JP2002079970A - 自動二輪車の物品収納装置 - Google Patents

自動二輪車の物品収納装置

Info

Publication number
JP2002079970A
JP2002079970A JP2001152863A JP2001152863A JP2002079970A JP 2002079970 A JP2002079970 A JP 2002079970A JP 2001152863 A JP2001152863 A JP 2001152863A JP 2001152863 A JP2001152863 A JP 2001152863A JP 2002079970 A JP2002079970 A JP 2002079970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage box
article
seat
storage device
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001152863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3879437B2 (ja
Inventor
Akihiko Takahashi
昭彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2001152863A priority Critical patent/JP3879437B2/ja
Priority to DE10130098A priority patent/DE10130098B4/de
Priority to US09/884,980 priority patent/US6499784B2/en
Priority to IT2001RM000359A priority patent/ITRM20010359A1/it
Publication of JP2002079970A publication Critical patent/JP2002079970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3879437B2 publication Critical patent/JP3879437B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/10Frames characterised by the engine being over or beside driven rear wheel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/46Luggage carriers forming part of frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2202/00Motorised scooters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車体内部のデッドスペースを有効利用し、かつ
ライダーや同乗者の着座性および足付き性を損なうこと
なく収納ボックスを大容量化すると同時に、収納ボック
ス内におけるヘルメットや小物品等の収納物の転動を防
止する。 【解決手段】着座シートの下方に収納ボックスが設置さ
れ、上記収納ボックスに設けられて上方に開口する物品
出入口が上記着座シートにより開閉される自動二輪車の
物品収納装置において、収納ボックス36を車体後部か
つ上下に揺動する後輪の上方に配設し、上記後輪との干
渉防止の為に収納ボックス36の底面38中央部に上側
に凸となる凹み形状38aを形成し、この凹み形状38
aの頂部よりも前方の底面38を前下がり傾斜に、凹み
形状38aの頂部よりも後方の底面38を後下がり傾斜
にするとともに、物品出入口35の後縁35aを凹み形
状38aの頂部よりも後方に位置付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の物品
収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、特にスクーター型の自動二
輪車においては、開閉可能に設けられた着座シートの下
方に、ヘルメット等の大物品を収容可能な大容量の収納
ボックスを設けた物品収納装置が広く採用されている。
このような物品収納装置の従来例として、例えば特開平
1−148679号公報、実開平1−58388号公
報、特開平6−156344号公報に示されるようなも
のがある。
【0003】これらの従来例において、着座シート下方
の収納ボックスは、合成樹脂材料により、上方に開口す
る物品出入口を持つ有底容器状に一体成形され、物品出
入口の開口面積が底面の面積と同等以上とされ、よって
収納ボックスの全体形状が下方に向かって窄まるテーパ
ー形状に形成されている。その理由は、収納ボックスの
成形時における型抜き性を良くして成形型の単純化を図
るとともに、成形が完了した収納ボックスを重ね積み可
能にして搬送効率を向上させること等にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクー
ター型の自動二輪車においては、収納ボックスの両側に
別体のフレームカバーが被装され、このフレームカバー
は収納ボックスの下方に設置されたパワーユニットの両
側方を覆うために下方に向かって幅が拡がるように造形
されるため、下方に向かって窄まるテーパー形状に造形
された収納ボックスと、下方に向かって幅が拡がるフレ
ームカバーとの間に無用なデッドスペースが発生してい
た。また、収納ボックスの前後にもデッドスペースが発
生し易く、外観のわりには収納容量の少ない物品収納装
置となりやすかった。
【0005】また、収納ボックス内にヘルメットを収納
可能にするには、収納ボックスの底面の面積をヘルメッ
トの大きさに合わせる必要があるが、収納ボックスが下
窄まりのテーパー形状であることから、その物品出入口
の開口面積がヘルメットの大きさよりも大きくなり、こ
の物品出入口を閉塞する着座シートも必然的に大型にな
らざるを得ず、これによりライダーおよび同乗者の着座
性(跨ぎやすさ)や足付き性が損なわれるばかりか、自
動二輪車のデザイン面でも不利であった。
【0006】一方、収納ボックスを大容量化し、特にテ
ニスラケットや傘のような長尺物の収納を可能にするべ
く収納ボックスの前後寸法を大きく取った場合には、ヘ
ルメットや他の小物品が収納ボックス内の一定位置に位
置決めされにくくなり、これらの収納物が収納ボックス
内を転動して収納物自体や収納ボックス内部が損傷する
という別な問題が発生する。
【0007】この場合、ヘルメット等の収納物の転動を
防止するべく収納ボックス内にフック等を設け、ロープ
やネット等で束縛固定することも考えられるが、大物品
を収納するような場合には収納ボックス内に突出するフ
ックがかえって邪魔になったり、収納物を傷付ける恐れ
がある。
【0008】本発明に係る自動二輪車の物品収納装置
は、上記問題点を解決するために発明されたものであ
り、その目的は、車体内部のデッドスペースを有効利用
し、かつライダーや同乗者の着座性および足付き性を損
なうことなく収納ボックスを大容量化すると同時に、収
納ボックスの製造性を向上させることにある。
【0009】また、本発明に係る自動二輪車の物品収納
装置のさらなる目的は、収納ボックス内におけるヘルメ
ットや小物品等の収納物の転動を防止し、かつ収納物の
出し入れを容易にするとともに長尺物の収納を可能に
