JP2002078247A - 電磁場受信装置 - Google Patents

電磁場受信装置

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JP2002078247A JP2000252480A JP2000252480A JP2002078247A JP 2002078247 A JP2002078247 A JP 2002078247A JP 2000252480 A JP2000252480 A JP 2000252480A JP 2000252480 A JP2000252480 A JP 2000252480A JP 2002078247 A JP2002078247 A JP 2002078247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁場受信装置の動作可能領域の拡大を図
る。 【解決手段】 アンテナ回路20,21は、電磁場送信
装置1から送信された電磁波を受信する。整流回路22
は、アンテナ回路20,21で受信した電磁波から自装
置の駆動用電力を得る。定電圧回路23は、整流回路2
2の出力電圧を定電圧化する。インピーダンス制御回路
31は、整流回路22の出力電圧が所望の電圧設定値と
なるよう自装置のインピーダンスを変化させる制御動作
を繰り返し行い、電磁場送信装置1からの受信電力量を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を用いて
非接触状態で電力供給を行うリーダライタ等の電磁場送
信装置と非接触ICカード等の電磁場受信装置とからな
る非接触通信システムに係り、特に自装置のインピーダ
ンスを動的に変化させることにより、電磁場送信装置か
らの受信電力量を制御することができる電磁場受信装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、非接触型のICカードやRFタグ
に代表される、電磁誘導を用いて電力伝送と通信を行う
電磁場受信装置が注目されている。電磁場受信装置は、
電池を内蔵せず、リーダライタ等の電磁場送信装置から
電磁誘導により供給される電力を用いて内部回路を駆動
し、内部処理および通信動作を行う。電力伝送に電磁誘
導を利用する利点としては、電磁場送信装置と通信する
際に、機械的な接触端子が不要なため、端子の接触不良
等の故障が少ないという点がある。さらに、電磁場送信
装置に挿入したり、電磁場送信装置と有線接続したりす
る必要が無く、電磁場送信装置にかざして使用すればよ
いので、使い勝手が良く、操作性に優れているという点
が挙げられる。
【0003】電磁場受信装置は、高いセキュリティを実
現する手段として、本人認証や電子決済等のサービスで
の利用が期待されている。しかし、このような高度な処
理を行うには、複雑な演算処理や暗号処理等の高機能な
動作が必要となり、ICチップ内部のCPUが高速に演
算処理を行ったり、専用演算回路が動作したりするため
に、ICチップの消費電力が大きくならざるを得ない。
しかるに、電磁誘導を用いて電力伝送を行う電磁場受信
装置では、電波法等の法規によって電磁場送信装置の出
力が制限されていたり、電磁場送信装置と電磁場受信装
置のインピーダンスの整合が狭い範囲内でしか効率が高
くなく、電磁場受信装置の電力受信効率が低かったりす
るために、往々にして電磁場受信装置の電力が不足し、
操作が制限されていた。
【0004】すなわち、電磁場受信装置を電磁場送信装
置から離れた状態で使用するなどの高い操作性と、電磁
場受信装置にて高機能な処理を行うことは相反する関係
にある。実際、電子マネー等のサービスで使用する高機
能処理を行う非接触ICカードでは、電磁場送信装置に
密着した状態でしか動作せず、入退室管理サービス等で
使用するIDカード等の低機能な非接触ICカードし
か、かざして使用する等の高い操作性を得ることはでき
なかった。電磁場受信装置の特長のひとつは、電磁場送
信装置から離れた状態で操作できることにあるため、こ
のように電磁場受信装置が動作できる範囲が狭いと、利
用者にとっては不便であり、また誤動作の原因であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電磁場受信装置では、電磁場送信装置から電力供給を受
けて動作することができる動作可能領域が狭いという問
題点があった。本発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、通信距離や対向角度の幅広い範囲におい
て電力伝送の効率を高めることにより、動作可能領域の
拡大を図ることができる電磁場受信装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁場送信装
置から送信された電磁波を受信するアンテナ回路(2
0,21)と、このアンテナ回路で受信した前記電磁波
から自装置の駆動用電力を得る整流回路(22)と、こ
の整流回路の出力電圧を定電圧化する定電圧回路(2
3)とを備え、電磁誘導を用いて非接触状態で前記電磁
場送信装置から電力供給を受ける電磁場受信装置におい
て、前記電磁場送信装置から見た自装置のインピーダン
スを変化させるインピーダンス制御回路(31)を有
し、このインピーダンス制御回路は、前記整流回路の出
力電圧が所望の電圧設定値となるよう前記自装置のイン
ピーダンスを変化させる制御動作を繰り返し行うことに
より、前記電磁場送信装置からの受信電力量を制御する
ものである。本発明の電磁場受信装置の動作を概して言
うと、電磁場受信装置の入出力インピーダンスを微小に
変化させた際の、整流回路の出力電圧の変動と、あらか
じめ設定した所望の電圧設定値から、あらかじめ設定し
たプログラムに基づき、整流回路の出力電圧が所望の電
圧設定値に近づくよう電磁場受信装置の入出力インピー
ダンスの微小な変化の方向を決定し、再び電磁場受信装
置の入出力インピーダンスを微小に変化させる、という
動作を連続的に行い、内部回路の消費電力量が変動した
り、電磁場送信装置と電磁場受信装置との間の距離や角
度の変動により受信電力量が変動したりしても、内部回
路の駆動に過不足ない適切な電力量を受信するよう動作
することを特徴とする。整流回路の出力電圧を検出する
のは、電磁場受信装置が受信する電力量と、電磁場受信
装置の内部回路の動作に必要な電力量との差を検知する
ためである。定電圧回路は、内部回路の駆動に必要な電
力を供給しており、内部回路の消費電力が変動しても、
その出力電圧値は一定である。この一定の出力電圧値を
得るためには、整流回路の出力電圧値はあるしきい値以
上無ければならず、そのしきい値は定電圧回路の性能に
よって決まるが、やはり一定である。よって、内部回路
の消費電力量にかかわらず、整流回路の出力電圧値が前
記しきい値以上であれば、電磁場受信装置が受信する電
力量が、内部回路の動作に必要な電力量を上回ってお
り、内部回路が駆動できると検知することができる。よ
って、該しきい値より大きく、また過剰な電力を受信し
ないような、整流回路の出力電圧値をあらかじめ電圧設
定値として設定しておき、整流回路の出力電圧を前記所
望の電圧設定値に近づけることで、内部回路の駆動に過
不足ない適切な電力量を受信する。
【0007】また、本発明の電磁場受信装置の1構成例
として、前記インピーダンス制御回路は、容量素子と電
子スイッチとを直列に接続した直列接続回路を前記アン
テナ回路と並列に複数個配置した可変容量回路(28)
と、前記整流回路の出力電圧を検出する電圧検出回路
(26)と、この電圧検出回路の検出結果に基づいて、
前記整流回路の出力電圧が前記所望の電圧設定値となる
よう前記可変容量回路の各電子スイッチの状態を決定す
るプログラム回路(27)と、このプログラム回路の決
定に従って前記可変容量回路の各電子スイッチのオン/
オフを制御するスイッチ制御回路(29)と、前記電子
スイッチのスイッチングクロックを生成するスイッチン
グクロック生成回路(30)とを含み、前記プログラム
回路による前記電子スイッチの状態決定と、前記スイッ
チ制御回路による前記電子スイッチの制御と、前記電圧
検出回路による前記整流回路の出力電圧検出とを1スイ
ッチングクロック毎に繰り返し行うことにより、前記イ
ンピーダンスを段階的に変化させて、前記整流回路の出
力電圧を前記所望の電圧設定値に漸近させるものであ
る。電磁場受信装置の入出力インピーダンスを変化させ
るためには、特性値が可変の容量回路もしくはインダク
タ回路を、電磁場受信装置に挿入しそれを制御すれば良
いが、実装のし易さを考慮すると可変の容量回路が良
い。また、可変容量回路の特性値をプログラム回路にて
制御するために、可変容量回路を電子スイッチで制御す
るのが良い。よって、容量素子と電子スイッチとを直列
に接続した直列接続回路をアンテナ回路と並列に複数個
配置した可変容量回路を用いるのが良い。また、本発明
の電磁場受信装置の1構成例として、前記電圧検出回路
は、1スイッチングクロック毎に前記整流回路の出力電
圧の変動を検出する出力電圧変動検出部(26a)を含
み、この出力電圧変動検出部は、前記スイッチングクロ
ック生成回路から出力されたスイッチングクロックに同
期して前記整流回路の出力電圧を保持するサンプルホー
ルド回路(26a−1)と、このサンプルホールド回路
によって保持された出力電圧と前記整流回路の現在の出
力電圧との大小を比較するコンパレータ(26a−2)
とからなるものである。
【0008】また、本発明の電磁場受信装置の1構成例
として、前記インピーダンス制御回路は、前記所望の電
圧設定値を含む、下限値VL及び上限値VHの第1の電
圧許容範囲を設定し、|VH−VL|を1回の前記制御
動作による前記整流回路の出力電圧の変動量よりも大き
く設定し、前記下限値VLを前記定電圧回路の出力が定
格値を得るのに最低限必要な前記整流回路の出力電圧V
thよりも大きく設定し、|VL−Vth|を1回の前
記制御動作による前記整流回路の出力電圧の変動量より
も大きく設定し、前記整流回路の出力電圧が前記第1の
電圧許容範囲内である場合に、前記制御動作を停止する
ものである。また、本発明の電磁場受信装置の1構成例
として、前記インピーダンス制御回路は、前記第1の電
圧許容範囲に加えて、下限値VL−ΔV2(VL−ΔV
2<VL)及び上限値VH+ΔV1(VH+ΔV1>V
H)の第2の電圧許容範囲を設定し、制御動作中に、前
記整流回路の出力電圧が前記第1の電圧許容範囲内に入
ったとき、前記制御動作を停止し、制御動作停止中に、
前記整流回路の出力電圧が前記第2の電圧許容範囲から
外れたとき、前記制御動作を再開するものである。
【0009】また、本発明の電磁場受信装置の1構成例
として、前記電圧検出回路は、前記整流回路の出力電圧
を所定のしきい値と比較する出力電圧比較部(26b)
を含み、この出力電圧比較部は、前記整流回路の出力電
圧が低下するときのしきい値として前記VL−ΔV2が
設定され、前記整流回路の出力電圧が上昇するときのし
きい値として前記VLが設定された第1のシュミットト
リガ(26b−1)と、前記整流回路の出力電圧が低下
するときのしきい値として前記VHが設定され、前記整
流回路の出力電圧が上昇するときのしきい値として前記
VH+ΔV1が設定された第2のシュミットトリガ(2
6b−2)と、この第2のシュミットトリガの出力を論
理反転させるインバータ(26b−3)と、前記第1の
シュミットトリガの出力と前記インバータの出力の論理
和をとるOR回路(26b−4)とからなるものであ
る。また、本発明の電磁場受信装置の1構成例として、
前記スイッチングクロック生成回路は、前記アンテナ回
路で誘起した電圧のクロック成分を分周して前記スイッ
チングクロックを生成するものである。また、本発明の
電磁場受信装置の1構成例として、前記アンテナ回路
は、アンテナコイル(20)と同調回路(21)とを含
み、前記同調回路は、前記アンテナコイルと並列に接続
された第1の容量素子(Ca)と、この第1の容量素子
の後段に配置され、前記アンテナコイルと直列に接続さ
れた第2の容量素子(Cb)とからなるものである。ま
た、本発明の電磁場受信装置の1構成例において、前記
スイッチングクロックの周波数は、1kHz以上1MH
z以下である。また、本発明の電磁場受信装置の1構成
例において、前記直列接続回路の個数は、3個以上10
0個以下である。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]以下、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態となる非接触通信シス
テムの構成を示すブロック図である。図1の非接触通信
システムは、電磁場送信装置1と電磁場受信装置2とか
ら構成される。電磁場送信装置1は、電磁場受信装置2
への電力供給のためにデータ送信時以外のときにも無変
調のキャリア波を送信している。そして、電磁場送信装
置1と電磁場受信装置2は、データを送信するとき、キ
ャリア波を変調してデータを重畳する。
【0011】電磁場送信装置1は、無変調のキャリア波
を発生するキャリア波発生回路10と、キャリア波発生
回路10から出力された無変調のキャリア波または変調
されたキャリア波を送信したり、電磁場受信装置2から
送信された応答波を受信したりするためのアンテナコイ
ル11と、アンテナコイル11の共振状態を得るための
同調回路12とを有している。
【0012】なお、図1では、データの送信時にキャリ
ア波を変調する変調回路、電磁場受信装置2からの応答
波を受信して復調する復調回路、電磁場受信装置2への
データを生成したり、復調回路で復調されたデータを処
理したりする制御回路等の回路については記載を省略し
ている。アンテナコイル11と同調回路12はアンテナ
回路を構成している。
【0013】電磁場受信装置2は、電磁場送信装置1か
ら送信されたキャリア波を受信したり、応答波を送信し
たりするためのアンテナコイル20と、アンテナコイル
20が電磁場送信装置1のキャリア波の周波数で共振し
て同調状態を得るための同調回路21と、アンテナ回路
20,21で受信されたキャリア波を整流して電磁場受
信装置2の各回路駆動用の電力を得る整流回路22と、
この整流回路22の出力電圧を定電圧化する定電圧回路
23と、キャリア波から自装置に対する質問データを取
得したとき、この質問データに対する応答データを生成
して、アンテナ回路20,21から応答波として送信さ
せる内部ロジック回路24とを有している。
【0014】また、電磁場受信装置2は、整流回路22
の出力電圧を検出する電圧検出回路26と、電圧検出回
路26の検出結果と所定のインピーダンス制御プログラ
ムに従って、電磁場送信装置1から見た自装置のインピ
ーダンスを変化させるインピーダンス制御を行い、電磁
場受信装置2の受信電力量を制御するプログラム回路2
7と、容量素子と電子スイッチとを直列に接続した直列
接続回路をアンテナ回路20,21と並列に複数個有
し、電磁場受信装置2の入出力インピーダンスを電子ス
イッチのオン/オフによって調整可能な可変容量回路2
8と、プログラム回路27の出力に応じて可変容量回路
28の電子スイッチを制御するスイッチ制御回路29
と、プログラム回路27及びスイッチ制御回路29の基
準動作クロックであるスイッチングクロック信号を生成
するスイッチングクロック生成回路30とを有してい
る。
【0015】アンテナコイル20と同調回路21はアン
テナ回路を構成している。また、電圧検出回路26、プ
ログラム回路27、可変容量回路28、スイッチ制御回
路29及びスイッチングクロック生成回路30は、電磁
場受信装置2の入出力インピーダンスを制御するインピ
ーダンス制御回路31を構成している。インピーダンス
制御回路31の動作に必要な動作電圧は、内部ロジック
回路24の駆動用の定電圧回路23の出力を用いてもよ
いし、定電圧回路23とは別に、インピーダンス制御回
路31の駆動用の定電圧回路を設けてもよい。
【0016】スイッチングクロック生成回路30は、予
め設定されたクロック周波数に基づき自発的に発振動作
を行ってもよい。ただし、通常の電磁場受信装置は、通
信および内部ロジック回路24の動作に必要なクロック
をアンテナコイル20に誘起した電圧から生成する内部
回路クロック生成回路(不図示)を有しており、この内
部回路クロック生成回路の出力を分周することでもスイ
ッチングクロック信号が得られるので、電磁場受信装置
2の構成を簡略化するためにはこの方法を用いるのが良
い。
【0017】ここで、本発明の概念を図2を用いて説明
する。整流回路22の出力電圧Vregは、電磁場送信
装置1の送信出力、電磁場受信装置2の内部回路の消費
電力、電磁場送信装置1及び電磁場受信装置2の回路パ
ラメータ、電磁場送信装置1と電磁場受信装置2との間
の距離や角度等の影響を受ける。電磁場受信装置2の入
出力インピーダンス以外のパラメータを固定して考える
と、整流回路22の出力電圧Vregと電磁場受信装置
2の入出力インピーダンスの関係は、図2のように単調
に上に凸の特性となり、整流回路22の出力電圧Vre
gが局所的に高くなるような入出力インピーダンスの特
性値、つまり特異点は持たない。
【0018】いま、電磁場受信装置2の入出力インピー
ダンスをSとし、このときの整流回路22の出力電圧V
regをV1とする。ここで、インピーダンス制御回路
31により電磁場受信装置2の入出力インピーダンスを
△Sだけ変化させ、S+△Sにすると、図2の特性に応
じて、整流回路22の出力電圧VregはV2に変動す
る。
【0019】プログラム回路27は、この整流回路22
の出力電圧VregのV1からV2への変動と、あらか
じめ設定された所望の電圧設定値Vsと現在の出力電圧
V2との差に基づいて、電磁場受信装置2の入出力イン
ピーダンスをSからS+△Sへ変化させた制御によって
整流回路22の出力電圧Vregが電圧設定値Vsに接
近したか否かを判定し、この判定結果に応じて次回の入
出力インピーダンスの制御方向(インピーダンスの増加
または減少)を決定して、再び電磁場受信装置2の入出
力インピーダンスを変化させる。
【0020】プログラム回路27は、電磁場受信装置2
の入出力インピーダンスを制御し、この制御によって変
動する整流回路22の出力電圧Vregに基づいて次回
の入出力インピーダンスの制御方向を決定する、という
一連の動作を繰り返し行うことで、整流回路22の出力
電圧Vregをあらかじめ設定された電圧設定値Vsに
近づける。
【0021】この繰り返し動作を高速に行うことで、電
磁場受信装置2の内部回路の消費電力が変動したり、電
磁場送信装置1と電磁場受信装置2との間の距離や角度
が変化して、整流回路22の出力電圧−電磁場受信装置
2の入出力インピーダンス特性が変化したりしても、整
流回路22の出力電圧Vregを所望の電圧設定値Vs
の近傍に保持することができ、電磁場受信装置2の内部
回路の駆動に過不足ない適切な電力量を電磁場送信装置
1から受けることができる。
【0022】次に、本実施の形態の電磁場受信装置2の
動作を図3を用いて説明する。図3は電磁場受信装置2
のインピーダンス制御回路31の動作を説明するための
フローチャート図である。電磁場受信装置2が電磁場送
信装置1に接近して、アンテナ回路20,21が電磁場
送信装置1からの無変調のキャリア波を受信すると、整
流回路22は、このキャリア波を全波整流し、定電圧回
路23は、整流回路22の出力電圧Vregを定電圧化
する。また、図示しない内部回路クロック生成回路は、
キャリア波からクロック成分を抽出してクロック信号を
生成する。
【0023】内部ロジック回路24は、定電圧回路23
から電力供給を受け、クロック信号に同期して動作す
る。次に、電磁場送信装置1から発せられた質問に対し
て、電磁場受信装置2は応答を返送する。すなわち、電
磁場送信装置1の図示しない変調回路は、キャリア波発
生回路10から出力された無変調のキャリア波を質問コ
マンドで変調する。これにより、変調されたキャリア波
(質問波)が電磁場送信装置1のアンテナ回路11,1
2から送信される。
【0024】電磁場受信装置2のアンテナ回路20,2
1が変調されたキャリア波を受信すると、内部ロジック
回路24内の復調回路(不図示)は、このキャリア波を
復調する。内部ロジック回路24内のCPU(不図示)
は、この復調により電磁場送信装置1からの質問コマン
ドを受信した場合、質問コマンドに対する内部演算処理
を行う。
【0025】質問コマンドに対する内部演算処理として
は、CPUによる演算、内部ロジック回路24内の不揮
発メモリ(不図示)からのデータ読み出し、不揮発メモ
リへのデータ書き込みもしくは消去、応答データの生成
などがある。そして、内部ロジック回路24内の変調回
路(不図示)は、CPUによって生成された応答データ
でキャリア波を変調する。これにより、変調されたキャ
リア波(応答波)が電磁場受信装置2のアンテナ回路2
0,21から送信される。
【0026】以上のように、電磁場送信装置1と電磁場
受信装置2との間で質問と応答のシーケンスが行われる
一方で、インピーダンス制御回路31は、電磁場受信装
置2の入出力インピーダンスの制御を開始している。本
実施の形態では、電磁場受信装置2の入出力インピーダ
ンスの制御を可変容量回路28の回路特性を変化させる
ことで実現する。
【0027】電磁場受信装置2が電磁場送信装置1に接
近して、定電圧回路23(あるいは図示しない他の定電
圧回路)の出力電圧がインピーダンス制御回路31の駆
動に最低限必要な電圧に達したとき、インピーダンス制
御回路31は動作を開始する。動作開始時、プログラム
回路27は、可変容量回路28の回路特性Sn を初期値
Sstart に設定する(図3ステップ101)。
【0028】通常、インピーダンス制御回路31が動作
を開始するのは、電磁場受信装置2が電磁場送信装置1
の送信電磁界内にあって、かつ電磁場送信装置1と距離
が離れているときであるため、電磁場送信装置1と距離
が離れていても、電磁場受信装置2の受信電力量が大き
くなるような値に初期値Sstart を設定することが好ま
しい。そして、プログラム回路27は、電圧検出回路2
6によって検出された整流回路22の出力電圧値Vre
gをVaとして保持する(ステップ102)。
【0029】次に、プログラム回路27は、スイッチン
グクロック信号に同期して、前記可変容量回路28の回
路特性Sn を微小量変化させてSn+1 にする(ステップ
103)。なお、ここでは説明の都合上、インピーダン
ス制御回路31が動作を開始した後の最初の制御方向を
Sn+1 の方向としたが、Sn-1 の方向に変化させてもよ
い。
【0030】このように可変容量回路28の回路特性S
n を変化させると、電磁場受信装置全体のインピーダン
スが変わるため、電力伝送状態が変動し、整流回路22
の出力電圧Vregが変動する。このときの出力電圧V
regは、可変容量回路28の変化後の回路特性Sn に
よって一意に決定されるので、出力電圧変動に要する一
定の時間が経過した後、出力電圧Vregは概略一定と
なる。
【0031】前記出力電圧変動に要する一定の時間は、
電磁場受信装置2の回路パラメータによって決定される
が、特に整流回路22に含まれる、出力電圧Vregを
平滑化するための平滑容量素子(不図示)の充電時間が
主な要因となって決定される。通常の電磁場受信装置2
では、この平滑容量素子が数十pFから数nF程度であ
ることを考慮すると、前記出力電圧変動に要する一定の
時間は概略1μsecとなる。
【0032】そこで、プログラム回路27は、可変容量
回路28の回路特性Sn を変化させてから前記一定の時
間よりも長い時間Δtが経過した後(ステップ10
4)、電圧検出回路26によって検出された整流回路2
2の出力電圧値VregをVbとして保持する(ステッ
プ105)。
【0033】そして、プログラム回路27は、出力電圧
VregのVaからVbへの変動が所望の電圧設定値V
sに近づく変動であるか否かを判定し(ステップ10
6,107,113)、回路特性Sn の次回の制御方向
(Sn+1 またはSn-1 )を決定する。
【0034】出力電圧Vregが電圧設定値Vsに接近
したか否かは、Δt時間前の出力電圧Vaと現在の出力
電圧Vbを比較し(ステップ106,112)、さらに
出力電圧Vbと電圧設定値Vsを比較することによって
判定する(ステップ107,113)。具体的な判定の
アルゴリズムは図3のフローチャートに従うが、この判
定のアルゴリズムを表形式で表すと表1のようになる。
【0035】
【表1】
【0036】表1において、処理Aは、整流回路22の
出力電圧Vregが電圧設定値Vsに近づいたと判定し
て、インピーダンス制御回路31の次回の制御方向を今
回と同方向にすることを意味する。また、処理Bは、出
力電圧Vregが電圧設定値Vsから遠ざかったと判定
して、インピーダンス制御回路31の次回の制御方向を
今回と逆方向にすることを意味する。
【0037】すなわち、Δt時間前の出力電圧Vaと現
在の出力電圧Vbの大小を比較することで、出力電圧V
regが増えたか減ったかの増減方向を判定し、出力電
圧Vbと電圧設定値Vsの大小を比較することで、電圧
設定値Vsが現在の出力電圧Vregを増やす方向にあ
るのか減らす方向にあるのかを判定する。
【0038】これら2つの判定結果より、表1に基づい
て、出力電圧Vregが電圧設定値Vsに近づいたと判
定した場合は、次回の制御において可変容量回路28の
回路特性Sn を今回と同方向に変化させ、電圧設定値V
sから遠ざかったと判定した場合は、次回の制御におい
て可変容量回路28の回路特性Sn を今回と逆方向に変
化させる。
【0039】実際の判定では、プログラム回路27は、
ステップ106においてVb−Va>0が成立し、かつ
ステップ107においてVs−Vb≧0が成立した場
合、またはVb−Va>0が不成立で、かつステップ1
13においてVs−Vb≧0が不成立の場合、次回の制
御方向を今回と同方向のSn+1 としてステップ102に
戻る。
【0040】また、プログラム回路27は、ステップ1
06においてVb−Va>0が不成立で、かつステップ
113においてVs−Vb≧0が成立した場合、または
ステップ106においてVb−Va>0が成立し、かつ
ステップ107においてVs−Vb≧0が不成立の場
合、次回の制御方向を今回と逆方向のSn-1 としてステ
ップ108に進む。
【0041】ステップ108〜111の処理は、ステッ
プ109において制御方向をSn-1とする以外はステッ
プ102〜105と同じである。そして、プログラム回
路27は、ステップ112においてVb−Va>0が成
立し、かつステップ113においてVs−Vb≧0が成
立した場合、またはステップ112においてVb−Va
>0が不成立で、かつステップ107においてVs−V
b≧0が不成立の場合、次回の制御方向を今回と同方向
のSn-1 としてステップ108に戻る。
【0042】また、プログラム回路27は、ステップ1
12においてVb−Va>0が不成立で、かつステップ
107においてVs−Vb≧0が成立した場合、または
Vb−Va>0が成立し、かつステップ113において
Vs−Vb≧0が不成立の場合、次回の制御方向を今回
と逆方向のSn+1 としてステップ102に進む。以上の
ステップ102〜113の処理がΔtごとに行われる。
【0043】なお、図3、表1では、Va=Vbのとき
にはVb<Vaと同じ処理を行い、Vb=Vsのときに
はVb<Vsと同じ処理を行っているが、Va=Vbの
ときにVb>Vaと同じ処理を行い、Vb=Vsのとき
にVb>Vsと同じ処理を行うようにしてもよい。
【0044】以上のように、電磁場受信装置2のインピ
ーダンス制御回路31は、可変容量回路28の回路特性
Sn の制御と、整流回路22の出力電圧Vregの検出
と、この検出結果に基づく回路特性Sn の次回の制御方
向の決定とを繰り返し行うことで、出力電圧Vregを
電圧設定値Vsに近づける。前述のように、整流回路2
2の出力電圧変動に要する一定の時間が概略1μsec
なので、インピーダンス制御回路31の繰り返し動作周
波数、すなわちスイッチングクロック周波数(=1/Δ
t)の上限は概略1MHzである。
【0045】また、電磁場受信装置2は人が携帯するも
のなので、インピーダンス制御回路31は、電磁場送信
装置1と電磁場受信装置2との間の距離や角度が変化し
ても、電磁場受信装置2の内部回路の駆動に過不足ない
適切な受信電力量が電磁場送信装置1から得られるよう
追従動作する必要があるので、ある程度高速に動作しな
ければならない。また、電圧設定値Vsが電磁場送信装
置1との通信に最低限必要な電圧値である場合、出力電
圧Vregが電圧設定値Vsに達する時間が長くなる
と、通信のオーバーヘッドになり得る。したがって、イ
ンピーダンス制御回路31の繰り返し動作周波数の下限
は1kHz程度が妥当である。
【0046】図4は、インピーダンス制御回路31によ
る繰り返し制御と整流回路22の出力電圧Vregとの
関係の1例を示す図である。ここでは、電磁場送信装置
1と電磁場受信装置2との間の距離や角度、電磁場送信
装置1の送信出力、及び電磁場受信装置2の内部回路の
所要電力量に時間的な変動がないものとする。また、図
4に示す時刻t1,t2,t3,t4,t5,t6,t
7,t8,t9の各間隔は、スイッチングクロック周期
Δtと等しい。
【0047】整流回路22の出力電圧Vregは、イン
ピーダンス制御回路31の繰り返し制御により、初期値
V1から次第に増加して電圧設定値Vsに近づき、時刻
t4以降は電圧設定値Vsを挟んでV3とV4の間を往
復している。これは、時刻t1,t2では、インピーダ
ンス制御回路31の次回の制御方向が同一方向に決定さ
れ、時刻t3以降の各時刻では、次回の制御方向が逆方
向に決定されたことを意味する。
【0048】このように、インピーダンス制御回路31
の動作により、整流回路22の出力電圧Vregは、電
圧設定値Vsに近づき、電圧設定値Vsを超えると、イ
ンピーダンス制御回路31の制御方向が周期的に反転
(図4の例ではΔt毎に反転)するのに合わせて、電圧
設定値Vsの近傍で振動状態となる。
【0049】電磁場送信装置1の送信出力が小さい場合
や、電磁場送信装置1と電磁場受信装置2との間の距離
や角度が大きい場合には、出力電圧Vregが取りうる
最大値が電圧設定値Vsを下回る場合がある。この場合
のインピーダンス制御回路31による繰り返し制御と出
力電圧Vregとの関係を図5に示す。
【0050】整流回路22の出力電圧Vregは、イン
ピーダンス制御回路31の繰り返し制御により、初期値
V1から次第に増加して電圧設定値Vsに近づく。しか
し、可変容量回路28の回路特性Sn を制御しても電圧
設定値Vsに達しない条件であるため、出力電圧Vre
gは、電圧設定値Vsに最大限近づいたところで、イン
ピーダンス制御回路31の制御方向が周期的に反転(図
5の例では2Δt毎に反転)するのに合わせて、電圧設
定値Vsに最大限近づいたV5の近傍で振動状態とな
る。
【0051】以上のように、インピーダンス制御回路3
1は、整流回路22の出力電圧Vregが電圧設定値V
sに近づくよう動作し、与えられた条件下で最大限接近
させた後は、制御方向を周期的に反転(以下、この動作
を周回動作と呼ぶ)させる。電磁場送信装置1と電磁場
受信装置2との間の距離や角度が変化すると、可変容量
回路28の容量値に対する出力電圧Vregの特性が変
動するため、電磁場送信装置1から受ける受信電力量が
変動する。しかし、本実施の形態の電磁場受信装置2に
おいては、インピーダンス制御回路31の繰り返し動作
を高速に行うため、このような特性変化にも十分追従
し、内部回路の駆動に過不足ない適切な電力量を受信す
るよう動作する。
【0052】図5、図6の例では、出力電圧Vregが
電圧設定値Vsに最大限近づいたところで、インピーダ
ンス制御回路31が周回動作を始め、出力電圧Vreg
が振動状態を示すが、このような振動状態は、電磁場受
信装置2の受信電力的には問題が無くても、通信にとっ
てはあまり好ましくない。ここで、周回動作が通信にと
って好ましくない理由を説明する。非接触ICカードシ
ステムに代表される非接触通信システムでは、通常、電
磁場送信装置1から電磁場受信装置2への通信に振幅変
調を用いる。電磁場受信装置2では、アンテナ回路2
0,21に誘起する電圧または整流回路22の出力電圧
Vregの変動を復調することで電磁場送信装置1から
送信されたデータを得る。しかしながら、インピーダン
ス制御回路31による周回動作によっても受信電力は変
動する。復調回路単体では、周回動作による受信電力の
変動と電磁場送信装置1の変調出力による受信電力の変
動の区別がつかないため、周回動作による受信電力の変
動が大きいと、変調信号と誤って復調してしまい、通信
エラーの原因となる。一方、電磁場受信装置2から電磁
場送信装置1への通信時には、負荷変調方式と呼ばれる
方式を使用しており、電磁場受信装置2側で自装置の入
出力インピーダンスを変動させることで、電磁場送信装
置1側の出力電圧の振幅を変動させ、その変動を検出す
ることで電磁場受信装置2からのデータを取得してい
る。よって、電磁場送信装置1側から見れば、出力電圧
の変動が負荷変調によるものなのか、周回動作によるも
のなのかを区別できないため、通信エラーの原因とな
る。以上の点から、周回動作は通信にとって好ましくな
いと言える。
【0053】そこで、可変容量回路28の回路特性Sn
がSn+1 とSn-1 の間を繰り返し往復する状態、若しく
は出力電圧Vregの振動状態を検知することで、イン
ピーダンス制御回路31の周回動作を検知し、周回動作
を検知したとき回路特性Snの制御を停止する動作停止
手段をインピーダンス制御回路31(プログラム回路2
7)に設けることが望ましい。あるいは、電圧設定値V
sを含む、下限値VL及び上限値VHの電圧許容範囲を
あらかじめ設定し、出力電圧Vregがこの電圧許容範
囲内である場合に制御を停止する動作停止手段を設けて
もよい。
【0054】なお、動作停止手段による制御の停止後
に、電磁場送信装置1と電磁場受信装置2との間の距離
や角度が変化したり、電磁場受信装置2の内部回路の駆
動に必要な電力量が変化したりして、出力電圧Vreg
が変動する場合がある。よって、プログラム回路27
は、制御の停止後も、出力電圧Vregの変動を検知し
て、出力電圧Vregが前記電圧許容範囲を外れたとき
は、可変容量回路28の回路特性Sn の制御を再開する
のがよい。
【0055】整流回路22の出力電圧Vregが前記電
圧許容範囲内である場合に制御を停止する動作停止手段
をプログラム回路27に設ける場合、|VH−VL|、
すなわち上限値VHと下限値VLの差の絶対値は、可変
容量回路28の回路特性Snを1回制御することによる
出力電圧Vregの変動量よりも大きい必要がある。そ
の理由は、前記電圧許容範囲が1回の制御による出力電
圧Vregの変動量より小さいと、出力電圧Vregが
前記電圧許容範囲内に入らず、制御を停止することがで
きなくなるためである。
【0056】また、下限値VLは、定電圧回路23の出
力が定格値を得るのに最低限必要な整流回路22の出力
電圧Vthより大きく、かつ|VL−Vth|が1回の
制御による出力電圧Vregの変動量より大きくなるよ
うに設定するのがよい。その理由は、動作停止手段によ
る制御の停止後に、電磁場送信装置1と電磁場受信装置
2との間の距離や角度が変化したり、電磁場受信装置2
の内部回路の駆動に必要な電力量が変化したりして、出
力電圧Vregが下限値VLを下回り、制御動作を再開
したとき、1回の制御により出力電圧Vregが最低限
必要な電圧Vthを下回ってしまうのを防ぐためであ
る。
【0057】図6は、動作停止手段を有する場合のイン
ピーダンス制御回路31の動作を説明するためのフロー
チャート図であり、図3と同一の処理には同一の符号を
付してある。プログラム回路27は、ステップ102に
おいて電圧検出回路26で検出された整流回路22の出
力電圧Va=Vregが前記電圧許容範囲内であるか否
かを判定し(ステップ114)、出力電圧Vaが前記電
圧許容範囲外である場合はステップ103に進み、前記
電圧許容範囲内である場合は、可変容量回路28の回路
特性Sn の制御を行わずに、一定時間Δtだけ待機した
後(ステップ115)、ステップ102に戻る。
【0058】同様に、プログラム回路27は、ステップ
108において検出された出力電圧Vaが前記電圧許容
範囲内であるか否かを判定し(ステップ116)、出力
電圧Vaが前記電圧許容範囲外である場合はステップ1
09に進み、前記電圧許容範囲内である場合は時間Δt
だけ待機した後(ステップ117)、ステップ108に
戻る。以上のステップ102〜117の処理がΔtごと
に行われる。
【0059】図7は、動作停止手段を有する場合のイン
ピーダンス制御回路31の制御と整流回路22の出力電
圧Vregとの関係の1例を示す図である。ここでは、
電磁場送信装置1と電磁場受信装置2との間の距離や角
度、電磁場送信装置1の送信出力、及び電磁場受信装置
2の内部回路の所要電力量に時間的な変動がないものと
する。
【0060】整流回路22の出力電圧Vregは、イン
ピーダンス制御回路31の繰り返し制御により、初期値
から次第に増加して電圧設定値Vsに近づき、下限値V
L及び上限値VHの電圧許容範囲内に入る。このとき、
動作停止手段が制御動作を停止させることにより、以降
は出力電圧Vregの時間変動がなくなる。これに対し
て、動作停止手段がない場合には、前述のように出力電
圧Vregは電圧設定値Vsの近傍で振動状態となる。
【0061】電磁場送信装置1がキャリア波を振幅変調
して信号を送信するなどして、送信電力が時間経過に伴
って等価的に変動する場合には、この変動に合わせて出
力電圧Vregも変動する。したがって、出力電圧Vr
egがVHまたはVLの近傍にある場合には、送信電力
の変動に伴って、制御動作の停止と再開とが繰り返さ
れ、通信エラーを起こす可能性がある。
【0062】そこで、インピーダンス制御回路31が制
御動作を停止するときのしきい値と制御動作を再開する
ときのしきい値とを変えることで、通信エラーを防ぐこ
とができる。すなわち、プログラム回路27には、V
H,VLが制御を停止するときのしきい値として予め設
定され、VH+ΔV1,VL−ΔV2が制御を再開する
ときのしきい値として予め設定されている。
【0063】そして、プログラム回路27は、図8に示
すように、制御動作中に整流回路22の出力電圧Vre
gが下限値VL及び上限値VHの第1の電圧許容範囲内
に入った場合(VL<Vreg<VH)、制御動作を停
止し、動作停止後、出力電圧Vregが下限値VL−Δ
V2及び上限値VH+ΔV1の第2の電圧許容範囲から
外れた場合(Vreg>VH+ΔV1またはVreg<
VL−ΔV2)、制御動作を再開する。上記ΔV1およ
びΔV2を、電磁場送信装置1が振幅変調することで変
動する出力電圧Vregの変動幅より大きくなるように
適切に設定することで、出力電圧VregがVHまたは
VLの近傍で変動しても、制御動作の停止と再開とが繰
り返されることがなくなる。
【0064】次に、以上のような電磁場受信装置2のイ
ンピーダンス制御を実現する可変容量回路28の構成に
ついて詳細に説明する。図9は可変容量回路28の構成
を示す回路図である。可変容量回路28は、容量素子C
0をアンテナ回路20,21と並列に配置し、さらに容
量素子Cv(Cv1,Cv2,Cv3,・・・,Cv
i)と例えばトランジスタ等からなる電子スイッチS
(S1,S2,S3,・・・,Si)とを直列に接続し
た直列接続回路をアンテナ回路20,21と並列に複数
個配置したものである。なお、容量素子C0は必須の構
成ではない。
【0065】プログラム回路27は、図2〜図8を用い
て説明した制御アルゴリズムに従って可変容量回路28
の回路特性Sn を制御すべく各電子スイッチSのオン/
オフ状態を決定する。スイッチ制御回路29は、プログ
ラム回路27の決定を受けて、可変容量回路28の電子
スイッチSをオン/オフさせるための制御信号CTLを
スイッチングクロック生成回路30からのスイッチング
クロック信号に同期して出力する。
【0066】可変容量回路28の電子スイッチSは、制
御信号CTLに応じてオンまたはオフ状態となる。電子
スイッチSがオン/オフすることにより、可変容量回路
28の回路特性Sn 、すなわち可変容量回路28の容量
値が変化するので、これにより電磁場送信装置1から見
た電磁場受信装置2の入出力インピーダンスが変化す
る。
【0067】図3、図6のステップ103で説明した回
路特性Sn+1 がオン状態の電子スイッチSを1個増した
ときの回路特性であるとすれば、ステップ109で説明
した回路特性Sn-1 はオン状態の電子スイッチSを1個
減らしたときの回路特性である。こうして、可変容量回
路28の回路特性Sn を変化させ、電磁場受信装置2の
入出力インピーダンスを変化させることができる。
【0068】可変容量回路28の回路特性Sn の可変範
囲(容量値の可変範囲)及び回路特性Sn がとり得る状
態の数(可変容量回路28内の直列接続回路の個数)
は、以下のように設定するのが良い。すなわち、電磁場
受信装置2の内部回路の動作に必要な所要電力量と、電
磁場送信装置1の送信出力とから、可変容量回路28の
回路特性Sn を制御することによって得られる最大の動
作距離や対向角度を決定する。
【0069】そして、決定した動作距離や対向角度の範
囲内において電磁場送信装置1と電磁場受信装置2との
間の距離や角度が変化し、可変容量回路28の回路特性
Snに対する出力電圧Vregの特性が変動したとして
も、回路特性Sn を制御すれば出力電圧Vregを電圧
設定値Vsの近傍に到達させることができるように前記
回路特性Sn の可変範囲を設定すればよい。
【0070】また、この回路特性Sn の可変範囲内にお
いて、回路特性Sn がとり得る状態の数を決定する。こ
の際、1回の制御による出力電圧Vregの変動量が大
きいと、出力電圧Vregを低下させるときに電磁場受
信装置2の内部回路の駆動に最低限必要な電圧Vthを
下回って動作不良を起こす危険性があるので、このよう
な危険性を避け得る程度に出力電圧Vregが変動する
よう、1制御当たりの回路特性Sn の変化量を設定す
る。
【0071】さらに、1回の制御による出力電圧Vre
gの変動量が大きいと、電磁場送信装置1と電磁場受信
装置2間の通信エラーを起こし誤動作する可能性がある
ので、1回の制御による出力電圧Vregの変動量の上
限を通信エラーが起こらない程度に抑えることとし、こ
れに基づいて1制御当たりの回路特性Sn の変化量を設
定するのがよい。
【0072】また、スイッチングクロック周波数との兼
ね合いであるが、電磁場送信装置1と電磁場受信装置2
との間の距離や角度の変動速度に、可変容量回路28の
回路特性制御による受信電力量制御が追従できるよう回
路特性Sn の状態数を少なく設定するのがよい。
【0073】このように、回路パラメータや使用目途等
によって1制御当たりの回路特性Sn の変化量及び回路
特性Sn がとり得る状態数の最適値は異なるが、概して
言うと、回路特性Sn がとり得る状態数は概略3〜10
0程度がよい。また、電磁場受信装置2を人間が手に持
って動作させることと、電磁場送信装置1と電磁場受信
装置2間の通信の安定性とを考慮すると、前記状態数は
概略5〜50程度である方がより好ましい。さらに、本
実施の形態の電磁場受信装置2を1つのICチップ内で
構成するためには、回路規模等をかんがみ、前記状態数
は概略10〜30程度であるほうがより好ましい。
【0074】可変容量回路28の各容量素子C0,Cv
1〜Cviに対する容量値の分配は、荒く決めるなら全
て等量な容量値を用いても差し支えない。しかし、より
望ましくは、回路パラメータを用いて図2に示すような
入出力インピーダンスに対する出力電圧Vregの特性
をシミュレーション等を用いて計算し、所望の動作範囲
内で可変容量回路28の回路特性Sn を変化させながら
上記特性を調べ、その範囲をカバーするように各容量値
を割り振るのが良い。このようにして容量値を決定する
と、等間隔や指数関数的な数値列等の単純な配列にはな
らず、各容量素子C0,Cv1〜Cviの容量値は概略
数pFから数十pF程度となる。
【0075】[実施の形態の2]本発明は、非接触で通
信を行う携帯可搬の電磁場受信装置なら、どのようなも
のであっても差し支えなく、RFタグ、携帯情報端末な
どにも利用できる。しかし、より有用な適用領域はIC
カードシステムである。そこで、本実施の形態では、電
磁場送信装置1をISO/IEC14443で標準化さ
れたリーダライタとし、電磁場受信装置2をISO/I
EC14443で標準化された非接触ICカードとし
て、非接触通信システム(非接触ICカードシステム)
を詳細に説明する。
【0076】図10は、本発明の第2の実施の形態とな
る非接触通信システムの構成図である。本実施の形態に
おいても、電磁場送信装置1及び電磁場受信装置2の構
成は実施の形態の1と同様であるので、実施の形態の1
の符号を用いて説明する。電磁場送信装置1は、図10
に示すようにコンピュータ等の制御端末3によってその
動作を制御されている。電磁場送信装置1と電磁場受信
装置2は電磁誘導で結合されており、これを用いて、電
磁場送信装置1から電磁場受信装置2に電力を供給して
いる。また、同時に通信も電磁誘導で行う。
【0077】電磁場送信装置1は周波数13.56MH
zのキャリヤ周波数の電磁波をアンテナコイル11から
送信しており、その出力は概略1W程度である。また、
電磁場送信装置1からのデータ送信は、13.56MH
zのキャリア波を概略106kbaudの速度で概略1
0%のASK(Amplitude Shift Keying)変調すること
によって行う。
【0078】電磁場受信装置2のアンテナコイル20
は、銅エッチングによって印刷形成されたスパイラルコ
イルを図10のようにカード部材内部に埋め込んだもの
で、その外周寸法は最大でも概略5cm×8cm程度で
ある。ターン数は電磁場送信装置1のキャリヤ周波数が
13.56MHzであり、これに対してアンテナコイル
20と同調回路21と可変容量回路28とで受信するこ
とをかんがみ、4ターンで自己インダクタンスが0.9
17μHのアンテナコイル20を使用した。なお、電磁
場送信装置1については、5ターンで自己インダクタン
スが2.89μHのアンテナコイル11を使用した。
【0079】図11は整流回路22及び定電圧回路23
の構成を示す回路図である。整流回路22は、4つのダ
イオード22aを用いた全波整流回路と、出力電圧Vr
egを平滑化するための平滑容量素子22bとから構成
される。平滑容量素子22bの容量値は10nFとし
た。定電圧回路23は、整流回路22の出力電圧Vre
gを入力とするレギュレータ23aによって構成され、
出力電圧Vregを電磁場受信装置2の内部回路の動作
電圧に定電圧化して出力する。
【0080】同調回路21は、図9に示すように、アン
テナコイル20と並列に接続された65pFの容量素子
Caと、アンテナコイル20と直列に接続された120
pFの容量素子Cbとから構成される。なお、容量素子
CaもしくはCbの1つを取り除いて、この容量素子を
取り除いた箇所に可変容量回路28を挿入することも可
能であるが、アンテナ回路20,21に近づくに従っ
て、電子スイッチSに印加される電圧が高くなり、電子
スイッチSの耐圧を上回る可能性が高くなる。この電圧
は同調回路21で降圧されるので、可変容量回路28は
同調回路21の後段に配することが好ましい。
【0081】また、可変容量回路28については、容量
素子Cvと電子スイッチSとからなる直列接続回路の数
を20個とし、容量素子CvにCv1〜Cv20、容量
素子Cv1〜Cv20と接続された電子スイッチSにそ
れぞれS1〜S20の符号を付与するものとする。表2
に容量素子C0,Cv1〜Cv20の容量値を示す。容
量素子C0については必ずしも必要ではないが、ここで
は20pFとした。
【0082】
【表2】
【0083】内部ロジック回路24は、その駆動電力を
定電圧回路23から得ており、内部には、主にカードの
機能動作を行うCPU等のディジタル回路と、電磁場送
信装置1との通信を行うための変調回路及び復調回路を
有する。通常、CPU等のディジタル回路は、制御端末
3との通信手段、クロックを自立発振で生成する基準周
波数発生回路、バッファメモリ、初期応答や衝突防止等
の通信プロトコルの制御手段、内部ロジック回路24の
動作に必要な内部クロック信号をキャリア波から生成す
る内部回路クロック生成回路、CPU、RAM、RO
M、電気的に書き換え/消去可能な不揮発メモリ(EE
PROM、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ等)を含
む。
【0084】復調回路は、電磁場送信装置1によって変
調されアンテナ回路20,21で受信したキャリヤ波か
ら通信信号を抽出し、変調回路は、電磁場受信装置2の
入出力インピーダンスを変化させることにより、キャリ
ヤ波に対して負荷変調を行う。内部ロジック回路24の
動作に必要な電力は概略50mWである。
【0085】図12はインピーダンス制御回路31の詳
細な構成を示すブロック図である。スイッチ制御回路2
9は、プログラム回路27の決定に基づいて、制御信号
CTLを可変容量回路28へ出力する。ここで、制御信
号CTLにより可変容量回路28の全ての電子スイッチ
S1〜S20をオンにした状態を初期状態S0とする
と、初期状態S0から電子スイッチS1〜S20を1つ
ずつ順次オフにしていったときの可変容量回路28の等
価容量値は、表2に示す各容量素子C0,Cv1〜Cv
20の容量値から表3のようになる。表3において、S
1は初期状態S0から電子スイッチS1をオフにした状
態を示し、S2は電子スイッチS1,S2をオフにした
状態を示す。
【0086】
【表3】
【0087】電圧検出回路26は、1スイッチングクロ
ック毎に整流回路22の出力電圧Vregの変動を検出
して、検出結果をプログラム回路27に出力する出力電
圧変動検出部26aと、整流回路22の出力電圧Vre
gを所定のしきい値と比較して比較結果をプログラム回
路27に出力する出力電圧比較部26bとから構成され
る。
【0088】出力電圧変動検出部26aは、スイッチン
グクロック生成回路30から出力されたスイッチングク
ロック信号に同期して整流回路22の出力電圧Vreg
を保持するサンプルホールド回路26a−1と、サンプ
ルホールド回路26a−1によって保持された1スイッ
チングクロック前の整流回路22の出力電圧Vregと
現在の出力電圧Vregとを比較して、この比較結果を
プログラム回路27に出力するコンパレータ26a−2
とを有している。
【0089】サンプルホールド回路26a−1によって
保持された1スイッチングクロック前の出力電圧Vre
gは、図3、図6で説明した出力電圧Vaに相当する。
したがって、プログラム回路27は、コンパレータ26
a−2の比較結果に基づいてステップ106,112の
処理を実行することができる。
【0090】出力電圧比較部26bは、第1のシュミッ
トトリガ26b−1と、この第1のシュミットトリガ2
6b−1としきい値が異なる第2のシュミットトリガ2
6b−2と、この第2のシュミットトリガ26b−2の
出力を論理反転させるインバータ26b−3と、シュミ
ットトリガ26b−1の出力とインバータ26b−3の
出力の論理和をとるOR回路26b−4とを有してい
る。
【0091】第1のシュミットトリガ26b−1の2つ
のしきい値としては、整流回路22の出力電圧Vreg
が低下するときのしきい値として前述のVL−ΔV2が
設定され、出力電圧Vregが上昇するときのしきい値
としてVLが設定される。また、第2のシュミットトリ
ガ26b−2の2つのしきい値としては、出力電圧Vr
egが低下するときのしきい値としてVHが設定され、
出力電圧Vregが上昇するときのしきい値としてVH
+ΔV1が設定される。
【0092】図13は、シュミットトリガ26b−1の
出力X、シュミットトリガ26b−2の出力Y、インバ
ータ26b−3の出力Z及びOR回路26b−4の出力
OUTと整流回路22の出力電圧Vregとの関係を示
す図である。図12のような回路構成とすることで、整
流回路22の出力電圧Vregが下限値VL及び上限値
VHの第1の電圧許容範囲内に入った場合(VL<Vr
eg<VH)、出力電圧比較部26b(OR回路26b
−4)の出力OUTは「H」レベルから「L」レベルに
変わり、出力電圧Vregが下限値VL−ΔV2及び上
限値VH+ΔV1の第2の電圧許容範囲から外れた場合
(Vreg>VH+ΔV1またはVreg<VL−ΔV
2)、出力電圧比較部26bの出力OUTは「L」レベ
ルから「H」レベルに変わる。
【0093】プログラム回路27は、制御動作中に出力
電圧比較部26bの出力OUTが「L」レベルに変わっ
たとき、制御動作を停止し、動作停止後に出力電圧比較
部26bの出力OUTが「H」レベルに変わったとき、
制御動作を再開する。こうして、図8を用いて説明し
た、制御動作の停止と再開の繰り返しを防止する動作を
実現することができる。
【0094】本実施の形態では、定電圧回路23の定格
出力が2Vで、この定格出力が安定して得られるのに必
要な整流回路22の出力電圧Vregが概略4Vであ
り、かつ電磁場送信装置1の出力の変調度が10%であ
ることより、この変調による出力電圧Vregの変動に
も誤動作しないよう、第1のシュミットトリガ26b−
1のしきい値VL−ΔV2,VLをそれぞれ4.5V,
5.5Vとし、第2のシュミットトリガ26b−2のし
きい値VH,VH+ΔV1をそれぞれ6.5V,7.5
Vとした。
【0095】プログラム回路27は、図6に示すアルゴ
リズムに従って動作するよう内部ロジックが設定されて
いる。ただし、プログラム回路27の動作停止手段は、
制御動作中に出力電圧比較部26bの出力OUTが
「L」レベルになったとき制御動作を停止させる。スイ
ッチングクロック生成回路30は、アンテナ回路20の
誘起電圧(キャリア波)からクロック信号を抽出するク
ロック抽出回路30aと、クロック抽出回路30aによ
って生成されたクロック信号を分周してスイッチングク
ロック信号を生成する分周回路30bとから構成され
る。スイッチングクロックの周波数は約333kHzに
設定した。
【0096】可変容量回路28の状態、整流回路22の
出力電圧Vreg及び定電圧回路23の出力電圧の時間
変動の1例を図14に示す。図14は、電磁場送信装置
1と電磁場受信装置2とが正対し、電磁場送信装置1と
電磁場受信装置2との間の距離がそれぞれ5mm、10
mm、15mm、40mmのときの動作例を示す図であ
る。
【0097】図14の例では、時刻0において電磁場送
信装置1からキャリア波の送信を開始している。キャリ
ア波は、106kbaudで10%振幅変調されてい
る。キャリア波を振幅変調しているビット列は1/0の
繰り返しとした。電磁場送信装置1の出力が発生してか
ら約6μsec後に、電磁場受信装置2のインピーダン
ス制御回路31が動作を開始する。この動作開始後はス
イッチングクロック生成回路30から出力される333
kHzのスイッチングクロックに同期して可変容量回路
28の状態が変動する。
【0098】初期状態では、整流回路22の出力電圧V
regが電圧設定値Vs以下であるため、全ての距離に
おいて、出力電圧Vregが電圧設定値Vsに近づくよ
うインピーダンス制御回路31が制御動作を行い、この
結果、出力電圧Vregが時間経過とともに増加する。
【0099】出力電圧Vregが第1のシュミットトリ
ガ26b−1のしきい値VL=5.5Vを超えると、イ
ンピーダンス制御回路31の制御動作が停止する。例え
ば、距離5mmでは、概略70μsec後に出力電圧V
regがしきい値VLを超え、制御動作が停止してい
る。距離5mm、10mm、15mmの場合、何れもイ
ンピーダンス制御回路31の制御動作によって、出力電
圧Vregが下限値VL及び上限値VHの第1の電圧許
容範囲内に入り、制御動作が停止している。制御動作停
止時の可変容量回路28の状態は、電磁場送信装置1と
の距離によって異なることが分かる。
【0100】また、制御動作停止後は、電磁場送信装置
1の送信出力の10%振幅変調によって整流回路22の
出力電圧Vregが周期的に上がったり下がったりして
いるが、シュミットトリガ26b−1,26b−2のヒ
ステリシスにより、インピーダンス制御回路31が制御
動作を再開することは無く、上記10%振幅変調信号を
正しく受信することができる。
【0101】一方、距離40mmの場合、可変容量回路
28の容量値を調整しても、出力電圧Vregが前記第
1の電圧許容範囲内に入らないため、出力電圧Vreg
が電圧設定値Vsに最大限近づいたところで、インピー
ダンス制御回路31が周回動作をしている。この周回動
作時は出力電圧Vregが振動状態となるが、制御動作
による出力電圧Vregの変動値が5%以下と十分に小
さくなるよう可変容量回路28の各容量値を設定してい
るため、上記10%振幅変調信号を正しく受信すること
ができる。また、いずれの距離においても、定電圧回路
23の出力電圧は定格の2Vとなり、内部ロジック回路
24の動作に十分な電力が供給される。
【0102】次に、従来の電磁場受信装置における整流
回路の出力電圧及び定電圧回路の出力電圧の時間変動の
1例を図15に示す。この従来の電磁場受信装置は、本
実施の形態の電磁場受信装置2において入出力インピー
ダンスを固定したものであり、その他の回路パラメータ
等の条件については電磁場受信装置2と同じである。こ
こでは、電磁場送信装置と電磁場受信装置とが正対し、
電磁場送信装置と電磁場受信装置との間の距離を10m
m、20mm、30mm、40mmとした。
【0103】図15の例では、電磁場送信装置と電磁場
受信装置間の距離が大きくなるにつれて整流回路の出力
電圧Vregが低下し、距離40mmにおいては、定電
圧回路の出力電圧が定格の2Vに達していないことか
ら、距離40mm以上では内部ロジック回路の動作に十
分な電力が得られないことが分かる。以上より、本発明
では、電磁場送信装置から電力供給を受けて動作するこ
とができる動作可能領域(空間)を拡大できることが分
かる。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、電磁場送信装置から見
た自装置のインピーダンスを変化させるインピーダンス
制御回路を電磁場受信装置に設け、このインピーダンス
制御回路が、整流回路の出力電圧が所望の電圧設定値と
なるよう自装置のインピーダンスを変化させる制御動作
を繰り返し行うので、電磁場受信装置の内部回路の消費
電力量が増大したり、電磁場送信装置と電磁場受信装置
との間の距離や角度が変化して電磁場送信装置からの受
信電力量が変化したりしても、内部回路の駆動に過不足
ない適切な電力量を受信することができる。その結果、
電磁場受信装置の動作可能領域(空間)を拡大すること
ができる。
【0105】また、インピーダンス制御回路が、容量素
子と電子スイッチとを直列に接続した直列接続回路をア
ンテナ回路と並列に複数個配置した可変容量回路と、整
流回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出
回路の検出結果に基づいて、整流回路の出力電圧が所望
の電圧設定値となるよう可変容量回路の各電子スイッチ
の状態を決定するプログラム回路と、プログラム回路の
決定に従って可変容量回路の各電子スイッチのオン/オ
フを制御するスイッチ制御回路と、電子スイッチのスイ
ッチングクロックを生成するスイッチングクロック生成
回路とを含み、プログラム回路による電子スイッチの状
態決定と、スイッチ制御回路による電子スイッチの制御
と、電圧検出回路による整流回路の出力電圧検出とを1
スイッチングクロック毎に繰り返し行うことにより、電
磁場送信装置から見た自装置のインピーダンスを段階
的、かつ容易に変化させることができ、インピーダンス
制御を動的に行って、電磁場送信装置からの受信電力量
を制御するインピーダンス制御回路を容易に実現するこ
とができる。
【0106】また、電圧検出回路が出力電圧変動検出部
を含み、出力電圧変動検出部を、スイッチングクロック
生成回路から出力されたスイッチングクロックに同期し
て整流回路の出力電圧を保持するサンプルホールド回路
と、このサンプルホールド回路によって保持された出力
電圧と整流回路の現在の出力電圧との大小を比較するコ
ンパレータとから構成することにより、整流回路の出力
電圧の変動を1スイッチングクロック毎に検出すること
ができる。
【0107】また、インピーダンス制御回路が、所望の
電圧設定値を含む、下限値VL及び上限値VHの第1の
電圧許容範囲を設定し、|VH−VL|を1回の制御動
作による整流回路の出力電圧の変動量よりも大きく設定
し、下限値VLを定電圧回路の出力が定格値を得るのに
最低限必要な整流回路の出力電圧Vthよりも大きく設
定し、|VL−Vth|を1回の制御動作による整流回
路の出力電圧の変動量よりも大きく設定し、整流回路の
出力電圧が第1の電圧許容範囲内である場合に制御動作
を停止することにより、インピーダンスの制御方向が周
期的に反転する周回動作を回避することができ、通信エ
ラーの発生を回避することができる。
【0108】また、インピーダンス制御回路が、第1の
電圧許容範囲に加えて、下限値VL−ΔV2(VL−Δ
V2<VL)及び上限値VH+ΔV1(VH+ΔV1>
VH)の第2の電圧許容範囲を設定し、制御動作中に、
整流回路の出力電圧が第1の電圧許容範囲内に入ったと
き、制御動作を停止し、制御動作停止中に、整流回路の
出力電圧が第2の電圧許容範囲から外れたとき、制御動
作を再開することにより、制御動作の停止と再開とが繰
り返されることを防止でき、通信エラーの危険性を回避
することができる。
【0109】また、電圧検出回路が出力電圧比較部を含
み、出力電圧比較部を、整流回路の出力電圧が低下する
ときのしきい値としてVL−ΔV2が設定され、整流回
路の出力電圧が上昇するときのしきい値としてVLが設
定された第1のシュミットトリガと、整流回路の出力電
圧が低下するときのしきい値としてVHが設定され、整
流回路の出力電圧が上昇するときのしきい値としてVH
+ΔV1が設定された第2のシュミットトリガと、第2
のシュミットトリガの出力を論理反転させるインバータ
と、第1のシュミットトリガの出力とインバータの出力
の論理和をとるOR回路とから構成することにより、出
力電圧比較部を用いることで、制御動作の停止と再開の
繰り返しを防止する動作を容易に実現することができ
る。
【0110】また、アンテナ回路で誘起した電圧のクロ
ック成分を分周してスイッチングクロックを生成するこ
とにより、スイッチングクロックを簡易な構成で生成す
ることができる。
【0111】また、スイッチングクロックの周波数を1
kHz以上1MHz以下とすることにより、電磁場送信
装置から見た自装置のインピーダンスを変化させるイン
ピーダンス制御とこれに付随する整流回路の出力電圧検
出とを正確に実行でき、かつインピーダンス制御に要す
る時間を短くして、電磁場送信装置に応答を返すまでの
時間を短くすることができる。
【0112】また、直列接続回路の個数を3個以上10
0個以下とすることにより、1つの電子スイッチの状態
変化による整流回路の出力電圧変化を適切な量にするこ
とができ、整流回路の出力電圧を低下させるときに出力
電圧が電磁場受信装置の各回路の最低必要電圧を下回っ
て動作不良を起こすという危険性及び通信の不安定性を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となる非接触通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の動作概念を模式的に示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるインピー
ダンス制御回路の動作を説明するためのフローチャート
図である。
【図4】 インピーダンス制御回路による繰り返し制御
と整流回路の出力電圧との関係の1例を示す図である。
【図5】 インピーダンス制御回路による繰り返し制御
と整流回路の出力電圧との関係の他の例を示す図であ
る。
【図6】 動作停止手段を有する場合のインピーダンス
制御回路の動作を説明するためのフローチャート図であ
る。
【図7】 動作停止手段を有する場合のインピーダンス
制御回路の制御と整流回路の出力電圧との関係の1例を
