JP3804291B2 - ロールシートユニットおよび電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロールシートユニットおよび電子機器に関し、詳しくは、搬送されるシートをカットするため、および/または文字などの画像を形成するための電子機器に使用されるロールシートユニット、およびそのロールシートユニットを備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の一種として、粘着シートに離型紙が貼り合わされたタックシートなどを所定の形状にカットするためのカッティング装置が知られている。この種のカッティング装置は、たとえば、シートを巻芯に巻回した状態で支持しているロールシートユニットと、このロールシートユニットからシートを引き出して搬送するための搬送ローラと、この搬送ローラによって搬送されるシートをカットするためのカッティング機構とを備えている。カッティング機構は、通常、シートをカットするカッタと、このカッタを、シートの搬送方向と略直交する方向(シートの幅方向)に往復移動させるキャリッジとを備えており、搬送ローラの正回転および逆回転と、キャリッジのシートの幅方向の往復移動とによって、シートを所定の形状にカットできるように構成されている。
【0003】
また、このようなカッティング装置において、ロールシートユニットは、たとえば、シートが巻回される樹脂からなる巻芯と、樹脂からなり、この巻芯の幅方向両端部に配置される2つのロールホルダとを備えているものがあり、このようなロールシートユニットでは、2つのロールホルダを巻芯の両端部にそれぞれ当接させるとともに、巻芯の筒孔内においてそれらを互いに連結することにより、これらロールホルダで巻芯を挟むようにして支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなロールシートユニットでは、幅の異なるシートを装着するためには、そのシートの幅に対応した巻芯およびその巻芯の幅(長さ)に対応したロールホルダを用意しなければならず、言い換えると、シートの幅が異なる毎に、その幅に対応したロールシートユニットをそれぞれ作製する必要があるため、コストの上昇を招くという不具合を生じる。
【0005】
また、そのような不具合を解消すべく、たとえば、ロールホルダに、巻芯の側端部に当接するフランジをシートの幅方向にスライド移動可能に設けておき、シートが巻回されている巻芯の側端部に、そのフランジをスライド移動させて当接させることにより、幅の異なるシートが巻回されている巻芯を、1つの種類のロールホルダによって支持するように構成することも考えられるが、ロールホルダの巻芯への装着時には、フランジをスライド移動させるための手間がかかり、また、ロールホルダの構成が複雑になるという不具合を招く。
【0006】
本発明は、上記した不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成によって、幅の異なるシートを、簡単に装着することのできるロールシートユニット、およびそのロールシートユニットを備えた電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項 1 記載の発明は、シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用され、シートを巻回した状態で支持しているロールシートユニットであって、このロールシートユニットは、ロールシートが巻回される巻芯と、この巻芯を支持するためのロールホルダとを備え、前記ロールホルダは、前記巻芯の幅方向における両側端部にそれぞれ配置される第1ホルダ部材および第2ホルダ部材とを備え、前記巻芯の幅方向における少なくとも一方側の側端部には、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の少なくとも一方に嵌まり合う巻芯側嵌合部が設けられるとともに、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の少なくとも一方には、前記巻芯側嵌合部に嵌まり合うホルダ側嵌合部が設けられており、前記ホルダ側嵌合部は、前記巻芯側嵌合部に向かう突部として形成されるとともに、前記巻芯側嵌合部は、前記巻芯の内周面に、前記突部を受け入れる凹部として形成され、前記突部には、その両側壁の間が段階的に短くなるような複数段部が形成され、前記凹部は、前記巻芯が短くなるに従って、その開口幅が短くなるように形成され、幅の異なる前記巻芯に対して、それぞれ異なる前記突部が前記凹部に受け入れられることを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、巻芯の幅方向における少なくとも一方側の側端部に設けられる巻芯側嵌合部と、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の少なくとも一方に設けられるホルダ側嵌合部とが、幅の異なる巻芯に対して、嵌合位置がそれぞれ異なるように嵌合される。
【0009】
また、幅の異なる巻芯に、ロールホルダを装着する時には、ホルダ側嵌合部としての突部が巻芯側嵌合部としての凹部に嵌合される。
【0010】
さらに、幅の異なる巻芯にロールホルダを装着する時には、突部に形成される各段部が、幅の異なる巻芯の凹部に対してそれぞれ嵌合されるようになる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記巻芯側嵌合部が、前記巻芯の幅方向における一方側の側端部に設けられており、前記ホルダ側嵌合部が、前記第1ホルダ部材または前記第2ホルダ部材のいずれか一方に設けられていることを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、巻芯の幅方向における一方側の側端部に設けられる巻芯側嵌合部が、第1ホルダ部材または第2ホルダ部材のいずれか一方のみに設けられるホルダ側嵌合部と嵌合されるので、ロールホルダが装着される巻芯は、巻芯の幅の如何にかかわらず、巻芯側嵌合部が設けられない側の巻芯の側端部が、ホルダ側嵌合部が設けられない第1ホルダ部材または第2ホルダ部材のいずれか一方と、常に同じ位置において当接されるようになる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記巻芯側嵌合