JP2015040608A - ローラ軸受 - Google Patents

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Hirotake Kobayashi
浩武 小林
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Abstract

【課題】使用中におけるローラの高温化を抑え、もって外輪及び内輪の相対的な回転運動の円滑化を図ることができるローラ軸受を提供する。【解決手段】内周面の周方向に沿って転走面が形成された外輪1と、外輪1の転走面11と対向する転走面21が外周面に沿って形成された内輪2と、外輪1の転走面11及び内輪2の転走面21が互いに対向して形成されたローラ転走路30に配列されると共に自転軸が外輪1又は内輪2の回転軸に対して傾斜した多数のローラ3と、を備え、外輪1又は内輪2は、周方向に沿って貫通して中空に形成された冷却流路5a,5bを有し、外輪1又は内輪2の少なくとも一方は、長手方向に沿って冷却流路5a,5bを有する一乃至複数の直線状部材を曲げ加工し、当該直線状部材の端面を接合して環状に形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、各種工作機械等の旋回部分に使用され、内輪と外輪との間にローラの転走路が形成されたローラ軸受に関する。
前記ローラ軸受としては、特許文献1に開示されるものが知られている。この特許文献1に開示されたローラ軸受は所謂クロスローラ軸受に係り、外輪と内輪との間に周方向に沿って一列のローラ転走路が形成されると共に、このローラ転走路に複数のローラが配列されている。そして、前記内輪と外輪の相対的な回転運動に伴い、前記ローラが転走路内を自転しながら公転するように構成されている。
また、外輪の内周面には断面V字状の転走溝が一条形成される一方、内輪の外周面にも断面V字状の転走溝が一条形成されており、これらの転走溝が互いに対向することにより前記ローラ転走路が外輪と内輪との間に形成されるようになっている。このローラ転走路に収容された各ローラは、その自転軸が内輪及び外輪の回転軸に対して45度の角度で傾斜しており、更に、隣接するローラ同士の自転軸が互いに90度の角度で交差している。これにより、このクロスローラ軸受では内輪及び外輪の回転軸に平行な方向から作用するアキシアル荷重や前記回転軸に直交する方向から作用するラジアル荷重等、あらゆる方向から内輪及び外輪に作用する荷重を負荷できるようになっている。このクロスローラ軸受は、前記外輪の外周面を機械装置等のハウジングで覆うようにして外輪を機械装置等に固定する一方、内輪を回転軸に固定して使用することが多い。
このようなクロスローラ軸受では、前記ローラの自転軸が内輪及び外輪の回転軸に対して傾斜しているため、ローラが外輪と内輪の間で転動する上で差動滑りを伴う。このため、ローラ軸受の使用によりローラと各転走溝との間で摩擦熱が発生し、前記外輪及び内輪が半径方向に熱膨張してしまう。それ故、上記使用態様では外輪の熱膨張がハウジングにより抑えられる一方、内輪は半径方向の変位が抑制された外輪に向けて熱膨張してしまう。その結果外輪及び内輪とローラとの圧接力が増大し、これによりローラと外輪及び内輪との間で発生する摩擦熱が増大してしまう。その結果前記内輪及び外輪の更なる熱膨張を招き、外輪及び内輪とローラとの圧接力が過度に増大するといった悪循環に陥り、もって前記内輪及び外輪の円滑な回転運動が阻害されてしまうとの課題があった。
このような課題に対して、従来のローラ軸受では内外輪の半径方向に沿って形成された油穴を設け、この油穴を介して霧状の潤滑剤と空気とを混合させた所謂オイルエアをローラ転走路内に注入し、これによりローラ転走路の潤滑及び内外輪の冷却を図り、もって外輪及び内輪の熱膨張を抑えていた。
特開平05−044720号公報
しかし、前記油穴からなる冷却構造の場合、オイルエアが前記ローラ転走路の全周に行きわたらず、オイルエアが注入される油穴の周辺や当該油穴とローラ転走路との連結箇所など、内外輪の局所的な冷却は可能であったが、内外輪全体を冷却することは難しかった。このため、外輪及び内輪の熱膨張を抑えられず、外輪及び内輪の円滑な回転運動を達成できていなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、使用中における内輪及び外輪の高温化を抑え、もって外輪及び内輪の相対的な回転運動の円滑化を図ることができるローラ軸受を提供することにある。
