JP2733435B2 - 簡易リボンカセットとそれを装着するサーマルプリンタ - Google Patents

簡易リボンカセットとそれを装着するサーマルプリンタ

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JP2733435B2
JP2733435B2 JP30378193A JP30378193A JP2733435B2 JP 2733435 B2 JP2733435 B2 JP 2733435B2 JP 30378193 A JP30378193 A JP 30378193A JP 30378193 A JP30378193 A JP 30378193A JP 2733435 B2 JP2733435 B2 JP 2733435B2
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cassette
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光義 佐藤
政昭 ▲吉▼川
英弥 山司
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、簡易リボンカセット
と、それを装着した状態でそこから繰り出される熱転写
リボンと、別に供給される用紙(ラベル紙やタグ紙)とを
ライン型のサーマルヘッドとプラテンローラの間で狭持
してその用紙に印字をするサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンタに使用するリボ
ンカセットは、例えば特開昭63−28679号公報
記載されているように、カセットケース内に収納された
熱転写リボン(以下単にリボンとも云う)が交換できな
いようになっている使い捨てタイプのものや、カセット
ケース内に収められたリボンが全て使用済みとなった段
階で取り出して、それを新たな取替用リボンに交換する
ことができるようになっている交換式のリボンカセット
が知られている。
【0003】前者のようなタイプのものは、例えば特開
昭63−28679号公報に記載されているようなロッ
ク機構を利用して、リボンカセットをサーマルプリンタ
に固定するのが一般的であり、そのロック機構は、2本
の軸を装置の固定部に間隔を置いて平行させて回転自在
に設け、そのそれぞれ一端側に歯付プーリを固設し、そ
のプーリ間に張装した歯付ベルトにより2本の軸を連動
するようになっていて、その一方の軸の歯付プーリの外
側に操作レバーが固定されている。
【0004】そして、その操作レバーを固定した軸の歯
付プーリと反対側の端部にカムが、また他方の軸の歯付
プーリと反対側の端部にロック部材がそれぞれ固定され
ていて、操作レバーを反時計回り方向に回動させると、
その操作レバーを固定した軸が回動して、その回転力が
2本の軸間に張装されている歯付ベルトを介してもう一
方の軸に伝達されて、ロック部材がロックを解除する位
置まで移動するようになっている。
【0005】その状態で、リボンカセット(カートリッ
ジ)を装置に装着した後、操作レバーを今度は逆の時計
回り方向に回動させると、そのロック部材に対応させて
リボンカセットに形成されている係合用の突起間にその
ロック部材が係合するため、リボンカセットがロックさ
れる。
【0006】また、後者のような交換式のリボンカセッ
トでは、一般的にカセットケース内に専用の取替用リボ
ンを装着するのが普通であり、このようなタイプのもの
ではリボンを交換する際に、リボンカセットを一度サー
マルプリンタから取り外してからカセットケース内のリ
ボンを交換するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ような使い捨てタイプのリボンカセットは、予備のリボ
ンカセットを用意しておけばスピーディなリボンの交換
ができるが、まだほとんど消耗していない状態で充分に
再使用が可能なカセットケースの部分までもリボンがな
くなる度に使い捨てにするため、資源の節約,環境破壊
といった面で好ましくなかった。
【0008】また、リボンカセットの固定に、上述した
ような複雑なロック機構を使用しているため、その部分
の構成が複雑になると共にコストアップにもなってしま
うという問題点があった。
【0009】一方、後者の取替用リボンをカセットケー
ス内に装着するタイプのものでは、特別スピーディなリ
ボン交換を必要としないユーザの場合であっても、リボ
ンを交換する際にリボンカセットをサーマルプリンタか
ら一度取り外す必要があったので、その作業が面倒であ
るという問題点があった。
【0010】また、このようなタイプのリボンカセット
は、取替用リボンが特殊なものであることが多く、それ
をすぐに入手することができなかったり、それが高価で
あったりもした。
【0011】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、リボンカセットのカセットケースをリボン
が無くなる度に廃棄して資源を無駄にするようなことな
しに、簡単に入手できる汎用の取替用リボンを使用する
ことができ、そのリボン交換時にはその都度リボンカセ
ットをプリンタから取り外さなくても取替用リボンを装
着できるようにすることを目的とする。
【0012】また、サーマルプリンタに装着したリボン
カセットを保持する機構を簡単にしても、リボンカセッ
トが脱落したりしないようにすることも目的とする。さ
らに、リボンカセットをサーマルプリンタに装着する際
に、その位置決めが簡単にできるようにすることも目的
とする。また、取替用リボンの交換をできるだけ簡単に
短時間で行えるようにし、そのリボンの交換時に用紙等
を汚す恐れがないようにすることも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような簡易リボンカセットにお
いて、2枚のリボンカセット側板を支持部材により一定
の間隔で固定してなり、その2枚のリボンカセット側板
の互いに対向する位置に一端側をそれぞれ開放した2組
の軸受溝を形成し、その対向する各軸受溝に熱転写リボ
ンを繰り出すリボン供給軸とその熱転写リボンを巻き取
るリボン巻取軸の両端部をそれぞれ嵌入させ回転自在に
保持すると共に、ガイド孔を有する2本のガイドシャフ
ト案内部材の各端部を各リボンカセット側板にその各ガ
イド孔の両端をそれぞれ開口させて固定することにより
そのガイドシャフト案内部材を2枚のリボンカセット側
板間に互いに平行に配設し、上記リボン供給軸とリボン
巻取軸の少なくとも同一側の各端部に駆動力伝達用の嵌
合部を設けたものである。
【0014】また、上記簡易リボンカセットにおいて、
リボンカセット側板の少なくとも装着時にプリンタ本体
側板に対向する面を磁性材料で形成するとよい。さら
に、上記簡易リボンカセットにおいて、上記2本のガイ
ドシャフト案内部材が、各リボンカセット側板上のリボ
ン供給軸とリボン巻取軸の各軸心を結ぶ直線の垂直2等
分線の近辺で上記直線を跨ぐ両側に各端部がそれぞれ固
定されているようにするとよい。
【0015】また、上記のいずれかの簡易リボンカセッ
トにおいて、リボン供給軸とリボン巻取軸の各嵌合部
が、各軸の周方向に沿って交互に形成された凹部と凸部
を有しているようにするとよい。
【0016】さらに、2本のガイドシャフト案内部材
が、上記垂直2等分線の近辺で上記直線を跨ぐ両側に各
端部がそれぞれ固定されている簡易リボンカセットにお
