JP2011163541A - 玉軸受及び軸受装置 - Google Patents
玉軸受及び軸受装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011163541A JP2011163541A JP2010030329A JP2010030329A JP2011163541A JP 2011163541 A JP2011163541 A JP 2011163541A JP 2010030329 A JP2010030329 A JP 2010030329A JP 2010030329 A JP2010030329 A JP 2010030329A JP 2011163541 A JP2011163541 A JP 2011163541A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- outer ring
- ball bearing
- seal plate
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】略一様径からなる軌道面11a、11bを有する外輪11と、外輪11の軌道面と回転軸2の外周面に設けられた略一様径からなる軌道面2a、2bとの間に複列に配設された総ボールタイプの複数のボール13と、複列に配設された複数のボール13間であって外輪11の軸方向略中央部に固定された環状の第1シール板14と、外輪11の外側両端部に設けられた一対の環状の第2シール板15A、15Bと、を備え、各列の複数のボール13は第1シール板14と一対の第2シール板15A、15Bの一方又は他方との間で転動自在に保持されるとともに、軸方向の移動が規制され、軸受空間には潤滑剤が封入されている。
【選択図】図2
Description
図3に示す玉軸受101を使用する従来の軸受装置100(特許文献1の図7参照)では、ばね部材102により玉軸受101にアキシアル方向の予圧が与えられ、2個の玉軸受101は軸方向に一定の距離をもって設置されている。ばね部材102は、回転軸103及び外輪104の溝(以下、転がり面とも呼ぶ。)上をボール105が蛇行せず滑らかに走行するようにボール105と溝を弾性接触させている。
さらに、回転軸303、403とすべり軸受301、401との接触位置が定まっていないためモーメント方向の振れに弱いという問題もあった。
(1)内周面に略一様径からなる軌道面を有する外輪と、該外輪の軌道面と軸部材の外周面に設けられた略一様径からなる軌道面との間に複列に配設された総ボールタイプの複数のボールと、前記複列に配設された複数のボール間であって前記外輪の軸方向略中央部に固定された環状の第1シール板と、前記外輪の外側両端部に固定された一対の環状の第2シール板と、を備え、
前記各列の複数のボールは前記第1シール板と前記一対の第2シール板の一方又は他方との間で転動自在に保持されるとともに、軸方向の移動が規制され、
軸受空間には潤滑剤が封入されていることを特徴とする玉軸受。
(2)前記外輪は、略一様径からなる複列の軌道面を有する単一の外輪から構成されることを特徴とする(1)に記載の玉軸受。
(3)前記外輪は、軸方向に沿って2つの外輪部材が並列に配置され、前記外輪部材はそれぞれ略一様径からなる軌道面を有することを特徴とする(1)に記載の玉軸受。
(4)前記2つの外輪部材は前記第1シール板が締め代を持って取り付けられることで結合されていることを特徴とする(3)に記載の玉軸受。
(5)前記第1シール板は、多孔質材からなり、内部に潤滑剤が含浸されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の玉軸受。
(6)前記軸部材と前記ボールとのラジアル隙間は、2μm以上20μm以下であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の玉軸受。
(7)前記一対の第2シール板に撥油性のコーティングがなされていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の玉軸受。
(8)前記ボールを最も内側に寄せたときのボールPCDは、前記第1シール板及び前記一対の第2シール板の内径寸法よりも大きいことを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の玉軸受。
(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の玉軸受が前記軸部材を備えたことを特徴とする軸受装置。
また、内輪を設けずに、且つ、外輪の内周面に略一様径の軌道面と軸部材の外周面の略一様径の軌道面間をボールが転動するため、溝を加工するための軸方向のスペースが不要になり、軸の強度を維持しつつ軸方向の寸法を短くすることができる。
さらに、保持器を設けていないため、総ボールタイプとなり、保持器を用いた従来の軸受装置と比べてボール数が増えるので剛性が高くなる。
さらに、複列に配列された複数のボール間には第1シール板が設けられて所定の距離だけ離れているため、軸部材にモーメント方向の振れが存在する場合であっても各列のボールでそれぞれ荷重を支持して、モーメント方向の触れを抑制することができる。
さらに、第1シール板が外輪に固定されるため、第1シール板が軸とともに回転することはなく、第1シール板の発熱によるクリープの影響等を考慮する必要がない。これにより、製造時間の短縮、製造コストの低減を実現できる。
また、2つの外輪部材を第1シール板で結合して一体化するので、軸受を1つずつ組み付ける必要がなく組立作業性を向上できる。
図1は本発明の実施の形態の一例である玉軸受を搭載したファンモータを説明するための断面図、図2(a)は図1の部分拡大図、図2(b)は(a)のB-B線矢視図、図2(c)は変形例の玉軸受の断面図である。
例えば、図2(c)に示すように、外輪部材11A、11Bを略一様径からなる複列の軌道面11a、11bを有する単一の外輪11で構成し、外輪内周面の略中央部に連結シール板14と同じ構成を有するシール板24を締め代を持って取り付けて、外輪11の内周面にボール13と連結シール板14を内蔵した構成としてもよい。これにより、外輪11を2分割した場合に比べて剛性が高い。
2 回転軸(軸部材)
2a、2b 回転軸の軌道面
10 玉軸受
11 外輪
11A、11B 外輪部材
11a、11b 外輪の軌道面
13 ボール
14 連結シール板(第1シール板)
15A、15B 外側シール板(第2シール板)
24 シール板(第1シール板)
Claims (9)
- 内周面に略一様径からなる軌道面を有する外輪と、該外輪の軌道面と軸部材の外周面に設けられた略一様径からなる軌道面との間に複列に配設された総ボールタイプの複数のボールと、前記複列に配設された複数のボール間であって前記外輪の軸方向略中央部に固定された環状の第1シール板と、前記外輪の外側両端部に固定された一対の環状の第2シール板と、を備え、
各列の前記複数のボールは前記第1シール板と前記一対の第2シール板の一方又は他方との間で転動自在に保持されるとともに、軸方向の移動が規制され、
軸受空間には潤滑剤が封入されていることを特徴とする玉軸受。 - 前記外輪は、略一様径からなる複列の軌道面を有する単一の外輪から構成されることを特徴とする請求項1に記載の玉軸受。
- 前記外輪は、軸方向に沿って2つの外輪部材が並列に配置され、前記外輪部材はそれぞれ略一様径からなる軌道面を有することを特徴とする請求項1に記載の玉軸受。
- 前記2つの外輪部材は前記第1シール板が締め代を持って取り付けられることで結合されていることを特徴とする請求項3に記載の玉軸受。
- 前記第1シール板は、多孔質材からなり、内部に潤滑剤が含浸されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の玉軸受。
- 前記軸部材と前記ボールとのラジアル隙間は、2μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の玉軸受。
- 前記一対の第2シール板に撥油性のコーティングがなされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の玉軸受。
