JP2020046008A - クロスローラ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】ころと内輪及び外輪との間の面圧を均等化して、軸受の剛性及び寿命の向上を図ることができるクロスローラ軸受を提供する。【解決手段】互いに直交する対の傾斜軌道面5、5からなる内輪軌道溝6を外径面に有する内輪2と、互いに直交する対の傾斜軌道面7、7からなる外輪軌道溝8を内径面に有する外輪3と、内輪軌道溝6と外輪軌道溝8との間に、周方向に交互に傾斜方向が変わるように配置された複数のころ4と、を有し、内輪軌道溝6の径方向深さd1が、外輪軌道溝8の径方向深さd2よりも大きいクロスローラ軸受を構成する。【選択図】図2
Description
この発明は、内輪と外輪の間に、周方向に交互に傾斜方向が異なるようにころが配置されたクロスローラ軸受に関する。
産業用ロボットの減速機等には、例えば下記特許文献1に示すクロスローラ軸受が用いられることがある。このクロスローラ軸受には、高い位置決め精度や繰り返し精度、高い剛性等の特性とともに、所定期間安定的に使用を継続するための転がり寿命が求められる。
一般的なクロスローラ軸受を図7及び図8を用いて説明する。このクロスローラ軸受100は、環状に形成された内輪101及び外輪102を有している。内輪101の外径面には、互いに直交する対の傾斜軌道面103、103からなる周方向断面がV字形の内輪軌道溝104が形成されている。また、外輪102の内径面には、互いに直交する対の傾斜軌道面105、105からなる外輪軌道溝106が形成されている。内輪軌道溝104と外輪軌道溝106の間には、周方向に交互に傾斜方向が変わるように複数のころ107が配置されている。
図7に示すように、内輪101と外輪102にそれぞれ形成された軌道溝104、106の径方向深さd1’、d2’(あるいは、ころ107の回転軸に沿う方向の、ころ107と内輪軌道溝104及び外輪軌道溝106との間の接触長さc1’、c2’)は、ほぼ同じ程度とされている。このようにすると、複数のころ107を保持器で保持する構成とする場合に、この保持器をころ107のころピッチ円径(PCD)上に配置して、軸方向のポケット面と、ころ面取り部の接触によって、ころ107を案内することができるためである。
図7に示すクロスローラ軸受100においては、既述の通り、内輪101と外輪102にそれぞれ形成された内外輪軌道溝104、106の径方向深さd1’、d2’(各軌道溝104、106に対するころ107の回転軸方向の接触長さc1’、c2’)がほぼ同じ程度である。また、図8に示すように、内輪101は、周方向に凸状の傾斜軌道面103を有する一方で、外輪102は、周方向に凹状の傾斜軌道面105を有する。
このため、クロスローラ軸受100に対する荷重の負荷時において、ころ107の転動面と外輪軌道溝106との間の接触面積に対し、ころ107の転動面と内輪軌道溝104との間の接触面積の方が小さくなる。したがって、外輪軌道溝106に対して作用する面圧よりも、内輪軌道溝104に対して作用する面圧の方が大きく、内輪軌道溝104側の弾性変形量が大きくなる。すると、外輪102よりも内輪101で摩耗がより早く進行し、結果的に、クロスローラ軸受100の寿命が内輪101の摩耗状況のみによって決まってしまうという問題がある。
そこで、この発明は、ころと内輪及び外輪との間の面圧を均等化して、軸受の剛性及び寿命の向上を図ることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、互いに直交する対の傾斜軌道面からなる内輪軌道溝を外径面に有する内輪と、互いに直交する対の傾斜軌道面からなる外輪軌道溝を内径面に有する外輪と、前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に、周方向に交互に傾斜方向が変わるように配置された複数のころと、を有し、前記内輪軌道溝の径方向深さが、前記外輪軌道溝の径方向深さよりも大きいクロスローラ軸受を構成した。
このようにすると、ころの回転軸に沿う方向における、ころと外輪軌道溝との間の接触長さよりも、ころと内輪軌道溝との間の接触長さの方を長くすることができる。すると、外輪軌道溝に作用する面圧の大きさと、内輪軌道溝に作用する面圧の大きさが均等化される方向に近付けることができ、外輪に対して内輪の摩耗が早く進行する状況を解消又は低減することができる。
前記構成においては、前記内輪軌道溝の径方向深さと、前記外輪軌道溝の径方向深さとの間の比率、又は、前記ころと前記内輪軌道溝との間の該ころの回転軸に沿う方向の接触長さと、前記ころと前記外輪軌道溝との間の前記方向の接触長さとの間の比率を、1.05:1〜2:1の範囲内とするのが好ましい。
このようにすると、ころから内輪軌道溝と外輪軌道溝にそれぞれ作用する面圧の均等化を向上することができ、クロスローラ軸受の一層の長寿命化を図ることができる。
前記各構成においては、前記内輪の外径を、前記ころのころピッチ円径と同等するのが好ましい。
このようにすると、ころと内輪軌道溝との間の接触長さを最大限大きくすることができ、内輪の摩耗を最大限防止することができる。
前記各構成においては、周方向に隣り合う前記ころ間に所定の間隔を保持するための保持器又は間座を設けない総ころ形とすることができる。
このようにすると、保持器等を設けた場合と比較してより多くのころを内外輪間に設けることができ、クロスローラ軸受の剛性を向上することができるとともに、その一層の長寿命化を図ることができる。
この発明では、クロスローラ軸受において、内輪軌道溝の径方向深さが、外輪軌道溝の径方向深さよりも大きい構成とした。このようにすると、外輪軌道溝に作用する面圧の大きさと、内輪軌道溝に作用する面圧の大きさが均等化される方向に近付けることができ、外輪に対して内輪の摩耗が早く進行する状況を解消又は低減することができる。
この発明に係るクロスローラ軸受1の一実施形態を図面を用いて説明する。このクロスローラ軸受1は、図1及び図2に示すように、内輪2、外輪3、及び、複数のころ4を主要な構成要素としている。これらの構成要素は、いずれも鋼材からなる。図1はこの発明に係るクロスローラ軸受1の一部を切り欠いた正面図、図2は図1中のII−II線に沿う断面図である。
なお、以下の説明では、クロスローラ軸受1の回転軸と平行な方向を軸方向、前記回転軸に対し直交する方向を径方向、前記回転軸を中心とする円弧に沿う方向を周方向という。
内輪2の外径面には、互いに直交するV字形の対の傾斜軌道面5、5からなる内輪軌道溝6が形成されている。内輪2の周方向断面における、内輪2の外径面と傾斜軌道面5とのなす角度は45度である。外輪3は、内輪2の径方向外側に設けられる。この外輪3の内径面には、互いに直交するV字形の対の傾斜軌道面7、7からなる外輪軌道溝8が形成されている。外輪3の周方向断面における、外輪3の内径面と傾斜軌道面7とのなす角度は45度である。内輪軌道溝6及び外輪軌道溝8の溝底には、周方向に沿ってぬすみ部9、10がそれぞれ形成されている。
内輪2及び外輪3は、いずれも軸方向に分割されていない一体構造とされている。ころ4は、内輪2の外径側に外輪3をアセンブリした状態で、内輪2又は外輪3に形成された、ころ貫通孔(図示せず)を通じて、内外輪軌道溝6、8間に設けられる。ころ4の直径は、その回転軸方向の長さよりも若干長く、このころ4が、内外輪2、3にそれぞれ形成された内外輪軌道溝6、8によって、ころ4の回転軸方向の端部がこの内外輪軌道溝6、8に対して同時に接触することなくスムーズに転動し得るようになっている。
本実施形態に係るクロスローラ軸受1は、周方向に隣り合うころ4、4間に所定の間隔を保持するための保持器又は間座を設けない総ころ形の軸受である。このように、総ころ形とすることにより、保持器等を設けた場合と比較してより多くのころ4を内外輪2、3間に設けることができ、クロスローラ軸受1の剛性を向上することができるとともに、その一層の長寿命化を図ることができる。
内輪2の軸芯には貫通孔が形成されており、この貫通孔には、例えば産業用ロボットの減速機等の回転軸(図示せず)が挿通される。そして、内輪2は、この回転軸とともに軸周りに回転する。また、外輪3は、例えば装置のハウジング等の取付け部(図示せず)に取り付けられる。