いて、そのリボン供給軸とリボン巻取軸がそれぞれ両端
部に駆動力伝達用の嵌合部が設けられており、2枚のリ
ボンカセット側板がそれぞれ上記垂直2等分線に対して
対称な形状に形成されているようにするとよい。
【0017】また、上記いずれかの簡易リボンカセット
において、2枚のリボンカセット側板の互いに対応する
位置に、リボン供給軸とリボン巻取軸の両端部をそれぞ
れ一時的に保持するための軸仮置溝と、装着されるサー
マルプリンタの部品を干渉することなく受け入れ可能に
する凹部と、リボン供給軸とリボン巻取軸の間に張装さ
れた熱転写リボンが上向きになる状態で平面上に載置さ
れたときにそのリボンカセット側板を転倒せずに載置可
能にする平面部とを形成するとよい。
【0018】さらに、上記いずれかの簡易リボンカセッ
トを装着し、リボン供給軸側から繰り出される熱転写リ
ボンと、用紙とを、ライン型のサーマルヘッドとプラテ
ンローラの間で狭持して上記用紙に印字するサーマルプ
リンタを、プリンタ本体側板の上記簡易リボンカセット
の各ガイドシャフト案内部材に対応する位置に、そのガ
イドシャフト案内部材の各ガイド孔にそれぞれ嵌入可能
なガイドシャフトを設け、上記簡易リボンカセットのリ
ボン供給軸とリボン巻取軸に対応させてプリンタ本体側
板に、上記各嵌合部とそれぞれ相対回転不能に嵌合する
供給軸回転部材と巻取軸回転部材とを設けて構成すると
よい。
【0019】また、上記のリボンカセット側板のプリン
タ本体側板に対向する面を磁性材料で形成した簡易リボ
ンカセットを装着し、リボン供給軸側から繰り出される
熱転写リボンと、用紙とを、ライン型のサーマルヘッド
とプラテンローラの間で狭持して上記用紙に印字するサ
ーマルプリンタを、プリンタ本体側板の上記簡易リボン
カセットの各ガイドシャフト案内部材に対応する位置
に、そのガイドシャフト案内部材の各ガイド孔にそれぞ
れ嵌入可能なガイドシャフトを設け、上記簡易リボンカ
セットのリボン供給軸とリボン巻取軸に対応させてプリ
ンタ本体側板に、上記各嵌合部とそれぞれ相対回転不能
に嵌合する供給軸回転部材と巻取軸回転部材とを設け、
上記磁性材料で形成されたリボンカセット側板に対応さ
せてプリンタ本体側板にマグネットを取付けて構成する
とよい。
【0020】さらに、上記いずれかのサーマルプリンタ
において、2本のガイドシャフトが、各嵌合部と各回転
部材との嵌合が解けてリボン供給軸とリボン巻取軸とが
取外し可能になる位置まで簡易リボンカセットをプリン
タ本体側板から離れる方向に移動させても、ガイドシャ
フト案内部材を脱落させずに保持し得る長さに形成され
ているようにするとよい。そして、その2本のガイドシ
ャフトは、それらが異なる長さに形成されていると効果
的である。
【0021】
【作用】このように構成した簡易リボンカセットによれ
ば、熱転写リボンが全て使用された時には、簡易リボン
カセットをリボン供給軸とリボン巻取軸のそれぞれ端部
に設けられている駆動力伝達用の各嵌合部とサーマルプ
リンタ側の供給軸回転部材及び巻取軸回転部材との嵌合
が解ける位置まで移動させれば、リボン供給軸とリボン
巻取軸をそれぞれ一端側が開放され各軸受溝から簡単に
取り出すことができるので、リボン供給軸に汎用の取替
用リボンを新たに装着し、それを再びリボンカセット側
板の軸受溝に嵌入させるだけで引き続き使用できる状態
になる。
【0022】そして、その簡易リボンカセットを装着す
るサーマルプリンタを、前述したように2本のガイドシ
ャフトを、簡易リボンカセットのリボン供給軸とリボン
巻取軸の各嵌合部と供給軸回転部材及び巻取軸回転部材
とのそれぞれの嵌合が解けてそれらの各軸が軸受溝から
取外し可能になる位置まで簡易リボンカセットを移動さ
せてもガイドシャフト案内部材を脱落させずに保持し得
る長さに形成すれば、リボン供給軸とリボン巻取軸をリ
ボンカセット側板から取り外す際に、簡易リボンカセッ
トをサーマルプリンタから完全に取り外さなくても、ガ
イドシャフト案内部材にガイドシャフトを一部挿入した
状態のまま行うことができる。
【0023】さらに、その2本のガイドシャフトを異な
る長さにすれば、簡易リボンカセットをサーマルプリン
タから取外した後にそれを再び装着する際には、最初に
長い方のガイドシャフトを簡易リボンカセット側のガイ
ドシャフト案内部材に挿入し、その後で短い方のガイド
シャフトを挿入すればよいので、位置合わせが容易にな
る。
【0024】また、簡易リボンカセットのリボンカセッ
ト側板のプリンタ本体側板に対向する面を磁性材料で形
成し、そのリボンカセット側板に対応させてサーマルプ
リンタのプリンタ本体側板にマグネットを取り付けれ
ば、簡易リボンカセットをプリンタ本体側板側に装着し
ていくと、リボンカセット側板がマグネットに近づくと
それが磁力によってマグネットに吸着されて固定保持さ
れるので、複雑なロック機構等を設けることなしに簡易
リボンカセットをプリンタ本体側板に簡単に固定するこ
とができる。
【0025】さらに、2本のガイドシャフト案内部材
が、各リボンカセット側板上のリボン供給軸とリボン巻
取軸の各軸心を結ぶ直線の垂直2等分線の近辺で上記直
線を跨ぐ両側に各端部がそれぞれ固定されているように
すれば、簡易リボンカセットをプリンタ本体側板へ取り
付ける際に、リボン供給軸とリボン巻取軸の各軸心を結
ぶ直線の垂直2等分線を跨ぐ両側に2本のガイドシャフ
ト案内部材があるので、その2本のガイドシャフト案内
部材をプリンタ本体側板側のガイドシャフトの位置に容
易に位置決めして簡単に嵌入させることができる。
【0026】また、リボン供給軸とリボン巻取軸の各嵌
合部が、各軸の周方向に沿って交互に形成された凹部と
凸部を有しているようにすれば、それらの嵌合部を対応
するサーマルプリンタ側の駆動用の供給軸回転部材及び
巻取軸回転部材にそれぞれ嵌合させることにより、ギヤ
同志の噛み合い嵌合の場合のように位置精度が悪い時に
噛み合いがきつくなったり、緩くなったり、あるいは歯
こぼれや競り合いを起したりするようなことがないの
で、リボン供給軸とリボン巻取軸に回転力がスムーズに
伝達される。
【0027】さらに、2枚のリボンカセット側板がそれ
ぞれ上記垂直2等分線に対して対称な形状に形成されて
いるようにすれば、リボン供給軸及びリボン巻取軸をリ
ボン供給軸側からリボン巻取軸側に熱転写リボンを引き
出せる配廻し方向にだけ気を付けて装着すれば、2組の
軸受溝のいずれの側にそれらの軸を装着してもよいので
操作性が更に増す。
【0028】そして、使用する熱転写リボンに、数回に
渡って繰り返しパス印字が可能なリボン(マルチパス熱
転写リボン)を使用する場合には、リボン供給軸側のリ
ボンが全てリボン巻取軸側に巻き取られた時に、それら
の軸をリボンカセット側板に装着した状態のまま簡易リ
ボンカセットをサーマルプリンタから一度取り外して、
それを180゜回転させてリボン供給軸とリボン巻取軸
とが入れ換わる位置にして装着し直せば、それまでリボ
ン巻取軸側であったものが今度はリボン供給軸側になる
ので、そのまま直ぐに再度使用することができる。
【0029】また、2枚のリボンカセット側板に、上述
した軸仮置溝と凹部と平面部とを形成すれば、リボンの
セット時及び交換時にリボン供給軸及びリボン巻取軸を
その軸仮置溝に一時的に置くことができるので作業性が
よくなり、凹部にはサーマルプリンタのプラテンローラ
への加圧が解除されたサーマルヘッド等を収納すること
ができるので、簡易リボンカセットのサーマルプリンタ
への装着及び取り外しが容易になり、上記平面部でリボ
