JP2019173918A - 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器 - Google Patents

四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019173918A
JP2019173918A JP2018064546A JP2018064546A JP2019173918A JP 2019173918 A JP2019173918 A JP 2019173918A JP 2018064546 A JP2018064546 A JP 2018064546A JP 2018064546 A JP2018064546 A JP 2018064546A JP 2019173918 A JP2019173918 A JP 2019173918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball bearing
cage
hole
pocket
raceway groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018064546A
Other languages
English (en)
Inventor
裕晃 山田
Hiroaki Yamada
裕晃 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2018064546A priority Critical patent/JP2019173918A/ja
Publication of JP2019173918A publication Critical patent/JP2019173918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】玉とポケット内面との間に安定して潤滑剤が供給される四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器を提供する。【解決手段】外輪11の軌道溝15と、軸方向に二つに分割される内輪12の軌道溝16との間に転動する複数の玉13を周方向に間隔をおいて保持する保持器14を備え、玉13が外輪12の軌道溝15の内面と、内輪12の軌道溝16の内面とにそれぞれ二箇所に接し、保持器14が、柱部20の軸方向外側に位置する環状部18、19の軸方向外端面18a、19aからポケット21の内面に通じる貫通孔22、23を有し、貫通孔22、23は保持器14の回転方向に対する接線と平行に配置され、かつ軸方向に対して傾斜角をもって形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、軸方向両側からのアキシアル荷重とラジアル荷重とを受ける四点接触玉軸受およびそれに用いられる玉軸受用保持器に関する。
従来、軸方向両側からのアキシアル荷重と、ラジアル荷重を受ける玉軸受として、四点接触玉軸受が使用されている。図5に示すように、四点接触玉軸受30は、一般に外輪31と、軸方向に二分割された内輪32との間に、複数の玉33が保持器34により、周方向に転動可能に保持されたものである。
外輪31の内周面に軌道溝35が形成され、内輪32の外周面に軌道溝36が形成され、純ラジアル荷重の下、玉33が軌道面35および軌道面36に二点で接触している。
保持器34は、円筒状をなし、周方向に間隔をおいて形成された複数のポケット37を有する。それぞれのポケット37は、その内面が玉33の直径よりもわずかに大きい円筒面に形成されたものである。
図5に示す四点接触玉軸受30では、外輪31と、玉33をポケット37内で保持する保持器34とが一体に組み合わされる外輪アセンブリが用いられている。
この外輪アセンブリでは、保持器34のポケット37から玉33が径方向内向きへ脱落することを防止するために、ポケット37の軸方向両側面の径方向内側に軸方向内向きの係合部38が形成されている。係合部38が形成されることにより、保持器34のポケット37内面と玉33との間のすき間が小さくなる。
四点接触玉軸受30は、外輪アセンブリを用いると、保持器34が外輪31の内周部により案内されるものとなるため、外輪31の内周部と保持器34との間に十分な径方向のすき間を確保することが難しい。
また、四点接触玉軸受30は、外輪31の軌道溝35が径方向断面での玉33の中心から軸方向両方向へ二つの接触角を有している。このため、外輪31の内周部にアンギュラ玉軸受の外輪に形成されるカウンターを設けることができず、外輪31の内周部と保持器34との間に十分な径方向のすき間を確保することが難しい。
さらに、内輪32の軌道溝36は、その円弧面36a、36aと玉33との接触点が軸方向中央に対して軸方向外側寄りに位置している。このため、玉33が内輪32の軌道溝36内から肩部への乗り上げを防止する目的で、内輪32の軌道溝36は、深溝玉軸受と比較して、大きな溝深さが必要となる。その結果、内輪32の外周部と保持器34との径方向距離が小さくなる。