し、併せて収納ボックス内にフックを邪魔にならないよ
うに設置可能にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車の物品収納装置は、特許請
求の範囲の請求項1に記載したように、ライダーが着座
するライダーシートの後部に同乗者が着座するピリオン
シートが連設されてなる着座シートの下方に収納ボック
スが設置され、上記収納ボックスに設けられて上方に開
口する物品出入口が上記着座シートにより開閉される自
動二輪車の物品収納装置において、上記収納ボックスを
車体後部かつ上下に揺動する後輪の上方に配設し、上記
後輪との干渉防止の為に収納ボックスの底面中央部に上
側に凸となる凹み形状を形成し、上記凹み形状の頂部よ
りも前方の底面を前下がり傾斜に、凹み形状の頂部より
も後方の底面を後下がり傾斜にするとともに、上記物品
出入口の後縁を上記凹み形状の頂部よりも後方に位置付
けたことを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、上記凹み形状により収
納ボックスの底面が中高な形状になり、この凹み形状の
頂部を境に収納ボックスの内部が前半部と後半部に分け
られ、前半部と後半部にそれぞれ収納されるヘルメット
や小物品等の収納物が、凹み形状の盛り上がりによって
前後方向への転動を阻止される。しかも、物品出入口が
凹み形状の頂部よりも後方まで開いているため、収納ボ
ックスの後半部に収納された収納物を出し入れしやすく
なる。
【0012】また、本発明に係る自動二輪車の物品収納
装置は、請求項2に記載したように、ライダーが着座す
るライダーシートの後部に同乗者が着座するピリオンシ
ートが連設されてなる着座シートの下方に収納ボックス
が設置され、上記収納ボックスに設けられて上方に開口
する物品出入口が上記着座シートにより開閉される自動
二輪車の物品収納装置において、上記収納ボックスの内
部形状を、2個のフルフェース型のヘルメットがその上
部を上にして前後に並べられ、前側のヘルメットはその
底縁部を前下がりにし、後側のヘルメットはその底縁部
を後下がりにした姿勢でそれぞれ収納されるように形成
するとともに、上記物品出入口の後縁を、上記後側のヘ
ルメットの少なくとも前部が外部に臨むように位置付け
たことを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、前後2つのヘルメット
がその底縁部を下方に向け、前側のヘルメットは前傾姿
勢、後側のヘルメットは後傾姿勢で収納ボックス内に収
納されるため、各ヘルメットの転動を効果的に防止する
とともに、収納ボックスの高さ、即ち着座シートの高さ
を低めて同乗者の着座性や足付き性を向上させ、かつ後
側のヘルメットを出し入れしやすくできる。
【0014】さらに、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項3に記載したように、ライダーが着座
するライダーシートの後部に同乗者が着座するピリオン
シートが連設されてなる着座シートの下方に収納ボック
スが設置され、上記収納ボックスに設けられて上方に開
口する物品出入口が上記着座シートにより開閉される自
動二輪車の物品収納装置において、上記収納ボックス
を、上記物品出入口および下方に開口する接合開口部を
有する上側ボックス半体と、底面および上方に開口する
接合開口部を有する下側ボックス半体との、それぞれの
接合開口部同士を合わせて接合する構造とし、上側ボッ
クス半体を、その物品出入口から接合開口部に向かって
下拡がりな形状に形成する一方、下側ボックス半体を、
その底面から接合開口部に向かって上拡がりな形状に形
成し、接合開口部の開口面積を、物品出入口の開口面積
や底面の面積よりも大きくしたことを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、収納ボックスと、その
両側に被装されるフレームカバーとの間や、収納ボック
スの前後に無用なデッドスペースが発生せず、その分収
納ボックスの容量が拡大する。しかも、収納ボックスの
容量拡大に応じて物品出入口が大きくなることがないの
で、着座シートの大型化が防止されてライダーや同乗者
の着座性および足付き性が向上する。さらに、収納ボッ
クスの製造性が向上する。
【0016】そして、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項4に記載したように、請求項3の構成
において、前記上側および下側のボックス半体のそれぞ
れの接合開口部に、外周側に突出する係合フランジを形
成し、これら上下の係合フランジを互いに掌合させ、そ
の外周側からクランプ部材で挟持固定することにより、
上下のボックス半体を一体に組み立てた。この構成によ
れば、上下のボックス半体の接合開口部同士の接合構造
および接合作業が簡素化される上、接合部がコンパクト
化されて収納ボックスの容量増大に貢献する。
【0017】また、本発明に係る自動二輪車の物品収納
装置は、請求項5に記載したように、請求項1〜請求項
3の構成において、前記収納ボックスを、前記ライダー
シートの後部に一段高く連設された前記ピリオンシート
の下方に配置し、収納ボックスの前端にはライダーシー
トの下方に延出する突出部を形成し、収納ボックスの内
部に上記突出部の内部空間を収納ボックス内の他の空間
に対して隔てる蓋手段開閉可能に設けた。この突出部と
蓋手段を収納ボックスの前端に設けることにより、デッ
ドスペースを有効利用して小物品を保持可能かつその転
動を防止可能にし、しかも蓋手段の開放により長尺物の
収納も可能になる。
【0018】さらに、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項6に記載したように、請求項5の構成
において、前記蓋手段を前記収納ボックスとは別体に設
け、この蓋手段に、前記突出部の内部に収容される小物
品の保持部を一体に形成した。これにより、収納ボック
スの成形性が向上して組立も容易になる。
【0019】そして、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項7に記載したように、請求項1〜請求
項3の構成において、前記収納ボックスの最後部を前記
物品出入口の後縁よりも後方に膨出させて膨出部を形成
した。こうすれば、収納ボックスの後部に出来やすいデ
ッドスペースを収納スペースに置き換えて収納ボックス
の容量拡大を図れる。しかも、物品出入口が大きくなら
ない。
【0020】また、本発明に係る自動二輪車の物品収納
装置は、請求項8に記載したように、請求項1〜請求項
3の構成において、前記収納ボックスの前半部と後半部
の内部形状を、それぞれフルフェース型のヘルメットが
その頂部を上にして収容されるように形成し、少なくと
も後側のヘルメットの上部を前記着座シートの底板で押
さえるようにした。こうすれば、前方に転動しやすい後
側のヘルメットを、収納ボックス後部底面の後下がり傾
斜と共同して確実に位置決めすることができる。
【0021】さらに、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項9に記載したように、請求項1〜請求
項3の構成において、前記収納ボックスの前半部と後半
部の内部形状を、それぞれフルフェース型のヘルメット
がその頂部を上にして収容されるように形成し、前側の
ヘルメットは高さ軸線方向が前方に傾斜して前記ピリオ
ンシートの前方を指向し、後側のヘルメットは高さ軸線
方向が後方に傾斜してピリオンシートの後方を指向する
