JP2001270660A - ロールシートホルダ及び電子機器 - Google Patents

ロールシートホルダ及び電子機器

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JP2001270660A
JP2001270660A JP2000088434A JP2000088434A JP2001270660A JP 2001270660 A JP2001270660 A JP 2001270660A JP 2000088434 A JP2000088434 A JP 2000088434A JP 2000088434 A JP2000088434 A JP 2000088434A JP 2001270660 A JP2001270660 A JP 2001270660A
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roll sheet
holder
support shaft
support
end surface
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JP2000088434A
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Akinori Morishima
彰規 森島
Kojiro Yamamoto
好次郎 山本
Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、幅寸法の異なるロール
シートを容易に、且つ確実に装着することができるロー
ルシートホルダ及び電子機器を提供する。 【解決手段】 2つのユニットホルダ52及び53の間
に所定幅のロールシート51が装着されたロールシート
ホルダ75を挟むようにした状態で、該ロールシートホ
ルダ75の一方の回転軸81をユニットホルダ52の支
持孔97に挿入すると共に、該ロールシートホルダ75
の他方の回転軸89をユニットホルダ53の支持孔98
に挿入する。続いて、各ユニットホルダ52、53の各
支持プレート60、64の内側端面をロールシートホル
ダ75のフランジ部80とギヤ88の外側端面に当接さ
せることによって、該ロールシートホルダ75が2つの
ユニットホルダ52及び53によって回転可能に支持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の巻芯に巻回
されたロールシートが着脱可能に取付けられるロールシ
ートホルダであって、該ロールシートを搬送するための
搬送手段を備えた電子機器内で回転可能に支持されるロ
ールシートホルダに関し、特に、簡易な構成によって、
幅寸法の異なるロールシートを容易に、且つ確実に装着
することができると共に、幅寸法の異なるロールシート
を取付ける際に部品紛失を防止することができるロール
シートホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着シートに離型紙が張り合
わされた長尺状のシートに文字等を印刷する電子機器が
知られている。このような電子機器では、巻芯に巻回さ
れたロールシートと、この巻芯に巻回されたロールシー
トが着脱可能に取付けられるロールシートホルダと、こ
のロールシートホルダを電子機器内で回転可能に支持す
る支持機構と、このロールシートホルダからロールシー
トを引き出して搬送するための搬送ローラとを備えてい
るものがある。このような電子機器では、通常、ロール
シートホルダに幅寸法の異なるロールシートを付け替え
て、所望の幅寸法のロールシートに文字等を印刷できる
ように構成されている。
【0003】かかる電子機器内に収納される長尺状のロ
ールシートとしては、所定幅に形成された透明フィルム
シート、フィルムシートの片面に粘着剤を介して離形紙
を付着したロールシート、及び、自己発色性を有する感
熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)等が存在し、
且つ、各々の幅寸法の異なるものが存在し、これらのい
ずれのロールシートも巻芯に巻回された状態で電子機器
内に回転可能に支持されるロールシートホルダに装着さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅寸法
の異なるロールシートをロールシートホルダに装着する
場合には、ロールシートの各幅寸法に対応するスペーサ
をロールシートホルダに装着した後に、ロールシートを
装着する必要があるため、ロールシートの各幅寸法毎に
スペーサを用意する必要があり、部品点数が多くなると
いう問題や、ロールシートの取付作業が煩雑であるとい
う問題がある。また、ロールシートホルダに装着してい
ないスペーサを紛失するおそれがあるという問題があ
る。
【0005】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、簡易な構成によって、
幅寸法の異なるロールシートを容易に、且つ確実に装着
することができると共に、幅寸法の異なるロールシート
を取付ける際に部品紛失を防止することができるロール
シートホルダ、及び該ロールシートホルダが装着される
電子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るロールシートホルダは、筒状の巻芯に巻
回されるロールシートを搬送するための搬送手段を備え
た電子機器に使用され、前記巻芯に巻回されたロールシ
ートが着脱可能に取付けられると共に、前記電子機器内
で回転可能に支持されるロールシートホルダにおいて、
前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿される第1支
持軸と、該巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に嵌挿される
と共に、前記第1支持軸の端面部に着脱可能に嵌合され
る第2支持軸と、前記第1支持軸の外周面にその軸方向
に摺動可能に嵌合されてロールシートの端面に当接され
るガイド部材とを備え、前記第1支持軸は、該第1支持
軸の外側端面の外周部に形成される第1フランジ部と、
該第1支持軸の周面の軸心方向に形成される1乃至複数
のスライド溝と、該第1支持軸の軸方向に所定間隔離間
して各スライド溝から周方向に形成される複数のガイド
溝とを有し、前記第2支持軸は、該第2支持軸の外側端
面の外周部に形成されてロールシートの端面に当接され
る第2フランジ部を有し、前記ガイド部材は、該ガイド
部材の摺動面に軸心側に突設されて前記スライド溝又は
ガイド溝に嵌合される1乃至複数の係止片を有し、前記
係止片を所定ガイド溝に係合させることによって、前記
第2支持軸の第2フランジ部とガイド部材との間にロー
ルシートが装着されることを特徴とする。
【0007】このような特徴を有する請求項1に係るロ
ールシートホルダによれば、このロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用される。このロー
ルシートホルダにロールシートを装着する場合には、先
ず、ガイド部材の摺動面の軸心側に突設される係止片を
第1支持軸の周面の軸心方向に形成されるスライド溝に
嵌合して、該ガイド部材を第1支持軸の外側端面の外周
部に形成される第1フランジ部側に摺動させておく。そ
して、ロールシートが巻回された巻芯の筒孔の一端側に
第2支持軸を嵌挿して、該第2支持軸の外側端面の外周
部に形成される第2フランジ部をロールシートの端面部
に当接させる。続いて、このロールシートの巻芯の筒孔
の他端側に前記第1支持軸を嵌挿して、該第1支持軸の
内側端面部を第2支持軸の内側端面部に嵌合させる。そ
の後、ガイド部材をスライド溝に沿ってロールシート側
に摺動させつつ、このロールシートの他端側端面に最も
近いガイド溝上で該ガイド部材を第1支持軸の軸心まわ
りに回転させて係止片をこのガイド溝に嵌合させて、前
記第2支持軸の第2フランジ部とガイド部材との間にロ
ールシートを装着する。そして、このロールシートホル
ダは、当該電子機器内に回転可能に支持される。一方、
このロールシートホルダからロールシートを取り外す場
合には、先ず、ロールシートが装着された状態で第1支
持軸を固定して、第2支持軸を巻芯の筒孔から抜いた
後、巻芯を第1支持軸から抜くことにより、ロールシー
トが取り外される。これにより、ガイド部材の摺動面に
軸心側に突設される係止片を第1支持軸の周面の周方向
に形成されるガイド溝に嵌合させてロールシートの内側
端面を規制できるため、幅寸法の異なるロールシートを
容易に、且つ確実にロールシートホルダに装着すること
ができる。また、ロールシートホルダに幅寸法の異なる
ロールシートを取付ける際に、ガイド部材は、ロールシ
ートと第1支持軸の第1フランジ部との間に常に保持さ
れるため、幅寸法の異なるロールシートを取付ける場合
に、当該ガイド部材の紛失を防止することができる。
【0008】また、請求項2に係るロールシートホルダ
は、請求項1に記載のロールシートホルダにおいて、前
記第2フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されている
ことを特徴とする。
【0009】このような特徴を有する請求項2に係るロ
ールシートホルダでは、請求項1に記載のロールシート
ホルダにおいて、前記第2フランジ部の外側端面にギヤ
部が形成されているため、このロールシートホルダを電
子機器内に装着する時には、電子機器に対して、このギ
ヤ部をロールシートホルダの左右を識別するための目印
として利用することができ、ロールシートホルダの左右
を間違えることなく電子機器に装着することができる。
【0010】また、請求項3に係るロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用され、前記巻芯に
巻回されたロールシートが着脱可能に取付けられると共
に、前記電子機器内で回転可能に支持されるロールシー
トホルダにおいて、前記巻芯の筒孔に嵌挿される所定の
第1長さの筒状の第1支持筒と、前記巻芯の筒孔に嵌挿
される前記所定の第1長さよりも短い所定の第2長さの
筒状の第2支持筒と、前記第1支持筒又は第2支持筒の
筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿される筒状の第3支持筒
と、前記第3支持筒を介して前記第1支持筒又は第2支
持筒の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿される第1支持軸
と、前記第1支持筒又は第2支持筒の筒孔の他端側から
該筒孔に嵌挿されると共に、前記第1支持軸の端面部に
着脱可能に嵌合される第2支持軸とを備え、前記第3支
持筒は、一端面部の外周部に形成される第1フランジ部
と、前記一端面部から周方向の所定間隔で軸方向外側に
立設されると共に、該第3支持筒の外周面に対して同一
外径の外周面を形成する複数の突起部とを有し、前記第
1支持軸は、該第1支持軸の外側端面の外周部に形成さ
れる第2フランジ部と、前記第2フランジ部の基端部の
前記各突起部に対応する位置に穿設される複数の貫通孔
とを有し、前記第2支持軸は、該第2支持軸の外側端面
の外周部に形成されてロールシートの端面に当接される
第3フランジ部を有し、前記第1支持筒が巻芯の筒孔に
嵌挿される場合には、前記第3支持筒が該第1支持筒の
筒孔に嵌挿されて第1フランジ部がロールシートの端面
に当接されると共に、該第3支持筒の各突起部が前記第
1支持軸の各貫通孔に挿入され、前記第2支持筒が巻芯
の筒孔に嵌挿される場合には、前記第3支持筒の各突起
部が第2支持筒の筒孔に嵌挿されて第1フランジ部がロ
ールシートの端面に当接されると共に、該第3支持筒の
端面が前記第1支持軸の第2フランジ部に当接されるこ
とを特徴とする。
【0011】このような特徴を有する請求項3に係るロ
ールシートホルダによれば、このロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用される。このロー
ルシートホルダに幅寸法が所定の第1長さのロールシー
トを装着する場合には、先ず、所定の第1長さの第1支
持筒の一端側から該筒孔に第3支持筒を嵌挿し、この第
3支持筒の外側端面の外周部に形成される第1フランジ
部を第1支持筒の端面に当接させる。そして、この第3
支持筒の筒孔に第1支軸を嵌挿し、この第1支持軸の外
側端面の外周部に形成される第2フランジ部の基端部に
穿設される貫通孔に前記第3支持筒の外側端面部に突設
される突起部を挿入しつつ、該第2フランジ部を第1フ
ランジ部に当接させる。続いて、幅寸法が所定の第1長
さのロールシートの巻芯の筒孔を第1支持筒に嵌挿させ
る。次に、巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に第2支持軸
を嵌挿して、該第2支軸の外側端面の外周部に形成され
る第3フランジ部をロールシートの端面部に当接させる
と共に、該第2支持軸の内側端面部を第1支持軸の内側
端面部に嵌合させて、前記第3支持筒の第1フランジ部
と第2支持軸の第3フランジ部との間にロールシートを
装着する。そして、このロールシートホルダは、当該電
子機器内に回転可能に支持される。一方、ロールシート
ホルダに幅寸法が所定の第1長さよりも短い所定の第2
長さのロールシートを装着する場合には、先ず、所定の
第2長さの第2支持筒の一端側から該筒孔に第3支持筒
の外側端面部に突設される突起部を嵌挿し、この第3支
持筒の外側端面の外周部に形成される第1フランジ部を
第2支持筒の端面に当接させる。そして、この第3支持
筒の筒孔に第1支軸を嵌挿し、この第1支持軸の外側端
面の外周部に形成される第2フランジ部を第3支持筒の
端面に当接させる。続いて、幅寸法が所定の第2長さの
ロールシートの巻芯の筒孔を第2支持筒に嵌挿させる。
次に、巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に第2支持軸を嵌
挿して、該第2支軸の外側端面の外周部に形成される第
3フランジ部をロールシートの端面部に当接させると共
に、該第2支持軸の内側端面部を第1支持軸の内側端面
部に嵌合させて、前記第3支持筒の第1フランジ部と第
2支持軸の第3フランジ部との間にロールシートを装着
する。そして、このロールシートホルダは、当該電子機
器内に回転可能に支持される。また、このロールシート
ホルダからロールシートを取り外す場合には、先ず、ロ
ールシートが装着された状態で第1支持軸を固定して、
第2支持軸を巻芯の筒孔から抜いた後、巻芯を第1支持
筒又は第2支持筒から抜くことにより、ロールシートが
取り外される。これにより、第3支持筒の左右の方向を
変えて第1支持軸に嵌入させることによって、該第3支
持筒の第1フランジ部と第2支持軸の第3フランジ部と
の間に幅寸法の異なるロールシートを装着することがで
きるため、幅寸法の異なるロールシートを容易に、且つ
確実にロールシートホルダに装着することができる。ま
た、ロールシートホルダに幅寸法の異なるロールシート
を取付ける際に、第3支持筒は、ロールシートと第1支
持軸の第2フランジ部との間に常に保持されるため、幅
寸法の異なるロールシートを取付ける場合に、当該第3
支持筒の紛失を防止することができる。
【0012】また、請求項4に係るロールシートホルダ
は、請求項3に記載のロールシートホルダにおいて、前