このような構造である四点接触玉軸受30は、他の構造の玉軸受、例えばアンギュラ玉軸受、深溝玉軸受等と比較して、玉33と保持器34のポケット37内面との間や、外輪31の内周部と保持器34の案内面との間への潤滑剤の供給がされ難く、潤滑不良が発生するおそれがある。
そこで、潤滑不良を解消し、潤滑性を向上させる目的で、例えば、それぞれのポケットの周方向一方側のポケット半面と、周方向他方側のポケット半面とがゴシックアーチ形状に形成された保持器を備え、その保持器のポケット内面に四点接触で玉を保持するようにした四点接触玉軸受が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の玉軸受は、玉が保持器のポケット内面に対して四箇所で接触し、その他の箇所であって玉とポケット内面との間に形成されるすき間に潤滑剤が保持される。玉とポケット内面との間に潤滑剤が保持されることで、玉と保持器のポケット内面との潤滑性を向上させることができる。
特開2003−0329041号公報
しかしながら、特許文献1に記載の玉軸受は、その運転時、保持器の回転により、玉とポケット内面との間のすき間に保持された潤滑剤が、遠心力により径方向外向きに移動する。潤滑剤が径方向外向きに移動すると、玉とポケット内面との間で潤滑剤量が不足し、玉とポケット内面との間に安定して潤滑剤が供給されにくいという問題があった。
そこで、この発明の課題は、玉とポケット内面との間に安定して潤滑剤が供給される四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明に係る四点接触玉軸受は、内周部に軌道溝を有する外輪と、外周部に軌道溝を有する内輪と、前記外輪の軌道溝と前記内輪の軌道溝との間に転動する複数の玉と、前記複数の玉を周方向に間隔をおいて保持する保持器とを備え、前記外輪または内輪のいずれか一方の軌道輪は、軸方向に二つに分割されており、その軌道溝の内面に前記玉が二箇所に接触する状態にあり、他方の軌道輪は、その軌道溝の内面に前記玉が二箇所に接触する状態にある四点接触玉軸受において、前記保持器は、軸方向に間隔をおいて配置される一対の環状部と、前記一対の環状部の間に周方向に間隔をおいて軸方向に配置される複数の柱部と、前記一対の環状部と隣り合う柱部とにより形成されるポケットとを有し、前記保持器が、前記柱部の軸方向外側に位置する前記環状部の軸方向外端面から前記ポケットの内面に通じる貫通孔を有し、前記貫通孔が前記保持器の回転方向に対する接線と平行に配置されている構成を採用することができる。
この構成によると、軸受の運転時、玉の転動に伴う保持器の回転により、潤滑剤が貫通孔を通って保持器の軸方向外側面からポケット内に導かれる。
前記貫通孔が、前記一対の環状部のそれぞれの軸方向外端面から前記ポケットの内面に形成され、前記一対の環状部のうち、一方の環状部の軸方向外端面から形成される前記貫通孔は、前記保持器の周方向一方へ向かって配置され、他方の環状部の軸方向外端面から形成される前記貫通孔は、前記保持器の周方向他方へ向かって配置されている構成を採用することができる。
この構成によると、軸受運転時、保持器の回転方向によらず、潤滑剤が貫通孔を通って保持器の軸方向外側面からポケット内に導かれ、ポケット内へ安定的に潤滑剤が供給され得る。
前記貫通孔が軸方向に対して傾斜角をもって形成されている構成を採用することができる。この場合、保持器の回転に伴う遠心力の分力が潤滑剤に作用して、貫通孔内を潤滑剤が移動し易くなる。
前記環状部の軸方向外側面が前記柱部の軸方向外側となる位置に受け入れ凹部を有し、前記貫通孔が前記受け入れ凹部内に通じる状態であり、前記受け入れ凹部は、前記環状部の外端面上における開口面積が、前記受け入れ凹部の内面上における前記貫通孔の開口面積よりも大きく形成されている構成を採用すると、軸受運転時、より多量の潤滑剤を受け入れ凹部から貫通孔へ導くことができる。
上記の課題を解決するために、この発明に係る玉軸受用保持器は、外輪の内周部に形成される軌道溝と、内輪の外周部に形成される軌道溝との間に転動する複数の玉を周方向に間隔をおいて保持するものであり、前記玉が前記外輪の軌道溝の内面と、前記内輪の軌道溝の内面とにそれぞれ二箇所に接する四点接触玉軸受に用いられる玉軸受用保持器において、軸方向に間隔をおいて配置される一対の環状部と、前記一対の環状部の間に周方向に間隔をおいて軸方向に配置される複数の柱部と、前記一対の環状部と隣り合う柱部とにより形成されるポケットとを有し、前記柱部の軸方向外側に位置する前記環状部の軸方向外端面から前記ポケットの内面に通じる貫通孔を有し、前記貫通孔が前記一対の環状部の回転方向に対する接線と平行に配置されている構成を採用することができる。
この発明では、軸受の運転時、玉の転動に伴う保持器の回転により、潤滑剤が貫通孔を通って保持器の軸方向外側面からポケット内に導かれ、玉とポケット内面との間に安定して供給される。
この発明に係る四点接触玉軸受を示す断面図 同上の四点接触玉軸受の保持器を示す断面図 同上の四点接触玉軸受の保持器を示す平面図 同上の四点接触玉軸受の保持器を示す正面図 従来の四点接触玉軸受を示す断面図