ンカセット側板を載置させたときにはリボン供給軸とリ
ボン巻取軸の間に張装されたリボンが上方に位置するよ
うになるので、リボン交換などの際に用紙等をリボンで
汚す恐れが少なくなる。
【0030】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す簡易
リボンカセットとそれを装着するサーマルプリンタの一
部を示す斜視図、図2はその簡易リボンカセットを装着
したサーマルプリンタを示す概略構成図である。
【0031】図2に示すサーマルプリンタ1は、ロール
軸19にロール状に巻かれて回転自在に保持された用紙
であるロール紙20(それ以外につづら折りの用紙であ
ってもよい)を、サーマルヘッド21でプリンタ本体の
所定の位置に装着された簡易リボンカセット2のリボン
供給軸13側から繰り出されてリボン巻取軸14によっ
巻き取られる熱転写リボン12(以下リボン12と略
称する)を介してプラテンローラ22に押し付けて挾持
し、そのサーマルヘッド21を発熱させて印字を行う。
【0032】そのサーマルヘッド21は、印字品質を高
めるためプラテンローラ22に対する用紙搬送方向の位
置決めが正確に行われるようになっており、それは高い
位置精度が保てる保持機構によって保持されることによ
り行われている。
【0033】その保持機構は、サーマルヘッド21を一
体に固定したヘッドプレート62の後部を、そこに固定
した支軸61をヘッドフレーム63に形成したU字状の
横溝内に嵌入させることによって揺動可能に保持し、そ
のヘッドプレート62の前部を一端がヘッドフレーム6
3に固定された板バネ64の自由端側でプラテンローラ
22側に押圧している。
【0034】ヘッドフレーム63は、このサーマルプリ
ンタ1の固定部に固定された支持板70に、後端下部が
支点軸69によって矢示E方向に回動可能に支持されて
おり、それが上面に取り付けた引張りスプリング60に
より図2で常時時計回り方向に回動付勢されて、加圧解
除レバー65によって回動される押圧カム66に上面が
接するようになっている。
【0035】したがって、加圧解除レバー65を水平状
態に近い位置から図示の位置まで起すと、ヘッドフレー
ム63が支点軸69を中心にして同図で反時計回り方向
に回動し、それによって揺動自在なヘッドプレート62
が板バネ64により押し下げられ、その際に板バネ64
からの押圧力が図示のように斜めにヘッドプレート62
の加圧部に作用することによって、ヘッドプレート62
がサーマルヘッド22と一緒に下方に押し下げられると
共に、図で左方の前方へも移動する。
【0036】そのため、ヘッドプレート突き当て部62
aがプラテンローラ22の軸67と中心を共有する軸受
71の外周面に当接して、サーマルヘッド22のプラテ
ンローラ22に対する用紙搬送方向(図2で左右方向)
の位置決めがなされ、その状態でサーマルヘッド21が
所定の加圧力でプラテンローラ22に加圧される。
【0037】一方、サーマルプリンタ1に装着される簡
易リボンカセット2は、図1に示すように2枚のリボン
カセット側板4,5を支持部材である4個のステー6
A,6B,6C,6Dにより一定の間隔で固定してな
り、その2枚のリボンカセット側板4,5の互いに対向
する位置に一端側をそれぞれ開放した2組のU字状の軸
受溝4a,4b及び5a,5bを形成している。
【0038】そして、その対向する軸受溝4aと5aで
リボン12(図2を参照)を繰り出すリボン供給軸13
を、軸受溝4bと5bでそのリボン12を巻き取るリボ
ン巻取軸14の両端部をそれぞれ嵌入させると共にそれ
を回転自在に保持している。
【0039】そのリボンカセット側板4,5のそれぞれ
内側の各軸受溝4a,4b,5a,5bに近接した位置
には、くの字状に折り曲げた板バネ41をそれぞれ配設
し、リボン供給軸13及びリボン巻取軸14をその各軸
受溝に挿入させた際に、それらの各軸の両側に設けられ
ている各軸受31が板バネ41を押し退けてその各軸受
溝内の所定の位置まで押入し、その状態でそれらの各軸
受31が各板バネ41によって押え付けられることによ
って、適度のクリック感を持って保持されるようにして
いる。
【0040】また、ガイド孔26aを有するガイドシャ
フト案内部材26と、ガイド孔27aを有するガイドシ
ャフト案内部材27のそれぞれパイプ状の各端部を、各
リボンカセット側板4,5にその各ガイド孔26a,2
7aの両端をそれぞれ開口させて固定することにより、
そのガイドシャフト案内部材26,27を2枚のリボン
カセット側板4,5間に互いに平行に配設している。
【0041】そのガイドシャフト案内部材26,27
は、それぞれ両端部に図3に示すような段付部26b,
27bを形成しており、ガイドシャフト案内部材26は
その両側の段付部26b,26bを、それらの外径に対
応させてリボンカセット側板4,5にそれぞれ形成した
各孔内に図1に示すように嵌入させて固定している。
【0042】また、ガイドシャフト案内部材27は、図
4に示すようにその両側の各段付部27bが、ステー6
Bの両側の折り曲げ部に形成した各受入孔6aと、リボ
ンカセット側板4,5にそれぞれ形成した各受入孔4
g,5g内に嵌入されている。その各受入孔6aは、孔
幅L3 がガイドシャフト案内部材27の段付部27bの
外径D3 よりも広く、太径部の外径D5 よりも狭く形成
されている。
【0043】また、受入孔4g,5gは、上下方向を長
手側とする長孔であり、その短手側の孔幅L4 を、ガイ
ドシャフト案内部材27の段付部27b(外径D3 )を
ガタなく嵌入させる程度に形成し、長手側の孔幅Lをそ
の短手側の孔幅L4 よりも広くしている。
【0044】したがって、ガイドシャフト案内部材27
は、その両側の各段付部27bが、リボンカセット側板
4,5の各受入孔4g,5g内を孔幅Lと外径D3 との
差だけ、図4で上下方向に対して移動可能であり、それ
によってサーマルプリンタ側のガイドシャフト37(図
1),38との位置ずれを吸収できるようになってい
る。
【0045】リボンカセット側板4,5は、全体が鉄板
等の磁性材料で形成されているため、簡易リボンカセッ
ト2をサーマルプリンタ1へ装着した時に、そのリボン
カセット側板4及び5(詳しい説明は後述するが180
°反転させていずれの側からも装着できるようになって
いる)のプリンタ本体側板36に対向する面が、磁性材
料で形成された面となる。
【0046】また、この簡易リボンカセット2は、図5
に示すように2本のガイドシャフト案内部材26,27
が、各リボンカセット側板4,5上の所定の位置に挿着
されたリボン供給軸13とリボン巻取軸14の各軸心を
結ぶ直線L1(以下リボン軸直線L1と呼ぶ)の垂直2等
分線L2 の近辺(この実施例ではL2 上)でリボン軸直
線L1 を跨ぐ両側(上下)に各端部がそれぞれ固定されて
いる。そして、その2枚のリボンカセット側板4,5
が、それぞれ上記垂直2等分線L2 に対して対称な形状
に形成されている。
【0047】さらに、その2枚のリボンカセット側板
4,5は、その互いに対応する位置にリボン供給軸13
とリボン巻取軸14の両端部をそれぞれ一時的に保持す
るための軸仮置溝4c,5cと4d,5dとを上部両端
に形成し、下部中央には簡易リボンカセット2のサーマ
ルプリンタ1への装着状態で、図23に示すように、図
2で説明したプラテンローラ22への加圧が解除された
サーマルヘッド21やその他のサーマルヘッドの関連機
構等のサーマルプリンタ1の部品を干渉することなく受
