JP5600958B2 - 軸受装置 - Google Patents
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Description
図3に示す玉軸受101を使用する従来の軸受装置100(特許文献1の図7参照)では、ばね部材102により玉軸受101にアキシアル方向の予圧が与えられ、2個の玉軸受101は軸方向に一定の距離をもって設置されている。ばね部材102は、回転軸103及び外輪104の溝(以下、転がり面とも呼ぶ。)上をボール105が蛇行せず滑らかに走行するようにボール105と溝を弾性接触させている。
さらに、回転軸303、403とすべり軸受301、401との接触位置が定まっていないためモーメント方向の振れに弱いという問題もあった。
(1)軸部材と、内周面に略一様径からなる軌道面を有する外輪と、該外輪の軌道面と前記軸部材の外周面に設けられた略一様径からなる軌道面との間に複列に配設された総ボールタイプの複数のボールと、前記複列に配設された複数のボール間であって前記外輪の軸方向略中央部に固定された環状の第1シール板と、前記外輪の外側両端部に固定された一対の環状の第2シール板と、を備え、
前記外輪は、略一様径からなる複列の軌道面を有する単一の外輪又は2つの外輪部材が並列に配置される外輪から構成され、
前記第1シール板は、前記外輪の内周面に取り付けられ、
前記各列の複数のボールは前記第1シール板と前記一対の第2シール板の一方又は他方との間で転動自在に保持されるとともに、軸方向の移動が規制され、
軸受空間には潤滑剤が封入されており、
前記第1シール板は、多孔質材からなり、内部に潤滑剤が含浸され、前記第1シール板の両側の前記ボールに潤滑剤を供給することを特徴とする軸受装置。
(2)前記軸部材と前記ボールとのラジアル隙間は、2μm以上20μm以下であることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3)前記一対の第2シール板に撥油性のコーティングがなされていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の軸受装置。
(4)前記ボールを最も内側に寄せたときのボールPCDは、前記第1シール板及び前記一対の第2シール板の内径寸法よりも大きいことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の軸受装置。
また、内輪を設けずに、且つ、外輪の内周面に略一様径の軌道面と軸部材の外周面の略一様径の軌道面間をボールが転動するため、溝を加工するための軸方向のスペースが不要になり、軸の強度を維持しつつ軸方向の寸法を短くすることができる。
さらに、保持器を設けていないため、総ボールタイプとなり、保持器を用いた従来の軸受装置と比べてボール数が増えるので剛性が高くなる。
さらに、複列に配列された複数のボール間には第1シール板が設けられて所定の距離だけ離れているため、軸部材にモーメント方向の振れが存在する場合であっても各列のボールでそれぞれ荷重を支持して、モーメント方向の触れを抑制することができる。
さらに、第1シール板が外輪に固定されるため、第1シール板が軸とともに回転することはなく、第1シール板の発熱によるクリープの影響等を考慮する必要がない。これにより、製造時間の短縮、製造コストの低減を実現できる。
また、略一様径からなる複列の軌道面を有する単一の外輪から構成される場合、剛性が高い。一方、2つの外輪部材が並列に配置される場合、外輪部材の内周面に対し第1シール板の位置調整がしやすいので組み付け性がよい。
また、第1シール板が多孔質材からなり内部に潤滑剤が含浸されているので、含浸された潤滑剤が少しずつ滲みだし、その潤滑剤が軸受空間に供給される。これにより、潤滑不足を防止し軸受が長寿命化する。また、余分な潤滑剤が軸受空間に存在するときには、第1シール板の表面が潤滑剤を浸透させて表面に過分な油膜を形成しにくくなる。これにより、過剰な潤滑剤はなくなり、攪拌抵抗を低減して軸受トルクを低減することができる。
さらに、軸受装置の取り扱い性がよい。
図1は本発明の実施の形態の一例である軸受装置を構成する玉軸受を搭載したファンモータを説明するための断面図、図2(a)は図1の部分拡大図、図2(b)は(a)のB-B線矢視図、図2(c)は変形例の玉軸受の断面図である。
例えば、図2(c)に示すように、外輪部材11A、11Bを略一様径からなる複列の軌道面11a、11bを有する単一の外輪11で構成し、外輪内周面の略中央部に連結シール板14と同じ構成を有するシール板24を締め代を持って取り付けて、外輪11の内周面にボール13と連結シール板14を内蔵した構成としてもよい。これにより、外輪11を2分割した場合に比べて剛性が高い。
2 回転軸(軸部材)
2a、2b 回転軸の軌道面
10 玉軸受
11 外輪
11A、11B 外輪部材
11a、11b 外輪の軌道面
13 ボール
14 連結シール板(第1シール板)
15A、15B 外側シール板(第2シール板)
24 シール板(第1シール板)
Claims (4)
- 軸部材と、内周面に略一様径からなる軌道面を有する外輪と、該外輪の軌道面と前記軸部材の外周面に設けられた略一様径からなる軌道面との間に複列に配設された総ボールタイプの複数のボールと、前記複列に配設された複数のボール間であって前記外輪の軸方向略中央部に固定された環状の第1シール板と、前記外輪の外側両端部に固定された一対の環状の第2シール板と、を備え、
前記外輪は、略一様径からなる複列の軌道面を有する単一の外輪又は2つの外輪部材が並列に配置される外輪から構成され、
前記第1シール板は、前記外輪の内周面に取り付けられ、
各列の前記複数のボールは前記第1シール板と前記一対の第2シール板の一方又は他方との間で転動自在に保持されるとともに、軸方向の移動が規制され、
軸受空間には潤滑剤が封入されており、
前記第1シール板は、多孔質材からなり、内部に潤滑剤が含浸され、前記第1シール板の両側の前記ボールに潤滑剤を供給することを特徴とする軸受装置。 - 前記軸部材と前記ボールとのラジアル隙間は、2μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
- 前記一対の第2シール板に撥油性のコーティングがなされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受装置。
- 前記ボールを最も内側に寄せたときのボールPCDは、前記第1シール板及び前記一対の第2シール板の内径寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受装置。
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