項8に係るロ
ールカセットによれば、請求項7に記載のロールカセッ
トにおいて、前記バネ部材は、略円環状の板バネである
ため、ロールカセットの構成を簡素化できると共に、ロ
ールカセットのシート幅方向の寸法をより小型化するこ
とができる。
【0022】また、請求項9に係るロールカセットは、
請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のロールカセッ
トにおいて、前記摺動部材と支持軸と巻芯と粘着シート
とのうち少なくとも1のいずれかの部材が再生使用可能
な所定の樹脂材料で形成されていることを特徴とする。
【0023】このような特徴を有する請求項9に係るロ
ールカセットによれば、請求項5乃至請求項8のいずれ
かに記載のロールカセットにおいて、前記摺動部材と支
持軸と巻芯と粘着シートとのうち少なくとも1のいずれ
かの部材が再生使用可能な所定の樹脂材料で形成されて
いるため、ロールカセットのリサイクル化を図ることが
できる。
【0024】また、請求項10に係るロールカセット
は、請求項9に記載のロールカセットにおいて、前記所
定の樹脂材料は、ポリスチレンであることを特徴とす
る。
【0025】このような特徴を有する請求項10に係る
ロールカセットによれば、請求項9に記載のロールカセ
ットにおいて、前記所定の樹脂材料は、ポリスチレンで
あるため、該ポリスチレンで作製される部材を容易にリ
サイクル化することできる。
【0026】更に、請求項11に係るテープ印刷装置
は、長尺状のロールシートを搬送するための搬送手段
と、前記ロールシートが巻回されるロールカセットと、
前記ロールカセットを内部で着脱可能な状態で支持する
支持機構とを備えたテープ印刷装置において、前記ロー
ルカセットは、請求項1乃至請求項10のいずれかに記
載のロールカセットであることを特徴とする。
【0027】このような特徴を有する請求項11に係る
テープ印刷装置によれば、請求項1乃至請求項11のい
ずれかに記載のロールカセットが内部に着脱可能に設け
られている。これにより、ロールシートのばらけを確実
に防止することができる当該ロールカセットがテープ印
刷装置内に着脱可能に支持されるため、テープ印刷装置
は搬送手段を介してロールシートを繰り返し一定長さ分
正確に引き込むことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るテープ印刷装
置を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ
詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印刷装
置の本体筐体の概略構成について図1乃至図6に基づき
説明する。図1は本実施形態に係るテープ印刷装置の本
体筐体の概略構成を示す斜視図である。図2は本実施形
態に係るテープ印刷装置の本体筐体の概略構成を示す平
面図である。尚、両図において、テープ印刷装置の本体
筐体に上フレーム3(図3等参照)を介して開閉自在に
取り付けられる上カバーは、取り外されている。図3は
本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を示し、
(A)は第2ギヤ列側からの斜視図、(B)は第2ギヤ
列側の側面図である。図4は本実施形態に係るテープ印
刷装置の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ列側からの
斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図である。図5は
本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレームを取り除
いた場合の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ列側から
の斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図である。図6
は本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレームを取り
除いてリボンカセットを装着した場合を示す第2ギヤ列
からの斜視図である。
【0029】図1及び図2に示すように、このテープ印
刷装置1の本体筐体2は、左右両側に配設される側壁5
及び6を持つ下フレーム7内に、ロールシート10を巻
芯11A(図13参照)に巻回した状態で回転自在に支
持しているロールシートユニット11と、ロールシート
10を正逆両方向に搬送し得る搬送手段としての搬送機
構部15と、搬送機構部15によって搬送されるロール
シート10をカットするためのカッティング機構部16
とが設けられている。また、上フレーム3(図3等参
照)は、ロールシート10の正方向の搬送において、こ
のカッティング機構部16の上流側に配設され、ロール
シート10に所定の画像を形成するための画像形成手段
としての画像形成機構部17(図3参照)が設けられて
いる。また、下フレーム7の下側には外部のパーソナル
コンピュータ等からの指令により各機構部15、16、
17等を駆動制御する制御回路部(不図示)が設けられ
ている。
【0030】また、ロールシートユニット11は、下フ
レーム7内の一方の端に着脱自在に取り付けられる。即
ち、下フレーム7内には、ロールシートユニット11を
構成する各ユニットホルダ12、13の外側方向に突設
される各取付部材14A、14Bが着脱自在に嵌め込ま
れる一対のユニット支持部16A、16Bが設けられて
いる。そして、ロールシートユニット11の各取付部材
14A、14Bを各ユニット支持部16A、16Bに嵌
め込むことによって、該ロールシートユニット11が下
フレーム7内に着脱自在に取り付けられる。
【0031】また、図4及び図5に示すように、搬送機
構部15は、画像形成機構部17の構成要素でもあるプ
ラテンローラ21と、該プラテンローラ21の上流側に
配設されるグリップローラ22とを備えている。グリッ
プローラ22とロールシート10を挟んで対向する位置
には一対の各従動ローラ23、23が上フレーム3に配
設されている。この各従動ローラ23、23は、バネ等
によりグリップローラ22に向かって押圧するように付
勢されて回転可能に支持されている。そして、下フレー
ム7の側壁5に配設されるステッピングモータ等から構
成される第1駆動モータ24の正逆駆動によって、プラ
テンローラ21及び排出ローラ22は、第1ギヤ列25
を介して、ロールシート10を正方向(排出方向)及び
逆方向(引き込み方向)に搬送するように回転される。
また、ロールシートユニット11のユニットホルダ13
の外周面にはロールシート巻き取りギヤ13Aが設けら
れ、後述のように搬送機構部15の第1ギヤ列25に接
続されてロールシート10を巻き取り可能に構成されて
いる。
【0032】また、図6に示すように、ロールシート1
0にカラー印刷をする場合には、プラテンローラ21を
インクリボンが覆うようにリボンカセット71が下フレ
ーム7に装着される。また、このリボンカセット71に
内蔵されるインクリボンを巻き取るリボン巻き取りスプ
ール(不図示)は、後述のようにロールシート10の排
出方向への搬送と共に、第1ギヤ列25を介して巻き取
り方向に回転させられる(図13参照)。尚、プラテン
ローラ21とロールシート10を挟んで対向する位置に
は、後述のように画像形成機構部17を構成するサーマ
ルヘッド27が上フレーム3に配設されている(図7参
照)。このサーマルヘッド27は、後述のようにバネ等
によりプラテンローラ21に向かって押圧するように付
勢されて支持されている。また、サーマルヘッド27
は、下フレーム7の側壁6に配設されるDCモータ等に
よって構成される第2駆動モータ30の正回転駆動によ
って、第2ギヤ列28を介して、ロールシート10を正
方向に搬送するときには、プラテンローラ21に押し当
てられ、第2駆動モータ30の逆回転駆動によって、該
ロールシート10を逆方向に搬送するときには、バネ等
の押圧力に抗してプラテンローラ21から離間するよう
に持ち上げられる。したがって、ロールシート10は、
プラテンローラ21及びグリップローラ22の回転によ
って、正方向(引き出される方向)に搬送され、一方、
グリップローラ22の逆回転によって逆方向(引き込ま
れる方向)に搬送される。
【0033】また、図1及び図2に示すように、プラテ
ンローラ21の左右両端縁部の上流側には、ポリアセタ
ール等の粘着剤の付着しにくい樹脂製の一対のガイド部
材4A、4Bがビス等により着脱可能に取り付けられて
いる。この各ガイド部材4A、4Bの上面部には、ロー
ルシート10の幅方向側面に当接して、搬送方向に案内
する各外側押え部4C、4Dが上側に所定高さ寸法突出
して形成されている。これにより、各ガイド部材4A、
4Bの上面と各外側押え部4C、4Dの対向面とによっ
てロールシート10は搬送経路に沿って案内され、プラ
テンローラ21の上側へ案内される。
【0034】また、カッティング機構部16を構成する
カッタープレート35(図9等参照)の下流側端縁部の
直上には、排紙ローラユニット37が配設されている。
この排紙ローラユニット37には、後述のように一対の
排紙ローラ38、38(図12参照)が設けられ、カッ
タープレート35と協動してロールシート10を挟むと
共に、第1ギヤ列を介して正方向に搬送すると共に、該
ロールシート10が逆方向に搬送される場合には、停止
して所定の押圧力を付加しつつ摺動するように構成され
ている。そして、この排紙ローラユニット37とカッタ
ープレート35との間を搬送されたロールシート10
は、本体筐体2の前面部に形成されるシート排紙口2A
からカット機構部16によって所定長さに切断された
後、排紙される(図1参照)。
【0035】次に、画像形成機構部17の圧着リリース
機構について図7及び図8に基づいて説明する。図7は
本実施形態に係るテープ印刷装置1の画像形成機構部1
7を構成するサーマルヘッド27がプラテンローラ21
からリリースされた状態を示す正面図である。図8は本
実施形態に係るテープ印刷装置1の第2ギヤ列28の構
成を示す拡大正面図である。図7に示すように、画像形
成機構部17は、ロールシートユニット11に装着可能
なロールシート10の最大幅寸法にほぼ等しい長さを持
つ、印刷手段としてのライン型のサーマルヘッド27
と、このサーマルヘッド27とロールシート10を挟ん
で対向するプラテンローラ21とを備えている。また、
サーマルヘッド27は、略コの字形で上フレーム3の各
側壁41、42に軸支される回転軸43に対して上下移
動可能に支持されると共に、外側先端部にプラテンロー
ラ21の回転軸に嵌挿される凹部が形成される各支持部
材44、44が取り付けられている。また、この回転軸
43の各支持部材44に対向する位置には、所定径の偏
心カム45、45が取り付けられている。そして、サー
マルヘッド27は、第2ギヤ列28を構成する回転軸4
3の一端側に取り付けられたカムギヤ57の回転によ
り、各偏心カム45、45が180度毎に回転して各支
持部材44、44が上下に移動し、プラテンローラ21
に接触又は離間させられる。尚、サーマルヘッド27が
プラテンローラ21に接触する場合には、各偏心カム4
5、45は、各支持部材44、44から所定間隔離れる