ように各ヘルメットの収納姿勢を定めるとともに、側面
視でピリオンシートの底板の、上記前後のヘルメットの
間に形成される谷状の空間の上方に対応する部分の高さ
を、前後のヘルメットの頂部付近の上方に対応する部分
の高さよりも低くした。
【0022】上記のように、収納ボックスの内部前後に
収納される2つのヘルメットの高さ軸線方向を前後に傾
斜させ、その間にできる谷状の空間にピリオンシートの
底板を落とし込めば、ピリオンシートの高さを低めると
ともにピリオンシシートのクッション厚を厚くし、同乗
者の着座性と乗り心地を向上させることができる。
【0023】また、本発明に係る自動二輪車の物品収納
装置は、請求項10に記載したように、請求項1〜請求
項3の構成において、前記収納ボックスの底面に複数の
フック収容凹部を設け、これらのフック収容凹部にフッ
クを設置し、上記フックの高さが収納ボックスの底面の
高さ以下になるようにした。こうすれば、フックの非使
用時にフックが邪魔になったり、収納物が傷付く恐れが
ない。
【0024】さらに、本発明に係る自動二輪車の物品収
納装置は、請求項11に記載したように、請求項10の
構成において、前記フックを前記フック収容凹部内にて
起立位置と倒伏位置との間を回動可能に設け、起立位置
ではフックが収納ボックスの底面から突出し、倒伏位置
ではフックが収納ボックスの底面以下に没するようにし
た。これにより、フックの非使用時にフックが邪魔にな
ることをより効果的に防止するとともに、フック収容凹
部の深さを浅くして収納ボックスの容量を大きく確保す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
物品収納装置が適用されたスクーター型の自動二輪車の
左側面図であり、図2は同自動二輪車の車体内部レイア
ウト図である。
【0026】このスクーター型車両1は、鋼管製の車体
フレーム2を備えており、この車体フレーム2の前頭部
に前輪3を保持するフロントフォーク4がハンドルバー
5と共に左右回動自在に軸支される一方、車体フレーム
2の後部寄りに設けられた懸架ブラケット6に懸架リン
ク7を介してパワーユニット8が上下揺動可能に設けら
れている。
【0027】パワーユニット8は、スクーター用として
広く周知の、エンジン10とスイングケース11が一体
的に構成されたものであり、例えばエンジン10は4サ
イクル単気筒で、スイングケース11はエンジン10の
クランクケース12左側面に連設されて後方に延び、そ
の後部右側面に後輪13が軸支されている。スイングケ
ース11の内部にはVベルトを用いた無段変速装置や減
速ミッション装置、エンジン始動装置等が収容され、エ
ンジン10の動力が自動変速されて後輪13に伝達され
るようになっている。
【0028】また、エンジン10のクランクケース12
前面には前方へ略水平に延びるシリンダー14が設けら
れており、その上方にキャブレター15やエアクリーナ
ー16が設置されている。さらに、シリンダー14の下
面からエキゾーストパイプ18が延出して後方に延び、
後輪13の右側に位置する排気マフラー19に繋がって
いる。
【0029】自動二輪車1の走行時において、路面の凹
凸等により後輪13が上下に揺動すると、パワーユニッ
ト8およびキャブレター15、エアクリーナー16、排
気マフラー19等の補機類が全て一体となって懸架リン
ク7を支点に上下に揺動する。
【0030】パワーユニット8の緩衝装置20はエンジ
ン10(シリンダー14)の前下方に配置されており、
例えば車体フレーム2の下部にて前後方向に略水平に設
置されたショックアブソーバー21の先端が車体フレー
ム2側に軸支され、後端が車体フレーム2に回動自在に
軸支された回動リンク22の力点に連結され、回動リン
ク22の作用点が連結ロッド23を介してパワーユニッ
ト8のクランクケース12前面に連結される構造であ
る。ショックアブソーバー21はパワーユニット8の上
下揺動に伴い伸縮し、揺動ショックを緩衝する。
【0031】車体フレーム2の周囲は合成樹脂製のフレ
ームカバー25により全面的に覆われ、車体前頭部に流
線形のフェアリング26が造形される一方、車体後半部
にリヤボディー27が形作られ、リヤボディー27の上
部に着座シート28が設置されている。そして、ハンド
ルバー5と着座シート28との間の部分が下方に低く湾
入し、この部分に低床式のステップボード29が設けら
れている。ステップボード29は車体フレーム2の中間
部を跨ぐ形で左右一対に設けられており、その間に設け
られたセンターコンソール30内に燃料タンク31等の
機材が内蔵されている。
【0032】着座シート28は、ライダーが着座するラ
イダーシート28aの後部に同乗者が着座するピリオン
シート28bが一段高く連設されており、ライダーシー
ト28aに着座したライダーは両足をステップボード2
9の上に載せ、ピリオンシート28bに着座した同乗者
は両足を左右一対のピリオンフットレスト32の上に載
せる。ピリオンフットレスト32は、ステップボード2
9の後方に一段高く連なる形でリヤボディー27に一体
的に設けられている。
【0033】また、着座シート28は、その先端付近が
車体フレーム2の中間部に突設されたシートブラケット
34の上端に回動自在に軸支され、図1に示す矢印A方
向に跳ね上げて開放することができる。そして、着座シ
ート28の下方、詳しくはピリオンシート28bの下方
のリヤボディー27内部に、上方に開口する物品出入口
35を有する有底容器状の収納ボックス36が設けられ
て物品収納装置37が構成されており、着座シート28
を開放することにより収納ボックス36に物品を出し入
れすることができる。
【0034】一方、キャブレター15とエアクリーナー
16は収納ボックス36の直ぐ前方にレイアウトされて
おり、着座シート28を開放することにより上記部材1
5,16のメンテナンスが行える。
【0035】図3は、収納ボックス36を単体で示した
左側面図であり、図4は着座シート28および収納ボッ
クス36の車体中心線に沿う縦断面図である。また、図
5は収納ボックス36を左斜め後方から見た分解斜視図
であり、図6は図3のVI−VI線に沿う収納ボックス
36の縦断面図である。
【0036】収納ボックス36は車体後部かつ上下に揺
動する後輪13の上方に配設されており、パワーユニッ
ト8と後輪13がその揺動範囲の最上位置にある時に後
輪13が収納ボックス36の底面38に干渉しないよう
に、底面38には上側に凸となる凹み形状38aが設け
られている。そして、この凹み形状38aの頂部よりも
前方において底面38は前下がりに傾斜し、凹み形状3
8aの頂部よりも後方において底面38は後下がりに傾
斜するように形成されている。
【0037】また、物品出入口35の後縁35aは凹み
形状38aの頂部よりも後方に位置付けられており、こ
の後縁35aの位置に対し収納ボックス36の最後部が
後方に膨出して膨出部39が形成されている。この膨出
部39の形成により、収納ボックス36の後部に出来や
すいデッドスペースを収納スペースに置き換えて収納ボ
ックス36の容量拡大を図れる。しかも、物品出入口3
5の前後寸法がむやみに大きくならない。
【0038】さらに、収納ボックス36は合成樹脂成形
による上側ボックス半体41および下側ボックス半体4
2と、これらの部材41,42とは別体に合成樹脂成形
されたリッドユニット43(後に詳述)とを備えて構成
されている。上側ボックス半体41は、物品出入口35
および下方に開口する接合開口部44を有しており、物
品出入口35から接合開口部44に向かって下拡がりな
略スカート形状に形成されている。一方、下側ボックス
