JP2002061105A - 境界導水溝ブロック、および道路における排水処理構造 - Google Patents

境界導水溝ブロック、および道路における排水処理構造

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JP2002061105A
JP2002061105A JP2000249968A JP2000249968A JP2002061105A JP 2002061105 A JP2002061105 A JP 2002061105A JP 2000249968 A JP2000249968 A JP 2000249968A JP 2000249968 A JP2000249968 A JP 2000249968A JP 2002061105 A JP2002061105 A JP 2002061105A
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boundary
waterway
drainage
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JP2000249968A
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Hidemitsu Kakudo
秀光 角銅
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01CCONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
    • E01C11/00Details of pavings
    • E01C11/22Gutters; Kerbs ; Surface drainage of streets, roads or like traffic areas
    • E01C11/221Kerbs or like edging members, e.g. flush kerbs, shoulder retaining means ; Joint members, connecting or load-transfer means specially for kerbs
    • E01C11/223Kerb-and-gutter structures; Kerbs with drainage openings channel or conduits, e.g. with out- or inlets, with integral gutter or with channel formed into the kerb ; Kerbs adapted to house cables or pipes, or to form conduits

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易で、高い排水能力を備えた境界導
水溝ブロックを提供する。 【解決手段】 起立した横長な縁石部2と、縁石部の下
部から略水平方向に延設した第1,第2エプロン部3,
4とを一体成型し、両エプロン部の上面を縁石部側に下
り傾斜させて隅角域を排水溝5とした断面略凸字状の境
界導水溝ブロック1であって、縁石部の下部の内部に、
内水路となる貫通孔6を縁石部の長手方向に沿って形成
し、縁石部側面下端に一端が開口して他端が上記貫通孔
に連通した導入路10を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車道と歩
道との境界に沿って布設される境界導水溝ブロック、お
よび道路における排水処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車道と歩道とを区画した舗装路では、雨
水が路面上に滞留することを防ぐために、車道と歩道と
の境界部分に排水設備が設けられている。最も単純な排
水設備としては、車道と歩道との境界部分に縁石ブロッ
クを連続的に布設し、この縁石ブロックに向けて路面を
下り傾斜させ、縁石ブロックの側面と傾斜した路面傾斜
下端との隅角域を排水溝としたものがある。
【0003】また、縁石ブロック部の下端から車道側に
エプロン部を延設し、下り傾斜したエプロン部の上面と
縁石ブロック部の側面との隅角域を排水溝とした断面略
L字状のL型側溝を連続して布設したり、内部に円形水
路を形成するとともに該円形水路幅よりも幅狭な流入開
口部を上面に開口した円形水路ブロックを連続して布設
し、路面に開口する流入開口部に、細長いグレーチング
やリッドを設置する。
【0004】そして、いずれの排水設備においても、所
定の間隔で集水桝を設置し、この集水桝に排水溝や円形
水路からの雨水を集めて、集水桝から下水路に排水処理
する構成を採る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した境
界ブロックは、基礎となるコンクリートを現場で打設し
なければならないので、施工に手間がかかり、その割に
は自動車のタイヤが勢い良く当たって縁石ブロックが倒
れたりすることが少なくない。特に、フラット工法を採
る場合には、車道側と歩道側が同じ高さであって境界ブ
ロックだけがその間に起立して境界ブロックの歩道側の
支えがないので、タイヤが当たることにより境界ブロッ
クが歩道側に倒れてしまうトラブルが生じ易い。また、
排水能力も小さいので、豪雨時には水を処理し切れな
い。
【0006】また、円形水路ブロックによる排水設備の
場合には、比較的大きな排水能力を期待できるが、円形
水路ブロックの上下寸法が大きいので、施工の際に深く
掘削しなければならず、多大な労力を必要とする。ま
た、上面に流入開口部が開口しているので、砂やゴミ等
の異物が流入し易い。さらに、円形水路ブロックの場合
には、別個に成型した境界ブロックを後から布設しなけ
ればならないので、二度手間となり、手間が係り、境界
ブロックが剥離し易いという問題もある。
【0007】そして、L型ブロックによる排水施設を施
工した場合には、縁石部を歩道側で支持する機能がない
ので充分な強度を得ることが難しく、このため、自動車
のタイヤが勢い良く当たった場合には、縁石部とエプロ
ン部との間に亀裂が生じたり、或は破損するトラブルが
発生する。また、L型ブロックの場合には、大きな排水
能力を持たせることができない。すなわち、エプロン部
の上面の傾斜を大きくして排水溝の断面積を大きくして
排水能力を高めると、大きく傾斜したエプロン部上面で
自転車が滑べって転倒する危険性が生じるために、エプ
ロン部の傾斜を大きくすることができない。さらに、エ
プロン部の上面に砂やゴミ等が溜り易い。
【0008】そこで、本発明は、前記した各種の排水設
備に使用するブロックの欠点を解消し、施工が容易で、
高い排水能力を備えた境界導水溝ブロック、及び道路に
おける排水処理構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、起立した横長な縁石部と、該縁石部の下部一側
から略水平方向に延設した第1エプロン部と、縁石部の
下部他側から略水平方向に延設した第2エプロン部とを
一体成型し、第1エプロン部及び第2エプロン部の少な
くとも一方の上面を縁石部側に下り傾斜させ、この傾斜
面と縁石部側面との隅角域を排水溝とした断面略凸字状
の境界導水溝ブロックであって、上記縁石部の下部の内
部に、内水路となる貫通孔を縁石部の長手方向に沿って
形成し、排水溝が形成されたエプロン部側に位置する縁
石部側面下端に一端が開口して他端が上記貫通孔に連通
した導入路を形成したことを特徴とする境界導水溝ブロ
ックである。
【0010】請求項2に記載のブロックは、前記第1エ
プロン部及び第2エプロン部の各上面を縁石部側にそれ
ぞれ下り傾斜させ、各傾斜面と対応する縁石部側面との
隅角域をそれぞれ排水溝とし、縁石部の側面下端に一端
が開口して他端が上記貫通孔に連通した導入路を第1エ
プロン部側と第2エプロン部側とにそれぞれ形成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の境界導水溝ブロックで
ある。
【0011】請求項3に記載のブロックは、エプロン部
の厚み内に、副内水路となる副貫通孔を縁石部の長手方
向に沿って形成し、上記エプロン部の側面に一端が開口
して他端が上記副貫通孔に連通した副導水路を上記エプ
ロン部の厚み内に形成したことを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の境界導水溝ブロックである。
【0012】請求項4に記載のものは、車道と歩道の境
界に縁石部を位置させた状態で請求項1から3のいずれ
かに記載の境界導水溝ブロックを集水桝に向けて下り傾
斜した状態で複数並べて布設した道路の排水処理構造で
あって、前記集水桝は、地中に埋設されて上面が開放し
た桝本体と、該桝本体の開放上面に開閉可能な状態で取
り付けられた蓋体とからなり、桝本体は、側面に境界導
水溝ブロックの内水路に連通する開口部を有し、蓋体
は、境界導水溝ブロックの縁石部と一連となる横長な中
空隆起部と、該中空隆起部の下端から車道側に延設した
第1エプロン板と、中空隆起部の下端から歩道側に延設
した第2エプロン板とを備え、境界導水溝ブロックの排
水溝に対応する中空隆起部の側面には、その下端に導水
口を開設し、境界導水溝ブロックの内水路を流れる雨水
を集水桝の側面の開口部から集水し、排水溝を流れる雨
水を集水桝の中空隆起部の導水口から集水し、この集水
した雨水を集水桝に接続した下水路に排水することを特
徴とする道路の排水処理構造である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る境界導水溝
ブロック1の斜視図、図2は図1に示す境界導水溝ブロ
ック1の側面図である。
【0014】境界導水溝ブロック1は、起立した横長な
縁石部2と、該縁石部2の下部一側から略水平方向に延
設した第1エプロン部3と、縁石部2の下部他側から略
水平方向に延設した第2エプロン部4とを有する断面略
凸字状のコンクリート製一体成型ブロックであり、縁石
部2と第1,第2エプロン部3,4の各端面は同一平面
に揃えられている。
【0015】本実施形態では、第1エプロン部3を車道
側に、第2エプロン部4を歩道側に向けて布設するよう
にしてあるので、この第2エプロン部4の突出長さを第
1エプロン部3の突出長さよりも短く設定し、第2エプ
ロン部4の上面を縁石部2側に6%の角度で下り傾斜さ
せ、第1エプロン部3の上面を縁石部2側に2%の角度
で下り傾斜させ、この傾斜面と縁石部2側面との隅角域
を断面略直角三角形状の上面開放の排水溝5としてあ
る。すなわち、車道側となる第1エプロン部3の上面傾
斜を歩道側となる第2エプロン部4の上面傾斜よりも緩
やかな傾斜としてある。
【0016】そして、上記縁石部2の下部の内部に、内
水路となる貫通孔6を縁石部2の長手方向に沿って形成
し、排水溝5が形成された第1エプロン部3側に位置す
る縁石部2側面下端に一端の流入口7が開口して他端の
流出口が上記貫通孔6に連通した導入路10を形成す
る。貫通孔6は、本実施形態では直径約100mmの円形
孔であるが、断面形状や断面積は適宜設定することがで
きる。
【0017】この貫通孔6に接続する導入路10は、流
入口7となる横長な孔が縁石部2の側面下端に2箇所開
口し、この横長孔から斜め下方に向けて次第に上下寸法
を狭くして形成され、流出口となる傾斜下端の横長孔が
貫通孔6の内周面に開口している。そして、縁石部2の
側面下端に開口した流入口7には、目の細かいグレーチ
ングなどのフィルタ部材11を嵌合し、枯葉などのゴミ
が流入することを防止する構成とする。
【0018】上記した構成からなる境界導水溝ブロック
1の端面に接続して埋設される集水桝12は、図3に示
すように、地中に埋設されて上面が開放した桝本体13
と、該桝本体13の開放上面に開閉可能な状態で取り付
けられた蓋体14とから概略構成されている。
【0019】桝本体13は、左右の側面の上部ほぼ中央
に、境界導水溝ブロック1の内水路(貫通孔6)に連通
する開口部15を有するコンクリート製の箱状体であ
り、上面開口の左右の上縁には、蓋体14を嵌合する段
差溝16を形成し、底面或は側面に開設した開口部(図
示せず)を介して下水道に接続する。なお、下水道と接
続する開口部は、現場によってその位置が異なるので、
製造時には、開口部となる部分を破壊し易いように薄肉
に成型しておき、現場で下水道の位置に合わせて開口す
ることが望ましい。
【0020】この桝本体13の上面に取り付ける蓋体1
4は、境界導水溝ブロック1の縁石部2と一連となる横
長な中空隆起部20と、該中空隆起部20の下端から車
道側に延設した第1エプロン板21と、中空隆起部20
の下端から歩道側に延設した第2エプロン板22とを備
え、境界導水溝ブロック1の排水溝5に対応する中空隆
起部20の側面には、その下端に導水口23を開設して
ある。本実施形態では、金属板を断面略ハット形に屈曲
成型することにより中空隆起部20を形成するととも
に、該中空隆起部20の一方の下端縁に第1エプロン板
21を、他方の下端縁に第2エプロン板22を形成し、
第1エプロン板21側に位置する中空隆起部20の側面
の下端に、横長な導水口23を開設し、桝本体13に対
してねじ24により着脱可能に取り付けるようにしてあ
る。したがって、ねじ24を外すと、この蓋体14を簡
単に開いたり、或は取り外すことができ、集水桝12の
内部を清掃する際の作業性が従来の集水桝12よりも良
好である。
【0021】上記した境界導水溝ブロック1及び集水桝
12を道路に施工するには、車道と歩道との境界部分を
掘削するとともに基礎層を整地し、境界導水溝ブロック
1の縁石部2を車道と歩道との境界線に合わせて第1エ
プロン部3を車道側に、第2エプロン部4を歩道側に向
けた状態で、所定の間隔(例えば、30m間隔)で配置
した集水桝12に向けて僅かに下り傾斜した縦断勾配
(道路長手方向の水勾配)を付けて順次隣合わせにして
布設する。そして、図1に示すように、隣り合う境界導
水溝ブロック1の第1エプロン部3および第2エプロン
部4の前端面左右に形成した接続段部25に接続片26
をそれぞれ当接し、これらの接続片26をネジ止めする
ことにより両ブロック1,1を所定位置に配置した状態
で固定する。
【0022】なお、各ブロック1の左右端面に開口して
いる貫通孔6の開口の周囲、および集水桝12の側面に
開口している開口部15の周囲にはシール材27が環状
に設けてあるので、境界導水溝ブロック1を順次布設す
ると、接続部分が水密状にシールされた状態で貫通孔6
が一連の内水路となり集水桝12に連通する。
【0023】この様にして布設する場合には、従来の縁
石ブロックを布設する際の基礎コンクリートを打設する
必要がなく、また、従来の円形水路ブロックを布設する
際の掘削よりも浅い掘削でよいので、施工作業が容易で
ある。また、歩道側については車道よりも一段高い歩道
とする場合、すなわち縁石部2の上端面の高さと同じに
するマウントアップ工法であっても、車道と同じ高さの
歩道とする場合(フラット工法)であっても、境界導水
溝ブロック1を共通して使用することができる。さら
に、歩道側に突出した第2エプロン部4が縁石部2と一
体に設けられているので、縁石部2に自動車のタイヤが
激しく衝突したとしても、縁石部2が歩道側に倒れたり
折れたりするトラブルを防止できる。この様な縁石部2
の対側面当接強度が高いと、フラット工法の場合に特に
有益である。
【0024】そして、この様な境界導水溝ブロック1及
び集水桝12を使用すると、布設した状態においては、
車道側の上面、すなわち各境界導水溝ブロック1の第1
エプロン部3および集水桝12の第1エプロン板21上
にはグレーチング等の構造物が一切ないので、景観を向
上することができるばかりでなく、自転車が通過する際
にも通り易い。また、第1エプロン部3の傾斜が緩やか
なので、自転車のタイヤが滑べり難くなり、安全性を向
上することができる。
【0025】また、通常の降雨時においては、車道から
流れてきた雨水が第1エプロン部3の上面から縁石部2
の側面に開口している流入口7に直接流入する。したが
って、雨水を、第1エプロン部3上を道路の長手方向に
流す必要がなくなる。そして、流入口7に流入した雨水
は、導入路10内を流下して内水路に入り、この内水路
を流れて集水桝12に集水され、下水道へと排水処理さ
れる。なお、路面からの雨水が流入口7内に導入される
際、フィルタ部材11により枯葉等のゴミを遮ることが
できるので、内水路内に大きなゴミが流入することを防
止できる。
【0026】一方、集中豪雨などで単時間当たりの降雨
量が多い場合には、内水路に雨水が満杯になることがあ
るが、この様な場合には、第1エプロン部3の傾斜面と
縁石部2側面との隅角域に形成されたを断面略直角三角
形状の排水溝5によっても雨水を集水桝12に向かって
流すことができる。すなわち、境界導水溝ブロック1の
内部に形成した内水路と外部に形成した排水溝5との双
方で排水処理することができる。そして、第1エプロン
部3上の排水溝5を流れた雨水は、集水桝12まで流れ
ると、中空隆起部20の側面に開口している導水口23
から集水桝12内に直接流入し、下水道へと排水処理さ
れる。
【0027】この様に、内部に内水路を形成した境界導
水溝ブロック1を使用すると、第1エプロン部3の傾斜
を緩やかにして安全性を確保しても、大きな排水処理能
力を得ることができ、エプロン部の傾斜角度と排水能力
という相反する課題を解決できる。また、従来の縁石ブ
ロックとして機能する縁石部2の下部に内水路を設ける
と、排水路を別途設ける場合に比較して、掘削作業面積
が狭くてすみ、ひいては土地の有効利用となる。これ
は、別途排水路を設けるとなると、車道側あるいは歩道
側に排水路を布設するためのスペース(土地)を確保し
なければならず、この点、境界導水溝ブロック1の内部
に内水路を設けると、排水路のためのスペースが不要と
なるからである。さらに、排水能力についても、貫通孔
の大きさ適宜設定するだけで所望の排水能力を得ること
ができる。
【0028】本発明は、前記した実施形態に限定される
ものではない。例えば、図5(a)に示す排水処理構造
の他の実施形態は、車両が歩道側に通り易くするため
に、境界導水溝ブロック1の列の一部に、縁石部2′を
次第に低くしたブロック30と縁石部2をなくしたブロ
ック31を布設したものである。縁石部のないブロック
31は、内水路に連通する溝32を形成するとともに、
この溝32に、小孔付の蓋33を被せてある。なお、縁
石部のないブロック31は、図5(b)に示すように、
内水路に連通する貫通孔6′を前記境界導水溝ブロック
1と同様に形成してもよい。
【0029】また、図6に示す境界導水溝ブロック1
は、車道側からの雨水だけでなく歩道側からの雨水も内
部の内水路に導入して排水処理できるようにしたもので
ある。すなわち、縁石部2の両側に排水溝5a,5bを
形成するとともに内部に内水路となる貫通孔6を形成し
たもので、第1エプロン部3の上面を縁石部2に向けて
下り傾斜させて第1の排水溝5aを形成するとともに、
第2エプロン部4の上面を縁石部2に向けて下り傾斜さ
せて第2の排水溝5bを形成し、縁石部2の下部に内水
路としての貫通孔6を設け、縁石部2の第1エプロン部
3側の側面の下端部から貫通孔6に連通する第1の導入
路10aを形成するとともに、縁石部2の第2エプロン
部4側の下端部から貫通孔6に連通する第2の導入路1
0bを形成したものである。
【0030】この様な構成から成る境界導水溝ブロック
1は、歩道の路面と第2エプロン部4の上面とを同じ高
さの面とするフラット工法に適しており、車道側の雨水
の処理は前記実施形態と同様に流入口7aから導入路1
0aを介して内水路に導入して処理し、歩道側の雨水の
処理については、通常の降雨時には歩道からの雨水を第
2エプロン部4上面から縁石部2の側面下部に開口して
いる流入口7bから内水路内に導入して処理することが
でき、豪雨時には第2エプロン部4と縁石部2との隅角
域に形成された第2の排水溝5bによっても排水でき
る。したがって、本実施形態の境界導水溝ブロック1に
よれば、特に、歩道の路面側の排水能力を高めることが
できる。
【0031】また、図7に示す境界導水溝ブロック1
は、前記した各実施形態の構成に加えて、一方のエプロ
ン部の厚み内、例えば車道側の第1エプロン部3の厚み
内に、副内水路となる副貫通孔33を縁石部2の長手方
向に沿って形成し、上記第1エプロン部3の側面に一端
が開口して他端が副貫通孔33に連通した副導入路34
を上記第1エプロン部3の厚み内に形成したものであ
り、第1エプロン部3の側面に開口する流入口35を縦
方向に少し長尺な長円形としてある。なお、縁石部2の
下部に設けた貫通孔6が主内水路となり、また、縁石部
2の側面から主内水路に接続した導入路10が主導入路
となる。なお、この境界導水溝ブロック1を布設する場
合には、集水桝12の側面に、副内水路(副貫通孔3
3)に接続する開口部を開設する。
【0032】この境界導水溝ブロック1は、道路の舗装
路の表面層が透水性アスファルト層である場合に好適で
ある。すなわち、車道の舗装を、非透水性アスファルト
層の上に透水性アスファルト層を形成した多重層とし、
非透水性層の上面を、前記境界導水溝ブロック1の第1
エプロン部3の流入口35の開口下端縁近傍に位置させ
る。
【0033】降雨時、その雨量が少ない場合には、車道
の路面に降った雨は、その殆どが透水性アスファルト層
内にしみ込んで非透水性アスファルト層の上面を流れ
る。そして、境界導水溝ブロック1の第1エプロン部3
の側面まで流れると、この側面に開口している流入口3
5から副導入路34を通って副内水路内に導入され、こ
の副内水路内を流れて集水桝12に集められ、ここから
下水道に排水処理される。この様に、本実施形態では、
透水性アスファルト層内にしみ込んだ雨水を第1エプロ
ン部3内の副内水路を介して排水処理することができ
る。
【0034】また、路面に降った雨の量が増加して透水
性アスファルト層の表面を雨水が流れると、この雨水
は、前記各実施形態と同様に、第1エプロン部3の上面
から縁石部2の側面に開口している流入口7から主内水
路に流れ込み、主内水路を介して集水桝12に集めるこ
とができ、さらに降雨量が増加したときには、縁石部2
の側面と第1エプロン部3との隅角域に形成した排水溝
5を介して雨水を排水処理することができる。したがっ
て、大量の雨水を排水処理することができる。
【0035】なお、図示していないが、第2エプロン部
4の厚み内に副内水路を形成するとともに、第2エプロ
ン部4の側面に流入口が開口して第2エプロン部4内の
副内水路に連通した副導入路を形成すると、歩道の舗装
の表面層を透水性アスファルト層にした場合に、車道の
場合と同様に、歩道の透水性アスファルト層内にしみ込
んだ雨水を歩道側の副内水路に導入して排水処理するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、起立した横
長な縁石部と、該縁石部の下部一側から略水平方向に延
設した第1エプロン部と、縁石部の下部他側から略水平
方向に延設した第2エプロン部とを一体成型したので、
第1,第2の両エプロン部により縁石部の強度を著しく
高めることができる。したがって、縁石部に自動車のタ
イヤが衝突しても、縁石部が倒れたり、あるいは根元に
ひびが入るなどのトラブルを防止することができる。特
に、フラット工法により歩道側の路面と車道側の路面と
がほぼ同じ高さにした場合であっても、縁石部の強度を
両側のエプロン部により担保することができ、有益であ
る。そして、従来の縁石ブロックとL型ブロックと円形
水路ブロックとの3つの機能を兼ね備えることが可能で
あり、その割には施工が容易である。
【0037】また、第1エプロン部及び第2エプロン部
の少なくとも一方の上面を縁石部側に下り傾斜させ、こ
の傾斜面と縁石部側面との隅角域を排水溝とし、上記縁
石部の下部の内部に、内水路となる貫通孔を縁石部の長
手方向に沿って形成し、排水溝が形成されたエプロン部
側に位置する縁石部側面下端に一端が開口して他端が上
記貫通孔に連通した導入路を形成したので、路面上の雨
水をまずは直接縁石部の側面流入口から内水路内に導入
して排水処理することができ、内水路だけで処理できな
い状態になると、内水路に加えて、エプロン部と縁石部
側面との隅角域に形成した排水溝によっても排水処理す
ることができ、2系統による排水処理が可能である。し
たがって、エプロン部の上面の傾斜角度を大きく設定す
ることなく高い排水能力が可能であり、高い安全性が可
能である。
【0038】請求項2の発明によれば、第1エプロン部
及び第2エプロン部の各上面を縁石部側にそれぞれ下り
傾斜させ、各傾斜面と対応する縁石部側面との隅角域を
それぞれ排水溝とし、縁石部の側面下端に一端が開口し
て他端が上記貫通孔に連通した導入路を第1エプロン部
側と第2エプロン部側とにそれぞれ形成したので、車道
側と歩道側との両方の排水性を高めることができる。
【0039】請求項3の発明によれば、エプロン部の厚
み内に、副内水路となる副貫通孔を縁石部の長手方向に
沿って形成し、上記エプロン部の側面に一端が開口して
他端が上記副貫通孔に連通した副導水路を上記エプロン
部の厚み内に形成したので、路面の表層を透水性舗装と
した場合に、路面からしみ込んだ雨水の処理を確実に行
なうことができ、しかも豪雨時など透水し切れない雨水
の処理も行なうことができる。したがって、透水舗装の
利点を充分に発揮しさせ得る。
【0040】請求項4の発明によれば、高い排水能力を
発揮でき、また、集水桝の清掃作業も容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す境界導水溝ブロック
の斜視図である。
【図2】図1の境界導水溝ブロックの側面図である。
【図3】集水桝の斜視図である。
【図4】図1の境界導水溝ブロックと図3の集水桝とを
接続した斜視図である。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の他の実
施の形態を示す境界導水溝ブロックの説明図である。
【図6】両側のエプロン部に排水溝と導入路を形成した
境界導水溝ブロックの実施形態の側面図である。
【図7】エプロン部の厚さ内に副貫通孔を設けた境界導
水溝ブロックの要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 境界導水溝ブロック 2 縁石部 3 第1エプロン部 4 第2エプロン部 5 排水溝 6 貫通孔(内水路) 7 流入口 10 導入路 11 フィルタ部材 12 集水桝 13 桝本体 14 蓋体 15 開口部 16 段差溝 20 中空隆起部 21 第1エプロン部 22 第2エプロン部 23 導水口 24 ねじ 25 接続段部 26 接続片 27 シール材 30 縁石部を低くしたブロック 31 縁石部のないブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起立した横長な縁石部と、該縁石部の下
    部一側から略水平方向に延設した第1エプロン部と、縁
    石部の下部他側から略水平方向に延設した第2エプロン
    部とを一体成型し、第1エプロン部及び第2エプロン部
    の少なくとも一方の上面を縁石部側に下り傾斜させ、こ
    の傾斜面と縁石部側面との隅角域を排水溝とした断面略
    凸字状の境界導水溝ブロックであって、 上記縁石部の下部の内部に、内水路となる貫通孔を縁石
    部の長手方向に沿って形成し、排水溝が形成されたエプ
    ロン部側に位置する縁石部側面下端に一端が開口して他
    端が上記貫通孔に連通した導入路を形成したことを特徴
    とする境界導水溝ブロック。
  2. 【請求項2】 前記第1エプロン部及び第2エプロン部
    の各上面を縁石部側にそれぞれ下り傾斜させ、各傾斜面
    と対応する縁石部側面との隅角域をそれぞれ排水溝と
    し、縁石部の側面下端に一端が開口して他端が上記貫通
    孔に連通した導入路を第1エプロン部側と第2エプロン
    部側とにそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の境界導水溝ブロック。
  3. 【請求項3】 エプロン部の厚み内に、副内水路となる
    副貫通孔を縁石部の長手方向に沿って形成し、上記エプ
    ロン部の側面に一端が開口して他端が上記副貫通孔に連
    通した副導水路を上記エプロン部の厚み内に形成したこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の境界導水溝ブ
    ロック。
  4. 【請求項4】 車道と歩道の境界に縁石部を位置させた
    状態で請求項1から3のいずれかに記載の境界導水溝ブ
    ロックを集水桝に向けて下り傾斜した状態で複数並べて
    布設した道路の排水処理構造であって、 前記集水桝は、地中に埋設されて上面が開放した桝本体
    と、該桝本体の開放上面に開閉可能な状態で取り付けら
    れた蓋体とからなり、 桝本体は、側面に境界導水溝ブロックの内水路に連通す
    る開口部を有し、 蓋体は、境界導水溝ブロックの縁石部と一連となる横長
    な中空隆起部と、該中空隆起部の下端から車道側に延設
    した第1エプロン板と、中空隆起部の下端から歩道側に
    延設した第2エプロン板とを備え、境界導水溝ブロック
    の排水溝に対応する中空隆起部の側面には、その下端に
    導水口を開設し、 境界導水溝ブロックの内水路を流れる雨水を集水桝の側
    面の開口部から集水し、排水溝を流れる雨水を集水桝の
    中空隆起部の導水口から集水し、この集水した雨水を集
    水桝に接続した下水路に排水することを特徴とする道路
    の排水処理構造。
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