部が、前記巻芯の幅方向における両側端部に設けられており、前記ホルダ側嵌合部が、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の両方に設けられていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、巻芯の幅方向における両側端部に設けられる巻芯側嵌合部が、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の両方に設けられるホルダ側嵌合部と嵌合されるので、ロールホルダが装着される巻芯を、巻芯の幅の如何にかかわらず、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の間において、常に一定の位置、たとえば、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の間の中央に配置させることができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1ホルダ部材に設けられる前記ホルダ側嵌合部と、前記第2ホルダ部材に設けられる前記ホルダ側嵌合部との形状が互いに異なっており、前記巻芯の幅方向の両側端部に設けられる各前記巻芯側嵌合部の形状が、それぞれの前記ホルダ側嵌合部に嵌まり合うことができるように、互いにその形状が異なっていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材に設けられるホルダ側嵌合部の形状が互いに異なっており、また、巻芯の幅方向の両側端部に設けられる各巻芯側嵌合部の形状が、それぞれのホルダ側嵌合部に嵌まり合うことができるように互いにその形状が異なっているので、巻芯の両側端部において、一方の側端部には、必ず一方の第1ホルダ部材または第2ホルダ部材のみが取り付け可能とされる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、電子機器に請求項1ないし4のいずれかに記載のロールシートユニットを備えることを特徴としている。
【0018】
このような構成によれば、幅の異なる巻芯が簡単に装着されたロールシートユニットが電子機器に備えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の電子機器の一実施形態としてのカッティングプリンタ11の要部構成を示す平面図、図2は、図1に示すカッティングプリンタ11の要部側断面図である。
【0020】
図1および図2において、このカッティングプリンタ11は、左右両側に配設されるフレーム側壁9および10を持つフレーム12内に、シートとしてのタックシート13を巻回した状態で支持しているロールシートユニット14と、タックシート13を正逆両方向に搬送し得る搬送手段としての搬送機構部15と、搬送機構部15によって搬送されるタックシート13をカットするためのカット手段としてのカッティング機構部16と、タックシート13の正方向への搬送において、このカッティング機構部16の上流側に配設され、タックシート13に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画像形成機構部17とが設けられている。
【0021】
ロールシートユニット14は、詳しくは後述するが、タックシート13が巻回される巻芯25と、この巻芯25を支持するためのロールホルダ33とによって構成され、フレーム12内の一方の端に着脱自在に取り付けられている。また、巻芯25に巻回されるタックシート13は、表面が印刷可能とされ裏面に粘着剤が塗布された粘着シートと、この粘着シートの裏面に貼り合わされる離型紙との2層によって構成されている。
【0022】
搬送機構部15は、図2に示すように、画像形成機構部17の構成要素でもあるプラテンローラ20と、タックシート13の搬送方向において、カッティング機構部16の構成要素である、後述するカッタユニット27を挟んでその両側に配設される第1搬送ローラ18および第2搬送ローラ19とを備えている。プラテンローラ20は、フレーム12内に配設される第1駆動モータ21の正逆駆動によって、第1ギヤ列22を介してタックシート13を正方向および逆方向に搬送するように回転される。また、第1搬送ローラ18および第2搬送ローラ19は、フレーム12内に配設される第2駆動モータ23(図2にのみ現れている。)の正逆駆動によって、第2ギヤ列24(図2にのみ現れている。)を介してタックシート13を正方向および逆方向に搬送するように回転される。また、第1駆動モータ21の正逆駆動は、第1ギヤ列22を介して後述する第1ホルダ部材38のギヤ56にも伝達されるように構成されており、第1ギヤ列22に介在される図示しない遊星ギヤが、タックシート13を逆方向に搬送するときにのみ、このギヤ56と噛み合ってタックシート13を巻き取る方向に巻芯25を回転させる。
【0023】
カッティング機構部16は、タックシート13を受ける裁断ベット26と、この裁断ベット26とタックシート13を挟んで対向するカッタユニット27と、このカッタユニット27が着脱自在に装着されるキャリッジ28とを備えている。
【0024】
カッタユニット27は、その下端側にタックシート13をカットするためのカッタ29を持ち、このカッタ29は、カッタユニット27内の図示しない昇降機構によって、粘着シートとともに離型紙をカットする全カット位置と、粘着シートのみをカットするハーフカット位置とに選択的に支持される。
【0025】
キャリッジ28は、フレーム12の両フレーム側壁9および10の外側に配設された1対のプーリ30および31に掛け渡されるエンドレス状のタイミングベルト72の1箇所に連結され、1対のプーリ30および31のうち、1つのプーリ30は、図示しない第3駆動モータによって駆動される。これによって、キャリッジ28は、タックシート13の搬送方向と略直交する方向(シートの幅方向)に往復移動される。また、このキャリッジ28は、図示しないソレノイドによって、そのカッタユニット27が装着される側の端部が、タイミングベルト72が連結される側の端部に対して、ガイドシャフト36(図2にのみ現れている。)を支点として上下に揺動するように構成されており、ソレノイドがオン状態(励磁状態)のときには、図示しないばねの付勢力によって、カッタユニット27の下端部が裁断ベット26の上面を押圧するように作動され、一方、ソレノイドがオフ状態(励磁されていない状態)のときには、キャリッジ28におけるカッタユニット27が装着される側の端部が、ソレノイドの作動によって上方に揺動され、カッタユニット27の下端側が裁断ベット26の上面から離れるように作動される。