半体42は、底面38および上方に開口する接合開口部
45を有し、底面38から接合開口部45に向かって上
拡がりな略トレー形状に形成されている。
【0039】そして、上下のボックス半体41,42の
接合開口部44,45が互いに合わせられて接合される
構造となっている。したがって、図3および図6に示す
ように、上下のボックス半体41,42の接合開口部4
4,45の長さL1および幅W1が、物品出入口35の
長さL2および幅W2よりも大きくなっており、当然、
接合開口部44,45の開口面積は物品出入口35の開
口面積よりも大きく、かつ底面38の面積よりも大きく
なっている。
【0040】上側および下側のボックス半体41,42
のそれぞれの接合開口部44,45には、図7にも拡大
縦断面を示すように、外周側に突出する係合フランジ4
7,48が全周に亘って形成されており、これらの係合
フランジ47,48が互いに掌合される。例えば上側の
係合フランジ47は下方に開放された略『コ』字形断面
とされる一方、下側の係合フランジ48は上方に起立す
る略『凸』字形断面とされ、上下の係合フランジ47,
48が互いに嵌合されることにより上下のボックス半体
41,42の相対位置決めがなされるとともに、上方か
ら降り注ぐ水滴等に対する収納ボックス36の防水性が
確保される。
【0041】図8および図9に示すように、上側の係合
フランジ47の途中には、所定の間隔で10箇所のクラ
ンプフック49が形成され、その両側に一対のクランプ
ストッパー50が形成され、さらにクランプフック49
の下部にクランプ切欠51が形成されている。一方、下
側の係合フランジ48には、クランプフック49の位置
に対応してクランプフック52が形成されている。
【0042】上下の係合フランジ47,48が合わせら
れると、各クランプ切欠51にクランプフック52が嵌
合する。そして、クランプフック49とクランプフック
52に、外周側からクランプ部材53が嵌合される。ク
ランプ部材53は、例えばバネ鋼製の金属板を略『C』
字状に屈曲形成したものであるが、合成樹脂材料等でク
ランプ部材53を形成してもよい。
【0043】クランプ部材53は、クランプフック49
とクランプフック52の部分で上下の係合フランジ4
7,48を挟持固定し、これにより上下のボックス半体
41,42が一体的かつ堅固に組み立てられる。クラン
プ部材53は2つのクランプストッパー50の間とクラ
ンプ切欠51とに嵌合されることにより横ずれを防止さ
れる。
【0044】なお、図10に別な実施形態を示すよう
に、下側の係合フランジ48a(または上側の係合フラ
ンジ47a)にクランプ部材53aを一体成形して設
け、その接続部を薄肉化して樹脂ヒンジ53bとし、こ
の樹脂ヒンジ53bを折曲点としてクランプ部材53a
を折り曲げ、上側の係合フランジ47aのクランプフッ
ク49aに嵌合させる構造にすること等も考えられる。
このように、クランプ部材53(53a)は必ずしも上
下のボックス半体41,42と別体である必要はない。
【0045】ところで、図3〜図5に示すように、上側
ボックス半体41の後部には左右一対の締結座55が形
成される一方、下側ボックス半体42(底面38)には
前部および中間部にそれぞれ左右一対の締結座56が形
成され、後部に真中1箇所の締結座57が形成されてい
る。これらの締結座55,56,57は車体フレーム2
に形成された締結ブラケット58…(図1参照)等にビ
ス59,60,61やナット62で締結固定され、これ
により収納ボックス36が車体フレーム2に固定され
る。
【0046】図4に示すように、収納ボックス36の内
部空間は底面38の凹み形状38aを境に前半部と後半
部とに分けられ、前半部の内部形状はフルフェース型の
ヘルメット65がその上部を上にして底縁部を前下がり
に、即ち高さ軸線65aが前方に傾斜してピリオンシー
ト28bの前方を指向して収納されるように形成され、
後半部の内部形状は同じくフルフェース型のヘルメット
66がその上部を上にして底縁部を後下がりに、即ち高
さ軸線66aが後方に傾斜してピリオンシート28bの
後方を指向して収納されるように形成されている。な
お、これら2個のヘルメット65,66は共に横向きで
収納されるが、縦向きに収納されるようにしてもよい。
【0047】このように、収納ボックス36内の前半部
に収納されるヘルメット65が底縁部を下方に向けた前
傾姿勢とされ、収納ボックス36内の後半部に収納され
るヘルメット66が底縁部を下方に向けた後傾姿勢とさ
れているため、収納ボックス36内における両ヘルメッ
ト65,66の前後方向への転動を効果的に防止すると
ともに、収納ボックス36の高さ、即ちピリオンシート
28aの高さを低めて同乗者の着座性や足付き性を向上
させることができる。
【0048】また、物品出入口35の後縁位置35aは
着座シート28の開放時に後側のヘルメット66の少な
くとも前部が外部に臨むように位置付けられており、ヘ
ルメット66の出し入れを容易にしている。
【0049】さらに、側面視でピリオンシート28bの
底板の前方部分28c,中間部分28d,後方部分28
eのうち、前後のヘルメット65,66の間に形成され
る谷状の空間の上方に位置する中間部分28dの高さ
が、前後のヘルメット65,66の頂部付近の上方に対
応する前方部分28cおよび後方部分28eの高さより
も低く落とし込まれている。
【0050】このように、前後のヘルメット65,66
の間にできる谷状の空間にピリオンシート28bの底板
の中間部分28dを落とし込めば、ピリオンシート28
bの高さを一層低めるとともにピリオンシシート28b
のクッション厚を厚くし、同乗者の着座性と乗り心地を
向上させることができる。
【0051】着座シート28が閉じられた際には後側の
ヘルメット66の上部がピリオンシート28b底板の中
間部分28d〜後方部分28eにより押さえられるよう
になっており、これにより前方に転動しやすい後側のヘ
ルメット66を、収納ボックス36後部の底面38の後
下がり傾斜と共同して確実に位置決めすることができ
る。
【0052】以上のように構成された物品収納装置37
は、その収納ボックス36が物品出入口35から下方に
向かって一旦前後左右に拡張した後、さらに底面38に
向かって窄まる形状となっているため、収納ボックス3
6の両側に被装されるフレームカバー25(リヤボディ
ー27)との間や、収納ボックス36の前後にデッドス
ペースが発生せず、その分収納ボックス36の容量を拡
大できる。よって、図4の如く2個のフルフェース型ヘ
ルメット65,66やアタッシュケース67等の大物品
を余裕を持って収納することができる。
【0053】しかも、収納ボックス36の容量を拡大し
ても物品出入口35がむやみに大きくならないため、物
品出入口35を閉塞する着座シート28が大型化するこ
とを防止し、ライダーの着座性や足付き性、ならびに自
動二輪車1のデザイン性を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0054】その上、収納ボックス36を構成する上下
のボックス半体41,42が各々小形化されてその成形
性が良くなるばかりか、上下のボックス半体41,42
を各々積み重ねて省スペースで搬送可能になり搬送効率
が良くなることから、収納ボックス36の製造性が大幅
に向上する。
【0055】また、上下のボックス半体41,42のそ
れぞれの接合開口部44,45に形成した係合フランジ
47,48を互いに掌合させてクランプ部材53で挟持
固定する構造としたので、例えば上下の接合開口部4
4,45を互いに接着や溶着、あるいはビス止め等によ
り接合した場合に比べて接合構造および接合作業を簡素