すなわち、本発明は、内周面の周方向に沿って転走面が形成された外輪と、この外輪の転走面と対向する転走面が外周面に沿って形成された内輪と、外輪の転走面及び内輪の転走面が互いに対向して形成されたローラ転走路に配列されると共に自転軸が前記外輪又は内輪の回転軸に対して傾斜した多数のローラと、を備え、前記外輪又は内輪は、周方向に沿って貫通して中空に形成された冷却流路を有し、前記外輪又は内輪の少なくとも一方は、長手方向に沿って前記冷却流路を有する一乃至複数の直線状部材を曲げ加工し、当該直線状部材の端面を接合して環状に形成される。
本発明によれば、長手方向に沿って前記冷却流路を有する一乃至複数の直線状部材を曲げ加工し、当該直線状部材の端面を接合して環状に形成することにより、前記冷却流路を有する外輪又は内輪を製造することができる。その結果、前記冷却流路内に冷却媒体を流すことで使用により外輪又は内輪が高温化するのを防止することができ、もって内外輪の更なる熱膨張を抑えることができ、外輪及び内輪の相対的な回転運動を円滑化させることが可能となる。
本発明を適用したローラ軸受の実施形態の一例を示す斜視図である。 図1に示すローラ軸受の回転軸方向に沿った断面図である。 転走路内おけるローラの配列構造を示す切欠き平面図である。 前記外輪を示す切り欠き斜視図である。 前記内輪を示す切り欠き斜視図である。 前記冷却流路と前記転走路を形成する転走面との配置関係を示す模式図である。 前記外輪及び内輪を形成する直線状部材を示す斜視図である。
図1及び図2は本発明を適用したローラ軸受の一実施例を示す斜視図及び断面図である。このローラ軸受は、環状に形成された外輪1と、外輪1と同じく環状に形成された内輪2と、これら外輪1と内輪2との間に荷重を負荷しながら転動する多数のローラ3とから構成され、前記ローラ3の転動によって外輪1と内輪2が相対的に回転自在となるよう組み合わされている。また、前記外輪1及び内輪2のそれぞれには冷却媒体を流すための冷却流路5a,5bが設けられており、前記ローラ3の転動に起因して発生する摩擦熱を前記外輪1及び内輪2から速やかに取り除くことが可能である。尚、図1では、ローラ軸受の内部構造を理解しやすくするため、外輪1の一部を切り欠いて描いている。
前記内輪2と対向する外輪1の内周面10には断面略V字状の軌道溝11が一条形成され、この軌道溝11は外輪1の周方向に沿って形成されている。この軌道溝11は2つの転走面11a,11bが互いに直角に交わることによって形成されており、各転走面11a,11bは内輪1の回転軸Oに対して45度傾斜している。また、外輪1にはこれを回転軸O方向へ貫通するようにして固定ボルト(図示せず)の取付孔12が形成されている。
一方、前記外輪1の内周面10と対面する内輪2の外周面20にも断面略V字状の軌道溝21が形成され、この軌道溝21は内輪2の周方向に沿って形成されている。この軌道溝21は外輪1の軌道溝11と対向している。この軌道溝21も軌道溝11と同様に2つの転走面21a,21bが互いに直角に交わることによって形成されており、各転走面21a,21bは内輪2の回転軸Oに対して45度傾斜している。そして、前記ローラ3を介して外輪1と内輪2が組み付けられた状態では、外輪1の転走面11aと内輪2の転走面21aが、前記外輪1の転走面11bと内輪2の転走面21bが互いに対向するようになっている。また、前記内輪2にはこれを回転軸O方向へ貫通するようにして固定ボルト(図示せず)の取付孔22が形成されている。
内輪2側の軌道溝21と外輪1側の軌道溝11は互いに対向してローラ転走路30が形成され、このローラ転走路30内に前記ローラ3が複数配列されるようになっている。ここで、前記外輪1及び内輪2には軌道溝11及び軌道溝21が一条ずつ形成されていることから、前記外輪1と内輪2との間には一列のローラ転走路30が形成されている。また、前記軌道溝11及び軌道溝21は外輪1及び内輪2の周方向に沿って形成されていることから、ローラ転走路30は回転軸Oを中心とした環状に形成されている。図3に示すように、前記ローラ3はこのローラ転走路30に配列されており、内輪2と外輪1とが相対的に回転すると、前記ローラ転走路30内を自転しながら公転する。ローラ転走路30内には自転軸方向を90度異ならせた2種類のローラ3a,3bが存在しており、これらローラ3a,3bがローラ転走路30の周方向に沿って交互に配列されている。
また、ローラ3aは外輪1側の転走面11aと内輪2側の転走面21aとの間で荷重を負荷しながら転動し、ローラ3bは外輪1側の転走面11bと内輪2側の転走面21bとの間で荷重を負荷しながら転動する。すなわち、これらローラ3a,3bはクロスローラ構造でローラ転走路30内に配列されており、本実施形態に係るローラ軸受は所謂クロスローラ軸受である。そして、ローラ3a及びローラ3bに対する荷重作用方向は互いに直交しており、また、各ローラ3a,3bに対する荷重作用方向は内輪2及び外輪1の回転軸Oに対して45度ずつ傾斜している。従って、このクロスローラ軸受では、内輪2及び外輪1の回転軸Oに沿って作用するアキシアル荷重や、かかる回転軸Oと直交する方向から作用するラジアル荷重等、あらゆる方向から内輪1又は外輪2に作用する荷重を負荷し得るように構成されている。
更に、互いに隣接するローラ3aとローラ3bとの間にはスペーサ31が設けられており、このスペーサ31により、ローラ同士が直接接触するのを防止している。
以上のように構成された本実施形態に係るクロスローラ軸受では、各ローラ3の自転軸が内外輪の回転軸Oに対して傾斜していることから、各ローラ3は前記ローラ転走路30を転走する際に各軌道溝11,21との間で差動滑りを伴う。このため、各ローラ3と各軌道溝11,21との間で摩擦熱が発生し、前記内輪2が回転軸Oを中心として半径方向に熱膨張してしまうおそれがある。ここで、本実施形態に係るクロスローラ軸受は例えば前記外輪1の外周面を機械装置等のハウジングで覆うようにして当該外輪1を機械装置等に固定する一方、内輪2を回転軸Oに固定して使用することが多い。この使用態様において、外輪1及び内輪2が熱膨張すると、前記ハウジングによって熱膨張が抑制された外輪1に対して前記内輪2が回転軸Oを中心として半径方向に熱膨張してしまう。
この点に鑑み、本実施形態に係るクロスローラ軸受には外輪1及び内輪2に冷却流路5a,5bが形成されており、かかる冷却流路に冷却媒体を流すことで前記外輪1及び内輪2の積極的冷却が可能となっている。図4及び図5は前記冷却流路を示すものであり、図4は前記外輪1に形成された冷却流路5aを、図5は前記内輪2に形成された冷却流路5bを示している。尚、図4及び図5では、前記冷却流路5の構成を理解しやすくするため、外輪1及び内輪2の一部を切断した状態で外輪1及び内輪2を示している。図4に示されるように、前記外輪1には二列の冷却流路5aが形成されている。各冷却流路5aは外輪1の周方向に沿って貫通して中空状に形成され、外輪1の回転軸Oを中心とした環状に形成されている。また、各冷却流路5aの断面形状は円形をなしている。
その一方で、図5に示されるように、前記内輪2にも冷却流路5bが二列形成されている。つまり、本実施形態に係るクロスローラ軸受には合計四つの冷却流路5が設けられている。そして、各冷却流路5bは内輪2の周方向に沿って貫通して中空状に形成され、内輪2の回転軸Oを中心とした環状に形成されている。また、各冷却流路5bの断面形状も円形をなしている。尚、図4及び図5では前記冷却流路5a,5bが断面円形状になっているが、これら冷却流路5a,5bの断面形状はこれに限定されず、例えば断面四角形であっても差し支えない。
図6は上記構成からなる冷却流路と内外輪に形成された軌道溝との配置関係を示した模式図である。この図6では外輪1における冷却流路5aと軌道溝11との配置関係のみを示しているが、内輪2における冷却流路5bと軌道溝21との配置関係も外輪1のこれと同一である。この図6に示されるように、前記外輪1に形成された各冷却流路5aは、その中心Qが前記軌道溝11を形成する転走面11a,11bの幅方向の中心Pを通る法線L上に設けられるようにして、前記外輪1の内部に形成されている。前記内輪2に形成された各冷却流路5bに関しても、その中心Qが前記軌道溝21を形成する転走面21a,21bの幅方向の中心Pを通る法線L上に設けられている。
