JP2002081441A - ころ軸受 - Google Patents

ころ軸受

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無負荷状態での回転中に、異音の発生や振動
の発生を抑制することのできるころ軸受を提供する。 【解決手段】 保持器1の軸方向両端面の面積を、ころ
の転動空間(環状空間6)の軸直交断面積の40%以下
とすること(請求項1)により、あるいは、保持器1の
ポケット1aの空間形状を、保持器1の外周側ほど広く
し、かつ、その最大の周方向寸法Lをころ2の直径Dの
105%以上とすること(請求項2)により、保持器1
ところ2との組立体3の内輪4に対する連れ回り力F
を、同組立体3の外輪5に対する連れ回り力Qに対して
十分に小さくし、無負荷状態において組立体3が常に外
輪5に対して連れ回って急激な回転数変動が生じないよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は針状ころ軸受等をは
じめとするころ軸受に関し、更に詳しくは、無負荷状態
における保持器およびころの自励振動に起因する異音の
発生しにくいころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のミッションに用いられる
針状ころ軸受においては、一般に、図3(A)に要部軸
平行断面図を、同図(B)に要部軸直交断面図をそれぞ
れ示すように、複数のポケット31aが周方向に一定の
ピッチで形成された保持器31を用いて、その各ポケッ
ト31aにころ32を保持して相互に一体化した状態で
組み込まれる。この保持器31と複数のころ32からな
る組立体33は、内輪34と外輪35の間に形成される
環状空間36、あるいは内輪および外輪を有さないケー
ジアンドローラタイプと称されるものにあっては、軸3
7と当該軸に対して相対回転自在の部材38に形成され
た孔の間に形成される環状空間内に、各ポケット31a
内のころ32が転動自在の状態で配置される。
【0003】内輪34と外輪35の間の環状空間36
内、あるいは軸37とその軸に対して回動自在の部材3
8に形成された孔との間に形成される環状空間内におい
て、保持器31ところ32の組立体33の軸方向位置
は、図3(A)に示されるように、内輪34とともに軸
37に固定された側板37aもしくは軸37に形成され
た段部等によって規制されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な針状ころ軸受を前記した自動車のミッション等に用い
る場合のように、外部からの荷重がかからない状態、つ
まり無負荷状態で回転する可能性のある箇所に使用され
る場合、保持器の回転速度、換言すればころの公転速度
が使用中に急激に変化するときがあり、その際、保持器
やころが自励振動して大きな振動や耳障りな音を発する
ことがある。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、無負荷状態での回転中に生じる自励振動に伴う
振動や騒音の発生を抑制することのできるころ軸受の提
供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明のころ軸受は、複数のころ
と、その各ころを周方向に一定のピッチで保持する複数
のポケットが形成されてなる保持器を備えたころ軸受に
おいて、上記保持器の軸方向両端面の面積が、ころの転
動空間の軸直交断面面積の40%以下であることによっ
て特徴づけられる。
【0007】また、同じ目的を達成するため、請求項2
に係る発明のころ軸受は、複数のころと、その各ころを
周方向に一定のピッチで保持する複数のポケットが形成
されてなる保持器を備えたころ軸受において、上記保持
器の各ポケットの空間が、保持器外周側ほど広がってお
り、その最外周部におけるポケット空間の周方向への寸
法が、ころの直径の105%以上であることによって特
徴づけられる。
【0008】本発明は、針状ころ軸受等のころ軸受の無
負荷状態での回転時における保持器およびころの組立体
の挙動を鋭意研究した結果としてなされたものであり、
