JP2002060219A - 微粒チタン酸バリウム粉末、カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末、ならびにその製造方法 - Google Patents

微粒チタン酸バリウム粉末、カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末、ならびにその製造方法

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JP2002060219A JP2000244885A JP2000244885A JP2002060219A JP 2002060219 A JP2002060219 A JP 2002060219A JP 2000244885 A JP2000244885 A JP 2000244885A JP 2000244885 A JP2000244885 A JP 2000244885A JP 2002060219 A JP2002060219 A JP 2002060219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、誘電体素子の絶縁不良を起こ
しにくい高信頼性の微粒チタン酸バリウム粉末、カルシ
ウム変性チタン酸バリウムならびにその製造方法を提供
することにある。 【解決手段】本発明の微粒チタン酸バリウム粉末の製造
方法は、0.20〜1.20モル/lの水酸化バリウム
水溶液と、0.088〜1.235モル/lのチタンア
ルコキシドのアルコール溶液と、を準備する工程と、水
酸化バリウム溶液と、前記チタンアルコキシドのアルコ
ール溶液とを、Ba/Tiモル比が1.00〜1.20
となるよう調合して、他のアルカリ元素を混入させるこ
となく混合溶液を得る工程と、混合溶液を60〜100
℃で反応させる工程と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品用誘電体
材料である微粒チタン酸バリウム粉末、カルシウム変性
微粒チタン酸バリウム粉末、ならびにその製造方法に関
するもので、特に誘電体素子厚が1〜数μmの小型大容
量積層チップコンデンサに適した、0.019〜0.3
00μmの平均粒径を持つ微粒チタン酸バリウム粉末、
カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末、ならびにそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の微粒チタン酸バリウム粉末の製造
方法は、例えば固相法,水熱合成法ならびに加水分解法
が上げられ、加水分解法については特開昭61−146
713号公報、特開平4−12020号公報に開示され
ている。特開昭61−146713号公報によれば、含
水酸化チタンと水酸化バリウムと、アルカリ金属水酸化
物とを、チタン換算で120〜10000倍モルの水の
存在下60〜110℃で反応させることで、平均粒径が
0.07〜0.5μmの微粒チタン酸バリウム粉末が得
られることが開示されている。また、特開平4−120
20号公報によれば、水酸化バリウムと、該水酸化バリ
ウムに対し1:1〜1:4のモル比で少なくとも一種の
水酸化アルカリもしくはアミンを含有する水溶液に、6
0〜90℃の温度で、水酸化バリウムと等モルのチタン
アルコキシドを反応させ、生成した微粒チタン酸バリウ
ム粉末を粒成長させない温度で焙焼することで、平均粒
径が0.06〜0.1μmの微粒チタン酸バリウム粉末
が得られることが開示されている。
【0003】近年、電子機器の小型高集積化に伴い、構
成部品である積層チップコンデンサを小型化大容量化す
るために誘電体素子の薄層化が進められている。しかし
ながら、内部電極間の誘電体層の薄層化に伴って欠陥構
造があると、そこで内部電極がショートを引き起こし、
誘電体素子の機能を果たさなくなる。高信頼性を維持す
るためには、内部電極間の誘電体層を構成するセラミッ
クを欠陥のない均一な組織にする必要がある。同時に、
薄層化による大容量化によって、セラミック粉末を0.
10〜0.25μm程度まで微粒化することが求められ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】微粒チタン酸バリウム
粉末は、常温では正方晶の結晶型をもち、強誘電体のセ
ラミック粉末である。しかし、セラミック粉末の平均粒
径が0.25μm以下まで小さくなると、微粒化による
結晶格子の歪みのためにc/a軸比が小さくなって立方
晶に近づき、同時に強誘電性は減少していくことが、サ
イズ効果に起因する問題として一般的に知られている。
また、セラミック粉末の正方晶性が低い場合、これを用
いて得られる積層セラミックコンデンサの静電容量が小
さくなり、静電容量温度特性がずれるという問題もあ
る。
【0005】現在市販の微粒原料、例えば水熱合成法の
チタン酸バリウムの場合、最も微粒の粉末で0.13〜
0.20μmであり、セラミック粉末の結晶性の指標で
ある正方晶性(X線回折によるc/a軸比)は1.00
55〜1.008である。このようにセラミック粉末の
微粒化と正方晶性は相関する関係にあり、セラミック粉
末が微粒であるほど正方晶性は減少し、セラミック粉末
の微粒化における問題点となっている。
【0006】また、従来の加水分解法は、反応を促進す
るために強アルカリ溶媒を用いており、強塩基であるN
a(OH)等を反応溶液中に添加していた。しかし、生
成したセラミック粉末中にNaが数百ppm残留し、こ
れが積層チップコンデンサに加工した後にマイグレーシ
ョンを引き起こし、誘電体素子の絶縁性を悪化させる問
題がある。この問題は、誘電体層を薄層化すると、より
顕著になる。
【0007】上述した要因により、電子機器の小型化な
らびに高密度化に必要な、誘電体素子厚が1μm前後か
ら数μmの小型大容量積層チップコンデンサ用のセラミ
ック粉末が得られにくいという問題がある。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解消すべ
くなされたもので、誘電体素子の絶縁不良を起こしにく
い高信頼性のチタン酸バリウム系セラミック粉末を、加
水分解法によって得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末の一つの製造方
法は、0.20〜1.20モル/lの水酸化バリウム水
溶液と、0.088〜1.235モル/lのチタンアル
コキシドのアルコール溶液と、を準備する工程と、水酸
化バリウム溶液と、チタンアルコキシドのアルコール溶
液とを、Ba/Tiモル比が1.00〜1.20となる
よう調合して、他のアルカリ元素を混入させることなく
混合溶液を得る工程と、混合溶液を60〜100℃で反
応させる工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末
の他の製造方法は、上述の微粒チタン酸バリウム粉末の
一つの製造方法における、混合溶液を反応させる工程の
後に、850〜1000℃で熱処理する工程を備えるこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の一つの製造方法は、0.2〜1.2モ
ル/lの水酸化バリウム水溶液と、0.088〜1.2
35モル/lのチタンアルコキシドのアルコール溶液
と、カルシウム塩のアルコール溶液と、を準備する工程
と、Ba/Tiモル比が0.980〜1.020、Ca
/Tiモル比が0.160以下となるよう調合して、他
のアルカリ元素を混入させることなく混合溶液を得る工
程と、混合溶液を60〜100℃で反応させる工程と、
を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の他の製造方法は、上述のカルシウム変
性微粒チタン酸バリウム粉末の一つの製造方法におけ
る、混合溶液を反応させる工程の後に、950〜110
0℃で熱処理する工程を備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末
の一つの形態は、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末の
一つの製造方法によって得られる微粒チタン酸バリウム
粉末であって、平均粒径が0.019〜0.056μ
m、比表面積が17.99〜52.64m2/g、合成
後のBa/Tiモル比が0.9979〜1.0060で
あることを特徴とする。
【0014】また、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末
の他の形態は、本発明の微粒チタン酸バリウム粉末の他
の製造方法によって得られる微粒チタン酸バリウム粉末
であって、平均粒径が0.105〜0.300μm、X
線回折によるc/a軸比が1.008〜1.010であ
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の一つの形態は、本発明のカルシウム変
性微粒チタン酸バリウム粉末の一つの製造方法によって
得られるカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末であ
って、平均粒径が0.019〜0.025μm、比表面
積が40.36〜54.05m2/g、合成後の(Ba
+Ca)/Tiモル比が0.994〜1.004である
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の他の形態は、本発明のカルシウム変性
微粒チタン酸バリウム粉末の他の製造方法によって得ら
れるカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末であっ
て、平均粒径が0.145〜0.250μm、X線回折
によるc/a軸比が1.008〜1.010であること
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の微粒チタン酸バリウム粉
末の製造方法の一つの実施形態について、以下に順に説
明する。まず、0.20〜1.20モル/lの水酸化バ
リウム水溶液と、0.088〜1.235モル/lのチ
タンアルコキシドのアルコール溶液とを準備する。な
お、水酸化バリウム水溶液が0.20モル/lを下回る
と、合成反応が進みにくく、合成後の平均粒径が大きく
なる。他方、水酸化バリウム水溶液が1.20モル/l
を上回ると、合成過程において炭酸バリウムが生成し、
得られるチタン酸バリウムのモル比が不安定になる。ま
た、チタンアルコキシドのアルコール溶液が0.088
モル/lを下回ると、大量のアルコールが必要となるた
め、生産性が悪くなる。他方、チタンアルコキシドのア
ルコール溶液が1.235モル/lを上回ると、空気中
の水分と加水分解反応を起こし、酸化チタンが生成され
やすくなり、また、合成後の微粒チタン酸バリウム粉末
の平均粒径が大きくなるため、合成後のモル比が1.0
0付近で合成できない。
【0018】次いで、水酸化バリウム溶液とチタンアル
コキシドのアルコール溶液とを、Ba/Tiモル比が
1.0〜1.2となるよう調合して混合溶液を得る。な
お、Ba/Tiモル比が1.0を下回ると、Tiリッチ
となり、積層チップコンデンサに用いる誘電体セラミッ
ク粉末としては不適当となる。他方、Ba/Tiモル比
が1.2を上回ると、Baリッチとなりc/a軸比が低
くなるため、積層セラミックコンデンサに用いる誘電体
セラミック粉末としては不適当となる。
【0019】なお、上述の混合溶液中に他のアルカリ元
素、例えばNa等が混入することを防ぐ必要がある。他
のアルカリ元素が混入すると、生成した微粒チタン酸バ
リウム粉末中にアルカリ元素が残留し、わずか数百pp
m残留したとしても、積層チップコンデンサに加工した
後にマイグレーションを引き起こし、誘電体素子の絶縁
性を悪化するからである。なお、不可避不純物として他
のアルカリ元素が存在することを妨げない。
【0020】次いで、上述の混合溶液を60〜100℃
で反応させて熱処理前の微粒チタン酸バリウム粉末を生
成する。反応温度が60℃を下回ると、合成反応が進み
にくくなる。他方、水とイソプロパノールの混合溶液の
反応温度が100℃を上回ることはない。こうして得ら
れた熱処理前の微粒チタン酸バリウム粉末は、平均粒径
が0.019〜0.056μm、比表面積が17.99
〜52.64m2/g、合成後のBa/Tiモル比が
0.9979〜1.0060となる。
【0021】次いで、上述の熱処理前の微粒チタン酸バ
リウム粉末を850〜1000℃で熱処理して、熱処理
後の微粒チタン酸バリウム粉末を得る。本発明の熱処理
前の微粒チタン酸バリウム粉末は、上述の温度域で熱処
理を施しても異常粒成長しにくい特徴がある。こうして
得られた熱処理後の微粒チタン酸バリウム粉末は、平均
粒径が0.105〜0.300μm、X線回折によるc
/a軸比が1.008〜1.010となる。
【0022】次に、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の製造方法の他の実施形態について、以
下に順に説明する。まず、0.20〜1.20モル/l
の水酸化バリウム水溶液と、チタンアルコキシドのアル
コール溶液として0.088〜1.235モル/lのチ
タンイソプロポキシドイソプロパノール溶液と、カルシ
ウム変性量に対応した量の硝酸カルシウムと、を準備
し、まず硝酸カルシウムを上述のイソプロパノール溶液
中に溶解させる。なお、水酸化バリウム水溶液が0.2
0モル/lを下回ると、合成反応が進みにくく、合成後
の平均粒径が大きくなる。他方、水酸化バリウム水溶液
が1.20モル/lを上回ると、合成過程において炭酸
バリウムが生成し、得られるチタン酸バリウムのモル比
が不安定になる。また、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液が0.088モル/lを下回ると、大量のアルコ
ールが必要となるため、生産性が悪くなる。他方、チタ
ンアルコキシドのアルコール溶液が1.235モル/l
を上回ると、空気中の水分と加水分解反応を起こし、酸
化チタンが生成されやすくなり、また、合成後の微粒チ
タン酸バリウム粉末の平均粒径が大きくなるため、合成
後のモル比が1.00付近で合成できない。
【0023】次いで、水酸化バリウム水溶液とチタンイ
ソプロポキシドと硝酸カルシウムのイソプロパノール溶
液とを、Ba/Tiモル比が0.980〜1.020、
Ca/Tiモル比が0.160以下となるように調合し
て混合溶液を得る。なお、Ba/Tiモル比が0.98
0を下回ると、Tiリッチとなり、積層チップコンデン
サに用いる誘電体セラミック粉末としては不適当とな
る。他方、Ba/Tiモル比が1.020を上回ると、
Aサイト(Ba+Ca)リッチとなりc/a軸比が低く
なるため、積層セラミックコンデンサに用いる誘電体セ
ラミック粉末としては不適当となる。
【0024】なお、上述の混合溶液中に他のアルカリ元
素、例えばNa等が混入することを防ぐ必要がある。他
のアルカリ元素が混入すると、生成した微粒チタン酸バ
リウム粉末中にアルカリ元素が残留し、わずか数百pp
m残留したとしても、積層チップコンデンサに加工した
後にマイグレーションを引き起こし、誘電体素子の絶縁
性を悪化するからである。なお、不可避不純物として他
のアルカリ元素が存在することを妨げない。
【0025】次いで、上述の混合溶液を60〜100℃
で反応させて熱処理前の微粒チタン酸バリウム粉末を生
成する。反応温度が60℃を下回ると、合成反応が進み
にくくなる。他方、水とイソプロパノールの混合溶液の
反応温度が100℃を上回ることはない。こうして得ら
れた熱処理前のカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉
末は、平均粒径が0.019〜0.025μm、比表面
積が40.36〜54.05m2/g、合成後のBa/
Tiモル比が0.994〜1.004となる。
【0026】次いで、上述の熱処理前のカルシウム変性
微粒チタン酸バリウム粉末を950〜1100℃で熱処
理して、熱処理後の微粒チタン酸バリウム粉末を得る。
本発明の熱処理前のカルシウム変性微粒チタン酸バリウ
ム粉末は、上述の温度域で熱処理を施しても異常粒成長
しにくい特徴がある。こうして得られた熱処理後のカル
シウム変性微粒チタン酸バリウム粉末は、平均粒径が
0.145〜0.250μm、X線回折によるc/a軸
比が1.008〜1.010となる。
【0027】なお、チタンアルコキシドならびにアルコ
ール溶液は、上述の実施形態に限定されることなく、例
えばエトキシド,ブトキシド、およびエタノール,ブタ
ノール等が適宜選択される。
【0028】また、上述したカルシウム塩は、上述の実
施形態に限定されることなく、例えば臭化カルシウム,
塩化カルシウム,硝酸カルシウム等が適宜選択される。
【0029】また、上述した本発明の微粒チタン酸バリ
ウムの他の製造方法において、混合溶液は、水酸化バリ
ウム水溶液と、チタンアルコキシドのアルコール溶液
と、カルシウム塩のアルコール溶液とを同時に混合して
も良く、また攪拌しながら各溶液を順次投入して混合し
ても良い。
【0030】本発明の微粒チタン酸バリウム粉末の一つ
の製造方法における合成装置を図1に基づいて詳細に説
明する。合成装置1は、N2タンク2と、バブラー2
b、2dと、Ba溶液槽3と、Ti溶液槽4と、ポンプ
5a,5b,5cと、スタティックミキサー6a,6b
と、熟成槽8と、パイプ2a,2c,3a,4a,7と
からなる。
【0031】N2タンク2は、N2ガスをBa溶液槽3と
熟成槽8に供給するためのガス貯蔵タンクである。バブ
ラー2b,2dは、N2タンク2から供給されたN2ガス
をBa溶液槽3中ならびにTi溶液槽4中で泡状に放出
するための装置である。Ba溶液槽3は、水酸化バリウ
ム水溶液の投入容器である。Ti溶液槽4は、チタンア
ルコキシドのアルコール溶液の投入容器である。ポンプ
5a,5b,5cは、それぞれ、水酸化バリウム水溶
液、チタンアルコキシドのアルコール溶液、チタン酸バ
リウム溶液を、スタティックミキサーへ液送するための
装置である。スタティックミキサー6a,6bは、溶液
を混合する混合機である。熟成槽8は、合成した微粒チ
タン酸バリウム粉末を熟成させる容器である。パイプ2
a,2c,3a,4a,7は、N2ガスや溶液を気送ま
たは液送するための管である。
【0032】まず、N2ガスを、N2タンク2に接続され
たパイプ2aを通ってBa溶液槽3内に設置されたバブ
ラー2bに気送する。同様に、N2ガスを、パイプ2c
を通って熟成槽8内に設置されたバブラー2dに気送す
る。
【0033】次に、Ba溶液槽3に水酸化バリウム水溶
液を、Ti溶液槽4にチタンアルコキシドのアルコール
溶液を、それぞれ投入し、パイプ3a,4aを通じてポ
ンプ5a,5bに、それぞれ液送する。
【0034】次に、ポンプ5a,5bから出た2溶液を
スタティックミキサー6a内で混合し、混合液をパイプ
7を通じて熟成槽8まで液送する。結晶格子の安定化の
ために、熟成槽8を60〜90℃に保ちながら1〜数時
間の熟成を行う。熟成槽8において熟成を行う間も、熟
成槽8内のチタン酸バリウム溶液を、パイプ8aを通じ
てポンプ5cに液送し、スタティックミキサー6bにか
けて混合熟成させた後に、パイプ8bを通じて熟成槽8
に戻し、熟成を重ねる。
【0035】次に、熟成終了後に遠心分離機等で固液分
離を行い、微粒チタン酸バリウム粉末を得る。これを沸
騰純水で洗浄した後、固液分離する。
【0036】次に、得られた微粒チタン酸バリウム粉末
をエタノール等の水分と置換可能な溶媒で水分を置換除
去したあと固液分離し次いで乾燥させ、最終的に所定の
モル比の熱処理前の微粒チタン酸バリウム粉末を得る。
【0037】
【実施例】(実施例1)まず、水酸化バリウム水溶液と
して、水酸化バリウム8水和物を90℃に加温した純水
に添加して攪拌し完全に溶解させた混合溶液を準備し、
チタンアルコキシドのアルコール水溶液として、イソプ
ロポキシチタンをイソプロピルアルコールに溶解させた
混合溶液を準備した。
【0038】次いで、水酸化バリウム水溶液を溶液槽3
に投入し、チタンアルコキシドのアルコール水溶液をT
i溶液槽4に投入し、これらを表1に示したBaモル
量、Tiモル量、Ba/Tiモル比となるように調合
し、上述の実施形態で説明した方法によって、熱処理前
の試料A〜Kの微粒チタン酸バリウム粉末を得た。な
お、反応条件は、熟成槽8は80℃に保ち、熟成時間は
1時間とした。
【0039】次いで、得られた熱処理前の試料A〜Kの
微粒チタン酸バリウム粉末をX線回折により解析したと
ころ、立方晶系チタン酸バリウム単相であった。また、
合成後のBa/Tiモル比は0.9979〜1.006
0であり、平均粒径(比表面積から計算した相当径)は
0.019〜0.056μmであり、粒度分布は狭く均
一であった。なお、熱処理前の試料Cの微粒チタン酸バ
リウム粉末の顕微鏡写真を図2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】次いで、熱処理前の試料A〜Kの微粒チタ
ン酸バリウム粉末を加熱炉を用いて850,900,9
50,1000℃で2時間熱処理し、強誘電体である正
方晶性の大きい、試料1〜44の微粒チタン酸バリウム
粉末を得た。
【0042】そこで、試料1〜44の微粒チタン酸バリ
ウム粉末の比表面積、平均粒径、c/a軸比を求め、こ
れを表2にまとめた。また、試料3,25の微粒チタン
酸バリウム粉末の顕微鏡写真を、それぞれ図3,4に示
した。
【0043】
【表2】
【0044】表2から明らかであるように、試料1〜4
4の微粒チタン酸バリウム粉末は、平均粒径が0.10
5〜0.300μmであり、c/a軸比が1.008〜
1.010となり、微粒であるにもかかわらず正方晶性
の高いことがわかる。
【0045】(実施例2)まず、水酸化バリウム水溶液
として、水酸化バリウム8水和物を90℃に加温した純
水に添加して攪拌し完全に溶解させた混合溶液を準備
し、チタンアルコキシドのアルコール水溶液として、イ
ソプロポキシチタンをイソプロピルアルコールに溶解さ
せた混合溶液を準備し、カルシウム塩のアルコール溶液
として、塩化カルシウムをイソプロピルアルコールに溶
解させた混合溶液を準備した。
【0046】次いで、水酸化バリウム水溶液を溶液槽3
に投入し、チタンアルコキシドのアルコール水溶液とカ
ルシウム塩のアルコール溶液を予め混合し、これをTi
溶液槽4に投入し、これらを表3に示したBaモル量,
Tiモル量,Caモル量,Ba/Tiモル比,Ca/T
iモル比となるように調合し、上述の実施形態で説明し
た方法によって、熱処理前の試料L〜Qのカルシウム変
性微粒チタン酸バリウム粉末を得た。なお、反応条件
は、熟成槽8は80℃に保ち、熟成時間は1時間とし
た。
【0047】次いで、得られた熱処理前の試料L〜Qの
カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末をX線回折に
より解析したところ、立方晶系チタン酸バリウム単相で
あった。また、合成後の(Ba+Ca)/Tiモル比は
0.994〜1.004であり、平均粒径(比表面積か
ら計算した相当径)は0.019〜0.025μmであ
り、粒度分布は狭く均一であった。
【0048】
【表3】
【0049】次いで、熱処理前の試料L〜Qのカルシウ
ム変性微粒チタン酸バリウム粉末を加熱炉を用いて95
0,1000,1050,1100℃で2時間熱処理
し、強誘電体である正方晶性の大きい、試料45〜58
のカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末を得た。
【0050】そこで、試料37〜50のカルシウム変性
微粒チタン酸バリウム粉末の比表面積、平均粒径、c/
a軸比を求め、これを表4にまとめた。また、試料5
2,58の微粒チタン酸バリウム粉末の顕微鏡写真を、
それぞれ図5,6に示した。
【0051】
【表4】
【0052】表4から明らかであるように、試料45〜
58のカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末は、平
均粒径が0.145〜0.250μmであり、c/a軸
比が1.008〜1.010となり、微粒であるにもか
かわらず正方晶性の高いことがわかる。
【0053】(実施例3)まず、0.20〜1.20モ
ル/lの水酸化バリウム水溶液と、0.088〜1.2
35モル/lのチタンアルコキシドのアルコール溶液と
を準備し、水酸化バリウム溶液と、チタンアルコキシド
のアルコール溶液とを、Ba/Tiモル比が1.00〜
1.20となるよう調合して、他のアルカリ元素を混入
させることなく作製した混合溶液を60〜100℃で反
応させて、熱処理前の微粒チタン酸バリウム粉末を作製
し、これを加熱炉を用いて850℃で熱処理して、表5
に示した比表面積,平均粒径,c/a軸比からなる試料
59,60の微粒チタン酸バリウム粉末を得た。
【0054】次いで、上述のモル濃度範囲外の水酸化バ
リウム水溶液、あるいは上述のモル濃度範囲外のチタン
アルコキシド溶液を準備し、これを調合した混合溶液を
60〜100℃で反応させて、熱処理前の微粒チタン酸
バリウム粉末を作製し、これを加熱炉を用いて850℃
で熱処理して、表5に示した比表面積,平均粒径,c/
a軸比からなる、比較例である試料61,62の微粒チ
タン酸バリウム粉末を得た。なお、試料61の微粒チタ
ン酸バリウム粉末のc/a軸比は1.008を下回って
おり本発明の範囲外であり、試料62の微粒チタン酸バ
リウム粉末の平均粒径は0.300μmを上回っており
本発明の範囲外である。
【0055】
【表5】
【0056】次いで、試料59〜62の微粒チタン酸バ
リウム粉末を主成分とする、厚み1.5μmである生の
セラミック層を準備し、所定枚数の生のセラミック層の
表面上に一方の端縁が生のセラミック層の何れかの端面
側に露出するように、内部電極となるべき電極膜を印刷
し、これら複数の生のセラミック層を所定枚数積層し圧
着し、焼成して、試料59〜62のセラミック積層体を
得た。なお、電極膜面積は1.23mm2とした。
【0057】次いで、試料59〜62のセラミック積層
体の両端面に、端子電極形成用の導電性ペーストを浸漬
塗布し、これを乾燥させ焼付けして、内部電極に電気的
かつ機械的に接合された一対の端子電極を形成した。次
に、この一対の端子電極上にNiめっき膜を電解めっき
処理により形成し、さらにNiめっき膜上にSnめっき
膜を電解めっき処理により形成して、試料59〜62の
積層セラミックコンデンサを得た。
【0058】そこで、試料59〜62の積層セラミック
コンデンサの比誘電率,誘電損失,静電容量,静電容量
変化率,平均故障発生時間を測定し、n=75個の平均
値を求めて、これらを表6にまとめた。なお、誘電率,
誘電損失,静電容量変化率,静電容量は、何れも1kH
z,0.5Vrms/μmの条件で測定した。また、静
電容量変化率は、20℃における静電容量を基準とし
て、−55℃,−25℃,85℃,125℃における静
電容量の変化率を算出した。また、平均故障発生時間
(MTTF)は、150℃,10V/μmの条件で加速
寿命試験(HALT)により測定した。
【0059】
【表6】
【0060】表6から明らかであるように、試料59〜
62の積層セラミックコンデンサの比誘電率,誘電損
失,静電容量は、何れも優れる結果となった。
【0061】また、本発明の範囲内の微粒チタン酸バリ
ウム粉末を用いた試料59,60の積層セラミックコン
デンサは、−55℃,−25℃,85℃における静電容
量変化率が−7.0〜−2.1%で絶対値が小さく優れ
た。また125℃においても−21.6〜−20.5%
であった。これに対して、比較例である試料61の積層
セラミックコンデンサは、12.1〜22.1%であり
絶対値が大きく劣る結果となった。また、125℃にお
ける静電容量変化率は、−52.3%で極めて劣る結果
となった。
【0062】また、本発明の範囲内の微粒チタン酸バリ
ウム粉末を用いた試料59,60の積層セラミックコン
デンサの平均故障発生時間は、56〜59時間であり長
く優れたのに対して、比較例である試料62の積層セラ
ミックコンデンサの平均故障発生時間は、19時間であ
り短く劣る結果となった。なお、本発明の実施例である
試料59,60積層セラミックコンデンサの比誘電率な
らびに静電容量は、比較例である試料61,62のそれ
を下回る結果となったが、これは主に微粒チタン酸バリ
ウムの平均粒径ならびにc/a軸比に起因するものであ
り、また試料59,60の比誘電率ならびに静電容量で
あれば、実用上問題はない。
【0063】(実施例4)次に、比較例である水熱合成
法を用いて微粒チタン酸バリウム粉末を作製した。すな
わち、15℃の硫酸チタニル水溶液((Ti(SO42
を120g/L))1Lを攪拌しながら液温を15℃に
保ち、過酸化ナトリウム(Na22)117gを徐々に
添加した。添加終了後、10規定の水酸化ナトリウム水
溶液を添加して沈澱を生じさせ、添加後30分間攪拌を
続けた。次いで、得られた水溶液を攪拌しながら50℃
に昇温後、5時間保持して沈澱を得た。これを濾過、水
洗して得られたケーキと塩化バリウムの2水塩(BaC
2・2H2O)244gを水に分散して2Lのスラリー
を調製した後、密閉して窒素ガス置換を行い、150℃
で10時間反応させた。反応終了後、冷却して得られた
スラリーを濾過、水洗、乾燥して、Ba/Tiモル比が
0.996であり、粒径が0.065μm、比表面積が
15.3m2/gである、熱処理前の微粒チタン酸バリ
ウム粉末を得た。次いで、熱処理前の微粒チタン酸バリ
ウム粉末をそれぞれ800℃,850℃,900℃,1
000℃で熱処理して、比較例である試料63〜66の
微粒チタン酸バリウム粉末を得た。
【0064】そこで、試料63〜66の微粒チタン酸バ
リウム粉末の比表面積,平均粒径,c/a軸比を測定
し、これらを表7にまとめた。
【0065】
【表7】
【0066】表7から明らかであるように、試料63,
64,66の微粒チタン酸バリウム粉末は、c/a軸比
が1.008〜1.010の範囲外であり、試料66の
微粒チタン酸バリウム粉末は、平均粒径が0.300μ
mを上回った。
【0067】ここで、本発明の範囲内である加水分解法
によって作製した試料1〜58の微粒チタン酸バリウム
粉末と、比較例である水熱合成法によって作製した試料
63〜66の微粒チタン酸バリウム粉末の平均粒径とc
/a軸比の関係を、図7のグラフに示した。
【0068】図7から明らかであるように、▲で示され
た試料65の微粒チタン酸バリウム粉末は、比表面積,
平均粒径およびc/a軸比の何れもが本発明の微粒チタ
ン酸バリウム粉末となる範囲内(図7で示した四角線の
範囲内)であるが、同じく900℃で熱処理した□で示
された本発明の試料と比較すると、平均粒径が同程度で
ある場合、加水分解法によって作製した本発明の微粒チ
タン酸バリウム粉末は、水熱合成法によって作製した従
来の微粒チタン酸バリウム粉末よりもc/a軸比が大き
い傾向があり、c/a軸比が同程度である場合、加水分
解法によって作製した本発明の微粒チタン酸バリウム粉
末は、水熱合成法によって作製した従来の微粒チタン酸
バリウム粉末よりも平均粒径が小さい傾向が見られる。
【0069】(実施例5)加水分解法で作製した本発明
である試料25の微粒チタン酸バリウム粉末と、従来の
水熱合成法で作製した比較例である試料64の微粒チタ
ン酸バリウム粉末とを各々主成分とする、厚み1.5μ
mである生のセラミック層を準備し、所定枚数の生のセ
ラミック層の表面上に一方の端縁が生のセラミック層の
何れかの端面側に露出するように、内部電極となるべき
電極膜を印刷し、これら複数の生のセラミック層を所定
枚数積層し圧着し、1200℃で焼成して、試料25,
64のセラミック積層体を得た。なお、電極膜面積は
1.23mm2、サイズは2mm×1.25mm×1.
2mmとした。
【0070】次いで、試料25,64のセラミック積層
体の両端面に、端子電極形成用の導電性ペーストを浸漬
塗布し、これを乾燥させ焼付けして、内部電極に電気的
かつ機械的に接合された一対の端子電極を形成した。次
に、この一対の端子電極上にNiめっき膜を電解めっき
処理により形成し、さらにNiめっき膜上にSnめっき
膜を電解めっき処理により形成して、試料25,64の
積層セラミックコンデンサを得た。
【0071】そこで、試料25,64の積層セラミック
コンデンサの比誘電率,誘電損失,静電容量,静電容量
変化率,平均故障発生時間を測定し、n=75個の平均
値を求めて、これらを表7にまとめた。なお、誘電率,
誘電損失,静電容量変化率,静電容量,平均故障発生時
間の測定条件は、上述した実施例3と同じとした。
【0072】
【表8】
【0073】表8から明らかであるように、本発明の範
囲内の微粒チタン酸バリウム粉末を用いた試料25の積
層セラミックコンデンサは、誘電損失が1.15%で小
さく優れ、−55℃,−25℃,85℃の静電容量変化
率が−7.2〜1.3%で絶対値が小さく優れ、また平
均故障発生時間も428時間で長く優れた。また125
℃における静電容量変化率も−14.5%で比較的低く
優れた。これに対して、比較例である試料64の積層セ
ラミックコンデンサは、誘電損失が4.41%で大き
く、−55℃,−25℃,85℃の静電容量変化率が−
17.9〜−7.2%で絶対値が大きく、平均故障発生
時間が81時間で短く、何れも劣る結果となった。ま
た、125℃における静電容量変化率は、−37.9%
で極めて劣る結果となった。なお、本発明の実施例であ
る試料25の比誘電率ならびに静電容量は、比較例であ
る試料64のそれを下回る結果となったが、これは主に
微粒チタン酸バリウムの平均粒径ならびにc/a軸比に
起因するものであり、また試料25の比誘電率ならびに
静電容量であれば、実用上問題はない。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の微粒チタン酸バリ
ウム粉末の製造方法は、0.20〜1.20モル/lの
水酸化バリウム水溶液と、0.088〜1.235モル
/lのチタンアルコキシドのアルコール溶液と、を準備
する工程と、水酸化バリウム溶液と、チタンアルコキシ
ドのアルコール溶液とを、Ba/Tiモル比が1.00
〜1.20となるよう調合して、他のアルカリ元素を混
入させることなく混合溶液を得る工程と、混合溶液を6
0〜100℃で反応させる工程と、を備えることを特徴
とすることで、誘電体素子の絶縁不良を起こしにくい高
信頼性の微粒チタン酸バリウム粉末が得られ、小型高集
積化ならびに大容量化を達成し得る積層セラミック電子
部品が得られる効果がある。
【0075】また、上述の混合溶液を反応させる工程の
後に、850〜1000℃で熱処理してセラミック粉末
を回収することを特徴とすることで、異常粒成長を伴わ
ず適度に粒成長した、小型高集積化ならびに大容量化を
達成し得る積層セラミック電子部品の製造により好適な
微粒チタン酸バリウム粉末が得られる。
【0076】また、本発明のカルシウム変性微粒チタン
酸バリウム粉末の製造方法は、0.20〜1.20モル
/lの水酸化バリウム水溶液と、0.088〜1.23
5モル/lのチタンアルコキシドのアルコール溶液と、
カルシウム塩のアルコール溶液と、を準備する工程と、
Ba/Tiモル比が0.980〜1.020、Ca/T
iモル比が0.160以下となるよう調合して、他のア
ルカリ元素を混入させることなく混合溶液を得る工程
と、混合溶液を60〜100℃で反応させる工程と、を
備えることを特徴とすることで、誘電体素子の絶縁不良
を起こしにくい高信頼性のカルシウム変性微粒チタン酸
バリウム粉末が得られ、小型高集積化ならびに大容量化
を達成し得る積層セラミック電子部品が得られる効果が
ある。
【0077】また、上述の混合溶液を反応させる工程の
後に、950〜1100℃で熱処理してセラミック粉末
を回収することを特徴とすることで、異常粒成長を伴わ
ず適度に粒成長した、小型高集積化ならびに大容量化を
達成し得る積層セラミック電子部品の製造により好適な
カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末が得られる。
【0078】また、本発明の製造方法によって得られる
微粒チタン酸バリウム粉末ならびにカルシウム変性微粒
チタン酸バリウム粉末は、反応系内にNa,K等のアル
カリ元素を液中に添加せずに湿式合成することができる
ため、不純物がなく高純度であって正方晶性が大きいと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の微粒チタン酸
バリウム粉末の製造方法における合成装置の説明図であ
る。
【図2】本発明の実施例1における試料Cの微粒チタン
酸バリウム粉末の顕微鏡写真である。
【図3】本発明の実施例1における試料3の微粒チタン
酸バリウム粉末の顕微鏡写真である。
【図4】本発明の実施例1における試料25の微粒チタ
ン酸バリウム粉末の顕微鏡写真である。
【図5】本発明の実施例2における試料52のカルシウ
ム変性微粒チタン酸バリウム粉末の顕微鏡写真である。
【図6】本発明の実施例2における試料58のカルシウ
ム変性微粒チタン酸バリウム粉末の顕微鏡写真である。
【図7】本発明の実施例である試料1〜58と、水熱合
成法による比較例である試料63〜66の微粒チタン酸
バリウム粉末の、平均粒径とc/a軸比の関係を示した
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本河 高博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 田中 謙次 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 小嶋 勝 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 4G047 CA07 CB06 CC02 CD03 5E001 AB03 AE00 AE02 AE03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.20〜1.20モル/lの水酸化バ
    リウム水溶液と、0.088〜1.235モル/lのチ
    タンアルコキシドのアルコール溶液と、を準備する工程
    と、 前記水酸化バリウム溶液と、前記チタンアルコキシドの
    アルコール溶液とを、Ba/Tiモル比が1.00〜
    1.20となるよう調合して、他のアルカリ元素を混入
    させることなく混合溶液を得る工程と、 前記混合溶液を60〜100℃で反応させる工程と、を
    備えることを特徴とする、微粒チタン酸バリウム粉末の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記混合溶液を反応させる工程の後に、
    850〜1000℃で熱処理してセラミック粉末を回収
    する工程を備えることを特徴とする、請求項1に記載の
    微粒チタン酸バリウム粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 0.20〜1.20モル/lの水酸化バ
    リウム水溶液と、0.088〜1.235モル/lのチ
    タンアルコキシドのアルコール溶液と、カルシウム塩の
    アルコール溶液と、を準備する工程と、 Ba/Tiモル比が0.980〜1.020、Ca/T
    iモル比が0.160以下となるよう調合して、他のア
    ルカリ元素を混入させることなく混合溶液を得る工程
    と、 前記混合溶液を60〜100℃で反応させる工程と、を
    備えることを特徴とする、カルシウム変性微粒チタン酸
    バリウム粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混合溶液を反応させる工程の後に、
    950〜1100℃で熱処理する工程を備えることを特
    徴とする、請求項3に記載のカルシウム変性微粒チタン
    酸バリウム粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の製造方法によって得ら
    れる微粒チタン酸バリウム粉末であって、平均粒径が
    0.019〜0.056μm、比表面積が17.99〜
    52.64m2/g、合成後のBa/Tiモル比が0.
    9979〜1.0060であることを特徴とする、微粒
    チタン酸バリウム粉末。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の製造方法によって得ら
    れる微粒チタン酸バリウム粉末であって、平均粒径が
    0.105〜0.300μm、X線回折によるc/a軸
    比が1.008〜1.010であることを特徴とする、
    微粒チタン酸バリウム粉末。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の製造方法によって得ら
    れるカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末であっ
    て、平均粒径が0.019〜0.025μm、比表面積
    が40.36〜54.05m2/g、合成後の(Ba+
    Ca)/Tiモル比が0.994〜1.004であるこ
    とを特徴とする、カルシウム変性微粒チタン酸バリウム
    粉末。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の製造方法によって得ら
    れるカルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉末であっ
    て、平均粒径が0.145〜0.250μm、X線回折
    によるc/a軸比が1.008〜1.010であること
    を特徴とする、カルシウム変性微粒チタン酸バリウム粉
    末。
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