内輪軌道溝6の径方向深さd1は、外輪軌道溝8の径方向深さd2よりも大きい(d1>d2)。これにより、ころ4の回転軸に沿う方向における、ころ4と外輪軌道溝8との間の接触長さc2よりも、ころ4と内輪軌道溝6との間の接触長さc1の方を長くする(c1>c2)ことができる。すると、外輪軌道溝8に作用する面圧の大きさと、内輪軌道溝6に作用する面圧の大きさが均等化される方向に近付けることができ、外輪3に対して内輪2の摩耗が早く進行する状況を解消又は低減することができる。本実施形態においては、内輪軌道溝6の径方向深さd1と外輪軌道溝8の径方向深さd2との間の比率(d1:d2)は、1.2:1とした。
計算機シミュレーションの結果によると、ころ4の直径が5mmの場合、前記比率を1.1:1とすると、内外輪軌道溝6、8の径方向深さを同一とした場合と比較して、ころ4の回転軸方向の同一長さに対し、内輪軌道溝6と外輪軌道溝8に作用する面圧の差を半減することができる。さらに、本実施形態のように、前記比率を1.2:1とすると、内輪軌道溝6と外輪軌道溝8に作用する面圧をほぼ同等とすることができる。
内輪軌道溝6の径方向深さd1と、外輪軌道溝8の径方向深さd2との間の比率は、1.05:1〜2:1の範囲内とするのが好ましい。この比率が前記範囲の下限よりも小さいとき(内輪軌道溝6の径方向深さd1が、外輪軌道溝8の径方向深さd2の1.05倍よりも小さいとき)は、内輪軌道溝6に作用する面圧を十分低減することができないためである。
また、この比率が前記範囲の上限よりも大きいとき(内輪軌道溝6の径方向深さd1が、外輪軌道溝8の径方向深さd2の2倍よりも大きいとき)は、ころ4の回転挙動に好ましくない影響が出る虞があるためである。
すなわち、クロスローラ軸受1のように、ころ4と傾斜軌道面5、7との間で所定の接触角を有する軸受(ころ4の回転軸が、内外輪2、3の回転軸に対して傾斜している軸受)においては、ころ4と傾斜軌道面5、7との接触部において、接触する傾斜軌道面5、7上の径寸法がクロスローラ軸受1の軸方向位置によって異なる。この傾斜軌道面5、7は、径寸法が大きいところで周速が大きく、径寸法が小さいところで周速が小さい。これに対し、回転軸周りに回転するころ4の周速は、その軸方向位置によらず一定である。このため、ころ4は、傾斜軌道面5、7との間で必ず滑りを生じながら自転している。
本実施形態のように内輪回転の場合においては、例えば内輪2側において、ころ4は、その軸方向長さの中央部近傍で、ころ4の周速と傾斜軌道面5の周速が一致して滑りは生じない。その一方で、この中央部近傍を境として、外径側においては、ころ4は内輪2の回転方向と同方向に滑り、内径側においては、ころ4は内輪2の回転方向と反対方向に滑っている。このことは、外輪3側でも同様であって、ころ4の軸方向長さの中央部近傍を境として、外径側と内径側で、ころ4と外輪3の回転方向が互いに逆である。
このことを踏まえると、内輪軌道溝6の径方向深さd1が、外輪軌道溝8の径方向深さd2の2倍よりも大きいとき、ころ4と内輪2との間においては、同方向の滑りと反対方向の滑りが共存しているのに対し、ころ4と外輪3との間においては、同方向又は反対方向の一方の滑りしか生じず、ころ4と内外輪2、3との間の滑り量がアンバランスとなる。この滑り量のバランスは、軸受使用時の回転速度、荷重、予圧すきま、潤滑剤の粘度等の多くの要因が関係するが、少なくとも、内輪軌道溝6の径方向深さd1を、外輪軌道溝8の径方向深さd2の2倍以下として、外輪3側におけるころ4の滑り方向が一方に偏らないようにするのが好ましい。
内輪2の外径は、ころ4のころピッチ円径(PCD)とほぼ同等である。このようにすると、ころ4と内輪軌道溝6との間の接触長さc1を最大限大きくすることができる。なお、ころ面取り部11(図3参照)は、内輪軌道溝6と接触しないので、実際には、PCDからころ面取り部11の長さを差し引いた長さを内輪2の外径としている。このようにすると、ころ面取り部11の長さに対応して内輪2を小径化することができ、軸受用鋼材料の使用量を削減することができる。あるいは、内輪軌道溝6の研磨量を減らすことができ、加工コストの削減を図ることができる。