化でき、かつ接合部(係合フランジ47,48)をコン
パクト化して収納ボックス36の容量増大に貢献するこ
とができる。
【0056】さらに、収納ボックス36の底面38に凹
み形状38aが設けられたことにより底面38が中高な
形状となっており、この凹み形状38aの頂部を境に収
納ボックス36の内部が前半部と後半部に分けられてい
るため、前半部と後半部にそれぞれ収納されるヘルメッ
ト65,66や小物品等の収納物の前後方向への転動を
凹み形状38aの盛り上がりにより確実に阻止すること
ができる。しかも、物品出入口35が凹み形状38aの
頂部よりも後方まで開いているため、収納ボックス36
の後半部に収納されるヘルメット66等の収納物を出し
入れしやすい。
【0057】ところで、図3〜図5および図11、図1
2に示すように、収納ボックス36の前端には、前方に
向かって突出し、ライダーシート28aの下方に延出す
る突出部70が形成されており、この突出部70の内側
に前述のリッドユニット43が取り付けられる。リッド
ユニット43は、請求項5に記載した蓋手段の一例とな
るものであり、収納ボックス36と同様な合成樹脂材料
を用いて固定プレート71とリッド72とが一体に成形
され、両者71,72の間が薄肉化されて樹脂ヒンジ7
3とされたものである。
【0058】リッドユニット43の固定プレート71
は、例えば3個の差込クリップ74で突出部70の上側
の壁部(上側ボックス半体41)に固定され、1個のビ
ス75で突出部70の下側の壁部(下側ボックス半体4
2)に固定される。そして、リッド72は下部の樹脂ヒ
ンジ73を回動点として上開きに開閉することができ
る。リッド72の上端には左右一対の開閉ツマミ76と
係止孔77が形成され、リッド72の閉塞時には係止孔
77が突出部70の上側(物品出入口35の前端部付
近)に形成された係止爪78に係止されてリッド72が
ロックされる。リッド72が閉塞されると、突出部70
の内部空間が収納ボックス36内の他の空間に対して隔
てられる。
【0059】また、リッドユニット43の固定プレート
71側には、左右一対の保持部81が一体に形成されて
いる。これらの保持部81は、例えば上下2つの打抜穴
82の互いに近接する辺にフック形状83を形成したも
のであり、この保持部81(フック形状83)の間に車
載工具等の小物品84を置いてゴムバンド85を各保持
部81(83)に係止することにより、小物品84を突
出部70の内部に安定的に固定することができる。
【0060】このように収納ボックス36の前部に突出
部70を設けてリッド72で仕切ることにより、デッド
スペースとなりがちなライダーシート28a下方の空間
や、収納ボックス36前部の空間を突出部70に置き換
え、この突出部70内に小物品を保持可能にして小物品
の転動を防止することができる。しかも、リッド72を
開放すればテニスラケット86(図4参照)や傘等の長
尺物を容易に収納することができる。
【0061】また、リッドユニット43を収納ボックス
36とは別体に設け、このリッドユニット43に保持部
81を一体に形成したので、リッドユニット43や保持
部81を収納ボックス36に一体化した場合よりも収納
ボックス36(上下ボックス半体41,42)の成形性
が向上し、組立が容易になる。
【0062】一方、図3〜図6および図13、図14に
示すように、収納ボックス36(下側ボックス半体4
2)の底面38には、例えば前部、中間部、後部にそれ
ぞれ左右一対のフック収容凹部88が設けられており、
これら6箇所のフック収容凹部88内にそれぞれフック
89が設置されている。各フック89は、例えばD形環
状に形成されてフックボス90に回動自在に設けられ、
フックボス90下部の差込クリップ91がフック収容凹
部88の底面88aの貫通孔88bに差し込まれて固定
される。
【0063】各フック89は、それぞれフック収容凹部
88内にて起立位置89aと倒伏位置89bとの間を回
動できる可倒式とされており、起立位置89aではフッ
ク89が収納ボックス36の底面38から大きく突出
し、倒伏位置89bではフック89が底面38の高さ以
下に没するようになっている。
【0064】このようなフック89を設けたことによ
り、収納ボックス36の内部に収納した物品をロープや
ネット等を用いて簡単に束縛固定することができ、フッ
ク89の非使用時にはフック89を倒伏位置89bに倒
せばフック89が収納ボックス36の底面38から突出
しないのでフック89が邪魔になったり収納物が傷付く
恐れがない。
【0065】しかも、フック89を可倒式としたことに
より、フック収容凹部88の深さを浅くして相対的に収
納ボックス36の底面38の高さを可能な限り引き下
げ、収納ボックス36の容量拡大に貢献することができ
る。
【0066】また、フック収容凹部88の底面88aに
おける貫通孔88bの両側には、それぞれ一段高い段部
88cが形成されており、倒伏位置89bに倒されたフ
ック89はこの段部88cの上に載ることにより底面8
8aよりも若干浮き上がるため、使用者が指でフック8
9を引き起こし易くなっている。
【0067】なお、以上に述べた物品収納装置37の構
成は、スクーター型の自動二輪車に対応したものではあ
るが、スクーター型に限らず、他の型や形式の自動二輪
車にも本発明に係る物品収納装置の構成を適用すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の物品収納装置によれば、車体内部のデッドスペ
ースを有効利用し、かつ着座シートを大型化させること
なく収納ボックスを大容量化すると同時に、収納ボック
スの製造性を向上させることができる。また、収納ボッ
クス内における小物品の転動を防止し、かつ長尺物の収
納を可能にし、併せて収納ボックス内にフックを邪魔に
ならないように設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品収納装置が適用されたスクー
ター型の自動二輪車の左側面図。
【図2】同自動二輪車の車体内部レイアウト図。
【図3】収納ボックスを単体で示した左側面図。
【図4】着座シートおよび収納ボックスの車体中心線に
沿う縦断面により、本発明の一実施形態を示した図。
【図5】収納ボックスを左斜め後方から見た分解斜視
図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う収納ボックスの縦断
面図。
【図7】図3のVII−VII線に沿う縦断面図。
【図8】図6のVIII部拡大図。
【図9】図8のIX矢視図。
【図10】クランプ部材による嵌合構造の別な実施形態
を示した縦断面図。
【図11】図4のXI部を拡大した突出部およびリッド
ユニットの縦断面図。
【図12】突出部およびリッドユニットの縦断面図。
【図13】図6のXIII部拡大図。
【図14】図13のXIV矢視図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 8 パワーユニット 13 後輪 28 着座シート 28a ライダーシート 28b ピリオンシート 28c〜28e ピリオンシートの底板 35 物品出入口 35a 物品出入口の後縁 36 収納ボックス 37 物品収納装置 38 底面 38a 凹み形状 39 膨出部 41 上側ボックス半体 42 下側ボックス半体 43 蓋手段としてのリッドユニット 44,45 接合開口部 47,48 係合フランジ 53 クランプ部材 65,66 フルフェース型のヘルメット 65a 前側のヘルメットの高さ軸線 66a 後側のヘルメットの高さ軸線 70 突出部 81 保持部 84 小物品 85 ゴムバンド 88 フック収容凹部 89 フック 89a フックの起立位置 89b フックの倒伏位置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライダーが着座するライダーシートの後
