JP2015108218A - 雨水処理システム、及びこれに用いる境界ブロック - Google Patents

雨水処理システム、及びこれに用いる境界ブロック Download PDF

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Abstract

【課題】排水機能を有する境界ブロックと、雨水を地中に浸透させる雨水浸透設備とを適切に組み合わせることによって雨水処理能力をより高め、しかも両者の施工性を高めることができる雨水処理システムを提供する。【解決手段】雨水処理システムは、道路縦断方向に沿って配置されるとともに、同方向に排水を流す排水路13が内部に形成された境界ブロック10と、排水路13が接続される集水桝20と、境界ブロック10の下方であって当該境界ブロック10と道路横断方向に重複する位置に配置され、集水桝に接続される、透水性を有するバイパス管30と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、雨水処理システム、及びこれに用いる境界ブロックに関する。
境界ブロックを介して車道と歩道とが区分けされている一般道路では、通常、道路横断方向外側に向かって下方に傾斜した流水表面を有するエプロン部が車道の道路脇に沿って設けられている。このエプロン部には、グレーチング蓋を有する街渠桝が縦断方向に所定間隔おきに設けられており、街渠桝は下水管を介して下水設備に接続されている。
エプロン部を有する一般的な舗装道路では、エプロン部上で雨水を流し、街渠桝を介して下水設備に流下させることによって、車道側の排水を行うようにしている。しかし、エプロン部には雨水が溜まりやすいため、車両の水はねやスリップの原因となる。また、エプロン部は、車道よりも傾斜角度が大きく、車道との境界に若干の凹凸が生じている場合もあるため、二輪車の走行の障害になる可能性がある。
そこで、最近は、エプロン部を設けずに車道側の雨水を適切に排水することができる排水機能付きの境界ブロックが提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。この境界ブロックの内部には、道路縦断方向に沿った排水路が形成されており、この排水路に雨水を流入させることで、車道の道路脇に水が溜まるのを防止することができ、車道の道路脇に傾斜の変化や凹凸も生じないため、二輪車の走行を妨げないという利点もある。
特開2002−88707号公報
ところで、近年、地球温暖化の影響等により集中豪雨が増加しており、道路の排水能力を超える雨水によって冠水被害が生じることも多くなっている。前述のような排水機能付きの境界ブロックは、エプロン部による排水設備に比べて排水能力が高められているものの、それを超えるような集中豪雨も度々生じているため、さらなる雨水対策の必要性が高まっている。
そこで、本発明は、排水機能を有する境界ブロックと、雨水を地中に浸透させる雨水浸透設備とを適切に組み合わせることによって雨水処理能力をより高め、しかも両者の施工性を高めることができる雨水処理システム、及びこれに用いる境界ブロックを提供することを目的とする。
本発明の雨水処理システムは、
道路縦断方向に沿って配置されるとともに、同方向に雨水を流す排水路が内部に形成された境界ブロックと、
前記排水路が接続される集水桝と、
前記境界ブロックの下方であって当該境界ブロックと道路横断方向に重複する位置に配置され、前記集水桝に接続される、透水性を有するバイパス管と、
を備えていることを特徴とするものである。
上記雨水処理システムは、車道から境界ブロックの排水路に流入した雨水を、集水桝を介してバイパス管に流入させることができる。さらに、このバイパス管から地中に浸透させることができる。したがって、集水桝から下水設備等に排水する処理系と、地中に浸透させる処理系との2系統の処理が可能となり、雨水の処理容量を増大させることができ、豪雨などによって大量の雨水が発生した場合であっても道路の冠水等を抑制することが可能となる。また、バイパス管と境界ブロックとは、道路横断方向に重複する位置に配置されているので、これらを埋設するために別々に地面を掘削する必要が無く、共通の1つの溝を掘削することによって、バイパス管と境界ブロックとの双方を埋設することができる。したがって、バイパス管を設けることに伴う道路横断方向の掘削範囲の増大を抑制することができ、バイパス管及び境界ブロックの施工性を向上させることができる。
前記境界ブロックと前記バイパス管とは別体に形成されていてもよいし、一体に形成されていてもよい。
前者の場合、バイパス管によって境界ブロックを下方から支持することが可能となるので、境界ブロックを設置する際の倒れ等を防止して安定性を高め、境界ブロックの施工性をより高めることができる。
後者の場合、境界ブロックとバイパス管とを同時に地中に埋設することができ、両者の相対的な位置合わせも不要となるので、これらの施工性をより高めることができる。
また、境界ブロックとバイパス管とが別体である場合、前記バイパス管の上面は、平坦面に形成されていることが好ましい。
このような構成により、バイパス管によって境界ブロックをより安定して支持することができる。
また、道路横断方向に関して、前記バイパス管の上面が、前記境界ブロックの底面幅の半分以上の範囲で重複していることが好ましい。
さらに、道路横断方向に関して、前記バイパス管の上面幅が、前記境界ブロックの底面幅以上であり、かつ前記境界ブロックの底面が前記バイパス管の上面幅内に配置されることがより好ましい。
これらの構成によっても、バイパス管によって境界ブロックをより安定して支持することができる。
境界ブロックは、バイパス管の上方に若干の間隔をあけて配置することも可能であるが、バイパス管の上面に直接的に載置されることがより好適である。
このようにすれば、境界ブロックの倒れ等を確実に防止し、安定性をより高めることができる。なお、ここでいう「直接的に載置」とは、バイパス管の上面に境界ブロックの下面が接触した状態だけでなく、両者の間に敷きモルタル等の据付け調整材が介在している場合も含む。
前記集水桝は、少なくとも下部側が透水性を有していることが好ましい。
このような構成によって、より効率的に雨水を地中に浸透させることができ、雨水処理能力を一層高めることができる。
前記集水桝に、透水性を有する下水管が接続されていることが好ましい。
このような構成によって、下水設備に雨水を流す経路においても雨水を地中に浸透させることができ、雨水処理能力を一層高めることができる。
前記集水桝は、下部側が透水性のない非透水部とされ、非透水部の上側に透水性を有する透水部が設けられ、前記非透水部に下水管が接続され、前記透水部に前記バイパス管が接続されていてもよい。
この構成によれば、境界ブロックの排水路から集水桝に流入した雨水は、非透水部において下水管から下水設備に排出され、雨水の量が下水設備による排水能力を超えた場合には、集水桝の透水部及びバイパス管を介して雨水を地中に浸透させることができる。
前記集水桝は、前記境界ブロックの縁石部と同じ断面形状で当該縁石部に並設され、かつ少なくとも一部が開閉可能な縁石対応部を備えていてもよい。
このような構成によって、境界ブロックと集水桝との道路横断方向のオフセット量を小さくすることができ、この集水桝に接続されるバイパス管と境界ブロックとを互いに道路横断方向に重複して配設することが容易となる。
本発明は、道路縦断方向に沿って配置されるとともに、同方向に排水を流す排水路が内部に形成された境界ブロックであって、
上部側が透水性のない非透水部とされ、下部側が透水性を有する透水部とされ、前記非透水部に第1の排水路が形成され、前記透水部に第2の排水路が形成されていることを特徴とする。
このような境界ブロックは、上記に説明した雨水処理システムの境界ブロック及びバイパス管として好適に使用することができる。
本発明によれば、排水機能を有する境界ブロックと、雨水を地中に浸透させる雨水浸透設備とを組み合わせて設置することによって雨水処理能力をより高め、しかも両者の施工性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る雨水処理システムの平面図である。 雨水処理システムの縦断面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る雨水処理システムの集水桝部分における断面図(図4に相当する図)である。 バイパス管の変形例を示す横断面図である。 バイパス管の他の変形例を示す横断面図である。 バイパス管の他の変形例を示す横断面図である。 本発明の第3の実施形態における境界ブロックを示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る雨水処理システムの平面図、図2は、雨水処理システムの縦断面図である。
図1において、車道と歩道との境界部分には、道路縦断方向(以下、単に「縦断方向」ともいう)に沿って複数の境界ブロック10が並べて配置されている。また、車道と歩道との境界部分には、所定数または任意数の境界ブロック10おきに集水桝20が配置されている。
図3は、図1におけるIII−III線断面図である。
境界ブロック10は、コンクリート等により横長の略直方体形状に形成されており、その断面構造として地上突出部11と地中埋没部12とを有している。地上突出部11は、横断面形状が略台形に形成され、所謂縁石として機能し、地上において車道と歩道とを区画している。地中埋没部12は、横断面の外形が略四角形状に形成され、地上突出部11よりも道路横断方向(以下、単に横断方向ともいう)の幅が拡大している。
地中埋没部12には、縦断方向に沿って排水路13が貫通して形成されている。そして、車道側における地上突出部11の基部と、排水路13との間には、斜めに傾斜して延びる導水孔14が形成されている。そのため、車道側の雨水を、導水孔14を介して排水路13に流入させることができる。
図4は、図1におけるIV−IV線断面図である。
集水桝20は、境界ブロック10の排水路13を流れる雨水をいったん集め、下水設備や後述するバイパス管30へ流すために機能する。本実施形態の集水桝20は、桝上部21と、境界ブロック10の地上突出部11の端部に面一に接続することができる蓋部22と、桝上部21の下側に配置され、下水設備に繋がる下水管31や後述するバイパス管30が接続される桝下部23とから構成されている。
桝上部21は、横断面の外形が境界ブロック10の地中埋没部12と同じ略四角形状に形成された中空コンクリート製のブロック体よりなる。この桝上部21の内部は上端及び下端において開放され、長手方向両端には境界ブロック10の排水路13に連通する連通孔24が形成されている。
蓋部22は、例えば金属により形成され、境界ブロック10の地上突出部(縁石部)11に対応する形状に形成された縁石対応部を構成している。また、蓋部22は、その一部が開閉可能な点検蓋として機能している。
桝下部23は、桝上部21と同じ幅及び長さ寸法の平面視長方形状に形成され、上方が開放した中空コンクリート製のブロック体よりなる。また、桝下部23の縦断方向の側面には、下水設備に繋がる下水管31や後述するバイパス管30が接続されている。
桝下部23の上端部は、桝上部21の下端部に、その内面及び外面において面一に接続されている。
集水桝20の桝下部23は、ポーラスコンクリートや有孔コンクリートで構成されており、透水性を有する浸透桝とされている。桝下部23の周囲には、透水性を有する充填材、例えば砕石41が充填され、この砕石41の下方には敷砂42が設けられている。したがって、排水路13から集水桝20に流入した雨水を、砕石41及び敷砂42を介して地中に浸透させることができる(図2,4の白抜き矢印参照)。
複数の集水桝20のうち、一部の集水桝20Aには下水管31が接続されている。下水管31が接続された集水桝20Aは、他の集水桝20Bよりも桝下部23が深さ方向に延長されており、その延長された部分に下水管31が接続されている。下水管31は、例えば、所定数の集水桝20のうち下水流方向の最も下流側に配置された集水桝20に接続されている。
境界ブロック10の直下には、バイパス管30が埋設されている。このバイパス管30は、境界ブロック10と同様に縦断方向に沿って配置されている。また、バイパス管30は、集水桝20の縦断方向の側面に接続されている。したがって、集水桝20に集められた雨水をバイパス管30に流入させることが可能となっている。
図3に示されるように、バイパス管30は、その上面30a及び下面30bが平坦面に形成され、側面30cが側方へ膨らんだ曲面に形成されている。そして、バイパス管30の平坦な上面30aの上に、据付け調整材である敷きモルタル43を介して境界ブロック10の底面10bが直接的に載置されている。すなわち、バイパス管30は、境界ブロック10に対して横断方向に関して重複して配置(境界ブロック10の直下に配置)されており、実質的に境界ブロック10は、バイパス管30によって下方から支持されている。
バイパス管30の上面30aの横断方向の幅W1は、境界ブロック10の底面10bの横断方向の幅W2よりも小さく、当該底面10bの幅W2の1/2以上の寸法に形成されている。そして、バイパス管30の上面30a全体が、境界ブロック10の底面10b(実質的には敷きモルタル43)に当接している。したがって、境界ブロック10は、その底面10bの半分以上の範囲がバイパス管30によって支持されている。
また、バイパス管30は、ポーラスコンクリートや有孔コンクリートによって構成されており、透水性を有する浸透管とされている。図3に示されるように、バイパス管30の周囲には、透水性を有する充填材である砕石41が充填され、この砕石41の下方には敷砂42が設けられている。したがって、バイパス管30に流入した雨水を、砕石41及び敷砂42を介して地中に浸透させることができる(図3の白抜き矢印参照)。
集水桝20における桝下部23の横断方向の側面には、下水管31が取り付けられている。この下水管31は、図示しない下水設備へ繋がるものである。そして、本実施形態の下水管31は、ポーラスコンクリートや有孔コンクリートによって構成され、透水性を有している。
したがって、この下水管31には、集水桝20、バイパス管30、及び下水管31自身によって浸透しきれなかった雨水が流れることによって、下水設備に雨水を排出するように構成されている。なお、本実施形態の雨水処理システムは、降雨初期からの雨水を集合桝やバイパス管30、下水管31等による浸透能力の範囲で地中に浸透させ、この浸透能力を超える量の雨水を下水へ排水する「ベースカット方式」と呼ばれるものとされている。
以上の構成を有する雨水処理システムは、バイパス管30が、境界ブロック10の下方であって、横断方向に関してバイパス管30に重複した位置に配置されている。そのため、バイパス管30及び境界ブロック10を道路に設置する際に、地面に1つの溝を掘削することによって両者を埋設することが可能である。
すなわち、本実施形態のように排水路13を有する境界ブロック10と、透水性を有するバイパス管30とを組み合わせて透水能力を有する雨水処理システムを構築しようとする場合、境界ブロック10から横断方向に離れた位置にバイパス管30を設置することも考えられるが、この場合、境界ブロック10及びバイパス管30のために別々に地面を掘削し、これらをそれぞれ埋設する必要が生じる。これに対して本実施形態では、地面に1つの溝を掘削することによって境界ブロック10とバイパス管30との双方を埋設することができるため、バイパス管30を設けることに伴う道路横断方向の掘削範囲の増大を抑制することができ、作業時間や手間を大幅に削減し、施工性を向上させることができる。
また、バイパス管30は、境界ブロック10の直下に配設され、境界ブロック10は、バイパス管30によって下方から支持されるので、境界ブロック10の姿勢を安定させることができる。特に、境界ブロック10を地中に埋設する際には、バイパス管30によって境界ブロック10の倒れを防止することができ、迅速に境界ブロック10の姿勢を決定することができる。したがって、境界ブロック10の施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、横断方向に関して、バイパス管30の上面30aが境界ブロック10の底面幅の1/2以上の範囲で重複しているので、バイパス管30によって境界ブロック10をより確実に支持することができる。
さらに、本実施形態では、バイパス管30の上面30aに直接的に境界ブロック10が載置されているので、バイパス管30による境界ブロック10の支持機能を最大限に高めることができ、より境界ブロック10を安定させることができる。なお、境界ブロック10は、必ずしもバイパス管30の上面30aに直接的に載置されていなくてもよく、バイパス管30による支持機能が発揮できる範囲において、砕石等の層を挟んで若干(例えば、数センチ程度)バイパス管30の上方に離れて配置されていてもよい。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る雨水処理システムの集水桝部分における断面図(図4に相当する図)である。
上記第1の実施形態の雨水処理システムは、「ベースカット方式」と呼ばれるものであったが、本実施形態の雨水処理システムは、「ピークカット方式」と呼ばれるものである。このピークカット方式は、降雨初期や雨水の量が少ないときは下水設備へ排水し、雨水の量が所定を超えると集水桝20等から地中に雨水を浸透させる方式である。
具体的に本実施形態では、集水桝20は、桝下部23の下部側が透水性のないコンクリートで構成された非透水部20aとされ、上部側が透水性を有するコンクリートで形成された透水部20bとされている。そして、非透水部20aに下水管31が接続され、透水部20bにバイパス管30と排水路13とが接続されている。
したがって、排水路13から集水桝20に流入した雨水は、まず、集水桝20の非透水部20aから下水管31に排出される。そして、雨水の量が増大し、集水桝20の透水部20bにまで及ぶと、当該透水部20bから地中に浸透する。さらに透水部20bから浸透しきれない雨水はバイパス管30に流れ、このバイパス管30から地中に浸透するようになっている。
本実施形態においても境界ブロック10とバイパス管30との配置関係は第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
なお、本実施形態において、集水桝20の桝上部21は非透水部20aとされていてもよい。
[バイパス管30の変形例]
次に、バイパス管30の各種変形例を図6〜図8を参照して説明する。
図6に示されるバイパス管30は、横断方向に関する上面30aの幅W1が、境界ブロック10の底面10bの幅W2と同寸法とされている。そして、境界ブロック10の底面10bがバイパス管30の上面幅W1内に配置、すなわち、境界ブロック10の底面10bとバイパス管30の上面30aとが横断方向に関して互いに一致するように配置されている。この変形例によれば、バイパス管30によって境界ブロック10の底面10b全体を支持することができ境界ブロック10の安定性をより高めることができる。
図7に示されるバイパス管30は、断面四角形状に形成され、横断方向についての上面30aの幅W1が、境界ブロック10の底面10bの幅W2より大きく形成されている。そして、境界ブロック10の底面10bがバイパス管30の上面幅W1内に配置されている。したがって、この変形例においても、バイパス管30によって境界ブロック10の底面10b全体を支持することができ境界ブロック10の安定性をより高めることができる。また、この変形例では、バイパス管30の幅W1内において、境界ブロック10の横断方向の位置を変更することができる。
なお、図6及び図7の変形例においても、境界ブロック10は、バイパス管30の上方に若干に若干離れて配置されていてもよい。
図8に示されるバイパス管30は、透水性に関して上部側30Aと下部側30Bとで異なる性質を備えたものである。具体的に、図8(a)に示されるバイパス管30は、その下部側30Bが透水性を有し、上部側30Aが非透水性とされている。逆に、図8(b)に示されるバイパス管30は、上部側30Aが透水性を有し、下部側30Bが非透水性とされている。
前者のバイパス管30は、下部側30Bの透水能力を超える量の雨水が流入した場合には、他の集水桝20へ雨水を流し、この集水桝20を経て雨水を地面に浸透させるか、下水設備に排出することができる。後者のバイパス管30は、下部側30Bを水位を超える量の雨水が流入した場合には、上部側30Aから地面に雨水を浸透させることができる。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る境界ブロックを示す横断面図である。
本実施形態は、上記第1,第2実施形態で説明した境界ブロック10の下側にバイパス管30を一体に形成することによって、1つのプレキャストコンクリート製品としての境界ブロック10を構成したものとなっている。
すなわち、本実施形態の境界ブロック10は、上部側が透水性のない非透水部10’とされ、下部側が透水性を有する透水部30’とされ、非透水部10’に排水路13が形成され、透水部30’に排水路30dが形成されたものとなっている。そして、透水部30’が実質的なバイパス管として機能する。なお、図9には、非透水部10’と透水部30’との境界を2点鎖線で示し、符号Kを付している。
より具体的に、本実施形態では、境界ブロック10の全体を透水性を有するポーラスコンクリート等により形成するとともに、非透水部10’に相当する部分に止水処理を施すことによって、非透水部10’と透水部30’とが一体に形成された境界ブロック10を構成している。なお、透水部30’は横断面が四角形状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば第1の実施形態で示したバイパス管30と同様の形状であってもよい。
本実施形態の境界ブロック10は、上記第1及び第2の実施形態で説明した境界ブロック10及びバイパス管30と同様に機能する。また、境界ブロック10を地中に設置することによってバイパス管(透水部30’)も同時に設置することができる。さらに、本実施形態は、第1及び第2の実施形態では必要であった境界ブロック10とバイパス管30との相対的な位置合わせが不要となるため、より迅速に境界ブロック10を設置することができる。したがって、境界ブロック10の施工性をより高めることが可能となる。
なお、本実施形態の境界ブロック10の変形例として、境界ブロック10の全体を透水性のないコンクリートにより形成し、透水部30’に相当する部分に、当該部分の外面と排水路30dとを連通する孔を複数形成する(すなわち、透水部30’を有孔コンクリートとする)ことによって境界ブロック10を構成することもできる。
また、更に他の変形例として、非透水部10’を透水性のないコンクリートで形成し、透水部30’を透水性を有するポーラスコンクリート等によって形成することによって境界ブロック10を構成することも可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、一部の集水桝20に下水管31が取り付けられているが、全ての集水桝20に下水管31が取り付けられていてもよい。
また、境界ブロック10、バイパス管30、集水桝20の具体的な構造は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、境界ブロック10における地上突出部11の高さや形状、排水路13の断面形状等は適宜変更することができる。
また、バイパス管30は、その両端部が必ずしも集水桝20に接続されていなくてもよく、少なくとも一端部が集水桝20に接続されていればよい。
上記実施形態の集水桝20は、その一部が透水性を有していたが、その全体が透水性又は非透水性を有するものとされていていてもよい。
車道は、透水性のない一般的な舗装道路であってもよいし、排水性舗装又は透水性舗装であってもよい。
上記第1,第2の実施形態では、バイパス管30の上面30aと境界ブロック10の底面10bとの間にモルタル43が介在していたが、敷きモルタル43が省略されていてもよい。
10 :境界ブロック
10b :底面
10’ :非透水部
13 :排水路(第1の排水路)
20 :集水桝
20a :非透水部
20b :透水部
30 :バイパス管
30’ :透水部
30a :上面
30d :排水路(第2の排水路)
31 :下水管
W1 :バイパス管の上面幅
W2 :境界ブロックの底面幅

Claims (12)

  1. 道路縦断方向に沿って配置されるとともに、同方向に排水を流す排水路が内部に形成された境界ブロックと、
    前記排水路が接続される集水桝と、
    前記境界ブロックの下方であって当該境界ブロックと道路横断方向に重複する位置に配置され、前記集水桝に接続される、透水性を有するバイパス管と、
    を備えていることを特徴とする雨水処理システム。
  2. 前記境界ブロックと前記バイパス管とが別体に形成されている、請求項1に記載の雨水処理システム。
  3. 前記境界ブロックと前記バイパス管とが一体に形成されている、請求項1に記載の雨水処理システム。
  4. 前記バイパス管の上面が平坦面に形成されている、請求項2に記載の雨水処理システム。
  5. 道路横断方向に関して、前記バイパス管の上面が、前記境界ブロックの底面幅の半分以上の範囲で重複している、請求項4に記載の雨水処理システム。
  6. 道路横断方向に関して、前記バイパス管の上面幅が、前記境界ブロックの底面幅以上であり、前記境界ブロックの底面が前記バイパス管の上面幅内に配置されている、請求項5に記載の雨水処理システム。
  7. 前記バイパス管の上面に直接的に境界ブロックが載置されている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の雨水処理システム。
  8. 前記集水桝の少なくとも下部側が透水性を有している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の雨水処理システム。
  9. 前記集水桝に、透水性を有する下水管が接続されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の雨水処理システム。
  10. 前記集水桝は、下部側が透水性のない非透水部とされ、非透水部の上側に透水性を有する透水部が設けられ、前記非透水部に下水管が接続され、前記透水部に前記バイパス管が接続されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の雨水処理システム。
  11. 前記集水桝は、前記境界ブロックの縁石部と同じ断面形状で当該縁石部に並設され、かつ少なくとも一部が開閉可能な縁石対応部を備えている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の雨水処理システム。
  12. 道路縦断方向に沿って配置されるとともに、同方向に排水を流す排水路が内部に形成された境界ブロックであって、
    上部側が透水性のない非透水部とされ、下部側が透水性を有する透水部とされ、前記非透水部に第1の排水路が形成され、前記透水部に第2の排水路が形成されていることを特徴とする、境界ブロック。
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