JP2002042470A - 半導体記憶装置及びそのメモリセルアクセス方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びそのメモリセルアクセス方法

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JP2002042470A JP2000222979A JP2000222979A JP2002042470A JP 2002042470 A JP2002042470 A JP 2002042470A JP 2000222979 A JP2000222979 A JP 2000222979A JP 2000222979 A JP2000222979 A JP 2000222979A JP 2002042470 A JP2002042470 A JP 2002042470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブワード線からの電荷の引き抜きが高速に
行え、かつ、チップサイズを増加させずに、メモリセル
のアクセス用MOSトランジスタのしきい値電圧Vt性
のリーク状態の発生を防止することが可能な半導体記憶
装置を提供する。 【解決手段】 MOSトランジスタ104のソースとMOSトラ
ンジスタ105のドレインとの接続は、アドレス信号RA00
の信号線に接続され、MOSトランジスタ104'のソースとM
OSトランジスタ105'のドレインとの接続はアドレス信号
RA02に接続されている。MOSトランジスタ108は、ゲート
に制御信号RANEが入力され、ドレインがアドレス信号RA
00の信号線に接続され、ソースがGND線に接続されてい
る。MOSトランジスタ105,105'は、GNDXDEC線に各サブワ
ード線を接続して、接地電位を保持する小さなゲート幅
で形成され、MOSトランジスタ108,108'は高速に昇圧電
位から接地電位へ、サブワード線を遷移させる電流容量
が得られるゲート幅を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、メモリセルトランジスタのゲートに接続されたワ
ード線の制御に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プロセス技術の進展により、半導
体記憶装置の集積度が向上し、動作速度が向上してい
る。特に、CPU(中央処理装置)における動作速度の
向上に著しいものがある。このため、CPUの動作速度
に対応して、データを高速に読み出し、書き込む必要が
あり、半導体記憶装置のメモリセルに対するアクセス時
における動作速度の向上が要求されている。
【0003】このため、メモリセルトランジスタのゲー
トに接続されたワード線を高速に立ち上げ、読み出すた
めに、ワード線には、昇圧された電圧がかけられてい
る。また、読み出しまたは書き込みの処理が終了した時
点で、ワード線の電圧を、高速に下げてトランジスタを
オフ状態とするために、ワード線の電荷を強制的に引き
抜くことが行われている。
【0004】例えば、図8は、DRAMのメモリバンク
内の主ワード線とメモリセル領域との構成例を示すブロ
ック図である。図8に示すように、DRAM(Dynamic
Random Access Memory)における各メモリバンクがブロ
ックB1,ブロックB2,ブロックB3,ブロックB4
に分割されているとする。ここで、アドレス信号X2〜
アドレス信号Xjの上位アドレス信号の値により、Xデ
コーダXDEC1〜XデコーダXDEC4の何れかが、例
えば、XデコーダXDEC1が選択される。
【0005】そして、選択されたXデコーダXDEC1
は、アドレス信号X2〜アドレス信号Xjの下位アドレス
信号の値により、主ワード線MWL00〜主ワード線MW
L0iの中からいずれか1本を活性化(「H(Hi)」レベル
とする)する。また、デコーダRAD1〜デコーダRA
D5は、アドレス信号X0及びアドレス信号X1の値によ
り、サブワード線を選択するためのアドレス信号RA00
及びアドレス信号RA02,…,アドレス信号RA40及び
アドレス信号RA42を出力する。図示しない他のメモリ
セル領域に対応するデコーダRADも、上述のデコーダ
RAD1〜デコーダRAD5と同様な構成である。
【0006】ここで、RAD1〜デコーダRAD5は、例
えば、アドレス信号{X1,X0}={L(Low),L}の
場合、アドレス信号RA00,アドレス信号RA20,アド
レス信号RA40を「H」レベルで出力し、アドレス信号
RA02,アドレス信号RA11,アドレス信号RA13,ア
ドレス信号RA22,アドレス信号RA31,アドレス信号
RA33,アドレス信号RA42を「L」レベルで出力す
る。
【0007】また、RAD1〜デコーダRAD5は、アド
レス信号{X1,X0}={H,L}の場合、アドレス信
号RA02,アドレス信号RA22,アドレス信号RA42を
「H」レベルで出力し、アドレス信号RA00,アドレス
信号RA11,アドレス信号RA13,アドレス信号RA2
0,アドレス信号RA31,アドレス信号RA33,アドレ
ス信号RA40を「L」レベルで出力する。
【0008】さらに、RAD1〜デコーダRAD5は、例
えば、アドレス信号{X1,X0}={L,H}の場合、
アドレス信号RA11,アドレス信号RA31を「H」レベ
ルで出力し、アドレス信号RA00,アドレス信号RA0
2,アドレス信号RA13,アドレス信号RA20,アドレ
ス信号RA22,アドレス信号RA33,アドレス信号RA
40,アドレス信号RA42を「L」レベルで出力する。
【0009】また、RAD1〜デコーダRAD5は、アド
レス信号{X1,X0}={H,H}の場合、アドレス信
号RA13,アドレス信号RA33を「H」レベルで出力
し、アドレス信号RA00,アドレス信号RA02,アドレ
ス信号RA11,アドレス信号RA20,アドレス信号RA
22,アドレス信号RA31,アドレス信号RA40,アドレ
ス信号RA42を「L」レベルで出力する。
【0010】図8には示していないが、アドレス信号R
A00、アドレス信号RA11,…,アドレス信号RA40,
アドレス信号RA42は、各々反転信号であるアドレス信
号RAB00、アドレス信号RAB11,…,アドレス信号
RAB40,アドレス信号RAB42とペアで出力される。
【0011】図8の( )内に示すデコーダRADは、
第1の実施形態のデコーダRAD11〜デコーダRAD1
5、第2の実施形態のデコーダRAD21〜デコーダRA
D25及び第3の実施形態のデコーダRAD31〜デコーダ
RAD35も各々、上述したアドレス信号{X1,X0}に
基づいた、アドレス信号RA00、アドレス信号RA02,
…,アドレス信号RA40,アドレス信号RA42の出力を
行う。
【0012】図9は、図8のサブワードデコーダSWD
1,サブワードデコーダSWD5,センスアンプSA0,
センスアンプSA1及びメモリセル領域CELL0の部分
を模式的に示した図である。さらに、図9に示すよう
に、サブワードデコーダSWD1及びサブワードデコー
ダSWD5は、主ワード線MWL00が活性化されている
場合、アドレス信号RA00,アドレス信号RAB00,ア
ドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02,アドレス
信号RA01及びアドレス信号RAB01,アドレス信号R
A03及びアドレス信号RAB03の値に基づき、メモリセ
ル領域CELL0のメモリセルのアクセス用MOSトラ
ンジスタのゲートに接続されているサブワード線SWL
0000,サブワード線SWL0002,サブワード線SWL00
01,サブワード線SWL0003の何れか1本を活性化す
る。
【0013】すなわち、各主ワード線は、サブワードデ
コーダにより4本のサブワード線に分割されて構成され
ている。例えば、主ワード線MWL00は、サブワード線
SWL0000,サブワード線SWL0002,サブワード線S
WL0001及びサブワード線SWL0003の4本に分割され
ている。
【0014】同様に、主ワード線MWL01は、サブワー
ド線SWL0100,サブワード線SWL0102,サブワード
線SWL0101及びサブワード線SWL0103の4本に分割
されている。また、他のサブデコーダ及びメモリセル領
域も、上述したメモリセル領域CELL0と、サブワー
ドデコーダSWD1及びサブワードデコーダSWD5との
構成と同様な構成である。
【0015】各サブワード線を活性化するサブワードデ
コーダSWD1及びサブワードデコーダSWD5等のサブ
ワードデコーダは、複数のサブデコーダブロックから構
成されている。例えば、サブワードデコーダSWD1
は、サブデコーダブロックSB0000,サブデコーダブロ
ックSB0002,サブデコーダブロックSB0100,…,サ
ブデコーダブロックSB0i00,サブデコーダブロックS
B0i02とから構成されている。
【0016】同様に、サブワードデコーダSWD5は、
サブデコーダブロックSB0001,サブデコーダブロック
SB0003,サブデコーダブロックSB0101,…,サブデ
コーダブロックSB0i01,サブデコーダブロックSB0i
03とから構成されている。また、アドレス信号RA0
0,RA02は、メモリセル領域CELL0のサブワー
ド線SWL0000,SWL0002を選択する様に構成され、
アドレス信号RA01,RA03はメモリセル領域CE
LL0及びCELL1の2つのメモリセル領域のサブワ
ード線SWL0001,SWL0003を選択する様に構成され
ている。
【0017】サブワードデコーダは、メモリセル領域の
中間部に配置された場合は、両側のメモリセル領域にサ
ブワード線を供給し、メモリセル領域の端部に配置され
た場合は、片側のみのメモリセル領域にサブワード線を
供給する様に構成されるが、これらのサブワードデコー
ダの構成,動作は基本的に同一のものである。ここで、
図に示すように、主ワード線MWL00は、サブデコーダ
ブロックSB0000,サブデコーダブロックSB0001,サ
ブデコーダブロックSB0002,サブデコーダブロックS
B0003により、サブワード線SWL0000,サブワード線
SWL0001,サブワード線SWL0002及びサブワード線
SWL0003の4本に分割されている。
【0018】また、図8における他のサブワードデコー
ダSWD2〜サブワードデコーダSWD20の構成も、同
様に構成されている。ここで、サブデコーダブロックS
B0000は、入力される主ワード線MWL00,アドレス信
号RA00及びアドレス信号RAB00の値により、サブワ
ード線SWL0000を活性化するか否かの制御を行う。
【0019】また、サブワード線SWL0000には、例え
ば、メモリセルM1及びメモリセルM2が接続されてい
る。さらに、このメモリセルM1にはビット線BT2が
接続され、メモリセルM2にはビット線BT4が接続さ
れている。そして、これらのメモリセルM1及びメモリ
セルM2の何れからの出力をデータとして出力するか
を、図示しないセンスアンプSA0の出力信号の選択を
行うYセレクタにより行う。ここでは、サブワード線S
WL0000に2つのメモリセルしか接続させない例を示し
たが、複数のメモリセルを接続させて、Yセレクタによ
り、複数のメモリセルの出力信号の選択が可能なように
することも出来る。
【0020】Yセレクタは、入力されるアドレス信号に
おいて、カラムアドレス信号によりセンスアンプの出力
を選択する。このメモリセルM1及びメモリセルM2
は、nチャネル型のMOS(金属-酸化物-半導体)トラ
ンジスタとこのMOSトランジスタと直列に接続された
コンデンサとで構成されている。
【0021】すなわち、メモリセルM1のMOSトラン
ジスタのゲートはサブワード線SWL0000と接続され、
このMOSトランジスタのドレインはビット線BT2と
接続され、このトランジスタのソースはコンデンサの一
方の端子に接続され、コンデンサの他方の端子は所定の
電圧(例えば、接地電圧,1/2Vcc(電源電圧の半分)
など)の電源配線に接続されている。ここで、Vccは電
源電圧である。
【0022】そして、メモリセルM1及びメモリセルM
2等の各メモリセル領域におけるメモリセルにおいて
は、このコンデンサに蓄えられる電荷の量により、
「H」または「L」のいずれかのデータが記憶されてい
る。ここで、メモリセルのコンデンサへのデータの書き
込み処理、及びメモリセルのコンデンサからのデータの
読み出し処理は、メモリセルのアクセス用MOSトラン
ジスタのオン/オフ制御により行われる。
【0023】また、他のメモリセルも、MOSトランジ
スタのゲートに接続されるサブワード線及びこのMOS
トランジスタのドレインに接続されるビット線が各々に
対応するものになるのみであり、上述したメモリセルM
1及びメモリセルM2と同様な構成をしている。
【0024】次に、サブデコーダブロックの説明を図1
0を用いて行う。図10は、サブデコーダブロックSB
0000の構成例を示すブロック図である。図10におい
て、MOSトランジスタT1,T2,T3,T4は、nチャ
ネル型のMOSトランジスタである。MOSトランジス
タT1は、ゲートに図示しない昇圧回路から得られる昇
圧電圧が印加されて、常にオン状態に設定されており、
セルフブートにより得られた、MOSトランジスタT2
のゲート(すなわち、A点)に発生する昇圧された電圧
を保持する。
【0025】また、主ワード信号MWL00,アドレス信
号RA00及びアドレス信号RAB00における「H」レベ
ルの電圧は、上記昇圧回路により昇圧された昇圧電圧の
レベルにより出力されている。ここで、アドレス信号R
AB00は、アドレス信号RA00の反転信号である。
【0026】MOSトランジスタT2は、主ワード線M
WL00及びアドレス信号RA00が共に「H」レベルであ
るとき、サブワード線SWL0000を「L」レベルから
「H」レベルに遷移させる。MOSトランジスタT2の
ソース(すなわち、B点)の電圧が上昇することで、M
OSトランジスタT2のゲートとソースとの間のカップ
リングにより、MOSトランジスタT2のゲート(すな
わち、A点)の電圧が押し上げられてセルフブートがか
かる。
【0027】これにより、MOSトランジスタT2のコ
ンダクタンスが上昇し、MOSトランジスタT2は、ア
ドレス信号RA00からより多くの電流をサブワード線S
WL0000へ供給し、高速にサブワード線SWL0000の電
圧を上昇させて、「H」レベルへの遷移(活性化)を行
う。また、他のサブデコーダブロックSB0002,…,サ
ブデコーダブロックSB0i02も上述したサブデコーダブ
ロックSB0000と同様な構成であるため説明を省略す
る。
【0028】すなわち、サブデコーダブロックSB0000
は、図11に示すタイミングチャートの様に動作する。
図11は、メモリセルM1がアクセスされるときの、サ
ブデコーダブロックSB0000の動作例を示すタイミング
チャートである。時刻t100において、半導体記憶装置
の外部から入力されるアドレス信号が、現在アクセスし
ているメモリセルと異なるメモリセルを選択したとす
る。例えば、アドレス信号X0〜アドレス信号Xjは、
{Xj,…,X2,X1,X0}={0,…,1,0,1}の値
から、{Xj,…,X2,X1,X0}={0,…,0,0,
0}の値に遷移される。このとき、XデコーダXDEC1
は、主アドレスMWL00を活性化する。
【0029】これにより、時刻t101において、Xデコ
ーダXDEC1は、例えば、アドレス信号X2〜アドレス
信号Xjが、{Xj,…,X2}={0,…,0}であるた
め、主アドレスMWL00を活性化する。次に、時刻t10
2において、XデコーダXDEC1によって、主ワード線
MWL00が活性化されることにより、MOSトランジス
タT1を介して供給される「H」レベルの電圧により、
MOSトランジスタT2がオン状態となる。
【0030】そして、時刻t103において、図示しない
制御回路は、主ワード信号MWL00の立ち上がりから、
所定の遅延を受けて制御信号RAEを「H」レベルの所
定の幅のパルスとして出力する。この結果、デコーダR
AD1は、入力されているアドレス信号X0及びアドレス
信号X1が、{X1,X0}={0,0}であると、制御信号
RAEの立ち上がりに同期して、アドレス信号RA00を
「L」レベルから「H」レベルに遷移させ、アドレス信
号RAB00を「H」レベルから「L」レベルに遷移させ
る。
【0031】これにより、MOSトランジスタT4はオ
フ状態となり、点B、すなわちサブワード線SWL0000
の電圧は、MOSトランジスタT2を介して供給される
電荷により徐々に上昇を始める。この結果、MOSトラ
ンジスタT2のカップリングによるセルフブートによ
り、点Aの電圧が上昇することで、MOSトランジスタ
T2のコンダクタンスが増大し、サブワード線SWL000
0の電圧が高速に上昇する。
【0032】次に、時刻t104において、上記制御回路
は、上記制御信号RAEを、「H」レベルから「L」レ
ベルへ立ち下げる。これにより、デコーダRAD1は、
制御信号RAEの立ち上がりに同期して、アドレス信号
RA00を「H」レベルから「L」レベルに遷移させ、ア
ドレス信号RAB00を「L」レベルから「H」レベルに
遷移させる。
【0033】次に、時刻t105において、MOSトラン
ジスタT3はオフ状態となり、MOSトランジスタT4は
オン状態となり、サブワード線SWL0000は電荷が引き
抜かれて、電圧が「H」レベルから「L」レベルに遷移
する。また、点Aの電圧は、サブワード線SWL0000の
電圧が「L」レベル、すなわち、点Bの電圧が「L」レ
ベルとなることにより、昇圧された電圧から、内部で使
用されている「H」レベルの電圧に戻る。
【0034】そして、時刻t106において、入力される
アドレス信号X0〜アドレス信号Xjが、{Xj,…,X
2,X1,X0}={0,…,0,0,0}から異なった値に
遷移するため、XデコーダXDEC1は主ワード線MW
L00を非活性化し、主ワード線MWL00を「H」レベル
から「L」レベルへ遷移させる。
【0035】これにより、点Aの電圧は、主ワード線M
WL00が「L」レベルに変化することにより、蓄積され
ている電荷が主ワード線MWL00へ引き抜かれて、
「H」レベルから「L」レベルへ遷移する。このとき、
他のサブデコーダブロックSB0002,サブデコーダブロ
ックSB0100,……,サブデコーダブロックSB0i00,
サブデコーダブロックSB0i02は、非選択のままであ
り”L”レベルとなっている。
【0036】また、サブワードデコーダSWD1におけ
る他のサブデコーダブロックSB0002,サブデコーダブ
ロックSB0100,……,サブデコーダブロックSB0i0
0,サブデコーダブロックSB0i02も、サブデコーダブ
ロックSB0000と、対応する主ワード線とアドレス信号
との値に応じて同様の動作を行う。
【0037】さらに、他のサブワードデコーダSWD2
〜サブワードデコーダSWD20もサブワードデコーダS
WD1と同様な構成である。上述したように、サブワー
ドデコーダSWD1は、主ワード線MWL00,アドレス
信号RA00,アドレス信号RAB00,アドレス信号RA
02及びアドレス信号RAB02の値に基づき、サブワード
線SWL0000,サブワード線SWL0002,サブワード線
SWL0100,…,サブワード線SWL0i02の活性化の制
御を行う。
【0038】次に、上述したサブワード線の制御におい
て、各サブワード線の電圧レベルを「L」レベル、すな
わち接地レベルとするときの、各サブワード線から電荷
を引き抜く経路を図を用いて説明する。図12は、例え
ば、サブワード線SWL0000が選択動作から非選択動作
へ遷移する場合、サブワード線SWL0000の電荷を引き
抜く経路の、〜の3種類を示している概念図であ
る。ここで、MOSトランジスタT1は、常にゲートに
昇圧された電圧が印加されており、オン状態となってい
る。
【0039】の経路は、図13に示すように、主ワー
ド線MWL00が「L」レベルであり、アドレス信号RA
00が「L」レベル,アドレス信号RAB00が「H」レベ
ルの場合におけるサブワード線SWL0000の電荷を引き
抜く経路を示している。図13は、非選択動作において
の電荷の引き抜き経路(接地電圧レベルに保持する)
となる場合の主ワード線MWL00,アドレス信号RA0
0,アドレス信号RAB00,サブワード線SWL0000の
電圧変化を示すタイミングチャートである。
【0040】このとき、主ワード線MWL00及びアドレ
ス信号RA00が「L」レベルであるため、MOSトラン
ジスタT2及びMOSトランジスタT3はオフ状態にあ
る。また、アドレス信号RAB00が「H」レベルである
ため、トランジスタT4はオン状態にある。この結果、
サブワード線SWL0000は、MOSトランジスタT4を
介して接地されている(接地レベルまで電荷が引き抜か
れている)。ここで、このMOSトランジスタT4は、
主ワード線MWL00及びアドレス信号RA00が何ら選択
されておらず、接地(GND)レベルを保持するのみで
あるため、電流容量が小さくてもよい(トランジスタサ
イズが小さくてもよい)。
【0041】次に、の経路は、図14に示すように、
主ワード線MWL00が「H」レベルであり、アドレス信
号RA00が「L」レベル,アドレス信号RAB00が
「H」レベルの場合におけるサブワード線SWL0000の
電荷を引き抜く経路を示している。図14は、非選択動
作においての電荷の引き抜き経路となる場合の主ワー
ド線MWL00,アドレス信号RA00,アドレス信号RA
B00,サブワード線SWL0000の電圧変化を示す。
【0042】例えば、主ワード線MWL00が「H」レベ
ルとされて活性化されており、アドレス信号RA00が
「L」レベル,アドレス信号RAB00が「H」レベル
で、サブワード線SWL0000が非活性化状態であり、ア
ドレス信号RA02が「H」レベル,アドレス信号RAB
02が「L」レベルで、サブワード線SWL0002が活性化
されている状態のときが考えられる。ここで、時刻t20
0の前の時刻においてと、時刻t201以降も時刻において
は、図13に示すの経路におけるサブワード線SWL
0000の電荷の引き抜きが行われている。
【0043】そして、時刻t200〜時刻201の間の時間
は、主アドレスワード線MWL00が「H」レベルであ
り、このため、点Aの電圧レベルが「H」レベルとな
り、MOSトランジスタT2がオン状態となる。このと
き、MOSトランジスタT2及びMOSトランジスタT4
はオン状態であり、MOSトランジスタT3はアドレス
信号RA00が「L」レベルのためオフ状態である。そし
て、サブワード線SWL0000は、MOSトランジスタT
2及びアドレス信号RA00の信号線を介して、接地され
る(の経路)。また、サブワード線SWL0000は、M
OSトランジスタT4はオン状態であるため、M0Sト
ランジスタを介しても接地されている(の経路)。
【0044】次に、の経路は、図15に示すように、
主ワード線MWL00が「L」レベルであり、アドレス信
号RA00が「H」レベル,アドレス信号RAB00が
「L」レベルの場合におけるサブワード線SWL0000の
電荷を引き抜く経路を示している。図15は、非選択動
作においての電荷の引き抜き経路となる場合の主ワー
ド線MWL00,アドレス信号RA00,サブワード線SW
L0000の電圧変化を示す。
【0045】例えば、主ワード線MWL00が「L」レベ
ルとされて非活性状態であり、アドレス信号RA00が
「H」レベルで、アドレス信号RAB00が「L」レベル
で、サブワード線SWL0000が非活性化状態で、主ワー
ド線MWL01が活性化されて「H」レベルで、サブワー
ド線SWL0100が活性化されている状態のときが考えら
れる。ここで、時刻t202の前の時刻においてと、時刻
t203以降も時刻においては、図13に示すの経路に
おけるサブワード線SWL0000の電荷の引き抜きが行わ
れている。
【0046】そして、時刻t202〜時刻203の間の時間
は、主アドレスワード線MWL00が「L」レベルであ
り、このため、点Aの電圧レベルは「L」レベルとなっ
ている。このとき、MOSトランジスタT3はオン状態
であり、MOSトランジスタT2及びMOSトランジス
タT4はオフ状態である。
【0047】そして、サブワード線SWL0000は、MO
SトランジスタT3及び主ワード線MWL00のドライバ
BF0のトランジスタTB0(図16参照)を介して接地
される(の経路)。すなわち、XDEC1からの入力
が「L」レベルであり、トランジスタTB0がオン状態
となり、ドライバBF0は、主ワード線MWL00を
「L」レベルとしている。
【0048】次に、このサブワード線の制御において、
メモリセルのアクセス時において、デコーダRAD1の
動作を含めた各サブワード線の電圧レベルを「L」レベ
ル、すなわち接地レベルとするときの、電荷を引き抜く
動作を図を用いて説明する。図16,図17及び図18
を用いて、各サブワード線の選択動作及び非選択動作に
おける、各々のサブワード線の電荷を引き抜きの動作を
説明する。図16は、図9から、例えば、サブワード線
SWL0000,サブワード線SWL0002,サブワード線S
WL0100及びサブワード線SWL0102の関連部分を取り
出したブロック図である。
【0049】この図16において、バッファBF0(及
びバッファBF1)は、CMOSのインバータが直列に
2段接続されて構成されており、の経路での電荷の引
き抜き電流が流れる出力段のトランジスタTB0は、n
チャネル型のMOSトランジスタである。図17は、デ
コーダRAD1の構成を示すブロック図である。図18
は、各サブワード線の選択動作及び非選択動作を説明す
るタイミングチャートである。
【0050】ここで、全体的な動作の説明の前に、図1
7を用いてデコーダRAD1の構成を説明する。デコー
ダRAD1は、アドレス信号X0及びアドレス信号X1に
基づき、アドレス信号RA00及びアドレス信号RAB00
を出力するデコーダRAD1Aと、アドレス信号RA02
及びアドレス信号RAB02を出力するデコーダRAD1
Bとから構成されている。図17は、デコーダRAD1A
(デコーダRAD1B)の構成を示すブロック図である。
【0051】まず、デコーダRAD1Aを図17を用いて
説明する。デコーダ100は、アドレス信号X0及びア
ドレス信号X1の値により、デコード信号を出力する。
例えば、デコーダ100は、アドレス信号{X1,X0}
={L,L}の場合に、「H」レベルのデコード信号を
出力する。ここで、アドレス信号{X1,X0}={L,
L}は、アドレス信号X1が「L」レベルであり、アド
レス信号X0が「L」レベルであることを示している。
アンド回路101は、デコーダ100の出力するデコー
ド信号の値と、制御信号RAEの値との論理積の演算を
行う。
【0052】インバータ102及びインバータ103
は、アンド回路101の出力信号の「L」レベルを昇圧
された電圧レベルに値に変換し、アンド回路101の出
力信号の「H」レベルを「L」レベルに変換して出力す
る。ここで、インバータ103の出力は、アドレス信号
RAB00として出力される。ここで、デコーダ100,
アンド回路101,インバータ102及びインバータ1
03の接地は、GND線により行われている。
【0053】pチャネル型のMOSトランジスタ104
とnチャンネル型のMOSトランジスタ105とは、C
MOS(複合MOS)のインバータを形成し、インバー
タ102の出力信号の反転信号をアドレス信号RA00と
して出力している。そして、このMOSトランジスタ1
05のソースは、周辺回路用の接地レベルの電源線であ
るGND線ではなく、メモリ内のワード線接地レベルの
電源線であるGNDXDEC線へ接続されている。ま
た、MOSトランジスタ105は、アドレス信号線RA
00の電荷を高速に引き抜く必要性から、電流容量を多く
するため、ゲート幅が他のMOSトランジスタと比較し
て大きく作成されている。
【0054】この結果、制御信号RAEが「H」レベル
の状態のとき、アドレス信号{X1,X0}={L,L}
が入力された場合、上述のデコーダRAD1Aは、アドレ
ス信号RA00を「H」レベルで出力し、アドレス信号R
AB00を「L」レベルで出力する。一方、このデコーダ
RAD1Aは、制御信号RAEが「H」レベルの状態のと
き、アドレス信号{X1,X0}={L,L}以外の値が
入力された場合、アドレス信号RA00を「L」レベルで
出力し、アドレス信号RAB00を「H」レベルで出力す
る。
【0055】次に、図17を用いて、デコーダRAD1
における、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB
02を出力するデコーダRAD1Bを説明する。このデコー
ダRAD1Bは、図17に示す「’」が付された( )内
の符号による構成要素により、デコーダRAD1Aと同様
に構成されている。このデコーダRAD1Bは、制御信号
RAEが「H」レベルの状態のとき、アドレス信号{X
1,X0}={H,L}が入力された場合、アドレス信号
RA02を「H」レベルで出力し、アドレス信号RAB02
を「L」レベルで出力する。
【0056】一方、このデコーダRAD1Bは、制御信
号RAEが「H」レベルの状態のとき、アドレス信号
{X1,X0}={H,L}以外の値が入力された場合、
アドレス信号RA02を「L」レベルで出力し、アドレス
信号RAB02を「H」レベルで出力する。デコーダRA
D1は、上述したようにデコーダRAD1A及びデコーダ
RAD1Bで構成されている。また、他のデコーダ、すな
わちデコーダRAD2,デコーダRAD3,デコーダRA
D4,デコーダRAD5も上記デコーダRAD1と同様の
回路構成を有し、夫々のアドレス信号{X1,X0}に対
応するように構成されている。
【0057】また、GND線及びGNDXDEC線は、
双方とも同一のGNDパッド(GNDPAD;接地レベ
ルの電源端子)に別々の配線により接続されており、互
いの配線の配線抵抗R1及び配線抵抗R2により、各々の
配線の電位変動が分離された状態となっており、互いの
線の電圧変動が他方へ伝達され難くなる構成となってい
る。
【0058】次に、図18において、各サブワード線の
選択動作及び非選択動作における、各々のサブワード線
の電荷を引き抜きの動作を説明する。ここで、サブワー
ド線SWL0000が、例えば、非選択状態→選択状態→非
選択状態へと状態が遷移していくとして、他のサブワー
ド線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブワー
ド線SWL0102を含めた動作として説明する。
【0059】初期状態としては、主ワード線MWL00,
MWL02が「L」レベルであり、かつアドレス信号RA
00,RA02が「L」レベルであり、アドレス信号RAB
00,RAB02が「H」レベルであるとする。このとき、
図13で説明したように、サブワード線SWL0000,サ
ブワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及サブ
ワード線SWL0102からの電荷の引き抜きの経路は、
の経路となっている。
【0060】時刻t300において、アドレス信号X0〜ア
ドレス信号Xj(XADD)が、{Xj,…,X2,X1,
X0}={0,…,0,0,0}となり、サブワード線SW
L0000を選択する値に遷移したとする。これにより、時
刻t301において、主ワード線MWL00は、Xデコーダ
XDEC1により活性化されると、バッファBF0によ
り、「H」レベルの入力が昇圧された電圧レベルで出力
されるが、アドレス信号RA00は、まだ「L」レベルの
ままである。
【0061】このとき、サブワード線SWL0000,サブ
ワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブ
ワード線SWL0102の各サブワード線は、の経路から
電荷の引き抜きが行われている。また、サブワード線S
WL0000及びサブワード線SWL0002は、サブデコーダ
ブロックSB0000及びサブデコーダブロックSB0002の
MOSトランジスタT2がオン状態となるため、の経
路においても電荷の引き抜きが行われている。
【0062】そして、時刻t302において、図示しない
制御回路は、ロウアドレスの変化に基づき、所定の遅延
時間の経過後に制御信号RAEを「L」レベルから
「H」レベルへ遷移させる。これにより、デコーダRA
D1は、アドレス信号RA00を「L」レベルから「H」
レベルへ遷移させ、アドレス信号RAB00を「H」レベ
ルから「L」レベルへ遷移させる。
【0063】この結果、時刻t303において、サブワー
ド線SWL0000は、サブワードブロックSB0000により
活性化され、昇圧された電圧レベルへ遷移される。そし
て、このサブワード線SWL0000がメモリセルM1のア
クセス用トランジスタをオン状態とし、メモリセルM1
に記憶されているデータがビット線BT2へ出力され
る。
【0064】このとき、サブワード線SWL0002は、ア
ドレス信号RA02が非活性のままで、時刻t301のとき
と状態が変化せずに、及びの経路により引き続き、
電荷の引き抜きが行われている。また、サブワード線S
WL0102も、主ワード線MWL01及びアドレス信号RA
02が非活性のままで、時刻t301のときと状態が変化せ
ずに、の経路により電荷の引き抜きが行われている。
【0065】しかしながら、サブワード線SWL0100
は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非活性状態で
あり、アドレス信号RA00が「H」レベルとなり、アド
レス信号RAB00が「L」レベルとなることにより、サ
ブワードブロックSB0100において、MOSトランジス
タT2及びMOSトランジスタT4がオフ状態となり、M
OSトランジスタT3がオン状態となるため、の経路
により電荷の引き抜きが行われる。
【0066】次に、時刻t304において、図示しない制
御回路が制御信号RAEを「H」レベルから「L」レベ
ルへ遷移させる。これにより、デコーダRAD1は、ア
ドレス信号RA00を「H」レベルから「L」レベルへ遷
移させ、アドレス信号RAB00を「L」レベルから
「H」レベルへ遷移させる。
【0067】この結果、サブワード線SWL0000は、電
荷を引き抜かれることにより、昇圧された電圧レベルか
ら「L」レベルへ遷移する。このとき、サブワード線S
WL0000は、サブワードブロックSB0000において、M
OSトランジスタT2及びMOSトランジスタT4がオン
状態となり、MOSトランジスタT3がオフ状態となる
ため、及びの経路により電荷の引き抜きが行われ
る。
【0068】また、サブワード線SWL0002は、時刻t
301のときと状態が変化せずに、及びの経路により
電荷の引き抜きが行われている。さらに、サブワード線
SWL0102も、時刻t301のときと状態が変化せずに、
の経路により電荷の引き抜きが行われている。しかし
ながら、サブワード線SWL0100は、主ワード線MWL
01が「L」レベルの非活性状態であり、アドレス信号R
A00が「L」レベルとなり、アドレス信号RAB00が
「H」レベルとなることにより、サブワードブロックS
B0100において、MOSトランジスタT2及びMOSト
ランジスタT3がオフ状態となり、MOSトランジスタ
T4がオン状態となるため、の経路により電荷の引き
抜きが行われる。
【0069】次に、アドレス信号X0〜アドレス信号Xj
がサブワード線SWL0000,サブワード線SWL0002,
サブワード線SWL0100及びサブワード線SWL0102の
いずれも選択しない状態に遷移したことにより、時刻t
305において、メインワード線MWL00が「H」レベル
から「L」レベルに遷移する。これにより、サブデコー
ドブロックSB0000及びサブデコードブロックSB0100
におけるMOSトランジスタT2がオフ状態となり、サ
ブワード線SWL0000及びサブワード線SWL0002の電
荷の引き抜きは、の経路のみにより行われる。
【0070】ここで、各サブデコーダブロックのMOS
トランジスタT2には、アクセスタイムを向上させるた
めに、高速にサブワード線を立ち上げる必要から、MO
SトランジスタT4に比較して電流容量の大きい(トラ
ンジスタサイズがMOSトランジスタT4に比較して大
きい)トランジスタが用いられている。これにより、M
OSトランジスタT2を介したの経路を用いることに
より、サブワード線の電荷の引き抜きも高速に行え、半
導体記憶装置のアクセスタイムを向上させることが可能
となる。
【0071】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た半導体記憶装置には、上述したように、アクセスタイ
ムを向上させるため、サブワード線の電圧レベルを昇圧
電圧レベルから「L(接地電圧)」レベルへ遷移させる
とき、電流容量の大きいMOSトランジスタを用いてサ
ブワード線から電荷を引き抜くため、GNDXDEC線
に瞬間的に大量の電流が流れ込み、GNDXDEC線の
電圧レベルが変動するという欠点がある。
【0072】このとき、サブワード線の容量だけでな
く、このサブワード線に接続されているMOSトランジ
スタT2,MOSトランジスタT3及びMOSトランジス
タT4の拡散層の容量と、アドレス信号RA00の信号線
と、この信号線に接続されたMOSトランジスタT2の
拡散層及びMOSトランジスタT3のゲートとの容量に
蓄積された電荷を引き抜くこととなり、GNDXDE線
に流れ込む電流は、大きな電流量となる。ここで、アド
レス信号RA00の信号線は、サブワードデコーダSWD
1〜サブワードデコーダSWD4(図8参照)における全
てのサブデコーダブロックの上記MOSトランジスタT
2の拡散層及びMOSトランジスタT3のゲートに接続さ
れている。
【0073】すなわち、従来の半導体記憶装置には、図
18に示すように、サブワード線SWL0000が昇圧電圧
レベルから「L」レベルへ遷移する時刻t304におい
て、GNDXDEC線の電圧レベルは、上述したサブワ
ード線SWL0000からの電荷の引き抜きにより、接地レ
ベルから上昇して浮いてしまう(変動する)という欠点
がある。
【0074】これにより、非選択状態にあり、GNDX
DEC線を共有するサブワード線、例えばサブワード線
SWL0002,サブワード線SWL0100,サブワード線S
WL0102の電圧レベルが、通常状態における接地電位か
ら、このGNDXDEC線に流入する電流量に比例した
電圧レベルへと上昇する。そもそも、GNDXDEC線
は、周辺回路の駆動電流により、サブワード線の電圧が
変動しないように、周辺回路の駆動電流を流すGND線
と、接地レベルの電圧の別の電源線として設けているも
のであるが、GNDXDEC線の電圧が変動すること
は、GND線を分離した目的を達しないことになる。
【0075】この結果、従来の半導体記憶装置には、上
記サブワード線SWL0002,サブワード線SWL0100,
サブワード線SWL0102に接続されているメモリセルの
アクセス用MOSトランジスタが準オン状態となり、す
なわち、サブワード線の電圧レベルの浮きによるしきい
値電圧Vt性のリーク状態を発生させてしまい、メモリ
セルのコンデンサに蓄積される電荷を変動(そのときの
ビット線の状態に基づく)させ、記憶されているデータ
を破壊してしまうホールド劣化が起こるという問題があ
る。
【0076】さらに、上述の問題点を解決する方法とし
て、サブワード線の電荷を引き抜く際に流れ込む引き抜
き電流の影響を低減させる目的で、GNDXDEC線の
電流容量を上げるために、GNDXDEC配線の配線幅
を広げることが考えられる。しかしながら、このために
は、GNDXDEC線の配線幅を引き抜き電流により浮
かない程度に引き上げる必要があり、各メモリブロック
に対応して行うとするとチップ面積が増大してしまう。
【0077】また、チップサイズを増加させずに配線抵
抗を下げる方法として、配線幅を広げる代わりに配線材
料にシート抵抗の低い材料を用いる事が考えられる。し
かしながら、この方法では、シート抵抗の低い材料を用
いるために、半導体記憶装置の製造プロセスを変更しな
ければならず、プロセス設計の検討,製造装置の変更等
のためのコストがかかり、半導体記憶装置の製造コスト
が上昇してしまう問題がある。
【0078】上記問題を解決するために、GNDXDE
C線の電流容量を増加させるために配線幅を広げるこ
と、及びサブワード線の電荷を引き抜くときに、この引
き抜き電流を流し出すサブワード線専用のGND(接
地)ラインを設けることが考えられるが、GNDXDE
C線配線幅を広げても流れ込む電流による電圧レベルの
浮きの問題を根本的に解決できる訳ではなく、かつ双方
ともに半導体記憶装置のチップサイズを増加させてしま
うという問題がある。
【0079】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、サブワード線からの電荷の引き抜きが高速に行
え、かつ、チップサイズを増加させずに、メモリセルの
アクセス用MOSトランジスタのしきい値電圧Vt性の
リーク状態の発生を防止することが可能な半導体記憶装
置を提供する事にある。
【0080】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体記憶装置において、カラムアドレスとロウアドレ
スとにより選択されるメモリセルが複数配置されたメモ
リセルアレイと、前記メモリセルのアクセス用トランジ
スタのゲートに接続されるワード線と、前記ロウアドレ
スに基づき、前記ワード線のなかから選択された選択ワ
ード線を活性化するデコーダ回路と、前記選択ワード線
以外の前記ワード線の電圧レベルを接地電圧に保持する
第1の接地線と、前記選択ワード線を非活性化すると
き、この選択ワード線から引き抜いた電荷を流し込む第
2の接地線とを具備することを特徴とする。
【0081】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体記憶装置において、前記デコーダ回路が、選択され
ない前記ワード線を第1の接地線へ電気的に接続する第
1のトランジスタと、前記選択ワード線を非活性化する
ときに前記第2の接地線へ電気的に接続する第2のトラ
ンジスタとを具備し、サブワード線の電圧レベルを接地
線圧に保持する第1の接地線と、サブワード線からの引
き抜き電流を流し込む第2の接地線とを用途により使い
分けていることを特徴とする。請求項3記載の発明は、
請求項2に記載の半導体記憶装置において、前記第2の
トランジスタの電流容量を前記第1のトランジスタの電
流容量に比較して大きくし、この第1のトランジスタを
ワード線の接地レベルへの電圧の保持に用い、第2のト
ランジスタの電圧を高速にサブワード線の電荷を引き抜
き接地レベルへ遷移させることを特徴とする。
【0082】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置において、前
記ワード線が、主ワード線とこの主ワード線を分割した
サブワード線とから構成されており、前記第2のトラン
ジスタがこのサブワード線と前記第2の接地線との間に
介挿されていることを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の半導体
記憶装置において、前記第2のトランジスタがMOSト
ランジスタであることを特徴とする。
【0083】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5の何れかに記載の半導体記憶装置において、前記
選択ワード線を非活性化するとき、昇圧された電圧で前
記第2のトランジスタのオン/オフ制御を行うことを特
徴とする。請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求
項6の何れかに記載の半導体記憶装置において、メモリ
アクセスのサイクルタイムの短縮、すなわち選択された
選択ワード線を高速に接地レベルへ遷移させ、アクセス
タイムを高速化させるために、次のアドレスが設定され
る前に、前記選択ワード線に対する非活性化の処理が行
われることを特徴とする。
【0084】請求項8記載の発明は、半導体記憶装置の
メモリセルアクセス方法において、カラムアドレスとロ
ウアドレスとにより選択されるメモリセルが複数配置さ
れたメモリセルアレイにおいて、デコーダ回路が前記ロ
ウアドレスに基づき、前記メモリセルのアクセス用トラ
ンジスタのゲートに接続されるワード線を選択する第1
の過程と、選択されないワード線を第2の接地線に電気
的に接続し、この選択されないワード線の電圧レベルを
接地電圧に保持する第2の過程と、前記デコーダ回路が
前記ワード線のなかから選択された選択ワード線を活性
化する第3の過程と、活性化された前記選択ワード線の
接続されているメモリセルのデータをアクセスする第4
の過程と、前記デコーダ回路が前記選択ワード線を非活
性化するとき、この選択ワード線から引き抜いた電荷を
第2の接地線へ流し込む第5の過程とを有することを特
徴とする。
【0085】請求項9記載の発明は、請求項8記載の半
導体記憶装置のメモリセルアクセス方法において、前記
デコーダ回路において、第1のトランジスタが選択され
ない前記ワード線を第1の接地線へ電気的に接続し、第
2のトランジスタが前記選択ワード線を非活性化すると
きに、該選択ワード線を前記第2の接地線へ電気的に接
続するとを具備していることを特徴とする。請求項10
記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の半導体
記憶装置のメモリセルアクセス方法において、前記ワー
ド線が、主ワード線とこの主ワード線を分割したサブワ
ード線とから構成されており、前記第2のトランジスタ
がこのサブワード線と前記第2の接地線との間を電気的
に接続または非接続することを特徴とする。
【0086】請求項11記載の発明は、請求項8ないし
請求項10のいずれかに記載の半導体記憶装置のメモリ
セルアクセス方法において、前記第2のトランジスタが
MOSトランジスタであり、ゲート電圧を制御すること
により、オン/オフ制御されることを特徴とする。請求
項12記載の発明は、請求項8ないし請求項11の何れ
かに記載の半導体記憶装置のメモリセルアクセス方法に
おいて、前記選択ワード線を非活性化するとき、昇圧さ
れた電圧で前記第2のトランジスタのオン/オフ制御を
行うことを特徴とする。請求項13記載の発明は、請求
項8ないし請求項12の何れかに記載の半導体記憶装置
のメモリセルアクセス方法において、次のアドレスが設
定される前に、前記選択ワード線に対する非活性化の処
理が行われることを特徴とする。
【0087】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。以下の各図において従来例と
同様な構成については同一の符号を付し、この説明を省
略する。 <第1の実施形態>第1の実施形態を図1,図2及び図
3に示す。第1の実施形態の全体の構成は、従来例の図
8〜図10に示す構成と共通である。
【0088】図1は、図8から、例えば、サブワードデ
コーダSWD1とサブワード線SWL0000〜サブワード
線SWL0102との部分を取り出したブロック図であり、
図2はデコーダRAD11の構成を示し、図3はサブワ
ード線のタイミングチャートである。また、第1の実施
形態のデコーダの構成は、従来例の図16,図17の構
成と同様であり、かつ、各サブワード線の電圧レベルの
遷移の動作は図18に示す動作と同様である。
【0089】この第1の実施形態において、従来例と異
なる部分は、読み出しまたは書き込みにおけるメモリセ
ルのアクセス時において、活性化されたサブワード線の
電圧を、昇圧された電圧レベルから「L」レベルへ遷移
させるとき、このサブワード線からの電荷の引き抜き経
路を、の経路からの経路に変更した構成のデコーダ
RAD11,デコーダRAD12,デコーダRAD13,デコ
ーダRAD14及びデコーダRAD15を用いた点にある。
【0090】次に、図2を用いてデコーダRAD11の構
成を説明する。デコーダRAD11は、アドレス信号RA
00及びアドレス信号RAB00を出力するデコーダRAD
11Aと、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD11Bとから構成されている。
図2は、デコーダRAD11A(デコーダRAD11B)の構
成を示すブロック図である。まず、デコーダRAD11A
を図2を用いて説明する。デコーダ100は、アドレス
信号X0及びアドレス信号X1の値により、デコード信号
を出力する。例えば、デコーダ100は、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}の場合に、「H」レベルのデ
コード信号を出力する。
【0091】アンド回路101は、デコーダ100の出
力するデコード信号の値と、制御信号RAEの値との論
理積の演算を行う。インバータ102及びインバータ1
03は、アンド回路101の出力信号の「L」レベルを
昇圧された電圧レベルに変換し、アンド回路101の出
力信号の「H」レベルを「L」レベルに変換して出力す
る。ここで、インバータ103の出力は、アドレス信号
RAB00として出力される。
【0092】pチャネル型のMOSトランジスタ104
と、nチャンネル型のMOSトランジスタ105と、n
チャンネル型のMOSトランジスタ106とは、直列に
接続されている。ここで、MOSトランジスタ106
は、制御信号RAEがゲートに入力され、ドレインがM
OSトランジスタ105のソースと接続され、ソースが
GNDXDEC線に接続されている。
【0093】このため、MOSトランジスタ104及び
MOSトランジスタ105は、CMOS(複合MOS)
のインバータとして働き、インバータ102の出力信号
の反転信号を出力する。ここで、MOSトランジスタ1
04のドレインとMOSトランジスタ105のドレイン
との接続点は、アドレス信号RA00を出力する。
【0094】インバータ107は、入力される制御信号
RAEを昇圧された電圧レベルに変換し、反転レベルと
して出力している。nチャネル型のMOSトランジスタ
108は、ゲートにインバータ107の出力信号が入力
され、ドレインがアドレス信号RA00の信号線に接続さ
れ、ソースがGND線に接続されている。
【0095】このMOSトランジスタ108は、それぞ
れMOSトランジスタT4とMOSトランジスタ105
及びトランジスタ106とに比較して非常に大きな電流
容量となるゲート幅(W)で形成されている。すなわ
ち、MOSトランジスタT4とMOSトランジスタ10
5及びトランジスタ106は、GNDXDEC線に各サ
ブワード線を電気的に接続して、接地電位を保持するた
めの用途にのみ使用するため、大きな電流容量が必要な
く、電圧変動を抑える電流量を流すために必要な(小さ
な)ゲート幅で形成されている。
【0096】一方、MOSトランジスタ108は、高速
に昇圧レベルの電圧から「L」レベル(接地電位)へ、
サブワード線を遷移させるため、各メモリセルへのアク
セスの動作において、必要な最小限の時間で十分サブワ
ード線を遷移させる電流容量が得られるゲート幅を有し
ている。
【0097】また、MOSトランジスタ108は、オン
状態とされるとき、ゲートに昇圧された電圧レベルが印
加されるため、通常の「H」レベルの電圧が印加される
場合に比較して、コンダクタンスが向上することにより
電流容量が増加し、高速にアドレス信号RA00の信号線
の電荷を引き抜くことが可能となる。
【0098】すなわち、サブデコーダブロックSB0000
のMOSトランジスタT2がオン状態であり、制御信号
RAEが「L」レベルでMOSトランジスタ108がオ
ン状態であるとき、アドレス信号RA00の信号線がGN
D線に電気的に接続されることとなり、の経路とし
て、サブワード線SWL0000の電荷の引き抜き経路が構
成される。この構成は、他のサブデコーダブロックにお
いても同様である。ここで、デコーダ100,アンド回
路101,インバータ102,インバータ103及びイ
ンバータ107の接地は、GND線により行われてい
る。
【0099】この結果、制御信号RAEが「H」レベル
の状態のとき、アドレス信号{X1,X0}={L,L}
が入力された場合、上述のデコーダRAD11Aは、アド
レス信号RA00を「H」レベルで出力し、アドレス信号
RAB00を「L」レベルで出力する。一方、このデコー
ダRAD11Aは、制御信号RAEが「H」レベルの状態
のとき、アドレス信号{X1,X0}={L,L}以外の
値が入力された場合、アドレス信号RA00を「L」レベ
ルで出力し、アドレス信号RAB00を「H」レベルで出
力する。
【0100】次に、図2を用いて、デコーダRAD11に
おける、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD11Bを説明する。このデコー
ダRAD11Bは、図において「’」が付された( )内
の符号による構成要素により、上記デコーダRAD11A
と同様に構成されている。デコーダRAD11Bは、制御
信号RAEが「H」レベルの状態のとき、アドレス信号
{X1,X0}={H,L}が入力された場合、アドレス
信号RA02を「H」レベルで出力し、アドレス信号RA
B02を「L」レベルで出力する。すなわち、デコーダ1
00’は、アドレス信号{X1,X0}={H,L}が入
力された場合、「H」レベルの信号を出力する。
【0101】一方、デコーダRAD11Bは、制御信号R
AEが「H」レベルの状態のとき、アドレス信号{X
1,X0}={H,L}以外の値が入力された場合、アド
レス信号RA02を「L」レベルで出力し、アドレス信号
RAB02を「H」レベルで出力する。デコーダRAD11
は、上述したようにデコーダRAD11A及びデコーダR
AD11Bで構成されている。また、他のデコーダ、すな
わちデコーダRAD12,デコーダRAD13,デコーダR
AD14,デコーダRAD15も、上記デコーダRAD11と
同様に構成され、夫々のアドレス信号{X1,X0}に対
応して出力する。
【0102】ここで、GND線及びGNDXDEC線
は、双方とも同一のGNDパッド(接地レベルの電源端
子)に別々の配線により接続されており、互いの配線の
配線抵抗R1及び配線抵抗R2により、各々の配線の電位
変動が分離された状態となっている。したがって、サブ
ワード線の容量だけでなく、このサブワード線に接続さ
れているMOSトランジスタT2,MOSトランジスタ
T3及びMOSトランジスタT4の拡散層の容量と、アド
レス信号RA00の信号線と、この信号線に接続されたM
OSトランジスタT2の拡散層及びMOSトランジスタ
T3のゲートとの容量に蓄積された電荷を引き抜くこと
となり、の経路においては、GND線に流れ込む電流
は大きな電流量となるが、GNDXDEC線への影響は
少なく、GNDXDEC線の電圧レベルは変動すること
なく安定する。
【0103】この結果、従来例のように、GNDXDE
線の電圧レベルは、上述したサブワード線SWL0000か
らの電荷の引き抜きにより、接地レベルから上昇して浮
いてしまう(変動してしまう)ということがなく、非選
択状態にあり、GNDXDEC線を共有するサブワード
線、例えばサブワード線SWL0002,サブワード線SW
L0100,サブワード線SWL0102の電圧レベルが、通常
状態における接地電位から、このGNDXDEC線に流
入する電流量に比例した電圧レベルへと上昇する状態は
起こらない。
【0104】これにより、本願発明の第1の実施形態に
よれば、上記サブワード線SWL0002,サブワード線S
WL0100,サブワード線SWL0102に接続されているメ
モリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オン状態
となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの浮きに
より、アクセス用MOSトランジスタのしきい値近傍と
なるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生させてしま
い、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を防止することができ
る。
【0105】次に、図1、図2および図3を参照し、第
1の実施形態の動作例を説明する。例えば、ここで、サ
ブワード線SWL0000が、非選択状態→選択状態→非選
択状態へと状態が遷移していくとして、他のサブワード
線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブワード
線SWL0102を含めた動作として説明する。
【0106】初期状態としては、アドレス信号X0〜ア
ドレス信号Xj(XADD)がサブワード線SWL0000
を選択する値でなく、主ワード線MWL00及び主ワード
線MWL01が「L」レベルの非活性状態であり、かつア
ドレス信号RA00及びアドレス信号RA02が「L」レベ
ルであり、アドレス信号RAB00及びアドレス信号RA
B02が「H」であるとする。このとき、図13で説明し
たように、サブワード線SWL0000,サブワード線SW
L0002,サブワード線SWL0100及びサブワード線SW
L0102からの電荷の引き抜きの経路は、の経路となっ
ている。
【0107】時刻t1において、アドレス信号X0〜アド
レス信号Xj(XADD)がサブワード線SWL0000を
選択する値、すなわち{Xj,…,X2,X1,X0}=
{0,…,0,0,0}に遷移したとする。これにより、
時刻t2において、XデコーダXDEC1は、主ワード線
MWL00を「L」レベルから「H」レベル(ここでは昇
圧レベル)に遷移させる。
【0108】このとき、サブワード線SWL0000,サブ
ワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブ
ワード線SWL0102の各サブワード線は、の経路から
電荷の引き抜きが行われている。また、サブワード線S
WL0000及びサブワード線SWL0002は、主ワード線M
WL00が「H」レベルであり、サブデコーダブロックS
B0000及びサブデコーダブロックSB0002のMOSトラ
ンジスタT2がオン状態となるため、の経路において
も電荷の引き抜きが行われている。
【0109】そして、時刻t3において、図示しない制
御回路は、ロウアドレス信号X0〜ロウアドレス信号Xj
の値の変化に基づき、所定の遅延時間の経過後に制御信
号RAEを「L」レベルから「H」レベルへ遷移させ
る。これにより、デコーダRAD11は、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}で入力されているため、アド
レス信号RA00を「L」レベルから「H」レベルへ遷移
させ、アドレス信号RAB00を「H」レベルから「L」
レベルへ遷移させる。
【0110】この結果、時刻t4において、サブワード
線SWL0000は、サブワードブロックSB0000により活
性化され、昇圧された電圧レベルへ遷移される。そし
て、このサブワード線SWL0000がメモリセルM1のア
クセス用トランジスタをオン状態とし、メモリセルM1
に記憶されているデータがビット線BT2へ出力され
る。
【0111】このとき、サブワード線SWL0002は、制
御信号RAEが「L」レベルから「H」レベルに遷移し
たため、MOSトランジスタ108’がオフ状態とな
り、の経路が閉じ、MOSトランジスタ106’がオ
ン状態となるため及びの経路により電荷の引き抜き
が行われる。また、サブワード線SWL0102は、時刻t
1のときと状態が変化せずに、の経路により電荷の引
き抜きが行われている。
【0112】しかしながら、サブワード線SWL0100
は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非活性状態で
あり、アドレス信号RA00が「H」レベルとなり、アド
レス信号RAB00が「L」レベルとなることにより、サ
ブワードブロックSB0100において、MOSトランジス
タT2及びMOSトランジスタT4がオフ状態となり、M
OSトランジスタT3がオン状態となるため、の経路
により電荷の引き抜きが行われる。
【0113】次に、時刻t5において、図示しない制御
回路が、設定された所定の時間経過したことにより、制
御信号RAEを「H」レベルから「L」レベルへ遷移さ
せる。これにより、デコーダRAD11は、アドレス信号
RA00を「H」レベルから「L」レベルへ遷移させ、ア
ドレス信号RAB00を「L」レベルから「H」レベルへ
遷移させる。また、制御信号RAEが「L」レベルとな
ることにより、サブワードブロックSB0002におけるM
OSトランジスタ106’がオフ状態となり、サブワー
ド線SWL0002の電荷の引き抜きの経路は閉じる。
【0114】この結果、サブワード線SWL0000は、電
荷を引き抜かれることにより、昇圧された電圧レベルか
ら「L」レベルへ遷移する。このとき、サブワード線S
WL0000は、サブワードブロックSB0000において、M
OSトランジスタT2及びMOSトランジスタT4がオン
状態となり、MOSトランジスタT3がオフ状態とな
り、かつMOSトランジスタ108がオン状態となるた
め、及びの経路により電荷の引き抜きが行われる。
これにより、サブワード線SWL0000は、大きな電流容
量を有するMOSトランジスタ108により、周辺回路
のGND線へ急速に電荷が引き抜かれ、昇圧レベルの電
圧から、「L」レベル(接地レベル)に遷移する。
【0115】ここで、及びの経路によりサブワード
線の電荷の引き抜きが行われるとき、MOSトランジス
タT4とMOSトランジスタ108とを介して、GND
線とGNDXDEC線とが電気的に接続されるが、MO
SトランジスタT4の電流容量が非常に小さいため(コ
ンダクタンスが小さい、すなわちMOSトランジスタ幅
Wが狭く作成されている)、GND線の電圧変動(ノイ
ズ)はGNDXDEC線には伝達されない。
【0116】また、サブワード線SWL0002は、主ワー
ド線MWL00が昇圧レベルの電圧の状態において、制御
信号RAEが「H」レベルから「L」レベルに遷移して
MOSトランジスタ108’がオン状態となるため、
の経路が開き、及びの経路により電荷の引き抜きが
行われる。
【0117】さらに、サブワード線SWL0102も、時刻
t1のときと状態が変化せずに、の経路により電荷の
引き抜きが行われている。しかしながら、サブワード線
SWL0100は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非
活性状態であり、アドレス信号RA00が「L」レベルと
なり、アドレス信号RAB00が「H」レベルとなること
により、サブワードブロックSB0100において、MOS
トランジスタT2及びMOSトランジスタT3がオフ状態
となり、MOSトランジスタT4がオン状態となるた
め、の経路により電荷の引き抜きが行われる。
【0118】次に、アドレス信号X0〜アドレス信号Xj
がサブワード線SWL0000,サブワード線SWL0002,
サブワード線SWL0100及びサブワード線SWL0102の
いずれも選択しない状態に遷移したことにより、時刻t
6において、メインワード線MWL00が「H」レベルか
ら「L」レベルに遷移する。これにより、サブデコード
ブロックSB0000及びサブデコードブロックSB0002に
おけるMOSトランジスタT2がオフ状態となり、サブ
ワード線SWL0000及びサブワード線SWL0002の電荷
の引き抜きも、の経路のみにより行われる。
【0119】ここで、各サブデコーダブロックのMOS
トランジスタT2には、アクセスタイムを向上させるた
めに、高速にサブワード線を立ち上げる必要から、MO
SトランジスタT4に比較して電流容量の大きい(トラ
ンジスタサイズがMOSトランジスタT4に比較して大
きい)トランジスタが用いられている。これにより、こ
のMOSトランジスタT2を介したの経路を用いるこ
とにより、サブワード線の電荷の引き抜きも高速に行
え、半導体記憶装置のアクセスタイムを向上させること
が可能となる。
【0120】さらに、本発明の第1の実施形態によれ
ば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ遷移
させるための、電荷の引き抜きをサブデコーダブロック
の電流容量の小さなトランジスタT4でGNDXDEC
線に電荷を引き抜くとともに、大きな電流容量を有する
トランジスタ108で周辺回路用のGND線に電荷を引
き抜く経路が付加され、GND線に引き抜き電流が流れ
込み、従来例のように、GNDXDE線の電圧レベル
が、上述したサブワード線SWL0000からの電荷の引き
抜きにより、接地レベルから上昇して浮いてしまうとい
うことがなく、非選択状態にあり、GNDXDEC線を
共有するサブワード線、例えばサブワード線SWL000
2,サブワード線SWL0100,サブワード線SWL0102
の電圧レベルが、通常状態における接地電位から、この
GNDXDEC線に流入する電流量に比例した電圧レベ
ルへと上昇する状態も起こらない。
【0121】これにより、本願発明の第1の実施形態に
よれば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ
遷移させるための、サブワード線からの電荷の引き抜き
操作によって、上記サブワード線SWL0002,サブワー
ド線SWL0100,サブワード線SWL0102に接続されて
いるメモリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オ
ン状態となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの
浮きによるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生さ
せ、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を解決することができ
る。
【0122】<第2の実施形態>図4は、図1における
デコーダRAD21の第2の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。第2の実施形態の半導体記憶装置の構成
は、第1の実施形態と同様に、従来例の図16,図17
の構成と同様であり、かつ、サブワード線の電圧レベル
の遷移の動作は図18に示す動作と同様である。
【0123】この第2の実施形態において、第1の実施
形態と異なる点は、メモリセルのアクセス時において、
メインワード線が活性化された後に、サブワード線が活
性化されるまでの、サブワード線からの電荷の引き抜き
経路を、の経路からの経路に変更したデコーダRA
D21,デコーダRAD22,デコーダRAD23,デコーダ
RAD24及びデコーダRAD25を用いた点にある。
【0124】次に、図4を用いてデコーダRAD21の構
成を説明する。デコーダRAD21は、アドレス信号RA
00及びアドレス信号RAB00を出力するデコーダRAD
21Aと、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD21Bとから構成されている。
図4は、デコーダRAD21A(デコーダRAD21B)の構
成を示すブロック図である。
【0125】まず、デコーダRAD21Aを図4を用いて説
明する。デコーダ100は、アドレス信号X0及びアド
レス信号X1の値により、デコード信号を出力する。例
えば、デコーダ100は、アドレス信号{X1,X0}=
{L,L}の場合に、「H」レベルのデコード信号を出
力する。
【0126】アンド回路101は、デコーダ100の出
力するデコード信号の値と、制御信号RAEの値との論
理積の演算を行う。インバータ102及びインバータ1
03は、アンド回路101の出力信号の「L」レベルを
昇圧された電圧レベルの昇圧レベルに変換し、アンド回
路101の出力信号の「H」レベルを「L」レベルに変
換して出力する。ここで、インバータ103の出力は、
アドレス信号RAB00として出力される。
【0127】pチャネル型のMOSトランジスタ104
及びnチャンネル型のMOSトランジスタ105は、直
列に接続されている。ここで、MOSトランジスタ10
4は、ゲートにインバータ102の出力が入力されてお
り、ソースが昇圧レベル(昇圧された電圧レベル)の電
源線に接続され、ドレインがMOSトランジスタ105
のドレインと接続されている。
【0128】また、MOSトランジスタ105は、ゲー
トがノア回路(否定的論理和回路)109の出力に接続
され、ソースがGNDXDEC線に接続されている。ノ
ア回路109は、アンド回路101の出力と制御信号R
ANEとの否定的論理和の演算を行い、演算結果を出力
信号として出力する。
【0129】ここで用いられる制御信号RANEは、制
御信号RAEを出力する図示しない制御回路により生成
される負論理のパルスであり、ロウアドレス信号X0〜
ロウアドレス信号Xjの何れかの変化に同期して、
「H」レベルから「L」レベルに遷移し、所定の時間経
過後に「L」レベルから「H」レベルに遷移する。上記
制御回路は、制御信号RAEを「H」レベルから「L」
レベルに遷移させるときに、制御信号RANEも「L」
レベルから「H」レベルへ遷移させる。
【0130】MOSトランジスタ104は、pチャネル
型でインバータ102の出力をゲート入力としている。
MOSトランジスタ105は、アンド回路101の出力
と制御信号RAANEとが双方ともに「L」レベルの場
合にオン状態となり、アンド回路101の出力及び制御
信号RANEのいずれか一方でも「H」レベルの場合に
オフ状態となる。
【0131】ここで、MOSトランジスタ104のドレ
インとMOSトランジスタ105のドレインとの接続点
は、アドレス信号RA00を出力する。nチャネル型のM
OSトランジスタ108は、ゲートに制御信号RANE
が入力され、ドレインがアドレス信号RA00の信号線に
接続され、ソースがGND線に接続されている。
【0132】このMOSトランジスタ108は、それぞ
れMOSトランジスタT4とMOSトランジスタ105
に比較して非常に大きな電流容量となるゲート幅で形成
されている。すなわち、MOSトランジスタT4とMO
Sトランジスタ105は、GNDXDEC線に各サブワ
ード線を電気的に接続して、接地電位を保持するための
用途にのみ使用するため、大きな電流容量が必要なく、
電圧変動を抑える電流量を流すために必要な(小さな)
ゲート幅で形成されている。一方、MOSトランジスタ
108は、高速に昇圧レベルの電圧から「L」レベル
(接地電位)へ、サブワード線を遷移させるため、必要
な最小限の時間で十分サブワード線を遷移させる電流容
量が得られるゲート幅を有している。
【0133】すなわち、サブデコーダブロックSB0000
のMOSトランジスタT2がオン状態であり、制御信号
RAEが「L」レベルでMOSトランジスタ108がオ
ン状態であるとき、アドレス信号RA00の信号線がGN
D線に電気的に接続されることとなり、の経路とし
て、サブワード線SWL0000の電荷の引き抜き経路が構
成される。この構成は、他のサブデコーダブロックにお
いても同様である。ここで、デコーダ100,アンド回
路101,インバータ102,インバータ103及びノ
ア回路109の接地は、GND線により行われている。
【0134】この結果、制御信号RAEが「H」レベル
で、かつ、制御信号RANEが「L」レベルの状態のと
き、アドレス信号{X1,X0}={L,L}が入力され
た場合、上述のデコーダRAD21Aは、アドレス信号R
A00を「H」レベルで出力し、アドレス信号RAB00を
「L」レベルで出力する。一方、このデコーダRAD21
Aは、制御信号RAEが「H」レベルで、かつ、制御信
号RANEが「L」レベルの状態のとき、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}以外の値が入力された場合、
アドレス信号RA00を「L」レベルで出力し、アドレス
信号RAB00を「H」レベルで出力する。
【0135】次に、図4を用いて、デコーダRAD21に
おける、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD21Bを説明する。また、この
デコーダRAD21Bは、図において「’」が付された
( )内の符号による構成要素により、上記デコーダR
AD21Aと同様に構成されている。
【0136】このデコーダRAD21Bは、は、制御信号
RAEが「H」レベルで、かつ、制御信号RANEが
「L」レベルの状態のとき、アドレス信号{X1,X0}
={H,L}が入力された場合、アドレス信号RA02を
「H」レベルで出力し、アドレス信号RAB02を「L」
レベルで出力する。すなわち、デコーダ100’は、ア
ドレス信号{X1,X0}={H,L}が入力された場
合、「H」レベルの信号を出力する。
【0137】一方、デコーダRAD21Bは、は、制御信
号RAEが「H」レベルで、かつ、制御信号RANEが
「L」レベルの状態のとき、アドレス信号{X1,X0}
={H,L}以外の値が入力された場合、アドレス信号
RA02を「L」レベルで出力し、アドレス信号RAB02
を「H」レベルで出力する。デコーダRAD21は、上述
したようにデコーダRAD21A及びデコーダRAD21Bで
構成されている。また、他のデコーダ、すなわちデコー
ダRAD22,デコーダRAD23,デコーダRAD24,デ
コーダRAD25も、上記デコーダRAD21と同様に構成
され、夫々のアドレス信号{X1,X0}に対応して出力
する。
【0138】ここで、GND線及びGNDXDEC線
は、双方とも同一のGNDパッド(接地レベルの電源端
子)に別々の配線により接続されており、互いの配線の
配線抵抗R1及び配線抵抗R2により、各々の配線の電位
変動が分離された状態となっている。
【0139】したがって、サブワード線の容量だけでな
く、このサブワード線に接続されているMOSトランジ
スタT2,MOSトランジスタT3及びMOSトランジス
タT4の拡散層の容量と、アドレス信号RA00の信号線
と、この信号線に接続されたMOSトランジスタT2の
拡散層及びMOSトランジスタT3のゲートとの容量に
蓄積された電荷を引き抜くこととなり、の経路におい
ては、GND線に流れ込む電流は大きな電流量となる
が、GNDXDEC線への影響はなく、GNDXDEC
線の電圧レベルがは変動することなく安定する。
【0140】この結果、従来例のように、GNDXDE
線の電圧レベルは、上述したサブワード線SWL0000か
らの電荷の引き抜きにより、接地レベルから上昇して浮
いてしまうということがなく、非選択状態にあり、GN
DXDEC線を共有するサブワード線、例えばサブワー
ド線SWL0002,サブワード線SWL0100,サブワード
線SWL0102の電圧レベルが、通常状態における接地電
位から、このGNDXDEC線に流入する電流量に比例
した電圧レベルへと上昇する状態は起こらない。
【0141】これにより、本願発明の第2の実施形態に
よれば、上記サブワード線SWL0002,サブワード線S
WL0100,サブワード線SWL0102に接続されているメ
モリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オン状態
となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの浮きに
よるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生させてしま
い、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を防止することができ
る。
【0142】次に、図1、図4および図5を参照し、第
2の実施形態の動作例を説明する。図5は、各サブワー
ド線の選択動作及び非選択動作を説明するタイミングチ
ャートである。例えば、ここで、サブワード線SWL00
00が、非選択状態→選択状態→非選択状態へと状態が遷
移していくとして、他のサブワード線SWL0002,サブ
ワード線SWL0100及びサブワード線SWL0102を含め
た動作として説明する。
【0143】初期状態としては、ロウアドレス信号X0
〜ロウアドレス信号Xj(XADD)がサブワード線S
WL0000を選択する値でなく、主ワード線MWL00及び
主ワード線MWL01が「L」レベルであり、かつアドレ
ス信号RA00及びアドレス信号RA02が「L」レベルで
あり、アドレス信号RAB00及びアドレス信号RAB02
が「H」であるとする。このとき、図13で説明したよ
うに、サブワード線SWL0000,サブワード線SWL00
02,サブワード線SWL0100及びサブワード線SWL01
02からの電荷の引き抜きの経路は、の経路となってい
る。
【0144】また、制御信号RANEが「H」レベルで
あり、MOSトランジスタ108及びMOSトランジス
タ108’がオン状態となっているが、主ワード線MW
L00が「L」レベルで、サブデコーダブロックSB000
0,サブデコーダブロックSB0100,サブデコーダブロ
ックSB0002,サブデコーダブロックSB0102における
MOSトランジスタT2がオフ状態のため、の経路が
閉じており、の経路による電荷の引き抜きは行われな
い状態にある。したがって、サブワード線SWL0000,
サブワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及び
サブワード線SWL0102からの電荷の引き抜きの経路
は、の経路のみとなっている。
【0145】時刻t11において、アドレス信号X0〜ア
ドレス信号Xj(XADD)がサブワード線SWL0000
を選択する値、すなわち{Xj,…,X2,X1,X0}=
{0,…,0,0,0}に遷移したとする。これにより、
図示しない制御回路は、制御信号RANEを「H」レベ
ルから「L」レベルへ遷移させる。そして、時刻t12に
おいて、XデコーダXDEC1は、主ワード線MWL00
を「L」レベルから「H」レベル(ここでは昇圧レベ
ル)に遷移させる。
【0146】このとき、サブワード線SWL0000,サブ
ワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブ
ワード線SWL0102の各サブワード線は、の経路から
電荷の引き抜きが行われている。また、サブワード線S
WL0000及びサブワード線SWL0002は、サブデコーダ
ブロックSB0000及びサブデコーダブロックSB0002の
MOSトランジスタT2がオン状態となるため、の経
路においても電荷の引き抜きが行われている。
【0147】ここで、アンド回路101の出力が「L」
レベルであり、制御信号RANEが「L」レベルとなる
ため、ノア回路109の出力が「H」レベルとなり、
の経路における電荷の引き抜きがMOSトランジスタ1
05を介して行われている。アンド回路101は、アド
レス信号{X1,X0}={L,L}であり、デコーダ1
00の出力が「H」レベルとなっているが、制御信号R
AEが「L」レベルのため、「L」レベルの出力信号を
出力している。
【0148】そして、時刻t13において、図示しない制
御回路は、ロウアドレス信号X0〜ロウアドレス信号Xj
の値の変化に基づいて、所定の遅延時間の経過後に制御
信号RAEを「L」レベルから「H」レベルへ遷移させ
る。すなわち、デコーダ100の出力が「H」レベルで
あり、制御信号RAEが「H」レベルへ遷移することに
より、アンド回路101の出力が「H」レベルとなり、
インバータ102の出力が「L」レベルに遷移し、MO
Sトランジスタ104がオン状態となる。
【0149】また、制御信号RANEが「L」レベルで
あり、アンド回路101の出力が「H」レベルであるた
め、MOSトランジスタ105は、オフ状態となる。こ
のとき、MOSトランジスタ108は、制御信号RAN
Eが「L」レベルのため、オフ状態となっている。これ
により、デコーダRAD11は、アドレス信号{X1,X
0}={L,L}で入力されているため、アドレス信号
RA00を「L」レベルから「H」レベルへ遷移させ、ア
ドレス信号RAB00を「H」レベルから「L」レベルへ
遷移させる。
【0150】この結果、時刻t14において、サブワード
線SWL0000は、サブワードブロックSB0000により活
性化され、昇圧された電圧レベルへ遷移される。そし
て、このサブワード線SWL0000がゲートに接続された
トランジスタがオン状態となり、メモリセルM1に記憶
されているデータがビット線BT2へ出力される。
【0151】このとき、サブワード線SWL0002は、制
御信号RA02が「L」レベルであり、状態が変化しない
ため、及びの経路において、電荷の引き抜きが行わ
れている。また、サブワード線SWL0102は、時刻t11
のときと状態が変化せずに、の経路により電荷の引き
抜きが行われている。
【0152】しかしながら、サブワード線SWL0100
は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非活性状態で
あり、アドレス信号RA00が「H」レベルとなり、アド
レス信号RAB00が「L」レベルとなることにより、サ
ブワードブロックSB0100において、MOSトランジス
タT2及びMOSトランジスタT4がオフ状態となり、M
OSトランジスタT3がオン状態であるため、の経路
により電荷の引き抜きが行われている。
【0153】次に、時刻t15において、図示しない制御
回路は、設定された所定の時間が経過したことにより、
制御信号RAEを「H」レベルから「L」レベルへ遷移
させ、同時に、制御信号RANEを「L」レベルから
「H」レベルに遷移させる。これにより、デコーダRA
D11は、アドレス信号RA00を「H」レベルから「L」
レベルへ遷移させ、アドレス信号RAB00を「L」レベ
ルから「H」レベルへ遷移させる。
【0154】この結果、サブワード線SWL0000は、電
荷を引き抜かれることにより、昇圧された電圧レベルか
ら「L」レベルへ遷移する。このとき、サブワード線S
WL0000は、サブワードブロックSB0000において、M
OSトランジスタT2及びMOSトランジスタT4がオン
状態となり、MOSトランジスタT3がオフ状態とな
り、かつMOSトランジスタ108がオン状態となるた
め、及びの経路により電荷の引き抜きが行われる。
【0155】ここで、及びの経路によりサブワード
線の電荷の引き抜きが行われるとき、サブワードブロッ
クSB0000及びサブワードブロックSB0100のMOSト
ランジスタT4とMOSトランジスタ108とを介し
て、GND線とGNDXDEC線とが接続されるが、M
OSトランジスタT4の電流容量が非常に小さいため
(コンダクタンスが小さい、すなわちMOSトランジス
タ幅Wが狭く作成されている)、GND線の電圧変動
(ノイズ)はGNDXDEC線には伝わらない。
【0156】また、アンド回路101の出力が「H」レ
ベルであり、制御信号RANEが「H」レベルとなり、
ノア回路109の出力が「L」レベルとなることによ
り、MOSトランジスタ105がオフ状態となり、引き
抜きの経路としての経路は閉じている。これにより、
サブワード線SWL0000は、MOSトランジスタ108
を介したの経路により、急速に電荷が引き抜かれ、昇
圧レベルの電圧から、「L」レベル(接地レベル)に遷
移する。
【0157】また、サブワード線SWL0002は、主ワー
ド線MWL00が昇圧レベルの電圧の状態であり、サブデ
コーダブロックSB0002のMOSトランジスタT2がオ
ン状態であり、制御信号RANEが「L」レベルから
「H」レベルに遷移してMOSトランジスタ108’が
オン状態となるため、の経路が開き、及びの経路
により電荷の引き抜きが行われる。このとき、の経路
における電荷の引き抜きは、制御信号RANEが「H」
レベルであり、ノア回路109の出力が「L」レベルと
なるため、MOSトランジスタ105’が閉じているた
めに行われない。
【0158】さらに、サブワード線SWL0102は、時刻
t11のときと状態が変化せずに、の経路により電荷の
引き抜きが行われている。しかしながら、サブワード線
SWL0100は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非
活性状態であり、アドレス信号RA00が「L」レベルと
なり、アドレス信号RAB00が「H」レベルとなること
により、サブワードブロックSB0100において、MOS
トランジスタT2及びMOSトランジスタT3がオフ状態
となり、MOSトランジスタT4がオン状態となるた
め、の経路により電荷の引き抜きが行われる。
【0159】次に、アドレス信号X0〜アドレス信号Xj
がサブワード線SWL0000,サブワード線SWL0002,
サブワード線SWL0100及びサブワード線SWL0102の
いずれも選択しない状態に遷移したことにより、時刻t
16において、メインワード線MWL00が「H」レベルか
ら「L」レベルに遷移する。これにより、サブデコード
ブロックSB0000及びサブデコードブロックSB0100に
おけるMOSトランジスタT2がオフ状態となり、サブ
ワード線SWL0000及びサブワード線SWL0002の電荷
の引き抜きも、の経路が閉じるため、の経路のみに
より行われる。
【0160】ここで、各サブデコーダブロックのMOS
トランジスタT2には、アクセスタイムを向上させるた
めに、高速にサブワード線を立ち上げる必要から、MO
SトランジスタT4に比較して電流容量の大きい(トラ
ンジスタサイズがMOSトランジスタT4に比較して大
きい)トランジスタが用いられている。これにより、本
願発明によれば、チップサイズの増加を行わず、かつ第
1の接地線の配線抵抗を下げるために製造プロセスを変
更することなく、このMOSトランジスタT2を介した
の経路を用いることにより、サブワード線の電荷の引
き抜きも高速に行え、半導体記憶装置のアクセスタイム
を向上させることが可能となる。
【0161】さらに、本発明の第2の実施形態によれ
ば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ遷移
させるための、電荷の引き抜きをサブデコーダブロック
の電流容量の小さなトランジスタT4でGNDXDEC
線に電荷を引き抜くとともに、大きな電流容量を有する
トランジスタ108で周辺回路用のGND線に電荷を引
き抜く経路が付加され、GND線に引き抜き電流が流れ
込み、従来例のように、GNDXDE線の電圧レベル
が、上述したサブワード線SWL0000からの電荷の引き
抜きにより、接地レベルから上昇して浮いてしまうとい
うことがなく、非選択状態にあり、GNDXDEC線を
共有するサブワード線、例えばサブワード線SWL000
2,サブワード線SWL0100,サブワード線SWL0102
の電圧レベルが、通常状態における接地電位から、この
GNDXDEC線に流入する電流量に比例した電圧レベ
ルへと上昇する状態も起こらない。
【0162】これにより、本願発明の第2の実施形態に
よれば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ
遷移させるための、サブワード線からの電荷の引き抜き
操作によって、上記サブワード線SWL0002,サブワー
ド線SWL0100,サブワード線SWL0102に接続されて
いるメモリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オ
ン状態となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの
浮きによるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生さ
せ、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を解決することができ
る。
【0163】<第3の実施形態>図6は、図1における
第3の実施形態によるデコーダ31の構成を示すブロッ
ク図である。第3の実施形態の半導体記憶装置の構成
は、第1及び第2の実施形態と同様に、従来例の図1
6,図17の構成と同様であり、かつ、サブワード線の
電圧レベルの遷移の動作は図18に示す動作と同様であ
る。
【0164】この第3の実施形態において、第1の実施
形態及び第2の実施形態と異なる点は、メモリセルのア
クセス時において、活性化されているサブワード線を非
活性とするとき、サブワード線からの電荷の引き抜き経
路を、の経路のみで行うデコーダRAD31,デコーダ
RAD32,デコーダRAD33,デコーダRAD34及びデ
コーダRAD35を用いた点にある。
【0165】次に、図6を用いてデコーダRAD31の構
成を説明する。デコーダRAD31は、アドレス信号RA
00及びアドレス信号RAB00を出力するデコーダRAD
31Aと、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD31Bとから構成されている。
図6は、デコーダRAD31A(デコーダRAD31B)の構
成を示すブロック図である。まず、デコーダRAD31A
を図6を用いて説明する。デコーダ100は、アドレス
信号X0及びアドレス信号X1の値により、デコード信号
を出力する。例えば、デコーダ100は、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}の場合に、「H」レベルのデ
コード信号を出力する。
【0166】アンド回路101は、デコーダ100の出
力するデコード信号の値と、制御信号RAEの値との論
理積の演算を行い、この演算結果として出力信号RAE
1を出力する。アンド回路112は、デコーダ100の
出力するデコード信号の値と、制御信号RANEの値と
の論理積の演算を行い、この演算結果として出力信号R
ANE1を出力する。
【0167】論路ゲート110は、出力信号RAEN1
の反転信号と、出力信号RAE1との否定的論理積の演
算を行い、この演算結果として出力信号Q1を出力す
る。
【0168】ノア回路111は、出力信号RAE1と出
力信号RANE1との否定的論理和の演算を行い、この
演算結果として出力信号Q2を出力する。インバータ1
03は、アンド回路101の出力信号の「L」レベルを
昇圧された電圧レベルの昇圧レベルに変換し、アンド回
路101の出力信号の「H」レベルを「L」レベルに変
換し、この変換結果としてアドレス信号RAB00を出力
する。
【0169】pチャネル型のMOSトランジスタ104
及びnチャンネル型のMOSトランジスタ105は、直
列に接続されている。ここで、MOSトランジスタ10
4は、ゲートに出力信号Q1が入力されており、ソース
が昇圧レベル(昇圧された電圧レベル)の電源線に接続
され、ドレインがMOSトランジスタ105のドレイン
と接続されている。また、MOSトランジスタ105
は、ゲートに出力信号Q2が入力されており、ソースが
GNDXDEC線に接続されている。
【0170】ここで用いられる制御信号RANEは、制
御信号RAEを出力する図示しない制御回路により生成
される負論理のパルスであり、ロウアドレス信号X0〜
ロウアドレス信号Xjの何れかの変化に同期して、
「H」レベルから「L」レベルに遷移し、所定の時間経
過後に「L」レベルから「H」レベルに遷移する。上記
制御回路は、制御信号RAEを「H」レベルから「L」
レベルに遷移させるときに、制御信号RANEも「L」
レベルから「H」レベルへ遷移させる。
【0171】すなわち、図示しない制御回路は、主ワー
ド信号MWL00の立ち上がりから、所定の遅延を受けて
制御信号RAEを「H」レベルの所定の幅のパルスとし
て、また制御信号RANEを「L」レベルの所定の幅の
パルスとして出力する。アンド回路112は、デコーダ
100の出力と制御信号RANEとの信号レベルの論理
積の結果を、制御信号RANE1として出力する。
【0172】MOSトランジスタ104は、出力信号Q
1が「L」レベルのときにオン状態となり、出力信号Q1
が「H」レベルのときにオフ状態となる。MOSトラン
ジスタ105は、出力信号Q2が「H」レベルの場合に
オン状態となり、出力信号Q2が「L」レベルの場合に
オフ状態となる。
【0173】ここで、MOSトランジスタ104のドレ
インとMOSトランジスタ105のドレインとの接続点
は、アドレス信号RA00を出力する。nチャネル型のM
OSトランジスタ108は、ゲートに制御信号RANE
1が入力され、ドレインがアドレス信号RA00の信号線
に接続され、ソースがGND線に接続されている。
【0174】このMOSトランジスタ108は、それぞ
れMOSトランジスタT4とMOSトランジスタ105
とに比較して非常に大きな電流容量となるゲート幅で形
成されている。すなわち、MOSトランジスタT4とM
OSトランジスタ105とは、GNDXDEC線に各サ
ブワード線を電気的に接続して、接地電位を保持するた
めの用途にのみ使用するため、大きな電流容量が必要な
く、電圧変動を抑える電流量を流すために必要な(小さ
な)ゲート幅で形成されている。
【0175】一方、MOSトランジスタ108は、高速
に昇圧レベルの電圧から「L」レベル(接地電位)へ、
サブワード線を遷移させるため、メモリセルのアクセス
において、必要な最小限の時間で十分サブワード線を遷
移させる電流容量が得られるゲート幅に形成されてい
る。
【0176】すなわち、サブデコーダブロックSB0000
のMOSトランジスタT2がオン状態であり、制御信号
RANE1が「H」レベルとなりMOSトランジスタ1
08がオン状態であるとき、アドレス信号RA00の信号
線がGND線に電気的に接続されることとなり、の経
路として、サブワード線SWL0000の電荷の引き抜き経
路が構成される。この構成は、他のサブデコーダブロッ
クにおいても同様である。ここで、デコーダ100,ア
ンド回路101,アンド回路112,インバータ10
3,論理ゲート110,ノア回路111の接地は、GN
D線により行われている。
【0177】この結果、制御信号RAEが「H」レベル
で、かつ、制御信号RANEが「L」レベルの状態のと
き、アドレス信号{X1,X0}={L,L}が入力され
た場合、上述のデコーダRAD31Aは、アドレス信号R
A00を「H」レベルで出力し、アドレス信号RAB00を
「L」レベルで出力する。一方、このデコーダRAD31
Aは、制御信号RAEが「H」レベルで、かつ、制御信
号RANEが「L」レベルの状態のとき、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}以外の値が入力された場合、
アドレス信号RA00を「L」レベルで出力し、アドレス
信号RAB00を「H」レベルで出力する。
【0178】次に、図6を用いて、デコーダRAD31に
おける、アドレス信号RA02及びアドレス信号RAB02
を出力するデコーダRAD31Bを説明する。また、この
デコーダRAD31Bは、図において「’」が付された
( )内の符号による構成要素により、上記デコーダR
AD31Aと同様に構成されている。
【0179】このデコーダRAD31Bは、制御信号RA
Eが「H」レベルで、かつ、制御信号RANEが「L」
レベルの状態のとき、アドレス信号{X1,X0}=
{H,L}が入力された場合、アドレス信号RA02を
「H」レベルで出力し、アドレス信号RAB02を「L」
レベルで出力する。すなわち、デコーダ100’は、ア
ドレス信号{X1,X0}={H,L}が入力された場
合、「H」レベルの信号を出力する。
【0180】一方、このデコーダRAD31Bは、制御信
号RAEが「H」レベルで、かつ、制御信号RANEが
「L」レベルの状態のとき、アドレス信号{X1,X0}
={H,L}以外の値が入力された場合、アドレス信号
RA02を「L」レベルで出力し、アドレス信号RAB02
を「H」レベルで出力する。デコーダRAD31は、上述
したようにデコーダRAD31A及びデコーダRAD31Bで
構成されている。また、他のデコーダ、すなわちデコー
ダRAD32,デコーダRAD33,デコーダRAD34,デ
コーダRAD35も、上記デコーダRAD31と同様に構成
され、夫々のアドレス信号{X1,X0}に対応してい
る。
【0181】ここで、GND線及びGNDXDEC線
は、双方とも同一のGNDパッド(接地レベルの電源端
子)に別々の配線により接続されており、互いの配線の
配線抵抗R1及び配線抵抗R2により、各々の配線の電位
変動が分離された状態となっている。したがって、サブ
ワード線の容量だけでなく、このサブワード線に接続さ
れているMOSトランジスタT2,MOSトランジスタ
T3及びMOSトランジスタT4の拡散層の容量と、アド
レス信号RA00の信号線と、この信号線に接続されたM
OSトランジスタT2の拡散層及びMOSトランジスタ
T3のゲートとの容量に蓄積された電荷を引き抜くこと
となり、の経路においては、GND線に流れ込む電流
は大きな電流量となるが、GNDXDEC線への影響は
なく、GNDXDEC線の電圧レベルがは変動すること
なく安定する。
【0182】この結果、従来例のように、GNDXDE
線の電圧レベルは、上述したサブワード線SWL0000か
らの電荷の引き抜きにより、接地レベルから上昇して浮
いてしまうということがなく、非選択状態にあり、GN
DXDEC線を共有するサブワード線、例えばサブワー
ド線SWL0002,サブワード線SWL0100,サブワード
線SWL0102の電圧レベルが、通常状態における接地電
位から、このGNDXDEC線に流入する電流量に比例
した電圧レベルへと上昇する状態は起こらない。
【0183】これにより、本願発明の第3の実施形態に
よれば、上記サブワード線SWL0002,サブワード線S
WL0100,サブワード線SWL0102に接続されているメ
モリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オン状態
となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの浮きに
よるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生させてしま
い、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を防止することができ
る。
【0184】次に、図1、図6および図7を参照し、第
3の実施形態の動作例を説明する。図7は、各サブワー
ド線の選択動作及び非選択動作を説明するタイミングチ
ャートである。例えば、ここで、サブワード線SWL00
00が、非選択状態→選択状態→非選択状態へと状態が遷
移していくとして、他のサブワード線SWL0002,サブ
ワード線SWL0100及びサブワード線SWL0102を含め
た動作として説明する。
【0185】初期状態としては、ロウアドレス信号X0
〜ロウアドレス信号Xj(XADD)がサブワード線S
WL0000を選択する値、すなわち{Xj,…,X2,X1,
X0}={0,…,0,0,0}でなく、主ワード線MWL
00が「L」レベルであり、かつアドレス信号RA00が
「L」レベルであり、アドレス信号RAB00が「H」で
あるとする。このとき、図13で説明したように、サブ
ワード線SWL0000,サブワード線SWL0002,サブワ
ード線SWL0100及びサブワード線SWL0102からの電
荷の引き抜きの経路は、の経路となっている。
【0186】また、制御信号RANEが「H」レベル
で、デコーダ100の出力が「L」レベルであるため、
制御信号RANE1及び制御信号RANE1’が「L」レ
ベルであり、MOSトランジスタ108及びMOSトラ
ンジスタ108’が各々オフ状態となっており、また、
主ワード線MWL00が「L」レベルで、サブデコーダブ
ロックSB0000,サブデコーダブロックSB0100,サブ
デコーダブロックSB0002,サブデコーダブロックSB
0102におけるMOSトランジスタT2がオフ状態のた
め、の経路が閉じており、の経路による電荷の引き
抜きは行われない状態にある。したがって、サブワード
線SWL0000,サブワード線SWL0002,サブワード線
SWL0100及びサブワード線SWL0102からの電荷の引
き抜きの経路は、の経路のみとなっている。
【0187】時刻t21において、アドレス信号X0〜ア
ドレス信号Xj(XADD)がサブワード線SWL0000
を選択する値、すなわち{Xj,…,X2,X1,X0}=
{0,…,0,0,0}に遷移したとする。これにより、
図示しない制御回路は、制御信号RANEを「H」レベ
ルから「L」レベルへ遷移させる。そして、時刻t22に
おいて、XデコーダXDEC1は、主ワード線MWL00
を「L」レベルから「H」レベル(ここでは昇圧レベ
ル)に遷移させる。
【0188】このとき、サブワード線SWL0000,サブ
ワード線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブ
ワード線SWL0102の各サブワード線は、の経路から
電荷の引き抜きが行われている。また、サブワード線S
WL0000及びサブワード線SWL0002は、サブデコーダ
ブロックSB0000及びサブデコーダブロックSB0002の
MOSトランジスタT2がオン状態となるため、の経
路においても電荷の引き抜きが行われている。
【0189】ここで、アンド回路101の出力信号RA
E1が「L」レベルであり、アンド回路112の出力信
号RANE1が「L」レベルとなるため、ノア回路11
1の出力が「H」レベルとなり、MOSトランジスタ1
05がオン状態となり、の経路における電荷の引き抜
きがMOSトランジスタ105を介して行われている。
【0190】アンド回路101は、アドレス信号{X
1,X0}={L,L}であり、デコーダ100の出力が
「H」レベルとなっているが、制御信号RAEが「L」
レベルのため、「L」レベルの出力信号RAE1を出力
している。このとき、デコーダ回路100’は、アドレ
ス信号{X1,X0}={L,L}のため、「L」レベル
の出力信号を出力している。
【0191】そして、時刻t23において、図示しない制
御回路は、ロウアドレス信号X0〜ロウアドレス信号Xj
の値の変化に基づいて、所定の遅延時間の経過後に制御
信号RAEを「L」レベルから「H」レベルへ遷移させ
る。すなわち、デコーダ100の出力が「H」レベルで
あり、制御信号RAEが「H」レベルへ遷移することに
より、アンド回路101の出力信号RAE1が「H」レ
ベルとなり、制御信号RANEが「L」レベルであるた
め、論理ゲート110の出力信号Q1が「L」レベルに
遷移し、MOSトランジスタ104がオン状態となる。
【0192】また、制御信号RANEが「L」レベルで
あり、アンド回路101の出力が「H」レベルであるた
め、ノア回路111の出力信号Q2が「L」レベルとな
り、MOSトランジスタ105は、オフ状態となる。こ
のとき、MOSトランジスタ108は、制御信号RAN
Eが「L」レベルのため、アンド回路112の出力信号
RANE1が「L」レベルであり、オフ状態となってい
る。これにより、デコーダRAD31は、アドレス信号
{X1,X0}={L,L}で入力されているため、アド
レス信号RA00を「L」レベルから「H」レベルへ遷移
させ、アドレス信号RAB00を「H」レベルから「L」
レベルへ遷移させる。
【0193】この結果、時刻t24において、サブワード
線SWL0000は、サブワードブロックSB0000により活
性化され、昇圧された電圧レベルへ遷移される。そし
て、このサブワード線SWL0000がゲートに接続された
トランジスタがオン状態となり、メモリセルM1に記憶
されているデータがビット線BT2へ出力される。
【0194】このとき、サブワード線SWL0002は、主
ワード線MWL00が昇圧された電圧レベルとなってお
り、制御信号RA02が「L」レベルであり、状態が変化
しないため、及びの経路において、電荷の引き抜き
が行われている。また、サブワード線SWL0102は、時
刻t11のときと状態が変化せずに、の経路により電荷
の引き抜きが行われている。
【0195】しかしながら、サブワード線SWL0100
は、主ワード線MWL01が「L」レベルの非活性状態で
あり、アドレス信号RA00が「H」レベルとなり、アド
レス信号RAB00が「L」レベルとなることにより、サ
ブワードブロックSB0100において、MOSトランジス
タT2及びMOSトランジスタT4がオフ状態となり、M
OSトランジスタT3がオン状態であるため、の経路
により電荷の引き抜きが行われている。
【0196】次に、時刻t25において、図示しない制御
回路が制御信号RANEを「L」レベルから「H」レベ
ルに遷移させる。これにより、制御信号RANEが
「L」レベルから「H」レベルへ遷移するため、出力信
号Q1が「H」レベルとなり、出力信号Q2が「L」レベ
ルとなり、出力信号RANE1が「H」レベルとなる。
【0197】そして、デコーダRAD11は、MOSトラ
ンジスタ104及びMOSトランジスタ105がオフ状
態となり、MOSトランジスタ108がオン状態となる
ことにより、アドレス信号RA00を「H」レベルから
「L」レベルへ遷移させる。しかしながら、デコーダR
AD31は、アンド回路101の出力信号RAE1が
「H」レベル状態のままであるため、アドレス信号RA
B00を「L」レベルで保持している。
【0198】この結果、サブワード線SWL0000は、電
荷を引き抜かれることにより、昇圧された電圧レベルか
ら「L」レベルへ遷移する。このとき、サブワード線S
WL0000は、サブワードブロックSB0000において、M
OSトランジスタT2がオン状態となり、MOSトラン
ジスタT3及びMOSトランジスタT4がオフ状態とな
り、かつMOSトランジスタ108がオン状態となるた
め、の経路のみにより電荷の引き抜きが行われる。
【0199】ここで、第3の実施形態は、第1及び第2
の実施形態と異なり、及びの経路によりサブワード
線SWL0000の電荷の引き抜きが行われないため、サブ
ワードブロックSB0000及びサブワードブロックSB00
02のMOSトランジスタT4とMOSトランジスタ10
8とを介して、GND線とGNDXDEC線とが電気的
に接続されることがなく、GND線の電圧変動(ノイ
ズ)はGNDXDEC線には伝わらない。
【0200】また、アンド回路101の出力が「H」レ
ベルであり、制御信号RANEが「H」レベルとなり、
ノア回路109の出力が「L」レベルとなることによ
り、MOSトランジスタ105がオフ状態となり、引き
抜きの経路としての経路は閉じている。これにより、
サブワード線SWL0000は、MOSトランジスタ108
を介したの経路のみにより、急速に電荷が引き抜か
れ、昇圧レベルの電圧から、「L」レベル(接地レベ
ル)に遷移する。
【0201】また、サブワード線SWL0002は、主ワー
ド線MWL00が昇圧レベルの電圧の状態であり、サブデ
コーダブロックSB0002のMOSトランジスタT2がオ
ン状態であり、制御信号RANEが「L」レベルから
「H」レベルに遷移しているが、デコーダ100’の出
力信号が「L」レベルであるので、アンド回路112’
の出力信号RANE1’は「L」レベルのままであり、
MOSトランジスタ108’がオフ状態のままであるた
め、の経路により電荷の引き抜きが行われる。ここ
で、アンド回路101’の出力信号RAE1’は、
「L」レベルで出力されている。
【0202】このとき、サブワード線SWL0002におけ
るの経路の電荷の引き抜きは、制御信号RANEが
「L」レベルから「H」レベルに遷移するが、デコーダ
100’の出力が「L」レベルで変化せず、かつ出力信
号RAE1’も「L」れべるのまま変化しないため、ノ
ア回路111’の出力信号Q2’が「L」レベルのまま
であり、MOSトランジスタ105’はオン状態のまま
である。したがって、サブワード線SWL0002は、及
びの経路により、電荷の引き抜きが行われる。
【0203】さらに、サブワード線SWL0102は、時刻
t11のときと状態が変化せずに、の経路により電荷の
引き抜きが行われている。しかしながら、主ワード線M
WL01が「L」レベルの非活性状態であり、サブワード
線SWL0100は、サブワードブロックSB0100におい
て、MOSトランジスタT2,MOSトランジスタT3及
びMOSトランジスタT4がオフ状態となり、MOSト
ランジスタ104及びMOSトランジスタ105もオフ
状態となるため、電荷の供給と電荷の引き抜きとのいず
れも行われずに、フローティング状態となる。
【0204】しかしながら、サブワード線SWL0100
は、時刻t25以前に電荷が引き抜かれているため、接地
レベルを保持した状態となっており、時刻t25〜時刻t
26の間の時間がごく短いため、接地レベルから変動する
ことはない。これにより、第3の実施形態は、第1及び
第2の実施形態と異なり、GNDXDEC線にはサブワ
ード線SWL0100からの引き抜き電流が全く流れないた
め、GNDXDEC線の接地レベルの変動をなくすこと
が出来る。
【0205】次に、時刻t26において、XデコーダXD
EC1が主ワードラインMWL00を「H」レベルから
「L」レベルへ遷移させるとともに、図示しない制御回
路は、制御信号RAEを「H」レベルから「L」レベル
に遷移させる。これにより、アンド回路101は、出力
信号RAE1を「H」レベルから「L」レベルへ遷移さ
せる。この結果、バッファ回路103は、「L」レベル
の信号が入力されることにより、アドレス信号RAB00
を「H」レベルで出力する。
【0206】また、サブデコーダブロックSB0000及び
サブデコーダSB0002のMOSトランジスタT2がオフ
状態となり、の経路が閉じられ、の経路によるサブ
ワードラインSWL0000からの電荷の引き抜きが停止さ
れる。さらに、アドレス信号RAB00を「H」レベルと
なることにより、サブデコーダブロックSB0000及びサ
ブデコーダSB0002のMOSトランジスタT4がオン状
態となり、サブワード線SWL0000及びサブワード線S
WL0002は、の経路により電荷の引き抜きが行われ
て、接地レベルの電圧に保持される。
【0207】これにより、サブワード線SWL0000,サ
ブワード線SWL0100,サブワード線SWL0002及びサ
ブワード線SWL0102は、全ての経路のみによる接地
レベルへの保持が行われることとなる。次に、時刻t27
において、外部から入力されるアドレス信号X0〜アド
レス信号Xjが、サブワード線SWL0000,サブワード
線SWL0002,サブワード線SWL0100及びサブワード
線SWL0102のいずれも選択しない状態に遷移する。
【0208】ここで、各サブデコーダブロックのMOS
トランジスタT2には、アクセスタイムを向上させるた
めに、高速にサブワード線を立ち上げる必要から、MO
SトランジスタT4に比較して電流容量の大きい(トラ
ンジスタサイズがMOSトランジスタT4に比較して大
きい)トランジスタが用いられている。これにより、本
願発明によれば、チップサイズの増加を行わず、かつ第
1の接地線の配線抵抗を下げるために製造プロセスを変
更することなく、このMOSトランジスタT2を介した
の経路を用いることにより、サブワード線の電荷の引
き抜きも高速に行え、半導体記憶装置のアクセスタイム
を向上させることが可能となる。
【0209】さらに、本発明の第3の実施形態によれ
ば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ遷移
させるための、電荷の引き抜きを、サブデコーダブロッ
クの電流容量の小さなトランジスタT4でGNDXDE
C線に電荷を引き抜くとともに、大きな電流容量を有す
るトランジスタ108で周辺回路用のGND線に電荷を
引き抜く経路が付加され、GND線に引き抜き電流が流
れ込み、引き抜き電流が完全にGNDXDE線に流れ込
まない構成となっているため、従来例のように、GND
XDE線の電圧レベルが、上述したサブワード線SWL
0000からの電荷の引き抜きにより、接地レベルから上昇
して浮いてしまうということがなく、非選択状態にあ
り、GNDXDEC線を共有するサブワード線、例えば
サブワード線SWL0002,サブワード線SWL0100,サ
ブワード線SWL0102の電圧レベルが、通常状態におけ
る接地電位から、このGNDXDEC線に流入する電流
量に比例した電圧レベルへと上昇する状態も起こらな
い。
【0210】これにより、本願発明の第3の実施形態に
よれば、サブワード線の昇圧レベルから「L」レベルへ
遷移させるための、サブワード線からの電荷の引き抜き
操作によって、上記サブワード線SWL0002,サブワー
ド線SWL0100,サブワード線SWL0102に接続されて
いるメモリセルのアクセス用MOSトランジスタが準オ
ン状態となり、すなわち、サブワード線の電圧レベルの
浮きによるしきい値電圧Vt性のリーク状態を発生さ
せ、メモリセルのコンデンサに蓄積される電荷を変動さ
せ、記憶されているデータを破壊してしまうホールド劣
化が起こるという従来例の問題を解決することができ
る。
【0211】また、上述の第1の実施形態〜第3の実施
形態において、アドレス信号X0〜アドレス信号Xjが変
化する前に、選択されたサブワード線の非活性化の処理
が行われる。これは、半導体記憶装置の読み出し/書込
処理におけるサイクルタイムを高速化するために、次の
アドレス信号X0〜アドレス信号Xjの指し示すサブワー
ド線の活性化を高速に行う必要があり、この前に非活性
化するサブワード線が確実に接地電位に落ち着かせるた
めである。
【0212】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述した
第1の実施形態〜第3の実施形態において、サブワード
線の電荷の引き抜きについて述べてきたが、主ワード線
をサブワード線に分割せずに、主ワード線がメモりセル
のアクセス用MOSトランジスタに直接接続されている
場合には、主ワード線の非活性化において、主ワード線
からの電荷の引き抜き処理に対して、GND線に引き抜
き電流を流し、GNDXDEC線で非選択時に保持する
ことが可能である。また、高速化のために、回路の一部
には、高圧された電源電圧を使用しているが、高圧され
ていない電源電圧を用いることも可能である。
【0213】
【発明の効果】さらに、本発明によれば、サブワード線
の昇圧レベルから接地レベルへ遷移させるとき、電荷の
引き抜きを行うためサブワード線を第2の接地線へ電気
的に接続する第2トランジスタ(MOSトランジスタ1
08)を、サブワード線の電圧レベルを接地電圧に保持
させるため、サブワード線を第1の接地線へ電気的に接
続する第1のトランジスタ(MOSトランジスタ10
5,MOSトランジスタT4,ドライバBF0(BF1)
のトランジスタTB0)と別に設け、第2MOSトラン
ジスタを介して第2の接地線(GND線)に引き抜き電
流を流し込むため、選択されて昇圧レベルの電圧にあっ
たサブワード線から電流量の多い引き抜き電流が第1の
接地線に流れ込み、従来例のように、第1の接地線(G
NDXDE線)の電圧レベルが、選択されていたサブワ
ード線からの電荷の引き抜きにより、接地レベルから上
昇して浮いてしまうということがなく、非選択状態にあ
り、第1の接地線を共有するサブワード線の電圧レベル
が、通常状態における接地電位から、この第1の接地線
に流入する電流量に比例した電圧レベルへと上昇する状
態も起こらない。
【0214】これにより、本願発明によれば、第1の接
地線の幅を広げることによるチップサイズの増加を行わ
ず、かつ第1の接地線の配線抵抗を下げるために製造プ
ロセスを変更することなく、従来例の問題点である、サ
ブワード線の昇圧レベルから接地レベルへ遷移させるた
めの、サブワード線からの電荷の引き抜き操作によっ
て、他のサブワード線に接続されているメモリセルのア
クセス用トランジスタが準オン状態となり、すなわち、
サブワード線の電圧レベルの浮きによるしきい値電圧V
t性のリーク状態を発生させ、メモリセルのコンデンサ
に蓄積される電荷を変動させ、記憶されているデータを
破壊してしまうホールド劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による半導体記憶装
置を説明する、図8からサブワードデコーダSWD1と
サブワード線SWL0000〜サブワード線SWL0102との
部分を取り出したブロック図である。
【図2】 図1の本発明の第1の実施形態によるデコー
ダRAD11(RAD12,RAD13,RAD14,RAD1
5)の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1及び図2における各サブワード線の選択
動作及び非選択動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】 図1の本発明の第2の実施形態によるデコー
ダRAD21(RAD22,RAD23,RAD24,RAD2
5)の構成を示すブロック図である。
【図5】 図1及び図4における各サブワード線の選択
動作及び非選択動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図6】 図1の本発明の第3の実施形態によるデコー
ダRAD31(RAD32,RAD33,RAD34,RAD3
5)の構成を示すブロック図である。
【図7】 図1及び図6における各サブワード線の選択
動作及び非選択動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図8】 DRAMの主ワード線とメモリセル領域との
構成例を示すブロック図である。
【図9】 図8のサブワードデコーダSWD1,サブワ
ードデコーダSWD5,センスアンプSA0,センスアン
プSA1及びメモリセル領域CELL0の部分を詳細に示
した図である。
【図10】 図9のサブデコーダブロックSB0000の構
成を示すブロック図である。
【図11】 サブデコーダブロックSB0000の動作例を
示すタイミングチャートである。
【図12】 サブワード線SWL0000が選択動作から非
選択動作へ遷移する場合、サブワード線SWL0000の電
荷を引き抜く経路を、〜の3種類示している概念図
である。
【図13】 非選択動作においての電荷の引き抜き経
路(接地電圧レベルに保持する)となる場合の主ワード
線MWL00,アドレス信号RA00,サブワード線SWL
0000の電圧変化を示すタイミングチャートである。
【図14】 非選択動作においての電荷の引き抜き経
路(接地電圧レベルに保持する)となる場合の主ワード
線MWL00,アドレス信号RA00,サブワード線SWL
0000の電圧変化を示すタイミングチャートである。
【図15】 非選択動作においての電荷の引き抜き経
路(接地電圧レベルに保持する)となる場合の主ワード
線MWL00,アドレス信号RA00,サブワード線SWL
0000の電圧変化を示すタイミングチャートである。
【図16】 図9から、例えば、サブワード線SWL00
00〜サブワード線SWL0102の部分を取り出したブロッ
ク図である。
【図17】 図16におけるデコーダRAD1(RAD
2,RAD3,RAD4,RAD5)の構成を示すブロック
図である。
【図18】 各サブワード線の選択動作及び非選択動作
を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
T1,T2,T3,T4, MOSトランジスタ 100,100’ デコーダ 102,102’,103,103’,107,10
7’ インバータ 109,109’,111,111’ ノア回路 101,101’,112,112’ アンド回路 110,110’ 論理ゲート 104,105,106,108 MOSトランジスタ 104’,105’,106’,108’ MOSトラ
ンジスタ BF0,BF1 バッファ BT1,BT2,BT3,BT4 ビット線 CELL0,CELL1,CELL2,CELL3,CEL
L4 メモリセル領域 CELL5,CELL6,CELL7,CELL8,CEL
L9 メモリセル領域 CELL10,CELL11,CELL12,CELL13 メ
モリセル領域 CELL14,CELL15 メモリセル領域 RAD1,RAD11,RAD21,RAD31 デコーダ RAD2,RAD12,RAD22,RAD32 デコーダ RAD3,RAD13,RAD23,RAD33 デコーダ RAD4,RAD14,RAD24,RAD34 デコーダ RAD5,RAD15,RAD25,RAD35 デコーダ SA0,SA1,SA2,SA3,SA4 センスアンプ SA5,SA6,SA7,SA8,SA9 センスアンプ SA10,SA11,SA12,SA13,SA14 センスアン
プ SA15,SA16,SA17,SA18,SA19 センスアン
プ SWD1,SWD2,SWD3,SWD4,SWD5 サブ
ワードデコーダ SWD6,SWD7,SWD8,SWD9,SWD10 サブ
ワードデコーダ SWD11,SWD12,SWD13 サブワードデコーダ SWD14,SWD15,SWD16 サブワードデコーダ SB0000,SB0002,SB0100,SB0i00,SB0i02
サブデコーダブロック XDEC1,XDEC2,XDEC3,XDEC4 Xデコ
ーダ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラムアドレスとロウアドレスとにより
    選択されるメモリセルが複数配置されたメモリセルアレ
    イと、 前記メモリセルのアクセス用トランジスタのゲートに接
    続されるワード線と、 前記ロウアドレスに基づき、前記ワード線のなかから選
    択された選択ワード線を活性化するデコーダ回路と、 前記選択ワード線以外の前記ワード線の電圧レベルを接
    地電圧に保持する第1の接地線と、 前記選択ワード線を非活性化するとき、この選択ワード
    線から引き抜いた電荷を流し込む第2の接地線とを具備
    することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記デコーダ回路が、選択されない前記
    ワード線を第1の接地線へ電気的に接続する第1のトラ
    ンジスタと、前記選択ワード線を非活性化するときに前
    記第2の接地線へ電気的に接続する第2のトランジスタ
    とを具備していることを特徴とする請求項1記載の半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のトランジスタの電流容量が前
    記第1のトランジスタの電流容量に比較して大きいこと
    を特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ワード線が、主ワード線とこの主ワ
    ード線を分割したサブワード線とから構成されており、 前記第2のトランジスタがこのサブワード線と前記第2
    の接地線との間に介挿されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2のトランジスタがMOSトラン
    ジスタであることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記選択ワード線を非活性化するとき、
    昇圧された電圧で前記第2のトランジスタのオン/オフ
    制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    何れかに記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 次のアドレスが設定される前に、前記選
    択ワード線に対する非活性化の処理が行われることを特
    徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の半導
    体記憶装置。
  8. 【請求項8】 カラムアドレスとロウアドレスとにより
    選択されるメモリセルが複数配置されたメモリセルアレ
    イにおいて、デコーダ回路が前記ロウアドレスに基づ
    き、前記メモリセルのアクセス用トランジスタのゲート
    に接続されるワード線を選択する第1の過程と、 選択されないワード線を第2の接地線に電気的に接続
    し、この選択されないワード線の電圧レベルを接地電圧
    に保持する第2の過程と、 前記デコーダ回路が前記ワード線のなかから選択された
    選択ワード線を活性化する第3の過程と、 活性化された前記選択ワード線の接続されているメモリ
    セルのデータをアクセスする第4の過程と、 前記デコーダ回路が前記選択ワード線を非活性化すると
    き、この選択ワード線から引き抜いた電荷を第2の接地
    線へ流し込む第5の過程とを有することを特徴とする半
    導体記憶装置のメモリセルアクセス方法。
  9. 【請求項9】 前記デコーダ回路において、第1のトラ
    ンジスタが選択されない前記ワード線を第1の接地線へ
    電気的に接続し、第2のトランジスタが前記選択ワード
    線を非活性化するときに、該選択ワード線を前記第2の
    接地線へ電気的に接続するとを具備していることを特徴
    とする請求項8記載の半導体記憶装置のメモリセルアク
    セス方法。
  10. 【請求項10】 前記ワード線が、主ワード線とこの主
    ワード線を分割したサブワード線とから構成されてお
    り、 前記第2のトランジスタがこのサブワード線と前記第2
    の接地線との間を電気的に接続または非接続とすること
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体記
    憶装置のメモリセルアクセス方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のトランジスタがMOSトラ
    ンジスタであり、ゲートの電圧を制御することにより、
    オン/オフ制御されることを特徴とする請求項8ないし
    請求項10のいずれかに記載の半導体記憶装置のメモリ
    セルアクセス方法。
  12. 【請求項12】 前記選択ワード線を非活性化すると
    き、昇圧された電圧で前記第2のトランジスタのオン/
    オフ制御を行うことを特徴とする請求項8ないし請求項
    11の何れかに記載の半導体記憶装置のメモリセルアク
    セス方法。
  13. 【請求項13】 次のアドレスが設定される前に、前記
    選択ワード線に対する非活性化の処理が行われることを
    特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかに記載の
    半導体記憶装置のメモリセルアクセス方法。
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