    部に同乗者が着座するピリオンシートが連設されてなる
    着座シートの下方に収納ボックスが設置され、上記収納
    ボックスに設けられて上方に開口する物品出入口が上記
    着座シートにより開閉される自動二輪車の物品収納装置
    において、上記収納ボックスを車体後部かつ上下に揺動
    する後輪の上方に配設し、上記後輪との干渉防止の為に
    収納ボックスの底面中央部に上側に凸となる凹み形状を
    形成し、上記凹み形状の頂部よりも前方の底面を前下が
    り傾斜に、凹み形状の頂部よりも後方の底面を後下がり
    傾斜にするとともに、上記物品出入口の後縁を上記凹み
    形状の頂部よりも後方に位置付けたことを特徴とする自
    動二輪車の物品収納装置。
  2. 【請求項2】 ライダーが着座するライダーシートの後
    部に同乗者が着座するピリオンシートが連設されてなる
    着座シートの下方に収納ボックスが設置され、上記収納
    ボックスに設けられて上方に開口する物品出入口が上記
    着座シートにより開閉される自動二輪車の物品収納装置
    において、上記収納ボックスの内部形状を、2個のフル
    フェース型のヘルメットがその上部を上にして前後に並
    べられ、前側のヘルメットはその底縁部を前下がりに
    し、後側のヘルメットはその底縁部を後下がりにした姿
    勢でそれぞれ収納されるように形成するとともに、上記
    物品出入口の後縁を、上記後側のヘルメットの少なくと
    も前部が外部に臨むように位置付けたことを特徴とする
    自動二輪車の物品収納装置。
  3. 【請求項3】 ライダーが着座するライダーシートの後
    部に同乗者が着座するピリオンシートが連設されてなる
    着座シートの下方に収納ボックスが設置され、上記収納
    ボックスに設けられて上方に開口する物品出入口が上記
    着座シートにより開閉される自動二輪車の物品収納装置
    において、上記収納ボックスを、上記物品出入口および
    下方に開口する接合開口部を有する上側ボックス半体
    と、底面および上方に開口する接合開口部を有する下側
    ボックス半体との、それぞれの接合開口部同士を合わせ
    て接合する構造とし、上側ボックス半体を、その物品出
    入口から接合開口部に向かって下拡がりな形状に形成す
    る一方、下側ボックス半体を、その底面から接合開口部
    に向かって上拡がりな形状に形成し、接合開口部の開口
    面積を、物品出入口の開口面積や底面の面積よりも大き
    くしたことを特徴とする自動二輪車の物品収納装置。
  4. 【請求項4】 前記上側および下側のボックス半体のそ
    れぞれの接合開口部に、外周側に突出する係合フランジ
    を形成し、これら上下の係合フランジを互いに掌合さ
    せ、その外周側からクランプ部材で挟持固定することに
    より、上下のボックス半体を一体に組み立てた請求項3
    に記載の自動二輪車の物品収納装置。
  5. 【請求項5】 前記収納ボックスを、前記ライダーシー
    トの後部に一段高く連設された前記ピリオンシートの下
    方に配置し、収納ボックスの前端にはライダーシートの
    下方に延出する突出部を形成し、収納ボックスの内部に
    上記突出部の内部空間を収納ボックス内の他の空間に対
    して隔てる蓋手段を開閉可能に設けた請求項1〜請求項
    3のいずれか一項に記載の自動二輪車の物品収納装置。
  6. 【請求項6】 前記蓋手段を前記収納ボックスとは別体
    に設け、この蓋手段に、前記突出部の内部に収容される
    小物品の保持部を一体に形成した請求項5に記載の自動
    二輪車の物品収納装置。
  7. 【請求項7】 前記収納ボックスの最後部を前記物品出
    入口の後縁よりも後方に膨出させて膨出部を形成した請
    求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自動二輪車の
    物品収納装置。
  8. 【請求項8】 前記収納ボックスの前半部と後半部の内
    部形状を、それぞれフルフェース型のヘルメットがその
    頂部を上にして収容されるように形成し、少なくとも後
    側のヘルメットの上部を前記着座シートの底板で押さえ
    るようにした請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載
    の自動二輪車の物品収納装置。
  9. 【請求項9】 前記収納ボックスの前半部と後半部の内
    部形状を、それぞれフルフェース型のヘルメットがその
    頂部を上にして収容されるように形成し、前側のヘルメ
    ットは高さ軸線方向が前方に傾斜して前記ピリオンシー
    トの前方を指向し、後側のヘルメットは高さ軸線方向が
    後方に傾斜してピリオンシートの後方を指向するように
    各ヘルメットの収納姿勢を定めるとともに、側面視でピ
    リオンシートの底板の、上記前後のヘルメットの間に形
    成される谷状の空間の上方に対応する部分の高さを、前
    後のヘルメットの頂部付近の上方に対応する部分の高さ
    よりも低くした請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の自動二輪車の物品収納装置。
  10. 【請求項10】 前記収納ボックスの底面に複数のフッ
    ク収容凹部を設け、これらのフック収容凹部にフックを
    設置し、上記フックの高さが収納ボックスの底面の高さ
    以下になるようにした請求項1〜請求項3のいずれか一
    項に記載の自動二輪車の物品収納装置。
  11. 【請求項11】 前記フックを前記フック収容凹部内に
    て起立位置と倒伏位置との間を回動可能に設け、起立位
    置ではフックが収納ボックスの底面から突出し、倒伏位
    置ではフックが収納ボックスの底面以下に没するように
    した請求項10に記載の自動二輪車の物品収納装置。
JP2001152863A 2000-06-23 2001-05-22 自動二輪車の物品収納装置 Expired - Fee Related JP3879437B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152863A JP3879437B2 (ja) 2000-06-23 2001-05-22 自動二輪車の物品収納装置
DE10130098A DE10130098B4 (de) 2000-06-23 2001-06-21 Gepäckverstaueinrichtung für ein Motorrad
US09/884,980 US6499784B2 (en) 2000-06-23 2001-06-21 Article storage device of motorcycle
IT2001RM000359A ITRM20010359A1 (it) 2000-06-23 2001-06-22 Dispositivo di immagazzinamento di oggetti di un motociclo.

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000190327 2000-06-23