け入れる凹部4e,5eを形成している。
【0048】また、その両側のリボンカセット側板4,
5の上面中央には、簡易リボンカセット2全体を逆さに
してリボン12が上向きになる状態で平面上に載置した
ときに、そのリボンカセット側板4,5を転倒させずに
平面上に載置可能にする平面部4f,5fをそれぞれ形
成している。
【0049】そのリボンカセット側板4,5のそれぞれ
凹部4e,5eによって左右に分けられた各脚部の下端
部には、図1に示すようにリボンガイドシャフト29
A,29Bをそれぞれ小軸受28によって、その側板間
に回転自在に支持している。そのリボンガイドシャフト
29A,29Bは、図2に示すようにリボン供給軸13
側から繰り出されてリボン巻取軸14により巻き取られ
るリボン12を張架してそれをガイドする役割を果た
す。
【0050】リボン供給軸13及びリボン巻取軸14
は、容易に入手することができる汎用リボンの巻芯とな
るものであり、そのリボン供給軸13とリボン巻取軸1
4は、図1に示すように同一形状をしている。そのリボ
ン供給軸13とリボン巻取軸14は、それぞれ両端部に
駆動力伝達用の嵌合部33を設けている。そして、その
各嵌合部33が、図6に示すように各軸の周方向に沿っ
て交互に形成された複数の凹部33aと凸部33bを有
している(図9も参照)。
【0051】そのリボン供給軸13及びリボン巻取軸1
4は、角柱状の支持軸24の両端を一定長さだけ円柱状
に切削して円柱部24a,24a(図6で奥側は見えな
い)を形成し、そこに軸受31をそれぞれ相対回転可能
に嵌入させ、その各軸受31の外側に、後述するサーマ
ルプリンタ1の駆動軸に固定された供給軸回転部材32
及び巻取軸回転部材34(共に図1を参照)と嵌合可能
な嵌合部33をそれぞれ圧入により一体に固設してい
る。
【0052】また、角柱状の支持軸24の対応する2面
(図6で上面と下面)に、後述する汎用リボンを挿着す
るためのそれぞれの円柱状のリボンコア10や巻取コア
11(図8を参照)を嵌入させるための二枚のガイド板
23,23を固定し、その各ガイド板23の長手方向の
一端両側縁に突起23a,23bをそれぞれ形成して、
それがリボンコア10や巻取コア11を挿着させた際に
ストッパとして機能するようにしている。
【0053】このリボン供給軸13及びリボン巻取軸1
4は、図7に示すように支持軸24の軸心Oを中心とし
て上下のガイド板23,23の各突起23a,23bを
除く各端縁23c,23d,23e,23fを通る円の
直径D1 (コア挿入部の径となる)を、図8に示す市販さ
れている汎用の標準的なリボンコア10及び巻取コア1
1の内径D2 よりも若干大きく形成することにより、常
に挿着したリボンコア10や巻取コア11がリボン供給
軸13やリボン巻取軸14のガイド板23,23の各端
縁23c,23d,23e,23fにそれぞれ圧接し、
そのリボン供給軸13やリボン巻取軸14を回転させた
ときにリボンコア10や巻取コア11がそれらの軸に対
して空回りすることなく確実に回転するようにしてい
る。
【0054】なお、リボン供給軸13及びリボン巻取軸
14の上記直径D1 がリボンコア10及び巻取コア11
の内径D2 より若干大きかった場合でも、そのリボンコ
ア10及び巻取コア11(一般的に厚紙で作られた紙
管)は上記各軸への挿着時には、それらを挿入させる部
分が2枚の平行に配置された板状のガイド板23,23
であるため、リボンコア10や巻取コア11の内径D2
が若干変形(真円でなくなる)することによってそこに
確実に挿着される。
【0055】また、リボン供給軸13及びリボン巻取軸
14の上下2枚の各ガイド板23は、それぞれリボンコ
ア10及び巻取コア11の挿入側を先端側が若干幅狭に
なるようなテーパを付けておけば、それらのコアを挿入
する際の作業性がより向上する。
【0056】一方、その簡易リボンカセット2を装着す
るサーマルプリンタ1は、図1に示すようにプリンタ本
体側板36の簡易リボンカセット2の各ガイドシャフト
案内部材26,27に対応する位置に、そのガイドシャ
フト案内部材26,27の各ガイド孔26a,27aに
それぞれ嵌入可能なガイドシャフト37,38を固定し
ている。
【0057】そのガイドシャフト37と38は、リボン
供給軸13の嵌合部33と供給軸回転部材32及びリボ
ン巻取軸14の嵌合部33と巻取軸回転部材34との嵌
合がそれぞれ解けて、リボン供給軸13とリボン巻取軸
14とが取外し可能になる位置まで簡易リボンカセット
2をプリンタ本体側板36から離れる図10で右方向に
移動させても、ガイドシャフト案内部材26,27を脱
落させずに保持し得る長さに形成されており、それらは
互いに異なる長さ(差δ)に形成されている。
【0058】また、簡易リボンカセット2のリボン供給
軸13とリボン巻取軸14に対応させてプリンタ本体側
板36に、それらの軸の両端部に固定された各嵌合部3
3とそれぞれ相対回転不能に嵌合し、図示しない駆動源
によって回転される供給軸回転部材32と巻取軸回転部
材34(図1)とを回転自在に設けている。
【0059】さらに、そのプリンタ本体側板36に、前
述した磁性材料で形成されたリボンカセット側板4,5
に対応させて、例えば3個のマグネット39(図2にそ
の各配設位置を図示している)を、簡易リボンカセット
2の装着時における位置決めを行うストッパとしても機
能する磁性体からなるマグネットホルダ43を介して固
定している。なお、マグネット39の配設位置及び個数
は、簡易リボンカセット2の大きさ,装着状態での安定
性,重さ等を考慮して適宜決定する。
【0060】供給軸回転部材32と巻取軸回転部材34
は同一形状をしており、図9に示すように円筒部材30
に2本のピン35,35を径方向に互いに対向させて内
側に向けて突設したものであり、それがリボン供給軸1
3及びリボン巻取軸14の各嵌合部33に周方向に沿っ
て交互に複数形成されている凹部33aの対向する2個
所に同時に係合するようになっている。
【0061】したがって、簡易リボンカセット2を図2
に示すサーマルプリンタ1の所定の位置に装着すると、
図1に示すリボン供給軸13及びリボン巻取軸14のプ
リンタ本体側板36に面する側の図9に示した各嵌合部
33が、異なる2個所の凹部33a,33aにサーマル
プリンタ1側の供給軸回転部材32及び巻取軸回転部材
34のそれぞれ2本のピン35,35が同時に嵌入し
て、それらが互いに嵌合する。
【0062】そのため、図1に示したリボン巻取軸14
にサーマルプリンタ1の巻取軸回転部材34から回転力
が伝達され、リボン巻取軸14がリボン12を巻き取る
方向(図2の矢示A方向)に回転すると共に、リボン供
給軸13にもサーマルプリンタ1のもう一方の供給軸回
転部材32からリボン繰り出し側と逆方向(図2の矢示
B方向)の回転付勢力が伝達され、リボン供給軸13か
らリボン12にそれを巻き戻さない程度の弱いテンショ
ンが与えられるため、その繰り出されるリボン12にた
るみが生じない。
【0063】なお、リボン供給軸13及びリボン巻取軸
14の各嵌合部33における凹部33a及び凸部33b
は、その先端側にテーパを付けるようにすれば、そこに
サーマルプリンタ1側の供給軸回転部材32及び巻取軸
回転部材34の各ピン35を嵌合させる際に、その嵌合
を容易にできる。
【0064】また、図9に示した例に変えて、供給軸回
転部材32及び巻取軸回転部材34にピン35を設けず
に、嵌合部33の複数の凸部33bを同時に嵌入させる
複数の凹部を各凸部33bに対応させて形成するように
