JP2002076136A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002076136A JP2000265567A JP2000265567A JP2002076136A JP 2002076136 A JP2002076136 A JP 2002076136A JP 2000265567 A JP2000265567 A JP 2000265567A JP 2000265567 A JP2000265567 A JP 2000265567A JP 2002076136 A JP2002076136 A JP 2002076136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NMOSトランジスタに対する半導体基板の
エッチングによる影響を考慮して、寄生抵抗の増大を防
止することで電流駆動能力の低下を防止し、半導体集積
回路の動作速度の低下を防止した半導体装置の製造方法
を提供する。 【解決手段】 ゲート電極41を注入マスクとしてシリ
コン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン注入して、シ
リコン基板1の表面内に1対のエクステンション層51
を形成し、その後、シリコン基板1の全面に、CVD法
によりシリコン酸化膜で厚さ1〜20nmの保護絶縁膜
14を形成する。そして、ゲート電極42を注入マスク
として保護絶縁膜14の上部からシリコン基板1内にボ
ロンあるいはBF2をイオン注入して、シリコン基板1
の表面内に1対のエクステンション層52を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に、レジスト除去に起因するエッチングダ
メージを低減した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(Metal Oxide Silicon Fi
eld Effect Transistor)の小型化が進むとチャネル抵
抗が下がるため、高駆動能力のトランジスタを得るに
は、できるだけ寄生抵抗を低減する必要がある。ここ
で、問題となるのは写真製版プロセスで使用されるレジ
ストの除去工程である。
【0003】レジストの除去はエッチングにより行う
が、このエッチングにより僅かではあるが半導体基板も
エッチングされる。そして、小型化により、昨今ではゲ
ート長が0.1μm程度のMOSFETも開発されつつ
あるが、このようなMOSFETではソース・ドレイン
層の深さも浅くなり、上述した半導体基板の僅かなエッ
チングも無視できなくなりつつある。
【0004】特に、NチャネルMOSFET(以後、N
MOSトランジスタと呼称)は、PチャネルMOSFE
T(以後、PMOSトランジスタと呼称)よりもチャネ
ル抵抗が小さいので、上述した半導体基板のエッチング
によりソース・ドレイン層がさらに浅くなって寄生抵抗
が僅かでも増加すると、トランジスタの動作特性には無
視できない影響が現れる。
【0005】しかし、従来においては、レジスト除去に
起因する半導体基板のエッチングについては特に課題と
して認識はされていなかった。例えば、NMOSトラン
ジスタとPMOSトランジスタとを組み合わせて用いる
CMOS(Complementary MOS)トランジスタにおいて
は、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを
隣接して形成するが、NMOSトランジスタに対する特
段の配慮がなされていたわけではなかった。
【0006】以下、図42〜図49を用いて従来のCM
OSトランジスタの製造方法について説明する。
【0007】まず、図42に示す工程において、シリコ
ン基板1の表面内に素子分離絶縁膜2を選択的に形成し
て、NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタ
を形成するNMOS領域NRおよびPMOS領域PRを
規定する。そして、NMOS領域NRおよびPMOS領
域PRに対応して、シリコン基板1の表面内にN型不純
物を含んだNウエル領域NWとP型不純物を含んだPウ
エル領域PWとを形成する。そして、シリコン基板1上
にゲート絶縁膜3を形成し、その上にポリシリコン膜4
を形成する。
【0008】次に、図43に示す工程においてポリシリ
コン膜4上にレジスト(図示せず)を配設し、写真製版
により当該レジストをパターニングしてレジストマスク
を形成する。そして、レジストマスクを用いてポリシリ
コン膜4をパターニングし、NMOS領域NRおよびP
MOS領域PR上にゲート電極41および42を形成す
る。
【0009】次に、図44に示す工程において写真製版
によりPMOS領域PR上を覆うようにレジストマスク
R1を形成し、NMOS領域NRにおいてはゲート電極
41を注入マスクとしてシリコン基板1内にN型不純物
をイオン注入し、シリコン基板1の表面内に1対のエク
ステンション層51を形成する。1対のエクステンショ
ン層51はゲート電極41の下部のシリコン基板1の領
域を間に挟んで、対向するように配設されている。な
お、ゲート電極41の下部のシリコン基板1の領域がチ
ャネル領域となる。
【0010】ここで、エクステンション層は、後に形成
されるソース・ドレイン主要層よりも浅い接合となるよ
うに形成される不純物導入層であり、ソース・ドレイン
主要層と同一導電型であり、ソース・ドレイン層として
機能するのでソース・ドレインエクステンション層と呼
称すべきであるが、便宜的にエクステンション層と呼称
する。
【0011】レジストマスクR1を除去した後、図45
に示す工程において、写真製版によりNMOS領域NR
上を覆うようにレジストマスクR2を形成し、PMOS
領域PRにおいてはゲート電極42を注入マスクとして
シリコン基板1内にP型不純物をイオン注入し、シリコ
ン基板1の表面内に1対のエクステンション層52を形
成する。1対のエクステンション層52はゲート電極4
2の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対向す
るように配設されている。なお、ゲート電極42の下部
のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0012】レジストマスクR2を除去した後、図46
に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うよう
にシリコン酸化膜(図示せず)を形成し、当該シリコン
酸化膜をゲート電極41および42の側壁部のみに残る
ように、ゲート電極41および42の側面外方のシリコ
ン基板1上のゲート絶縁膜3とともに異方性エッチング
により除去して、側壁保護膜(サイドウォール絶縁膜)
6を形成する。
【0013】なお、側壁保護膜6はゲート電極41およ
び42の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3
の上部にも形成され、当該ゲート絶縁膜3と側壁保護膜
6とで2層構造となるが、簡略化のため図46以後にお
いては1層の側壁保護膜6として示している。
【0014】次に、図47に示す工程において写真製版
によりPMOS領域PR上を覆うようにレジストマスク
R3を形成し、NMOS領域NRにおいてはゲート電極
41および側壁保護膜6を注入マスクとしてシリコン基
板1内にN型不純物をイオン注入し、シリコン基板1の
表面内に1対のソース・ドレイン層71を形成する。
【0015】レジストマスクR3を除去した後、図48
に示す工程において、写真製版によりNMOS領域NR
上を覆うようにレジストマスクR4を形成し、PMOS
領域PRにおいてはゲート電極42および側壁保護膜6
を注入マスクとしてシリコン基板1内にP型不純物をイ
オン注入し、シリコン基板1の表面内に1対のソース・
ドレイン層72を形成する。
【0016】次に、図49に示す工程において、シリコ
ン基板1の全面を覆うようにタングステン、コバルトあ
るいはチタン等の高融点金属膜を形成し、高温処理によ
りシリサイド化して、シリコン基板1、ゲート電極41
および42の露出面と高融点金属膜の接触している部分
にシリサイド膜10を形成する。その後、シリサイド化
されずに残った高融点金属膜を除去することで、図49
に示すCMOSトランジスタ90が得られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の製造方法においては、NMOS領域NRのエクス
テンション層51は、レジストマスクR1およびR2の
除去工程において2回のエッチングを被り、ゲート絶縁
膜3はこれを阻止できない。なお、レジストマスクR3
およびR4を除去する工程においてはエクステンション
層51ではなく、ソース・ドレイン層71がエッチング
を被る。
【0018】先に説明したようにエクステンション層
は、ソース・ドレイン主要層よりも浅く形成されている
ので、シリコン基板1がエッチングされることによる影
響はソース・ドレイン主要層よりも顕著に現れる。しか
も、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとで
は、使用するキャリアの移動度の違いから、NMOSト
ランジスタの方がチャネル抵抗が低く、寄生抵抗である
拡散層の抵抗の増大による影響はPMOSトランジスタ
よりも大きい。
【0019】このように、従来の半導体装置の製造方法
においては、NMOSトランジスタに対する半導体基板
のエッチングによる影響を考慮していなかったので、寄
生抵抗の増大に伴う電流駆動能力の低下、ひいては半導
体集積回路の動作速度の低下を招くという問題を有して
いた。
【0020】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、NMOSトランジスタに対する半
導体基板のエッチングによる影響を考慮して、寄生抵抗
の増大を防止することで電流駆動能力の低下を防止し、
半導体集積回路の動作速度の低下を防止した半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面内に、
少なくとも第1のNMOSトランジスタおよび第1のP
MOSトランジスタを形成するための第1のNMOS領
域および第1のPMOS領域を規定する工程(a)と、少
なくとも前記第1のNMOS領域および前記第1のPM
OS領域上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程(b)
と、前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
領域の前記第1のゲート絶縁膜上に、それぞれ第1およ
び第2のゲート電極を形成する工程(c)と、前記第1の
PMOS領域を第1のレジストマスクで覆い、前記第1
のゲート電極を注入マスクとしてN型不純物をイオン注
入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基
板の表面内に1対のN型エクステンション層を形成する
工程(d)と、前記第1のレジストマスクを除去した後、
前記半導体基板の全面に保護絶縁膜を形成する工程(e)
と、前記第1のNMOS領域を第2のレジストマスクで
覆い、前記第2のゲート電極を注入マスクとしてP型不
純物を前記保護絶縁膜上からイオン注入し、前記第2の
ゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に1対
のP型エクステンション層を形成する工程(f)とを備え
ている。
【0022】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(d)が、前記1対のN型エクステ
ンション層の深さが0.1μmよりも浅く、前記半導体
基板表面近傍で不純物濃度が最大となり、最大不純物濃
度が1×1019/cm3〜1×1021/cm3となるよう
に、前記1対のN型エクステンション層を形成する工程
を含んでいる。
【0023】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の
製造方法は、半導体基板の表面内に、少なくとも第1の
NMOSトランジスタおよび第1のPMOSトランジス
タを形成するための第1のNMOS領域および第1のP
MOS領域を規定する工程(a)と、少なくとも前記第1
のNMOS領域および前記第1のPMOS領域上に第1
のゲート絶縁膜を形成する工程(b)と、前記第1のNM
OS領域および前記第1のPMOS領域の前記第1のゲ
ート絶縁膜上に、それぞれ第1および第2のゲート電極
を形成する工程(c)と、前記第1のNMOS領域を第1
のレジストマスクで覆い、前記第2のゲート電極を注入
マスクとしてP型不純物をイオン注入し、前記第2のゲ
ート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に1対の
P型エクステンション層を形成する工程(d)と、前記第
1のレジストマスクを除去した後、前記PMOS領域を
第2のレジストマスクで覆い、前記第1のゲート電極を
注入マスクとしてN型不純物をイオン注入し、前記第1
のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に1
対のN型エクステンション層を形成する工程(e)とを備
え、前記工程(e)が、前記1対のN型エクステンション
層の深さが0.1μmよりも浅く、前記半導体基板表面
近傍で不純物濃度が最大となり、最大不純物濃度が1×
1019/cm3〜1×1021/cm3となるように、前記
1対のN型エクステンション層を形成する工程を含んで
いる。
【0024】本発明に係る請求項4記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(a)が、前記第1のNMOSトラ
ンジスタよりも動作電圧が高い第2のNMOSトランジ
スタを形成するための第2のNMOS領域および、前記
第1のPMOSトランジスタよりも動作電圧が高い第2
のPMOSトランジスタを形成するための第2のPMO
S領域を規定する工程を含み、前記工程(b)は、前記第
2のNMOS領域および前記第2のPMOS領域上に、
前記第1のゲート絶縁膜よりも厚い第2のゲート絶縁膜
を形成する工程を含み、前記工程(b)と(c)との間に、
前記第2のNMOS領域および前記第2のPMOS領域
の表面内に、前記第2のNMOSトランジスタの1対の
N型不純物層および前記第2のPMOSトランジスタの
1対のP型不純物層を形成する工程をさらに備えてい
る。
【0025】本発明に係る請求項5記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(e)が、前記保護絶縁膜を1nm
〜20nmの厚さに形成する工程を含んでいる。
【0026】本発明に係る請求項6記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(e)が、前記保護絶縁膜をCVD
法によりシリコン酸化膜として形成する工程を含んでい
る。
【0027】本発明に係る請求項7記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(e)が、前記保護絶縁膜を熱酸化
法によりシリコン酸化膜として形成する工程を含んでい
る。
【0028】本発明に係る請求項8記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(e)が、前記保護絶縁膜をCVD
法によりシリコン窒化膜として形成する工程を含んでい
る。
【0029】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(e)が、前記保護絶縁膜を熱窒化
法によりシリコン窒化膜として形成する工程を含んでい
る。
【0030】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1>CMOSト
ランジスタの製造において、NMOS領域のエクステン
ション層が浅くなることを防止するための最も単純な方
法としては、NMOS領域のエクステンション層をPM
OS領域よりも後に形成すれば良い。
【0031】すなわち、CMOSトランジスタにおいて
エクステンション層およびソース・ドレイン主要層を形
成するには、NMOS領域およびPMOS領域のそれぞ
れにおいて、レジストマスクの形成のための写真製版工
程が少なくとも2回は必要であるが、PMOS領域にお
けるエクステンション層の形成を、NMOS領域よりも
先に行うことで、NMOS領域のエクステンション層が
エッチングを被る回数を低減することができ、エクステ
ンション層が浅くなることを防止することができる。
【0032】<A−1.製造方法>以下、図1〜図10
を用いて本発明に係る実施の形態1として、CMOSト
ランジスタ100の製造方法について説明する。なお、
CMOSトランジスタ100の構成は、最終工程を説明
する図10において示される。
【0033】まず、図1に示す工程において、シリコン
基板1の表面内に素子分離絶縁膜2を選択的に形成し
て、NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタ
を形成するNMOS領域NRおよびPMOS領域PRを
規定する。そして、NMOS領域NRおよびPMOS領
域PRに対応して、シリコン基板1の表面内にN型不純
物を含んだNウエル領域NWとP型不純物を含んだPウ
エル領域PWとを形成する。
【0034】さらに、シリコン基板1上全面にシリコン
酸化膜、シリコン窒化膜、金属酸化膜あるいはこれらの
組み合わせで構成される多層膜によってゲート絶縁膜3
を形成する。ゲート絶縁膜3の厚さはシリコン酸化膜の
誘電率で換算した膜厚(以下、換算膜厚と呼称)が1n
m〜20nm程度となるように設定される。
【0035】そして、ゲート絶縁膜3の上部全面にCV
D法により厚さ50〜300nmのポリシリコン膜4を
形成する。なお、ポリシリコン膜4は、リン(P)やボ
ロン(B)などの不純物を有したドープトポリシリコン
膜であっても良いし、ノンドープポリシリコン膜であっ
ても良い。ドープトポリシリコンの形成においては、C
VD法による堆積中に不純物を導入するようにしても良
いし、ノンドープポリシリコン膜を形成した後にイオン
注入により不純物を導入するようにしても良い。また、
リンやボロンなどの不純物だけでなく、フッ素(F)や
窒素(N)などの不純物を有していても良い。
【0036】また、ポリシリコン膜の代わりに、アモル
ファスシリコン膜を形成するようにしても良い。
【0037】次に、図2に示す工程においてポリシリコ
ン膜4上全面にレジスト(図示せず)を配設し、写真製
版により当該レジストをパターニングしてレジストマス
クを形成する。そして、レジストマスクを用いてポリシ
リコン膜4をパターニングし、NMOS領域NRおよび
PMOS領域PR上にゲート電極41および42を形成
する。
【0038】次に、図3に示す工程において写真製版に
よりNMOS領域NR上を覆うようにレジストマスクR
11を形成する。そして、シリコン基板1を最大で60
°程度傾け、PMOS領域PRにおいてシリコン基板1
内にヒ素(As)あるいはリンのN型不純物をイオン注
入してポケット層92を形成する。この注入条件は、注
入エネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×10
13〜1×1014/cm 2である。
【0039】この注入に際しては、所定方向からの注入
が終了すると、次に、シリコン基板1を所定角度で面内
回転させて再び注入を行うというように、シリコン基板
1を断続的に回転させることで、ゲート電極42の側面
外方のシリコン基板1内に斜め方向からN型不純物を注
入することができる。
【0040】ポケット層92はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
はゲート電極42の下部の領域まで延在している。な
お、ポケット層92はゲート電極42の下部の領域にで
きるだけ入り込むようにすることが望ましいが、シリコ
ン基板1の傾斜角度は半導体装置のレイアウトによって
決まり、図3のように比較的大きな角度で注入せざるを
得ず、ゲート電極42の下部の領域にはあまり入り込め
ない場合もある。
【0041】ポケット層92はソース・ドレイン層とは
反対の導電型の不純物を含み、ドレイン層からの空乏層
の水平方向の広がりを抑制してパンチスルーを防止する
目的で設けられている。なお、ポケット層92はゲート
電極42の下部において局所的に不純物濃度を高めてい
るだけなので、しきい値電圧を上昇させることはない。
【0042】次に、図4に示す工程において、シリコン
基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極42を注入マスク
としてシリコン基板1内にボロンあるいはBF2をイオ
ン注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステ
ンション層52を形成する。この注入条件は、注入エネ
ルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜4
×1015/cm2である。
【0043】1対のエクステンション層52はゲート電
極42の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極42の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0044】ここで、エクステンション層は、後に形成
されるソース・ドレイン主要層よりも浅い接合となるよ
うに形成される不純物導入層であり、ソース・ドレイン
主要層と同一導電型であり、ソース・ドレイン層として
機能するのでソース・ドレインエクステンション層と呼
称すべきであるが、便宜的にエクステンション層と呼称
する。
【0045】なお、エクステンション層52の形成によ
りポケット層92はその大部分がエクステンション層5
2に覆われるが、エクステンション層52の先端部の先
のチャネル領域においてはポケット層92が残ってい
る。
【0046】次に、レジストマスクR11を除去した
後、図5に示す工程において、写真製版によりPMOS
領域PR上を覆うようにレジストマスクR12を形成す
る。そして、シリコン基板1を最大で60°程度傾け、
NMOS領域NRにおいてシリコン基板1内にボロン等
のP型不純物をイオン注入してポケット層91を形成す
る。この注入条件は、注入エネルギー1keV〜50k
eV、ドーズ量1×10 13〜1×1014/cm2であ
る。
【0047】ポケット層91はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
は ゲート電極41の下部の領域まで延在している。
【0048】ポケット層91はソース・ドレイン層とは
反対の導電型の不純物を含み、パンチスルーを防止する
目的で設けられていることは、ポケット層92と同様で
ある。
【0049】次に、図6に示す工程において、シリコン
基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極41を注入マスク
としてシリコン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン注
入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステンシ
ョン層51を形成する。この注入条件は、注入エネルギ
ー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜4×1
15/cm2である。
【0050】1対のエクステンション層51はゲート電
極41の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極41の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0051】なお、エクステンション層51の形成によ
りポケット層91はその大部分がエクステンション層5
1に覆われるが、エクステンション層51の先端部の先
のチャネル領域においてはポケット層91が残ってい
る。
【0052】レジストマスクR12を除去した後、図7
に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うよう
に厚さ10〜200nmのシリコン酸化膜(図示せず)
をCVD法により形成し、当該シリコン酸化膜をゲート
電極41および42の側壁部のみに残るように、ゲート
電極41および42の側面外方のシリコン基板1上のゲ
ート絶縁膜3とともに異方性エッチングにより除去して
側壁保護膜(サイドウォール絶縁膜)6を形成する。な
お、側壁保護膜はシリコン酸化膜に限定されず、シリコ
ン窒化膜でも良いし、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜
との積層膜であっても良い。
【0053】また、側壁保護膜6はゲート電極41およ
び42の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3
の上部にも形成され、当該ゲート絶縁膜3と側壁保護膜
6とで2層構造となるが、簡略化のため図7以後におい
ては1層の側壁保護膜6として示している。
【0054】次に、図8に示す工程において、写真製版
によりNMOS領域NR上を覆うようにレジストマスク
R13を形成し、PMOS領域PRにおいてはゲート電
極42および側壁保護膜6を注入マスクとしてシリコン
基板1内にボロンあるいはBF2等のP型不純物をイオ
ン注入して、シリコン基板1の表面内に1対のソース・
ドレイン主要層72を形成する。この注入条件は、注入
エネルギー10keV〜100keV、ドーズ量1×1
14〜1×1016/cm2である。
【0055】レジストマスクR13を除去した後、図9
に示す工程において、写真製版によりPMOS領域PR
上を覆うようにレジストマスクR14を形成し、NMO
S領域NRにおいてはゲート電極41および側壁保護膜
6を注入マスクとしてシリコン基板1内にヒ素等のN型
不純物をイオン注入し、シリコン基板1の表面内に1対
のソース・ドレイン主要層71を形成する。この注入条
件は、注入エネルギー10keV〜100keV、ドー
ズ量1×1014〜1×1016/cm2である。
【0056】その後、800〜1100℃の温度条件下
で、1秒〜360分の熱処理を行うことでソース・ドレ
イン主要層71および72を活性化する。
【0057】なお、ソース・ドレイン主要層71および
72はエクステンション層51および52よりも接合深
さが深くなるように形成される。
【0058】次に、図10に示す工程において、シリコ
ン基板1の全面を覆うように厚さ1〜16nmの高融点
金属膜、例えばコバルト膜(図示せず)を形成し、高温
処理によりシリサイド化して、シリコン基板1、ゲート
電極41および42の露出面とコバルト膜との接触部分
にコバルトシリサイド膜8Aおよび10Aを形成する。
その後、シリサイド化されずに残ったコバルト膜を除去
することで、CMOSトランジスタ100が得られる。
【0059】<A−2.作用効果>以上説明したよう
に、CMOSトランジスタにおいてエクステンション層
およびソース・ドレイン主要層を形成するには、NMO
S領域およびPMOS領域のそれぞれにおいて、レジス
トマスクの形成のために2回の写真製版工程を行う。
【0060】そして、レジストマスクの除去においては
アンモニア過水(アンモニア、過酸化水素水、水の混合
液)をエッチング液として使用するのでシリコン基板1
が僅かながらもエッチングされる。NMOS領域NRの
エクステンション層51は、図6に示す工程でエクステ
ンション層51を形成した後に、側壁保護膜6の形成前
までは、図7に示す工程でPMOS領域PRのレジスト
マスクR12を除去する際にエッチングを被るだけであ
る。従って、側壁保護膜6の形成までにエクステンショ
ン層51が2回のエッチングを被っていた従来の製造方
法に比べてエッチング量は少なくなる。
【0061】この結果、CMOSトランジスタ100に
おいて最終的に残るエクステンション層51の接合深さ
が浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大する
ことが防止され、電流駆動能力の低下が防止されて、半
導体集積回路の動作速度の低下が防止されることにな
る。
【0062】なお、PMOS領域PRのエクステンショ
ン層52は、レジストマスクR11およびR12の除去
によって2回のエッチングを被ることになるが、P型不
純物は、N型不純物に比べて拡散量が大きく、P型不純
物拡散層であるエクステンション層52はN型不純物拡
散層であるエクステンション層51よりも深く形成され
ている。従って、エッチングにより除去される量がエク
ステンション層52よりも多くても、それによってエク
ステンション層51の抵抗がエクステンション層52よ
りも大きくなるということはない。すなわち、エッチン
グに対する余裕度は、エクステンション層52の方が大
きい。
【0063】なお、エクステンション層51および52
の接合深さは、設計ルールやゲート長等で定義される半
導体装置の集積度によって異なるが、本発明はエクステ
ンション層の接合深さが0.1μm以下、その最大不純
物濃度が1×1019〜1×1021/cm3の半導体装置
への適用を想定している。
【0064】図11にエクステンション層51および5
2における不純物濃度分布を示す。図11において、横
軸に基板表面からの深さを、縦軸に不純物濃度を示し、
この例では基板表面近傍で最大不純物濃度が1×1021
/cm3、深さ0.1μmの位置での不純物濃度が1×
1015/cm3となっている。
【0065】図11に示されるようにエクステンション
層51および52においては、基板表面近傍において不
純物濃度が最大となり、基板内深くになるにつれて濃度
が下がるような分布となっている。なお、このような構
成のエクステンション層を使用することで、抵抗値を低
くでき、また短チャネル効果の抑制を効果的に行うこと
ができる。
【0066】また、先に説明したようにNMOSトラン
ジスタとPMOSトランジスタとでは、使用するキャリ
アの移動度の違いから、NMOSトランジスタの方がチ
ャネル抵抗が低く、寄生抵抗である拡散層の抵抗の増大
による影響はPMOSトランジスタよりも大きいので、
エクステンション層51の抵抗値の増大を優先的に防止
することは、半導体集積回路の動作速度の低下を防止す
るという点でより有効である。
【0067】なお、NMOS領域NRのソース・ドレイ
ン主要層71はレジストマスクR14の除去に際して、
またPMOS領域PRのソース・ドレイン主要層72は
レジストマスクR13およびR14の除去に際してエッ
チングを被るが、ソース・ドレイン主要層71および7
2の表面には、図10を用いて説明したようにコバルト
シリサイド膜8Aが形成され、抵抗値は低く保たれるの
で、エッチングにより接合深さが浅くなることによる影
響は小さくなる。
【0068】<B.実施の形態2>以上説明した本発明
に係る実施の形態1においては、NMOS領域のエクス
テンション層51をPMOS領域のエクステンション層
52よりも後に形成することで、NMOS領域のエクス
テンション層51がエッチングを被る回数を低減して、
エクステンション層が浅くなることを防止する方法につ
いて説明したが、以下に説明する本発明に係る実施の形
態2においては、エクステンション層を保護絶縁膜で覆
うことでエクステンション層のエッチングを防止する方
法について説明する。
【0069】<B−1.製造方法>以下、図12〜図1
9を用いて本発明に係る実施の形態2として、CMOS
トランジスタ200の製造方法について説明する。な
お、CMOSトランジスタ200の構成は、最終工程を
説明する図19において示される。なお、実施の形態1
と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0070】まず、図1および図2を用いて説明した工
程を経て、NMOS領域NRおよびPMOS領域PR上
にゲート電極41および42をパターニングする。
【0071】次に、図12に示す工程において、写真製
版によりPMOS領域PR上を覆うようにレジストマス
クR15を形成する。そして、シリコン基板1を最大で
60°程度傾け、NMOS領域NRにおいてシリコン基
板1内にボロン等のP型不純物をイオン注入してポケッ
ト層91を形成する。この注入条件は、注入エネルギー
1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜1×10
14/cm2である。
【0072】ポケット層91はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
は ゲート電極41の下部の領域まで延在している。
【0073】次に、図13に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極41を注入マス
クとしてシリコン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン
注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステン
ション層51を形成する。この注入条件は、注入エネル
ギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜4×
1015/cm2である。
【0074】次に、レジストマスクR15を除去した
後、図14に示す工程において、シリコン基板1の全面
に、CVD法によりシリコン酸化膜で厚さ1〜20nm
の保護絶縁膜14を形成する。なお、CVD法により形
成したシリコン酸化膜はステップカバレッジの良好な保
護絶縁膜14となる。
【0075】次に、図15に示す工程において、写真製
版によりNMOS領域NR上を覆うようにレジストマス
クR16を形成する。そして、シリコン基板1を最大で
60°程度傾け、PMOS領域PRにおいてシリコン基
板1内にヒ素(As)あるいはリン等のN型不純物をイ
オン注入してポケット層92を形成する。この注入条件
は、注入エネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1
×1013〜1×1014/cm2である。ポケット層92
はシリコン基板1の主面に対して斜め方向に延在するよ
うに形成され、その先端部は、ゲート電極42の下部の
領域まで延在している。
【0076】次に、図16に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極42を注入マス
クとしてシリコン基板1内にボロンあるいはBF2をイ
オン注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクス
テンション層52を形成する。この注入条件は、注入エ
ネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013
4×1015/cm2である。
【0077】レジストマスクR16を除去した後、図1
7に示す工程において、保護絶縁膜14の上部全面を覆
うように厚さ10〜200nmのシリコン酸化膜6をC
VD法により形成する。
【0078】次に、図18に示す工程において、保護絶
縁膜14およびシリコン酸化膜6がゲート電極41およ
び42の側壁部に残るように、ゲート電極41および4
2の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3とと
もに保護絶縁膜14およびシリコン酸化膜6を異方性エ
ッチングにより除去して、側壁保護膜(サイドウォール
絶縁膜)16を形成する。
【0079】側壁保護膜16は保護絶縁膜14とシリコ
ン酸化膜6とで2層構造となり、ゲート電極41および
42の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3の
上部にも形成される。
【0080】以後は、図8を用いて説明した工程と同様
の工程を経て、PMOS領域PRにおいてゲート電極4
2および側壁保護膜16を注入マスクとしてシリコン基
板1内にボロンあるいはBF2等のP型不純物をイオン
注入して、シリコン基板1の表面内に1対のソース・ド
レイン主要層72を形成し、また、図9を用いて説明し
た工程と同様の工程を経て、NMOS領域NRにおいて
ゲート電極41および側壁保護膜16を注入マスクとし
てシリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入
し、シリコン基板1の表面内に1対のソース・ドレイン
主要層71を形成する。なお、ソース・ドレイン主要層
71および72の形成順序は、上記に限定されるもので
はない。
【0081】その後、800〜1100℃の温度条件下
で、1秒〜360分の熱処理を行うことでソース・ドレ
イン主要層71および72を活性化する。
【0082】そして、図19に示す工程において、シリ
コン基板1の全面を覆うように厚さ1〜16nmの高融
点金属膜、例えばコバルト膜(図示せず)を形成し、高
温処理によりシリサイド化して、シリコン基板1、ゲー
ト電極41および42の露出面とコバルト膜との接触部
分にコバルトシリサイド膜8Aおよび10Aを形成す
る。その後、シリサイド化されずに残ったコバルト膜を
除去することで、CMOSトランジスタ200が得られ
る。
【0083】<B−2.作用効果>以上説明したよう
に、本実施の形態においては、NMOS領域NRのエク
ステンション層51はPMOS領域PRのエクステンシ
ョン層52よりも先に形成することになるが、図13に
示す工程でエクステンション層51を形成した後に、P
MOS領域PRのレジストマスクR15を除去する際に
エッチングを被るだけであり、その後は保護絶縁膜14
で覆われて保護されるのでエッチングを被ることはな
く、エクステンション層51が2回のエッチングを被っ
ていた従来の製造方法に比べてエッチング量は少なくな
る。
【0084】この結果、エクステンション層51の接合
深さが浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大
することが防止され、電流駆動能力の低下が防止され
て、半導体集積回路の動作速度の低下が防止されること
になる。
【0085】また、エクステンション層51を構成する
ヒ素やリンは、エクステンション層52を構成するボロ
ンに比べて拡散係数が小さく、エクステンション層52
を形成後にエクステンション層51を形成する場合に
は、エクステンション層51の活性化のための熱処理を
行うと、その条件ではエクステンション層52のボロン
が拡散し過ぎるので、エクステンション層52の活性化
に十分な熱処理(高温、長時間)ができないが、本実施
の形態においては、エクステンション層51を先に形成
できるので、エクステンション層51形成直後に、エク
ステンション層51の活性化のための熱処理を行うこと
ができ、イオン注入による基板の損傷回復や不純物の拡
散を確実に行うことができる。
【0086】なお、熱処理は、エクステンション層52
の形成後にも行うので、その際にもエクステンション層
51の活性化が促進されることを考慮して、エクステン
ション層51形成直後の熱処理条件が設定される。
【0087】なお、NMOS領域NRおよびPMOS領
域PR上にゲート電極41および42をパターニングし
た直後に保護絶縁膜14を形成し、NMOS領域NRお
よびPMOS領域PRに、エクステンション層51およ
び52を形成するようにしても良い。この場合、エクス
テンション層51を構成するヒ素あるいはリンは、エク
ステンション層52を構成するボロンやBF2と同様に
保護絶縁膜14およびゲート絶縁膜3中に注入され、熱
処理により拡散してシリコン基板1中に浅い拡散層であ
るエクステンション層51および52を形成することに
なる。但し、特にヒ素はシリコン酸化膜中を拡散しにく
いので、よりシリコン基板1に近い位置に注入する、エ
クステンション層51を先に形成して熱処理を行い、エ
クステンション層52の形成後に、エクステンション層
52の拡散のための熱処理を利用して再度熱処理を行う
などの工夫が望ましい。
【0088】<B−3.変形例>以上の説明において
は、保護絶縁膜14をCVD法により形成するとした
が、CVD法に限定されるものではなく、熱酸化法によ
り形成しても良い。基板表面の保護絶縁膜である保護絶
縁膜14を膜厚制御の容易な熱酸化により形成すること
で、膜厚のばらつきによるデバイス特性のばらつきを低
減できる。
【0089】また、基板表面の保護絶縁膜としてはシリ
コン酸化膜に限定されるものではなく、シリコン酸化膜
の代わりにCVD法により形成したシリコン窒化膜を用
いても良い。
【0090】シリコン窒化膜はシリコン酸化膜に比べ
て、アンモニア過水に対してエッチングされにくいの
で、シリコン酸化膜を使用する場合よりも薄く、厚さ1
〜15nmに設定され、デバイス特性への影響を軽減す
ることができる。
【0091】また、上記シリコン窒化膜は熱窒化法によ
り形成しても良い。膜厚制御の容易な熱窒化化により形
成することで、膜厚のばらつきによるデバイス特性のば
らつきを低減できる。
【0092】<C.実施の形態3>以上説明した実施の
形態1および2においては、1種類のCMOSトランジ
スタを例に採り、特にNMOS領域での半導体基板のエ
ッチングを防止する方法について説明したが、本発明に
係る実施の形態3においては、異なる電源電圧で動作す
る2種類のCMOSトランジスタを例に採り、NMOS
領域での半導体基板のエッチングを防止する方法につい
て説明する。
【0093】<C−1.製造方法>以下、図20〜図3
3を用いて本発明に係る実施の形態3として、低電圧C
MOSトランジスタ100Aおよび高電圧CMOSトラ
ンジスタ100Bを有する半導体装置の製造方法につい
て説明する。なお、低電圧CMOSトランジスタ100
Aおよび高電圧CMOSトランジスタ100Bの構成
は、最終工程を説明する図33において示される。な
お、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0094】まず、図20に示す工程において、シリコ
ン基板1の表面内に素子分離絶縁膜2を選択的に形成し
て、低電圧NMOSトランジスタおよび低電圧PMOS
トランジスタを形成する低電圧NMOS領域LNRおよ
び低電圧PMOS領域LPRを規定するとともに、高電
圧NMOSトランジスタおよび高電圧PMOSトランジ
スタを形成する高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧
PMOS領域HPRを規定する。
【0095】そして、低電圧NMOS領域LNRおよび
高電圧NMOS領域HNR、低電圧PMOS領域LPR
および高電圧PMOS領域HPRに対応して、シリコン
基板1の表面内にP型不純物を含んだPウエル領域P
W、N型不純物を含んだNウエル領域NWとを形成す
る。
【0096】さらに、シリコン基板1の低電圧NMOS
領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPR上全面に、
シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、金属酸化膜あるいは
これらの組み合わせで構成される多層膜によってゲート
絶縁膜3Aを形成する。また、シリコン基板1の高電圧
NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPR上
全面にはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、金属酸化膜
あるいはこれらの組み合わせで構成される多層膜でゲー
ト絶縁膜3Bを形成する。
【0097】ここで、ゲート絶縁膜3Aの厚さはシリコ
ン酸化膜への換算膜厚が1nm〜4nm程度となるよう
に設定され、ゲート絶縁膜3Bの厚さはシリコン酸化膜
への換算膜厚が5nm〜10nm程度となるように設定
される。
【0098】そして、ゲート絶縁膜3Aおよび3Bの上
部全面にCVD法により厚さ50〜300nmのポリシ
リコン膜4を形成する。
【0099】次に、図21に示す工程においてポリシリ
コン膜4上全面にレジスト(図示せず)を配設し、写真
製版により当該レジストをパターニングしてレジストマ
スクを形成する。そして、レジストマスクを用いてポリ
シリコン膜4をパターニングし、低電圧NMOS領域L
NRおよび低電圧PMOS領域LPR上にはゲート電極
41および42を形成し、高電圧NMOS領域HNRお
よび高電圧PMOS領域HPR上にはゲート電極43お
よび44を形成する。
【0100】次に、図22に示す工程において写真製版
により、低電圧NMOS領域LNR、低電圧PMOS領
域PRおよび高電圧PMOS領域HPR上を覆うように
レジストマスクR21を形成する。そして、高電圧NM
OS領域HNRにおいては、ゲート電極43を注入マス
クとしてシリコン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン
注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステン
ション層25を形成する。この注入条件は、注入エネル
ギー1keV〜50keV、ドーズ量1×10 13〜1×
1015/cm2である。
【0101】1対のエクステンション層25はゲート電
極43の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極43の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0102】レジストマスクR21を除去した後、図2
3に示す工程において写真製版により、低電圧NMOS
領域LNR、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧N
MOS領域HNR上を覆うようにレジストマスクR22
を形成する。そして、高電圧PMOS領域HPRにおい
ては、ゲート電極44を注入マスクとしてシリコン基板
1内にボロンあるいはBF2をイオン注入して、シリコ
ン基板1の表面内に1対のエクステンション層26を形
成する。この注入条件は、注入エネルギー1keV〜5
0keV、ドーズ量1×1013〜1×1015/cm2
ある。
【0103】1対のエクステンション層26はゲート電
極44の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極44の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0104】ここで、高電圧CMOSトランジスタのエ
クステンション層25および26は、深さ約0.1μm
において不純物のピークを有し、そのピーク濃度が1×
10 18/cm3程度となるように設定される。これは、
高い電源電圧に起因するホットキャリアの発生を抑制す
るための設定であり、LDD(Lightly Doped Drain)
層と呼称することもできる。
【0105】レジストマスクR22を除去した後、図2
4に示す工程において、写真製版により、低電圧NMO
S領域LNR、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧
PMOS領域HPR上を覆うようにレジストマスクR2
3を形成する。
【0106】そして、シリコン基板1を最大で60°程
度傾け、低電圧PMOS領域LPRにおいてシリコン基
板1内にヒ素あるいはリンのN型不純物をイオン注入し
てポケット層92を形成する。この注入条件は、注入エ
ネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013
1×1014/cm2である。
【0107】ポケット層92はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
はゲート電極42の下部の領域まで延在している。
【0108】次に、図25に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極42を注入マス
クとしてシリコン基板1内にボロンあるいはBF2をイ
オン注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクス
テンション層52を形成する。この注入条件は、注入エ
ネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013
4×1015/cm2である。
【0109】1対のエクステンション層52はゲート電
極42の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極42の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0110】次に、レジストマスクR23を除去した
後、図26に示す工程において、写真製版により、低電
圧PMOS領域LPR、高電圧NMOS領域HNRおよ
び高電圧PMOS領域HPR上を覆うようにレジストマ
スクR24を形成する。そして、シリコン基板1を最大
で60°程度傾け、NMOS領域NRにおいてシリコン
基板1内にボロン等のP型不純物をイオン注入してポケ
ット層91を形成する。この注入条件は、注入エネルギ
ー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜1×1
14/cm2である。
【0111】ポケット層91はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
は、ゲート電極41の下部の領域まで延在している。
【0112】次に、図27に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極41を注入マス
クとしてシリコン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン
注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステン
ション層51を形成する。この注入条件は、注入エネル
ギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜4×
1015/cm2である。
【0113】1対のエクステンション層51はゲート電
極41の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極41の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0114】レジストマスクR24を除去した後、図2
8に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うよ
うに厚さ10〜200nmのシリコン酸化膜(図示せ
ず)をCVD法により形成し、当該シリコン酸化膜がゲ
ート電極41〜44の側壁部のみに残るように、ゲート
電極41および42の側面外方のシリコン基板1上のゲ
ート絶縁膜3A、およびゲート電極43および44の側
面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3Bとともに
異方性エッチングにより除去して側壁保護膜(サイドウ
ォール絶縁膜)6を形成する。なお、側壁保護膜はシリ
コン酸化膜に限定されず、シリコン窒化膜でも良いし、
シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜であっても
良い。
【0115】また、側壁保護膜6はゲート電極41およ
び42の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3
Aの上部およびゲート電極43および44の側面外方の
シリコン基板1上のゲート絶縁膜3Bの上部にも形成さ
れ、当該ゲート絶縁膜3Aおよび3Bと側壁保護膜6と
で2層構造となるが、簡略化のため図28以後において
は1層の側壁保護膜6として示している。
【0116】次に、図29に示す工程において、低電圧
NMOS領域LNR、低電圧PMOS領域LPRおよび
高電圧PMOS領域HPR上を覆うようにレジストマス
クR25を形成する。そして、ゲート電極43および側
壁保護膜6を注入マスクとしてシリコン基板1内にヒ素
等のN型不純物をイオン注入し、シリコン基板1の表面
内に1対のソース・ドレイン主要層27を形成する。こ
の注入条件は、注入エネルギー10keV〜100ke
V、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2である。
【0117】レジストマスクR25を除去した後、図3
0に示す工程において写真製版により、低電圧NMOS
領域LNR、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧N
MOS領域HNR上を覆うようにレジストマスクR26
を形成する。そしてゲート電極44および側壁保護膜6
を注入マスクとしてシリコン基板1内にボロンあるいは
BF2等のP型不純物をイオン注入して、シリコン基板
1の表面内に1対のソース・ドレイン主要層28を形成
する。この注入条件は、注入エネルギー10keV〜1
00keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2
である。
【0118】次に、レジストマスクR26を除去した
後、図31に示す工程において、写真製版により、低電
圧NMOS領域LNR、高電圧NMOS領域HNRおよ
び高電圧PMOS領域HPR上を覆うようにレジストマ
スクR27を形成する。そして、低電圧PMOS領域L
PRにおいてはゲート電極42および側壁保護膜6を注
入マスクとしてシリコン基板1内にボロンあるいはBF
2等のP型不純物をイオン注入して、シリコン基板1の
表面内に1対のソース・ドレイン主要層72を形成す
る。この注入条件は、注入エネルギー10keV〜10
0keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2
ある。
【0119】レジストマスクR27を除去した後、図3
2に示す工程において、写真製版により、低電圧PMO
S領域LPR、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧
PMOS領域HPR上を覆うようにレジストマスクR2
8を形成する。そして、低電圧NMOS領域NRにおい
てはゲート電極41および側壁保護膜6を注入マスクと
してシリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注
入し、シリコン基板1の表面内に1対のソース・ドレイ
ン主要層71を形成する。この注入条件は、注入エネル
ギー10keV〜100keV、ドーズ量1×1014
1×1016/cm2である。
【0120】その後、800〜1100℃の温度条件下
で、1秒〜360分の熱処理を行うことでソース・ドレ
イン主要層71、72および27および28を活性化す
る。
【0121】次に、図33に示す工程において、シリコ
ン基板1の全面を覆うように厚さ1〜16nmの高融点
金属膜、例えばコバルト膜(図示せず)を形成し、高温
処理によりシリサイド化して、シリコン基板1、ゲート
電極41〜44の露出面とコバルト膜との接触部分にコ
バルトシリサイド膜8Aおよび10Aを形成する。その
後、シリサイド化されずに残ったコバルト膜を除去する
ことで、低電圧CMOSトランジスタ100Aおよび高
電圧CMOSトランジスタ100Bが得られる。
【0122】<C−2.作用効果>以上説明したよう
に、異なる電源電圧で動作する2種類のCMOSトラン
ジスタにおいてエクステンション層およびソース・ドレ
イン主要層を形成するには、低電圧CMOSトランジス
タおよび高電圧CMOSトランジスタのそれぞれにおい
て、レジストマスクの形成のために4回の写真製版工程
が必要となる。
【0123】しかし、低電圧NMOS領域LNRのエク
ステンション層51の形成を、最後に行うようにするこ
とで、CMOSトランジスタ100Aにおいて最終的に
残るエクステンション層51は、レジストマスクR24
を除去する際にエッチングを被るだけとなり、エッチン
グ量は少なくなる。
【0124】この結果、エクステンション層51の接合
深さが浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大
することが防止され、電流駆動能力の低下が防止され
て、半導体集積回路の動作速度の低下が防止されること
になる。
【0125】なお、PMOS領域PRのエクステンショ
ン層52は、レジストマスクR23およびR24の除去
によって2回のエッチングを被ることになるが、P型不
純物は、N型不純物に比べて拡散量が大きく、P型不純
物拡散層であるエクステンション層52はN型不純物拡
散層であるエクステンション層51よりも深く形成され
ている。従って、エッチングにより除去される量がエク
ステンション層52よりも多くても、それによってエク
ステンション層51の抵抗がエクステンション層52よ
りも大きくなるということはない。すなわち、エッチン
グに対する余裕度は、エクステンション層52の方が大
きい。
【0126】また、低電圧CMOSトランジスタのエク
ステンション層51および52は、高電圧CMOSトラ
ンジスタ25および26よりも浅いのでエッチングによ
る影響を受けやすいので、高電圧CMOSトランジスタ
25および26よりも後に低電圧CMOSトランジスタ
のエクステンション層51および52を形成すること
で、エクステンション層51および52がエッチングを
被る回数を低減して、寄生抵抗が増大することを防止で
きる。また、低電圧CMOSトランジスタのチャネル抵
抗は、高電圧CMOSトランジスタのチャネル抵抗より
も低く、寄生抵抗である拡散層の抵抗の増大による影響
は高電圧CMOSトランジスタよりも大きいので、低電
圧CMOSトランジスタのエクステンション層51およ
び52の抵抗値の増大を優先的に防止することは、半導
体集積回路の動作速度の低下を防止するという点でより
有効である。
【0127】なお、本実施の形態では異なる電源電圧で
動作する2種類のCMOSトランジスタを例に採って説
明したが、電源電圧が3種類あるいはそれ以上であって
も本発明の適用は可能である。すなわち、電源電圧が最
低のCMOSトランジスタおよび、それに次ぐCMOS
トランジスタを、低電圧CMOSトランジスタ100A
および高電圧CMOSトランジスタ100Bとして想定
し、上述した製造方法を採用すれば、電源電圧が最低の
CMOSトランジスタのエクステンション層が被るエッ
チングの回数を削減できることは言うまでもない。
【0128】<D.実施の形態4>以上説明した本発明
に係る実施の形態1においては、低電圧NMOS領域の
エクステンション層51を最後に形成することで、低電
圧NMOS領域のエクステンション層51がエッチング
を被る回数を低減して、エクステンション層が浅くなる
ことを防止する方法について説明したが、以下に説明す
る本発明に係る実施の形態4においては、エクステンシ
ョン層を保護絶縁膜で覆うことでエクステンション層の
エッチングを防止する方法について説明する。
【0129】<D−1.製造方法>以下、図34〜図4
1を用いて本発明に係る実施の形態4として、低電圧C
MOSトランジスタ200Aおよび高電圧CMOSトラ
ンジスタ200Bを有する半導体装置の製造方法につい
て説明する。なお、低電圧CMOSトランジスタ200
Aおよび高電圧CMOSトランジスタ200Bの構成
は、最終工程を説明する図41において示される。な
お、実施の形態3と同一の構成については同一の符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0130】まず、図20〜図23を用いて説明した工
程を経て、高電圧NMOS領域HNRのシリコン基板1
の表面内に1対のエクステンション層25を形成し、ま
た、高電圧PMOS領域HPRにおいては、シリコン基
板1の表面内に1対のエクステンション層26を形成す
る。
【0131】そして、図34に示す工程において、写真
製版により低電圧PMOS領域LPR、高電圧NMOS
領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPR上を覆うよ
うにレジストマスクR31を形成する。そして、シリコ
ン基板1を最大で60°程度傾け、NMOS領域NRに
おいてシリコン基板1内にボロン等のP型不純物をイオ
ン注入してポケット層91を形成する。この注入条件
は、注入エネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1
×1013〜1×1014/cm2である。
【0132】ポケット層91はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
は、ゲート電極41の下部の領域まで延在している。
【0133】次に、図35に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極41を注入マス
クとしてシリコン基板1内にヒ素あるいはリンをイオン
注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクステン
ション層51を形成する。この注入条件は、注入エネル
ギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013〜4×
1015/cm2である。
【0134】1対のエクステンション層51はゲート電
極41の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極41の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0135】次に、レジストマスクR31を除去した
後、図36に示す工程において、シリコン基板1の全面
に、CVD法により厚さ1〜20nmの保護絶縁膜14
を形成する。
【0136】次に、図37に示す工程において、写真製
版により、低電圧NMOS領域LNR、高電圧NMOS
領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPR上を覆うよ
うにレジストマスクR32を形成する。
【0137】そして、シリコン基板1を最大で60°程
度傾け、低電圧PMOS領域LPRにおいてシリコン基
板1内にヒ素あるいはリンのN型不純物をイオン注入し
てポケット層92を形成する。この注入条件は、注入エ
ネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013
1×1014/cm2である。
【0138】ポケット層92はシリコン基板1の主面に
対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部
は、ゲート電極42の下部の領域まで延在している。
【0139】次に、図25に示す工程において、シリコ
ン基板1の傾きを元に戻し、ゲート電極42を注入マス
クとしてシリコン基板1内にボロンあるいはBF2をイ
オン注入して、シリコン基板1の表面内に1対のエクス
テンション層52を形成する。この注入条件は、注入エ
ネルギー1keV〜50keV、ドーズ量1×1013
4×1015/cm2である。
【0140】1対のエクステンション層52はゲート電
極42の下部のシリコン基板1の領域を間に挟んで、対
向するように配設されている。なお、ゲート電極42の
下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。
【0141】レジストマスクR32を除去した後、図3
9に示す工程において、保護絶縁膜14の上部全面を覆
うように厚さ10〜200nmのシリコン酸化膜6をC
VD法により形成する。
【0142】次に、図40に示す工程において、保護絶
縁膜14およびシリコン酸化膜6がゲート電極41〜4
4の側壁部に残るように、ゲート電極41および42の
側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3Aととも
に保護絶縁膜14およびシリコン酸化膜6を異方性エッ
チングにより除去し、また、ゲート電極43および44
の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3Bとと
もに保護絶縁膜14およびシリコン酸化膜6を異方性エ
ッチングにより除去して側壁保護膜16を形成する。
【0143】側壁保護膜16は保護絶縁膜14とシリコ
ン酸化膜6とで2層構造となり、ゲート電極41および
42の側面外方のシリコン基板1上のゲート絶縁膜3A
の上部、およびゲート電極43および44の側面外方の
シリコン基板1上のゲート絶縁膜3Bの上部にも形成さ
れる。
【0144】以後は、図29を用いて説明した工程と同
様の工程を経て、高電圧NMOS領域HNRにおいてゲ
ート電極43および側壁保護膜16を注入マスクとして
シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入
し、シリコン基板1の表面内に1対のソース・ドレイン
主要層27を形成し、また、図30を用いて説明した工
程と同様の工程を経て、高電圧PMOS領域HPRにお
いてゲート電極44および側壁保護膜16を注入マスク
としてシリコン基板1内にボロンあるいはBF2等のP
型不純物をイオン注入して、シリコン基板1の表面内に
1対のソース・ドレイン主要層28を形成し、また、図
31を用いて説明した工程と同様の工程を経て、低電圧
PMOS領域LPRにおいてゲート電極42および側壁
保護膜16を注入マスクとしてシリコン基板1内にボロ
ンあるいはBF2等のP型不純物をイオン注入して、シ
リコン基板1の表面内に1対のソース・ドレイン主要層
72を形成し、また、図32を用いて説明した工程と同
様の工程を経て、低電圧NMOS領域LNRにおいてゲ
ート電極41および側壁保護膜16を注入マスクとして
シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入
し、シリコン基板1の表面内に1対のソース・ドレイン
主要層71を形成する。なお、ソース・ドレイン主要層
71、72、27および28の形成順序は上記に限定さ
れるものではない。
【0145】その後、800〜1100℃の温度条件下
で、1秒〜360分の熱処理を行うことでソース・ドレ
イン主要層71、72、27および28を活性化する。
【0146】そして、図41に示す工程において、シリ
コン基板1の全面を覆うように厚さ1〜16nmの高融
点金属膜、例えばコバルト膜(図示せず)を形成し、高
温処理によりシリサイド化して、シリコン基板1、ゲー
ト電極41および42の露出面とコバルト膜との接触部
分にコバルトシリサイド膜8Aおよび10Aを形成す
る。その後、シリサイド化されずに残ったコバルト膜を
除去することで、低電圧CMOSトランジスタ200A
および高電圧CMOSトランジスタ200Bが得られ
る。
【0147】<D−2.作用効果>以上説明したよう
に、本実施の形態においては、低電圧NMOS領域LN
Rのエクステンション層51は低電圧PMOS領域LP
Rのエクステンション層52よりも先に形成することに
なるが、図35に示す工程でエクステンション層51を
形成した後に、レジストマスクR31を除去する際にエ
ッチングを被るだけであり、その後は保護絶縁膜14で
覆われて保護されるのでエッチングを被ることはなく、
エッチング量は少なくなる。
【0148】この結果、エクステンション層51の接合
深さが浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大
することが防止され、電流駆動能力の低下が防止され
て、半導体集積回路の動作速度の低下が防止されること
になる。
【0149】なお、本実施の形態においても、実施の形
態2と同様にNMOS領域NRおよびPMOS領域PR
上にゲート電極41〜44をパターニングした直後に保
護絶縁膜14を形成し、NMOS領域NRおよびPMO
S領域PRに、エクステンション層51、52、25お
よび26を形成するようにしても良いが、エクステンシ
ョン層51および26の形成においては注入条件および
熱処理に工夫が望ましいことは言うまでもない。
【0150】なお、本実施の形態では異なる電源電圧で
動作する2種類のCMOSトランジスタを例に採って説
明したが、電源電圧が3種類あるいはそれ以上であって
も本発明の適用は可能である。すなわち、電源電圧が最
低のCMOSトランジスタおよび、それに次ぐCMOS
トランジスタを、低電圧CMOSトランジスタ200A
および高電圧CMOSトランジスタ200Bとして想定
し、上述した製造方法を採用すれば、電源電圧が最低の
CMOSトランジスタのエクステンション層が被るエッ
チングの回数を削減できることは言うまでもない。
【0151】<D−3.変形例>以上の説明において
は、保護絶縁膜14をCVD法により形成するとした
が、CVD法に限定されるものではなく、熱酸化法によ
り形成しても良い。基板表面の保護絶縁膜である保護絶
縁膜14を膜厚制御の容易な熱酸化により形成すること
で、膜厚のばらつきによるデバイス特性のばらつきを低
減できる。
【0152】また、基板表面の保護絶縁膜としてはシリ
コン酸化膜に限定されるものではなく、シリコン酸化膜
の代わりにCVD法により形成したシリコン窒化膜を用
いても良い。
【0153】シリコン窒化膜はシリコン酸化膜に比べ
て、アンモニア過水に対してエッチングされにくいの
で、シリコン酸化膜を使用する場合よりも薄く、厚さ1
〜15nmに設定され、デバイス特性への影響を軽減す
ることができる。
【0154】また、上記シリコン窒化膜は熱窒化法によ
り形成しても良い。膜厚制御の容易な熱窒化化により形
成することで、膜厚のばらつきによるデバイス特性のば
らつきを低減できる。
【0155】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置
の製造方法によれば、第1のNMOS領域において1対
のN型エクステンション層を形成した後、半導体基板の
全面に保護絶縁膜を形成し、その後、第1のPMOS領
域において1対のP型エクステンション層を形成するの
で、N型エクステンション層がエッチングを被るのは、
第1のレジストマスク除去するに際してだけとなり、そ
の後は保護絶縁膜によって保護されるのでエッチング量
は少なくなる。この結果、N型エクステンション層の接
合深さが浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増
大することが防止され、電流駆動能力の低下が防止さ
れ、動作速度の低下を防止した半導体装置を得ることが
できる。また、N型不純物であるヒ素やリンは、P型不
純物であるボロンに比べて拡散係数が小さいので、P型
エクステンション層形成後にN型エクステンション層を
形成する場合には、P型エクステンション層への影響を
及ぼすのでN型エクステンション層の活性化のための熱
処理を十分に行えないが、本発明においてはN型エクス
テンション層形成後にP型エクステンション層を形成す
るので、N型エクステンション層の活性化のための熱処
理を十分に行うことができ、イオン注入による基板の損
傷回復や不純物の拡散を確実に行うことができる。
【0156】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法によれば、1対のN型およびP型エクステンシ
ョン層の深さが0.1μmよりも浅く、半導体基板表面
近傍で不純物濃度が最大となり、最大不純物濃度が1×
1019/cm3〜1×1021/cm3となるので、抵抗値
が低く、また短チャネル効果の抑制に効果的なエクステ
ンション層を得ることができる。
【0157】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の
製造方法によれば、1対のP型エクステンション層を形
成した後に1対のN型エクステンション層を形成するの
で、N型エクステンション層は第1のレジストマスク除
去するに際してはエッチングを被らず、エッチング量は
少なくなる。この結果、N型エクステンション層の接合
深さが浅くなって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大
することが防止され、電流駆動能力の低下が防止され、
動作速度の低下を防止した半導体装置を得ることができ
る。また、1対のN型エクステンション層の深さが0.
1μmよりも浅く、半導体基板表面近傍で不純物濃度が
最大となり、最大不純物濃度が1×10 19/cm3〜1
×1021/cm3となるので、抵抗値が低く、また短チ
ャネル効果の抑制に効果的なエクステンション層を得る
ことができる。
【0158】本発明に係る請求項4記載の半導体装置の
製造方法によれば、動作電圧が高い第2のNMOSトラ
ンジスタおよび第2のPMOSトランジスタをさらに形
成する際には、第2のNMOSトランジスタを形成する
ための第2のNMOS領域および第2のPMOSトラン
ジスタを形成するための第2のPMOS領域の表面内
に、1対のN型不純物層および1対のP型不純物層を形
成する工程をさらに備えることになるので、半導体基板
がエッチングを被る頻度は高まる。しかし、第1のNM
OSトランジスタの備えるN型エクステンション層がエ
ッチングを被るのは、第1のレジストマスク除去するに
際してだけであり、エッチング量は少なくなる。この結
果、例えば、電源電圧の異なるCMOSトランジスタを
有する半導体装置において、低電圧の第1のNMOSト
ランジスタのN型エクステンション層の接合深さが浅く
なって、抵抗値すなわち、寄生抵抗値が増大することが
防止され、電流駆動能力の低下が防止され、動作速度の
低下を防止した半導体装置を得ることができる。
【0159】本発明に係る請求項5記載の半導体装置の
製造方法によれば、保護絶縁膜を1nm〜20nmの厚
さに形成するので、保護絶縁膜が部分的に残る場合で
も、デバイス特性への影響を軽減することができる。
【0160】本発明に係る請求項6記載の半導体装置の
製造方法によれば、保護絶縁膜をCVD法によりシリコ
ン酸化膜として形成するので、ステップカバレッジの良
好な保護絶縁膜を得ることができる。
【0161】本発明に係る請求項7記載の半導体装置の
製造方法によれば、保護絶縁膜を熱酸化法によりシリコ
ン酸化膜として形成するので、膜厚制御が容易にでき、
膜厚のばらつきによるデバイス特性のばらつきを低減で
きる。
【0162】本発明に係る請求項8記載の半導体装置の
製造方法によれば、保護絶縁膜をCVD法によりシリコ
ン窒化膜として形成するのでステップカバレッジの良好
な保護絶縁膜を得ることができるとともに、シリコン窒
化膜はアンモニア過水に対してエッチングされにくいの
で、シリコン酸化膜を使用する場合よりも薄くでき、デ
バイス特性への影響を軽減することができる。
【0163】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法によれば、保護絶縁膜を熱窒化法によりシリコ
ン窒化膜として形成するので、膜厚制御が容易にでき、
膜厚のばらつきによるデバイス特性のばらつきを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図11】 エクステンション層の不純物濃度分布を示
す図である。
【図12】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図13】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図14】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図15】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図16】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図17】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図18】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図19】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図20】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図21】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図22】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図23】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図24】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図25】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図26】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図27】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図28】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図29】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図30】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図31】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図32】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図33】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図34】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図35】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図36】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図37】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図38】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図39】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図40】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図41】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の
製造工程を示す断面図である。
【図42】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図43】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図44】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図45】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図46】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図47】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図48】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図49】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【符号の説明】
3,3A,3B ゲート絶縁膜、14 保護絶縁膜、2
5,26,51,52エクステンション層、41,42
ゲート電極。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板の表面内に、少なくとも
    第1のNMOSトランジスタおよび第1のPMOSトラ
    ンジスタを形成するための第1のNMOS領域および第
    1のPMOS領域を規定する工程と、 (b)少なくとも前記第1のNMOS領域および前記第1
    のPMOS領域上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 (c)前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域の前記第1のゲート絶縁膜上に、それぞれ第1およ
    び第2のゲート電極を形成する工程と、 (d)前記第1のPMOS領域を第1のレジストマスクで
    覆い、前記第1のゲート電極を注入マスクとしてN型不
    純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方
    の前記半導体基板の表面内に1対のN型エクステンショ
    ン層を形成する工程と、 (e)前記第1のレジストマスクを除去した後、前記半導
    体基板の全面に保護絶縁膜を形成する工程と、 (f)前記第1のNMOS領域を第2のレジストマスクで
    覆い、前記第2のゲート電極を注入マスクとしてP型不
    純物を前記保護絶縁膜上からイオン注入し、前記第2の
    ゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に1対
    のP型エクステンション層を形成する工程と、を備える
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(d)は、 前記1対のN型エクステンション層の深さが0.1μm
    よりも浅く、前記半導体基板表面近傍で不純物濃度が最
    大となり、最大不純物濃度が1×1019/cm 3〜1×
    1021/cm3となるように、前記1対のN型エクステ
    ンション層を形成する工程を含む、請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)半導体基板の表面内に、少なくとも
    第1のNMOSトランジスタおよび第1のPMOSトラ
    ンジスタを形成するための第1のNMOS領域および第
    1のPMOS領域を規定する工程と、 (b)少なくとも前記第1のNMOS領域および前記第1
    のPMOS領域上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 (c)前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域の前記第1のゲート絶縁膜上に、それぞれ第1およ
    び第2のゲート電極を形成する工程と、 (d)前記第1のNMOS領域を第1のレジストマスクで
    覆い、前記第2のゲート電極を注入マスクとしてP型不
    純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方
    の前記半導体基板の表面内に1対のP型エクステンショ
    ン層を形成する工程と、 (e)前記第1のレジストマスクを除去した後、前記PM
    OS領域を第2のレジストマスクで覆い、前記第1のゲ
    ート電極を注入マスクとしてN型不純物をイオン注入
    し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板
    の表面内に1対のN型エクステンション層を形成する工
    程と、を備え、 前記工程(e)は、 前記1対のN型エクステンション層の深さが0.1μm
    よりも浅く、前記半導体基板表面近傍で不純物濃度が最
    大となり、最大不純物濃度が1×1019/cm 3〜1×
    1021/cm3となるように、前記1対のN型エクステ
    ンション層を形成する工程を含む、半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記工程(a)は、前記第1のNMOSト
    ランジスタよりも動作電圧が高い第2のNMOSトラン
    ジスタを形成するための第2のNMOS領域および、前
    記第1のPMOSトランジスタよりも動作電圧が高い第
    2のPMOSトランジスタを形成するための第2のPM
    OS領域を規定する工程を含み、 前記工程(b)は、前記第2のNMOS領域および前記第
    2のPMOS領域上に、前記第1のゲート絶縁膜よりも
    厚い第2のゲート絶縁膜を形成する工程を含み、 前記工程(b)と(c)との間に、前記第2のNMOS領域
    および前記第2のPMOS領域の表面内に、前記第2の
    NMOSトランジスタの1対のN型不純物層および前記
    第2のPMOSトランジスタの1対のP型不純物層を形
    成する工程をさらに備える、請求項1または請求項2記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(e)は、前記保護絶縁膜を1n
    m〜20nmの厚さに形成する工程を含む、請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(e)は、前記保護絶縁膜をCV
    D法によりシリコン酸化膜として形成する工程を含む、
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(e)は、前記保護絶縁膜を熱酸
    化法によりシリコン酸化膜として形成する工程を含む、
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(e)は、前記保護絶縁膜をCV
    D法によりシリコン窒化膜として形成する工程を含む、
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(e)は、前記保護絶縁膜を熱窒
    化法によりシリコン窒化膜として形成する工程を含む、
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
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