以下に、その組立体の自励振動発生のメカニズム、換言
すれば異音発生のメカニズムについて説明する。
【0009】保持器ところの組立体の自励振動は、組立
体の内輪に対する連れ回り力と、外輪に対する連れ回り
力とのバランスが崩れることにより、その回転数が急激
に変動したときに発生する。
【0010】図2に隙間を誇張した軸直交断面図を示す
ように、保持器31とその各ポケット31a内に保持さ
れた複数のころ32からなる組立体33が、内輪34と
外輪35の間に形成されている環状空間36内に配置さ
れており、内輪34が固定されて外輪35が回転するも
のとして、無負荷状態において組立体33には、外輪3
5に連れ回ろうとする力Qと、内輪34に連れ回ろうと
する力F(この場合は内輪34の回転数=0)とが働
く。これらのQとFは下記のように表すことができる。
【0011】 Q=ころ32に発生する遠心力による影響+保持器31と外輪35との間の摩 擦力+ころ32の慣性力+保持器31の慣性力 ・・・・(1) で表される。ここで、保持器31と外輪35との間の摩
擦力とは、保持器31の外周面と外輪35の内周面の間
に介在する潤滑剤の粘性抵抗である。
【0012】 F=ころ32と内輪34との接触抵抗+保持器31と側板37との摩擦力+保 持器31と内輪34との摩擦力 ・・・・(2) で表される。ここで、保持器31と側板37との摩擦力
とは、保持器31の端面(軸方向端面)と側板37との
間に介在する潤滑剤の粘性抵抗であり、保持器31と内
輪34との摩擦力とは、保持器31の内周面と内輪34
の外周面との間に介在する潤滑剤の粘性抵抗である。
【0013】(1)式において、 ころ32に発生する遠心力による影響=Z・μ1 ・f 保持器31と外輪35の摩擦力=η・A1 ・ν1 ・/h
1 また、(2)式において、 保持器31と側板37との摩擦力=η・A2 ・ν2 ・/
2 保持器31と内輪34との摩擦力=η・A3 ・ν3 ・/
3 である。ここで、
【0014】Z :ころ32の数 μ1 :ころ32と外輪35の摩擦係数 f :ころ32の1本当たりの遠心力 η :潤滑剤の粘性係数 A1 :保持器31の外周面と外輪35との接触面積 ν1 :外輪35の内周面の周速 h1 :保持器31の外周面と外輪35の内周面間の潤滑
剤油膜厚さ A2 :保持器31の端面と側板37との接触面積 ν2 :保持器31の端面の周速 h2 :保持器31の端面と側板37間の潤滑剤油膜厚さ A3 :保持器31の内周面と内輪34の外周面との接触
面積 ν3 :保持器31の内周面の周速 h3 :保持器31の内周面と内輪34の外周面間の潤滑
剤油膜厚さ である。
【0015】以上のことから、(1)式は Q=Z・μ1 ・f+η・A1 ・ν1 /h1 +ころ32の慣性力+保持器31の 慣性力 ・・・・(3) F=ころ32と内輪34との接触抵抗+η・A2 ・ν2 /h2 +η・A3 ・ν3 /h 3 ・・・・(4) となる。
【0016】ここで、(3)式におけるころ32の慣性
力+保持器31の慣性力は、急加減速時に影響される因
子と考えられる。また、(4)式におけるころ32と内
輪34の接触抵抗は、いずれの場合も一定と考えられ
る。
【0017】さて、無負荷状態における保持器31とこ
ろ32の組立体33の挙動は、組立体33が外輪35に
連れ回ろうとする力Qと、内輪34に連れ回ろうとする
力(ここでは内輪34の回転数0)Fの大小関係によっ
て決まる。すなわち、Q≫Fならば、保持器31ところ
32の組立体33の回転数≒外輪35の回転数となり、
組立体33の回転変動は少なくなる。また、Q≪Fなら
ば、保持器31の回転数≒外輪35の回転数/2(ころ
32に滑りが生じない場合のころ32の公転回転数)と
なる。これらの場合には、いずれも、異音の発生頻度は
極めて少なくなると推定される。更に、Q≒Fならば、
この場合においても保持器31の回転数≒外輪35の回
転数/2となるが、QとFとの大小関係が逆転しやすい
が故に保持器31の回転変動は大きく、異音の発生頻度
が多くなると推定される。
【0018】従って、前記した目的を達成するために
は、Q≫FもしくはQ≪Fとすればよいのであるが、
(3),(4)式の右辺各項に鑑み、(4)式右辺の各