【0026】
また、画像形成機構部17は、タックシート13の幅寸法にほぼ等しい長さを持つ、印字ヘッドとしてのライン型のサーマルヘッド32と、このサーマルヘッド32とタックシート13を挟んで対向するプラテンローラ20とを備えている。なお、ロールシートユニット14の側方には、後述するセンサユニット68が設けられている。
【0027】
次に、このように構成されたカッティングプリンタ11の動作について説明する。図示しない電源が投入され、図示しないCPUが動作開始の指令を受けると、第1駆動モータ21および第2駆動モータ23が正回転駆動され、プラテンローラ20、第1搬送ローラ18および第2搬送ローラ19がタックシート13を正方向に搬送するように回転される。これによって、タックシート13が画像形成機構部17、すなわち、サーマルヘッド32とプラテンローラ20との間に進入される。進入されてきたタックシート13には、サーマルヘッド32の発熱素子が駆動されることによって、文字などの所定の画像が形成される。そして、所定の画像が形成されたタックシート13は、次いで、カッティング機構部16に搬送される。
【0028】
カッティング機構部16に搬送されたタックシート13は、たとえば、所定の画像が形成された部分を囲むようにしてハーフカットされた後にタックシート13の幅方向に全カットされる。すなわち、ハーフカット時においては、カッタ29が図示しない昇降機構によってハーフカット位置で支持された状態で、ハーフカットの開始位置においてソレノイドがオン状態とされ、これによって、カッタユニット27がタックシート13に当接される。そして、第1駆動モータ21および第2駆動モータ23を正回転駆動および逆回転駆動させ、タックシート13を正方向および逆方向に搬送させることによって、粘着シートのみが搬送方向に沿ってカットされ、また、このような搬送方向に沿ったカットとともに、第3駆動モータを正回転駆動および逆回転駆動させて、キャリッジ28をタックシート13の幅方向に往復移動させることによって、粘着シートのみがその幅方向に沿ってカットされ、さらに、これら第1駆動モータ21および第2駆動モータ23の正回転駆動および逆回転駆動と、第3駆動モータの正回転駆動および逆回転駆動が同時に、かつ相対的に行なわれることによって、タックシート13における所定の画像が形成された部分が、矩形状あるいは楕円状などの任意の形状にハーフカットされる。
【0029】
次に、全カット時においては、カッタ29が図示しない昇降機構によって全カット位置で支持された状態でソレノイドがオン状態とされ、カッタユニット27がタックシート13に当接され、その後、第3駆動モータの駆動によりキャリッジ28がタックシート13の幅方向に往復移動され、これによって、タックシート13がその幅方向に沿って全カットされる。
【0030】
このように構成された本実施形態のカッティング装置11には、図3ないし図21に示されるロールシートユニット14が取り付けられている。図3は、ロールシートユニット14の構成を示す一部断面を含む分解正面図、図4ないし図6は、第1ホルダ部材の左側面図、正面図および右側面図であり、図7ないし図9は、第2ホルダ部材の左側面図、正面図および右側面図である。また、図10ないし図15は、それぞれ、幅の異なる巻芯25を示す左側面図および正面断面図、図16ないし図21は、幅の異なる巻芯25にロールホルダがそれぞれ装着された状態を示す正面断面図および正面図である。
【0031】
図3に示すように、ロールシートユニット14は、タックシート13がロール状に巻回される巻芯25と、この巻芯25が支持されるロールホルダ33とから構成されている。
【0032】
巻芯25は、樹脂から形成され、図10ないし図15に示すように、タックシート13の幅と実質的に同じ幅(長さ)を有する円筒形状をなしている。そのため、幅の異なるタックシート13に対しては、そのタックシート13の幅と実質的に同じ幅(長さ)を有する巻芯25がそれぞれ個別に用意される。図10ないし図15において、巻芯25は、タックシート13の幅に対応して、たとえば、図10および図11に示す巻芯25の幅よりも図12および図13に示す巻芯25の幅が短く、また、図12および図13に示す巻芯25の幅よりも図14および図15に示す巻芯25の幅が短く構成されている。
【0033】
また、この巻芯25の幅方向における両側端部には、後述する第1ホルダ側突部42および第2ホルダ側突部49が挿嵌される巻芯側嵌合部としての第1巻芯側凹部57および第2巻芯側凹部58が形成されている。この第1巻芯側凹部57および第2巻芯側凹部58は、巻芯25の両側端部において対向する位置から、互いに巻芯25の内側方向へ向かって、平面視矩形状となるように巻芯25の内周面を凹ませることにより形成され、図10ないし図15に示すように、タックシート13の幅に対応して、その開口幅(巻芯25の周方向における長さ)が異なるように形成されている。さらに、第1巻芯側凹部57と第2巻芯側凹部58との間においても、その開口幅が異なるように形成されている。より具体的には、図11、図13および図15に示すように、巻芯25が短くなるに従って、第1巻芯側凹部57および第2巻芯側凹部58の開口幅が短くなるように形成され、また、それぞれの巻芯25において、第1巻芯側凹部57の開口幅が第2巻芯側凹部58の開口幅よりも短く形成されている。
【0034】
また、巻芯25の両側端部における第1巻芯側凹部57および第2巻芯側凹部58が形成される位置とは異なる位置には、他の巻芯側嵌合部としての第3巻芯側凹部59が各側端部ごとに複数形成されている。この第3巻芯側凹部59は、本実施形態においては後述する第2ホルダ部材35に設けられる第3ホルダ側突部55を受け入れることができるように、巻芯25の内側方向へ向かって、巻芯25の内周面を凹ませるようにして形成されており、巻芯25の周方向において互いに所定の間隔を隔てて形成されている。
【0035】
ロールホルダ33は、樹脂によって形成され、巻芯25の両側端部にそれぞれ配置される第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35を備えている。
【0036】