なお、上記においては内輪軌道溝6の径方向深さd1と、外輪軌道溝8の径方向深さd2の比率としたが、図2に示す構成においては、ころ4と内輪軌道溝6との間の該ころ4の回転軸に沿う方向の接触長さc1と、ころ4と外輪軌道溝8との間の前記方向の接触長さc2との比率としても上記範囲は同じである。この構成では、内外輪軌道溝6、8の径方向深さd1、d2と、ころ4と内外輪軌道溝6、8との間の前記方向の接触長さc1、c2とは、比例関係にあるためである。
ころ4と内輪軌道溝6及び外輪軌道溝8との間の面圧が同等であれば、ころ4と外輪軌道溝8との間の接触長さc2は、ころ4と内輪軌道溝6との間の接触長さc1よりも小さくてもよい。このように、外輪軌道溝8側の接触長さc2を小さくすることにより、この外輪軌道溝8におけるグリース撹拌抵抗の低減や、外輪重量の低減を図ることができる。
さらに、外輪軌道溝8の径方向深さd2よりも内輪軌道溝6の径方向深さd1を大きくすることは、内外輪軌道溝6、8の加工の点でもメリットがある。すなわち、内輪2の外径面に内輪軌道溝6を形成するための砥石は、内輪2自体との干渉がないため、この砥石径の大型化が容易であり、研磨効率を容易に向上することができる。これに対し、外輪3の内径面に外輪軌道溝8を形成するための砥石は、その内径面内に収まる砥石径としなければならず、その大型化が制限される。このため、外輪軌道溝8の研磨効率を向上することは難しい。そこで、本実施形態のように、外輪軌道溝8の径方向深さd2を内輪軌道溝6の径方向深さd1に対して相対的に小さくすることにより、外輪3の研磨量を減らすことができ、加工コストの削減を図ることができる。
図2に示すクロスローラ軸受1の第一変形例を図3に示す。このクロスローラ軸受1は、図2に示すクロスローラ軸受1と基本構成が共通し、内輪2の溝底のぬすみ部9の寸法w1を、ころ4の面取り寸法rよりも小さくした(w1<r)点においてのみ相違する。このようにすると、ころ4と内輪軌道溝6との間の接触長さc3を、図2に示す基本構成における接触長さc1よりも大きくすることができ(c3>c1)、内輪軌道溝6に作用する面圧を一層低減することができる。
図2に示すクロスローラ軸受1の第二変形例を図4に示す。このクロスローラ軸受1は、図2に示すクロスローラ軸受1と基本構成が共通し、外輪3の溝底のぬすみ部10の寸法w2を、ころ4の面取り寸法rよりも大きくした(w2>r)点においてのみ異なる。このようにすると、ころ4と外輪軌道溝8との間の接触長さc4を、図2に示す基本構成における接触長さc2よりも小さくすることができる(c4<c2)。このため、ころ4と内輪軌道溝6との間の接触長さc1を、ころ4と外輪軌道溝8との間の接触長さc4に対して相対的に長くすることができ、内輪軌道溝6に作用する面圧を相対的に小さくすることができる。
また、ぬすみ部10の寸法w2をころ4の面取り寸法rよりも大きくしたことにより、ころ4をその軸方向長さの中央部近傍で外輪軌道溝8によって保持しつつ、このころ4の軸方向両端部の外輪2の内径側及びぬすみ部10側のはみ出し量を同程度とすることができる。このため、ころ4の外輪3の傾斜軌道面7に対する同方向及び反対方向の滑り量をバランスさせることができ、ころ4の不安定な回転挙動を抑制することができる。
図2に示すクロスローラ軸受1の第三変形例を図5に示す。このクロスローラ軸受1は、図2に示すクロスローラ軸受1と基本構成が共通し、内輪2の外径面と傾斜軌道面5との交点部、及び、外輪3の内径面と傾斜軌道面7との交点部に傾斜部12、13を形成した点においてのみ異なる。このようにすると、傾斜部12、13の形状(傾斜角)に対応して、ころ4と内外輪軌道溝6、8との間の接触長さc5、c6を適宜変更して、内輪軌道溝6に作用する面圧の大きさを調節することができる。なお、この第三変形例においては、内輪2と外輪3の両方に傾斜部12、13を形成した構成を示したが、外輪3にのみ傾斜部13を形成した構成とすることもできる。