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態の四点接触玉軸受10を示す。この四点接触玉軸受10は、内周部に軌道溝15を有する外輪11と、外周部に軌道溝16を有する内輪12と、外輪11の軌道溝15と内輪12の軌道溝16との間で転動する複数の玉13と、複数の玉13を周方向に間隔をおいて保持する保持器14とを備えている。
外輪11は、円筒状部材からなり、内周部に軌道溝15が形成されたものである。軌道溝15の内面は、ラジアル平面での断面形状が円弧となる二つの円弧面15a、15aとから形成されている。
それぞれの円弧面15a、15aは、外輪11の軸方向中央位置を挟んで軸方向両側に位置している。
内輪12は、軸方向に二つに分割されており、それぞれの分割軌道輪17、17の外周部に、ラジアル平面での断面形状が円弧となる円弧面17aが形成されている。それぞれの分割軌道輪17の円弧面17aによって、内輪12の軌道溝15の内面が形成される。
玉13は、外輪11の軌道溝15と、内輪12と軌道溝16の間で転動する状態において、外輪11の二つの円弧面15a、15a、およびそれぞれの分割軌道輪17の円弧面17aの合計四箇所に接触している。
図2、3に示すように、保持器14は、軸方向に間隔をおいて配置される一対の環状部18、19と、一対の環状部18、19との間に周方向に間隔をおいて軸方向に配置される複数の柱部20と、一対の環状部18、19と隣り合う柱部20とにより円形に形成されるポケット21とを有する。
また、保持器14は、外輪11の内周面により案内される外輪案内方式が採用されている(図1参照)。なお、保持器14は、内輪12の外周面により案内される内輪案内方式や、転動体である玉13により案内される転動体案内方式を採用してもよい。
一対の環状部18、19は、同一の内径寸法および外径寸法を有する円環状部材であり、軸方向に間隔をおいて配置されている。環状部18は、軸方向の外端面18aが外輪11の軸方向端面に対して平行な平面に形成されたものである。また、環状部19も、その軸方向の外端面19aが、外輪11の軸方向端面に対して平行な平面に形成されたものである。
柱部20は、周方向を向く内側面が半円筒面であり、隣り合う柱部20、20の周方向に向かい合うそれぞれの内側面により、円筒面をなすポケット21の内面が形成される。
図2、3に示すように、保持器14のポケット21は、その内面の軸方向両側に形成され、径方向内側縁部に位置する係合部21aを有する。それぞれの係合部21aは、軸方向内向きに突出し、その軸方向の間隔が玉13の直径よりも小さくなっている。
保持器14のポケット21内に保持される玉13が係合部21aに接し、係合部21aによって、玉13がポケット21から径方向内向きに脱落することを防止している。
保持器14は、柱部20の軸方向外側に位置する環状部18の外端面18aから、ポケット21の内面に通じる貫通孔22と、柱部20の軸方向外側に位置する環状部19の外端面19aからポケット21の内面に通じる貫通孔23とを有する。貫通孔22および貫通孔23は、その内面が円筒面となっている。
図3に示すように、それぞれの貫通孔22は、周方向一方へ向かって軸方向に対して傾斜角θをもって配置されている。傾斜角θは、例えば、25度〜65度の範囲が好ましい。傾斜角θが25度よりも小さいと、柱部20の強度に影響が出る恐れがある。一方、65度よりも大きいと、貫通孔22の距離が長くなり、軸受運転時の保持器14の回転により、貫通孔22を潤滑剤が通り難くなる。
また、図4に示すように、それぞれの貫通孔22は、環状部18を軸方向外側から内向きに見た場合において、環状部18の回転方向に対して接線に平行に配置されている。さらに、それぞれの貫通孔22は、環状部18の外端面18aに形成された受け入れ凹部22aに通じている。
受け入れ凹部22aは、環状部18の外端面18a上に開口し、球面状をなす内面を有している。受け入れ凹部22aは、その内面上において、貫通孔22が周方向一方寄りの位置に開口している。受け入れ凹部22aは、環状部18の外端面18a上における開口面積が、受け入れ凹部22aの内面上における貫通孔22の開口面積よりも大きく形成されている。
図3に示すように、それぞれの貫通孔23は、周方向他方へ向かって軸方向に対して傾斜角θをもって配置されている。それぞれの貫通孔23は、環状部19を軸方向外側から内向きに見た場合において、保持器14の環状部19の回転方向に対して接線に平行に配置されている。
それぞれの貫通孔23は、環状部18の外端面19aに形成された受け入れ凹部23aに通じている。受け入れ凹部23aは、環状部19の外端面19a上に開口し、球面状をなす内面を有している。受け入れ凹部23aは、その内面上において、貫通孔23が周方向他方寄りの位置に開口している。受け入れ凹部23aは、環状部19の外端面19a上における開口面積が、受け入れ凹部23aの内面上における貫通孔23の開口面積よりも大きく形成されている。
この実施形態の四点接触玉軸受10は、以上のように構成される。この四点接触玉軸受10は、運転中において、外輪11の軌道溝15と内輪12の軌道溝16の間で玉13が転動する。玉13の転動に伴い、玉13を保持する保持器14が回転する。