JP2000-190327 2000-06-23
JP2001152863A JP3879437B2 (ja) 2000-06-23 2001-05-22 自動二輪車の物品収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002079970A true JP2002079970A (ja) 2002-03-19
JP3879437B2 JP3879437B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=26594612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001152863A Expired - Fee Related JP3879437B2 (ja) 2000-06-23 2001-05-22 自動二輪車の物品収納装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6499784B2 (ja)
JP (1) JP3879437B2 (ja)
DE (1) DE10130098B4 (ja)
IT (1) ITRM20010359A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040087A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Suzuki Motor Corp 車両用荷物収納ボックス構造
JP2011073610A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り車両用ユーテイリテイボックスの構造
JP2014088082A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両における収納構造
JP2020506102A (ja) * 2017-01-31 2020-02-27 ピアッジオ・エ・チ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 物体ブロックシステムを有するモータサイクル用収納アセンブリ

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4108290B2 (ja) * 2001-03-28 2008-06-25 本田技研工業株式会社 車両の後部構造
US20040079573A1 (en) * 2001-04-24 2004-04-29 Suzuki Motor Corporation Motorcycle and storage box arrangement thereof
US20040124652A1 (en) * 2002-08-15 2004-07-01 Garrison John Michael Motorcycle accessory
JP4173337B2 (ja) * 2002-08-26 2008-10-29 本田技研工業株式会社 自動二輪車における導風装置
JP4226317B2 (ja) * 2002-12-27 2009-02-18 本田技研工業株式会社 小型車両
US6749036B1 (en) * 2003-01-22 2004-06-15 Polaris Industries Inc. Snowmobile accessory attachment system and integrated snowmobile cargo rack
US6874836B1 (en) * 2003-04-16 2005-04-05 Covered trash receptacle
JP4381768B2 (ja) * 2003-10-10 2009-12-09 本田技研工業株式会社 自動二輪車の収納装置
US7252171B2 (en) * 2003-11-12 2007-08-07 Augustine Jr James J Contoured rear fender storage container for a motorcycle
JP4262584B2 (ja) * 2003-12-01 2009-05-13 本田技研工業株式会社 車両用物入れ装置
US20060043131A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-02 Graham Steven L Under-seat storage container
US7644791B2 (en) 2004-12-30 2010-01-12 American Off-Road Technologies Inc. Exhaust and cooling systems for implementation in reduced-size vehicle
JP4767603B2 (ja) * 2005-07-04 2011-09-07 ヤマハ発動機株式会社 パワーユニット及び該パワーユニットを備えた鞍乗型車両
JP5036329B2 (ja) * 2007-01-25 2012-09-26 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
DE602008000347D1 (de) * 2007-02-21 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd Aufbewahrungsbox in einem Motorrad und Verfahren zum Montieren der Aufbewahrungsbox
DE102008021981A1 (de) * 2008-05-02 2009-11-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Zweirad, insbesondere Motorroller bzw. Motorrad
US20100147916A1 (en) * 2008-12-11 2010-06-17 Powder Keg, Llc Snowmobile Accessories
US20100147915A1 (en) * 2008-12-11 2010-06-17 Chris Roberts Snowmobile Accessories
US20100264183A1 (en) * 2009-04-15 2010-10-21 Kaczowski Michael J Motorcycle saddlebag
CN102958789B (zh) * 2010-09-30 2015-04-29 本田技研工业株式会社 踏板型电动车辆
MY185949A (en) * 2012-08-07 2021-06-14 Givi S P A Case for motorcycles
JP5926653B2 (ja) * 2012-08-28 2016-05-25 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の収納部構造
AT515902A1 (de) 2014-05-07 2015-12-15 Lohnerwerke Gmbh Gepäckverstaueinrichtung für ein motorisiertes Zweirad
US10308305B2 (en) * 2015-12-28 2019-06-04 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Structure for mounting luggage basket