第1ホルダ部材34は、図4、図5および図6に示すように、略円板状の第1フランジ部37と、この第1フランジ部37から巻芯25の幅方向外方に突出し、この第1フランジ部37と同心で、かつこの第1フランジ部37よりも小径とされた円筒形状の第1外側突出部38と、この第1フランジ部37から巻芯25の幅方向内方に突出し、巻芯25の筒孔内に挿入された状態において筒孔の内周面に当接される円筒形状の第1内側突出部39から構成されている。第1外側突出部38には、この第1外側突出部38と同心で形成される支持軸60が巻芯25の幅方向外方に突出するように設けられており、また、この第1外側突出部38の外周には、その全周にわたって、ギヤ56が形成され、このギヤ56が、前述したように第1ギヤ列22の遊星ギヤと噛み合うように構成されている。
【0037】
第1内側突出部39は、第1フランジ部37と同心で、かつこの第1フランジ部37よりも小径であって、第1外側突出部38よりも大径に形成されており、その外周面上には、突条として形成されるホルダ側嵌合部としての第1ホルダ側突部42が設けられている。この第1ホルダ側突部42には、巻芯25の内側方向に向かって、その両側壁の間が段階的に短くなるような段部が複数形成されている。さらに具体的には、この第1ホルダ側突部42は、内側突出部39における支持プレート37側で、巻芯25の内側方向に向き、互いに所定の間隔を隔てて平行状に形成される第1両側壁43aと、この第1両側壁43aから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第1前壁44aと、この第1前壁44aから再び巻芯25の内側方向に向くように略直角方向に屈曲して形成される第2両側壁43bと、この第2両側壁43bから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第2前壁44bと、この第2前壁44bから再び巻芯25の内側方向に向くように略直角方向に屈曲して形成される第3両側壁43cと、この第3両側壁43cから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第3前壁44cとから構成されている。そして、これら各両側壁43a、43bおよび43cと各前壁44a、44bおよび44cとで複数の段部45aおよび45b(図5においては、第1前壁44aおよび第2両側壁43bによって第1段部45aが形成され、第2前壁44bおよび第3両側壁43cによって第2段部45bが形成されている。)が形成されている。また、内側突出部39の先端部には、係合部40を持つ雌側ジョイント部41が形成されている。なお、図6に示すように、内側突出部39と雌側ジョイント部41との間には、径方向に延びる複数のリブ61が設けられている。
【0038】
第2ホルダ部材35は、図7、図8および図9に示すように、略円板状の第2フランジ部46と、この第2フランジ部46から巻芯25の幅方向外方に突出し、この第2フランジ部46と同心で、かつこの第2フランジ部46よりも小径に形成される第2外側突出部47と、この第2フランジ部46から巻芯25の幅方向内方に突出し、巻芯25の筒孔内に挿入された状態において筒孔の内周面に当接される円筒形状の第2内側突出部48から構成されている。
【0039】
第2内側突出部48は、第2フランジ部46と同心で、かつこの第2フランジ部46よりも小径であり、また、第2外側突出部47よりもやや小径に形成されており、その外周面上には、突条として形成されるホルダ側嵌合部としての第2ホルダ側突部49が設けられている。この第2ホルダ側突部49には、巻芯25の内側方向に向かって、その両側壁の間が段階的に短くなるような段部が複数形成されている。さらに具体的には、この第2ホルダ側突部49は、第2内側突出部48における第2フランジ部46側で、巻芯25の内側方向に向き、互いに所定の間隔を隔てて平行状に形成される第4両側壁50aと、この第4両側壁50aから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第4前壁51aと、この第4前壁51aから再び巻芯25の内側方向に向くように略直角方向に屈曲して形成される第5両側壁50bと、この第5両側壁50bから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第5前壁51bと、この第5前壁51bから再び巻芯25の内側方向に向くように略直角方向に屈曲して形成される第6両側壁50cと、この第6両側壁50cから互いに内側に向くように略直角方向に屈曲して形成される第6前壁51cから構成されている。そして、これら各両側壁50a、50bおよび50cと各前壁51a、51bおよび51cとで複数の段部52aおよび52b(図8においては、第4前壁51aおよび第5両側壁50bによって第3段部52aが形成され、第5前壁51bおよび第6両側壁50cによって第4段部52bが形成されている。)が形成されている。また、この第2ホルダ側突部49の形状は、第1ホルダ側突部42の形状と異なるように形成されており、より具体的には、第2ホルダ側突部49の各両側壁50a、50bおよび50c間の長さが、第1ホルダ側突部42における両側壁43a、43bおよび43c間の長さよりも長くなるように形成されている。また、第2内側突出部48の先端部には、第1内側突出部39の先端部に形成される係合部40に係合する係合爪53を持つ雄側ジョイント部54が形成されている。また、第2内側突出部48の外周面上には、第2ホルダ側突部49が形成される位置とは異なる位置に、巻芯25の第3巻芯側凹部59に受け入れられる複数の第3ホルダ側突部55が周方向において互いに所定の間隔を隔てて設けられている。
【0040】
そして、図3に示すように、第1ホルダ部材34と第2ホルダ部材35との間に、タックシート13が巻回されている巻芯25を挟むようにした状態で、第1ホルダ部材34の第1内側突出部39を巻芯25の筒孔に挿入するとともに、第2ホルダ部材35の第2内側突出部48を巻芯25の筒孔に挿入し、巻芯25の筒孔内で雄側ジョイント部54の係合爪53と雌側ジョイント部41の係合部40とを結合する。これによって、図16および図17に示すように、巻芯25の幅方向における両側端部に配置される第1ホルダ部材34と第2ホルダ部材35とが連結されるとともに、第1ホルダ部材34の第1内側突出部39および第2ホルダ部材35の内側突出部48が、巻芯25の内周面にそれぞれ当接することによって巻芯25にロールホルダ33が装着される。なお、この組み付けにおいては、第2ホルダ部材35に設けられる複数の第3ホルダ側突部55が、巻芯25の第3巻芯側凹部59に挿嵌される。これによって、ロールホルダ33に対する巻芯25の幅方向の移動および相対回転が規制され、その結果、ロールホルダ33と巻芯25とが供回りするように構成される。