しても、同様にサーマルプリンタ1側からの回転力を各
嵌合部33側に伝達することができる。
【0065】さらに、このサーマルプリンタ1の簡易リ
ボンカセット2へ回転力を伝達する供給軸回転部材32
と巻取軸回転部材34は、図10に示したようにプリン
タ本体側板36からの突出量が非常に小さい。
【0066】このサーマルプリンタ1と簡易リボンカセ
ット2は、図11に示すように簡易リボンカセット2
を、2本のガイドシャフト37,38にガイドシャフト
案内部材26,27の各ガイド孔26a,27aを嵌入
させて、リボンカセット側板4をプリンタ本体側板36
に近づけていくと、ある距離まで近づいた時にリボンカ
セット側板4がマグネット39に吸引され、各マグネッ
トホルダ43にリボンカセット側板4が当接する図示の
位置で固定される。
【0067】その際に衝突音がするため、ロック機構を
設けている場合の装着完了時に得られるクリック感と同
様な感触を得ることができる。このように、サーマルプ
リンタ1の各ガイドシャフト37,38は、そこにガイ
ドシャフト案内部材26,27をそれぞれ嵌入させるこ
とにより、簡易リボンカセット2をサーマルプリンタ1
の所定の位置にセットするためのガイドとしての役割を
果す。
【0068】なお、この実施例によるサーマルプリンタ
1と簡易リボンカセット2は、リボンカセット側板4又
は5を、サーマルプリンタ1側の基準面となるプリンタ
本体側板36に、図11に示したように平行させた状態
で固定(マグネット39による保持)できるので、その
間の位置精度を高めることができるためリボン12をサ
ーマルヘッド21及びプラテンローラ22に対して斜め
送りすることなしに高い精度で確実に繰り出すことがで
きる。
【0069】次に、簡易リボンカセット2に市販の取替
用リボンを挿着し、それをサーマルプリンタ1の所定の
位置に装着する手順を図12以降を参照しながら説明す
る。図12は簡易リボンカセットにリボンをセットする
際の配廻しを説明するための概略図、図13はリボンの
インク面が内側のタイプの場合におけるリボンの配廻し
を説明するための概略図、図14はリボンが巻き付けら
れたリボンコアをリボン供給軸に挿入する方法を説明す
るための斜視図、図15は同じく巻取コアをリボン巻取
軸に挿入する方法を説明するための斜視図である。
【0070】図14に示すように、リボン12が巻き付
けられたリボンコア10をリボン供給軸13に挿着する
には、そのリボン12が巻かれたリボンコア10を、リ
ボン供給軸13に突起23a,23bと反対側より上下
のガイド板23,23が、そのコア内に入り込むように
押し込む。
【0071】そして、そのリボンコア10を、図14で
奥側の端部が突起23a,23bにそれぞれ当接する位
置まで押し込むと、図16に示すようにリボンコア10
のリボン供給軸13へのセットが完了する。
【0072】同様に、巻取コア11をリボン巻取軸14
に挿着するには、図15に示すように巻取コア11をリ
ボン巻取軸14に突起23a,23bと反対側より上下
のガイド板23,23が、そのコア内に入り込むように
して、奥側の端部が突起23a,23bにそれぞれ当接
する位置まで押し込むと、図17に示すように巻取コア
11のリボン巻取軸14へのセットが完了する。
【0073】なお、説明の都合上リボン供給軸13とリ
ボン巻取軸14とを分けているが、これらは前述したよ
うに同一形状であるため、そのどちら側にリボンコア1
0あるいは巻取コア11を挿着してもかまわない。
【0074】また、リボン12が巻き付けられたリボン
コア10をリボン供給軸13へ挿着する際には、その挿
着方向はリボン12が、図12に(a)又は(b)に示した
いずれの向きであってもそれを気にせずに挿着してよ
い。そのセットを終えたリボン供給軸13とリボン巻取
軸14の簡易リボンカセット2への挿着は、図18乃至
図20に示す手順によって行う。
【0075】まず、図18に示すように、リボン供給軸
13の両側の軸受31,31の部分を、リボンカセット
側板4,5の軸受溝4a,5aにそれぞれ挿入し、さら
にリボン巻取軸14の両側の軸受31,31の部分を軸
仮置溝4d,5dに置く。
【0076】この際、リボン供給軸13は、その供給側
から繰り出したリボン12がリボン巻取軸14によって
巻き取られる図18に示した配廻し方向になるように、
図12の(a)に示したリボン12の巻き方向になるよ
うに注意し、図12の(b)に示した巻き方向である場
合には、それを180゜反転させて配廻し方向を正規の
向き(図12の(a)の状態)に正す。
【0077】次に、図19に示すように、リボン供給軸
13側から繰り出したリボン12をリボンカセット側板
4,5の下部に設けられているリボンガイドシャフト2
9A,29Bのそれぞれ下側を引き回し、そのリボン1
2の先端をリボン巻取軸14に挿着している巻取コア1
1の外周面に、例えばテープ等で貼り付ける。
【0078】この際、その配廻し方向に気を付けて、図
12の(c)に示した向きにならないように注意し、正
規の配廻し方向である図12の(d)の状態となるよう
にする。
【0079】その後、図20に示すように、その軸仮置
溝4d,5dに置かれているリボン巻取軸14を、リボ
ンカセット側板4,5の軸受溝4b,5bに挿入すれ
ば、簡易リボンカセット2へのリボン12の装着が完了
する。
【0080】なお、図12ではリボン12のインク面1
2aが外側のタイプについて説明したが、図13に示す
ようにリボン12のインク面12aが内側のタイプの場
合には簡易リボンカセット2にシャフト50,50を設
けておき、リボン供給軸13,リボン巻取軸14の回転
方向をインク面12aが外側のタイプの時と反対にする
ことで対応可能となる。
【0081】また、リボン供給軸13,リボン巻取軸1
4の簡易リボンカセット2へのセットに際して、その配
廻し方向に気を付けることは前述した場合と同様であ
る。
【0082】このリボンをセットした簡易リボンカセッ
ト2は、前述したようにリボン供給軸13とリボン巻取
軸14の間に張装されたリボン12が、図21に示すよ
うに上向きになる状態で平面上に載置されたときに、リ
ボンカセット側板4,5を転倒せずに載置可能にする平
面部4f,5fとを形成しているので、その平面部4
f,5fでリボンカセット側板4,5を載置させたとき
には、そのリボン供給軸13とリボン巻取軸14の間に
張装されたリボン12が上方に位置するようになるの
で、リボンの交換時などの際に用紙等をリボンで汚すこ
とがない。
【0083】このように、この簡易リボンカセット2
は、簡単に入手することができる汎用の交換用リボン
(紙管であるコアに巻かれたリボン)を、簡単に挿着す
ることができる。
【0084】そして、そのリボン12をセットした簡易
リボンカセット2をサーマルプリンタ1に装着するに
は、まず図22(他の説明にも使用するためリボンが全
てリボン巻取軸14に巻き取られた状態で図示してあ
る)に示すように加圧解除レバー65をサーマルヘッド
21のプラテンローラ22に対する加圧を解除する位置
まで回動操作する。
【0085】そうすることによって、サーマルヘッド2
1とそれに関連する機構部分をリボンカセット側板4,
5の凹部4e,5e内に退避させ、その状態で図10に
示すように簡易リボンカセット2のガイドシャフト案内
部材26,27の各ガイド孔26a,27aが、プリン
タ本体側板36に支持されている2本のガイドシャフト
37,38に嵌入するように挿入する。