図2に示すクロスローラ軸受1の第四変形例を図6に示す。このクロスローラ軸受1は、図2に示すクロスローラ軸受1と基本構成が共通し、外輪3が軸方向に二分割された分割外輪3a、3bで構成されている点においてのみ異なる。このようにすると、一方の分割外輪3aのみを内輪2の外径側にアセンブリした状態で、その分割外輪3aと内輪2の隙間からころ4を内外輪軌道溝6、8間に設けることができる。このため、図1に示すクロスローラ軸受1のように、内輪2又は外輪3にころ貫通孔を形成する必要がなく、ころ貫通孔を形成するための加工コストを削減することができる。
上記の第一から第四変形例に係る構成は、図2に示すクロスローラ軸受1にそれぞれ個別に適用されるだけでなく、複数組み合わせた上で適用することもできる。
上記の実施形態に示すクロスローラ軸受1はあくまでも例示に過ぎず、ころ4と内輪2及び外輪3との間の面圧を均等化して、軸受の剛性及び寿命の向上を図る、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状、配置、素材等を適宜変更することが許容される。
上記の実施形態においては、総ころ形のクロスローラ軸受1について示したが、保持器や間座によって、隣り合うころ4、4間に所定の間隔を保持するようにした構成とすることもできる。
2 内輪
3 外輪
4 ころ
5 (内輪の)傾斜軌道面
6 内輪軌道溝
7 (外輪の)傾斜軌道面
8 外輪軌道溝
d1 (内輪軌道溝の)径方向深さ
d2 (外輪軌道溝の)径方向深さ
3 外輪
4 ころ
5 (内輪の)傾斜軌道面
6 内輪軌道溝
7 (外輪の)傾斜軌道面
8 外輪軌道溝
d1 (内輪軌道溝の)径方向深さ
d2 (外輪軌道溝の)径方向深さ
Claims (4)
- 互いに直交する対の傾斜軌道面(5、5)からなる内輪軌道溝(6)を外径面に有する内輪(2)と、
互いに直交する対の傾斜軌道面(7、7)からなる外輪軌道溝(8)を内径面に有する外輪(3)と、
前記内輪軌道溝(6)と前記外輪軌道溝(8)との間に、周方向に交互に傾斜方向が変わるように配置された複数のころ(4)と、
を有し、
前記内輪軌道溝(6)の径方向深さ(d1)が、前記外輪軌道溝(8)の径方向深さ(d2)よりも大きいクロスローラ軸受。 - 前記内輪軌道溝(6)の径方向深さ(d1)と、前記外輪軌道溝(8)の径方向深さ(d2)との間の比率、又は、前記ころ(4)と前記内輪軌道溝(6)との間の該ころ(4)の回転軸に沿う方向の接触長さ(c1)と、前記ころ(4)と前記外輪軌道溝(8)との間の前記方向の接触長さ(c2)との間の比率を、1.05:1〜2:1の範囲内とした請求項1に記載のクロスローラ軸受。
- 前記内輪(2)の外径を、前記ころ(4)のころピッチ円径と同等とした請求項1又は2に記載のクロスローラ軸受。
- 周方向に隣り合う前記ころ(4、4)間に所定の間隔を保持するための保持器又は間座を設けない総ころ形とした請求項1から3のいずれか1項に記載のクロスローラ軸受。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022070990A1 (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-07 | Ntn株式会社 | クロスローラ軸受 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06346918A (ja) * | 1993-06-04 | 1994-12-20 | Nippon Thompson Co Ltd | クロスローラベアリング及びその製造方法 |
JP2015040608A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | Thk株式会社 | ローラ軸受 |
-
2018
- 2018-09-20 JP JP2018175831A patent/JP2020046008A/ja active Pending
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JPH06346918A (ja) * | 1993-06-04 | 1994-12-20 | Nippon Thompson Co Ltd | クロスローラベアリング及びその製造方法 |
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