ように構成されている。
【0036】また、回転軸43及びサーマルヘッド27
の上側は、各側壁41、42間に横架される天板46に
よって覆われている。また、サーマルヘッド27とこの
天板46との間には、所定間隔でヘッドバネ48、48
が装着され、サーマルヘッド27が所定押圧力でプラテ
ンローラ21に押しつけられるように構成されている。
【0037】一方、図8に示すように、第2ギヤ列28
の構成は、第2駆動モータ30のシャフトに取り付けら
れるモータ駆動ギヤ51と、このモータ駆動ギヤ51に
歯合する第1カムダブルギヤ52と、この第1カムダブ
ルギヤ52の回転軸に軸支されると共に該第1カムダブ
ルギヤ52に歯合する一対の第1及び第2遊星ギヤ53
A、53Bと、この一方の第1遊星ギヤ53Aに歯合す
る第2カムダブルギヤ54と、この第2カムダブルギヤ
54に歯合する第3カムダブルギヤ55と、この第3カ
ムダブルギヤ55に歯合するカムアイドルギヤ56と、
このカムアイドルギヤ56と歯合するカムギヤ57とか
ら構成されている。また、カムギヤ57の内側側面に
は、カム部57Aが約180度の角度で円弧状に内側に
突出すると共に、円弧の中央位置が偏心カム45の短径
の部分に対向するように形成されている。また、このカ
ム部57Aが回転して当接することによりON・OFF
されるスイッチSW1が側壁42に設けられている。
尚、このスイッチSW1は、不図示の制御回路部に接続
されている。また、他方の第2遊星ギヤ53Bは、後述
のリードスクリュー(図10参照)の一端側に取り付け
られるリードスクリューギヤ58に歯合している。
【0038】続いて、第2ギヤ列28の動作について図
8に基づき説明する。印刷を開始する場合には、サーマ
ルヘッド27をプラテンローラ21に所定押圧力で押し
当てる必要があるため、先ず、第2駆動モータ30を反
時計方向に回転させ、第1カムダブルギヤ52、第1遊
星ギヤ53A、第2カムダブルギヤ54、第3カムダブ
ルギヤ55、カムアイドルギヤ56、及びカムギヤ57
の順に回転させる。これにより、カムギヤ57は反時計
方向に回転するため、各偏心カム45、45も同時に反
時計方向に回転する。そして、カムギヤ57の内側側面
に形成されるカム部57AがスイッチSW1に当接して
ON信号を出力後、第2駆動モータ30の回転を停止さ
せることにより各偏心カム45の短径が真上に位置し
て、サーマルヘッド27がプラテンローラ21に各ヘッ
ドバネ48、48を介して所定押圧力で押し当てられ
る。
【0039】また、印刷を終えた場合には、サーマルヘ
ッド27をプラテンローラ21から離間させる必要があ
るため、先ず、第2駆動モータ30を反時計方向に回転
させ、第1カムダブルギヤ52、第1遊星ギヤ53A、
第2カムダブルギヤ54、第3カムダブルギヤ55、カ
ムアイドルギヤ56、及びカムギヤ57の順に回転させ
る。これにより、カムギヤ57は反時計方向に再び回転
するため、各偏心カム45、45も同時に反時計方向に
回転する。そして、カムギヤ57の内側側面に形成され
るカム部57AがスイッチSW1から離間してOFF信
号が出力され、このOFF信号を受けた制御回路部は第
2駆動モータ30を所定量回転された後に停止させる。
これにより、各偏心カム45、45の長径が真上に位置
して、サーマルヘッド27が各ヘッドバネ48、48の
押圧力に抗して持ち上げられ、プラテンローラ21から
離間する。
【0040】次に、カッティング機構部16の機構につ
いて図9乃至図11に基づいて説明する。図9は本実施
形態に係るテープ印刷装置1の排紙ローラユニット37
を取り除いてカッティング機構部16を示す図で、
(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面
図、(C)は(A)におけるC矢視図である。図10は
本実施形態に係るテープ印刷装置1のカッティング機構
部16のキャリッジ機構を示す正面断面図である。図1
1は本実施形態に係るテープ印刷装置1のカッティング
機構部16の第2ギヤ列28による駆動を示す図で、
(A)はロールシート10の切断時の駆動を示す一部拡
大正面図で、(B)はホームポジション移動時の駆動を
示す一部拡大正面図である。
【0041】図9及び図10に示すように、カッティン
グ機構部16は、プラテンローラ10の下流側で各側壁
5、6に横架されてロールシート10を受ける断面略横
L字形のカッタープレート35と、該カッタープレート
35の上流側端面に沿って移動しつつロールシート10
を進行方向に対して垂直に切断するカッターユニット6
0と、該カッターユニット60をカット方向(図9
(A)中、左右方向)に往復移動させるカッタ搬送機構
とから構成されている。このカッターユニット60は、
ロールシート10の印刷中又は搬送中の場合には、図9
(A)に示すように、ロールシート10の経路をよけた
ホームポジションに待機している。また、このカッター
ユニット60は、カッターキャリッジ61と、このカッ
ターキャリッジ61の上側に、刃先がカット方向(矢印
D方向)に所定角度傾斜して取り付けられるカッタ刃6
2と、このカッタ刃62の上部に取り付けられるカッタ
ーキャップ63とから構成されている。
【0042】カッターキャップ63は、図9(B)、
(C)に示すように、カッタ刃62の刃先側の下端部
は、カッタープレート35の搬送経路上流側の端縁部上
面を覆うと共に、カッターキャップ63の該上流側端面
部が該カッタープレート35の上面よりも所定寸法(本
実施形態では、約1mm)下側に位置するように下方に
延出されている。これにより、カッターユニット60を
切断方向に移動させた場合には、カッターキャップ63
の下端部がロールシート10の上に乗り上げて下方に押
し下げるため、ロールシート10にテンションが働き、
カッタ刃62をロールシート10に対して確実に直角に
押し当てることができ、ジャム等の発生を押さえつつス
ムーズに切断することができる。また、カッタ刃62の
刃先は、ロールシート10の印刷面側から斜め下側方向
に押し当てられるため、毛羽立ち等がロールシート10
の裏面側方向に出るため、良好な印刷面を形成すること
ができる。
【0043】カッターキャリッジ61は、図10に示す
ように、下フレーム7の両側壁5、6に支持されるガイ
ド軸65に摺動可能に挿通されると共に、該ガイド軸6
5と略平行に両側壁5、6に回転可能に軸支されるリー
ドスクリュー66に螺合されている。そして、このリー
ドスクリュー66の側壁6の外側端縁部には、リードス
クリュークラッチバネ67を介して第2ギヤ列28を構
成するリードスクリューギヤ58が取り付けられてい
る。また、カッターキャリッジ61がホームポジション
に位置する場合に、該カッターキャリッジ61に当接し
てON信号を出力するスイッチSW2が側壁5に取り付
けられている。また、カット終了ポジションに位置する
場合に、該カッターキャリッジ61に当接してON信号
を出力するスイッチSW3が側壁6に取り付けられてい
る。そして、各スイッチSW2、SW3は制御回路部に
接続されている。
【0044】カッタユニット60のロールシート10切
断時の駆動は、図11(A)に示すように、先ず、第2
駆動モータ30を時計方向に回転させ、第1カムダブル
ギヤ52、第1遊星ギヤ53A、リードスクリューギヤ
58の順に回転させる。尚、第2駆動モータ30を時計
方向に回転させた場合には、第2遊星ギヤ53Bと第2
カムダブルギヤ54とは歯合しない。そして、リードス
クリューギヤ58は反時計方向に回転して、リードスク
リュークラッチバネ67を介して接続されるリードスク
リュー66が反時計方向に回転させられる。続いて、こ
のリードスクリュー66に螺合されているカッターキャ
リッジ61が、このリードスクリュー66の反時計方向
の回転によってガイド軸65とリードスクリュー66に
沿って切断方向(図9(A)及び図10中、右方向)に
移動して、カット終了ポジションに達した場合には、リ
ードスクリュークラッチバネ67が締まり側となるた
め、カッターキャリッジ61はスイッチSW3に押しつ
けられて、該スイッチSW3からON信号が制御回路部
に出力される。
【0045】一方、図11(B)に示すように、このス
イッチSW3からON信号を受け取った制御回路部は、
カッターキャリッジ61がカット終了ポジションに達し
たと判定し、即ちロールシート10の切断終了と判定し
て、第2駆動モータ30を逆回転方向(反時計方向)に
回転させ、第1カムダブルギヤ52、第2遊星ギヤ53
B、リードスクリューギヤ58の順に回転させる。尚、
第2駆動モータ30を反時計方向に回転させた場合に
は、上記のように第1遊星ギヤ53Aと第2カムダブル
ギヤ54とは歯合して駆動が伝達される(図8参照)。
そして、リードスクリューギヤ58は時計方向に回転し
て、リードスクリュークラッチバネ67を介して接続さ
れるリードスクリュー66が時計方向に回転させられ
る。続いて、このリードスクリュー66に螺合されてい
るカッターキャリッジ61が、このリードスクリュー6
6の時計方向の回転によってガイド軸65とリードスク
リュー66に沿ってホームポジション方向(図9(A)
及び図10中、左方向)に移動して、ホームポジション
に達した場合には、カッターキャリッジ61はスイッチ
SW2に当接して、該スイッチSW2からON信号が制
御回路部に出力される。尚、カッターキャリッジ61が
スイッチSW2に当接した状態で第2駆動モータ30が
時計方向に回転した場合には、リードスクリュークラッ
チバネ67は緩み側となるため、リードスクリューギヤ
58の回転駆動力は、リードスクリュー66に伝達され
なくなり、該リードスクリュー66は回転しない。他
方、スイッチSW2からON信号を受け取った制御回路
部は、カッターキャリッジ61がホームポジションに達
したと判定して、第2駆動モータ30を停止させ、カッ
ターユニット60によるロールシート10の切断処理を
終了する。
【0046】次に、搬送機構部15を構成する搬送ロー
ラユニット37の構成について図12に基づいて説明す
る。図12は本実施形態に係るテープ印刷装置1の排紙
ローラユニット37を示し、(A)は正面図、(B)は
(A)におけるA−A断面図である。
【0047】図12に示すように、第1ギヤ列25を構
成する排紙ローラギヤ81のギヤ軸81Aは、下フレー
ム7の側壁5に回転可能に支持されている。また、排紙
ローラユニット37は、一端側が第1クラッチバネ81
を介して側壁6に回転可能に支持されると共に、他端側
が第2クラッチバネ82を介して排紙ローラギヤ81の
ギヤ軸81Aに回転可能に支持されている。この第1ク
ラッチバネ82は、排紙ローラユニット37がロールシ
ート10を引き込む方向(図12(B)中、反時計方
向)に回転する場合には、締まり側となって該排紙ロー
ラユニット37を停止させるように作動する。また、こ
の第1クラッチバネ82は、排紙ローラユニット37が
ロールシート10を排出する方向(図12(B)中、時
計方向)に回転する場合には、緩み側となって該排紙ロ
ーラユニット37の回転を妨げないように作動する。
【0048】また、該排紙ローラギヤ81の駆動は、第
2クラッチバネ83を介して排紙ローラユニット37に
伝達される。この第2クラッチバネ83は、排紙ローラ
ギヤ81が排紙ローラユニット37をロールシート10