【0041】
そして、このような装着においては、巻芯25に設けられる第1巻芯側凹部57、第2巻芯側凹部58および第3巻芯側凹部59が、タックシート13の幅に対応してそれぞれ形成されているため、幅の異なる各巻芯25は、それぞれの幅に対応した第1ホルダ側突部42、第2ホルダ側突部49および第3ホルダ側突部55に嵌合するような状態でロールホルダ33に支持される。
【0042】
たとえば、図10および図11に示すような巻芯25、すなわち、第1巻芯側凹部57の幅が第1ホルダ側突部42の第1両側壁43aの間の長さに実質的に相当する長さで形成されるとともに、第2巻芯側凹部58の幅が第2ホルダ側突部49の第4両側壁50aの間の長さに実質的に相当する長さで形成されている巻芯25に、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35を装着した場合には、図16および図17に示すように、第1ホルダ側突部42が第1巻芯側凹部57に、第1ホルダ側突部42の第1両側壁43aに沿って受け入れられるとともに、第2ホルダ側突部49が第2巻芯側凹部58に、第2ホルダ側突部49の第4両側壁50aに沿って受け入れられて、第3ホルダ側突部55が第3巻芯側凹部59に嵌合されるような状態となる。
【0043】
また、図12および図13に示すような巻芯25、すなわち、第1巻芯側凹部57の幅が第1ホルダ側突部42の第2両側壁43bの間の長さに実質的に相当する長さで形成されるとともに、第2巻芯側凹部58の幅が第2ホルダ側突部49の第5両側壁50bの間の長さに実質的に相当する長さで形成されている巻芯25に、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35を装着した場合には、図18および図19に示すように、第1ホルダ側突部42が第1巻芯側凹部57に、第1ホルダ側突部42の第2両側壁43bに沿って受け入れられて第1前壁44aに当接されるとともに、第2ホルダ側突部49が第2巻芯側凹部58に、第2ホルダ側突部49の第5両側壁50bに沿って受け入れられて第4前壁51aに当接されるような状態、すなわち、巻芯25の両側端部が第1ホルダ部材34の第1段部45aと第2ホルダ部材35の第3段部52aとに当接されるような状態となる。また、第3ホルダ側突部55が第3巻芯側凹部59に嵌合されるような状態となる。
【0044】
さらに、図14および図15に示すような巻芯25、すなわち、第1巻芯側凹部57の幅が第1ホルダ側突部42の第3両側壁43cの間の長さに実質的に相当する長さで形成されるとともに、第2巻芯側凹部58の幅が第2ホルダ側突部49の第6両側壁50cの間の長さに実質的に相当する長さで形成されている巻芯25に、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35を装着した場合には、図20および図21に示すように、第1ホルダ側突部42が第1巻芯側凹部57に、第1ホルダ側突部42の第3両側壁43cに沿って受け入れられて第2前壁44bに当接されるとともに、第2ホルダ側突部49が第2巻芯側凹部58に、第2ホルダ側突部49の第6両側壁50cに沿って受け入れられて第5前壁51bに当接されるような状態、すなわち、巻芯25の両側端部が第1ホルダ部材34の第2段部45bと第2ホルダ部材35の第4段部52bとに当接されるような状態となる。また、第3ホルダ側突部55が第3巻芯側凹部59に嵌合されるような状態となる。
【0045】
そして、このように構成されるロールシートユニット14は、フレーム12内に次のようにして着脱自在に取り付けられている。すなわち、フレーム側壁10には、第1ホルダ部材34の支持軸60を回転可能に受け入れる支持孔67が形成されており、一方、フレーム側壁9側には、第2ホルダ部材35の第2外側突出部47を回転可能に受け入れるユニット支持部材71が設けられている。そして、この支持孔67に支持軸60が挿通されるとともに、ユニット支持部材71に第2外側突出部47が受け入れられることにより、ロールシートユニット14がフレーム12内において回転可能に取り付けられる。
【0046】
このように構成される本実施形態のロールシートユニット14では、巻芯25に設けられる第1巻芯側凹部57および第2巻芯側凹部58が、幅の異なる巻芯25に対してそれぞれ異なる態様(開口幅)で形成されており、また、これに対して、ロールホルダ33に設けられる第1ホルダ側突部42および第2ホルダ側突部49が、そのそれぞれの態様に対応するように形成されているので、幅の異なる巻芯25に対しては、ロールホルダ33の嵌合位置がそれぞれ異なるように嵌合される。そのため、幅の異なる巻芯25に対してロールホルダ33を装着する時にも、1種類のロールホルダ33で幅の異なる複数種類の巻芯25を支持することができる。したがって、タックシート13の幅が異なる毎に、その幅に対応するロールシートユニット14をそれぞれ作製する必要がなく、また、ロールホルダ33に、巻芯25の側端部に当接するフランジ部(たとえば、第1フランジ部37または第2フランジ部46のいずれか)をタックシート13の幅方向にスライド移動可能に設けるような複雑な構成とする必要もなく、簡易な構成によって、幅の異なるタックシート13を、ロールシートユニット14に簡単に装着することができる。
【0047】
また、このような嵌合は、巻芯側嵌合部が、第1巻芯側凹部57、第2巻芯側凹部58および第3巻芯側凹部59として形成され、また、ホルダ側嵌合部が、第1ホルダ側突部42、第2ホルダ側突部49および第3ホルダ側突部55として形成されて、これら突部と凹部とによってなされるため、幅の異なる巻芯25に対してロールホルダ33が簡単かつ確実に装着される。
【0048】
また、第1ホルダ側突部42には、第1段部45aおよび第2段部45bが、第2ホルダ側突部49には、第3段部52aおよび第4段部52bがそれぞれ形成されており、幅の異なる巻芯25に対しては、これら各段部がそれぞれ当接するように構成されていることから、幅の異なる巻芯25に対してロールホルダ33を装着する時には、各段部によってロールホルダ33を確実に位置決めできながら、簡単に装着することができる。