一方、前記外輪1及び内輪2は、前記冷却流路5a,5bに冷却媒体を注入するための供給孔51と、前記冷却流路5a,5b内を流れてきた冷却媒体を軸受外部へと誘導する排出孔52と、有する。図4に示されるように、前記外輪1が有する供給孔51a及び排出孔52aは当該外輪1の半径方向に沿って形成され、各冷却流路5aに対して一つずつ形成されている。また、前記供給孔51a及び排出孔52aは互いに前記外輪1の周方向に沿って所定の間隔をおいて設けられている。そして、これら供給孔51a及び排出孔52aはその一端が外輪11の外周面に開口する一方、他端が前記冷却流路5aに連通している。
尚、図4では各冷却流路5aに対して供給孔51a及び排出孔52aが夫々一つずつ設けられているが、これら供給孔51a及び排出孔52aの個数は適宜変更しても差し支えない。また、前記供給孔51a及び排出孔52aは外輪1の半径方向に沿って形成されているが、これら供給孔51a及び排出孔52aは前記外輪1の回転軸方向に沿って形成されていても差し支えない。
一方図5に示されるように、前記内輪2が有する供給孔51b及び排出孔52bは内輪2の回転軸に沿って形成されており、各冷却流路5bに対して夫々一つずつ形成されている。また、これら供給孔51b及び排出孔52bは、その一端が前記内輪2の回転軸方向端面に向けて開口する一方、他端は冷却流路5bに連通している。また、前記供給孔51b及び排出孔52bは前記内輪2の周方向に沿って互いに所定の間隔をおいて設けられている。
尚、図5では各冷却流路5bに対して供給孔51b及び排出孔52bが夫々一つずつ設けられているが、これら供給孔51b及び排出孔52bの個数は適宜変更しても差し支えない。また、これら供給孔51b及び排出孔52bは内輪2の回転軸方向に沿って形成されているが、当該内輪2の半径方向に沿って形成されていても差し支えない。
本実施形態に係るクロスローラ軸受を使用するに際しては、前記供給孔51a,51bに対して供給ポンプ(図示外)を接続することにより、冷却媒体を冷却流路5a,5bへ注入することができる。前記供給ポンプによって圧送された冷却媒体は前記冷却流路5a,5b内を内外輪の周方向に沿って流れ、外輪1及び内輪2とローラ3との間で発生した摩擦熱を吸収する。そして、摩擦熱を吸収して高温化した冷却媒体は排出孔52a,52bを介して軸受外部へと排出される。このように前記冷却媒体が供給孔51、冷却流路5、排出孔52の順に流れることで外輪1及び内輪2の冷却が行われる。
次に、前記冷却流路5a,5bを備えた外輪1及び内輪2の製造方法について説明する。
図7は前記外輪1及び内輪2の成形材料を示す斜視図である。尚、外輪1及び内輪2の成形部材は同一形状であるため、以下の説明では内輪2の成形部材の説明を省略する。前記成形部材は金属製の直線状部材6であり、断面略矩形状に形成されている。この直線状部材6の一側面には長手方向に沿って前記転走面11a,11bが形成されている。また、この直線状部材6には、前記冷却流路5aとなる貫通孔61が長手方向に沿って形成されている。この貫通孔61は図6を用いて説明したように、その中心が各転走面11a,11bの幅方向の中心を通る法線上に設けられるようにして前記直線状部材6に形成されている。
ここで、本実施形態に係るクロスローラ軸受では、前記貫通孔61の中心が各転走面11a,11b,21a,21bの幅方向の中心を通る法線上に設けられるように構成されているが、前記貫通孔61の成形箇所は厳密に限定されず、内外輪の冷却効率の向上との観点からすれば、貫通孔61が前記法線上に設けられていれば良い。
このように形成された直線状部材6は、材料となる鋼材に対して引き抜き加工等によって所定の断面形状とし、これと同時に前記転走面11a,11b及び前記貫通孔61を成形することで完成する。そして、このようにして成形された単一の直線状部材6を曲げていき、当該直線状部材6の一端面6aと他端面6bを接合して環状に成形する。この直線状部材6の加工により、各転走面11a,11bが連結され、前記軌道溝11が概ね完成する。また、前記貫通孔61が連通し、周方向に沿って連続した前記冷却流路5aが完成するようになっている。このようにして直線状部材6を環状に成形した後、固定ボルトの取付孔12や前記供給孔51a及び排出孔52aを穴あけ加工する。その後、焼き入れ等の熱処理を行ってから前記軌道溝11の研削加工を行うことで外輪1が完成する。