このとき、保持器14の軸方向外側に存在する潤滑剤が、保持器14の回転に伴う遠心力の分力によって、貫通孔22(貫通孔23)を通ってポケット21内に安定的に供給される。ポケット21内に供給された潤滑剤によって、ポケット21の内面と玉13との間の潤滑性が確保される。
また、ポケット21内に安定的に潤滑剤が供給されるため、油潤滑であれば潤滑方法は特に限定されず、例えば、油浴潤滑方式、循環潤滑方式などの潤滑方法を採用することができる。
さらに、従来の使用回転速度よりも高い回転速度で使用しても、潤滑不良が発生しにくくなり、使用可能速度の向上を図ることができる。そして、軸受内部への潤滑剤の供給効率が向上することから、軸受への潤滑剤量を抑制することが可能となる。
保持器14は、一方の環状部18側に配置される貫通孔22と、他方の環状部19側に配置される貫通孔23とが、相互に周方向の反対方向に向かって軸方向に対して傾斜角θをもって配置されている。この配置により、運転時、保持器14がいずれの回転方向に回転しても、貫通孔22または貫通孔23のいずれかを通って、潤滑剤をポケット21内に供給することができる。
また、保持器14が周方向一方に回転すると、保持器14の一方の環状部18の軸方向外側に存在する潤滑剤が貫通孔22を通ってポケット21内に供給される。ポケット21内に供給された潤滑剤が、貫通孔23を通って保持器14の他方の環状部19の軸方向外側へ排出される。
その一方で、保持器14が周方向他方に回転すると、保持器14が周方向一方に回転する場合とは逆に、潤滑剤が貫通孔23を通ってポケット21内に供給され、貫通孔22を通って排出される。
保持器14の回転方向によらず、貫通孔22または貫通孔23がポケット21内から潤滑剤を排出させることができる。このため、軸受内部に滞留させる潤滑剤量を低減さ、潤滑剤の流動抵抗によるトルク損失を低減することができる。
なお、保持器14は、一対の環状部18、19のうち、いずれかの環状部のみの軸方向外端面からポケット21の内面に貫通孔を有するものであってもよい。また、貫通孔22および貫通孔23は、必ずしも軸方向に対して傾斜角θをもって形成されていなくてもよい。
この実施形態のように、貫通孔22および貫通孔23が傾斜角θをもって形成されていれば、潤滑剤のポケット21内への供給、ポケット21内からの潤滑剤の排出が円滑となるので好ましい。
なお、この四点接触玉軸受は、内輪12が軸方向に二つに分割されたものであるが、これに限られない。外輪11の軌道溝15の内面および内輪12の軌道溝16の内面に玉13が四箇所で接するものであれば、外輪11が軸方向二つに分割されたものでもよい。あるいは、外輪11および内輪12が軸方向に分割されずに、外輪11の軌道溝15の内面および内輪12の軌道溝16の内面が、ラジアル平面での断面形状が円弧となる二つの円弧面から形成されたものであってもよい。
10 四点接触玉軸受
11 外輪
12 内輪
13 玉
14 保持器
15、16 軌道溝
15a、17a 円弧面
17 分割軌道輪
18、19 環状部
18a、19a 外端面
20 柱部
21 ポケット
21a 係合部
22、23 貫通孔
22a、23a 受け入れ凹部
30 四点接触玉軸受
31 外輪
32 内輪
33 玉
34 保持器
35、36 軌道溝
36a 円弧面
37 ポケット
38 係合部

Claims (5)

  1. 内周部に軌道溝を有する外輪と、外周部に軌道溝を有する内輪と、前記外輪の軌道溝と前記内輪の軌道溝との間に転動する複数の玉と、前記複数の玉を周方向に間隔をおいて保持する保持器とを備え、
    前記外輪または内輪のいずれか一方の軌道輪は、軸方向に二つに分割されており、その軌道溝の内面に前記玉が二箇所に接触する状態にあり、他方の軌道輪は、その軌道溝の内面に前記玉が二箇所に接触する状態にある四点接触玉軸受において、
    前記保持器は、軸方向に間隔をおいて配置される一対の環状部と、前記一対の環状部の間に周方向に間隔をおいて軸方向に配置される複数の柱部と、前記一対の環状部と隣り合う柱部とにより形成されるポケットとを有し、
    前記保持器が、前記柱部の軸方向外側に位置する前記環状部の軸方向外端面から前記ポケットの内面に通じる貫通孔を有し、前記貫通孔が前記保持器の回転方向に対する接線と平行に配置されていることを特徴とする四点接触玉軸受。
  2. 前記貫通孔が、前記一対の環状部のそれぞれの軸方向外端面から前記ポケットの内面に形成され、前記一対の環状部のうち、一方の環状部の軸方向外端面から形成される前記貫通孔は、前記保持器の周方向一方へ向かって配置され、他方の環状部の軸方向外端面から形成される前記貫通孔は、前記保持器の周方向他方へ向かって配置されていることを特徴とする請求項1に記載された四点接触玉軸受。
  3. 前記貫通孔が軸方向に対して傾斜角をもって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載された四点接触玉軸受。