【0086】その際、簡易リボンカセット2は、図5で
説明したように2本のガイドシャフト案内部材26,2
7の位置を、各リボンカセット側板4,5上のリボン供
給軸13とリボン巻取軸14の各軸心を結ぶリボン軸直
線L1 の垂直2等分線L2 の近辺でリボン軸直線L1 を
跨ぐ両側に各端部がそれぞれ位置するようにしているの
で、簡易リボンカセット2をサーマルプリンタ1に装着
する際に、リボン供給軸13とリボン巻取軸14の各軸
心を結ぶリボン軸直線L1 を跨ぐ両側に2本のガイドシ
ャフト案内部材26,27があることを予め頭に入れて
おいて、その位置を2本のガイドシャフト37,38に
合わせるようにすれば、簡易リボンカセット2の装着時
における位置決めを容易に短時間で行うことができる。
【0087】また、この実施例では、前述したように2
本のガイドシャフト37,38の長さを、ガイドシャフ
ト37の方がδだけ長くしてあるので(逆であってもよ
い)、それら各ガイドシャフト37,38にガイドシャ
フト案内部材26,27を挿入させる際に、その二箇所
を同時に位置合わせすることなしに、一箇所ずつ位置合
わせすればよいので、それを容易に行うことができる。
【0088】このようにして、簡易リボンカセット2を
2本のガイドシャフト37,38に沿って挿入させてい
き、図11に示す位置まで押し込むと、プリンタ本体側
板36に固定されているマグネットホルダ43にリボン
カセット側板4,5が当接し、それらは磁性材料で形成
されているため、それがマグネット39によって吸着さ
れ、簡易リボンカセット2がサーマルプリンタ1に固定
される。
【0089】それと同時に、リボン供給軸13の嵌合部
33がサーマルプリンタ1の供給軸回転部材32と嵌合
すると共に、リボン巻取軸14の嵌合部33が巻取軸回
転部材34(図11では供給軸回転部材32と重なって
見えないので図1を参照)と嵌合する。
【0090】このように、この簡易リボンカセット2
は、2個のガイドシャフト案内部材26,27内にサー
マルプリンタ1側の2本のガイドシャフト37,38を
挿入させて押し込むだけで、それを簡単にセットするこ
とができる。
【0091】したがって、従来の特開昭63−2867
9号公報等に記載されている使い捨てタイプのリボンカ
セットの場合には、2本の取付ピンとそれぞれスピンド
ルを有する2本の軸の合計4本の軸に対してリボンカセ
ットを位置合わせして挿着しなければならなかったので
そのセットがしづらかったが、この簡易リボンカセット
2によれば、それを短時間で容易に行うことができる。
【0092】ところで、このサーマルプリンタ1と簡易
リボンカセット2は、簡易リボンカセット2をサーマル
プリンタ1から全てを取り外さなくても、その一部を移
動させるだけでリボン12を交換できるようになってい
る。
【0093】その場合には、前述した場合と同様に、ま
ず図22に示すように、加圧解除レバー65をサーマル
ヘッド21のプラテンローラ22に対する加圧を解除す
る位置まで回動操作して加圧を解除し、その状態で簡易
リボンカセット2全体を図11に示した装着位置から同
図で右方へ少しスライドさせ、サーマルプリンタ1の供
給軸回転部材32とリボン供給軸13の嵌合部33との
嵌合、及び巻取軸回転部材34とリボン巻取軸14の嵌
合部33との嵌合をそれぞれ解除する。
【0094】このリボン供給軸13とリボン巻取軸14
とをリボンカセット側板4,5から引き抜きが可能な状
態で、図23に示すようにリボン巻取軸14を軸受溝4
b,5bから抜き取り、同様にリボン供給軸13を軸受
溝4a,5aから抜き取る。そして、リボン12がなく
なったリボンコア10を、図14で説明した挿着時と逆
にリボン供給軸13から引き抜いて外すと共に、使用済
みのリボン12が巻き込まれた巻取コア11を、図15
で説明した挿着時と逆にリボン巻取軸14から引き抜い
て外す。
【0095】次に、取替用リボンが巻かれた新たなリボ
ンコア10を再びリボン供給軸13に挿着し、リボン巻
取軸14にはリボン12の巻かれていない巻取コア11
を再び挿着し、そのリボン供給軸13をリボンカセット
側板4,5の軸受溝4a,5aに挿着し、またリボン巻
取軸14を軸仮置溝4d,5dに置く。
【0096】そして、図18乃至図20で説明したリボ
ン12のセットを行った後、簡易リボンカセット2を図
11に示すプリンタ本体側板36の所定の装着位置まで
押し込んで再びマグネット39により固定する。なお、
このリボンの交換作業においてリボンカセット側板4,
5にそれぞれ形成されている各軸仮置溝4c,4d及び
5c,5dを適宜利用すると、作業がやり易くなるので
便利である。
【0097】このように、各軸仮置溝4c,4d及び5
c,5dは、サーマルプリンタ1から取り外した空状態
(リボンのない状態)の巻取コア11にリボン12の巻
き始めを取り付ける際の作業を容易にするばかりでなく
(図19参照)、簡易リボンカセット2をサーマルプリ
ンタ1から外さずに一部スライドさせた状態でリボン1
2を交換する際にも非常に便利である。
【0098】このように、この実施例による簡易リボン
カセット2とそれを装着するサーマルプリンタ1は、リ
ボン12を全て使いきった時には、リボン供給軸13と
リボン巻取軸14を簡単に取り出して汎用の取替用リボ
ンをそのリボン供給軸13に新たに装着し、それを再び
取り付けることによって引き続き使用できる状態にする
ことができる。
【0099】また、簡易リボンカセット2のサーマルプ
リンタ1への固定保持は、磁性材料で形成されるリボン
カセット側板4,5をマグネット39により吸着して行
うので、複雑なロック機構等を設ける必要がない。
【0100】さらに、図9で説明したように、リボン供
給軸13とリボン巻取軸14の各嵌合部33は、各軸の
周方向に沿って交互に形成した凹部33aと凸部33b
を有し、それらをサーマルプリンタ1側の供給軸回転部
材32及び巻取軸回転部材34にそれぞれ嵌合させる構
成としたため、ギヤ同志の噛み合い嵌合の場合には位置
精度が悪い時には噛み合いがきつくなったり、緩くなっ
たり、あるいは歯こぼれや競り合いを起したりすること
があるが、この実施例によればそのような不具合が生じ
ない。
【0101】さらにまた、図5で説明したように2枚の
リボンカセット側板4,5は、それぞれ垂直2等分線L
2 に対して対称な形状に形成されているので、リボン供
給軸13及びリボン巻取軸14を、そのリボン供給軸1
3側からリボン巻取軸14側にリボン12を引き出せる
配廻し方向(図2に示す配廻し方向)にだけ気を付けれ
ば、2組の軸受溝4a,5a及び4b,5bのいずれの
側にそれらを装着してもよいので操作性がよい。
【0102】さらに、使用するリボンが数回に渡って繰
り返しパス印字が可能なリボン(マルチパス熱転写リボ
ン)である場合には、図1に示すリボン供給軸13側の
リボンが全てリボン巻取軸14側に巻き取られた後、そ
れらの軸をリボンカセット側板4,5にそれぞれ装着し
た状態のまま簡易リボンカセット2全体をサーマルプリ
ンタ1から取外し、それをリボン供給軸13とリボン巻
取軸14との位置が入れ替わるように180゜回転させ
て装着し直せばよい。
【0103】そうすれば、それまでリボンの供給側であ
ったリボン供給軸13が、今度はリボンの巻き取り側と
なり、それまでリボンの巻き取り側であったリボン巻取
軸14がリボン供給側に早がわりするので、直ぐにそれ
を再び使用することができるようになる。
【0104】また、図22に示したように、リボンカセ
ット側板4,5のそれぞれ凹部4e,5e(図1参照)
には、サーマルプリンタ1の加圧を解除したサーマルヘ
ッド21及びそのサーマルヘッド21に関連する機構部
までもが収納されてしまうので、簡易リボンカセット2
のサーマルプリンタ1への装着及び取外しを容易に行う
ことができる。
【0105】そして、簡易リボンカセット2をサーマル
プリンタ1へ装着した状態では、リボン供給軸13及び
リボン巻取軸14のプリンタ本体側板36と反対側(図
1で奥側)の各嵌合部33は、ちょうどツマミとしての
機能を果たすようになるため、その部分を持って回せば
リボン12のたるみ等をとり除く際に好都合である。ま
た、簡易リボンカセット2は、図1に示した正位置にお
いて中央上部に位置するステー6Aが、それを持ち運び
する際の取っ手の役割も果すので好都合である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熱転写リボンが全て使用された時には、簡易リボン
カセットをリボン供給軸とリボン巻取軸のそれぞれ端部
に設けられている駆動力伝達用の各嵌合部とサーマルプ
リンタ側の供給軸回転部材及び巻取軸回転部材との嵌合
が解ける位置まで移動させれば、リボン供給軸とリボン
巻取軸をそれぞれ各軸受溝から簡単に取り出すことがで
きるので、そのリボン供給軸に汎用の取替用リボンを新
たに装着して、それを再びリボンカセット側板の軸受溝
に嵌入させるだけの簡単な作業で熱転写リボンの交換を
速やかに行うことができる。
【0107】そして、その簡易リボンカセットを装着す
るサーマルプリンタを、2本のガイドシャフトが、簡易
リボンカセットのリボン供給軸とリボン巻取軸の各嵌合
部と供給軸回転部材及び巻取軸回転部材とのそれぞれの
嵌合が解けてそれらの各軸が軸受溝から取外し可能にな
る位置まで簡易リボンカセットを移動させてもガイドシ
ャフト案内部材を脱落させずに保持し得る長さに形成さ
れているようにすれば、簡易リボンカセットをサーマル
プリンタから完全に取り外さなくても、その位置をずら
すだけでリボン供給軸とリボン巻取軸をリボンカセット
側板から取り外すことができるので、リボンの交換がよ
り容易になる。
【0108】さらに、その2本のガイドシャフトを異な
る長さにすれば、簡易リボンカセットをサーマルプリン
タから取外した後にそれを再び装着する際に、2本を同
時に位置合わせする必要がないので、簡易リボンカセッ
トの装着が容易になる。
【0109】また、簡易リボンカセットのリボンカセッ
ト側板のプリンタ本体側板に対向する面を磁性材料で形
成し、それに対応させてプリンタ本体側板にマグネット
を取り付ければ、リボンカセット側板がマグネットの磁
力で吸着されて固定保持されるので、複雑なロック機構
等を設けることなしに簡易リボンカセットを簡単に固定
することができ、コストダウンも図れる。
【0110】さらに、2本のガイドシャフト案内部材
が、各リボンカセット側板上のリボン供給軸とリボン巻
取軸の各軸心を結ぶ直線の垂直2等分線の近辺で上記直
線を跨ぐ両側に各端部がそれぞれ固定されているように
すれば、簡易リボンカセットをプリンタ本体側板へ取り
付ける際に、ガイドシャフト案内部材をプリンタ本体側
板側のガイドシャフトに位置合わせする際の目標が明確
になるため、その装着が容易になる。
【0111】また、リボン供給軸とリボン巻取軸の各嵌
合部が、各軸の周方向に沿って交互に形成された凹部と
凸部を有しているようにすれば、それらの嵌合部とサー
マルプリンタ側の供給軸回転部材及び巻取軸回転部材と
の嵌合において、ギヤ同志の噛み合いのように位置精度
の狂いによって噛み合いがきつくなったり、緩くなった
り、あるいは歯こぼれや競り合いを起したりすることが
ないので、リボン供給軸とリボン巻取軸とをスムーズに
回転させることができる。
【0112】さらに、2枚のリボンカセット側板がそれ
ぞれ上記垂直2等分線に対して対称な形状に形成されて
いるようにすれば、簡易リボンカセットはセットの方向
性がなくなるので、熱転写リボンの配廻し方向にだけ気
を付けて装着すれば、2組の軸受溝のいずれの側に熱転
写リボンを巻いたリボン供給軸をセットしてもよいので
操作性が増す。
【0113】また、2枚のリボンカセット側板に、軸仮
置溝と凹部と平面部とを形成すれば、リボンのセット時
及び交換時にリボン供給軸及びリボン巻取軸をその軸仮
置溝に一時的に置くことができるので作業性がよくな
り、凹部にはサーマルプリンタのプラテンローラへの加
圧が解除されたサーマルヘッド及びそのヘッド関連機構
部を全て収納することが可能になるので、簡易リボンカ
セットのサーマルプリンタへの装着及び取り外しが容易
になり、上記平面部でリボンカセット側板を載置させた
ときにはリボン供給軸とリボン巻取軸の間に張装された
リボンが上方に位置するようになるので、リボン交換な
どの際に用紙等をリボンで汚す恐れが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す簡易リボンカセット
とそれを装着するサーマルプリンタの一部を示す斜視図
である。
【図2】同じくその簡易リボンカセットを装着したサー
マルプリンタを示す概略構成図である。
【図3】図1の簡易リボンカセットに設けられているガ
イドシャフト案内部材の端部形状を説明するための斜視
図である。
【図4】同じくそのガイドシャフト案内部材がリボンカ
セット側板に対して位置ずれを吸収できるように取り付
けられている様子を説明するための概略図である。
【図5】同じくそのガイドシャフト案内部材のリボンカ
セット側板上における位置関係を説明するための正面図
である。
【図6】図1の簡易リボンカセットに挿着されるリボン
供給軸とリボン巻取軸の外観形状を示す斜視図である。
【図7】同じくそのリボン供給軸のリボンコアを挿入さ
せる部分の寸法関係を説明するための概略図である。
【図8】同じくそのリボンコアの寸法関係を説明するた
めの概略図である。
【図9】図6のリボン供給軸及びリボン巻取軸の嵌合部
とサーマルプリンタ側の供給軸回転部材及び巻取軸回転
部材を示す斜視図である。
【図10】図1の簡易リボンカセットをサーマルプリン
タのガイドシャフトに途中まで挿入した状態を示す側面
図である。
【図11】同じくその簡易リボンカセットを所定の装着
位置まで押し込んで固定した状態を示す側面図である。
【図12】同じくその簡易リボンカセットにリボンをセ
ットする際の配廻しを説明するための概略図である。
【図13】リボンのインク面が内側のタイプの場合にお
けるリボンの配廻しを説明するための概略図である。
【図14】リボンが巻き付けられたリボンコアをリボン
供給軸に挿入する方法を説明するための斜視図である。
【図15】同じく巻取コアをリボン巻取軸に挿入する方
法を説明するための斜視図である。
【図16】図14のリボンコアをリボン供給軸の所定の
挿入位置まで挿入した状態を示す斜視図である。
【図17】図15の巻取コアをリボン巻取軸の所定の挿
入位置まで挿入した状態を示す斜視図である。
【図18】図1の簡易リボンカセットにリボンを巻き付
けたリボン供給軸と巻取コアを挿着したリボン巻取軸を
セットする最初の手順を示す説明図である。
【図19】図18に示した状態の後でリボン供給軸から
繰り出したリボンをリボン巻取軸側の巻取コアに取り付
ける様子を示す説明図である。
【図20】図19に示した状態の後でリボン巻取軸を所
定の挿着位置に挿入してリボンのセットを完了した状態
を示す説明図である。
【図21】リボンをセットした簡易リボンカセットを逆