【0049】
また、図3ないし図21に示されるロールシートユニット14では、巻芯25の幅方向における両側端部に、それぞれ第1巻芯側凹部57と、第2巻芯側凹部58とが形成され、また、これに対応して、第1ホルダ部材34には第1ホルダ側突部42が形成され、第2ホルダ部材35には第2ホルダ側突部49が形成されているため、巻芯25の幅の如何にかかわらず、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35の間において、巻芯25を常に一定の位置に配置させることができる。すなわち、図18および図19に示す態様、ならびに図2020および図21に示す態様では、いずれも巻芯25を第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35の間の中央に配置させるようにしている。このように巻芯25を第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35の間の中央に配置させれば、ロールシートユニット14から送り出されるタックシート13の斜行を少なくして、タックシート13の搬送精度を向上させることができる。
【0050】
さらに、このロールシートユニット14では、第1ホルダ部材34に設けられる第1ホルダ側突部42と、第2ホルダ部材35に設けられる第2ホルダ側突部49との形状(両側壁の間の長さ)が互いに異なっており、また、それに対応するように、巻芯25に設けられる第1巻芯側凹部57と第2巻芯側凹部58との形状(開口幅)が互いに異なっている。そのため、巻芯25の両側端部において、一方の側端部には、必ず一方の第1ホルダ部材34または第2ホルダ部材35のみが取り付け可能となるので、巻芯25に対して第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35を誤って反対に取り付けることを防止でき、装置の損傷や誤作動などが回避できるようにされている。
【0051】
したがって、このようなロールシートユニット14を備えるカッティングプリンタ11は、幅の異なるタックシート13でも簡単に装着でき、コストの低減を図ることができるとともに、装置の操作性の向上を図ることができる。
【0052】
なお、本実施形態では、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35の各々に設けられた第1ホルダ側突部42および第2ホルダ側突部49は、巻芯25の内側に向かって両側壁の間が段階的に短くなるような段部が複数形成されており、かつ左右対称の形状であったが、左右どちらかの壁が段階的に短くなるような段部を複数形成する左右非対称の形状であってもよい。
【0053】
また、本実施形態では、第1ホルダ側突部42および第2ホルダ側突部49は、第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35に各々1つしか設けられていないが、複数設けてもよい。その際、複数設けられた第1ホルダ側部材42の間隔と複数設けられた第2ホルダ側突部49の間隔や数を変えることにより、巻芯25に対して第1ホルダ部材34と第2ホルダ部材35とを間違えて取り付けることを防止できる。
【0054】
また、図22ないし図40は、上記した実施形態のロールシートユニット14とは異なる、他の実施形態のロールシートユニット14を説明するためのものである。図22は、他の実施形態のロールシートユニット14の構成を示す一部断面を含む分解正面図、図23ないし図25は、図22に示す第1ホルダ部材34の左側面図、正面図および右側面図であり、図26ないし図28は、図22に示す第2ホルダ部材35の左側面図、正面図および右側面図である。また、図29ないし図34は、それぞれ、図23ないし図28に示す第1ホルダ部材34および第2ホルダ部材35が装着される幅の異なる巻芯25を示す左側面図および正面断面図、図3535ないし図40は、図29ないし図34に示す幅の異なる巻芯25にロールホルダ33がそれぞれ装着された状態を示す正面断面図および正面図である。なお、これら図22ないし図40において、上記した実施形態のロールシートユニット14と同じ部材は、同じ符号を用いて示している。
【0055】
この図22ないし図40に示す実施形態のロールシートユニット14は、上記した実施形態のロールシートユニット14において、巻芯25に、第2巻芯側凹部58が形成されておらず、また、それに対応して、第2ホルダ部材35に第2ホルダ側突部49が形成されていないものであって、巻芯25には、図29ないし図34にそれぞれ示すように、第2巻芯側凹部58の代わりに、周方向に延びる平面視矩形状の2つの巻芯側窓部63および64が所定の間隔を隔てて平行に形成されており、また、第2ホルダ部材35には、図22および図27に示すように、その第2内側突出部47において第2ホルダ側突部49の代わりに、巻芯側窓部63および64とほぼ同一の形状および配置で形成される2つのホルダ側窓部65および66が形成されているものである。なお、両窓部63、64、65および66は周方向に複数形成されていてもよい。
【0056】
ロールシートユニット14をこのようにして構成すると、図35ないし図40に示すように、ロールホルダ33が巻芯25に装着された状態においては、巻芯25の一方にのみ設けられる第1巻芯側凹部57と、第1ホルダ部材34にのみ設けられる第1ホルダ側突部42とが嵌合され、一方、第1巻芯側凹部57が設けられない側の巻芯25の側端部が、巻芯25の幅の如何にかかわらず、第2ホルダ部材35の第2フランジ部46と常に当接されるようになる。そのため、たとえば、タックシート13の種類などの情報を検知するための後述する光センサ62を、巻芯25の筒孔内に進退可能に揺動させるように設ける場合には、ロールシートユニット14における第1巻芯側凹部57が設けられない側に光センサ62を配置することにより、その光センサ62の揺動範囲を短くできたり、あるいは、ロールシートユニット14から引き出されるタックシート13を、そのタックシート13の幅方向に沿ってガイドするためのガイド部材を設けるような場合には、そのガイド部材を、ロールシートユニット14における第1巻芯側凹部57が設けられない側において固定することができるなど、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0057】
さらに、ロールシートユニット14と光センサ62との関係を、図41を参照して詳しく説明する。図41において、この光センサ62は、タックシート13の裏面に形成されるビットパターンを検知するためのものである。このビットパターンには、タックシート13の種類、すなわち、シート幅および厚さ、材質などの情報が与えられており、これをセンサ62で検知してCPUによって判別させることによって、タックシート13のシート幅に応じたキャリッジ28の往復移動範囲を設定したり、また、タックシート13の厚さに応じたカッタ29の突出量を設定したり、あるいは、タックシート13の種類および材質に応じたサーマルヘッド32の発熱素子の駆動条件を設定したり、つまり、そのときに使用されるタックシート13の種類に応じた装置の条件を設定するものである。
【0058】
図41において、この光センサ62は、フレーム12内におけるロールシートユニット14の側方に配設されるセンサユニット68に取り付けられている。このセンサユニット68は、くの字状に屈曲形成された揺動アーム69と、この揺動アーム69の基端部を揺動可能に支持する揺動軸70とを備え、この揺動アーム69の先端部に光センサ62が1対として設けられている。そして、この揺動アーム69が、揺動軸70を支点として、光センサ62がホルダ側窓部65および66、ならびに巻芯側窓部63および64を介してタックシート13の裏面に形成されるビットパターンに対向するように、その巻芯25の筒孔内に挿入される検知位置(図41において仮想線で示される。)と、巻芯25の筒孔内から退避して、一方のフレーム側壁9に沿って位置される退避位置(図41において実線で示される。)とに揺動可能とされている。
【0059】
この図41に示すようなセンサユニット68を備えるカッティングプリンタ11に、図35ないし図40に示すロールシートユニット14を取り付ければ、幅の異なる巻芯25が装着されていても、巻芯25に形成される巻芯側窓部63および64、および第2ホルダ部材35に設けられるホルダ側窓部65および66の位置は、常に一定であり、かつ、第2フランジ部46の近くに配置されるようになる。そのため、揺動アーム69を常に一定の短い揺動範囲で揺動させさえすれば、光センサ62によりビットパターンを検知することができるので、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0060】
また、本発明は、画像形成機構部17またはカッティング機構部16のどちらか一方のみを備えた装置、たとえば、プリンタ装置やカッティング装置などにも適用可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、巻芯に設けられる巻芯側嵌合部と、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の少なくとも一方に設けられるホルダ側嵌合部とが、幅の異なる巻芯に対して嵌合位置がそれぞれ異なるように嵌合されるので、幅の異なる巻芯に対してロールホルダを装着する時にも、1種類のロールホルダで幅の異なる複数種類の巻芯を支持することができる。したがって、シートの幅が異なる毎に、その幅に対応するロールシートユニットをそれぞれ作製する必要がなく、また、ロールホルダに、巻芯の側端部に当接するフランジをシートの幅方向にスライド移動可能に設けるような複雑な構成とする必要もなく、簡易な構成によって、幅の異なるシートを、ロールシートユニットに簡単に装着することができる。
【0062】
また、ホルダ側嵌合部が突部として、また、巻芯側嵌合部が凹部として形成されているので、これら突部と凹部との嵌合によって、幅の異なる巻芯に対してロールホルダを簡単かつ確実に装着することができる。
【0063】
さらに、幅の異なる巻芯に対してロールホルダを装着する時には、突部に形成される各段部が、幅の異なる巻芯の凹部に対してそれぞれ嵌合されるようになるので、幅の異なる巻芯であっても、各段部により確実に位置決めできながら、ロールホルダを簡単に装着することができる。
【0064】
請求項2に記載の発明によれば、ロールホルダが装着される巻芯は、巻芯の幅の如何にかかわらず、巻芯側嵌合部が設けられない側の巻芯の側端部が、ホルダ側嵌合部が設けられない第1ホルダ部材または第2ホルダ部材のいずれか一方と、常に同じ位置において当接されるようになる。そのため、たとえば、シートの種類などの情報を検知するためのセンサを、巻芯の筒孔内に進退可能に揺動させるように設ける場合には、ロールシートユニットにおける巻芯側嵌合部とホルダ側嵌合部とが嵌合されない側にセンサを配置することにより、そのセンサの揺動範囲を短くできたり、あるいは、ロールシートユニットから引き出されるシートを、そのシートの幅方向に沿ってガイドするためのガイド部材を設けるような場合には、そのガイド部材を、ロールシートユニットにおける巻芯側嵌合部とホルダ側嵌合部とが嵌合されない側において固定することができるなど、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0065】
請求項3に記載の発明によれば、ロールホルダが装着される巻芯を、巻芯の幅の如何にかかわらず、第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の間において、常に一定の位置に配置させることができる。そのため、それぞれ幅が異なる巻芯であっても、たとえば、常に第1ホルダ部材および第2ホルダ部材の間の中央に配置させることにより、ロールシートユニットから送り出されるシートの斜行を少なくして、シートの搬送精度を向上させることができる。
【0066】
請求項4に記載の発明によれば、巻芯の両側端部において、一方の側端部には、必ず一方の第1ホルダ部材または第2ホルダ部材のみが取り付け可能となるので、巻芯に対して第1ホルダ部材および第2ホルダ部材を誤って反対に取り付けることを防止でき、装置の損傷や誤作動などを回避することができる。
【0067】
請求項5に記載の発明によれば、電子機器に、幅の異なる巻芯が簡単に装着されたロールシートユニットを備えることができるので、コストの低減を図ることができるとともに、装置の操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の一実施形態としてのカッティングプリンタの要部平面図である。
【図2】図1に示すカッティングプリンタの要部側断面図である。
【図3】図1に示すカッティングプリンタのロールシートユニットの構成を示す一部断面を含む分解正面図である。
【図4】図3に示す第1ホルダ部材の左側面図である。
【図5】図3に示す第1ホルダ部材の正面図である。
【図6】図3に示す第1ホルダ部材の右側面図である。
【図7】図3に示す第2ホルダ部材の左側面図である。
【図8】図3に示す第2ホルダ部材の正面図である。
【図9】図3に示す第2ホルダ部材の右側面図である。
【図10】図3に示すロールホルダに装着される巻芯の左側面図である。
【図11】図10に示す巻芯の正面断面図である。
【図12】図10に示す巻芯より幅の短い巻芯の左側面図である。
【図13】図12に示す巻芯の正面断面図である。
【図14】図12に示す巻芯より幅の短い巻芯の左側面図である。
【図15】図14に示す巻芯の正面断面図である。
【図16】図11に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図17】図16に示すロールシートユニットの正面図である。
【図18】図13に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図19】図18に示すロールシートユニットの正面図である。
【図20】図15に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図21】図20に示すロールシートユニットの正面図である。
【図22】図3に示すロールシートユニットとは異なる態様のロールシートユニットの構成を示す一部断面を含む分解正面図である。
【図23】図22に示す第1ホルダ部材の左側面図である。
【図24】図22に示す第1ホルダ部材の正面図である。
【図25】図22に示す第1ホルダ部材の右側面図である。
【図26】図22に示す第2ホルダ部材の左側面図である。
【図27】図22に示す第2ホルダ部材の正面図である。
【図28】図22に示す第2ホルダ部材の右側面図である。
【図29】図22に示すロールホルダに装着される巻芯の左側面図である。
【図30】図29に示す巻芯の正面断面図である。
【図31】図29に示す巻芯より幅の短い巻芯の左側面図である。
【図32】図31に示す巻芯の正面断面図である。
【図33】図31に示す巻芯より幅の短い巻芯の左側面図である。
【図34】図33に示す巻芯の正面断面図である。
【図35】図30に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図36】図35に示すロールシートユニットの正面図である。
【図37】図32に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図38】図37に示すロールシートユニットの正面図である。
【図39】図34に示す巻芯にロールホルダが装着された状態を示すロールシートユニットの正面断面図である。
【図40】図39に示すロールシートユニットの正面図である。
【図41】ロールシートユニットとセンサユニットとが配置されるカッティングプリンタ内の要部平面図である。
【符号の説明】
11 カッティングプリンタ
13 タックシート
14 ロールシートユニット
15 搬送機構部
16 カッティング機構部
17 画像形成機構部
25 巻芯
33 ロールホルダ
34 第1ホルダ部材
35 第2ホルダ部材
42 第1ホルダ側突部
45a 段部
45b 段部
49 第2ホルダ側突部
52a 段部
52b 段部
52c 段部
55 第3ホルダ側突部
57 第1巻芯側凹部
58 第2巻芯側凹部
59 第3巻芯側凹部
Claims (5)
- シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用され、シートを巻回した状態で支持しているロールシートユニットであって、
このロールシートユニットは、ロールシートが巻回される巻芯と、この巻芯を支持するためのロールホルダとを備え、
前記ロールホルダは、前記巻芯の幅方向における両側端部にそれぞれ配置される第1ホルダ部材および第2ホルダ部材とを備え、前記巻芯の幅方向における少なくとも一方側の側端部には、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の少なくとも一方に嵌まり合う巻芯側嵌合部が設けられるとともに、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の少なくとも一方には、前記巻芯側嵌合部に嵌まり合うホルダ側嵌合部が設けられており、
前記ホルダ側嵌合部は、前記巻芯側嵌合部に向かう突部として形成されるとともに、
前記巻芯側嵌合部は、前記巻芯の内周面に、前記突部を受け入れる凹部として形成され、
前記突部には、その両側壁の間が段階的に短くなるような複数段部が形成され、
前記凹部は、前記巻芯が短くなるに従って、その開口幅が短くなるように形成され、
幅の異なる前記巻芯に対して、それぞれ異なる前記突部が前記凹部に受け入れられることを特徴とする、ロールシートユニット。 - 前記巻芯側嵌合部が、前記巻芯の幅方向における一方側の側端部に設けられており、前記ホルダ側嵌合部が、前記第1ホルダ部材または前記第2ホルダ部材のいずれか一方に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のロールシートユニット。
- 前記巻芯側嵌合部が、前記巻芯の幅方向における両側端部に設けられており、前記ホルダ側嵌合部が、前記第1ホルダ部材および前記第2ホルダ部材の両方に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のロールシートユニット。
- 前記第1ホルダ部材に設けられる前記ホルダ側嵌合部と、前記第2ホルダ部材に設けられる前記ホルダ側嵌合部との形状が互いに異なっており、前記巻芯の幅方向の両側端部に設けられる各前記巻芯側嵌合部の形状が、それぞれの前記ホルダ側嵌合部に嵌まり合うことができるように、互いにその形状が異なっていることを特徴とする、請求項3に記載のロールシートユニット。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のロールシートユニットを備えることを特徴とする、電子機器。
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