項のいずれかを小さくしてFを小さくすることによりQ
≫Fとして、保持器31ところ32の組立体33を外輪
35に連れ回りさせることが実用的である。より具体的
には、請求項1に係る発明のように、保持器の軸方向両
端面の面積を、ころの転動空間(環状空間36)の軸直
交断面面積の40%以下と小さくして、保持器31の端
面と側板37との接触面積A2 を小さくし、(4)式右
辺第2項を小さくすることにより、Fを小さくする構成
を好適に採用することができる。
【0019】また、請求項2に係る発明のように、保持
器の各ポケットの空間を、保持器外周側ほど広くして、
その最外周部におけるポケット空間の周方向への寸法
を、ころの直径の105%以上とすることによりFを小
さくする構成をも好適に採用することができる。ここ
で、保持器のポケット空間の周方向への寸法は、従来、
保持器の内周側から外周側にかけて一様であり(前記図
3(B)参照)、その寸法はころの直径の102〜10
5%程度であったのに対し、請求項2に係る発明の構成
の採用により、ころ32がポケット31aの内部におい
て外輪35側に移動しやすく、つまり内輪34から離脱
しやすくなり、(4)式右辺第1項のころ32と内輪3
4との接触抵抗が小さくなり、Fを小さくすることがで
きる。
【0020】ここで、本発明においては、請求項1に係
る発明の構成と請求項2に係る発明の構成とを併用する
ことが可能であることは勿論であり、その併用によって
(4)式右辺第2項および第1項の双方小さくすること
ができて好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について説明する。図1は本発明の実
施の形態の説明図であり、(A)は要部軸平行断面図
で、(B)は要部拡大軸直交断面図である。
【0022】保持器1は、ころ2を収容するための複数
のポケット1aを有し、その各ポケット1aにころ2を
回動自在に保持することによって、各ころ2は周方向に
一定のピッチのもとに保持された状態となる。この保持
器1と複数のころ2からなる組立体3は、図1(B)に
示すように、軸7に圧入された内輪4と外輪5の間、も
しくは、内輪4および外輪5を有さないものにあって
は、軸7とギア等の回転部材8の中心部に形成された孔
との間に形成される環状空間6内に収容される。
【0023】また、組立体3の軸方向への位置は、内輪
4が圧入される軸に固定された側板7a(もしくは軸に
形成される段部等)に保持器1の両端部が当接すること
によって規制される。
【0024】この実施の形態の特徴は、図1(A)に示
すように、保持器1の両端部に比較的大きな面取り部1
1を形成することによって、その両端部の面積を、ころ
2の転動空間である環状空間6の軸直交断面積の40%
以下としている点と、図1(B)に示すように、各ポケ
ット1aの空間形状が、保持器1の外周側ほど周方向へ
の寸法が大きくなっており、その最外周部における周方
向への寸法Lが、ころ2の直径Dの105%以上、より
詳しくは105〜115%の範囲、となっている点であ
る。
【0025】以上の実施の形態の構成によれば、保持器
1の両端面の面積を環状空間6の軸直交断面積の40%
以下にしているため、保持器1の両端と側板7a(また
は軸7に形成される段部)との接触面積が小さくなり、
前記した(4)式右辺第2項が小さくなる。また、各ポ
ケット1aを、保持器1の外周側ほど広くしているの
で、無負荷状態で外輪5が回転しているとき、各ころ2
は外輪5側に移動しやすくなり、つまり内輪4から離脱
しやすくなり、(4)式右辺第1項のころ2と内輪4と
の接触抵抗が小さくなる。
【0026】以上の結果、保持器1ところ2の組立体3
は、保持器1の両端部に形成された面取り部11と、ポ
ケット1aの空間形状により、無負荷状態で外輪5が回
転しているとき、組立体3の内輪4に対する連れ回り力
(内輪4に対するドラッグ力)Fが小さくなり、外輪5
に対する連れ回り力(外輪5に対するドラッグ力)Qと
の関係が、Q≫Fとなる。従って、無負荷状態で外輪5
が回転しているとき、保持器1ところ2の組立体3は主
として外輪5に連れ回り、その回転数は安定して外輪4
の回転数と略等しくなる。従って、組立体3は回転変動