  4. 前記環状部の軸方向外側面が前記柱部の軸方向外側となる位置に受け入れ凹部を有し、前記貫通孔が前記受け入れ凹部内に通じる状態であり、前記受け入れ凹部は、前記環状部の外端面上における開口面積が、前記受け入れ凹部の内面上における前記貫通孔の開口面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された四点接触玉軸受。
  5. 外輪の内周部に形成される軌道溝と、内輪の外周部に形成される軌道溝との間に転動する複数の玉を周方向に間隔をおいて保持するものであり、前記玉が前記外輪の軌道溝の内面と、前記内輪の軌道溝の内面とにそれぞれ二箇所に接する四点接触玉軸受に用いられる玉軸受用保持器において、
    軸方向に間隔をおいて配置される一対の環状部と、前記一対の環状部の間に周方向に間隔をおいて軸方向に配置される複数の柱部と、前記一対の環状部と隣り合う柱部とにより形成されるポケットとを有し、前記柱部の軸方向外側に位置する前記環状部の軸方向外端面から前記ポケットの内面に通じる貫通孔を有し、前記貫通孔が前記一対の環状部の回転方向に対する接線と平行に配置されている玉軸受用保持器。
JP2018064546A 2018-03-29 2018-03-29 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器 Pending JP2019173918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064546A JP2019173918A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064546A JP2019173918A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019173918A true JP2019173918A (ja) 2019-10-10

Family

ID=68170100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018064546A Pending JP2019173918A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019173918A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112253618A (zh) * 2020-11-06 2021-01-22 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 双内圈三点接触球轴承

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112253618A (zh) * 2020-11-06 2021-01-22 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 双内圈三点接触球轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3039087B2 (ja) 保持器付自動調心ころ軸受
JP6530381B2 (ja) グリース潤滑式のアンギュラ玉軸受
JP2013053734A (ja) 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受
JP4803031B2 (ja) 自動調心ころ軸受用保持器の製造方法
KR20180041127A (ko) 앵귤러 콘택트 볼 베어링
JP2020041659A (ja) 玉軸受
JP2016153685A (ja) 転がり軸受
JP2019173918A (ja) 四点接触玉軸受およびそれに用いる玉軸受用保持器
JP2008267400A (ja) 玉軸受
JP2005133818A (ja) 転がり軸受
JP2018194040A (ja) スラストころ軸受用保持器及びスラストころ軸受
JP2000320558A (ja) ころ軸受用合成樹脂製保持器
JP2009275722A (ja) 転がり軸受
WO2020196172A1 (ja) 自動調心ころ軸受
JP2006112555A (ja) 調心輪付きころ軸受
WO2016147881A1 (ja) 保持器および転がり軸受
JPH10318264A (ja) ころ軸受用合成樹脂製保持器
JP2017187119A (ja) 転がり軸受
JP2010025191A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2006258262A (ja) 複列転がり軸受
JP2008111505A (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2012112535A (ja) 玉軸受
WO2023063043A1 (ja) 円筒ころ軸受
JP2006125604A (ja) スラストころ軸受
KR101352166B1 (ko) 저토크 베어링