の引き込み方向(図12(B)中、反時計方向)に回転
させる場合には、緩み側となり、且つ、第1クラッチバ
ネ82が締まり側となるため、排紙ローラユニット37
が第1クラッチバネ82によって停止された場合には、
該排紙ローラギヤ81は空転するようになる。一方、こ
の第2クラッチバネ83は、排紙ローラギヤ81が排紙
ローラユニット37をロールシート10の排出方向(図
12(B)中、時計方向)に回転させる場合には、締ま
り側となり、且つ、第1クラッチバネ82が緩み側とな
るため、排紙ローラユニット37は排紙ローラギヤ81
と同じ方向(図12(B)中、時計方向)に回転する。
【0049】また、排紙ローラユニット37は、一対の
略円筒状の排紙ローラ84、84が同軸上に取り付けら
れている。また、断面略L字状のカッタープレート35
は、外側の一面が上側に、外側の他の面が前側になると
共に、該排紙ローラ84、84の各中央部分とロールシ
ート10の最大厚さ寸法より少し大きい隙間を形成する
ように各側壁5、6に支持されている。また、カッター
プレート35の各排紙ローラ84、84の左右両端面部
に対向する位置には、各貫通孔86、86、86、86
が穿設されている。また、各排紙ローラ84、84の左
右両端面部には、斜め外側に延出されて、各貫通孔8
6、86、86、86内に達する略平板状のシート押え
部84Aが所定中心角度毎(本実施形態では約36度
毎)に形成されている。これにより、各シート押さえ部
84Aがロールシート10を所定押圧力でカッタープレ
ート35の上面に押しつけるため、ロールシート10の
排出に必要なニップ力が発生する。
【0050】また、排紙ローラユニット37に対向する
カッタープレート35の上面には、ロールシート10の
幅方向側面に当接して、搬送方向に案内するガイド部材
87A、87Bが着脱可能に取り付けられている。この
各ガイド部材87A、87Bは、粘着剤の付着しにくい
ポリアセタール等の樹脂成形品である。また、各ガイド
部材87A、87Bのロールシート10側の端面は、所
定高さ寸法上側に延出され、ロールシート10の幅方向
側面に確実に当接するように形成されている。また、排
紙ローラユニット37の各ガイド部材87A、87Bの
内側端面より少し内側の位置には、ロールシート10の
上面を上側から押さえる略円板状の排紙サイドローラ8
8A、88Bが同軸上に設けられている。これにより、
ロールシート10は、各ガイド部材87A、87B、及
び各排紙サイドローラ88A、88Bによって、搬送方
向に案内される。
【0051】更に、カッタープレート35の前面部に
は、ロールシート10の幅方向中央位置に対応する位置
に、ロールシート10の先端部が当接することによりO
N・OFFされるスイッチSW4が設けられている。
尚、このスイッチSW4は、不図示の制御回路部に接続
されている。これにより、排紙ローラ84、84によっ
て排出されるロールシート10の先端位置を検出するこ
とができる。
【0052】次に、第1ギヤ列25の構成及び駆動動作
について図13に基づいて説明する。図13は本実施形
態に係るテープ印刷装置1の第1ギヤ列25の構成を示
す図で、(A)はロールシート10の巻き戻し動作時を
示す拡大正面図で、(B)はロールシート10の排出動
作時を示す拡大正面図である。図13に示すように、先
ず、グリップローラ22及びロールシート巻き取りギヤ
13A(図5参照)を駆動する第1ギヤ列25の構成
は、第1駆動モータ24のシャフトに取り付けられるモ
ータギヤ91と、このモータギヤ91に歯合する第1ロ
ーラダブルギヤ92と、この第1ローラダブルギヤ92
の回転軸に軸支される略平板状の遅延アーム93と、こ
の遅延アーム93の外周端縁部に所定中心角度で軸支さ
れると共に該第1ローラダブルギヤ92に歯合する一対
の第1及び第2遊星ギヤ94A、94Bと、この第1及
び第2遊星ギヤ94A、94Bのいずれかの一方に歯合
する第2ローラダブルギヤ95と、この第2ローラダブ
ルギヤ95に歯合すると共にグリップローラ22の一端
側に取り付けられるローラギヤ96と、このローラギヤ
96の軸心上に所定角度だけ回転可能に軸支される遊星
ギヤアーム97と、この遊星ギヤアーム97の一端側に
軸支されると共に該ローラギヤ96に歯合する第3遊星
ギヤ98と、この第3遊星ギヤ98にテープ巻き戻し時
に限り歯合する第1クラッチギヤ99Aと、この第1ク
ラッチギヤ99Aにクラッチバネ(このクラッチバネ
は、第1クラッチギヤ99Aが反時計方向に回転すると
きに緩み側となって、所定の一定トルクを伝達する。)
を介して回転駆動される第2クラッチギヤ99Bと、こ
の第2クラッチギヤ99Bに歯合するロールシート巻き
取りギヤ13Aとから構成されている。
【0053】一方、図13に示すように、プラテンロー
ラ21、排紙ローラユニット37、及びリボンカセット
71のリボン巻き取りスプール(不図示)を駆動する第
1ギヤ列25の構成は、第1駆動モータ24のシャフト
に取り付けられるモータギヤ91と、このモータギヤ9
1に歯合する第1ローラダブルギヤ92と、この第1ロ
ーラダブルギヤ92に歯合するローラアイドルギヤ10
1と、このローラアイドルギヤ101の回転軸上に上記
遅延アーム93に対向して取り付けられる略平板状の遊
星ギヤストッッパ102と、該ローラアイドルギヤ10
1に歯合する第3ローラダブルギヤ103と、この第3
ローラダブルギヤ103に歯合すると共にプラテンロー
ラ21の一端側に取り付けられるプラテンギヤ104
と、このプラテンギヤ104に歯合する排紙ローラギヤ
81(図12参照)と、この排紙ローラギヤ81の軸心
上に所定角度だけ回転可能に軸支される排紙ローラギヤ
アーム105と、この排紙ローラギヤアーム105の一
端側に軸支されると共に該排紙ローラギヤ81に歯合す
る第4遊星ギヤ106と、この第4遊星ギヤ106にテ
ープ印刷時に限り歯合するリボンクラッチギヤ107A
と、このリボンクラッチギヤ107Aにクラッチバネ
(このクラッチバネは、リボンクラッチギヤ107Aが
反時計方向に回転するときに緩み側となって、所定の一
定トルクを伝達する。)を介して回転駆動されるリボン
クラッチギヤ107Bと、このリボンクラッチギヤ10
7Bに歯合すると共にリボンカセット71のリボン巻き
取りスプールの一端側に取り付けられるリボン巻き取り
ギヤ108とから構成されている。
【0054】続いて、第1ギヤ列25の概略動作につい
て図13に基づき説明する。先ず、ロールシート10の
巻き戻し動作について図13(A)に基づいて説明す
る。尚、予め上記のように第2駆動モータ30を駆動し
て第2ギヤ列28を介してサーマルヘッド27は、プラ
テンローラ21から所定距離離間されている。ロールシ
ート10の巻き戻しは、第1駆動モータ24を反時計方
向に回転させ、第1ローラダブルギヤ92、第2遊星ギ
ヤ94B、第2ローラダブルギヤ95、ローラギヤ9
6、第3遊星ギヤ98、第1クラッチギヤ99A、第2
クラッチギヤ99B、及びロールシート巻き取りギヤ1
3Aの順に回転させる。また、同時に、第1ローラダブ
ルギヤ92、ローラアイドルギヤ101、第3ローラダ
ブルギヤ103、プラテンギヤ104、排紙ローラギヤ
81、及び第4遊星ギヤ106の順に回転させられる。
また、排紙ローラギヤアーム105は下側方向に押し下
げられて、第4遊星ギヤ106の回転駆動は、各リボン
クラッチギヤ107A、107B、及びリボン巻き取り
ギヤ108には伝達されない。
【0055】これにより、ローラギヤ96は反時計方向
に回転し、該ローラギヤ96が取り付けられているグリ
ップローラ22は反時計方向に所定回転速度で回転す
る。したがって、各従動ローラ23、23を介してグリ
ップローラ22に所定押圧力で押しつけられるロールシ
ート10は、該グリップローラ22の反時計方向の回転
によってロールシートユニット11側に引き込まれる
(矢印J方向)。また、ロールシートユニット11のロ
ールシート巻き取りギヤ13Aは、時計方向に回転し、
該ロールシート巻き取りギヤ13Aを介してロールシー
ト10の巻芯11Aが時計方向に回転してグリップロー
ラ22の回転によって引き込まれたロールシート10が
ロールシートユニット11に巻き込まれる。尚、ロール
シート巻き取りギヤ13Aの回転によるロールシート1
0の巻き取り速度は、グリップローラ22によりロール
シート10の引き込み速度よりも所定速度大きくなるよ
うにギヤ比が設定されているため、グリップローラ22
とロールシートユニット11間のロールシート10には
適度なテンションがかかりロールシート10をきれいに
巻き取ることができる。
【0056】また、プラテンギヤ104は反時計方向に
回転し、該プラテンギヤ104に取り付けられるプラテ
ンローラ21は反時計方向に回転するが、サーマルヘッ
ド27が離間されているため、ロールシート10には引
き込み力はほとんど働かない。また、このプラテンギヤ
104に歯合する排紙ローラギヤ81は時計方向に回転
するが、上記のように排紙ローラユニット37は、第1
クラッチバネ82と第2クラッチバネ83とを介して
(図12参照)停止状態になるため、この排紙ローラユ
ニット37とグリップローラ22間のロールシート10
には適度なテンションがかかりロールシート10をきれ
いに巻き取ることができる。
【0057】次に、印刷及び排紙処理時の第1ギヤ列2
5によるロールシート10の排出動作について図13
(B)に基づいて説明する。尚、予め上記のように第2
駆動モータ30を駆動して第2ギヤ列28を介してサー
マルヘッド27は、プラテンローラ21に押し当てられ
ている。ロールシート10の排出動作は、第1駆動モー
タ24を時計方向に回転させ、第1ローラダブルギヤ9
2、第1遊星ギヤ94A、第2ローラダブルギヤ95、
ローラギヤ96、及び第3遊星ギヤ98の順に回転させ
る。また、遊星ギヤアーム97は上側方向に押し上げら
れて、第3遊星ギヤ98の回転駆動は、各第1及び第2
クラッチギヤ99A、99B、及びロールシート巻き取
りギヤ13Aには伝達されない。また、同時に、第1ロ
ーラダブルギヤ92、ローラアイドルギヤ101、第3
ローラダブルギヤ103、プラテンギヤ104、排紙ロ
ーラギヤ81、第4遊星ギヤ106、リボンクラッチギ
ヤ107A、リボンクラッチギヤ107B、及びリボン
巻き取りギヤ108の順に回転させる。
【0058】これにより、ローラギヤ96は時計方向に
回転し、該ローラギヤ96が取り付けられているグリッ
プローラ22は時計方向に所定回転速度で回転する。し
たがって、各従動ローラ23、23を介してグリップロ
ーラ22に所定押圧力で押しつけられるロールシート1
0は、該グリップローラ22の時計方向の回転によって
排出側方向(図13中、右側方向)に引き出されると共
に(矢印K方向)、それに伴ってロールシートユニット
11の巻芯11Aは反時計方向に回転する。また、プラ
テンギヤ104は時計方向に回転し、該プラテンギヤ1
04に取り付けられるプラテンローラ21は時計方向に
回転するため、このプラテンローラ21に各ヘッドバネ
48、48を介してサーマルヘッド27によって押しつ
けられるロールシート10は、排出方向(図13中、右
側方向)に引き出される(矢印K方向)。尚、プラテン
ローラ21の回転によるロールシート10の引出速度
は、グリップローラ22によるロールシート10の引出
速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定され
ているため、プラテンローラ21とグリップローラ22
間のロールシート10には適度なテンションがかかりロ
ールシート10にきれいな印刷をすることができる。
【0059】また、このプラテンギヤ104に歯合する
排紙ローラギヤ81は反時計方向に回転し、上記のよう
に排紙ローラユニット37は、第1クラッチバネ82と
第2クラッチバネ83とを介して(図12参照)反時計
方向に回転するため、この排紙ローラユニット37の各
排紙ローラ84、84とカッタープレート35との協動
によってロールシート10は排出方向(矢印K方向)に
引き出される。尚、排紙ローラユニット37の各排紙ロ
ーラ84、84の回転によるロールシート10の引出速
度は、プラテンローラ21によるロールシート10の引
出速度よりも所定速度大きくなるようにギヤ比が設定さ
れているため、プラテンローラ21と各排紙ローラ8
4、84間のロールシート10には適度なテンションが
かかりロールシート10にきれいな印刷をすることがで
きる。また、排紙ローラギヤ81の反時計方向の回転に
よって排紙ローラギヤアーム106が上に持ち上がり、
第4遊星ギヤ106及び各リボンクラッチギヤ107
A、107Bを介してリボン巻き取りギヤ108が時計
方向に回転してインクリボン(不図示)がリボン巻き取
りスプール(不図示)に巻き取られる。
【0060】次に、印刷起動時及び印刷動作時の遅延ア
ーム93及び遊星ギヤストッパ102の動作について図
14に基づいて説明する。図14は本実施形態に係るテ
ープ印刷装置1の印刷時の第1ギヤ列25のプラテンロ
ーラ21及びグリップローラ22を駆動する部分の構成
を示す図で、(A)は印刷起動時を示す拡大部分正面図
で、(B)は印刷動作時を示す拡大部分正面図である。
尚、予め上記のように第2駆動モータ30を駆動して第
2ギヤ列28を介してサーマルヘッド27は、プラテン
ローラ21に押し当てられている。図14(A)に示す
ように、先ず、略平板状の遅延アーム93には、回転軸
に対して第1遊星ギヤ94Aの反対側の外周面から外側
方向に所定長さ延出される細長い延出部93Aが設けら
れている。また、略半円形平板状の遊星ギヤストッパ1
02の前記延出部93Aに対向する位置(図14(A)
中、遊星ギヤストッパ102の左下の位置)には、外側
方向に開く略ハの字状に形成される凹部102Aが設け
られている。
【0061】そして、印刷起動時には、図14(A)に
示すように、第2遊星ギヤ94Bが第2ローラダブルギ
ヤ95に歯合するように遅延アーム93は、時計方向に
第1ローラダブルギヤ92を介して回転されている。ま
た、同時に、遊星ギヤストッパ102はローラアイドル
ギヤ101を介して反時計方向に回転されている。した
がって、遅延アーム93の延出部93Aと遊星ギヤスト
ッパ102の凹部102Aとは離される。尚、ロールシ
ート10を引き込む場合も、同様に遅延アーム93の延
出部93Aと遊星ギヤストッパ102の凹部102Aと
は離されている(図13(A)参照)。
【0062】続いて、印刷が開始された場合には、図1
4(B)に示すように、ロールシートを排出するために
モータギヤ91が時計方向に回転して、第1ローラダブ
ルギヤ92が反時計方向に回転し、ローラアイドルギヤ
101が時計方向に回転するため、遊星ギヤストッパ1
02は時計方向に回転する。また、同時に、第1ローラ
ダブルギヤ92の反時計方向の回転によって遅延アーム
93が反時計方向に回転して、第2遊星ギヤ94Bが第
2ローラダブルギヤ95から離れた後、第1ローラダブ
ルギヤ92の時計方向の所定角度の回転によって遅延ア
ーム93が反時計方向に所定角度回転して、第1遊星ギ
ヤ94Aが第2ローラダブルギヤ95に歯合する。ま
た、遅延アーム93の時計方向の所定角度の回転によっ
て、延出部93Aが時計方向に回転してくる遊星ギヤス
トッパ102の凹部102Aに進入して嵌り込む。
【0063】これにより、モータギヤ91が時計方向に
回転している場合には、遅延アーム93の延出部93A
が遊星ギヤストッパ102の凹部102Aに嵌り込んだ
状態が維持される。また、上記のようにプラテンローラ
21のロールシート10引出速度は、グリップローラ2
2のロールシート10引出速度よりも所定速度大きくな
るようにギヤ比が設定されているため、第2ローラダブ
ルギヤ95に反時計方向の回転力が加わり、そのため第
1遊星ギヤ94Aを離れる方向に押す力、即ち遅延アー
ム93を時計方向に回転させる力が発生する。しかし、
遅延アーム93は、反時計方向の回転力を負荷される遊
星ギヤストッパ102によって時計方向に回転するのを
妨げられるため、第1遊星ギヤ94Aが第2ローラダブ
ルギヤ95から離れることなく、モータギヤ91の回転
駆動力は第2ローラダブルギヤ95に確実に伝達され
る。
【0064】また、印刷開始時には、一方の第2遊星ギ
ヤ94Bが第2ローラダブルギヤ95から離れた後、他
方の第1遊星ギヤ94Aが第2ローラダブルギヤ95に
歯合するまで、第1ローラダブルギヤ92の回転駆動が
第2ローラダブルギヤ95に伝達されずローラギヤ96
が回転しない。また、印刷開始と共に第1ローラダブル
ギヤ92の回転駆動は、ローラアイドルギヤ101、第
3ローラダブルギヤ103、及びプラテンギヤ104を
介してプラテンローラ21に伝達される。したがって、
印刷開始時には、プラテンローラ21が所定時間回転
後、グリップローラ22が回転するため、プラテンロー
ラ21とグリップローラ22間のロールシート10のた
るみを取ることができると共に、プラテンローラ21と
グリップローラ22間のロールシート10に適度なテン
ションを確実にかけることができ、ロールシート10に
きれいな印刷をすることができる。
【0065】次に、ロールシートユニット11の概略構
成について図15乃至図19に基づいて説明する。図1
5は本実施形態に係るロールシートユニット11の概略
構成を示す分解図で、(A)は分解平面図、(B)は
(A)のAA断面図である。図16は本実施形態に係る
ロールシートユニット11が組み立てられた状態を示す
固定支持側のユニットホルダ12から見た斜視図であ
る。図17は本実施形態に係るロールシートユニット1
1が組み立てられた状態を示す回転支持側のユニットホ
ルダ13から見た斜視図である。図18は本実施形態に
係るロールシートユニット11が組み立てられた状態の
固定支持側のユニットホルダ12から見た側面図であ
る。図19は本実施形態に係るロールシートユニット1
1が組み立てられた状態の回転支持側のユニットホルダ
13から見た側面図である。
【0066】図15に示すように、ロールシート10
は、筒状の巻芯110に一方の側(図15中、左端側)
の端面が一致するように巻回されている。この巻芯11
0は、一方の側(図15中、左端側)の端縁部の内周面
に、軸方向に所定幅寸法だけ巻芯110の内径寸法より
も少し大きい内径寸法を有する嵌挿部110Aが形成さ
れると共に、この嵌挿部110Aの軸方向内側の端縁部
には、中心軸に対して対向する位置に2個の係止孔11
0B、110Bが穿設されている。また、巻芯110の
他方の側(図15中、右端側)の端縁部には、略直角に
半径方向内側に所定長さ延出される側部112と、該側
部112の内周側端縁部から巻芯軸方向外側へ延出され
る筒部113とが形成されている。この筒部113の軸
方向外側端面は、ロールシート10の端面とほぼ同一面
上に位置している。尚、このロールシート10は、表面
が印刷可能とされ裏面に粘着剤が塗布された粘着シート
と、この粘着シートの裏面に貼り合わされる離型紙との
2層によって構成され、印刷面が内側になるように巻芯
110に巻回されている。
【0067】また、ロールシート10の各端面(図15
中、左右両端面)には、各粘着シート111、111が
貼着されている。この粘着シート111は、ロールシー
ト10が巻回された状態において、その巻径の最大径と
ほぼ等しい外径となると共に、略中央部に巻芯110の
外径とほぼ等しい直径の貫通孔が穿設された略円環状に
形成され、軸方向両端面に両面テープが貼られている。
【0068】また、ロールシート10の筒部113側の
端面には、粘着シート111を介してスライドスプール
114が当接されている。このスライドスプール114
は、ロールシート10が巻回された状態において、その
巻径の最大径とほぼ等しい外径となると共に、巻芯11
0の内径とほぼ等しい内径を有する円環板形状の規制手
段としてのフランジ部115と、このフランジ部115
の内周端縁部からシートの幅方向内側(図15中、左側
方向)に所定中心角度毎に(本実施形態では、90度毎
に)垂設された各第1リブ部116、116、116、
116とを備えている。また、各第1リブ部116、1
16、116、116の外周面は、巻芯110の外周面
とほぼ等しい円周面を形成している。また、この各第1
リブ部116、116、116、116の軸方向長さ
は、筒部113の軸方向の長さより少し短く形成されて
いる。
【0069】また、スライドスプール114の軸方向外
側端面には、板バネ118が当接されている。この板バ
ネ118は、該スライドスプール114のフランジ部1
15の外径とほぼ等しい外径となると共に、該フランジ
部115の内径とほぼ等しい内径を有する略円環板状
で、所定高さ巻芯110側(図15中、左側)に突出す
る断面略台形状に形成されている。
【0070】更に、巻芯110の筒部113側の端面部
には、粘着シート111、スライドスプール114及び
板バネ118を介して該巻芯110を支持するユニット
ホルダ12が取り付けられる。このユニットホルダ12
は、略円板状の支持プレート120と、この支持プレー
ト120の内側端面の略中央部からシートの幅方向内側
に突出する略円筒状の第2リブ部121とから構成され
ている。また、この第2リブ部121の内側には各弾性
係止片122、122、122、122が所定中心角度
毎に(本実施形態では、約90度毎に)垂設されてお
り、この各弾性係止片122、122、122、122
の先端には各係止突起123、123、123、123
が形成されている。この第2リブ部121の外径は、ス
ライドスプール114の内径とほぼ等しく形成され、該
第2リブ部121の内径は、筒部113の外径よりも大
きく形成されている。そして、この第2リブ部121の
軸方向高さ寸法は、スライドスプール114の第1リブ
部116の軸方向高さ寸法とほぼ等しく形成されてい
る。また、各弾性係止片122、122、122、12
2の各係止突起123を除く部分の外周面は、筒部11
3の内径とほぼ等しい直径の円周面を形成すると共に、
各弾性係止片122、122、122、122の基端部
から各係止突起123、123、123、123の軸方
向外側の端面までの寸法は、筒部113の内周面の軸方
向の長さ寸法とほぼ等しく形成されている。
【0071】また、ユニットホルダ12は、図16及び
図18に示すように、支持プレート120の外側端面か
ら軸方向外側に突設される取付部材14Aと、この取付
部材14Aの半径方向外側に第2リブ部121と同心円
上で且つ該取付部材14Aより低く突設される略円筒状
の第3リブ部124と、取付部材14Aの上端面部から
軸方向外側に所定長さ延出される平板部125とを備え
ている。この取付部材14Aは、平板部125の下面か