- 前記ボールを最も内側に寄せたときのボールPCDは、前記第1シール板及び前記一対の第2シール板の内径寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の玉軸受。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の玉軸受が前記軸部材を備えたことを特徴とする軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010030329A JP5600958B2 (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010030329A JP5600958B2 (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011163541A true JP2011163541A (ja) | 2011-08-25 |
JP5600958B2 JP5600958B2 (ja) | 2014-10-08 |
Family
ID=44594457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010030329A Expired - Fee Related JP5600958B2 (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5600958B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140147099A (ko) * | 2012-04-20 | 2014-12-29 | 바르실라 핀랜드 오이 | 밸런싱 장치 및 피스톤 기관 |
CN106402148A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-02-15 | 贵州虹轴轴承有限公司 | 一种滚动轴承 |
US9599151B2 (en) | 2013-05-10 | 2017-03-21 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Double row preloaded ball bearing with spacer balls |
JP2017082767A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | 株式会社島津製作所 | 真空ポンプ |
JP2018173173A (ja) * | 2018-06-15 | 2018-11-08 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1546363A (en) * | 1922-02-23 | 1925-07-21 | Beemer Frank | Antifriction bearing |
JPH1162972A (ja) * | 1997-08-15 | 1999-03-05 | Nippon Seiko Kk | 揺動運動用転がり軸受 |
JP2009530554A (ja) * | 2006-03-22 | 2009-08-27 | パウル ミュラー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー ウンターネーメンスベタイリグンゲン | 潤滑剤を受容するための多孔要素を有する軸受け |
-
2010
- 2010-02-15 JP JP2010030329A patent/JP5600958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1546363A (en) * | 1922-02-23 | 1925-07-21 | Beemer Frank | Antifriction bearing |
JPH1162972A (ja) * | 1997-08-15 | 1999-03-05 | Nippon Seiko Kk | 揺動運動用転がり軸受 |
JP2009530554A (ja) * | 2006-03-22 | 2009-08-27 | パウル ミュラー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー ウンターネーメンスベタイリグンゲン | 潤滑剤を受容するための多孔要素を有する軸受け |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140147099A (ko) * | 2012-04-20 | 2014-12-29 | 바르실라 핀랜드 오이 | 밸런싱 장치 및 피스톤 기관 |
KR102083694B1 (ko) * | 2012-04-20 | 2020-03-02 | 바르실라 핀랜드 오이 | 밸런싱 장치 및 피스톤 기관 |
US9599151B2 (en) | 2013-05-10 | 2017-03-21 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Double row preloaded ball bearing with spacer balls |
JP2017082767A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | 株式会社島津製作所 | 真空ポンプ |
CN106402148A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-02-15 | 贵州虹轴轴承有限公司 | 一种滚动轴承 |
JP2018173173A (ja) * | 2018-06-15 | 2018-11-08 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5600958B2 (ja) | 2014-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5600958B2 (ja) | 軸受装置 | |
JP2008240796A (ja) | シール付きアンギュラ玉軸受及び主軸装置 | |
JP2003314558A (ja) | ラジアルボールベアリングのリテーナ | |
JP2007247711A (ja) | 水中回転装置用転がり軸受 | |
JP2006329420A (ja) | ロボットアーム関節部用軸受装置及び玉軸受 | |
JP6340794B2 (ja) | 円筒ころ軸受 | |
JP2007292093A (ja) | 深溝玉軸受 | |
JP5982881B2 (ja) | 玉軸受、それを用いたモータ及び主軸装置 | |
JP2012007686A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2005003198A (ja) | 転がり軸受、およびそれを用いたハイブリッド自動車または燃料電池自動車用トランスミッション | |
JP2003166624A (ja) | 回転軸の支持構造 | |
JP2002295480A (ja) | 玉軸受 | |
JP2000120707A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2003120684A (ja) | スラストころ軸受 | |
JP2007309351A (ja) | 転がり軸受 | |
CN2937619Y (zh) | 一种自润滑耐高温轴承 | |
JP2003120683A (ja) | スラストころ軸受 | |
JP2006342820A (ja) | アンギュラ型玉軸受 | |
JP2006077814A (ja) | 工作機械の主軸用回転支持装置 | |
JP2006300257A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015117804A (ja) | アンギュラ玉軸受 | |
JP2007298184A (ja) | アンギュラ玉軸受 | |
JP2000120703A (ja) | 軸受装置およびスピンドル装置 | |
JP2007285445A (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
JP2000220637A (ja) | 磁気軸受装置のタッチダウン軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140124 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140722 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140804 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5600958 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |