JP2002046354A - 含金属アザオキソノール系色素化合物及びこれを含有する光情報記録媒体 - Google Patents

含金属アザオキソノール系色素化合物及びこれを含有する光情報記録媒体

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JP2002046354A
JP2002046354A JP2000237314A JP2000237314A JP2002046354A JP 2002046354 A JP2002046354 A JP 2002046354A JP 2000237314 A JP2000237314 A JP 2000237314A JP 2000237314 A JP2000237314 A JP 2000237314A JP 2002046354 A JP2002046354 A JP 2002046354A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐光性及び湿熱耐久性に優れる含金属アザオキ
ソノール系色素化合物を提供する。また、レーザ照射に
より情報の記録及び再生を行うことができる追記型の光
情報記録媒体において、記録再生特性及び耐光性(光に
対する保存安定性)に優れた光情報記録媒体を提供す
る。 【解決手段】光情報記録媒体の記録層が下記一般式
(I)で表される含金属アザオキソノール系色素化合物
を含んで構成されている。 一般式(I):(L)lM1Q1 [式中、Lは下記一般式(I−1)または一般式(I−
2)で表されるアザオキソノール系色素化合物を表し、
M1は金属原子、該金属原子のハロゲン化物、または該
金属原子の酸化物を表し、Q1は陰イオンを表し、lは
1、2、または3を表す。] [式中、L1〜L10は置換基を有していてもよいメチ
ン基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し、
X2、X4は=O、または=NRを表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含金属アザオキソ
ノール系色素化合物及びこれを含有する光情報記録媒体
に関し、特に、高エネルギー密度のレーザ光を用いて情
報の書き込みが可能な光情報記録媒体と、この光情報記
録媒体の記録層色素に好適に使用することができる色素
化合物とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザ光により一回限りの情
報の記録が可能な追記型光情報記録媒体(光ディスク)
はCD−Rと称され、広く知られている。これらCD−
Rは、射出成形等により基板上にピットを形成して情報
を記録していた従来のCDに比べて、少量のCDを手頃
な価格でしかも迅速に作製することができるという利点
を有しており、最近のパーソナルコンピュータの普及に
伴ってその需要も増大している。
【0003】このCD−R型の光情報記録媒体の代表的
な構造は、透明な円盤状基板上に有機色素からなる記録
層(色素記録層)、金や銀などの金属からなる光反射
層、更に樹脂製の保護層をこの順に積層したものであ
る。そしてこの光ディスクへの情報の記録は、近赤外域
のレーザ光(通常は780nm付近の波長のレーザ光)
を光ディスクに照射することにより行われ、色素記録層
の照射部分がその光を吸収して局所的に発熱変形(例え
ば、ピットなどの生成)することにより情報が記録され
る。一方、情報の再生は、通常、記録用のレーザ光と同
じ波長のレーザ光を光ディスクに照射して、色素記録層
が発熱変形した部位(記録部分)と変形していない部位
(未記録部分)との反射率の違いを検出することにより
行われている。
【0004】近年では、CD−Rより高密度の記録が可
能な媒体として、追記型デジタル・ビデオ・ディスク
(DVD−R)と称される光ディスクが提案され実用化
されている。記録密度を高めるには、照射されるレーザ
の光径を小さく絞ることが有効であり、また波長が短い
レーザ光ほど小さく絞ることができるため、高密度化に
有利であることが理論的に知られている。DVD−Rで
はこの原理に基づいて、可視域のレーザ光(通常は63
0〜680nmの範囲の波長のレーザ光)という、従来
から用いられているCD−Rの記録波長(780nm)
より短い波長の光で記録を行うことにより、より高密度
での記録を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の高密度化を色素
記録層を備えた光情報記録媒体で実現するためには、短
波長の光に対して優れた記録特性を有する色素化合物の
開発が鍵となる。本出願人は、特開昭63−20999
5号公報において、オキソノール色素を含む色素記録層
を基板上に設けたCD−R型の光情報記録媒体を提案し
ている。特開昭63−209995号公報には、分子内
に塩の形でアンモニウムが導入されたオキソノール色素
が記載されている。このタイプのオキソノール色素の中
には青色〜紫色の短波長の光に対して優れた記録特性を
有するものがあり、高密度記録媒体用の記録層色素とし
て有望である。また、特開昭63−209995号公報
によれば、オキソノール色素を含む色素記録層設けた光
情報記録媒体は長期間に渡り記録再生特性を維持し得る
ものとされている。
【0006】しかしながら、近年のCD−R及びDVD
−Rの用途拡大に伴い、例えば温湿度変化の激しい環境
下で使用されるなど光デイスクの使用環境が従来に比べ
て厳しくなっている。このため、特開昭63−2099
95号公報に記載のオキソノール系色素化合物より更に
耐光性及び湿熱耐久性に優れた色素化合物が必要とされ
ていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、本発明の目的は、耐光性及び湿熱耐久性に優れ、光
情報記録媒体の記録層色素に好適に使用することができ
る含金属アザオキソノール系色素化合物を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、レーザ照射により
情報の記録及び再生を行うことができる追記型の光情報
記録媒体において、本発明の含金属アザオキソノール系
色素化合物を含む色素記録層を備えることにより、記録
再生特性及び耐光性(光に対する保存安定性)に優れた
光情報記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の手段に
より達成された。 (1)基板上にレーザ照射により情報の記録が可能な記
録層を設けた光情報記録媒体であって、該記録層が含金
属アザオキソノール系色素化合物を含むことを特徴とす
る光情報記録媒体。
【0009】(2)前記含金属アザオキソノール系色素
化合物が、下記一般式(I)で表されることを特徴とす
る(1)の光情報記録媒体 一般式(I) (L)lM1Q1 [式中、Lは下記一般式(I−1)または一般式(I−
2)で表されるアザオキソノール系色素化合物を表し、
M1はVIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、V
a族、VIa族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロ
ゲン化物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1は陰
イオンを表し、lは1、2、または3を表し、lが2ま
たは3のときは、Lは互いに同じであっても異なってい
てもよい。]
【0010】
【化5】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
NRを表す(但し、Rは置換基を表す)。]
【0011】(3)前記含金属アザオキソノール系色素
化合物が、下記一般式(I−3)または一般式(I−
4)で表されることを特徴とする(1)または(2)の
光情報記録媒体。
【0012】
【化6】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
NRを表し(但し、Rは置換基を表す)、M1、M2は
VIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、Va族、V
Ia族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロゲン化
物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1、Q2は陰
イオンを表し、l、mは1、2、または3を表す。lま
たはmが2または3のときは、上記式中の配位子は互い
に同じであっても異なっていてもよい。]
【0013】(4)前記基板がその表面にトラックピッ
チ0.6〜0.9μmのプレグルーブを有する厚さ0.
6±0.1mmの透明な円盤状基板であり、該プレグル
ーブが形成された側の表面に記録層が設けられている
(1)〜(3)のいずれかの光情報記録媒体。
【0014】(5)前記記録層上に更に金属からなる光
反射層が設けられている(1)〜(4)のいずれかの光
情報記録媒体。 (6)前記記録層上方に保護層が設けられている(1)
〜(5)のいずれかの光情報記録媒体。
【0015】(7)下記一般式(II)または一般式(II
I)で表される含金属アザオキソノール系色素化合物。
【0016】
【化7】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10は水素原子または置換基を表し、M
3、M4はそれぞれVIII族、Ib族、IIb族、IIIb
族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、該
金属原子のハロゲン化物、または該金属原子の酸化物を
表し、Q3、Q4は陰イオンを表し、l1、m1は1、
2、または3を表す。l1またはm1が2または3のと
きは、上記式中の配位子は互いに同じであっても異なっ
ていてもよい。]
【0017】(8)下記一般式(IV)または一般式
(V)で表される含金属アザオキソノール系色素化合
物。
【0018】
【化8】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
16、R17、R18は水素原子または置換基を表す。
D1、D2は置換基を表し、p、qは0〜4の整数を表
す。M5、M6はそれぞれVIII族、Ib族、IIb族、II
Ib族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、
該金属原子のハロゲン化物、または該金属原子の酸化物
を表し、Q5、Q6は陰イオンを表し、l2、l3は
1、2、または3を表す。l2またはl3が2または3
のときは、上記式中の配位子は互いに同じであっても異
なっていてもよい。]
【0019】本発明の含金属アザオキソノール系色素化
合物は、耐光性及び湿熱耐久性に優れているので、この
含金属アザオキソノール系色素化合物を含む色素記録層
を備えることにより、記録再生特性及び耐光性(光に対
する保存安定性)に優れた光情報記録媒体を得ることが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の含金属アザオキソ
ノール系色素化合物及びこれを含有する光情報記録媒体
について詳細に説明する。まず、本発明の含金属アザオ
キソノール系色素化合物について説明する。本発明の含
金属アザオキソノール系色素化合物は、アザオキソノー
ル系色素化合物を配位子とする金属錯体色素であり、下
記一般式(I)で表される。 一般式(I) (L)lM1Q1 [式中、Lは下記一般式(I−1)または一般式(I−
2)で表されるアザオキソノール系色素化合物を表し、
M1はVIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、V
a族、VIa族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロ
ゲン化物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1は陰
イオンを表し、lは1、2、または3を表し、lが2ま
たは3のときは、Lは互いに同じであっても異なってい
てもよい。]
【0021】
【化9】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
NRを表す(但し、Rは置換基を表す)。]
【0022】上記一般式(I−1)または一般式(I−
2)において、L1、L2、L3、L4、L5、L6、
L7、L8、L9、L10は置換基を有していてもよい
メチン基を表し、L1、L2、L3、L4、L5、L
6、L7、L8、L9、L10で表されるメチン基の置
換基としては、以下に記載のものを挙げることができ
る。
【0023】炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜
8)の置換もしくは無置換の直鎖状、分岐鎖状または環
状のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
t−ブチル、シクロヘキシル、メトキシエチル、エトキ
シカルボニルエチル、シアノエチル、ジエチルアミノエ
チル、ヒドロキシエチル、クロロエチル、アセトキシエ
チル、トリフルオロメチル等);炭素数2〜18(好ま
しくは炭素数2〜8)のアルケニル基(例、ビニル
等);炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)のア
ルキニル基(例、エチニル等);炭素数6〜18(好ま
しくは炭素数6〜10)の置換もしくは無置換のアリー
ル基(例、フェニル、4−メチルフェノル、4−メトキ
シフェニル、4−カルボキシフェニル、3,5−ジカル
ボキシフェニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素
数7〜12)の置換もしくは無置換のアラルキル基
(例、ベンジル、カルボキシベンジル等);
【0024】炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜
8)の置換もしくは無置換のアシル基(例、アセチル、
プロピオニル、ブタノイル、クロロアセチル等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは
無置換のアルキルまたはアリールスルホニル基(例、メ
タンスルホニル、p−トルエンスルホニル等);炭素数
1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルスルフ
ィニル基(例、メタンスルフィニル、エタンスルフィニ
ル、オクタンスルフィニル等);炭素数2〜18(好ま
しくは炭素数2〜8)のアルコキシカルボニル基(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素数7〜
12)のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシ
カルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、4−メ
トキシフェニルカルボニル等);炭素数1〜18(好ま
しくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のアルコキ
シ基(例、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、メトキ
シエトキシ等);炭素数6〜18(好ましくは炭素数6
〜10)の置換もしくは無置換のアリールオキシ基
(例、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ等);炭素数6〜10
(好ましくは炭素数1〜8)のアリールチオ基(例、フ
ェニルチオ等);
【0025】炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜
8)の置換もしくは無置換のアシルオキシ基(例、アセ
トキシ、エチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカル
ボニルキシ、ベンゾイルオキシ、クロロアセチルオキシ
等);炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置
換もしくは無置換のスルホニルオキシ基(例、メタンス
ルホニルオキシ等);炭素数2〜18(好ましくは炭素
数2〜8)の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ
基(例、メチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモ
イルオキシ等);無置換のアミノ基、もしくは炭素数1
〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換アミノ基
(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、アニリノ、メトキシフェニルアミノ、クロロフェニ
ルアミノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミ
ノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボ
ニルアミノ、フェニルカルバモイルアミノ、エチルチオ
カルバモイルアミノ、メチルスルファモイルアミノ、フ
ェニルスルファモイルアミノ、エチルカルボニルアミ
ノ、エチルチオカルボニルアミノ、シクロヘキシルカル
ボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、クロロアセチルアミ
ノ、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミ
ノ等);
【0026】炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜
8)のアミド基(例、アセトアミド、アセチルメチルア
ミド、アセチルオクチルアミド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のウ
レイド基(例、無置換のウレイド、メチルウレイド、エ
チルウレイド、ジメチルウレイド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のカ
ルバモイル基(例、無置換のカルバモイル、メチルカル
バモイル、エチルカルバモイル、n−ブチルカルバモイ
ル、t−ブチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
モルホリノカルバモイル、ピロリジノカルバモイル
等);無置換のスルファモイル基もしくは炭素数1〜1
8(好ましくは炭素数1〜8)の置換スルファモイル基
(例、メチルスルファモイル、フェニルスルファモイル
等);ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素等);水
酸基;メルカプト基;ニトロ基;シアノ基;カルボキシ
ル基;スルホ基;ホスホノ基(例、ジエトキシホスホノ
等);ヘテロ環基(例、オキサゾール環、ベンゾオキサ
ゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イミダ
ゾール環、ベンゾイミダゾール環、インドレニン環、ピ
リジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン
環、スルホラン環、フラン環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、ピロール環、クロマン環、及びクマリン環など)
である。
【0027】上記一般式(I−1)または一般式(I−
2)において、X1、X3は−O、または−NRを表し
(但し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、また
は=NRを表す(但し、Rは置換基を表す)。Rで表さ
れる置換基は、前述したL1、L2、L3、L4、L
5、L6、L7、L8、L9、L10で表されるメチン
基の置換基として例示したものが挙げられる。Rがアリ
ール基(例、フェニル)、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基(例、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル)、アルキルスルホニル基(例、メタンスルホニ
ル)、またはアリールスルホニル基(例、ベンゼンスル
ホニル)であることが好ましい。本発明においては、X
1、X3が−Oであり、かつX2、X4が=Oである場
合が特に好ましい。
【0028】M1はVIII族、IIb族、IIb族、IIIb族、IV
a族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、該金属原子の
ハロゲン化物、または該金属原子の酸化物を表し、好ま
しくは、Ni、Zn、Cu(I)、Cu(II)、Co、
Fe(II)、Fe(III)、Pd、Al、Ti、Pt(I
I)、Pt(IV)、V、Cr、Mn、In(III)、Ru
(III)、Sn(II)が挙げられ、その酸化物及びハロ
ゲン化物としてはVO、AlClが挙げられる。
【0029】Q1は陰イオンを表し、無機陰イオンある
いは有機陰イオンのいずれであってもよく、ハロゲン陰
イオン(例えばフッ素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオ
ン)、置換アリールスルホン酸イオン(例えばp−トル
エンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸
イオン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば1,3
−ベンゼンスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジス
ルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオ
ン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオ
ン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオ
ン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、
酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンが挙
げられる。さらに、イオン性ポリマーまたは他のアニオ
ン性色素を用いてもよい。Q1は、カウンターアニオン
として機能するが、M1に配位していてもいなくても構
わない。また、M1にはL、Q1以外に水などの溶媒が
配位していても構わない。
【0030】lは1、2、または3を表し、lが2また
は3のとき、Lは互いに同じであってもよく、また異な
っていてもよい。即ち、同一のアザオキソノール系色素
化合物が複数配位していてもよく、異なるアザオキソノ
ール系色素化合物が複数配位していてもよい。
【0031】本発明の含金属アザオキソノール系色素化
合物の好適な態様としては、下記一般式(I−3)また
は一般式(I−4)で示すものが挙げられる。
【0032】
【化10】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
NRを表す(但し、Rは置換基を表す)。M1、M2は
VIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、Va族、V
Ia族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロゲン化
物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1、Q2は陰
イオンを表し、l、mは1、2、または3を表す。lま
たはmが2または3のときは、上記式中の配位子は互い
に同じであっても異なっていてもよい。]
【0033】上記一般式(I−3)または一般式(I−
4)において、L1、L2、L3、L4、L5、L6、
L7、L8、L9、L10、X1、X2、X3、X4
は、各々前述した一般式(I−1)及び/または一般式
(I−2)におけるL1、L2、L3、L4、L5、L
6、L7、L8、L9、L10、X1、X2、X3、X
4に同義であり、その好ましい範囲も同一である。M
1、M2は一般式(I)におけるM1に同義であり、そ
の好ましい範囲も同一である。Q1、Q2は一般式
(I)におけるQ1に同義でありその好ましい範囲も同
一である。l、mは一般式(I)におけるlに同義であ
りその好ましい範囲も同一である。
【0034】本発明の含金属アザオキソノール系色素化
合物のより好適な態様としては、下記一般式(II)また
は一般式(III)で示すものが挙げられる。
【0035】
【化11】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10は水素原子または置換基を表し、R
1とR2、R5とR6、R7とR8、及びR9とR10
は、それぞれ連結して環を形成していてもよい。M3、
M4はVIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、V
a族、VIa族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロ
ゲン化物、または該金属原子の酸化物を表し、Q3、Q
4は陰イオンを表し、l1、m1は1、2、または3を
表す。l1またはm1が2または3のときは、上記式中
の配位子は互いに同じであっても異なっていてもよ
い。]
【0036】上記一般式(II)または一般式(III)に
おいて、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
R8、R9、R10は水素原子または置換基を表す。R
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R
9、R10で表される置換基は、前述したL1、L2、
L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10で
表されるメチン基の置換基として例示したものが挙げら
れ、その好ましい範囲も同一である。R1、R3、R
4、R6、R7、R10で表される置換基は、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基、置換アミノ
基であることが好ましい。R2、R5、R8、R9で表
される置換基は、ハメットの置換基定数(σp)値が
0.2以上のものであることが好ましい。ハメットの置
換基定数は、例えば、Chem.Rev.91,165
(1991)に記載されている。特に好ましい置換基
は、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルフォニル基、アリールスルフォニル
基である。
【0037】また、R1とR2、R5とR6、R7とR
8、及びR9とR10は、それぞれ連結して炭素環また
は複素環などの環を形成していてもよい。
【0038】形成される炭素環としては例えば、以下の
ものが挙げられる。なお、例示中、Ra及びRbは各々
独立に、水素原子または置換基を表す。
【0039】
【化12】
【0040】形成される複素環としては例えば、以下の
ものが挙げられる。なお、例示中、Ra、Rb、及びR
cは各々独立に、水素原子または置換基を表す。
【0041】
【化13】
【0042】
【化14】
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】
【化17】
【0046】
【化18】
【0047】
【化19】
【0048】Ra、Rb、及びRcで表される置換基
は、それぞれ前記L1、L2、L3、L4、L5、L
6、L7、L8、L9、L10で表されるメチン基の置
換基と同義である。またRa、Rb、及びRcはそれぞ
れ互いに連結して炭素環または複素環を形成してもよ
い。炭素環としては、例えば、シクロヘキシル環、シク
ロペンチル環、シクロヘキセン環、及びベンゼン環など
の飽和または不飽和の4〜7員環の炭素環を挙げること
ができる。また複素環としては、例えば、ピペリジン
環、ピペラジン環、モルホリン環、テトラヒドロフラン
環、フラン環、チオフェン環、ピリジン環、及びピラジ
ン環などの飽和または不飽和の4〜7員環の複素環を挙
げることができる。これらの炭素環または複素環は更に
置換されていてもよい。更に置換し得る基としては、前
記L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、
L9、L10で表されるメチン基の置換基として例示し
たものが挙げられる。
【0049】M3、M4、Q3、Q4、l1、及びm1
は、それぞれ前記一般式(I−3)または一般式(I−
4)におけるM1、M2、Q1、Q2、l、及びmとそ
れぞれ同義であり、その好ましい範囲も同一である。
【0050】本発明の含金属アザオキソノール系色素化
合物の特に好適な態様としては、下記一般式(IV)また
は一般式(V)で示すものが挙げられる。
【0051】
【化20】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
16、R17、R18は水素原子または置換基を表す。
D1、D2は置換基を表し、p、qは0〜4の整数を表
す。M5、M6はそれぞれVIII族、Ib族、IIb族、II
Ib族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、
該金属原子のハロゲン化物、または該金属原子の酸化物
を表し、Q5、Q6は陰イオンを表し、l2、l3は
1、2、または3を表す。l2またはl3が2または3
のときは、上記式中の配位子は互いに同じであっても異
なっていてもよい。]
【0052】一般式(IV)及び/または一般式(V)に
おいて、R11、R12、R13、R14、R15、R
16、R17、R18、は前記一般式(II)または一般
式(III)におけるR1、R2、R3、R4、R5、R
6、R7、R8、R9、R10と同義であり、その好ま
しい範囲も同一である。D1、D2は置換基を表す。D
1、D2で表される置換基は、前記L1、L2、L3、
L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10で表され
るメチン基の置換基としてあげたものと同義であり、そ
の好ましい範囲も同一である。
【0053】M5、M6、Q5、Q6、l2、及びl3
はそれぞれ前記一般式(II)及び/または一般式(II
I)におけるM3、M4、Q3、Q4、l1、及びm1に
同義であり、その好ましい範囲も同一である。M5、M
6は、Ni2+、Cu2+、Zn2+、Fe(II)2+であることが特に
好ましい。Q5、Q6は、ハロゲン陰イオン(例えばフ
ッ素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリー
ルスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イ
オン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリー
ルジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンスルホ
ン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオン、
2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、過塩素酸イ
オン、テトラフルオロホウ酸イオン、または特開平12
−94834号公報記載のオキソノール系色素であるこ
とが特に好ましい。l2、l3は1または2であること
が特に好ましい。p、qは0〜4の整数を表し、好まし
くは0である。
【0054】以下に本発明の含金属アザオキソノール系
色素化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0055】
【化21】
【0056】
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】
【化24】
【0059】
【化25】
【0060】
【化26】
【0061】
【化27】
【0062】本発明の含金属アザオキソノール系色素化
合物は、下記化合物(VI)及び/または(VII)(アザオ
キソノール系色素化合物)を合成中間体として合成され
る。また、この合成中間体は、対応する活性メチレン化
合物(例、ピラゾロン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸、イソオキサゾロン、メルドラム酸、シアノ酢酸
エステル)と、ピロリジン‐2,5−ジオン‐ジイミンや
ジイミノイソインドリンとの縮合反応によって合成する
ことができる。なお、この種の合成方法についての詳細
は、J. Chem. Soc., 235−243(19
56)に記載されている。
【0063】
【化28】 [式中、L11、L12、L13、L14、L15、L
16、L17、L18、L19、L20は前記一般式
(I−1)及び/または一般式(I−2)におけるL
1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L
9、L10と同義である。X5は前記一般式(I−1)
及び/または(I−2)におけるX2、X4と同義であ
る。]
【0064】次に、本発明の含金属アザオキソノール系
色素化合物の合成例を示す。まず、含金属アザオキソノ
ール系色素化合物の合成中間体である下記色素化合物
(A、B、及びC)を合成し、次にこの色素を用いて含
金属アザオキソノール系色素化合物を合成する。
【0065】
【化29】
【0066】[色素化合物(A)の合成]1,3−ジメチ
ルバルビツール酸(6.2g, 0.040モル)及び
1,3−ジイミノイソインドリン(2.9g, 0.0
20モル)をメタノール(150mL)に懸濁させた
後、3時間加熱還流した。室温まで冷却した後、黄色沈
殿物を濾取し、メタノール(200mL)で洗浄するこ
とによって、1.9gの色素化合物(A)を得た。これ
は理論収量の22%に相当する。得られた色素化合物
(A)のNMRデータは以下の通りである。1H−NM
R(CDCl3):9.35(d,2H),7.7
(d,2H),3.5(s,6H),3.4(s,6
H)
【0067】[色素化合物(B)の合成]下記ピラゾロン
化合物(A)(2.8g, 0.010モル)及び1,
3−ジイミノイソインドリン(0.73g, 5.0ミ
リモル)をメタノール(40mL)に懸濁させた後、6
時間加熱還流した。室温まで冷却した後、濃紫色沈殿物
を濾取し、メタノール(200mL)で加熱洗浄するこ
とによって、0.62gの色素化合物(B)を得た。こ
れは理論収量の19%に相当する。得られた色素化合物
(B)のNMRデータは以下の通りである。1H−NM
R(CDCl3):13.4(s,1H),10.1
(d,1H),8.5(d,1H),7.85(m,2
H),7.55(d,4H),2.85(s,3H),
2.75(s,3H)
【0068】
【化30】
【0069】[色素化合物(C)の合成]下記イソオキサ
ゾロン化合物(A)(1.9g, 0.010モル)及
び1,3−ジイミノイソインドリン(0.73g,
5.0ミリモル)をメタノール(40mL)に懸濁させ
た後、4時間加熱還流した。室温まで冷却した後、橙色
沈殿物を濾取し、メタノール(200mL)で加熱洗浄
することによって、1.85gの色素化合物(C)を得
た。これは理論収量の75%に相当する。得られた色素
化合物(C)のNMRデータは以下の通りである。1
−NMR(CDCl3):7.5(d,4H),7.1
(d,2H),6.95(d,4H),6.5(d,2
H),3.9(s,6H)
【0070】
【化31】
【0071】[含金属アザオキソノール色素化合物
(1)の合成]前記色素化合物(A)(0.42g,
1.0ミリモル)及びトリエチルアミン(0.14m
L, 1.0ミリモル)をメタノール(60mL)及び
塩化メチレン(60mL)の混合溶媒に懸濁させた後、
過塩素酸銅(II)六水和物(0.44g,1.2ミリモ
ル)を添加し3時間加熱還流した。室温まで冷却した
後、溶媒留去し、メタノールで再結晶することによっ
て、含金属オキソノール色素化合物(1)の赤色板状結
晶0.14gを得た。これは理論収量の24%に相当す
る。同定データを以下に示す。mp:306℃(分
解)、MS(m/e):485(M+)、λmax:5
27.5nm(メタノール中)
【0072】[含金属アザオキソノール色素化合物
(9)の合成]前記色素化合物(B)(0.33g,
0.5ミリモル)及び過塩素酸銅(II)六水和物(0.
22g,0.6ミリモル)をメタノール(20mL)及
び塩化メチレン(20mL)の混合溶媒に懸濁させた
後、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、溶媒留
去し、水で洗浄を繰り返すことによって、含金属オキソ
ノール色素化合物(9)の濃赤色粉末0.38gを得
た。これは理論収量の92%に相当する。同定データを
以下に示す。mp:230℃(分解)、MS(m/
e):728(M+)、λmax:548nm(メタノ
ール中)
【0073】[含金属アザオキソノール色素化合物(1
0)の合成]前記色素化合物(B)(0.66g, 1.
0ミリモル)及び塩化銅(II)無水(1.6g,12ミ
リモル)をメタノール(20mL)に懸濁させた後、1
2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、溶媒留去
し、水で洗浄を繰り返すことによって、含金属オキソノ
ール色素化合物(10)の紫色粉末0.60gを得た。
これは理論収量の79%に相当する。同定データを以下
に示す。MS(m/e):1392(M+)、λma
x:548nm(メタノール中)
【0074】[含金属アザオキソノール色素化合物(1
9)の合成]前記色素化合物(C)(0.49g, 1.
0ミリモル)及びトリエチルアミン(0.14mL,
1.0ミリモル)をメタノール(20mL)及び塩化メ
チレン(20mL)の混合溶媒に懸濁させた後、過塩素
酸銅(II)六水和物(0.44g,1.2ミリモル)を
添加し2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、溶媒
留去し、水で洗浄を繰り返すことによって、含金属オキ
ソノール色素化合物(19)の赤色粉末0.38gを得
た。これは理論収量の58%に相当する。同定データを
以下に示す。mp:305℃(分解)、MS(m/
e):555(M+),511(M+−CO2),467
(M+−2CO2)、λmax:519nm(メタノール
中)
【0075】次に、本発明の光情報記録媒体について説
明する。本発明の光情報記録媒体は、前述した含金属ア
ザオキソノール系色素化合物を含有する記録層を基板上
に有するものである。
【0076】記録層は、更に記録層の耐光性を向上させ
るために、種々の褪色防止剤を含有することが好まし
い。褪色防止剤としては、有機酸化剤や一重項酸素クエ
ンチャーを挙げることができる。褪色防止剤として用い
られる有機酸化剤としては、特開平10−151861
号に記載されている化合物が好ましく、中でも下記一般
式(B1)または(B2)で表される化合物が好まし
い。
【0077】
【化32】
【0078】一般式(B1)および(B2)において、
11およびR12はそれぞれ独立に炭化水素基を表すが、
11およびR12として好ましいものは炭素数1〜18の
アルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2
〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基で
あり、これらの炭化水素基は置換基を有していてもよ
く、これら置換基の例としては一般式(I−1)または
一般式(I−2)においてL1、L2、L3、L4、L
5、L6、L7、L8、L9、L10で表されるメチン
基の置換基として挙げたものと同様である。一般式(B
1)で表される化合物の好ましい具体例を次に示す。
【0079】
【化33】
【0080】本発明に係わる一般式(B1)及び(B
2)で表される化合物は、単独で用いてもよく、また二
種以上を併用してもよい。なお、本発明に係る一般式
(B1)及び(B2)で表される化合物は、特開平10
−151861号記載の方法によって容易に合成するこ
とができる。
【0081】一重項酸素クエンチャーとしては、既に公
知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用すること
ができる。その具体例としては、特開昭58−1756
93号、同59−81194号、同60−18387
号、同60−19586号、同60−19587号、同
60−35054号、同60−36190号、同60−
36191号、同60−44554号、同60−445
55号、同60−44389号、同60−44390
号、同60−54892号、同60−47069号、同
63−209995号、特開平4−25492号、特公
平1−38680号、及び同6−26028号等の各公
報、ドイツ特許350399号明細書、そして日本化学
学会誌1992年10月号第1141頁などに記載のも
のを挙げることができる。好ましい一重項酸素クエンチ
ャーの例としては、下記の一般式(C)で表される化合
物を挙げることができる。
【0082】
【化34】 [但し、R21は置換基を有していてもよいアルキル基を
表わし、そしてQ-はアニオンを表わす。]
【0083】一般式(C)において、R21は置換されてい
てもよい炭素数1〜8のアルキル基が一般的であり、無
置換の炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。アルキル
基の置換基としては、ハロゲン原子(例、F,Cl)、
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、アルキルチ
オ基(例、メチルチオ、エチルチオ)、アシル基(例、
アセチル、プロピオニル)、アシルオキシ基(例、アセ
トキシ、プロピオニルオキシ)、ヒドロキシ基、アルコ
キシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル)、アルケニル基(例、ビニル)、アリール
基(例、フェニル、ナフチル)を挙げることができる。
これらの中で、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アルコキシカルボニル基が好ましい。Q-のア
ニオンの例としては、ClO4 -、AsF6 -、BF4 -、及
びSbF6 -が好ましい。
【0084】一般式(C)で表される化合物の例を表1に
記載する。
【表1】
【0085】本発明の光情報記録媒体をCD−R型の光
情報記録媒体として構成する場合には、トラックピッチ
0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された厚さ
0.6±0.1mmの透明な円盤状基板上に、記録層、
光反射層及び保護層をこの順に有する構成であることが
好ましい。
【0086】本発明の光情報記録媒体は、例えば以下に
述べるような方法により製造することができる。光情報
記録媒体の基板は、従来の光情報記録媒体の基板として
用いられている各種の材料から任意に選択することがで
きる。基板材料としては、例えばガラス;ポリカーボネ
ート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよび
ポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそれ
らを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状
としてまたは剛性のある基板として使うことができる。
上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格など
の点からポリカーボネートが好ましい。
【0087】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善、接着力の向上および記録層の防止の目的
で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としては
例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタ
クリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合
体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルア
ミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスル
ホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等の高分子物質;およびシランカップリン
グ剤などの表面改質剤を挙げることができる。下塗層
は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液
を調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップ
コート、エクストルージョンコートなどの塗布法により
基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
【0088】基板(または下塗層)上には、通常トラッ
キング用溝またはアドレス信号等の情報を表わす凹凸
(プレグルーブ)が形成されている。このプレグルーブ
は、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形あるい
は押出成形する際に直接基板上に形成されることが好ま
しい。プレグルーブ層の層厚は、一般に0.05〜10
0μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μmの範
囲である。
【0089】プレグルーブの深さは30〜200nmの
範囲にあることが好ましく、またその半値幅は、0.2
〜0.9μmの範囲にあることが好ましい。また、プレ
グルーブの深さを150〜200nmの範囲にすること
により反射率をほとんど低下させることなく感度を向上
させることができ、特に好ましい。
【0090】記録層の形成は、前記含金属アザオキソノ
ール系色素化合物、更に所望によりクエンチャー等の褪
色防止剤、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液を調製
し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布して塗膜を形成
したのち乾燥することにより行うことができる。記録層
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、セロソルブアセテ
ートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロ
ルメタン、1、2−ジクロルエタン、クロロホルムなど
の塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミ
ド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフラ
ン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エタ
ノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブ
タノールジアセトンアルコールなどのアルコール;2,
2,3,3−テトラフロロプロパノールなどのフッ素系
溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類など
を挙げることができる。上記溶剤は使用する色素の溶解
性を考慮して単独または二種以上併用して適宜用いるこ
とができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収
剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添
加してもよい。
【0091】結合剤を使用する場合に結合剤の例として
は、たとえばゼラチン、セルロース誘導体、デキストラ
ン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソ
ブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合
体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹
脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等
の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙
げることができる。記録層の材料として結合剤を併用す
る場合に、結合剤の使用量は、一般に色素に対して0.
01倍量〜50倍量(重量比)の範囲にあり、好ましく
は0.1倍量〜5倍量(重量比)の範囲にある。このよ
うにして調製される塗布液の濃度は、一般に0.01〜
10重量%の範囲にあり、好ましくは0.1〜5重量%
の範囲にある。
【0092】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。記録層は単層でも重層でもよい。また、
記録層の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあり、
好ましくは50〜300nmの範囲にある。
【0093】記録層の上には、情報の再生時における反
射率の向上の目的で光反射層が設けられる。光反射層の
材料である光反射性物質はレーザに対する反射率が高い
物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、
Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、
Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、P
t、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、I
n、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの
金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることがで
きる。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、P
t、Cu、Ag、Au、Alおよびステンレス鋼であ
り、更に好ましくはAg、Auであり、特にAgが好ま
しい。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは
二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。
光反射層は、たとえば上記光反射性物質を蒸着、スパッ
タリングまたはイオンプレーティングすることにより記
録層の上に形成することができる。光反射層の層厚は、
一般的には10〜300nmの範囲にあり、50〜20
0nmの範囲が好ましい。
【0094】光反射層の上には、記録層などを物理的お
よび化学的に保護する目的で保護層が設けられる。保護
層に用いられる材料の例としては、SiO、SiO2
MgF2、SnO2、Si34等の無機物質、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げ
ることができる。保護層は、例えばプラスチックの押出
加工で得られたフィルムを接着剤を介して反射層上にラ
ミネートすることにより形成することができる。あるい
は真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により設け
られてもよい。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場
合には、これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し
たのち、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても
形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、そ
のままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した
のちこの塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させる
ことによっても形成することができる。これらの塗布液
中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の
各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の層
厚は一般には0.1〜100μmの範囲にある。以上の
工程により、基板上に、記録層、光反射層そして保護層
が設けられた積層体を製造することができる。
【0095】本発明の光情報記録媒体をより高密度記録
が可能なDVD−R型の光情報記録媒体として構成する
場合には、透明基板に形成されるプレグルーブのトラッ
クピッチが0.6〜0.9μmとCD−R型に比べて狭
くする。本発明に係る色素化合物は、DVD−R型の光
情報記録媒体において特に有利に用いることができる。
また、上述の積層体を2枚用意し、用意した2枚の積層
体を各々の色素記録層が内側となるように接着剤等で貼
り合わせることにより、二つの色素記録層を持つ貼り合
せ構造のDVD−R型の光情報記録媒体とすることがで
きる。また、積層体とこの積層体の基板と略同じ寸法の
円盤状保護基板とを、その色素記録層が内側となるよう
に接着剤等で貼り合わせることにより、片側のみに色素
記録層を持つDVD−R型の光情報記録媒体を製造する
ことができる。なお、貼り合わせ構造とする場合、透明
基板の直径が120±3mmで厚みが0.6±0.1m
mのものが一般に用いられ、貼り合わせ後の光情報記録
媒体の厚みが1.2±0.2mmとなるように調整され
る。
【0096】本発明の光情報記録媒体への記録は、例え
ば、次のように行われる。まず、光情報記録媒体を定線
速度(CDフォーマットの場合は1.2〜14m/秒)
または定角速度にて回転させながら、基板側から半導体
レーザなどの記録用の光を照射する。この光の照射によ
り、記録層と反射層との界面に空洞を形成(空洞の形成
は、記録層または反射層の変形、あるいは両層の変形を
伴って形成される)するか、基板が肉盛り変形する、あ
るいは記録層に変色、会合状態の変化等により屈折率が
変化することにより情報が記録されると考えられる。記
録光としては、CD−Rの場合、一般に750〜850
nmの範囲、より好ましくは770〜790nmの範囲
の発振波長を有する半導体レーザが用いられ、DVD−
Rの場合、一般に600〜700nmの範囲、より好ま
しくは620〜680nmの範囲、特に好ましくは63
0〜670nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザ
が用いられる。上記のように記録された情報の再生は、
光情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転させなが
ら半導体レーザを基板側から照射して、その反射光を検
出することにより行うことができる。
【0097】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。 [実施例1]前記含金属アザオキソノール色素化合物
(1)を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール
に溶解し、記録層形成用塗布液を得た。得られた塗布液
中の色素濃度は3.5重量%であった。この塗布液を表
面にスパイラル状のプレグルーブ(トラックピッチ:
0.8μm、グルーブ幅:0.4μm、グルーブの深
さ:0.15μm)が射出成形により形成されたポリカ
ーボネート基板(直径:120mm、厚さ:0.6m
m)のそのプレグルーブ側の表面にスピンコート法によ
り塗布し、記録層(厚さ(プレグルーブ内):約200
nm)を形成した。
【0098】次に、記録層上に銀をスパッタして厚さ約
100nmの光反射層を形成した。更に、光反射層上に
UV硬化性樹脂(SD318、大日本インキ化学工業
(株)製)を塗布し、紫外線を照射して硬化させ、層厚
7μmの保護層を形成した。別に、ポロカーボネート保
護基板(直径:120mm、厚さ:0.6mm)を用意
した。次いで、上記積層体とポリカーボネート保護基板
とを記録層が内側となる様に接着剤を用いて貼り合わ
せ、厚さ1.2mmの本発明に従うDVD‐R型の光デ
ィスクを製造した。
【0099】[実施例2〜7]前記含金属アザオキソノ
ール色素(1)を表2に示す化合物に変えた(それぞれ
使用量は変更なし)こと以外は実施例1と同様にして、
本発明に従うDVD‐R型の光ディスクを製造した。
【0100】[比較例1〜3]下記比較用オキソノール
色素化合物(C)、(D)及び(E)をそれぞれ2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解し、3
種類の記録層形成用塗布液を得た。得られた塗布液中の
色素濃度は2.0重量%であった。この塗布液を用いて
記録層を形成した以外は実施例1と同様にして、比較用
のDVD‐R型の光ディスクを製造した。
【0101】
【化35】
【0102】[記録媒体の評価] (1)変調度 実施例1〜7および比較例1〜3の試料に、波長655
nmの半導体レーザ光をNA0.6のレンズで集光し、
プレグループをトラッキングしながら定線速度1.4m
/秒で記録レーザパワーを7〜14mWの範囲で種々変
えて、3Tと14TのEFM信号を記録した。レーザパ
ワー0.5mWで再生し、パルステック社製「OMT2
000」を用いて最適記録パワー(感度)における3T
と14Tの変調度及びジッターを測定した。得られた評
価結果を表2に示す。
【0103】(2)耐光性 上記のように記録された試料にXeランプ(17万ルッ
クス)を120時間照射する厳しい条件下での強制試験
を実施し、照射後の変調度及びジッターを上記と同様に
測定した。また照射後の試料の色の有無を目視で観察
し、下記の各水準にランク付けした。得られた評価結果
を表2に示す。 AA:褪色していない。 BB:若干褪色しているが、許容範囲である。 CC:明確に褪色している。 DD:殆ど色が残っていない。
【0104】
【表2】
【0105】表2の結果から、含金属アザオキソノール
系色素化合物を用いた本発明の光情報記録媒体は、強制
試験実施前においては従来から知られているオキソノー
ル色素化合物を用いた比較例1乃至3の光情報記録媒体
と略同等の良好な記録再生特性を示した。また、強制試
験実施後においても、比較例1乃至3の光情報記録媒体
が光劣化(記録層色素の褪色)したのに対し、本発明の
光情報記録媒体は良好な記録再生特性を示し、耐光性に
顕著に優れていることがわかる。
【0106】
【発明の効果】本発明の含金属アザオキソノール系色素
化合物は、耐光性及び湿熱耐久性に優れ、光情報記録媒
体の記録層色素に好適に使用することができる、という
効果を奏する。本発明の光情報記録媒体は、本発明の含
金属アザオキソノール系色素化合物を含む色素記録層を
備えることにより、記録再生特性及び耐光性(光に対す
る保存安定性)に優れる、という効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 261/12 C07D 319/06 4C069 319/06 333/36 4C204 333/36 403/14 5D029 403/14 405/14 5D121 405/14 413/14 413/14 C09B 57/04 C09B 57/04 G11B 7/24 516 G11B 7/24 516 531Z 531 534B 534 534J 538D 538 561N 561 7/26 531 7/26 531 B41M 5/26 Y Fターム(参考) 2H111 EA12 FA01 FA12 FA14 FB42 4C022 GA08 GA13 GA14 4C023 GA01 4C056 AA01 AB01 AC01 AD01 AE03 FA03 FA13 FB05 4C063 AA03 BB01 CC22 CC29 CC51 CC62 CC64 CC73 CC82 CC94 DD07 EE10 4C069 AC11 BB08 BB22 4C204 BB05 CB04 DB18 EB03 FB40 GB01 5D029 JA04 KB14 LA02 LA14 LA16 MA13 WB11 WC01 5D121 AA01 AA04 AA05 EE03 EE07 EE21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にレーザ照射により情報の記録が可
    能な記録層を設けた光情報記録媒体であって、該記録層
    が含金属アザオキソノール系色素化合物を含むことを特
    徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記含金属アザオキソノール系色素化合物
    が、下記一般式(I)で表されることを特徴とする請求
    項1に記載の光情報記録媒体。 一般式(I) (L)lM1Q1 [式中、Lは下記一般式(I−1)または一般式(I−
    2)で表されるアザオキソノール系色素化合物を表し、
    M1はVIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、V
    a族、VIa族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロ
    ゲン化物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1は陰
    イオンを表し、lは1、2、または3を表し、lが2ま
    たは3のときは、Lは互いに同じであっても異なってい
    てもよい。] 【化1】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
    L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
    基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
    し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
    NRを表す(但し、Rは置換基を表す)。]
  3. 【請求項3】前記含金属アザオキソノール系色素化合物
    が、下記一般式(I−3)または一般式(I−4)で表
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の光情
    報記録媒体。 【化2】 [式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、
    L8、L9、L10は置換基を有していてもよいメチン
    基を表し、X1、X3は−O、または−NRを表し(但
    し、Rは置換基を表す)、X2、X4は=O、または=
    NRを表し(但し、Rは置換基を表す)、M1、M2は
    VIII族、Ib族、IIb族、IIIb族、IVa族、Va族、V
    Ia族、VIIa族の金属原子、該金属原子のハロゲン化
    物、または該金属原子の酸化物を表し、Q1、Q2は陰
    イオンを表し、l、mは1、2、または3を表す。lま
    たはmが2または3のときは、上記式中の配位子は互い
    に同じであっても異なっていてもよい。]
  4. 【請求項4】前記基板がその表面にトラックピッチ0.
    6〜0.9μmのプレグルーブを有する厚さ0.6±
    0.1mmの透明な円盤状基板であり、該プレグルーブ
    が形成された側の表面に記録層が設けられている請求項
    1乃至3のいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】前記記録層上に更に金属からなる光反射層
    が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】前記記録層上方に保護層が設けられている
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光情報記録媒
    体。
  7. 【請求項7】下記一般式(II)または一般式(III)で表
    される含金属アザオキソノール系色素化合物。 【化3】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、
    R8、R9、R10は水素原子または置換基を表し、M
    3、M4はそれぞれVIII族、Ib族、IIb族、IIIb
    族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、該
    金属原子のハロゲン化物、または該金属原子の酸化物を
    表し、Q3、Q4は陰イオンを表し、l1、m1は1、
    2、または3を表す。l1またはm1が2または3のと
    きは、上記式中の配位子は互いに同じであっても異なっ
    ていてもよい。]
  8. 【請求項8】下記一般式(IV)または一般式(V)で表
    される含金属アザオキソノール系色素化合物。 【化4】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
    16、R17、R18は水素原子または置換基を表す。
    D1、D2は置換基を表し、p、qは0〜4の整数を表
    す。M5、M6はそれぞれVIII族、Ib族、IIb族、II
    Ib族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子、
    該金属原子のハロゲン化物、または該金属原子の酸化物
    を表し、Q5、Q6は陰イオンを表し、l2、l3は
    1、2、または3を表す。l2またはl3が2または3
    のときは、上記式中の配位子は互いに同じであっても異
    なっていてもよい。]
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JP2016079144A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 国立大学法人愛媛大学 新規オキソカーボン系化合物
JP2019112537A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 東洋インキScホールディングス株式会社 カラーフィルタ用着色剤、着色組成物およびカラーフィルタ

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