さにして平面部で載置させたときにリボンが上方に位置
することによって用紙等を汚さなくなる様子を説明する
ための概略図である。
【図22】サーマルプリンタのプラテンローラへの加圧
を解除させた時にサーマルヘッド及びサーマルヘッドの
関連機構部が簡易リボンカセットの凹部内に全て収納さ
れてしまう様子を説明するための概略図である。
【図23】リボンを巻き取ったリボン巻取軸を簡易リボ
ンカセットから取り外した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1:サーマルプリンタ 2:簡易リボンカセット 4,5:リボンカセット側板 4a,4b,5a,5b:軸受溝 4c,4d,5c,5d:軸仮置溝 4e,5e:凹部 4f,5f:平面部 6A,6B,6C,6D:ステー(支持部材) 12:熱転写リボン 13:リボン供給軸 14:リボン巻取軸 20:ロール紙(用紙) 21:サーマルヘッド 22:プラテンローラ 26,27:ガイドシャフト案内部材 26a,27a:ガイド孔 32:供給軸回転部材 33:嵌合部 33a:凹部 33b:凸部 34:巻取軸回転部材 36:プリンタ本体側板 37,38:ガイドシャフト 39:マグネット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−281372(JP,A) 実開 昭63−92766(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のリボンカセット側板を支持部材に
    より一定の間隔で固定してなり、その2枚のリボンカセ
    ット側板の互いに対向する位置に一端側をそれぞれ開放
    した2組の軸受溝を形成し、その対向する各軸受溝に熱
    転写リボンを繰り出すリボン供給軸とその熱転写リボン
    を巻き取るリボン巻取軸の両端部をそれぞれ嵌入させ回
    転自在に保持すると共に、ガイド孔を有する2本のガイ
    ドシャフト案内部材の各端部を前記各リボンカセット側
    板にその各ガイド孔の両端をそれぞれ開口させて固定す
    ることにより該ガイドシャフト案内部材を前記2枚のリ
    ボンカセット側板間に互いに平行に配設し、 前記リボン供給軸とリボン巻取軸の少なくとも同一側の
    各端部に駆動力伝達用の嵌合部を設けたことを特徴とす
    る簡易リボンカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の簡易リボンカセットにお
    いて、前記リボンカセット側板の少なくとも装着時にプ
    リンタ本体側板に対向する面を磁性材料で形成したこと
    を特徴とする簡易リボンカセット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の簡易リボンカセッ
    トにおいて、前記2本のガイドシャフト案内部材が、前
    記各リボンカセット側板上の前記リボン供給軸とリボン
    巻取軸の各軸心を結ぶ直線の垂直2等分線の近辺で前記
    直線を跨ぐ両側に各端部がそれぞれ固定されていること
    を特徴とする簡易リボンカセット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    簡易リボンカセットにおいて、前記リボン供給軸とリボ
    ン巻取軸の各嵌合部が、各軸の周方向に沿って交互に形
    成された凹部と凸部を有していることを特徴とする簡易
    リボンカセット。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の簡易リボンカセットにお
    いて、前記リボン供給軸とリボン巻取軸はそれぞれ両端
    部に前記駆動力伝達用の嵌合部が設けられており、前記
    2枚のリボンカセット側板がそれぞれ前記垂直2等分線
    に対して対称な形状に形成されていることを特徴とする
    簡易リボンカセット。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    簡易リボンカセットにおいて、前記2枚のリボンカセッ
    ト側板の互いに対応する位置に、前記リボン供給軸とリ
    ボン巻取軸の両端部をそれぞれ一時的に保持するための
    軸仮置溝と、装着されるサーマルプリンタの部品を干渉
    することなく受け入れ可能にする凹部と、前記リボン供
    給軸とリボン巻取軸の間に張装された熱転写リボンが上
    向きになる状態で平面上に載置されたときに該リボンカ
    セット側板を転倒せずに載置可能にする平面部とを形成
    したことを特徴とする簡易リボンカセット。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    簡易リボンカセットを装着し、前記リボン供給軸側から
    繰り出される熱転写リボンと、用紙とを、ライン型のサ
    ーマルヘッドとプラテンローラの間で狭持して前記用紙
    に印字するサーマルプリンタであって、 プリンタ本体側板の前記簡易リボンカセットの各ガイド
    シャフト案内部材に対応する位置に、該ガイドシャフト
    案内部材の各ガイド孔にそれぞれ嵌入可能なガイドシャ
    フトを設け、 前記簡易リボンカセットのリボン供給軸とリボン巻取軸
    に対応させて前記プリンタ本体側板に、前記各嵌合部と
    それぞれ相対回転不能に嵌合する供給軸回転部材と巻取
    軸回転部材とを設けたことを特徴とするサーマルプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の簡易リボンカセットを装
    着し、前記リボン供給軸側から繰り出される熱転写リボ
    ンと、用紙とを、ライン型のサーマルヘッドとプラテン
    ローラの間で狭持して前記用紙に印字するサーマルプリ
    ンタであって、 プリンタ本体側板の前記簡易リボンカセットの各ガイド
    シャフト案内部材に対応する位置に、該ガイドシャフト
    案内部材の各ガイド孔にそれぞれ嵌入可能なガイドシャ
    フトを設け、 前記簡易リボンカセットのリボン供給軸とリボン巻取軸
    に対応させて前記プリンタ本体側板に、前記各嵌合部と
    それぞれ相対回転不能に嵌合する供給軸回転部材と巻取
    軸回転部材とを設け、 前記磁性材料で形成された前記リボンカセット側板に対
    応させて前記プリンタ本体側板にマグネットを取付けた
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載のサーマルプリンタ
    において、前記2本のガイドシャフトが、前記各嵌合部
    と前記各回転部材との嵌合が解けて前記リボン供給軸と
    リボン巻取軸とが取外し可能になる位置まで前記簡易リ
    ボンカセットを前記プリンタ本体側板から離れる方向に
    移動させても、前記ガイドシャフト案内部材を脱落させ
    ずに保持し得る長さに形成されていることを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のサーマルプリンタにお
    いて、前記2本のガイドシャフトが異なる長さに形成さ
    れていることを特徴とするサーマルプリンタ。
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