示す図である。
【図8】 インピーダンス制御回路の動作としきい値と
の関係を示す図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態における可変容量
回路の構成を示す回路図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態となる非接触通
信システムの構成図である。
【図11】 本発明の第2の実施の形態における整流回
路及び定電圧回路の構成を示す回路図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態におけるインピ
ーダンス制御回路の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図13】 電圧検出回路の出力電圧比較部内の各回路
の出力と整流回路の出力電圧との関係を示す図である。
【図14】 本発明の第2の実施の形態における可変容
量回路の状態、整流回路の出力電圧及び定電圧回路の出
力電圧の時間変動の1例を示す図である。
【図15】 従来の電磁場受信装置における整流回路の
出力電圧及び定電圧回路の出力電圧の時間変動の1例を
示す図である。
【符号の説明】
1…電磁場送信装置、2…電磁場受信装置、3…端末装
置、10…キャリア波発生回路、11…アンテナコイ
ル、12…同調回路、20…アンテナコイル、21…同
調回路、22…整流回路、23…定電圧回路、24…内
部ロジック回路、26…電圧検出回路、27…プログラ
ム回路、28…可変容量回路、29…スイッチ制御回
路、30…スイッチングクロック生成回路、31…イン
ピーダンス制御回路、26a…出力電圧変動検出部、2
6b…出力電圧比較部、26a−1…サンプルホールド
回路、26a−2…コンパレータ、26b−1、26b
−2…シュミットトリガ、26b−3…インバータ、2
6b−4…OR回路、30a…クロック抽出回路、30
b…分周回路、Ca、Cb、C0、Cv…容量素子、S
…電子スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 忠雄 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 寺田 純 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K012 AB05 AC01 AC10 AE13 BA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁場送信装置から送信された電磁波を
    受信するアンテナ回路と、このアンテナ回路で受信した
    前記電磁波から自装置の駆動用電力を得る整流回路と、
    この整流回路の出力電圧を定電圧化する定電圧回路とを
    備え、電磁誘導を用いて非接触状態で前記電磁場送信装
    置から電力供給を受ける電磁場受信装置において、 前記電磁場送信装置から見た自装置のインピーダンスを
    変化させるインピーダンス制御回路を有し、このインピ
    ーダンス制御回路は、前記整流回路の出力電圧が所望の
    電圧設定値となるよう前記自装置のインピーダンスを変
    化させる制御動作を繰り返し行うことにより、前記電磁
    場送信装置からの受信電力量を制御することを特徴とす
    る電磁場受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記インピーダンス制御回路は、 容量素子と電子スイッチとを直列に接続した直列接続回
    路を前記アンテナ回路と並列に複数個配置した可変容量
    回路と、 前記整流回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、 この電圧検出回路の検出結果に基づいて、前記整流回路
    の出力電圧が前記所望の電圧設定値となるよう前記可変
    容量回路の各電子スイッチの状態を決定するプログラム
    回路と、 このプログラム回路の決定に従って前記可変容量回路の
    各電子スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御回
    路と、 前記電子スイッチのスイッチングクロックを生成するス
    イッチングクロック生成回路とを含み、 前記プログラム回路による前記電子スイッチの状態決定
    と、前記スイッチ制御回路による前記電子スイッチの制
    御と、前記電圧検出回路による前記整流回路の出力電圧
    検出とを1スイッチングクロック毎に繰り返し行うこと
    により、前記インピーダンスを段階的に変化させて、前
    記整流回路の出力電圧を前記所望の電圧設定値に漸近さ
    せることを特徴とする電磁場受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記電圧検出回路は、1スイッチングクロック毎に前記
    整流回路の出力電圧の変動を検出する出力電圧変動検出
    部を含み、 この出力電圧変動検出部は、 前記スイッチングクロック生成回路から出力されたスイ
    ッチングクロックに同期して前記整流回路の出力電圧を
    保持するサンプルホールド回路と、 このサンプルホールド回路によって保持された出力電圧
    と前記整流回路の現在の出力電圧との大小を比較するコ
    ンパレータとからなることを特徴とする電磁場受信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記インピーダンス制御回路は、 前記所望の電圧設定値を含む、下限値VL及び上限値V
    Hの第1の電圧許容範囲を設定し、 |VH−VL|を1回の前記制御動作による前記整流回
    路の出力電圧の変動量よりも大きく設定し、 前記下限値VLを前記定電圧回路の出力が定格値を得る
    のに最低限必要な前記整流回路の出力電圧Vthよりも
    大きく設定し、 |VL−Vth|を1回の前記制御動作による前記整流
    回路の出力電圧の変動量よりも大きく設定し、 前記整流回路の出力電圧が前記第1の電圧許容範囲内で
    ある場合に、前記制御動作を停止することを特徴とする
    電磁場受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記インピーダンス制御回路は、 前記第1の電圧許容範囲に加えて、下限値VL−ΔV2
    (VL−ΔV2<VL)及び上限値VH+ΔV1(VH
    +ΔV1>VH)の第2の電圧許容範囲を設定し、 制御動作中に、前記整流回路の出力電圧が前記第1の電
    圧許容範囲内に入ったとき、前記制御動作を停止し、 制御動作停止中に、前記整流回路の出力電圧が前記第2
    の電圧許容範囲から外れたとき、前記制御動作を再開す
    ることを特徴とする電磁場受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記電圧検出回路は、前記整流回路の出力電圧を所定の
    しきい値と比較する出力電圧比較部を含み、 この出力電圧比較部は、 前記整流回路の出力電圧が低下するときのしきい値とし
    て前記VL−ΔV2が設定され、前記整流回路の出力電
    圧が上昇するときのしきい値として前記VLが設定され
    た第1のシュミットトリガと、 前記整流回路の出力電圧が低下するときのしきい値とし
    て前記VHが設定され、前記整流回路の出力電圧が上昇
    するときのしきい値として前記VH+ΔV1が設定され
    た第2のシュミットトリガと、 この第2のシュミットトリガの出力を論理反転させるイ
    ンバータと、 前記第1のシュミットトリガの出力と前記インバータの
    出力の論理和をとるOR回路とからなることを特徴とす
    る電磁場受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記スイッチングクロック生成回路は、前記アンテナ回
    路で誘起した電圧のクロック成分を分周して前記スイッ
    チングクロックを生成することを特徴とする電磁場受信
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記アンテナ回路は、アンテナコイルと同調回路とを含
    み、 前記同調回路は、 前記アンテナコイルと並列に接続された第1の容量素子
    と、 この第1の容量素子の後段に配置され、前記アンテナコ
    イルと直列に接続された第2の容量素子とからなること
    を特徴とする電磁場受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記スイッチングクロックの周波数は、1kHz以上1
    MHz以下であることを特徴とする電磁場受信装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の電磁場受信装置におい
    て、 前記直列接続回路の個数は、3個以上100個以下であ
    ることを特徴とする電磁場受信装置。
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