ら下方に向かって支持プレート120の中心付近まで平
行に延びる一対の直線部分と、その直線部分の下端に弾
性係止片122の外周面と同心円の円周面とが形成され
ているので、軸方向垂直断面が略U字形に形成されるこ
とになり、後述のように側面が挿入時の案内面として機
能すると共に、ロールシート10の搬送時に該ユニット
ホルダ12を固定するように機能する。
【0072】また、第3リブ部124の半径方向外側に
は、該第3リブ部124とほぼ同じ高さまで軸方向外側
に突設され、左右の斜め下側部分が、下側方向に所定角
度で狭くなるように支持プレート120の外側端面まで
削除されると共に、下端部が支持プレート120の外側
端面まで所定高さ水平に削除される挿入ガイド部126
が形成されている。この挿入ガイド部126の左右の各
斜め下側に形成される各ガイド面126A、126A
は、後述のようにロールシートユニット11の挿入時の
ガイド面として機能する。また、挿入ガイド部126の
下端縁近傍部の内側には凹部127が形成されて、略板
状の突出部128が形成されている。この突起部128
には、ロールシートユニット11に巻回されるロールシ
ート10の種類に応じて、1乃至複数の貫通孔や切欠等
が形成される場合があり、貫通孔等の有無または貫通孔
等が形成されている位置あるいはその組み合わせ等によ
り、ロールシート10の種類が判別されるものである。
この貫通孔等は後述のテープ判別スイッチS1、S2に
対向する位置に形成される。また、各足部129、12
9が、この突出部128の左右端縁部から支持プレート
120の外周面よりも所定寸法外側まで取付部材14A
の側面部と略平行に突き出して形成されている。また、
挿入ガイド部126の第3リブ部124の左右方向中心
線上で、且つ該第3リブ部124の半径方向外側の位置
には、各位置決め凹部131、131が形成され、後述
のようにロールシートユニット11の装着時に位置決め
バネ132、132(図21参照)が嵌入される。
【0073】また、図15、図17及び図19に示すよ
うに、巻芯110の嵌挿部110A側の端面部(図15
(B)中、巻芯110の左端側端面部)には粘着シート
111を介してユニットホルダ13が係合される。この
ユニットホルダ13は、円筒状で軸方向外側端面部(図
15中、左側端面部)が閉塞されると共に、この外側端
面の中央部が所定高さ寸法だけ略円錐状に突き出してい
る取付部材14Bと、この取付部材14Bの軸方向内側
端面部(図15中、右側端面部)の外周に形成されて、
ロールシート10が巻回された状態において、その巻径
の最大径とほぼ等しい外径を有するフランジ部135と
を備えている。また、フランジ部135の軸方向外側の
端面から、ロールシート巻き取りギヤ13Aが取付部材
14Bの外周面の半径方向外側の同心円上に突出して形
成されている。また、フランジ部135の軸方向内側の
端面から一対の弾性係止片136、136が対向して垂
設されると共に、各弾性係止片136、136を挟むよ
うに一対の第4リブ部138、138が垂設されてい
る。また、この各弾性係止片136、136の先端部に
は、各係止突起137、137が形成されている。この
各弾性係止片136、136と各第4リブ部138、1
38の外周面は、巻芯110の嵌挿部110Aの内径と
ほぼ等しい直径の円周面を形成すると共に、該各弾性係
止片136、136と各第4リブ部138、138の基
端部から先端部までの寸法は、嵌挿部110Aの内周面
の軸方向の長さ寸法とほぼ等しく形成されて、各係止突
起137、137は、後述のように巻芯110の各係止
孔110B、110Bに嵌入して係止される。
【0074】次に、ロールシートユニット11の組み立
てについて図15に基づいて説明する。ロールシートユ
ニット11の組み立ては、先ず、巻芯110とロールシ
ート10との一端側(図15中、左端側)の端面を合わ
せつつ、巻芯110にロールシート10を巻回する。そ
して、巻芯110に巻回されたロールシート10の幅方
向の一端側(図15中、左端側)の端面に粘着シート1
11を貼着する。続いて、ユニットホルダ13の各弾性
係止片136、136の各係止突起137、137を巻
芯110の各係止孔110B、110Bに対向するよう
にして、巻芯110の一端側から嵌挿部110A内(矢
印141方向)に挿入して、フランジ部135の内側端
面を粘着シート111の外側端面に当接させると共に、
各係止突起137、137を各係止孔110B、110
Bに弾性的に係止させる。これにより、ユニットホルダ
13がロールシート10の巻回される巻芯110の一端
側(図15中、左端側)に結合される。
【0075】また、巻芯110に巻回されたロールシー
ト10の幅方向の他端側(図15中、右端側)の端面に
粘着シート111を貼着する。そして、該ロールシート
10の幅方向の他端側からスライドスプール114の各
第1リブ部116、116、116、116の外周面と
ロールシート10の他端側(図15中、右端側)の内周
面とを摺動させつつ、矢印142方向へ嵌入し、フラン
ジ部115の内側端面を粘着シート111の外側端面に
貼着する。続いて、このフランジ部115の外側端面に
板バネ118を当接させる。次に、ユニットホルダ12
の各弾性係止片122、122、122、122を板バ
ネ118とスライドスプール114の各中央部に形成さ
れる貫通孔及び巻芯110の筒部113内(矢印142
方向)に挿入する。そして、支持プレート120の内側
端面を板バネ118に押し当てて、各弾性係止片12
2、122、122、122の先端部に形成される各係
止突起123、123、123、123を巻芯110の
側部112の内側面に滑合させる。これにより、スライ
ドスプール114は、ユニットホルダ13、ロールシー
ト10、巻芯110、及び各粘着シート111、111
と結合される。そして、該スライドスプール114は、
板バネ118によってロールシート10側に付勢されつ
つ、ユニットホルダ12の第2リブ部121の外周面に
よって、巻芯110と共に回転可能に支持される。ま
た、巻芯110は、筒部113の内周面とユニットホル
ダ12の各弾性係止片122、122、122、122
の外周面との摺動、及び各係止突起123、123、1
23、123の軸方向外側端面と側部112の内側端面
との摺動によって回転可能に支持される。また、平板部
125の上側面にはロールシート10の種類等が印刷さ
れた不図示のシール等が貼着される。
【0076】ここで、上記ロールシートユニット11を
構成する巻芯110、各粘着シート111、111、ス
ライドスプール114、各ユニットホルダ12、13等
は、ポリスチレン等のリサイクル使用が可能な樹脂材料
で作製されている。
【0077】次に、上記のように構成されたロールシー
トユニット11のユニットホルダ13が装着されるテー
プ印刷装置1の回転支持側のユニット支持部16Bの構
成について図20に基づいて説明する。図20は本実施
形態に係るテープ印刷装置1の回転支持側のユニット支
持部16Bの部分拡大斜視図である。図20に示すよう
に、ユニット支持部16B(図1、図2参照)は、側面
部に下側方向に円弧を有する略半円板状に形成された壁
部145と、この壁部145の上端縁部のほぼ中央位置
から下側方向に形成される所定深さ寸法の回転支持溝1
46と、この壁部145の外側端面から所定寸法外側に
形成される当接部147と、この壁部145の円弧周縁
部から内側方向に突設されるギヤ逃げ部148とから構
成されている。また、壁部145の略半円状の円弧の直
径は、ユニットホルダ13のロールシート巻き取りギヤ
13Aの歯先円直径よりも大きく形成されている。ま
た、当接部147の上端部には、上側外方向に傾斜する
案内面149が形成されている。
【0078】また、壁部145に形成される回転支持溝
146は、ユニットホルダ13の取付部材14Bの外周
面の直径寸法とほぼ等しい溝幅寸法に形成されると共
に、下端部の中央部が少し高くなるように形成されてい
る。従って、この回転支持溝146にユニットホルダ1
3の取付部材14Bを上側から挿入して装着した場合に
は、該取付部材14Bの外周面のうち中心角度90度毎
に前後方向及び下側の3箇所の部分が該回転支持溝14
6の内面と接触する。また、当接部147は、回転支持
溝146にユニットホルダ13の取付部材14Bを上側
から挿入して装着した場合に、該取付部材14Bの軸方
向外側端面部が当接する構成になっている。また、ギヤ
逃げ部148は、回転支持溝146にユニットホルダ1
3の取付部材14Bを上側から挿入して装着した場合
に、ユニットホルダ13のロールシート巻き取りギヤ1
3Aの歯先円と所定隙間を構成するように形成されてい
る。また、ギヤ逃げ部148の軸方向の幅寸法は、回転
支持溝146にユニットホルダ13の取付部材14Bを
上側から挿入して装着した場合に、ユニットホルダ13
のフランジ部135の外側端面と所定隙間を構成するよ
うに形成されている。尚、該ギヤ逃げ部148のロール
シート10の引出方向側の斜め下側の側面部(図20
中、左下側の側面部)より上記第2クラッチギヤ99B
が突き出して回転可能に設けられている。そして、回転
支持溝146にユニットホルダ13の取付部材14Bを
挿入して装着した場合には、この第2クラッチギヤ99
Bとユニットホルダ13のロールシート巻き取りギヤ1
3Aとが歯合するように構成されている。
【0079】次に、上記のように構成されたロールシー
トユニット11のユニットホルダ12が装着されるテー
プ印刷装置1の固定支持側のユニット支持部16Aの構
成について図21に基づいて説明する。図21は本実施
形態に係るテープ印刷装置1の固定支持側のユニット支
持部16Aの部分拡大斜視図である。図21に示すよう
に、ユニット支持部16A(図1、図2参照)は、側面
部151の上端縁部のほぼ中央位置から下側方向に形成
される横断面略コの字形のU字溝152と、このU字溝
152の左右両側に穿設される一対の貫通孔153、1
53と、該貫通孔153、153の裏側から内側に突出
して取付けられる断面略くの字形の板バネより形成され
る一対の位置決めバネ132、132と、前後方向(図
21中、シート搬送方向)上側に所定角度で傾斜して形
成される各傾斜部154、154とから構成されてい
る。また、各傾斜部154、154の下端には、ユニッ
トホルダ12の各足部129、129を受け入れる一対
の係合凹部155、155が形成されている。
【0080】また、一対の係合凹部155、155の間
には、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成される
テープ判別センサS1、S2が設けられている。尚、本
実施形態では、2個のテープ判別センサS1、S2が設
けられているが、2個に限定されるものではなく、2個
以上設けられてもよい。この各テープ判別センサS1、
S2は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成さ
れる公知の機械式スイッチからなり、この各テープ判別
センサS1、S2に対してユニットホルダ12の突出部
128が当接しているかどうかを検出して、その検出に
基づいて出力されるオン・オフ信号によりロールシート
ユニット11の装着・未装着の検出、及びロールシート
ユニット11に巻回されているロールシート10の種類
を検出するものである。尚、本実施形態の場合は、各テ
ープ判別センサS1、S2は、そのプランジャーが常に
は、突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態にな
っている。そして、ロールシートユニット11が未装着
の場合、あるいは突出部128の各テープ判別センサS
1、S2に対向する位置に前記貫通孔等が形成されてい
る場合には、プランジャーが押下されずマイクロスイッ
チがオフ状態にあるので、オフ信号が出力され、一方、
突出部128の下面が、各テープ判別センサS1、S2
に当接している場合には、プランジャーが押下されてマ
イクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力
される。本実施形態の場合、両テープ判別センサS1、
S2からオフ信号が出力されている場合には、ロールシ
ートユニット11が未装着であると判別され、どちらか
のテープ判別センサS1、S2からオン信号が出力され
ている場合あるいは両テープ判別センサS1、S2から
オン信号が出力されている場合には、その信号に対応し
て3種類のロールシート10が判別される。したがっ
て、テープ判別センサの数が増えれば、判別可能なロー
ルシート10の種類が増える。
【0081】従って、ユニットホルダ12のユニット支
持部16Aの装着は、先ず、取付部材14Aの先端部の
円周面をU字溝152の上端部に当接させると共に、ユ
ニットホルダ12の挿入ガイド部126の斜め下側に形
成されるガイド面126Aを傾斜部154に当接させ
る。そして、取付部材14Aをユニット支持部16Aの
各挿入ガイド溝126及び傾斜部154に押し当てなが
ら下側方向に挿入して、ユニットホルダ12の各足部1
29、129を一対の係合凹部155、155に嵌め込
むことによって、ユニットホルダ12が着脱自在に取付
けられる。また、取付部材14Aの側面部とU字溝15
2の内側面との当接、及び各足部129、129と各係
合凹部155、155との係合によってユニットホルダ
12は、回転しないように取付けられる。これにより、
ユニットホルダ13、巻芯110、スライドスプール1
14、及び板バネ118が回転可能に支持される。
【0082】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
テープ印刷装置1のロールシートユニット11では、先
ず、巻芯110に巻回されたロールシート10の幅方向
の一端側の端面に粘着シート111を貼着する。続い
て、ユニットホルダ13を巻芯110の一端側から挿入
して、フランジ部135の内側端面を粘着シート111
の外側端面に当接させると共に、各係止突起137、1
37を各係止孔110B、110Bに弾性的に係止させ
る。次に、ロールシート10の他端側の端面に粘着シー
ト111を貼着する。そして、該ロールシート10の幅
方向の他端側からスライドスプール114の各第1リブ
部116、116、116、116の外周面を摺動させ
つつ嵌入し、フランジ部115の内側端面を粘着シート
111の外側端面に貼着する。続いて、このフランジ部
115の外側端面に板バネ118を当接させる。次に、
ユニットホルダ12の各弾性係止片122、122、1
22、122を板バネ118とスライドスプール114
の各中央部に形成される貫通孔及び巻芯110の筒部1
13内(矢印142方向)に挿入する。そして、支持プ
レート120の内側端面を板バネ118に押し当てて、
各弾性係止片122、122、122、122の先端部
に形成される各係止突起123、123、123、12
3を巻芯110の側部112の内側面に滑合させる。こ
れにより、スライドスプール114は、ロールシート1
0、巻芯110、各ユニットホルダ12、13、板バネ
118、及び各粘着シート111、111と結合され
る。そして、該スライドスプール114は、板バネ11
8によってロールシート10側に付勢されつつ、ユニッ
トホルダ12の第2リブ部121の外周面によって、巻
芯110と共に回転可能に支持される。また、巻芯11
0は、筒部113の軸方向外側端面とユニットホルダ1
2の支持プレート120の内側端面との摺動、筒部11
3の内周面とユニットホルダ12の各弾性係止片12
2、122、122、122の外周面との摺動、及び各
係止突起123、123、123、123の軸方向外側
端面と側部112の内側端面との摺動によって回転可能
に支持される。また、このロールシートユニット11の
各ユニットホルダ12、13の外側に突設される各取付
部材14A、14Bをテープ印刷装置1の各ユニット支
持部16A、16Bに嵌入しつつ、このユニットホルダ
12の下端面に突設される各足部129、129をユニ
ット支持部16Aの底面に形成される各係合凹部15
5、155に嵌入して、該ロールシートユニット11を
テープ印刷装置内1に着脱可能に取り付ける。これによ
り、ロールシート10が巻回された巻芯110は、各ユ
ニットホルダ12、13によって回転可能に支持される
と共に、該巻芯110に巻回されるロールシート10
は、第1駆動モータ24、第1ギヤ列25、プラテンロ
ーラ21、グリップローラ22、及びロールシート巻き
取りギヤ13A等を介してフレーム7内に正・逆方向に
搬送可能に支持される。
【0083】したがって、使用環境の湿度が低くなって
ロールシート10のテープ幅方向の寸法が短縮しても、
ロールシート10の側端面に取り付けられるスライドス
プール114が軸線方向に移動して該ロールシート10
の側端面を支持することができるため、湿度が低くなっ
た場合にもロールシートユニット11に巻回されたロー
ルシート10のばらけを防止することができる。
【0084】また、スライドスプール114は巻芯11
0を回転可能に支持するユニットホルダ12の第2リブ
部121の外周面上を摺動して、該巻芯110と共に回
転しつつロールシート10の側端面を支持することがで
きるため、ロールシートユニット11の使用環境の湿度
が低くなってもロールシート10のばらけを確実に防止
することができる。
【0085】また、スライドスプール114はロールシ
ート10の一端側端面を支持すると共に、一端側内周面
を各第1リブ部116、116、116、116で巻芯
110と協動して支持するため、更に強固にロールシー
ト10の一端側を支持できると共に、使用環境の湿度の
低下によるロールシート10のテープ幅方向の寸法変化
に確実に追従できてロールシート10のばらけを更に確
実に防止できる。
【0086】また、巻芯110が回転する場合には、ス
ライドスプール114の軸方向外側の端面部をユニット
ホルダ12の外側端面部外周に形成される支持プレート
120によって規制できる。また、巻芯110が回転す
る場合には、スライドスプール114の中央部に穿設さ
れる貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2リブ部121の
外周面とスライドスプール114の各第1リブ部11
6、116、116、116の内周面とが摺動するた
め、該スライドスプール114をより強固に回転支持で
きる。
【0087】また、スライドスプール114は粘着シー
ト111介して確実にロールシート10の一端側端面に
取り付けられると共に、引き込まれたロールシート10
の一端側端面を該粘着シート111を介して確実に支持
できる。また、スライドスプール114のロールシート
10の一端側端面への取付構成を簡素化できるため、ロ
ールシートユニット11の構成を簡素化できると共に、
ロールシートユニット11のテープ幅方向の寸法をより
小型化することができる。
【0088】また、粘着シート111の外径は、巻芯1
10に巻回されるロールシート10の最大外径にほぼ等
しいため、スライドスプール114は該粘着シート11
1を介してロールシート10の一端側端面の最大外周部
まで確実に支持することができる。また、未使用のロー
ルシートユニット11が装着されて、使用環境の湿度が
低くなった場合にも、ロールシート10のばらけを確実
に防止することができる。
【0089】また、スライドスプール114は板バネ1
18を介して巻芯110に巻回されるロールシート10
の端面に強制的に押し当てられるため、更に強固にロー
ルシート10の一端側を支持できると共に、使用環境の
湿度の低下によるロールシート10のテープ幅方向の寸
法変化に確実に追従できてロールシート10のばらけを
更に確実に防止できる。
【0090】また、板バネ118は、略円環状の板バネ
であるため、ロールシートユニット11の構成を簡素化
できると共に、ロールシートユニット11のテープ幅方
向の寸法をより小型化することができる。
【0091】また、スライドスプール114と各ユニッ
トホルダ12、13と巻芯110と各粘着シート111
等は、ポリスチレン等のリサイクル使用が可能な樹脂材
料で作製されているため、ロールシートユニット11の
リサイクル化を図ることができる。更に、テープ印刷装
置1内にロールシート10のばらけを確実に防止するこ
とができる当該ロールシートユニット11が着脱可能に
支持されるため、テープ印刷装置1は、第1駆動モータ
24、第1ギヤ列25、プラテンローラ21、グリップ
ローラ22、及びロールシート巻き取りギヤ13A等を
介してロールシート10を繰り返し一定長さ分正確に引
き込むことができる
【0092】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で 種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前
記実施形態のロールシートユニット11を構成するスラ
イドスプール114及び板バネ118を図22に示すス
ライドスプール165に替えてもよい。図22は他の実
施形態に係るロールシートユニットを構成するスライド
スプールを示す図で、(A)は正面図、(B)は左側面
図である。図22に示すように、スライドスプール16
5は、上記スライドスプール114とほぼ同じ形状で、
ロールシート10が巻回された状態において、その巻径
の最大径とほぼ等しい外径となると共に、巻芯110の
内径とほぼ等しい内径を有する円環板形状の規制手段と
してのフランジ部115と、このフランジ部115の内
周端縁部からシートの幅方向内側(図15中、左側方
向)に所定中心角度毎に(約90度毎に)垂設された各
第1リブ部116、116、116、116とを備えて
いる。また、各第1リブ部116、116、116、1
16の外周面は、巻芯110の外周面とほぼ等しい円周
面を形成している。また、この各第1リブ部116、1
16、116、116の軸方向長さは、筒部113の軸
方向の長さより少し短く形成されている。
【0093】また、スライドスプール165のフランジ
部115の軸方向外側端面には、所定中心角度毎に(約
90度毎に)フランジ部115の半径方向に垂直な短冊
状の付勢片166、166、166、166が所定角度
(約15度)外側方向に切り起こされて形成されてい
る。尚、このスライドスプール165はポリスチレン等
のリサイクル使用が可能な樹脂材料で作製されている。
【0094】次に、このスライドスプール165を使用
したロールシートユニットの組み立てについて説明す
る。先ず、前記実施形態と同様に(図15参照)、ロー
ルシート10の巻回される巻芯110の一端側(図15
中、左端側)にユニットホルダ13を結合後、このロー
ルシート10の幅方向の他端側(図15中、右端側)の
端面に粘着シート111を貼着する。そして、該ロール
シート10の幅方向の他端側からスライドスプール16
5の各第1リブ部116、116、116、116の外
周面とロールシート10の他端側(図15中、右端側)
の内周面とを摺動させつつ、矢印142方向へ嵌入し、
フランジ部115の内側端面を粘着シート111の外側
端面に貼着する。次に、ユニットホルダ12の各弾性係
止片122、122、122、122をスライドスプー
ル165の中央部に形成される貫通孔及び巻芯110の
筒部113内(矢印142方向)に挿入する。そして、
支持プレート120の内側端面をスライドスプール16
5のフランジ部115の外側端面に押し当てて、各弾性
係止片122、122、122、122の先端部に形成
される各係止突起123、123、123、123を巻
芯110の側部112の内側面に滑合させる。これによ
り、スライドスプール165は、ユニットホルダ13、
ロールシート10、巻芯110、及び各粘着シート11
1、111と結合される。そして、該スライドスプール
165は、フランジ部115の外側端面に形成される各
付勢片166、166、166、166によってロール
シート10側に付勢されつつ、ユニットホルダ12の第
2リブ部121の外周面によって、巻芯110と共に回
転可能に支持される。また、巻芯110は、筒部113
の内周面とユニットホルダ12の各弾性係止片122、
122、122、122の外周面との摺動、及び各係止
突起123、123、123、123の軸方向外側端面
と側部112の内側端面との摺動によって回転可能に支
持される。
【0095】したがって、使用環境の湿度が低くなって
ロールシート10のテープ幅方向の寸法が短縮しても、
ロールシート10の側端面に取り付けられるスライドス
プール165が軸線方向に移動して該ロールシート10
の側端面を支持することができるため、湿度が低くなっ
た場合にもロールシートユニットに巻回されたロールシ
ート10のばらけを防止することができる。また、スラ
イドスプール165は巻芯110を回転可能に支持する
ユニットホルダ12の第2リブ部121の外周面上を摺
動して、該巻芯110と共に回転しつつロールシート1
0の側端面を支持することができるため、ロールシート
ユニットの使用環境の湿度が低くなってもロールシート
10のばらけを確実に防止することができる。また、ス
ライドスプール165はロールシート10の一端側端面
を支持すると共に、一端側内周面を各第1リブ部11
6、116、116、116で巻芯110と協動して支
持するため、更に強固にロールシート10の一端側を支
持できると共に、使用環境の湿度の低下によるロールシ
ート10のテープ幅方向の寸法変化に確実に追従できて
ロールシート10のばらけを更に確実に防止できる。
【0096】また、巻芯110が回転する場合には、ス
ライドスプール165の軸方向外側の端面部をユニット
ホルダ12の外側端面部外周に形成される支持プレート
120によって規制できる。また、巻芯110が回転す
る場合には、スライドスプール165の中央部に穿設さ
れる貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2リブ部121の
外周面とスライドスプール165の各第1リブ部11
6、116、116、116の内周面とが摺動するた
め、該スライドスプール165をより強固に回転支持で
きる。また、スライドスプール165は粘着シート11
1介して確実にロールシート10の一端側端面に取り付
けられると共に、引き込まれたロールシート10の一端
側端面を該粘着シート111を介して確実に支持でき
る。また、スライドスプール165のロールシート10
の一端側端面への取付構成を簡素化できるため、ロール
シートユニットの構成を簡素化できると共に、ロールシ
ートユニットのテープ幅方向の寸法をより小型化するこ
とができる。
【0097】また、粘着シート111の外径は、巻芯1
10に巻回されるロールシート10の最大外径にほぼ等
しいため、スライドスプール165は該粘着シート11
1を介してロールシート10の一端側端面の最大外周部
まで確実に支持することができる。また、未使用のロー
ルシートユニットが装着されて、使用環境の湿度が低く
なった場合にも、ロールシート10のばらけを確実に防
止することができる。また、スライドスプール165は
各付勢片166、166、166、166を介して巻芯
110に巻回されるロールシート10の端面に強制的に
押し当てられるため、更に強固にロールシート10の一
端側を支持できると共に、使用環境の湿度の低下による
ロールシート10のテープ幅方向の寸法変化に確実に追
従できてロールシート10のばらけを更に確実に防止で
きる。また、前記実施形態の板バネ118を無くすこと
ができるため、構成部品の削減化を図ることができると
共に、ロールシートユニットのテープ幅方向の寸法をよ
り小型化することができる。。また、スライドスプール
165と各ユニットホルダ12、13と巻芯110と各
粘着シート111等は、ポリスチレン等のリサイクル使
用が可能な樹脂材料で作製されているため、ロールシー
トユニットのリサイクル化を図ることができる。更に、
テープ印刷装置1内にロールシート10のばらけを確実
に防止することができる当該ロールシートユニットが着
脱可能に支持されるため、テープ印刷装置1は、第1駆
動モータ24、第1ギヤ列25、プラテンローラ21、
グリップローラ22、及びロールシート巻き取りギヤ1
3A等を介してロールシート10を繰り返し一定長さ分
正確に引き込むことができる
【0098】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り請求項1に係る
ロールカセットでは、筒状の巻芯に巻回された長尺状の
ロールシートのテープ幅方向の一端側端面部には、この
巻芯の軸線方向に摺動可能な略平板状の摺動部材が取り
付けられている。そして、ロールシートを搬送するため
の搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段とを
備えたテープ印刷装置内に着脱可能な状態で支持されて
いるロールカセットは、この摺動部材を介してロールシ
ートを回転可能に支持している。これにより、使用環境
の湿度が低くなってロールシートのテープ幅方向の寸法
が短縮しても、ロールシートの一端側端面部に取り付け
られる摺動部材が軸線方向に移動して該ロールシートの
一端側端面部を支持することができるため、湿度が低く
なった場合にもロールカセットに巻回されたロールシー
トのばらけを防止することができるロールカセットを提
供することができる。
【0099】また、請求項2に係るロールカセットで
は、請求項1に記載のロールカセットにおいて、前記摺
動部材は、該摺動部材に穿設される貫通孔を介して前記
巻芯に嵌挿されると共に、該巻芯の内側に回転可能に支
持される支持軸との間で摺動する。これにより、摺動部
材は巻芯を回転可能に支持する支持軸の外周面上を摺動
して、該巻芯と共に回転しつつロールシートの側端面を
支持することができるため、ロールカセットの使用環境
の湿度が低くなってもロールシートのばらけを確実に防
止することができるロールカセットを提供することがで
きる。
【0100】また、請求項3に係るロールカセットで
は、請求項1又は請求項2に記載のロールカセットにお
いて、前記摺動部材は、前記貫通孔の内側端面周辺部か
ら内側方向に前記巻芯の外径にほぼ等しい外径の外周面
を有するように所定間隔で突設されると共に、前記ロー
ルシートの一端側に嵌挿される複数の第1リブ部を有す
る。これにより、摺動部材はロールシートの一端側端面
を支持すると共に、一端側内周面を複数の第1リブ部で
巻芯と協動して支持するため、更に強固にロールシート
の一端側を支持できると共に、使用環境の湿度の低下に
よるロールシートのテープ幅方向の寸法変化に確実に追
従できてロールシートのばらけを更に確実に防止できる
ロールカセットを提供することができる。
【0101】また、請求項4に係るロールカセットで
は、請求項3に記載のロールカセットにおいて、前記支
持軸は、外側端面部外周に形成されるフランジ部と、前
記フランジ部の該支持軸の周辺部から内側方向に突設さ
れると共に、前記貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2リ
ブ部を有し、前記巻芯が回転する場合には、前記前記第
2リブ部の外周面と前記第1リブ部の内周面とが摺動す
る。これにより、前記巻芯が回転する場合には、摺動部
材の軸方向外側の端面部を前記支持軸の外側端面部外周
に形成されるフランジ部によって規制できるロールカセ
ットを提供することができる。また、前記巻芯が回転す
る場合には、前記貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2リ
ブ部の外周面と前記第1リブ部の内周面とが摺動するた
め、該摺動部材をより強固に回転支持できるロールカセ
ットを提供することができる。
【0102】また、請求項5に係るロールカセットで
は、請求項1乃至請求項4に記載のロールカセットにお
いて、前記摺動部材は、両面に粘着剤が塗布された略円
環状の粘着シートを介して前記巻芯に巻回されるロール
シートの一端面部に当接される。これにより、摺動部材
は確実にロールシートの一端側端面に取り付けられると
共に、引き込まれたロールシートの一端側端面を該粘着
シートを介して確実に支持できるロールカセットを提供
することができる。また、摺動部材のロールシートの一
端側側面への取付構成を簡素化できるため、ロールカセ
ットの構成を簡素化できると共に、ロールカセットのロ
ールシート幅方向の寸法をより小型化することができる
ロールカセットを提供することができる。
【0103】また、請求項6に係るロールカセットで
は、請求項5に記載のロールカセットにおいて、前記粘
着シートの外径は、前記巻芯に巻回されるロールシート
の最大外径にほぼ等しいため、前記摺動部材は該粘着シ
ートを介してロールシートの一端側端面の最大外周部ま
で確実に支持することができるロールカセットを提供す
ることができる。また、未使用のロールカセットが装着
されて、使用環境の湿度が低くなった場合にも、ロール
シートのばらけを確実に防止することができるロールカ
セットを提供することができる。
【0104】また、請求項7に係るロールカセットで
は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のロールカ
セットにおいて、前記支持軸は前記摺動部材を該摺動部
材と支持軸との間に配置されて、巻芯側へ付勢するバネ
部材を介して前記巻芯に巻回されるロールシートの端面
に押し当てる。これにより、摺動部材はバネ部材を介し
て巻芯に巻回されるロールシートの端面に強制的に押し
当てられるため、更に強固にロールシートの一端側を支
持できると共に、使用環境の湿度の低下によるロールシ
ートのテープ幅方向の寸法変化に確実に追従できてロー
ルシートのばらけを更に確実に防止できるロールカセッ
トを提供することができる。
【0105】また、請求項8に係るロールカセットで
は、請求項7に記載のロールカセットにおいて、前記バ
ネ部材は、略円環状の板バネであるため、ロールカセッ
トの構成を簡素化できると共に、ロールカセットのシー
ト幅方向の寸法をより小型化することができるロールカ
セットを提供することができる。
【0106】また、請求項9に係るロールカセットで
は、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のロールカ
セットにおいて、前記摺動部材と支持軸と巻芯と粘着シ
ートとのうち少なくとも1のいずれかの部材が再生使用
可能な所定の樹脂材料で形成されているため、ロールカ
セットのリサイクル化を図ることができるロールカセッ
トを提供することができる。
【0107】また、請求項10に係るロールカセットで
は、請求項9に記載のロールカセットにおいて、前記所
定の樹脂材料は、ポリスチレンであるため、該ポリスチ
レンで作製される部材を容易にリサイクル化することで
きるロールカセットを提供することができる。
【0108】更に、請求項11に係るテープ印刷装置で
は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のロール
カセットが内部に着脱可能に設けられている。これによ
り、ロールシートのばらけを確実に防止することができ
る当該ロールカセットがテープ印刷装置内に着脱可能に
支持されるため、テープ印刷装置は搬送手段を介してロ
ールシートを繰り返し一定長さ分正確に引き込むことが
できるテープ印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印刷装置の本体筐体の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るテープ印刷装置の本体筐体の
概略構成を示す平面図である。
【図3】本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を
示し、(A)は第2ギヤ列側からの斜視図、(B)は第
2ギヤ列側の側面図である。
【図4】本実施形態に係るテープ印刷装置の内部構造を
示し、(A)は第1ギヤ列側からの斜視図、(B)は第
1ギヤ列側の側面図である。
【図5】本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレーム
を取り除いた場合の内部構造を示し、(A)は第1ギヤ
列側からの斜視図、(B)は第1ギヤ列側の側面図であ
る。
【図6】本実施形態に係るテープ印刷装置の上フレーム
を取り除いてリボンカセットを装着した場合を示す第2
ギヤ列からの斜視図である。
【図7】本実施形態に係るテープ印刷装置の画像形成機
構部を構成するサーマルヘッドがプラテンローラからリ
リースされた状態を示す正面図である。
【図8】本実施形態に係るテープ印刷装置の第2ギヤ列
の構成を示す拡大正面図である。
【図9】本実施形態に係るテープ印刷装置の排紙ローラ
ユニットを取り除いてカッティング機構部を示す図で、
(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面
図、(C)は(A)におけるC矢視図である。
【図10】本実施形態に係るテープ印刷装置のカッティ
ング機構部のキャリッジ機構を示す正面断面図である。
【図11】本実施形態に係るテープ印刷装置のカッティ
ング機構部の第2ギヤ列による駆動を示す図で、(A)
はロールシートの切断時の駆動を示す一部拡大正面図
で、(B)はホームポジション移動時の駆動を示す一部
拡大正面図である。
【図12】本実施形態に係るテープ印刷装置の排紙ロー
ラユニットを示し、(A)は正面図、(B)は(A)に
おけるA−A断面図である。
【図13】本実施形態に係るテープ印刷装置の第1ギヤ
列の構成を示す図で、(A)はロールシートの巻き戻し
動作時を示す拡大正面図で、(B)はロールシートの排
出動作時を示す拡大正面図である。
【図14】本実施形態に係るテープ印刷装置の印刷時の
第1ギヤ列のプラテンローラ及びグリップローラを駆動
する部分の構成を示す図で、(A)は印刷起動時を示す
拡大部分正面図で、(B)は印刷動作時を示す拡大部分
正面図である。
【図15】本実施形態に係るロールシートユニットの概
略構成を示す分解図で、(A)は分解平面図、(B)は
(A)のAA断面図である。
【図16】本実施形態に係るロールシートユニットが組
み立てられた状態を示す固定支持側のユニットホルダか
ら見た斜視図である。
【図17】本実施形態に係るロールシートユニットが組
み立てられた状態を示す回転支持側のユニットホルダか
ら見た斜視図である。
【図18】本実施形態に係るロールシートユニットが組
み立てられた状態の固定支持側のユニットホルダから見
た側面図である。
【図19】本実施形態に係るロールシートユニットが組
み立てられた状態の回転支持側のユニットホルダから見
た側面図である。
【図20】本実施形態に係るテープ印刷装置の回転支持
側のユニット支持部の部分拡大斜視図である。
【図21】本実施形態に係るテープ印刷装置の固定支持
側のユニット支持部の部分拡大斜視図である。
【図22】他の実施形態に係るロールシートユニットを
構成するスライドスプールを示す図で、(A)は正面
図、(B)は左側面図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 本体筐体 3 上フレーム 5、6 側壁 7 下フレーム 10 ロールシート 11 ロールユニット 12、13 ユニットホルダ 13A ロールシート巻き取りギヤ 14A、14B 取付部材 15 搬送機構部 16A、16B ユニット支持部 21 プラテンローラ 22 グリップローラ 25 第1ギヤ列 27 サーマルヘッド 110 巻芯 111 粘着シート 112 側部 113 筒部 114、165 スライドスプール 118 板バネ 125 平板部 126 挿入ガイド部 129 足部 131 位置決め凹部 132 位置決めバネ 146 回転支持溝 152 支持溝 154 傾斜部 155 係合凹部 166 付勢片
フロントページの続き (72)発明者 山口 晃志郎 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 近本 忠信 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 高橋 俊博 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 小川 康弘 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 加藤 伸夫 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C055 CC00 CC01 2C060 AA08 BA02 BA09 3F052 AA01 AB05 BA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のロールシートを搬送するための
    搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段とを備
    えたテープ印刷装置に使用され、前記ロールシートが巻
    回されると共に、該テープ印刷装置内で着脱可能な状態
    で支持されるロールカセットにおいて、 前記ロールカセットは、前記ロールシートが巻回される
    筒状の巻芯と、 前記巻芯に巻回されるロールシートの一端側端面部に取
    り付けられると共に、巻芯の軸線方向に摺動可能な略平
    板状の摺動部材とを備えたことを特徴とするロールカセ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記摺動部材に穿設される貫通孔と、 前記貫通孔を介して前記巻芯に嵌挿されると共に、該巻
    芯の内側に回転可能に支持される支持軸とを備え、 前記摺動部材は、前記巻芯と支持軸との間で摺動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のロールカセット。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材は、前記貫通孔の内側端面
    周辺部から内側方向に前記巻芯の外径にほぼ等しい外径
    の外周面を有するように所定間隔で突設されると共に、
    前記ロールシートの一端側に嵌挿される複数の第1リブ
    部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のロールカセット。
  4. 【請求項4】 前記支持軸は、外側端面部外周に形成さ
    れるフランジ部と、 前記フランジ部の該支持軸の周辺部から内側方向に突設
    されると共に、前記貫通孔に嵌挿される略円筒状の第2
    リブ部を有し、 前記巻芯が回転する場合には、前記前記第2リブ部の外
    周面と前記第1リブ部の内周面とが摺動することを特徴
    とする請求項3に記載のロールカセット。
  5. 【請求項5】 両面に粘着剤が塗布された略円環状の粘
    着シートを備え、 前記摺動部材は、前記粘着シートを介して前記巻芯に巻
    回されるロールシートの一端面部に当接されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のロー
    ルカセット。
  6. 【請求項6】 前記粘着シートの外径は、前記巻芯に巻
    回されるロールシートの最大外径にほぼ等しいことを特
    徴とする請求項5に記載のロールカセット。
  7. 【請求項7】 前記摺動部材と支持軸との間に配置され
    ると共に、該摺動部材を巻芯側へ付勢するバネ部材を備
    え、 前記支持軸は、前記バネ部材を介して該摺動部材を前記
    巻芯に巻回されるロールシートの端面に押し当てること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    ロールカセット。
  8. 【請求項8】 前記バネ部材は、略円環状の板バネであ
    ることを特徴とする請求項7に記載のロールカセット。
  9. 【請求項9】 前記摺動部材と支持軸と巻芯と粘着シー
    トとのうち少なくとも1のいずれかの部材が再生使用可
    能な所定の樹脂材料で形成されていることを特徴とする
    請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のロールカセッ
    ト。
  10. 【請求項10】 前記所定の樹脂材料は、ポリスチレン
    であることを特徴とする請求項9に記載のロールカセッ
    ト。
  11. 【請求項11】 長尺状のロールシートを搬送するため
    の搬送手段と、前記ロールシートが巻回されるロールカ
    セットと、前記ロールカセットを内部で着脱可能な状態
    で支持する支持機構とを備えたテープ印刷装置におい
    て、 前記ロールカセットは、請求項1乃至請求項10のいず
    れかに記載のロールカセットであることを特徴とするテ
    ープ印刷装置。
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