記第3フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されている
ことを特徴とする。
【0013】このような特徴を有する請求項4に係るロ
ールシートホルダによれば、請求項3に記載のロールシ
ートホルダにおいて、前記第3フランジ部の外側端面に
ギヤ部が形成されているため、このロールシートホルダ
を電子機器内に装着する時には、電子機器に対して、こ
のギヤ部をロールシートホルダの左右を識別するための
目印として利用することができ、ロールシートホルダの
左右を間違えることなく電子機器に装着することができ
る。
【0014】また、請求項5に係るロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用され、前記巻芯に
巻回されたロールシートが着脱可能に取付けられると共
に、前記電子機器内で回転可能に支持されるロールシー
トホルダにおいて、前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔
に嵌挿されると共に、軸方向奥側の端面部が閉塞される
筒状の第1支持筒と、前記第1支持筒の筒孔の軸方向外
側から該筒孔に嵌挿されると共に、軸方向外側の端面が
閉塞される筒状の第2支持筒と、前記第1支持筒と第2
支持筒との筒内に装着される弾性体と、前記巻芯の筒孔
の他端側から該筒孔に嵌挿されると共に、外側端面の外
周部に形成されてロールシートの端面に当接される第1
フランジ部を有する支持軸とを備え、前記第1支持筒
は、外側端面の外周部に形成されてロールシートの端面
に当接される第2フランジ部を有し、前記第2支持筒
は、外側端面の外周部に形成されて前記第2フランジ部
の端面に当接される第3フランジ部を有することを特徴
とする。
【0015】このような特徴を有する請求項5に係るロ
ールシートホルダによれば、このロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用される。このロー
ルシートホルダにロールシートを装着する場合には、先
ず、ロールシートが巻回された巻芯の筒孔の一端側に第
1支持筒を嵌挿して、該第1支持筒の外側端面の外周部
に形成される第1フランジ部をロールシートの端面部に
当接させる。続いて、該ロールシートが巻回された巻芯
の筒孔の他端側に支持軸を嵌挿させて、該支持軸の外側
端面の外周部に形成される第1フランジ部をロールシー
トの端面部に当接させる。そして、該支持軸の外側端面
部と第2支持筒の外側端面部から弾性体の反発力に抗し
て軸方向内側に押圧して支持軸の第1フランジ部と第2
支持筒の第3フランジ部との距離を所定長さ寸法にする
ことにより、該支持軸の第1フランジ部と第1支持筒の
第2フランジ部との間にロールシートが装着される。一
方、このロールシートホルダからロールシートを取り外
す場合には、先ず、該支持軸の外側端面部と第2支持筒
の外側端面部に負荷している押圧力を除去した後、支持
軸を巻芯の筒孔から抜いた後、巻芯を第1支持筒から抜
くことにより、ロールシートが取り外される。これによ
り、弾性体の反発力によって支持軸の第1フランジ部と
第1支持筒の第2フランジ部との間にロールシートを装
着できるため、所定幅寸法以内の任意の幅寸法のロール
シートを容易に、且つ確実にロールシートホルダに装着
することができる。また、ロールシートホルダに幅寸法
の異なるロールシートを取付ける際に、当該ロールシー
トホルダから取り外して保管する部品がないため、ロー
ルシートホルダの部品の紛失を防止することができる。
【0016】また、請求項6に係るロールシートホルダ
は、請求項5に記載のロールシートホルダにおいて、前
記第1支持筒は、軸方向奥側の端面部の内周面に沿って
所定間隔で穿設される複数の貫通孔を有し、前記第2支
持筒は、軸方向奥側の端面から前記貫通孔に対向する位
置に立設されると共に、該第2支持筒の外周面に対して
同一外径の外周面を形成する複数の突起部を有し、該第
1支持筒の第2フランジ部が第2支持筒の第3フランジ
部に当接する場合には、前記突起部は対応する前記貫通
孔に挿入されることを特徴とする。
【0017】このような特徴を有する請求項6に係るロ
ールシートホルダによれば、請求項5に記載のロールシ
ートホルダにおいて、第1支持筒の軸方向奥側の端面部
には、内周面に沿って所定間隔で複数の貫通孔が穿設さ
れている。また、第2支持筒の軸方向奥側の端面の前記
貫通孔に対向する位置には、該第2支持筒の外周面に対
して同一外径の外周面を形成する複数の突起部が立設さ
れている。そして、この第1支持筒に該第1支持筒の軸
方向長さよりも大きい幅寸法のロールシートを取付け
て、該第1支持筒の第2フランジ部が第2支持筒の第3
フランジ部に当接する場合には、前記突起部は対応する
前記貫通孔に挿入される。これにより、第1支持筒及び
第2支持筒の軸方向の長さを短く形成し、第2支持筒の
軸方向奥側の端面に突設する突起部の長さを長く形成す
ることによって、多くの種類の幅寸法のロールシートを
装着することができ、ロールシートホルダの小型化及び
製造コストの削減化を図ることができる。
【0018】また、請求項7に係るロールシートホルダ
は、請求項6に記載のロールシートホルダにおいて、前
記弾性体は、圧縮バネであることを特徴とする。
【0019】このような特徴を有する請求項7に係るロ
ールシートホルダによれば、請求項6に記載のロールシ
ートホルダにおいて、前記弾性体は、圧縮バネであるた
め、第1支持筒及び第2支持筒内への取り付けが容易と
なり、組立作業効率の向上を図ることができると共に、
簡単な構造とすることができて製造コストの更なる削減
化を図ることができる。
【0020】また、請求項8に係るロールシートホルダ
は、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のロールシ
ートホルダにおいて、前記第1フランジ部の外側端面に
ギヤ部が形成されていることを特徴とする。
【0021】このような特徴を有する請求項8に係るロ
ールシートホルダによれば、請求項5乃至請求項7のい
ずれかに記載のロールシートホルダにおいて、前記第1
フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されているため、
このロールシートホルダを電子機器内に装着する時に
は、電子機器に対して、このギヤ部をロールシートホル
ダの左右を識別するための目印として利用することがで
き、ロールシートホルダの左右を間違えることなく電子
機器に装着することができる。
【0022】また、請求項9に係るロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用され、前記巻芯に
巻回されたロールシートが着脱可能に取付けられると共
に、前記電子機器内で回転可能に支持されるロールシー
トホルダにおいて、前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔
に嵌挿されると共に、外周部に外側端面から軸方向の所
定長さのネジ部が形成される第1支持軸と、該巻芯の筒
孔の他端側から該筒孔に嵌挿されると共に、前記第1支
持軸の端面部に着脱可能に嵌合される第2支持軸と、前
記ネジ部に螺挿されて、正逆方向に回転されてロールシ
ートの端面に当接されるガイド部材とを備え、前記第1
支持軸は、該第1支持軸の外側端面の外周部に形成され
る第1フランジ部を有し、前記第2支持軸は、該第2支
持軸の外側端面の外周部に形成されてロールシートの端
面に当接される第2フランジ部を有することを特徴とす
る。
【0023】このような特徴を有する請求項9に係るロ
ールシートホルダによれば、このロールシートホルダ
は、筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するた
めの搬送手段を備えた電子機器に使用される。このロー
ルシートホルダにロールシートを装着する場合には、先
ず、第1支持軸の外周部に形成される所定長さのネジ部
にガイド部材を螺挿し、該ガイド部材を逆方向に回転さ
せて、第1支持軸の外側端面の外周部に形成される第1
フランジ部側に移動させておく。そして、ロールシート
が巻回された巻芯の筒孔の一端側に第2支持軸を嵌挿し
て、該第2支持軸の外側端面の外周部に形成される第2
フランジ部をロールシートの端面部に当接させる。続い
て、このロールシートの巻芯の筒孔の他端側に前記第1
支持軸を嵌挿して、該第1支持軸の内側端面部を第2支
持軸の内側端面部に嵌合させる。その後、ガイド部材を
正方向に回転させてロールシートの端面に当接させて、
前記第2支持軸の第2フランジ部とガイド部材との間に
ロールシートを装着する。そして、このロールシートホ
ルダは、当該電子機器内に回転可能に支持される。一
方、このロールシートホルダからロールシートを取り外
す場合には、先ず、ロールシートが装着された状態で第
1支持軸を固定して、ガイド部材を逆方向に回転させて
から第2支持軸を巻芯の筒孔から抜いた後、巻芯を第1
支持軸から抜くことにより、ロールシートが取り外され
る。これにより、ガイド部材を正逆方向に回転させるこ
とによってロールシートの内側端面を規制できるため、
所定幅寸法以内の任意の幅寸法のロールシートを容易
に、且つ確実にロールシートホルダに装着することがで
きる。また、ロールシートホルダに幅寸法の異なるロー
ルシートを取付ける際に、ガイド部材は、第1支持軸の
外周面に形成されるネジ部に常に保持されるため、幅寸
法の異なるロールシートを取付ける場合に、当該ガイド
部材の紛失を防止することができる。さらに、ガイド部
材を正逆方向に回転させることによって、多くの種類の
幅寸法のロールシートをロールシートホルダに装着する
ことができる。
【0024】また、請求項10に係るロールシートホル
ダは、請求項9に記載のロールシートホルダにおいて、
前記第2フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0025】このような特徴を有する請求項10に係る
ロールシートホルダによれば、請求項9に記載のロール
シートホルダにおいて、前記第2フランジ部の外側端面
にギヤ部が形成されているため、このロールシートホル
ダを電子機器内に装着する時には、電子機器に対して、
このギヤ部をロールシートホルダの左右を識別するため
の目印として利用することができ、ロールシートホルダ
の左右を間違えることなく電子機器に装着することがで
きる。
【0026】更に、請求項11に係る電子機器は、筒状
の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するための搬送
手段と、前記巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能
に取付けられるロールシートホルダと、前記ロールシー
トホルダを内部で回転可能に支持する支持機構とを備え
た電子機器において、前記ロールシートホルダは、請求
項1乃至請求項10のいずれかに記載のロールシートホ
ルダであることを特徴とする。
【0027】このような特徴を有する請求項11に係る
電子機器によれば、巻芯に巻回されたロールシートと、
この巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取付け
られる請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のロー
ルシートホルダーと、このロールシートホルダを電子機
器内で回転可能に支持する支持機構と、このロールシー
トホルダからロールシートを引き出して搬送するための
搬送ローラとを備えている。これにより、電子機器内に
回転可能に支持されるロールシートホルダを取り外し
て、このロールシートホルダに幅寸法の異なるロールシ
ートを取付けて、再度、電子機器内に当該ロールシート
ホルダを取り付ける場合に、ロールシートの取り付け作
業を容易に、且つ確実に行うことができると共に、該ロ
ールシートホルダの部品紛失を防止することができるた
め、部品紛失による故障を防止することができ、製品信
頼性の向上を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロールシート
ホルダを具体化した第1乃至第4実施の形態について図
面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に
係るロールシートホルダが装着される電子機器の一形態
であるカッティングプリンタの概略構成について図1及
び図2に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るロ
ールシートホルダが装着される電子機器の一形態である
カッティングプリンタの概略構成を示す平面図である。
図2は第1実施形態に係るロールシートホルダが装着さ
れる電子機器の一形態であるカッティングプリンタの概
略構成を示す要部側断面図である。
【0029】図1及び図2に示すように、このカッティ
ングプリンタ11は、左右両側に配設される側壁9及び
10を持つフレーム12内に、ロールシート51として
のタックシート13を巻回した状態で回転自在に支持し
ているロールシートユニット14と、タックシート13
を正逆両方向に搬送し得る搬送手段としての搬送機構部
15と、搬送機構部15によって搬送されるタックシー
ト13をカットするためのカッティング機構16と、タ
ックシート13の正方向の搬送において、このカッティ
ング機構部16の上流側に配設され、タックシート13
に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画
像形成機構部17とが設けられている。
【0030】ロールシートユニット14は、図1及び図
2に示すように、フレーム12内の一方の端に着脱自在
に取り付けられる。即ち、フレーム12には、ロールシ
ートユニット14を構成する後述の各ユニットホルダ5
2、53の外側方向に突設される断面略矩形状の各取付
部材61、65を嵌め込むことができる一対のユニット
支持部材49、49と、後述の各ユニットホルダ52、
53の下端に形成される取付用の各係合突起71、72
を受け入れる一対の係合凹部50、50が設けられてい
る。そして、ロールシートユニット14の2つの取付部
材61、65を一対のユニット支持部材49、49に嵌
め込むと共に、各ユニットホルダ52、53の各係合突
起71、72を一対の係合凹部50、50に嵌め込むこ
とによって、ロールシートユニット14が、フレーム1
2内に着脱自在に取り付けられる。このようなロールシ
ートユニット14によって、各ユニットホルダ52、5
3とロールシート51とをユニットとして後述のように
構成することにより(図4、図5参照)、コンパクト化
及び取り扱いの容易化を図ることができる。
【0031】搬送機構部15は、図2に示すように、画
像形成機構部17の構成要素でもあるプラテンローラ2
4と、カッティング機構部16の下流側に配設される排
出ローラ25とを備えている。排出ローラ25とタック
シート13を挟んで対向する位置には、従動ローラ8が
配設されている。この従動ローラ8は、バネにより従動
ローラ8を排出ローラ25に向かって押圧するように付
勢する押さえ板7によって支持されている。そして、フ
レーム12内に配設される第1駆動モータ21の正逆駆
動によって、プラテンローラ24及び排出ローラ25
は、第1ギヤ列22を介して、タックシート13を正方
向及び逆方向に搬送するように回転される。また、ロー
ルシートユニット14の後述のフランジ87の外側に形
成されるギヤ88(図3参照)には、遊星ギヤ機構26
を含む第2ギヤ列27を介して第1駆動モータ21から
の駆動が伝達されるように構成されている。この遊星ギ
ヤ機構26は、タックシート13を逆方向に搬送すると
きにのみギヤ88と噛み合い、タックシート13を正方
向に搬送するときにはギヤ88と噛み合わないように構
成されている。従って、ロールシート51は、タックシ
ート13を正方向に搬送するときには、プラテンローラ
24及び排出ローラ25の回転によって、タックシート
13が引き出される力により回転され、一方、タックシ
ート13が逆方向に搬送するときには、第1駆動モータ
21からの駆動によって回転される。
【0032】カッティング機構部16は、タックシート
13を受ける裁断ベッド29と、この裁断ベッド29と
タックシート13を挟んで対向するカット手段としての
カッタユニット30と、このカッタユニット30が着脱
自在に装着されるキャリッジ31とを備えている。
【0033】キャリッジ31は、図1に示すように、フ
レーム12の両側壁9、10の外側に配設された一対の
プーリ32及び33に掛け渡されるエンドレス状のタイ
ミングベルト34の一箇所に連結されている。図2に示
すように、一対のプーリ32、33のうち、一のプーリ
32は、フレーム12の側壁10の外側に配設された第
2駆動モータ35によって、ベベルギヤ等を含む第3ギ
ヤ列36を介して駆動される。これによって、キャリッ
ジ31は、タックシート13の搬送方向と略直交する方
向(シートの幅方向)に往復移動される。
【0034】また、このキャリッジ31におけるカッタ
ユニット30が装着される側の端部と反対側の端部に
は、その両端がフレーム12の両側壁9、10に支持さ
れるメインガイドシャフト37と略平行に延びる補助ガ
イドシャフト38が摺動可能に挿通されている。この補
助ガイド38の両端部は、フレーム12の両側壁9、1
0に回動可能に設けられた一対の回動アーム39、39
に支持されると共に、補助ガイドシャフト38の一方の
端部は、作動リンク等を介してソレノイド41に連結さ
れている。そして、ソレノイド41がオン状態(励磁状
態)のときには、カッタユニット30は、図示しないバ
ネの付勢力によって、その下端側が裁断ベッド29の上
面を押圧するように作動され、ソレノイド41がオフ状
態(非励磁状態)のときには、ソレノイド41の出力軸
が進出し、作動リンクや補助ガイドシャフト38を介し
てキャリッジ31のカッタユニット30が装着される側
の端部を、メインガイドシャフト37を支点として上向
きに回動させて、カッタユニット30の下端側が裁断ベ
ッド29の上面から離れるように作動される。
【0035】画像形成機構部17は、図1及び図2に示
すように、ロールシートユニット14に装着可能なロー
ルシート51の最大幅寸法にほぼ等しい長さを持つ、印
字ヘッドとしてのライン型のサーマルヘッド44と、こ
のサーマルヘッド44とタックシート13を挟んで対向
するプラテンローラ24とを備えている。
【0036】次に、このように構成されたカッティング
プリンタ11の動作について説明する。先ず、図示しな
い電源を投入すると、図示しないCPUによって、第1
駆動モータ21が所定量駆動され、これによってロール
シート51が回転されて、タックシート13が所定量引
き出される。また同時に、図示しないCPUによって、
タックシート13のシート幅及び厚さ、色、材質等に応
じたキャリッジ31の往復移動範囲やカッターユニット
30のカッタ突出量が設定されたり、あるいは、サーマ
ルヘッド44の発熱素子の駆動条件等、装置の条件設定
が行われる。また、この装置の条件設定と共に、図示し
ないコンピュータ等の外部装置若しくはカッティングプ
リンタ11内で予め作成された文字、記号及び図形等の
画像データが、カッティングプリンタ11内の図示しな
いメモリに伝達される。そして、印刷開始の指令を受け
ると、第1駆動モータ21が正回転駆動され、プラテン
ローラ24及び排出ローラ25が、タックシート13を
正方向に搬送するように回転される。これによって、タ
ックシート13の先端が画像形成機構部17、即ち、サ
ーマルヘッド44とプラテンローラ24との間に進入さ
れる。進入されてきたタックシート13には、サーマル
ヘッド44の発熱素子が駆動されることによって、所定
の画像が形成される。そして、所定の画像が形成された
タックシート13は、次いで、カッティング機構部16
に搬送される。
【0037】カッティング機構部16に搬送されたタッ
クシート13は、例えば、所定の画像が形成された部分
を囲むようにしてハーフカットされた後にタックシート
13の幅方向に全カットされる。
【0038】次に、ロールシートユニット14を構成す
るロールシートホルダについて図3及び図4に基づいて
説明する。図3は第1実施形態に係るロールシートユニ
ット14を構成するロールシートホルダの概略構成を示
す分解正面図である。図4は第1実施形態に係るロール
シートホルダに取り付けられるガイド部材の側面図であ
る。図3に示すように、巻芯に巻回されたロールシート
51が装着されるロールシートホルダ75は、ロールシ
ート51の巻芯の筒孔の一端側から挿入されるホルダ軸
部材76と、このロールシート51の巻芯の筒孔の他端
側から挿入されて前記ホルダ軸部材76の先端部に結合
されるフランジギヤ部材77と、前記ホルダ軸部材76
の外周面にその軸方向に摺動可能に嵌合されるガイド部
材78とから構成されている。
【0039】また、ホルダ軸部材76は、ロールシート
51の巻芯の一端側の筒孔内に挿入される支持軸79
と、該支持軸79の軸方向外側端縁部の外周部に形成さ
れてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外径の略
円板形状の規制手段としてのフランジ部80とから構成
されている。また、支持軸79の軸方向の外側端面の略
中央部から軸方向外側に突設されて後述のようにユニッ
トホルダ52に挿入される回転軸81(図5、図6参
照)が設けられている。また、支持軸79の軸方向の内
側端面の略中央部には、フランジギヤ部材77の先端部
が嵌合される断面略円形状の凹部82が形成されてい
る。また、支持軸79の外周面には、軸心に対して対称
な位置に所定深さのスライド溝83、84が、略中央部
からフランジ部80近傍位置まで形成されている。そし
て、各スライド溝83、84の両端部及び略中央部に
は、所定深さの各ガイド溝83A、83B、83C、8
4A、84B、84Cが、支持軸79の外側端縁部から
見て、反時計回り方向に形成されている。
【0040】また、フランジギヤ部材77は、ロールシ
ート51の巻芯の他端側の筒孔内に挿入される支持軸8
6と、該支持軸86の軸方向外側端縁部の外周部に形成
されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外径の
略円板形状の規制手段としてのフランジ部87と、該フ
ランジ部87から軸方向外側に突出して形成されるギヤ
88とから構成されている。また、ギヤ88の外側端面
の略中央部から軸方向外側に突設されて後述のようにユ
ニットホルダ53に挿入される回転軸89(図5、図6
参照)が設けられている。また、支持軸86の軸方向の
内側端面の略中央部には、ホルダ軸部材76の支持軸7
9の内側先端部に形成される凹部82に嵌挿される断面
略円形状の凸部90が垂設されている。尚、この凸部9
0の軸方向の高さ寸法は、凹部82の深さ寸法よりも小
さく形成されて、該凸部90を凹部82に嵌挿した場合
には、支持軸86の先端面と支持軸79の先端面とが当
接するように形成されている。
【0041】また、ガイド部材78は、図4に示すよう
に、ロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外径の略
円環板形状でその中心部には、ホルダ軸部材76の支持
軸79の外周面を摺動する貫通孔78Aが穿設されてい
る。そして、この貫通孔78Aの内周面には、軸心に対
して対称な位置に各係止片91、91が軸心側に突設さ
れている。尚、この各係止片91、91の高さ寸法は、
各スライド溝83、84及び各ガイド溝83A、83
B、83C、84A、84B、84Cの深さ寸法より小
さい寸法に形成されている。また、各係止片91、91
の幅寸法は、各スライド溝83、84及び各ガイド溝8
3A、83B、83C、84A、84B、84C内を摺
動可能に形成されている。そして、図3に示すように、
ガイド部材78は、該ガイド部材78の貫通孔78A
に、ホルダ軸部材76の支持軸79が嵌挿されて、該ガ
イド部材78がフランジ部80側に摺動させられ、各係
止片91、91が各スライド溝83、84に嵌合させら
れる。これにより、ガイド部材78は、ホルダ軸部材7
6の外周面を各スライド溝83、84及び各ガイド溝8
3A、83B、83C、84A、84B、84Cに沿っ
て摺動可能に保持される。
【0042】次に、ロールシートユニット14の概略構
成について図5乃至図8に基づいて説明する。図5は第
1実施形態に係るロールシートユニット14に幅の狭い
ロールシート51が取り付けられた場合の概略構成を示
す一部切欠正面図である。図6は第1実施形態に係るロ
ールシートユニット14に幅の広いロールシート51が
取り付けられた場合の概略構成を示す一部切欠正面図で
ある。図7は第1実施形態に係るロールシートユニット
14の図5及び図6における右側面図である。図8は第
1実施形態に係るロールシートユニット14の図5及び
図6における左側面図である。
【0043】図5及び図6に示すように、ロールシート
ユニット14は、各所定幅寸法のロールシート51が装
着された上記ロールシートホルダ75と、このロールシ
ートホルダ75を回転可能に支持するための2つのユニ
ットホルダ52、53とから構成されている。この各所
定幅寸法のロールシート51は、各巻芯95、96に所
定幅寸法のタックシート13がロール状に巻回されたも
のである。尚、このタックシート13は、表面が印刷可
能とされ裏面に粘着剤が塗布された粘着シートと、この
粘着シートの裏面に貼り合わされる離型紙との2層によ
って構成されている。
【0044】ここで、ロールシートホルダ75への各所
定幅寸法のロールシート51の取り付けについて説明す
る。図5に示すように、幅の狭いロールシート51をロ
ールシートホルダ75に取り付ける場合には、先ず、ガ
イド部材78の各係止片91、91をホルダ軸部材76
の各スライド溝83、84に位置させつつ、該ホルダ軸
部材76の支持軸79を幅の狭いロールシート51が巻
回される巻芯95の筒孔の一端側に挿入する。そして、
該巻芯95の筒孔の他端側からフランジギヤ部材77の
支持軸86を挿入して、該支持軸86の先端部に形成さ
れる凸部90をホルダ軸部材76の支持軸79の先端部
に形成される凹部82に嵌合させ、このフランジギヤ部
材77とホルダ軸部材76とを結合する。続いて、ガイ
ド部材78をロールシート51の一端側端面に押し当て
つつ支持軸79上をフランジギヤ部材77側に摺動させ
て、該ロールシート51の他端側端面をフランジギヤ部
材77のフランジ部87の内側端面に当接させる。そし
て、ガイド部材78の各係止片91、91を各ガイド溝
83A、84Aに沿って摺動させつつ支持軸79回りに
手前に(図5中、右側から見て反時計回り方向に)回転
させて、該ガイド部材78を各ガイド溝83A、84A
上に固定する。これにより、幅の狭いロールシート51
は、ロールシートホルダ75に装着される。尚、同様に
して、ガイド部材78の各係止片91、91を各ガイド
溝83B、84Bに沿って摺動させつつ支持軸79回り
に手前に(図5中、右側から見て反時計回り方向に)回
転させて、該ガイド部材78を各ガイド溝83B、84
B上に固定することにより、中間の幅のロールシート5
1をロールシートホルダ75に装着することができる。
【0045】また、図6に示すように、幅の広いロール
シート51をロールシートホルダ75に取り付ける場合
には、先ず、ガイド部材78の各係止片91、91をホ
ルダ軸部材76の各スライド溝83、84に位置させつ
つ、該ホルダ軸部材76の支持軸79上をフランジ部8
0側に摺動させた後、各ガイド溝83C、84Cに沿っ
て摺動させつつ支持軸79回りに手前に(図5中、右側
から見て反時計回り方向に)回転させて、該ガイド部材
78を各ガイド溝83C、84C上に固定する。次に、
該ホルダ軸部材76の支持軸79を幅の広いロールシー
ト51が巻回される巻芯96の筒孔の一端側に挿入す
る。そして、該巻芯96の筒孔の他端側からフランジギ
ヤ部材77の支持軸86を挿入して、該フランジギヤ部
材77のフランジ部87の内側端面をロールシート51
の他端側端面に押し当てつつ、支持軸86の先端部に形
成される凸部90をホルダ軸部材76の支持軸79の先
端部に形成される凹部82に嵌合させ、このフランジギ
ヤ部材77とホルダ軸部材76とを結合する。これによ
り、幅の広いロールシート51は、ロールシートホルダ
75に装着される。
【0046】また、図5乃至図7の示すように、一方の
ユニットホルダ52は、略円板状の規制手段としての支
持プレート60と、この支持プレート60からシートの
幅方向外側に突出する断面矩形状の取付部材61と、支
持プレート60の外周端縁部からシートの幅方向内側に
突出し、幅の広いロールシート51の端部を覆う円筒状
のカバー63とを備えている。このカバー63は、下方
においてその一部が切り欠かれており、タックシート1
3が引き出し可能となっている。また、支持プレート6
0の内側端面の略中央部分には、ロールシートホルダ7
5を構成するホルダ軸部材76の外側端面に突設される
回転軸81が嵌挿されて、該回転軸81を回転自在に支
持する支持孔97が形成されている。尚、ユニットホル
ダ52の下端には、カッティングプリンタ11のフレー
ム12の底面に形成される係合凹部50に取り付けるた
めの係合突起71が設けられている。
【0047】また、図5、図6及び図8に示すように、
他方のユニットホルダ53は、略円板状の支持プレート
64と、この支持プレート64からシートの幅方向外側
に突出する断面矩形状の取付部材65と、支持プレート
64の外周端縁部からシートの幅方向内側に突出し、ロ
ールシート51の端部を覆う円筒状のカバー59とを備
えている。また、この支持プレート64及びカバー59
は、下方においてその一部が切り欠かれており、タック
シート13の引き出しを可能とすると共に、フランジギ
ヤ部材77のギヤ88と遊星ギヤ機構26との噛み合い
を可能としている。また、支持プレート64の内側端面
の略中央部分には、ロールシートホルダ75を構成する
フランジギヤ部材77の外側端面に突設される回転軸8
9が嵌挿されて、該回転軸89を回転自在に支持する支
持孔98が形成されている。尚、ユニットホルダ53の
下端には、カッティングプリンタ11のフレーム12の
底面に形成される係合凹部50に取り付けるための係合
突起72が設けられている。
【0048】そして、図5又は図6に示すように、2つ
のユニットホルダ52及び53の間に所定幅のロールシ
ート51が装着されたロールシートホルダ75を挟むよ
うにした状態で、該ロールシートホルダ75の一方の回
転軸81をユニットホルダ52の支持孔97に挿入する
と共に、該ロールシートホルダ75の他方の回転軸89
をユニットホルダ53の支持孔98に挿入する。続い
て、各ユニットホルダ52、53の各支持プレート6
0、64の内側端面をロールシートホルダ75のフラン
ジ部80とギヤ88の外側端面に当接させることによっ
て、該ロールシートホルダ75が2つのユニットホルダ
52及び53によって回転可能に支持される。即ち、ロ
ールシート51が2つのユニットホルダ52及び53に
よって回転可能に支持される。
【0049】尚、該ロールシートホルダ75から装着さ
れたロールシート51を取り外す場合には、先ず、ホル
ダ軸部材76を固定して、ガイド部材78を支持軸79
回りに逆方向に(図5中、右側から見て時計回り方向
に)回転させて、該ガイド部材78の各係止片91、9
1を各スライド溝83、84まで摺動させてから、軸方
向外側(図5又は図6中、右方向)へスライド溝83、
84上を摺動させて、ロールシート51の端面から離
す。そして、フランジギヤ部材77を各巻芯95、96
から抜いた後、各巻芯95、96に巻回されるロールシ
ート51をホルダ軸部材76の支持軸79から抜くこと
により、ロールシート51が取り外される。
【0050】そして、このロールシートユニット14を
カッティングプリンタ11に取り付ける場合には、該ロ
ールシートユニット14の各ユニットホルダ52、53
の外側に突設される各取付部材61、65をカッティン
グプリンタ11のフレーム12の底面から立設される各
ユニット取付部材49、49に嵌入しつつ、この各ユニ
ットホルダ52、53の下端面に突設される各係合突起
71、72をフレーム12の底面に形成される各係合凹
部50、50に嵌入して、該ロールシートユニット14
をカッティングプリンタ11のフレーム12内に着脱可
能に取り付ける。これにより、各所定幅のロールシート
51が装着されたロールシートホルダ75は、各ユニッ
トホルダ52、53によって回転可能に支持されると共
に、該ロールシートホルダ75に装着されるロールシー
ト51は、排出ローラ25、従動ローラ8、フランジギ
ヤ54及び遊星ギヤ機構26等を介してフレーム12内
に正・逆方向に搬送可能に支持される。
【0051】以上詳細に説明した通り第1実施形態に係
るカッティングプリンタ11のロールシートユニット1
4では、2つのユニットホルダ52及び53の間に所定
幅のロールシート51が装着されたロールシートホルダ
75を挟むようにした状態で、該ロールシートホルダ7
5の一方の回転軸81をユニットホルダ52の支持孔9
7に挿入すると共に、該ロールシートホルダ75の他方
の回転軸89をユニットホルダ53の支持孔98に挿入
する。続いて、各ユニットホルダ52、53の各支持プ
レート60、64の内側端面をロールシートホルダ75
のフランジ部80とギヤ88の外側端面に当接させるこ
とによって、該ロールシートホルダ75が2つのユニッ
トホルダ52及び53によって回転可能に支持される。
そして、該ロールシートユニット14がカッティングプ
リンタ11のフレーム12内に着脱可能に取り付けられ
る。
【0052】従って、ガイド部材78の摺動面に軸心側
に突設される各係止片91、91をホルダ軸部材76の
支持軸79の周面の周方向に形成される各ガイド溝83
A、83B、83C、84A、84B、84Cに嵌合さ
せてロールシート51の内側端面を規制できるため、幅
寸法の異なるロールシート51を容易に、且つ確実にロ
ールシートホルダ75に装着することができる。また、
ロールシートホルダ75に幅寸法の異なるロールシート
51を取付ける際に、ガイド部材78は、ロールシート
51とホルダ軸部材76のフランジ部80との間に常に
保持されるため、幅寸法の異なるロールシート51を取
付ける場合に、当該ガイド部材78の紛失を防止するこ
とができる。また、フランジギヤ部材77のフランジ部
87の外側端面にギヤ88が形成されているため、この
ロールシートホルダ75をカッティングプリンタ11内
に装着する時には、カッティングプリンタ11に対し
て、このギヤ88をロールシートホルダ75の左右を識
別するための目印として利用することができ、ロールシ
ートホルダ75の左右を間違えることなくカッティング
プリンタ11に装着することができる。更に、カッティ
ングプリンタ11内に回転可能に支持されるロールシー
トホルダ75を取り外して、このロールシートホルダ7
5に幅寸法の異なるロールシート51を取付けて、再
度、カッティングプリンタ11内に当該ロールシートホ
ルダ75を取り付ける場合に、ロールシート51の取り
付け作業を容易に、且つ確実に行うことができると共
に、該ロールシートホルダ75の部品紛失を防止するこ
とができるため、部品紛失による故障を防止することが
でき、製品信頼性の向上を図ることができる。
【0053】次に、第2実施形態に係るロールシートユ
ニット及び該ロールシートユニットが装着される電子機
器の一実施形態であるカッティングプリンタについて説
明する。第2実施形態に係る電子機器の一実施形態であ
るカッティングプリンタは、第1実施形態に係るカッテ
ィングプリンタ11の構成及び制御処理とほぼ同じ構成
及び制御処理である。但し、第2実施形態に係るロール
シートユニットの構成は、第1実施形態に係るロールシ
ートユニット14の構成と異なっている。ここで、第2
実施形態に係るロールシートユニットの概略構成につい
て図9乃至図11に基づいて説明する。
【0054】先ず、第2実施形態に係るロールシートユ
ニットを構成するロールシートホルダの概略構成につい
て図9に基づいて説明する。図9は第2実施形態に係る
ロールシートユニット14を構成するロールシートホル
ダの概略構成を示す分解斜視図である。図9に示すよう
に、ロールシートホルダ101は、幅の狭いロールシー
ト51が装着される場合には、幅の狭いロールシート5
1が巻回される筒状の巻芯135(図10参照)の筒孔
に嵌挿されると共に、この巻芯135の長さ寸法とほぼ
等しい長さ寸法で筒形状の第1支持筒102と、この第
1支持筒102の筒孔の一端側(図9中、左側端部)に
結合されるフランジギヤ部材103と、該第1支持筒1
02の筒孔の他端側(図9中、右側端部)から該筒孔内
に嵌挿される略筒状の支持筒部材104と、前記第1支
持筒102及び支持筒部材104の各筒孔に嵌挿されて
前記フランジギヤ部材103の先端部に嵌合されて結合
されるホルダ軸部材105とから構成されている。ま
た、ロールシートホルダ101は、幅の広いロールシー
ト51が装着される場合には、第1支持筒102に替え
て、幅の広いロールシート51が巻回される筒状の巻芯
136(図11参照)の筒孔に嵌挿されると共に、この
巻芯136の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法で筒形状の
第2支持筒106を使用する(図11参照)。
【0055】また、第1支持筒102は、所定長さの筒
形状で外周面の一端側(図9中、左端側)端面部の近傍
位置には、2列の周方向に縦長の貫通孔108が、外周
面の同一円周上の3箇所に等間隔で穿設されている。
【0056】また、第2支持筒106は、第1支持筒1
02の他端側(図9中、右端側)端面部が所定長さ延出
されて該第1支持筒102よりも所定長さ寸法長く形成
されると共に、該第1支持筒102と同一外径及び同一
内径を有する筒形状をしている。また、一端側には、第
1支持筒102と同様に、2列の周方向に縦長の貫通孔
109が、外周面の同一円周上の3箇所に等間隔で穿設
されている。
【0057】また、フランジギヤ部材103は、第1支
持筒102又は第2支持筒106の一端側の筒孔内に嵌
挿される支持軸111と、該支持軸111の軸方向外側
端縁部の外周部に形成されてロールシート51の最大巻
径にほぼ等しい外径の略円板形状の規制手段としてのフ
ランジ部112と、該フランジ部112から軸方向外側
に突出して形成されるギヤ113とから構成されてい
る。また、ギヤ113の外側端面の略中央部から軸方向
外側に突設されて後述のようにユニットホルダ133に
挿入される回転軸114(図10、図11参照)が設け
られている。また、支持軸111の軸方向の内側端面の
略中央部には、ホルダ軸部材105の先端部が嵌合され
る断面略円形状の凹部115(図10、図11参照)が
形成されている。更に、支持軸111の外周面には、第
1支持筒102の各貫通孔108又は第2支持筒106
の各貫通孔109に対向する位置に、各貫通孔108、
109に内側から係合する2列の周方向に縦長の突起部
116が、外周面の同一円周上の3箇所に等間隔で突出
して設けられている。尚、各突起部116の支持軸11
1の周面からの高さ寸法は、第1支持筒102と第2支
持筒106の厚さ寸法以下に形成されている。
【0058】また、支持筒部材104は、第1支持筒1
02及び第2支持筒106の内径寸法と同一寸法の外径
寸法を有する筒形状の支持筒118と、該支持筒118
の軸方向外側端縁部(図9中、左側端縁部)の外周部に
形成されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外
径の略円板形状の規制手段としてのフランジ部119
と、該支持筒118の軸方向外側端縁部(図9中、左側
端縁部)の端面には、軸方向外側に4個の所定長さのリ
ブ120、120、120、120が、中心角約90度
の間隔で垂設されている。この4個のリブ120の外周
面は、支持筒118の外周面とほぼ等しい直径の円周面
を形成し、また、この4個のリブ120の内周面は、支
持筒118の内周面とほぼ等しい直径の円周面を形成し
ている。
【0059】さらに、ホルダ軸部材105は、支持筒部
材104の一端側の筒孔内に挿入される支持軸122
と、該支持軸122の軸方向外側端縁部の外周部に形成
されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外径の
略円板形状の規制手段としてのフランジ部123とから
構成されている。また、このフランジ部123の基端部
には、支持筒部材104の各リブ120、120、12
0、120に対向する位置に、該各リブ120が挿通さ
れる4個の貫通孔125が穿設されている。また、支持
軸122の軸方向の内側端面(図9中、左側端面)の略
中央部には、フランジギヤ部材103の支持軸111の
内側先端部に形成される凹部115に嵌挿される断面略
円形状の凸部126が垂設されている。尚、この凸部1
26の軸方向の高さ寸法は、凹部115の深さ寸法より
も小さく形成されて、該凸部126を凹部115に嵌挿
した場合には、支持軸122の先端面と支持軸111の
先端面とが当接するように形成されている。また、支持
軸122の軸方向の外側端面の略中央部から軸方向外側
に突設されて後述のようにユニットホルダ132に挿入
される回転軸124(図10、図11参照)が設けられ
ている。
【0060】次に、第2実施形態に係るロールシートユ
ニットの概略構成について図10乃至図13に基づいて
説明する。図10は第2実施形態に係るロールシートユ
ニットに幅の狭いロールシート51が取り付けられた場
合の概略構成を示す一部切欠正面図である。図11は第
2実施形態に係るロールシートユニットに幅の広いロー
ルシート51が取り付けられた場合の概略構成を示す一
部切欠正面図である。図12は第2実施形態に係るロー
ルシートユニットの図10及び図11における右側面図
である。図13は第2実施形態に係るロールシートユニ
ットの図10及び図11における左側面図である。
【0061】図10及び図11に示すように、ロールシ
ートユニット130は、各所定幅寸法のロールシート5
1が装着された上記ロールシートホルダ101と、この
ロールシートホルダ101を回転可能に支持するための
2つのユニットホルダ132、133とから構成されて
いる。この各所定幅寸法のロールシート51は、各巻芯
135、136に所定幅寸法の第1実施形態と同様のタ
ックシート13がロール状に巻回されたものである。
【0062】ここで、ロールシートホルダ101への各
所定幅寸法のロールシート51の取り付けについて説明
する。図10に示すように、幅の狭いロールシート51
をロールシートホルダ101に取り付ける場合には、先
ず、第1支持筒102の筒孔の各貫通孔108が形成さ
れる一端側からフランジギヤ部材103の支持軸111
の外周面に形成される各突起部116を各貫通孔108
に対向させつつ、該支持軸111を第1支持筒102の
筒孔に嵌挿して、各突起部116を各貫通孔108に挿
入する。そして、該第1支持筒102を幅の狭いロール
シート51が巻回される巻芯135の筒孔に挿入して、
フランジギヤ部材103のフランジ部112の内側端面
にロールシート51の端面を当接させる。続いて、この
第1支持筒102の他端側に支持筒部材104の各リブ
120を嵌挿して、該支持筒部材104のフランジ部1
19のリブ120側の端面をロールシート51の他側の
端面に当接させる。次に、ホルダ軸部材105の支持軸
122を支持筒部材104の支持筒118の筒孔に嵌挿
させつつ、第1支持筒102の筒孔に挿入して、該支持
軸122の先端部に形成される凸部126をフランジギ
ヤ部材103の先端部に形成される凹部115に嵌合さ
せ、このフランジギヤ部材103とホルダ軸部材105
とを結合する。また、これにより、ホルダ軸部材105
のフランジ部123の内側端面部が、支持筒部材104
の支持筒118の外側端面に当接するため、幅の狭いロ
ールシート51は、フランジギヤ部材103のフランジ
部112と支持筒部材104のフランジ部材119との
間に装着される。
【0063】また、図11に示すように、幅の広いロー
ルシート51をロールシートホルダ101に取り付ける
場合には、先ず、第2支持筒106の筒孔の各貫通孔1
09が形成される一端側からフランジギヤ部材103の
支持軸111の外周面に形成される各突起部116を各
貫通孔109に対向させつつ、該支持軸111を第2支
持筒106の筒孔に嵌挿して、各突起部116を各貫通
孔109に挿入する。そして、該第2支持筒106を幅
の広いロールシート51が巻回される巻芯136の筒孔
に挿入して、フランジギヤ部材103のフランジ部11
2の内側端面にロールシート51の端面を当接させる。
続いて、この第2支持筒106の他端側に支持筒部材1
04の支持筒118を嵌挿して、該支持筒部材104の
フランジ部119の支持筒118側の端面をロールシー
ト51の他側の端面に当接させる。次に、ホルダ軸部材
105のフランジ部123の基端部に形成される各貫通
孔125を支持筒部材104の各リブ120に対向させ
つつ、該ホルダ軸部材の支持軸122を支持筒部材10
4の支持筒118の筒孔に嵌挿させつつ、第1支持筒1
02の筒孔に挿入して、該支持軸122の先端部に形成
される凸部126をフランジギヤ部材103の先端部に
形成される凹部115に嵌合させ、このフランジギヤ部
材103とホルダ軸部材105とを結合する。また、こ
れにより、ホルダ軸部材105のフランジ部123の内
側端面部が、支持筒部材104のフランジ部119の外
側端面に当接するため、ロールシート51は、フランジ
ギヤ部材103のフランジ部112と支持筒部材104
のフランジ部材119との間に装着される。
【0064】また、図10乃至図12の示すように、一
方のユニットホルダ132は、略円板状の支持プレート
138と、この支持プレート138からシートの幅方向
外側に突出する断面矩形状の取付部材139と、支持プ
レート138の外周端縁部からシートの幅方向内側に突
出し、ホルダ軸部材105の端部を覆う円筒状のカバー
140とを備えている。このカバー140は、下方にお
いてその一部が切り欠かれており、タックシート13が
引き出し可能となっている。また、支持プレート138
の内側端面の略中央部分には、ホルダ軸部材105の外
側端面に当接する断面略円形状で、支持筒部材104の
支持筒118の内径よりも少し小さい直径寸法のボス1
41が立設されている。また、このボス141の支持プ
レート138の内側端面からの高さ寸法は、支持筒部材
104の各リブ120の高さ寸法よりも少し大きい寸法
に形成されている。また、該ボス141の内側端面の略
中央部分には、ロールシートホルダ101を構成するホ
ルダ軸部材105の外側端面に突設される回転軸124
が嵌挿されて、該回転軸124を回転自在に支持する支
持孔142が形成されている。尚、ユニットホルダ13
2の下端には、カッティングプリンタ11のフレーム1
2の底面に形成される係合凹部50に取り付けるための
係合突起143が設けられている。
【0065】また、図10、図11及び図13に示すよ
うに、他方のユニットホルダ133は、略円板状の支持
プレート144と、この支持プレート144からシート
の幅方向外側に突出する断面矩形状の取付部材145
と、支持プレート144の外周端縁部からシートの幅方
向内側に突出し、ロールシート51の端部を覆う円筒状
のカバー147とを備えている。また、この支持プレー
ト144及びカバー147は、下方においてその一部が
切り欠かれており、タックシート13の引き出しを可能
とすると共に、フランジギヤ部材103のギヤ113と
遊星ギヤ機構26との噛み合いを可能としている。ま
た、支持プレート144の内側端面の略中央部分には、
ロールシートホルダ101を構成するフランジギヤ部材
103の外側端面に突設される回転軸114が嵌挿され
て、該回転軸114を回転自在に支持する支持孔148
が形成されている。尚、ユニットホルダ133の下端に
は、カッティングプリンタ11のフレーム12の底面に
形成される係合凹部50に取り付けるための係合突起1
49が設けられている。
【0066】そして、図10又は図11に示すように、
2つのユニットホルダ132及び133の間に所定幅の
ロールシート51が装着されたロールシートホルダ10
1を挟むようにした状態で、該ロールシートホルダ10
1の一方の回転軸124をユニットホルダ132の支持
孔142に挿入すると共に、該ロールシートホルダ10
1の他方の回転軸114をユニットホルダ133の支持
孔148に挿入する。続いて、ユニットホルダ132の
ボス141の内側端面と、ユニットホルダ133の支持
プレート144の内側端面とを、ロールシートホルダ1
01の各フランジ部123、112の外側端面に当接さ
せることによって、該ロールシートホルダ101が2つ
のユニットホルダ132及び133によって回転可能に
支持される。即ち、ロールシート51が2つのユニット
ホルダ132及び133によって回転可能に支持され
る。
【0067】尚、該ロールシートホルダ101から装着
されたロールシート51を取り外す場合には、先ず、ホ
ルダ軸部材105を固定して、フランジギヤ部材103
を第1支持筒102又は第2支持筒106から抜いた
後、各巻芯135、136に巻回されるロールシート5
1を第1支持筒102又は第2支持筒106から抜くこ
とにより、ロールシート51が取り外される。
【0068】そして、このロールシートユニット130
をカッティングプリンタ11に取り付ける場合には、該
ロールシートユニット130の各ユニットホルダ13
2、133の外側に突設される各取付部材61、65を
カッティングプリンタ11のフレーム12の底面から立
設される各ユニット取付部材49、49に嵌入しつつ、
この各ユニットホルダ132、133の下端面に突設さ
れる各係合突起143、149をフレーム12の底面に
形成される各係合凹部50、50に嵌入して、該ロール
シートユニット130をカッティングプリンタ11のフ
レーム12内に着脱可能に取り付ける。これにより、各
所定幅のロールシート51が装着されたロールシートホ
ルダ101は、各ユニットホルダ132、133によっ
て回転可能に支持されると共に、該ロールシートホルダ
101に装着されるロールシート51は、排出ローラ2
5、従動ローラ8、フランジギヤ54及び遊星ギヤ機構
26等を介してフレーム12内に正・逆方向に搬送可能
に支持される。
【0069】以上詳細に説明した通り第2実施形態に係
るカッティングプリンタ11のロールシートユニット1
30では、2つのユニットホルダ132及び133の間
に所定幅のロールシート51が装着されたロールシート
ホルダ101を挟むようにした状態で、該ロールシート
ホルダ101の一方の回転軸124をユニットホルダ1
32の支持孔142に挿入すると共に、該ロールシート
ホルダ101の他方の回転軸114をユニットホルダ1
33の支持孔148に挿入する。続いて、各ユニットホ
ルダ132、133のボス141と支持プレート144
の内側端面をロールシートホルダ101のフランジ部1
23とギヤ113の外側端面に当接させることによっ
て、該ロールシートホルダ101が2つのユニットホル
ダ132及び133によって回転可能に支持される。そ
して、該ロールシートユニット130がカッティングプ
リンタ11のフレーム12内に着脱可能に取り付けられ
る。
【0070】従って、支持筒部材104の左右の方向を
変えてホルダ軸部材105の支持軸122に嵌入させる
ことによって、該支持筒部材104フランジ部119と
フランジギヤ部材103のフランジ部112との間に幅
寸法の異なるロールシート51を装着することができる
ため、幅寸法の異なるロールシート51を容易に、且つ
確実にロールシートホルダ101に装着することができ
る。また、ロールシートホルダ101に幅寸法の異なる
ロールシート51を取付ける際に、支持筒部材104
は、ロールシート51とホルダ軸部材105のフランジ
部123との間に常に保持されるため、幅寸法の異なる
ロールシート51を取付ける場合に、当該支持筒部材1
04の紛失を防止することができる。また、フランジギ
ヤ部材103のフランジ部112の外側端面にギヤ11
3が形成されているため、このロールシートホルダ10
1をカッティングプリンタ11内に装着する時には、カ
ッティングプリンタ11に対して、このギヤ113をロ
ールシートホルダ101の左右を識別するための目印と
して利用することができ、ロールシートホルダ101の
左右を間違えることなくカッティングプリンタ11に装
着することができる。更に、カッティングプリンタ11
内に回転可能に支持されるロールシートホルダ101を
取り外して、このロールシートホルダ101に幅寸法の
異なるロールシート51を取付けて、再度、カッティン
グプリンタ11内に当該ロールシートホルダ101を取
り付ける場合に、ロールシート51の取り付け作業を容
易に、且つ確実に行うことができると共に、該ロールシ
ートホルダ101の部品紛失を防止することができるた
め、部品紛失による故障を防止することができ、製品信
頼性の向上を図ることができる。
【0071】次に、第3実施形態に係るロールシートユ
ニット及び該ロールシートユニットが装着される電子機
器の一実施形態であるカッティングプリンタについて説
明する。第3実施形態に係る電子機器の一実施形態であ
るカッティングプリンタは、第1実施形態に係るカッテ
ィングプリンタ11の構成及び制御処理とほぼ同じ構成
及び制御処理である。また、第3実施形態に係るロール
シートユニットは、第1実施形態に係るロールシートユ
ニット14とほぼ同じ構成である。但し、第3実施形態
に係るロールシートユニットを構成するロールシートホ
ルダは、第1実施形態に係るロールシートユニット14
を構成するロールシートホルダ75と異なっている。こ
こで、第3実施形態に係るロールシートホルダの概略構
成について図14乃至図16に基づいて説明する。
【0072】先ず、第3実施形態に係るロールシートユ
ニットを構成するロールシートホルダの概略構成につい
て図14に基づいて説明する。図14は第3実施形態に
係るロールシートユニットを構成するロールシートホル
ダの概略構成を示す一部切欠分解正面図である。図14
に示すように、巻芯に巻回されたロールシート51が装
着されるロールシートホルダ151は、ロールシート5
1の巻芯の筒孔の一端側から挿入されて軸方向奥側の端
面部が閉塞される筒形状のホルダ筒部材152と、この
ホルダ筒部材152の筒孔の外側開口側から該筒孔内に
嵌挿されて軸方向外側の端面部が閉塞される筒形状の支
持筒部材153と、このホルダ筒部材152と支持筒部
材153との筒内に装着される圧縮バネ154と、この
ロールシート51の巻芯の筒孔の他端側から挿入される
フランジギヤ部材155とから構成されている。
【0073】また、ホルダ筒部材152は、ロールシー
ト51の巻芯の一端側の筒孔内に挿入される支持筒15
7と、この支持筒157の軸方向外側端縁部の外周部に
形成されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外
径の略円環形状の規制手段としてのフランジ部158
と、該支持筒157の奥側端面(図14中、左側端面)
から所定深さの位置に形成されて該支持筒157の筒孔
を閉塞する壁部159とから構成されている。また、壁
部159の外周端縁部には、軸心に対して対称な位置に
所定幅の円弧状の貫通孔160、160が同心円上に穿
設されている。また、この壁部159の内側端面のほぼ
中央部には、圧縮バネ154の一端が嵌め込まれて固定
される所定直径の支持軸161が軸方向内側(図14
中、右側方向)に突出して設けられている。
【0074】また、支持筒部材153は、ロールシート
51の最大巻径にほぼ等しい外径の略円板状の規制手段
としてのフランジ部163と、このフランジ部163の
内側端面のほぼ中央部に軸方向内側(図14中、左側方
向)に突出して設けられて、ホルダ筒部材152の支持
筒157の内径寸法にほぼ等しい外径寸法で、且つ支持
筒157の内側深さ寸法にほぼ等しい長さ寸法の略筒形
状の支持筒164と、この支持筒164の軸方向内側
(図14中、左側方向)の端面の軸心に対して対称な位
置に突設され、支持筒157の筒孔内に嵌挿されて各貫
通孔160、160に嵌挿される所定長さの2個の突出
し片160、160とから構成されている。また、フラ
ンジ部163の内側端面のほぼ中央部には、圧縮バネ1
54の他端が嵌め込まれて固定される所定直径の支持軸
166が軸方向内側(図14中、左側方向)に突出して
設けられている。また、フランジ部163の外側端面の
略中央部には、軸方向外側に突設されて後述のようにユ
ニットホルダ52に挿入される回転軸167(図15、
図16参照)が設けられている。尚、各突出し片16
0、160の軸方向の長さ寸法は、圧縮バネ154の負
荷が取り除かれた場合に、該突出し片160、160の
先端部分がホルダ筒部材152の支持筒157内から抜
けないように形成されている。
【0075】また、フランジギヤ部材155は、ロール
シート51の巻芯の他端側の筒孔内に挿入される支持軸
169と、該支持軸169の軸方向外側端縁部の外周部
に形成されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい
外径の略円板形状の規制手段としてのフランジ部170
と、該フランジ部170から軸方向外側に突出して形成
されるギヤ171とから構成されている。また、ギヤ1
71の外側端面の略中央部から軸方向外側に突設されて
後述のようにユニットホルダ53に挿入される回転軸1
72(図15、図16参照)が設けられている。また、
支持軸169の先端面の略中央部には、ホルダ筒部材1
52の支持筒157の軸方向内側(図14中、左側)先
端部に形成される凹部に嵌挿される断面略円形状の凸部
173が垂設されている。尚、この凸部173の軸方向
の高さ寸法は、該凹部の深さ寸法よりも小さく形成され
て、該凸部173を凹部に嵌挿した場合には、支持軸1
69の先端面と支持筒157の先端面とが当接するよう
に形成されている。
【0076】次に、第3実施形態に係るロールシートユ
ニットの概略構成について図15及び図16に基づいて
説明する。図15は第3実施形態に係るロールシートユ
ニットに幅の狭いロールシート51が取り付けられた場
合の概略構成を示す一部切欠正面図である。図16は第
3実施形態に係るロールシートユニットに幅の広いロー
ルシート51が取り付けられた場合の概略構成を示す一
部切欠正面図である。図15及び図16に示すように、
ロールシートユニット181は、各所定幅寸法のロール
シート51が装着された上記ロールシートホルダ151
と、このロールシートホルダ151を回転可能に支持す
るための2つのユニットホルダ52、53(図5乃至図
8参照)とから構成されている。この各所定幅寸法のロ
ールシート51は、各巻芯182、183に所定幅寸法
の第1実施形態と同様のタックシート13がロール状に
巻回されたものである。
【0077】ここで、ロールシートホルダ151への各
所定幅寸法のロールシート51の取り付けについて説明
する。図15又は図16に示すように、所定幅のロール
シート51をロールシートホルダ151に取り付ける場
合には、先ず、支持筒部材153の支持筒164内の支
持軸166に圧縮バネ154を嵌め込み、該圧縮バネ1
54の一端をフランジ部163の内側端面に当接させて
固定する。そして、該支持筒部材153の先端部に形成
される各突出し片165、165をホルダ筒部材152
の支持筒157の軸方向奥側に形成される各貫通孔16
0、160に対向させつつ、該支持筒157の筒穴内に
開放側端縁部から嵌挿させると共に、圧縮バネ154の
他端側をこの支持筒157内の支持軸161に嵌め込ん
で固定する。これにより、ホルダ筒部材152と支持筒
部材153の外側から軸方向の圧縮荷重を加えた場合に
は、支持筒部材153の支持筒164及び各突出し片1
65、165の外周面上をホルダ筒部材の支持筒157
の内周面が摺動して、ホルダ筒部材152のフランジ部
158の外側端面が、支持筒部材153のフランジ部1
63の内側端面に当接するまで該フランジ部163から
支持筒157の先端部までの高さ寸法を変化させること
ができる。
【0078】そして、ホルダ筒部材152の支持筒15
7を所定幅のロールシート51が巻回される各巻芯18
2、183の筒孔の一端側に挿入して、フランジ部15
7をロールシート51の端面に当接させる。そして、該
巻芯182又は183の筒孔の他端側からフランジギヤ
部材155の支持軸169を挿入して、該フランジギヤ
部材155のフランジ部170の内側端面をロールシー
ト51の端面に当接させる。これにより、所定幅のロー
ルシート51は、ロールシートホルダ151に装着され
る。
【0079】次に、所定幅のロールシート51が装着さ
れたロールシートホルダ151の各ユニットホルダ5
2、53への取り付けについて説明する。図15又は図
16に示すように、先ず、2つのユニットホルダ52及
び53の間に所定幅のロールシート51が装着されたロ
ールシートホルダ151を挟むようにした状態で、該ロ
ールシートホルダ151の一方の回転軸167をユニッ
トホルダ52の支持孔97に挿入すると共に、該ロール
シートホルダ151の他方の回転軸172をユニットホ
ルダ53の支持孔98に挿入する。続いて、各ユニット
ホルダ52、53の各支持プレート60、64の内側端