に起因する自励振動を生じることがなく、異音や振動を
発生することがない。
【0027】なお、以上の実施の形態では、請求項1に
係る発明の特徴的構成である保持器1の両端面の面積を
環状空間6の軸直交断面積の40%以下とする構成と、
請求項2に係る発明の特徴的構成である保持器1の各ポ
ケット1aの空間形状を保持器1の外周側ほど広くして
その最大の周方向寸法Lをころ2の直径Dの105%以
上とする構成の双方を採用したが、これらのうちのいず
れか一方の特徴的構成のみを採用しても、組立体3の内
輪4に対する連れ回り力Fを小さくすることができ、従
って無負荷状態における組立体3の自励振動を抑制する
効果を奏することができる。
【0028】また、以上の実施の形態においては、保持
器1ところ2の組立体3を内輪4と外輪5の間に配置し
たころ軸受に各請求項に係る発明を適用した例を示した
が、組立体3を、軸7とその周囲で回転するギア等の回
転部材8との間に挿入して内輪および外輪を省略した、
いわゆるケージアンドローラタイプのころ軸受に対して
も等しく適用し得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、保持器の軸方向両端面の面積をころの転動空間
(環状空間)の軸直交断面積の40%以下とすることに
より、保持器ところの組立体の内輪(または軸)に対す
る連れ回り力(ドラッグ力)Fを小さくして、組立体の
外輪に対する連れ回り力Qとの関係をQ≫Fとしている
ので、無負荷状態において外輪が回転しているとき、保
持器ところの組立体に主として外輪に対して連れ回り、
その回転数は安定して外輪の回転数に略等しくなって、
内輪に対する連れ回り力と外輪に対する連れ回り力との
バランスの崩れによる急激な回転数変動が生じず、従っ
て自励振動が発生して異音や振動が発生することを防止
することができる。
【0030】また、請求項2に係る発明によれば、保持
器の各ポケットの空間形状を、保持器の外周側ほど広く
し、その最大の周方向寸法をころの直径の105%以上
とすることにより、上記と同様に、保持器ところの組立
体の内輪(または軸)に対する連れ回り力(ドラッグ
力)Fを小さくして、組立体の外輪に対する連れ回り力
Qとの関係をQ≫Fとしているので、無負荷状態におい
て外輪が回転しているとき、保持器ところの組立体に主
として外輪に対して連れ回り、その回転数は安定して外
輪の回転数に略等しくなって、内輪に対する連れ回り力
と外輪に対する連れ回り力とのバランスの崩れによる急
激な回転数変動が生じず、従って自励振動が発生して異
音や振動が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図で、(A)は要部
軸平行断面図で、(B)は要部拡大軸直交断面図であ
る。
【図2】本発明の原理説明図で、隙間を誇張して示すこ
ろ軸受の要部軸直交断面図である。
【図3】自動車のミッション等に用いられる針状ころ軸
受の構成例の説明図で、(A)は要部軸平行断面図であ
り、(B)は要部軸直交断面図である。
【符号の説明】
1 保持器 1a ポケット 11 面取り部 2 ころ 3 組立体 4 内輪 5 外輪 6 環状空間 7 軸 7a 側板 8 回転部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のころと、その各ころを周方向に一
    定のピッチで保持する複数のポケットが形成されてなる
    保持器を備えたころ軸受において、 上記保持器の軸方向両端面の面積が、ころの転動空間の
    軸直交断面面積の40%以下であることを特徴とするこ
    ろ軸受。
  2. 【請求項2】 複数のころと、その各ころを周方向に一
    定のピッチで保持する複数のポケットが形成されてなる
    保持器を備えたころ軸受において、 上記保持器の各ポケットの空間が、保持器外周側ほど広
    がっており、その最外周部におけるポケット空間の周方
    向への寸法が、ころの直径の105%以上であることを
    特徴とするころ軸受。
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