このようにして外輪1を製造する上で、当該外輪1の真円度を高くするとの観点から、前記直線状部材6を所定の径で連続した螺旋状に曲げ加工し、その後一周した直線状部材6を切断してから直線状部材6の両端面を接合するとの加工が考えられる。このような直線状部材6の製造方法としては電気抵抗溶接の一種であるフラッシュバット溶接等を用いることが可能である。
尚、前記供給孔51a及び排出孔52aは環状に成形された直線状部材6に対して加工されるようになっているが、直線状部材6に曲げ加工を施す前に供給孔51a及び排出孔52aを加工し、その後に前記直線状部材6に曲げ加工を施すようにしても差し支えない。
一方、上述したように前記内輪2を成形するための直線状部材6も外輪1のそれと同一であり、内輪2も外輪1と同様の方法により成形される。ここで、前記供給孔51b及び排出孔52bは内輪2の半径方向に沿って形成されているが、製造する内輪2の内径が比較的小さい場合、環状に形成された直線状部材6に対してこれら供給孔51b及び排出孔52bを形成することは難しい。このような場合には、前記供給孔51b及び排出孔52bを前記直線状部材6に予め加工しておくことが考えられる。
以上のように構成された本実施形態に係るクロスローラ軸受では、前記直線状部材6を用いて外輪1及び内輪2を製造することにより、前記冷却流路5a,5bを有する外輪1及び内輪2を完成させることができる。そして、この冷却流路5a,5bは、クロスローラ軸受の発熱源となる前記内輪1側の軌道溝11と外輪2側の軌道溝21と近接した位置に形成されている。このような構成によれば、各冷却流路5a,5b内に冷却媒体を流すことでクロスローラ軸受の使用による外輪1及び内輪2の高温化を防ぐことが可能となる。その結果、外輪1及び内輪2の熱膨張を防ぐことができ、もって外輪及び内輪の相対的な回転運動を円滑化させることが可能となる。
また、前記外輪1及び内輪2は前記貫通孔61を有する直線状部材6に基づいて製造され、この貫通孔61の構成により前記冷却流路5a,5bが完成するようになっている。このため、前記直線状部材6を製造する段階で、前記貫通孔61を発熱源である前記外輪1の軌道溝11及び内輪2の軌道溝21に近い位置に設けておけば、前記冷却流路5a,5bも軌道溝11,21に近い位置に形成されることとなる。換言すると、本実施形態に係るクロスローラ軸受によれば、前記外輪1及び内輪2を前記直線状部材6の加工により製造しているため、当該直線状部材6の製造段階において前記冷却流路5a,5bの成形位置を予め決定することが可能であり、その分ある程度の自由度をもって前記冷却流路5a,5bを成形することが可能となる。
更に、本実施形態に係るクロスローラ軸受によれば、前記冷却流路5a,5bをある程度の自由度をもって成形することができるため、各冷却流路5a,5bを各転走面11a,11b,21a,21bの幅方向の中心を通る法線上に設けることが可能である。このため、各冷却流路5a,5bを発熱源である転走面11a,11b,21a,21bと正対する位置に設けることができる分、冷却効率の向上を図ることが可能である。
また、前記冷却流路5a,5bをある程度の自由度をもって成形することができるため、例えば前記軌道溝11を構成する転走面11a,11bから各冷却流路5a,5aまでの距離と、前記軌道溝21を構成する転走面21a,21bから各冷却流路5b,5bまでの距離とを等しくすることができ、もって前記ローラ転走路30に対して四つの冷却流路5を均等に配置することができる。
ここで、上記実施形態に係るクロスローラ軸受では、前記直線状部材6を環状に成形することにより、前記貫通孔61が連通し、周方向に沿って連続した前記冷却流路5aが完成するようになっているが、前記端面6aと端面6b同士を溶接して接合する際に、端面同士の接合面にて前記貫通孔61が閉塞するようにしても良い。すなわち、内外輪の周方向の一ヵ所で閉塞した冷却流路5a,5bを構成するようにしても良い。かかる場合には、前記直線状部材6の端面同士の接合面を挟むようして前記供給孔51a及び排出孔52bを外輪1の周方向に沿って間隔をおいて加工する。
この構成によれば、前記供給孔51から冷却流路5内に注入された冷却媒体は前記排出孔52に向けて流れることがなく、前記冷却流路5a,5bへと流れるようになり、その分適切に外輪1及び内輪2の冷却を行うことが可能となっている。また、前記冷却流路5a,5bに対して冷却媒体を適宜供給すれば、前記外輪1及び内輪2で発生した熱を吸収して高温化した冷却媒体を冷却流路5a,5b内に残留させることなく、前記排出孔52を介して軸受外部へと排出させることができ、より高い吸熱効果を得ることができる。
尚、上記実施形態に係るクロスローラ軸受では、外輪1及び内輪2両方が前記直線状部材6により成形されているが、外輪1及び内輪2のいずれか一方が前記直線状部材6によって形成される構成であっても差し支えない。また、上記実施形態に係るクロスローラ軸受では、外輪1及び内輪2両方が冷却流路5a,5bを有しているが、外輪1及び内輪2のいずれか一方が冷却流路を有する構成としても差し支えない。但し、クロスローラ軸受の使用により外輪1及び内輪2両方が熱膨張することを考慮すると、これら外輪1及び内輪2の両方が前記冷却流路を有している方が好ましい。
更に、上記実施形態に係るクロスローラ軸受では、単一の直線状部材6から外輪1及び内輪2を製造しているが、これら外輪1及び内輪2を複数の直線状部材6から製造するようにしても差し支えない。前記外輪1及び内輪2の径が比較的大きい場合には複数の直線状部材6を用いて内外輪を製造する方が比較的容易に内外輪を製造することが可能である。かかる場合に、隣接する直線状部材6同士の接合面にて前記貫通孔61を閉塞するようにすれば、外輪1及び内輪2の周方向に沿って冷却流路5a,5bが複数に分割されることとなる。かかる場合には、隣接する直線状部材6同士の接合面を挟むようにして前記供給孔51及び排出孔52を成形し、供給孔51、冷却流路5、排出孔52の順に形成された冷却構造を外輪1及び内輪2の周方向に沿って複数設けることが考えられる。
更に、上記実施形態にて本願発明をクロスローラ軸受に適用した例を説明したが、本発明は多種多様のローラ軸受に適用することが可能であり、例えば外輪と内輪との間に二列のローラ転走路が形成された複列ローラ軸受等に適用することが可能である。
1…外輪、2…内輪、3…ローラ、5a,5b…冷却流路、6…直線状部材、6a,6b…端面、10…内周面、11a,11b,21a,21b…転走面、30…ローラ転走路

Claims (4)

  1. 内周面の周方向に沿って転走面が形成された外輪と、この外輪の転走面と対向する転走面が外周面に沿って形成された内輪と、外輪の転走面及び内輪の転走面が互いに対向して形成されたローラ転走路に配列されると共に自転軸が前記外輪又は内輪の回転軸に対して傾斜した多数のローラと、を備え、
    前記外輪又は内輪は、周方向に沿って貫通して中空に形成された冷却流路を有し、
    前記外輪又は内輪の少なくとも一方は、長手方向に沿って前記冷却流路を有する一乃至複数の直線状部材を曲げ加工し、当該直線状部材の端面を接合して環状に形成されることを特徴とするローラ軸受。
  2. 前記冷却流路は、前記外輪又は内輪の転走面の中心を通る法線上に形成されていることを特徴とする請求項1記載のローラ軸受。
  3. 前記外輪又は内輪には、外部から冷却媒体が流入する供給孔及び冷却媒体を外部へと導く排出孔が半径方向に沿って形成され、
    前記供給孔及び排出孔は、前記直線状部材の接合面を挟むようにして前記冷却流路に接続されていることを特徴とする請求項2記載のローラ軸受。
  4. 前記外輪及び内輪は一対の転走面が互いに直交した軌道溝を有し、
    前記ローラ転走路は、前記外輪の軌道溝と内輪の軌道溝が互いに対向して形成され、
    このローラ転走路には、隣接するローラの自転軸が互いに直交するようにして複数のローラが組み込まれていることを特徴とする請求項1記載のローラ軸受。
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