面をロールシートホルダ151のフランジ部163とギ
ヤ171の外側端面に当接させて、各ユニットホルダ5
2、53の外側から所定の圧縮荷重P1乃至P2を負荷
することによって、ユニットホルダ52、53間の距離
が所定距離に保たれると共に、該ロールシートホルダ1
51が2つのユニットホルダ52及び53によって回転
可能に支持される。
【0080】尚、該ロールシートユニット181から装
着されたロールシート51を取り外す場合には、先ず、
ロールシートユニット181の各ユニットホルダ52、
53の外側から負荷している所定の圧縮荷重を除去し
て、該ユニットホルダ52、53をロールシートホルダ
151から取り外す。そして、フランジギヤ部材155
をロールシート51の端面部から抜き取る。続いて、ロ
ールシート51をホルダ筒部材152から抜くことによ
り、ロールシート51が取り外される。
【0081】そして、このロールシートユニット181
をカッティングプリンタ11に取り付ける場合には、該
ロールシートユニット181の各ユニットホルダ52、
53の外側に突設される各取付部材61、65をカッテ
ィングプリンタ11のフレーム12の底面から立設され
る各ユニット取付部材49、49に嵌入しつつ、この各
ユニットホルダ52、53の下端面に突設される各係合
突起71、72をフレーム12の底面に形成される各係
合凹部50、50に嵌入して、該ロールシートユニット
181をカッティングプリンタ11のフレーム12内に
着脱可能に取り付ける。これにより、各所定幅のロール
シート51が装着されたロールシートホルダ151は、
各ユニットホルダ52、53によって回転可能に支持さ
れると共に、該ロールシートホルダ151に装着される
ロールシート51は、排出ローラ25、従動ローラ8、
フランジギヤ54及び遊星ギヤ機構26等を介してフレ
ーム12内に正・逆方向に搬送可能に支持される。
【0082】以上詳細に説明した通り第3実施形態に係
るカッティングプリンタ11のロールシートユニット1
81では、2つのユニットホルダ52及び53の間に所
定幅のロールシート51が装着されたロールシートホル
ダ151を挟むようにした状態で、該ロールシートホル
ダ151の一方の回転軸167をユニットホルダ52の
支持孔97に挿入すると共に、該ロールシートホルダ1
51の他方の回転軸172をユニットホルダ53の支持
孔98に挿入する。続いて、各ユニットホルダ52、5
3の各支持プレート60、64の内側端面をロールシー
トホルダ75のフランジ部80とギヤ171の外側端面
に当接させて、各ユニットホルダ52、53の外側から
所定の圧縮荷重P1乃至P2を負荷することによって、
該ロールシートホルダ151が2つのユニットホルダ5
2及び53によって回転可能に支持される。そして、該
ロールシートユニット181がカッティングプリンタ1
1のフレーム12内に着脱可能に取り付けられる。
【0083】従って、圧縮バネ154の反発力によって
フランジギヤ部材155のフランジ部170とホルダ筒
部材152のフランジ部158との間にロールシート5
1を装着できるため、所定幅寸法以内の任意の幅寸法の
ロールシート51を容易に、且つ確実にロールシートホ
ルダ151に装着することができる。また、ロールシー
トホルダ151に幅寸法の異なるロールシート51を取
付ける際に、当該ロールシートホルダ151から取り外
して保管する部品がないため、ロールシートホルダ15
1の部品の紛失を防止することができる。また、ホルダ
筒部材152の支持筒157及び支持筒部材153の支
持筒164の軸方向の長さを短く形成し、支持筒部材1
53の軸方向奥側の端面に突設する各突出し片165、
165の長さを長く形成することによって、多くの種類
の幅寸法のロールシート51を装着することができ、ロ
ールシートホルダ151の小型化及び製造コストの削減
化を図ることができる。また、圧縮バネ154を用いる
ことにより、ホルダ筒部材152及び支持筒部材153
内への該圧縮バネ154の取り付けが容易となり、組立
作業効率の向上を図ることができると共に、簡単な構造
とすることができて製造コストの更なる削減化を図るこ
とができる。また、フランジギヤ部材155のフランジ
部170の外側端面にギヤ171が形成されているた
め、このロールシートホルダ151をカッティングプリ
ンタ11内に装着する時には、カッティングプリンタ1
1に対して、このギヤ171をロールシートホルダ15
1の左右を識別するための目印として利用することがで
き、ロールシートホルダ151の左右を間違えることな
くカッティングプリンタ11に装着することができる。
更に、カッティングプリンタ11内に回転可能に支持さ
れるロールシートホルダ151を取り外して、このロー
ルシートホルダ151に幅寸法の異なるロールシート5
1を取付けて、再度、カッティングプリンタ11内に当
該ロールシートホルダ151を取り付ける場合に、ロー
ルシート51の取り付け作業を容易に、且つ確実に行う
ことができると共に、該ロールシートホルダ151の部
品紛失を防止することができるため、部品紛失による故
障を防止することができ、製品信頼性の向上を図ること
ができる。
【0084】次に、第4実施形態に係るロールシートユ
ニット及び該ロールシートユニットが装着される電子機
器の一実施形態であるカッティングプリンタについて説
明する。第4実施形態に係る電子機器の一実施形態であ
るカッティングプリンタは、第1実施形態に係るカッテ
ィングプリンタ11の構成及び制御処理とほぼ同じ構成
及び制御処理である。また、第4実施形態に係るロール
シートユニットは、第1実施形態に係るロールシートユ
ニット14とほぼ同じ構成である。但し、第4実施形態
に係るロールシートユニットを構成するロールシートホ
ルダは、第1実施形態に係るロールシートユニット14
を構成するロールシートホルダ75と異なっている。こ
こで、第4実施形態に係るロールシートホルダの概略構
成について図17乃至図19に基づいて説明する。
【0085】先ず、第4実施形態に係るロールシートユ
ニットを構成するロールシートホルダの概略構成につい
て図17に基づいて説明する。図17は第4実施形態に
係るロールシートユニットを構成するロールシートホル
ダの概略構成を示す一部分解正面図である。図14に示
すように、巻芯に巻回されたロールシート51が装着さ
れるロールシートホルダ191は、ロールシート51の
巻芯の筒孔の一端側から挿入されるホルダ軸部材192
と、このロールシート51の巻芯の筒孔の他端側から挿
入されて前記ホルダ軸部材192の先端部に結合される
フランジギヤ部材193と、前記ホルダ軸部材192の
外周面に形成される雄ネジ194に螺合されるガイド部
材195とから構成されている。
【0086】また、ホルダ軸部材192は、ロールシー
ト51の巻芯の一端側の筒孔内に挿入される支持軸19
6と、該支持軸196の軸方向外側端縁部の外周部に形
成されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい外径
の略円板形状の規制手段としてのフランジ部197とか
ら構成されている。また、支持軸196の軸方向の外側
端面の略中央部から軸方向外側に突設されて後述のよう
にユニットホルダ52に挿入される回転軸198(図1
8、図19参照)が設けられている。また、支持軸19
6の軸方向の内側端面の略中央部には、フランジギヤ部
材193の先端部が嵌合される断面略円形状の凹部19
9が形成されている。また、支持軸196の外周面に
は、中央付近からフランジ部197の基端部まで所定ピ
ッチの雄ネジ194が形成されている。
【0087】また、フランジギヤ部材193は、ロール
シート51の巻芯の他端側の筒孔内に挿入される支持軸
201と、該支持軸201の軸方向外側端縁部の外周部
に形成されてロールシート51の最大巻径にほぼ等しい
外径の略円板形状の規制手段としてのフランジ部202
と、該フランジ部202から軸方向外側に突出して形成
されるギヤ203とから構成されている。また、ギヤ2
03の外側端面の略中央部から軸方向外側に突設されて
後述のようにユニットホルダ53に挿入される回転軸2
04(図18、図19参照)が設けられている。また、
支持軸201の軸方向の内側端面の略中央部には、ホル
ダ軸部材192の支持軸196の内側先端部に形成され
る凹部199に嵌挿される断面略円形状の凸部205が
垂設されている。尚、この凸部205の軸方向の高さ寸
法は、凹部199の深さ寸法よりも小さく形成されて、
該凸部205を凹部199に嵌挿した場合には、支持軸
201の先端面と支持軸196の先端面とが当接するよ
うに形成されている。
【0088】また、ガイド部材195は、ロールシート
51の最大巻径にほぼ等しい外径の略円環板形状でその
内周面には、前記雄ネジ194と螺合される雌ねじ20
7(図18、図19参照)が形成されている。そして、
ガイド部材195の内側に、ホルダ軸部材192の支持
軸196が嵌挿されて、該ガイド部材195がフランジ
部197側に摺動させられ、雌ねじ207が雄ネジ19
4に螺合させられる。これにより、ガイド部材195
は、ホルダ軸部材192の外周面に形成される雄ネジ1
94に螺合されて正逆方向に回転され、その軸方向に移
動可能に取り付けられる。
【0089】次に、第4実施形態に係るロールシートユ
ニットの概略構成について図18及び図19に基づいて
説明する。図18は第4実施形態に係るロールシートユ
ニットに幅の狭いロールシート51が取り付けられた場
合の概略構成を示す一部切欠正面図である。図19は第
4実施形態に係るロールシートユニットに幅の広いロー
ルシート51が取り付けられた場合の概略構成を示す一
部切欠正面図である。図18及び図19に示すように、
ロールシートユニット210は、各所定幅寸法のロール
シート51が装着された上記ロールシートホルダ191
と、このロールシートホルダ191を回転可能に支持す
るための2つのユニットホルダ52、53(図5乃至図
8参照)とから構成されている。この各所定幅寸法のロ
ールシート51は、各巻芯211、212に所定幅寸法
の第1実施形態と同様のタックシート13がロール状に
巻回されたものである。
【0090】ここで、ロールシートホルダ191への各
所定幅寸法のロールシート51の取り付けについて説明
する。図18又は図19に示すように、所定幅のロール
シート51をロールシートホルダ191に取り付ける場
合には、先ず、ガイド部材195を逆方向に回転させ
て、該ガイド部材195をホルダ軸部材192のフラン
ジ部197に当接させる。そして、該ホルダ軸部材19
2の支持軸196を所定幅のロールシート51が巻回さ
れる各巻芯211又は212の筒孔の一端側に挿入す
る。そして、該巻芯211又は212の筒孔の他端側か
らフランジギヤ部材193の支持軸201を挿入して、
該支持軸201の先端部に形成される凸部205をホル
ダ軸部材192の支持軸196の先端部に形成される凹
部199に嵌合させ、このフランジギヤ部材193とホ
ルダ軸部材192とを結合する。続いて、ロールシート
51の一側の端面をフランジギヤ部材193のフランジ
部202の内側端面に当接しつつ、ガイド部材195を
正方向に回転させて、該ガイド部材195の軸方向内側
の端面をロールシート51の他側の端面に当接させる。
これにより、所定幅のロールシート51は、ロールシー
トホルダ191に装着される。
【0091】次に、所定幅のロールシート51が装着さ
れたロールシートホルダ191の各ユニットホルダ5
2、53への取り付けについて説明する。図18又は図
19に示すように、先ず、2つのユニットホルダ52及
び53の間に所定幅のロールシート51が装着されたロ
ールシートホルダ191を挟むようにした状態で、該ロ
ールシートホルダ191の一方の回転軸198をユニッ
トホルダ52の支持孔97に挿入すると共に、該ロール
シートホルダ191の他方の回転軸204をユニットホ
ルダ53の支持孔98に挿入する。続いて、各ユニット
ホルダ52、53の各支持プレート60、64の内側端
面をロールシートホルダ191のフランジ部197とギ
ヤ203の外側端面に当接させることによって、該ロー
ルシートホルダ191が2つのユニットホルダ52及び
53によって回転可能に支持される。即ち、ロールシー
ト51が2つのユニットホルダ52及び53によって回
転可能に支持される。
【0092】尚、該ロールシートホルダ191から装着
されたロールシート51を取り外す場合には、先ず、ホ
ルダ軸部材192を固定して、ガイド部材195を逆方
向に回転させて、ロールシート51の端面から離す。そ
して、フランジギヤ部材193を各巻芯211、212
から抜いた後、各巻芯211、212に巻回されるロー
ルシート51をホルダ軸部材192の支持軸196から
抜くことにより、ロールシート51が取り外される。
【0093】そして、このロールシートユニット210
をカッティングプリンタ11に取り付ける場合には、該
ロールシートユニット210の各ユニットホルダ52、
53の外側に突設される各取付部材61、65をカッテ
ィングプリンタ11のフレーム12の底面から立設され
る各ユニット取付部材49、49に嵌入しつつ、この各
ユニットホルダ52、53の下端面に突設される各係合
突起71、72をフレーム12の底面に形成される各係
合凹部50、50に嵌入して、該ロールシートユニット
210をカッティングプリンタ11のフレーム12内に
着脱可能に取り付ける。これにより、各所定幅のロール
シート51が装着されたロールシートホルダ191は、
各ユニットホルダ52、53によって回転可能に支持さ
れると共に、該ロールシートホルダ191に装着される
ロールシート51は、排出ローラ25、従動ローラ8、
フランジギヤ54及び遊星ギヤ機構26等を介してフレ
ーム12内に正・逆方向に搬送可能に支持される。
【0094】以上詳細に説明した通り第4実施形態に係
るカッティングプリンタ11のロールシートユニット2
10では、2つのユニットホルダ52及び53の間に所
定幅のロールシート51が装着されたロールシートホル
ダ191を挟むようにした状態で、該ロールシートホル
ダ191の一方の回転軸198をユニットホルダ52の
支持孔97に挿入すると共に、該ロールシートホルダ1
91の他方の回転軸204をユニットホルダ53の支持
孔98に挿入する。続いて、各ユニットホルダ52、5
3の各支持プレート60、64の内側端面をロールシー
トホルダ191のフランジ部80とギヤ88の外側端面
に当接させることによって、該ロールシートホルダ19
1が2つのユニットホルダ52及び53によって回転可
能に支持される。そして、該ロールシートユニット21
0がカッティングプリンタ11のフレーム12内に着脱
可能に取り付けられる。
【0095】従って、ガイド部材195を正逆方向に回
転させることによってロールシート51の内側端面を規
制できるため、所定幅寸法以内の任意の幅寸法のロール
シート51を容易に、且つ確実にロールシートホルダ1
91に装着することができる。また、ロールシートホル
ダ191に幅寸法の異なるロールシート51を取付ける
際に、ガイド部材195は、ホルダ軸部材192の支持
軸196の外周面に形成される雄ネジ194に常に保持
されるため、幅寸法の異なるロールシート51を取付け
る場合に、当該ガイド部材195の紛失を防止すること
ができる。また、ガイド部材195を正逆方向に回転さ
せることによって、多くの種類の幅寸法のロールシート
51をロールシートホルダ191に装着することができ
る。また、フランジギヤ部材193のフランジ部202
の外側端面にギヤ203が形成されているため、このロ
ールシートホルダ191をカッティングプリンタ11内
に装着する時には、カッティングプリンタ11に対し
て、このギヤ203をロールシートホルダ191の左右
を識別するための目印として利用することができ、ロー
ルシートホルダ191の左右を間違えることなくカッテ
ィングプリンタ11に装着することができる。更に、カ
ッティングプリンタ11内に回転可能に支持されるロー
ルシートホルダ191を取り外して、このロールシート
ホルダ191に幅寸法の異なるロールシート51を取付
けて、再度、カッティングプリンタ11内に当該ロール
シートホルダ191を取り付ける場合に、ロールシート
51の取り付け作業を容易に、且つ確実に行うことがで
きると共に、該ロールシートホルダ191の部品紛失を
防止することができるため、部品紛失による故障を防止
することができ、製品信頼性の向上を図ることができ
る。
【0096】尚、本発明は前記第1乃至第4実施形態に
限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、以下のようにしてもよい。 (a)前記第1実施形態では、ガイド溝を各スライド溝
83、84の軸方向の3箇所に設けたが、4箇所以上に
設けるようにしてもよい。これにより、より多くの種類
の幅寸法のロールシート51をロールシートホルダ75
に装着することができる。また、軸心に平行に2個のス
ライド溝83、84を設けたが、3個以上のスライド溝
を設けると共に、ガイド部材78に3個以上の係止片を
設けてもよい。 (b)前記第1実施形態では、各ガイド溝83A乃至8
4Cは、円周方向の一定幅の溝により形成されているた
め、ガイド部材78が回転した場合に各係止片91、9
1がこのガイド溝83A乃至84Cから外れるおそれが
ある。したがって、図20に示すように、各ガイド溝8
3A乃至84Cを円周方向の奥側端縁部から各スライド
溝83、84側方向に向かって開いていくテーパー形状
に形成すると共に、該ガイド溝83A乃至84Cの円周
方向の奥側端縁部における軸方向幅寸法をガイド部材7
8の各係止片91、91の軸方向幅寸法よりも狭く形成
するようにしてもよい。これにより、各係止片91、9
1は、各ガイド溝83A乃至84Cに填り込んで固定さ
れ、ガイド部材78の回転を防止することができ、各係
止片91、91がこのガイド溝83A乃至84Cから外
れることを防止できる。尚、図20は第1実施形態に係
るロールシートユニット14を構成する他の変形例のロ
ールシートホルダ75の各ガイド溝83A〜84Cにガ
イド部材78の各係止片91、91が填り込んだ場合を
示す要部拡大断面図である。 (c)前記第2実施形態では、ロールシート51の巻回
される巻芯の筒孔には、第1支持筒102若しくは第2
支持筒106の2種類の支持筒を嵌挿したが、2種類以
上の長さの支持筒を使用してもよい。これにより、より
多くの種類の幅寸法のロールシート51をロールシート
ホルダ101に装着することができる。 (d)前記第3実施形態では、支持筒164の先端面の
2箇所に突出し片165、165を設けて、壁部159
の該突出し片165に対向する位置に各貫通孔160、
160を設けたが、支持筒164の先端面の3箇所以上
に突出し片165を設けて、壁部159の該突出し片1
65に対向する位置に各貫通孔160を設けるようにし
てもよい。 (e)前記第4実施形態では、雄ネジ194は支持筒1
96の中央付近からフランジ部197の基端部まで形成
しているが、支持筒196の外周面の全長に渡って形成
してもよい。これにより、ガイド部材195の取り付け
が容易になると共に、より多くの種類の幅寸法のロール
シート51をロールシートホルダ191に装着すること
ができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り請求項1に係る
ロールシートホルダでは、このロールシートホルダは、
筒状の巻芯に巻回されるロールシートを搬送するための
搬送手段を備えた電子機器に使用される。このロールシ
ートホルダにロールシートを装着する場合には、先ず、
ガイド部材の摺動面の軸心側に突設される係止片を第1
支持軸の周面の軸心方向に形成されるスライド溝に嵌合
して、該ガイド部材を第1支持軸の外側端面の外周部に
形成される第1フランジ部側に摺動させておく。そし
て、ロールシートが巻回された巻芯の筒孔の一端側に第
2支持軸を嵌挿して、該第2支持軸の外側端面の外周部
に形成される第2フランジ部をロールシートの端面部に
当接させる。続いて、このロールシートの巻芯の筒孔の
他端側に前記第1支持軸を嵌挿して、該第1支持軸の内
側端面部を第2支持軸の内側端面部に嵌合させる。その
後、ガイド部材をスライド溝に沿ってロールシート側に
摺動させつつ、このロールシートの他端側端面に最も近
いガイド溝上で該ガイド部材を第1支持軸の軸心まわり
に回転させて係止片をこのガイド溝に嵌合させて、前記
第2支持軸の第2フランジ部とガイド部材との間にロー
ルシートを装着する。そして、このロールシートホルダ
は、当該電子機器内に回転可能に支持される。一方、こ
のロールシートホルダからロールシートを取り外す場合
には、先ず、ロールシートが装着された状態で第1支持
軸を固定して、第2支持軸を巻芯の筒孔から抜いた後、
巻芯を第1支持軸から抜くことにより、ロールシートが
取り外される。これにより、ガイド部材の摺動面に軸心
側に突設される係止片を第1支持軸の周面の周方向に形
成されるガイド溝に嵌合させてロールシートの内側端面
を規制できるため、幅寸法の異なるロールシートを容易
に、且つ確実にロールシートホルダに装着することがで
きるロールシートホルダを提供することができる。ま
た、ロールシートホルダに幅寸法の異なるロールシート
を取付ける際に、ガイド部材は、ロールシートと第1支
持軸の第1フランジ部との間に常に保持されるため、幅
寸法の異なるロールシートを取付ける場合に、当該ガイ
ド部材の紛失を防止することができるロールシートホル
ダを提供することができる。
【0098】また、請求項2に係るロールシートホルダ
では、請求項1に記載のロールシートホルダにおいて、
前記第2フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されてい
るため、このロールシートホルダを電子機器内に装着す
る時には、電子機器に対して、このギヤ部をロールシー
トホルダの左右を識別するための目印として利用するこ
とができ、ロールシートホルダの左右を間違えることな
く電子機器に装着することができるロールシートホルダ
を提供することができる。
【0099】また、請求項3に係るロールシートホルダ
では、このロールシートホルダは、筒状の巻芯に巻回さ
れるロールシートを搬送するための搬送手段を備えた電
子機器に使用される。このロールシートホルダに幅寸法
が所定の第1長さのロールシートを装着する場合には、
先ず、所定の第1長さの第1支持筒の一端側から該筒孔
に第3支持筒を嵌挿し、この第3支持筒の外側端面の外
周部に形成される第1フランジ部を第1支持筒の端面に
当接させる。そして、この第3支持筒の筒孔に第1支軸
を嵌挿し、この第1支持軸の外側端面の外周部に形成さ
れる第2フランジ部の基端部に穿設される貫通孔に前記
第3支持筒の外側端面部に突設される突起部を挿入しつ
つ、該第2フランジ部を第1フランジ部に当接させる。
続いて、幅寸法が所定の第1長さのロールシートの巻芯
の筒孔を第1支持筒に嵌挿させる。次に、巻芯の筒孔の
他端側から該筒孔に第2支持軸を嵌挿して、該第2支軸
の外側端面の外周部に形成される第3フランジ部をロー
ルシートの端面部に当接させると共に、該第2支持軸の
内側端面部を第1支持軸の内側端面部に嵌合させて、前
記第3支持筒の第1フランジ部と第2支持軸の第3フラ
ンジ部との間にロールシートを装着する。そして、この
ロールシートホルダは、当該電子機器内に回転可能に支
持される。一方、ロールシートホルダに幅寸法が所定の
第1長さよりも短い所定の第2長さのロールシートを装
着する場合には、先ず、所定の第2長さの第2支持筒の
一端側から該筒孔に第3支持筒の外側端面部に突設され
る突起部を嵌挿し、この第3支持筒の外側端面の外周部
に形成される第1フランジ部を第2支持筒の端面に当接
させる。そして、この第3支持筒の筒孔に第1支軸を嵌
挿し、この第1支持軸の外側端面の外周部に形成される
第2フランジ部を第3支持筒の端面に当接させる。続い
て、幅寸法が所定の第2長さのロールシートの巻芯の筒
孔を第2支持筒に嵌挿させる。次に、巻芯の筒孔の他端
側から該筒孔に第2支持軸を嵌挿して、該第2支軸の外
側端面の外周部に形成される第3フランジ部をロールシ
ートの端面部に当接させると共に、該第2支持軸の内側
端面部を第1支持軸の内側端面部に嵌合させて、前記第
3支持筒の第1フランジ部と第2支持軸の第3フランジ
部との間にロールシートを装着する。そして、このロー
ルシートホルダは、当該電子機器内に回転可能に支持さ
れる。また、このロールシートホルダからロールシート
を取り外す場合には、先ず、ロールシートが装着された
状態で第1支持軸を固定して、第2支持軸を巻芯の筒孔
から抜いた後、巻芯を第1支持筒又は第2支持筒から抜
くことにより、ロールシートが取り外される。これによ
り、第3支持筒の左右の方向を変えて第1支持軸に嵌入
させることによって、該第3支持筒の第1フランジ部と
第2支持軸の第3フランジ部との間に幅寸法の異なるロ
ールシートを装着することができるため、幅寸法の異な
るロールシートを容易に、且つ確実にロールシートホル
ダに装着することができるロールシートホルダを提供す
ることができる。また、ロールシートホルダに幅寸法の
異なるロールシートを取付ける際に、第3支持筒は、ロ
ールシートと第1支持軸の第2フランジ部との間に常に
保持されるため、幅寸法の異なるロールシートを取付け
る場合に、当該第3支持筒の紛失を防止することができ
るロールシートホルダを提供することができる。
【0100】また、請求項4に係るロールシートホルダ
では、請求項3に記載のロールシートホルダにおいて、
前記第3フランジ部の外側端面にギヤ部が形成されてい
るため、このロールシートホルダを電子機器内に装着す
る時には、電子機器に対して、このギヤ部をロールシー
トホルダの左右を識別するための目印として利用するこ
とができ、ロールシートホルダの左右を間違えることな
く電子機器に装着することができるロールシートホルダ
を提供することができる。
【0101】また、請求項5に係るロールシートホルダ
では、このロールシートホルダは、筒状の巻芯に巻回さ
れるロールシートを搬送するための搬送手段を備えた電
子機器に使用される。このロールシートホルダにロール
シートを装着する場合には、先ず、ロールシートが巻回
された巻芯の筒孔の一端側に第1支持筒を嵌挿して、該
第1支持筒の外側端面の外周部に形成される第1フラン
ジ部をロールシートの端面部に当接させる。続いて、該
ロールシートが巻回された巻芯の筒孔の他端側に支持軸
を嵌挿させて、該支持軸の外側端面の外周部に形成され
る第1フランジ部をロールシートの端面部に当接させ
る。そして、該支持軸の外側端面部と第2支持筒の外側
端面部から弾性体の反発力に抗して軸方向内側に押圧し
て支持軸の第1フランジ部と第2支持筒の第3フランジ
部との距離を所定長さ寸法にすることにより、該支持軸
の第1フランジ部と第1支持筒の第2フランジ部との間
にロールシートが装着される。一方、このロールシート
ホルダからロールシートを取り外す場合には、先ず、該
支持軸の外側端面部と第2支持筒の外側端面部に負荷し
ている押圧力を除去した後、支持軸を巻芯の筒孔から抜
いた後、巻芯を第1支持筒から抜くことにより、ロール
シートが取り外される。これにより、弾性体の反発力に
よって支持軸の第1フランジ部と第1支持筒の第2フラ
ンジ部との間にロールシートを装着できるため、所定幅
寸法以内の任意の幅寸法のロールシートを容易に、且つ
確実にロールシートホルダに装着することができるロー
ルシートホルダを提供することができる。また、ロール
シートホルダに幅寸法の異なるロールシートを取付ける
際に、当該ロールシートホルダから取り外して保管する
部品がないため、ロールシートホルダの部品の紛失を防
止することができるロールシートホルダを提供すること
ができる。
【0102】また、請求項6に係るロールシートホルダ
では、請求項5に記載のロールシートホルダにおいて、
第1支持筒の軸方向奥側の端面部には、内周面に沿って
所定間隔で複数の貫通孔が穿設されている。また、第2
支持筒の軸方向奥側の端面の前記貫通孔に対向する位置
には、該第2支持筒の外周面に対して同一外径の外周面
を形成する複数の突起部が立設されている。そして、こ
の第1支持筒に該第1支持筒の軸方向長さよりも大きい
幅寸法のロールシートを取付けて、該第1支持筒の第2
フランジ部が第2支持筒の第3フランジ部に当接する場
合には、前記突起部は対応する前記貫通孔に挿入され
る。これにより、第1支持筒及び第2支持筒の軸方向の
長さを短く形成し、第2支持筒の軸方向奥側の端面に突
設する突起部の長さを長く形成することによって、多く
の種類の幅寸法のロールシートを装着することができ、
ロールシートホルダの小型化及び製造コストの削減化を
図ることができるロールシートホルダを提供することが
できる。
【0103】また、請求項7に係るロールシートホルダ
では、請求項6に記載のロールシートホルダにおいて、
前記弾性体は、圧縮バネであるため、第1支持筒及び第
2支持筒内への取り付けが容易となり、組立作業効率の
向上を図ることができると共に、簡単な構造とすること
ができて製造コストの更なる削減化を図ることができる
ロールシートホルダを提供することができる。
【0104】また、請求項8に係るロールシートホルダ
では、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のロール
シートホルダにおいて、前記第1フランジ部の外側端面
にギヤ部が形成されているため、このロールシートホル
ダを電子機器内に装着する時には、電子機器に対して、
このギヤ部をロールシートホルダの左右を識別するため
の目印として利用することができ、ロールシートホルダ
の左右を間違えることなく電子機器に装着することがで
きるロールシートホルダを提供することができる。
【0105】また、請求項9に係るロールシートホルダ
では、このロールシートホルダは、筒状の巻芯に巻回さ
れるロールシートを搬送するための搬送手段を備えた電
子機器に使用される。このロールシートホルダにロール
シートを装着する場合には、先ず、第1支持軸の外周部
に形成される所定長さのネジ部にガイド部材を螺挿し、
該ガイド部材を逆方向に回転させて、第1支持軸の外側
端面の外周部に形成される第1フランジ部側に移動させ
ておく。そして、ロールシートが巻回された巻芯の筒孔
の一端側に第2支持軸を嵌挿して、該第2支持軸の外側
端面の外周部に形成される第2フランジ部をロールシー
トの端面部に当接させる。続いて、このロールシートの
巻芯の筒孔の他端側に前記第1支持軸を嵌挿して、該第
1支持軸の内側端面部を第2支持軸の内側端面部に嵌合
させる。その後、ガイド部材を正方向に回転させてロー
ルシートの端面に当接させて、前記第2支持軸の第2フ
ランジ部とガイド部材との間にロールシートを装着す
る。そして、このロールシートホルダは、当該電子機器
内に回転可能に支持される。一方、このロールシートホ
ルダからロールシートを取り外す場合には、先ず、ロー
ルシートが装着された状態で第1支持軸を固定して、ガ
イド部材を逆方向に回転させてから第2支持軸を巻芯の
筒孔から抜いた後、巻芯を第1支持軸から抜くことによ
り、ロールシートが取り外される。これにより、ガイド
部材を正逆方向に回転させることによってロールシート
の内側端面を規制できるため、所定幅寸法以内の任意の
幅寸法のロールシートを容易に、且つ確実にロールシー
トホルダに装着することができるロールシートホルダを
提供することができる。また、ロールシートホルダに幅
寸法の異なるロールシートを取付ける際に、ガイド部材
は、第1支持軸の外周面に形成されるネジ部に常に保持
されるため、幅寸法の異なるロールシートを取付ける場
合に、当該ガイド部材の紛失を防止することができるロ
ールシートホルダを提供することができる。さらに、ガ
イド部材を正逆方向に回転させることによって、多くの
種類の幅寸法のロールシートをロールシートホルダに装
着することができるロールシートホルダを提供すること
ができる。
【0106】また、請求項10に係るロールシートホル
ダでは、請求項9に記載のロールシートホルダにおい
て、前記第2フランジ部の外側端面にギヤ部が形成され
ているため、このロールシートホルダを電子機器内に装
着する時には、電子機器に対して、このギヤ部をロール
シートホルダの左右を識別するための目印として利用す
ることができ、ロールシートホルダの左右を間違えるこ
となく電子機器に装着することができるロールシートホ
ルダを提供することができる。
【0107】また、請求項11に係る電子機器では、巻
芯に巻回されたロールシートと、この巻芯に巻回された
ロールシートが着脱可能に取付けられる請求項1乃至請
求項10のいずれかに記載のロールシートホルダーと、
このロールシートホルダを電子機器内で回転可能に支持
する支持機構と、このロールシートホルダからロールシ
ートを引き出して搬送するための搬送ローラとを備えて
いる。これにより、電子機器内に回転可能に支持される
ロールシートホルダを取り外して、このロールシートホ
ルダに幅寸法の異なるロールシートを取付けて、再度、
電子機器内に当該ロールシートホルダを取り付ける場合
に、ロールシートの取り付け作業を容易に、且つ確実に
行うことができると共に、該ロールシートホルダの部品
紛失を防止することができるため、部品紛失による故障
を防止することができ、製品信頼性の向上を図ることが
できる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るロールシートホルダが装着
される電子機器の一形態であるカッティングプリンタの
概略構成を示す平面図である。
【図2】第1実施形態に係るロールシートホルダが装着
される電子機器の一形態であるカッティングプリンタの
概略構成を示す要部側断面図である。
【図3】第1実施形態に係るロールシートユニットを構
成するロールシートホルダの概略構成を示す分解正面図
である。
【図4】第1実施形態に係るロールシートホルダに取り
付けられるガイド部材の側面図である。
【図5】第1実施形態に係るロールシートユニットに幅
の狭いロールシートが取り付けられた場合の概略構成を
示す一部切欠正面図である。
【図6】第1実施形態に係るロールシートユニットに幅
の広いロールシートが取り付けられた場合の概略構成を
示す一部切欠正面図である。
【図7】第1実施形態に係るロールシートユニットの図
5及び図6における右側面図である。
【図8】第1実施形態に係るロールシートユニットの図
5及び図6における左側面図である。
【図9】第2実施形態に係るロールシートユニットを構
成するロールシートホルダの概略構成を示す分解斜視図
である。
【図10】第2実施形態に係るロールシートユニットに
幅の狭いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図11】第2実施形態に係るロールシートユニットに
幅の広いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図12】第2実施形態に係るロールシートユニットの
図10及び図11における右側面図である。
【図13】第2実施形態に係るロールシートユニットの
図10及び図11における左側面図である。
【図14】第3実施形態に係るロールシートユニットを
構成するロールシートホルダの概略構成を示す一部切欠
分解正面図である。
【図15】第3実施形態に係るロールシートユニットに
幅の狭いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図16】第3実施形態に係るロールシートユニットに
幅の広いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図17】第4実施形態に係るロールシートユニットを
構成するロールシートホルダの概略構成を示す一部分解
正面図である。
【図18】第4実施形態に係るロールシートユニットに
幅の狭いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図19】第4実施形態に係るロールシートユニットに
幅の広いロールシートが取り付けられた場合の概略構成
を示す一部切欠正面図である。
【図20】第1実施形態に係るロールシートユニットを
構成する他の変形例のロールシートホルダの各ガイド溝
にガイド部材の各係止片が填り込んだ場合を示す要部拡
大断面図である。
【符号の説明】
11 カッティングプリン
タ 13 タックシート 14、130、181、210 ロールシートユニッ
ト 15 搬送機構部 17 画像形成機構部 51 ロールシート 52、132 ユニットホルダ 53、133 ユニットホルダ 75、101、151、191 ロールシートホルダ 77、103、155、193 フランジギヤ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 素志 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C060 AA09 BA02 BA05 BC61 CA01 3F058 AA02 AB01 AC00 BB01 BB04 DA05 DC01 3F068 AA01 BA04 DA03 EA01 FA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の巻芯に巻回されるロールシートを
    搬送するための搬送手段を備えた電子機器に使用され、
    前記巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取付け
    られると共に、前記電子機器内で回転可能に支持される
    ロールシートホルダにおいて、 前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿される第1支
    持軸と、 該巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に嵌挿されると共に、
    前記第1支持軸の端面部に着脱可能に嵌合される第2支
    持軸と、 前記第1支持軸の外周面にその軸方向に摺動可能に嵌合
    されてロールシートの端面に当接されるガイド部材とを
    備え、 前記第1支持軸は、該第1支持軸の外側端面の外周部に
    形成される第1フランジ部と、 該第1支持軸の周面の軸心方向に形成される1乃至複数
    のスライド溝と、 該第1支持軸の軸方向に所定間隔離間して各スライド溝
    から周方向に形成される複数のガイド溝とを有し、 前記第2支持軸は、該第2支持軸の外側端面の外周部に
    形成されてロールシートの端面に当接される第2フラン
    ジ部を有し、 前記ガイド部材は、該ガイド部材の摺動面に軸心側に突
    設されて前記スライド溝又はガイド溝に嵌合される1乃
    至複数の係止片を有し、 前記係止片を所定ガイド溝に係合させることによって、
    前記第2支持軸の第2フランジ部とガイド部材との間に
    ロールシートが装着されることを特徴とするロールシー
    トホルダ。
  2. 【請求項2】 前記第2フランジ部の外側端面にギヤ部
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロ
    ールシートホルダ。
  3. 【請求項3】 筒状の巻芯に巻回されるロールシートを
    搬送するための搬送手段を備えた電子機器に使用され、
    前記巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取付け
    られると共に、前記電子機器内で回転可能に支持される
    ロールシートホルダにおいて、 前記巻芯の筒孔に嵌挿される所定の第1長さの筒状の第
    1支持筒と、 前記巻芯の筒孔に嵌挿される前記所定の第1長さよりも
    短い所定の第2長さの筒状の第2支持筒と、 前記第1支持筒又は第2支持筒の筒孔の一端側から該筒
    孔に嵌挿される筒状の第3支持筒と、 前記第3支持筒を介して前記第1支持筒又は第2支持筒
    の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿される第1支持軸と、 前記第1支持筒又は第2支持筒の筒孔の他端側から該筒
    孔に嵌挿されると共に、前記第1支持軸の端面部に着脱
    可能に嵌合される第2支持軸とを備え、 前記第3支持筒は、一端面部の外周部に形成される第1
    フランジ部と、 前記一端面部から周方向の所定間隔で軸方向外側に立設
    されると共に、該第3支持筒の外周面に対して同一外径
    の外周面を形成する複数の突起部とを有し、 前記第1支持軸は、該第1支持軸の外側端面の外周部に
    形成される第2フランジ部と、 前記第2フランジ部の基端部の前記各突起部に対応する
    位置に穿設される複数の貫通孔とを有し、 前記第2支持軸は、該第2支持軸の外側端面の外周部に
    形成されてロールシートの端面に当接される第3フラン
    ジ部を有し、 前記第1支持筒が巻芯の筒孔に嵌挿される場合には、前
    記第3支持筒が該第1支持筒の筒孔に嵌挿されて第1フ
    ランジ部がロールシートの端面に当接されると共に、該
    第3支持筒の各突起部が前記第1支持軸の各貫通孔に挿
    入され、前記第2支持筒が巻芯の筒孔に嵌挿される場合
    には、前記第3支持筒の各突起部が第2支持筒の筒孔に
    嵌挿されて第1フランジ部がロールシートの端面に当接
    されると共に、該第3支持筒の端面が前記第1支持軸の
    第2フランジ部に当接されることを特徴とするロールシ
    ートホルダ。
  4. 【請求項4】 前記第3フランジ部の外側端面にギヤ部
    が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のロ
    ールシートホルダ。
  5. 【請求項5】 筒状の巻芯に巻回されるロールシートを
    搬送するための搬送手段を備えた電子機器に使用され、
    前記巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取付け
    られると共に、前記電子機器内で回転可能に支持される
    ロールシートホルダにおいて、 前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿されると共
    に、軸方向奥側の端面部が閉塞される筒状の第1支持筒
    と、 前記第1支持筒の筒孔の軸方向外側から該筒孔に嵌挿さ
    れると共に、軸方向外側の端面が閉塞される筒状の第2
    支持筒と、 前記第1支持筒と第2支持筒との筒内に装着される弾性
    体と、 前記巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に嵌挿されると共
    に、外側端面の外周部に形成されてロールシートの端面
    に当接される第1フランジ部を有する支持軸とを備え、 前記第1支持筒は、外側端面の外周部に形成されてロー
    ルシートの端面に当接される第2フランジ部を有し、 前記第2支持筒は、外側端面の外周部に形成されて前記
    第2フランジ部の端面に当接される第3フランジ部を有
    することを特徴とするロールシートホルダ。
  6. 【請求項6】 前記第1支持筒は、軸方向奥側の端面部
    の内周面に沿って所定間隔で穿設される複数の貫通孔を
    有し、 前記第2支持筒は、軸方向奥側の端面から前記貫通孔に
    対向する位置に立設されると共に、該第2支持筒の外周
    面に対して同一外径の外周面を形成する複数の突起部を
    有し、 該第1支持筒の第2フランジ部が第2支持筒の第3フラ
    ンジ部に当接する場合には、前記突起部は対応する前記
    貫通孔に挿入されることを特徴とする請求項5に記載の
    ロールシートホルダ。
  7. 【請求項7】 前記弾性体は、圧縮バネであることを特
    徴とする請求項5又は請求項6に記載のロールシートホ
    ルダ。
  8. 【請求項8】 前記第1フランジ部の外側端面にギヤ部
    が形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項
    7のいずれかに記載のロールシートホルダ。
  9. 【請求項9】 筒状の巻芯に巻回されるロールシートを
    搬送するための搬送手段を備えた電子機器に使用され、
    前記巻芯に巻回されたロールシートが着脱可能に取付け
    られると共に、前記電子機器内で回転可能に支持される
    ロールシートホルダにおいて、 前記巻芯の筒孔の一端側から該筒孔に嵌挿されると共
    に、外周部に外側端面から軸方向の所定長さのネジ部が
    形成される第1支持軸と、 該巻芯の筒孔の他端側から該筒孔に嵌挿されると共に、
    前記第1支持軸の端面部に着脱可能に嵌合される第2支
    持軸と、 前記ネジ部に螺挿されて、正逆方向に回転されてロール
    シートの端面に当接されるガイド部材とを備え、 前記第1支持軸は、該第1支持軸の外側端面の外周部に
    形成される第1フランジ部を有し、 前記第2支持軸は、該第2支持軸の外側端面の外周部に
    形成されてロールシートの端面に当接される第2フラン
    ジ部を有することを特徴とするロールシートホルダ。
  10. 【請求項10】 前記第2フランジ部の外側端面にギヤ
    部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の
    ロールシートホルダ。
  11. 【請求項11】 筒状の巻芯に巻回されるロールシート
    を搬送するための搬送手段と、前記巻芯に巻回されたロ
    ールシートが着脱可能に取付けられるロールシートホル
    ダと、前記ロールシートホルダを内部で回転可能に支持
    する支持機構とを備えた電子機器において、 前記ロールシートホルダは、請求項1乃至請求項10の
    いずれかに記載のロールシートホルダであることを特徴
    とする電子機器。
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