DE102016209073A1 (de) 2016-05-25 2017-11-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Gepäckbehältnis für ein Motorrad mit integrierter Gepäcksicherung
US20190185091A1 (en) * 2017-12-15 2019-06-20 Dejan Mitrovic Multifunctional motorcycle passenger seat system
IT201800010026A1 (it) 2018-11-05 2020-05-05 Givi S P A Kit di supporto per valigia di un motociclo.
IT201900021696A1 (it) * 2019-11-20 2021-05-20 Piaggio & C Spa Contenitore di alloggiamento per caschi e sistema di ricarica di dispositivi di alimentazione elettrica previsti in caschi per motociclisti

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181884A (ja) * 1984-09-18 1986-04-25 本田技研工業株式会社 スク−タ−型小型車輌
US4800980A (en) * 1985-10-05 1989-01-31 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Body cover and trunk structure for a motor scooter
DE3822732A1 (de) * 1987-07-06 1989-01-26 Honda Motor Co Ltd Motorrad
US4964483A (en) * 1987-09-25 1990-10-23 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Motor scooter
US5433286A (en) * 1988-09-27 1995-07-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Motorcycle
JP2889278B2 (ja) * 1989-06-16 1999-05-10 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型車両の荷物収納箱装置
JP2918116B2 (ja) * 1989-06-22 1999-07-12 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二,三輪車の燃料供給部構造
JP3345064B2 (ja) * 1992-11-27 2002-11-18 本田技研工業株式会社 スクータ型車両
JP3816210B2 (ja) * 1997-09-30 2006-08-30 本田技研工業株式会社 低床式自動二輪車の車体構造
JP4394769B2 (ja) * 1999-03-30 2010-01-06 本田技研工業株式会社 自動二輪車のヘルメット収納装置
JP4364341B2 (ja) * 1999-03-31 2009-11-18 本田技研工業株式会社 自動二輪車における物品収納装置
JP4395960B2 (ja) * 2000-02-16 2010-01-13 スズキ株式会社 スクータ型自動二輪車の荷物収納室

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040087A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Suzuki Motor Corp 車両用荷物収納ボックス構造
JP2011073610A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り車両用ユーテイリテイボックスの構造
JP2014088082A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両における収納構造
JP2020506102A (ja) * 2017-01-31 2020-02-27 ピアッジオ・エ・チ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 物体ブロックシステムを有するモータサイクル用収納アセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
DE10130098B4 (de) 2013-07-04
US20020008397A1 (en) 2002-01-24
US6499784B2 (en) 2002-12-31
DE10130098A1 (de) 2002-01-17
JP3879437B2 (ja) 2007-02-14
ITRM20010359A1 (it) 2001-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3879437B2 (ja) 自動二輪車の物品収納装置
EP1864900B1 (en) Motorcycle
JP2621193B2 (ja) 自動2輪車
US8814244B2 (en) Accommodation structure for saddle type vehicle
JP4020264B2 (ja) 鞍乗型車両におけるシート支持構造
JP3831186B2 (ja) 自動二輪車の収納ボックス構造
JP6837464B2 (ja) 鞍乗り型車両のグラブレール
JP2007152986A (ja) 自動二輪車における収納構造
JP3876627B2 (ja) スクーター型車両
JP6902380B2 (ja) 鞍乗り型車両のシートキャッチ取付構造
JP3956594B2 (ja) 自動二輪車の物品収納装置
JP3751072B2 (ja) スクータ型車両におけるリヤカバー取付構造
JP5062491B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2003182667A (ja) 鞍乗型車両における物入れ装置
JP3956641B2 (ja) スクータ型自動二輪車
JP3686164B2 (ja) スクータ型車両
JPS621035Y2 (ja)
JPH107054A (ja) スクータ型車両の収納装置
JPS636397B2 (ja)
JPH0338479A (ja) 小型車両の荷物収納箱装置
WO2023084875A1 (ja) 収納部構造
JPS5911826Y2 (ja) 二輪車等の物入れ装置
JP3470699B2 (ja) 収納室付き2人乗り用スクータ型自動二輪車
JP3141407B2 (ja) 収納室付自動二輪車
JP3617282B2 (ja) 自動二輪車のツールボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061030

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3879437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees