JP2002039910A - ホログラム評価装置 - Google Patents

ホログラム評価装置

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JP2002039910A
JP2002039910A JP2000218319A JP2000218319A JP2002039910A JP 2002039910 A JP2002039910 A JP 2002039910A JP 2000218319 A JP2000218319 A JP 2000218319A JP 2000218319 A JP2000218319 A JP 2000218319A JP 2002039910 A JP2002039910 A JP 2002039910A
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会美 高林
Tetsuya Matsuyama
哲也 松山
Daijiro Kodama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムの色や明るさ等の変角特性を簡便
に測定することの可能なホログラム評価装置を提供す
る。 【解決手段】 垂直な基準軸線O−Oを中心として旋回
可能な第一旋回手段1と第二旋回手段22を設け、第一
旋回手段1には、ホログラム19を保持させるサンプル
台15を保持させ、第二旋回手段22には光源装置28
を保持させ、更に、ホログラム19からの回折光を観測
しうる位置に色や明るさを測定する測定機器35を配置
し、第一旋回手段1、第二旋回手段22の旋回によって
照射光の入射角及び測定機器35による観測角を自在に
変化させ、容易に変角特性を測定可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムの色や
明るさの測定を行うホログラム評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近各種のホログラムが開発されてお
り、フルカラーホログラムも製造されるようになってき
た。ところで、ホログラムの色や明るさは、光の入射角
度によっても、観測する角度によっても変化する。ま
た、ホログラムは、或る角度を中心に像が明るく見える
ように設計されているため、像の見える範囲(視域)が
設定の段階で決められる。従って、ホログラムに対する
照射光の入射角や測定機器による観測角を変えて測定す
ることで、ホログラムの色と明るさの変角特性が得られ
る。ホログラムの製造に当たって、製造に使用するホロ
グラム原版や製品ホログラムの色と明るさの変角特性を
測定することが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
ホログラムの変角特性を簡便に測定する装置は開発され
ておらず、このため、ホログラムの特性測定には、ホロ
グラムを適当なサンプル保持板に貼り付けておき、手作
業で光源からの入射角及び観測角を調整して測定を行っ
ており、きわめて手間がかかるという問題点があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のでホログラムの色や明るさ等の変角特性を簡便に測定
することの可能なホログラム評価装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のホログラム評価
装置は、ホログラムへの照射光の入射角及びホログラム
回折光の観測角を簡便に変化させて測定することを可能
とするため、評価すべきホログラムを保持可能なサンプ
ル台を、保持したホログラムがほぼ基準軸線上に位置す
るように配置すると共に、そのサンプル台と、該サンプ
ル台に保持されたホログラムを照射する光源装置と、前
記サンプル台に保持されたホログラムからの回折光の情
報を測定する測定機器の少なくとも二つを前記基準軸線
を中心として旋回可能とするという構成としたものであ
る。この構成により、サンプル台と光源装置の一方を他
方に対して所望角度位置に旋回させることによって、ホ
ログラムへの入射角を所望の角度とすることができ、ま
た、サンプル台と測定機器の一方を他方に対して所望の
角度位置に旋回させることによって、観測角を所望の角
度とすることができ、従って、入射角、観測角を容易に
所望の値に設定してホログラムの色や明るさ等の情報を
測定でき、変角特性を容易に求めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るホログ
ラム評価装置の基本構成は、評価すべきホログラムを保
持するサンプル台と、該サンプル台に保持されたホログ
ラムを照射する光源装置と、前記ホログラムからの回折
光の情報を測定する測定機器を備え、これらのサンプル
台、光源装置及び測定機器の少なくとも二つを、サンプ
ル台に保持したホログラムが位置する領域に設定した基
準軸線を中心として旋回可能とするという構成を備えた
ものである。そして、この構成により、サンプル台と光
源装置との角度、並びにサンプル台と測定装置の角度を
それぞれ所望の値に設定でき、従って、ホログラムに対
する入射角及びホログラムの観測角を所望の値に設定で
き、ホログラムの変角特性を容易に測定できる。
【0007】本発明の好ましい実施の形態に係るホログ
ラム評価装置は、垂直な基準軸線を中心としてそれぞれ
旋回可能な第一旋回手段と第二旋回手段を設け、前記第
一旋回手段には、評価すべきホログラムを保持可能なサ
ンプル台を、保持したホログラムがほぼ前記基準軸線上
に位置するように取り付け、前記第二旋回手段には前記
サンプル台に保持されたホログラムを照射するように光
源装置を保持させ、更に、前記ホログラムからの回折光
を観測しうる位置に、ホログラムからの回折光の情報を
測定する測定機器を配置するという構成としたものであ
る。この構成とすると、第一旋回手段、第二旋回手段を
それぞれ所望角度位置に旋回させることでホログラムに
対する入射角及びホログラムの観測角を所望の値に設定
でき、ホログラムの変角特性を容易に測定できる。ここ
で、第二旋回手段の旋回範囲を、保持した光源装置がサ
ンプル台に保持させたホログラムの前面のみならず背後
にも廻ることができるように設定することで、反射型及
び透過型のホログラムのいずれの測定も行うことができ
る。
【0008】前記第一旋回手段及び第二旋回手段は、手
動操作で所望角度位置に旋回させる構成としてもよい
が、その代わりに前記第一旋回手段を旋回させる第一旋
回駆動装置と、前記第二旋回手段を旋回させる第二旋回
駆動装置を設けておくことが好ましい。このような第一
旋回駆動装置、第二旋回駆動装置を設けることで、前記
第一旋回手段及び第二旋回手段を所望角度位置に旋回さ
せることが可能となり、測定操作が一層容易となる。
【0009】前記した第一旋回手段は、単にサンプル台
を保持して旋回する構成のものでもよいが、好ましい実
施の形態としては、前記基準軸線を中心として旋回可能
に設けられた第一旋回ステージと、前記基準軸線に対し
て接近及び離間する方向に移動可能に保持された水平移
動台と、該水平移動台を移動させる水平移動台駆動装置
と、前記水平移動台にほぼ垂直に保持された昇降ガイド
と、該昇降ガイドに昇降可能に保持された昇降台と、該
昇降台を昇降させる昇降装置とを備え、その昇降台に前
記サンプル台を保持させた構成を挙げることができる。
この構成とすると、水平移動台を水平方向の所望位置に
移動させ且つ昇降台を所望の高さ位置に昇降させること
で、ホログラム上の所望の測定したい位置を、測定機器
による測定点上に位置させることができ、ホログラム上
の所望位置を容易に測定できる。
【0010】更に、前記昇降台には、水平な軸線を中心
として回転可能な回転台と、その回転台を回転させる回
転装置を設け、その回転台に前記サンプル台を保持させ
る構成とすることが好ましい。この構成とすると、サン
プル台を水平な軸線を中心として回転させることで、サ
ンプル台に保持させているホログラムを水平な軸線を中
心として所望角度位置に回転させることができ、ホログ
ラムのあおり角(垂直面に対するホログラムの傾斜角)
を所望の角度に容易に設定できる。
【0011】前記した第二旋回手段も、単に光源装置を
保持して旋回する構成のものでもよいが、好ましい実施
の形態としては、前記基準軸線を中心として旋回可能に
設けられた第二旋回ステージと、該第二旋回ステージに
保持され、前記基準軸線上の所定の基準点(ホログラム
の測定点となる位置)を中心とする円弧状のガイドレー
ルを備え、そのガイドレールに前記光源装置を、取付位
置を調整可能に保持させた構成を挙げることができる。
この構成とすると、光源装置のガイドレールに沿って所
望位置に移動させ、その位置に固定しておくことで、ホ
ログラムに対する垂直面内での入射角を所望の値に設定
することができる。
【0012】前記測定機器は単に一定位置に固定して設
ける構成でもよいが、その代わりに、前記測定機器を、
前記ホログラムから水平に反射される光を測定する姿勢
で、ほぼ垂直な支持柱に保持させ、その支持柱には前記
測定機器の高さ調整を行う高さ調整機構を設けておく構
成とすることが好ましい。この構成とすると、高さ調整
機構によって測定機器の高さ調整を行うことができ、容
易に測定点の位置調整を行うことができる。
【0013】更に、この場合において、前記測定機器を
保持した支持柱を、前記基準軸線に対して接近及び離間
する方向に移動可能な移動台に保持させ、且つこの移動
台を移動させる支持柱駆動装置を設けることが好まし
い。この構成とすると、測定機器とホログラムとの距離
を容易に調整できる。
【0014】前記サンプル台は、ホログラムを保持しう
るものであれば、その構成は任意であるが、評価すべき
シート状のホログラムを吸着保持する吸着板を有する構
成とすることが好ましい。一般に、シート状のホログラ
ムは反りを有していることが多く、このため、単にこの
ホログラムを保持板に貼り付けたのみでは、一部が浮き
上がってあおり(保持板に対する傾斜)を生じてしま
い、この状態では正しい測定を行えないが、上記したよ
うに吸着板を用いると、ホログラムを吸着板に確実に吸
着保持することができ、従って、シート状のホログラム
の一部が吸着板から浮き上がるということがなく、正確
にホログラムの特性を測定できる。
【0015】吸着板を用いる場合において、前記サンプ
ル台を、板状のホログラム(例えば、ホログラム製造に
用いる原版)を着脱可能に保持する枠体を備えた構成と
すると共にその枠体に吸着板を着脱可能に保持させる構
成とすることが好ましい。この構成とすると、板状のホ
ログラムの保持及び吸着板を用いたシート状のホログラ
ムの保持のいずれをも行うことができ、板状及びシート
状のホログラムの測定を行うことができる。また、板状
のホログラムに変えて、透過性のガラス板を取り付け、
その上にシート状のホログラムを貼り付けることで、透
過型のホログラムの測定を行うこともできる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係るホログラム評価
装置の概略斜視図、図2(a)、(b)はそのホログラ
ム評価装置の概略側面図及び概略平面図、図3は図2の
A−A矢視概略図である。図1〜図3において、O−O
は垂直な基準軸線、1は垂直な基準軸線O−Oを中心と
して旋回可能な第一旋回手段、2はこの第一旋回手段
を、所望の角度位置に旋回させる第一旋回駆動装置であ
り、駆動用のモータ2aを備えている。第一旋回手段1
は、基準軸線O−Oを中心として旋回可能な第一旋回ス
テージ4を備えており、その第一旋回ステージ4の上面
には基準軸線O−Oに対して接近及び離間する方向に配
置されたガイドレール4aが設けられ、そのガイドレー
ル4aに水平移動台5が移動可能に保持されている。更
に、第一旋回ステージ4には、水平移動台5を移動させ
るためのねじ軸6aとそれを回転駆動するモータ6bを
備えた水平移動台駆動装置6も設けられている。
【0017】水平移動台5には、垂直に昇降ガイド8が
取り付けられており、その昇降ガイド8には昇降台9が
昇降可能に保持されている。更に、昇降ガイド8には、
昇降台9を昇降させるためのねじ軸10aとそれを回転
駆動するモータ10bを備えた昇降装置10が設けられ
ている。
【0018】昇降台9には、基準軸線O−Oと交差する
水平な軸線P−Pを中心として回転可能な回転台12
と、その回転台12を回転させるモータ13aを備えた
回転装置13が設けられており、その回転台12に軸線
P−Pに平行にサンプル台15が取り付けられている。
【0019】サンプル台15は図4(a)に示すよう
に、回転台に保持された枠体16と、それに着脱可能な
枠体17を備えており、両者間に板状のホログラム(例
えば、ホログラム原版)18を取り付け可能な構造とな
っている。更に、この枠体16、17は、板状のホログ
ラム18に代えて、図4(b)に示すように、シート状
のホログラム19を吸着保持可能な吸着板20を取付可
能である。また、図4(c)に示すように、ガラス板2
1を取り付けることも可能であり、そのガラス板21に
透過型のホログラム19を貼り付けることで、透過型ホ
ログラムの測定にも対応できる。なお、図1〜図3で
は、サンプル台15に吸着板20を取り付け、それにホ
ログラム19を貼り付けた場合を示している。
【0020】図1〜図3において、22は垂直な基準軸
線O−Oを中心として旋回可能な第二旋回手段、23は
この第二旋回手段22を、所望の角度位置に旋回させる
第二旋回駆動装置であり、駆動用のモータ23aを備え
ている。第二旋回手段22は、基準軸線O−Oを中心と
してホログラムの前面及び背後に旋回可能な第二旋回ス
テージ24と、その上に取り付けられた取付板25と、
取付板25に固定されたガイドレール26を備えてい
る。このガイドレール26は、垂直面内に配置され、基
準軸線O−O上の適当な高さに設定した基準点(測定点
となる位置)Qを中心とする円弧状に形成されている。
このガイドレール26には、光源装置28が、基準点Q
を照射するように且つ取付位置を調整可能に保持されて
いる。この光源装置28は、光源支持台29と、それに
保持された光源(通常、照射光を平行光に変換するコリ
メータレンズを備えている)30及びフィルタ31を備
えており、ガイドレール26に対する取付位置調整によ
り、照射光のホログラムに対する垂直面内での入射角α
を所望の値に設定可能となっている。なお、光源装置2
8のガイドレール26に対する取り付け位置調整は、光
源装置28をガイドレール26に沿って手作業で移動さ
せ、止めねじ等で固定する構成としてもよいし、モータ
等の駆動装置を用いて遠隔操作で移動させ位置決めする
構成としてもよい。
【0021】図1〜図3において、35は、ホログラム
からの回折光を観測しうる位置に配置され、ホログラム
からの回折光の情報(例えば、色、明るさ等)を測定す
る測定機器であり、例えば、色彩色差計が用いられる。
この測定機器35はほぼ水平に入射する回折光を測定す
るよう、垂直柱36の上端に取り付けられている。な
お、垂直柱36と測定機器35の間には、測定機器35
の垂直面内での取付角度を手動調整するための角度調整
機構37が設けられている。垂直柱36は、基準軸線O
−Oに対して接近及び離間する方向に配置されているガ
イドレール40に移動可能に保持された移動台41に高
さ調整機構42を介して取り付けられている。また、こ
の移動台41には移動台41をガイドレール40に沿っ
て移動させる移動台駆動装置(図示せず)が連結されて
いる。かくして、移動台駆動装置で移動台41を移動さ
せることで、測定機器35のホログラム測定点Qからの
距離を所望の値に設定することができる。また、高さ調
整機構42で垂直柱36を介して測定機器35の高さを
微調整することができる。
【0022】なお、図示は省略しているが、第一旋回駆
動装置2、第二旋回駆動装置23、水平移動台駆動装置
6、昇降装置10、回転装置13、移動台駆動装置、高
さ調整機構42、測定機器35等を操作及び制御する制
御装置が設けられている。この制御装置は、第一旋回駆
動装置2、第二旋回駆動装置23、水平移動台駆動装置
6、昇降装置10、回転装置13、移動台駆動装置、高
さ調整機構42等による移動対象を、入力した所定位置
に移動させる機能や、あらかじめ入力したプログラムに
従って移動対象を移動させて位置決めしながら測定機器
35による測定を行う機能等を備えている。
【0023】次に、上記構成のホログラム評価装置によ
るホログラム測定動作を説明する。まず、測定すべきホ
ログラムをサンプル台15に取り付ける。この場合、ホ
ログラムがガラス板等の板状の場合には図4(a)に示
すように、ホログラム板18を枠体16、17に直接取
り付ける。また、ホログラムがシート状の場合には、図
4(b)に示すように、枠体16、17に吸着板20を
取り付け、その吸着板20にホログラム19を吸着、保
持させる。これにより、ホログラム19を簡単に且つ浮
き上がりやあおり等を生じることなく取り付けることが
でき、正確な測定が可能となる。ここで、ホログラム1
8、19のサンプル台15に対する取付に当たっては、
ホログラムの縦視域(天地方向)が水平(横向き)とな
るように取り付ける。以下、ホログラム19に対する測
定を行う場合を例にとって説明する。
【0024】次に(又はホログラム19の取付に先立っ
て)、照射光の垂直面内での照射角α(図2参照)及び
測定機器35の光軸合わせを行う。すなわち、光源装置
28をガイドレール26に沿って移動させ、所望の照射
角αとなる位置に固定する。ここで、照射角αとして
は、極力小さい方(水平に近い方)が好ましいが、ホロ
グラムを正面から(水平面内で測定機器35と同じ方
向)から照射する必要がある場合には、光源装置28が
測定機器35による測定に干渉しない位置(光軸を遮ら
ないよう光軸より下側の位置)になるように照射角αを
設定する。また、測定機器35の傾斜や高さを調整し
て、測定機器35による測定点が基準点Qとなるように
設定し、更に、測定機器35の水平方向の位置を調整し
て基準点Qからの距離を設定する。なお、測定機器35
の高さ及び水平方向の位置の設定は、制御装置によって
高さ調整機構42及び移動台駆動装置を遠隔操作して行
うことができるので、容易に且つ正確に行うことができ
る。
【0025】次に、ホログラム19の測定位置の調整を
行う。すなわち、図3において、水平移動台駆動装置6
によって水平移動台5を水平に移動させ、且つ昇降装置
10によって昇降台9を昇降させて、ホログラム19の
測定すべき点を基準点Qに一致させる。この位置調整
も、制御装置によって水平移動台駆動装置6及び昇降装
置10を遠隔操作して行うことができるので、容易に且
つ正確に行うことができる。なお、この時、サンプル台
15はホログラム19が垂直となる状態としておく。
【0026】次に、ホログラムの測定動作を行う。ここ
で、この装置ではホログラムの種々な特性を測定できる
ので、その代表例を説明する。 (1)自動変角特性測定 (A)入射角度依存性測定 図5に示すように、第一旋回ステージ4を旋回させて観
測角β(ホログラム19の垂線nと測定機器35の光軸
との角度)を所望の値に設定し、次いで、第二旋回ステ
ージ24を回転させて光源装置28からホログラム19
に入射する光の入射角度を変えながら、ホログラム19
からの回折光を測定し、一番明るくなる入射角度を測定
する。 (B)出射角度依存性測定(縦視域) 図6に示すように、光源装置28の入射角を、そのホロ
グラム19の設計角θに設定し、この状態を保つよう
に、第一旋回ステージ4と第二旋回ステージ24とを同
期して微少角度ずつ回転させ、各測定角での明るさと色
を測定する。 (C)出射角度依存性測定(横視域) 図7に示すように光源装置28からの入射角、及び測定
機器35による観測角を所望の値に設定した後、その状
態で、サンプル台15を水平軸線を中心として微少角度
ずつ回転させてホログラム19の垂直に対する角度(あ
おり角)を変え、各測定角での明るさと色を測定する。 (2)自動面内測定 図3において、水平移動台5の水平移動及び昇降台9の
昇降によって、ホログラム19の測定すべき複数の点を
逐次、基準点Qに一致させ、各測定点での明るさと色を
測定し、面内ばらつきを測定する。
【0027】以上の測定は、反射型のホログラム19に
対するものであるが、このホログラム評価装置は、透過
型のホログラムに対する測定も可能である。この場合に
は、図4(c)、図8に示すように、サンプル台15に
透過性のあるガラス板21を取り付け、そのガラス板2
1に測定すべきホログラム19を貼り付ける。そして、
光源装置28をホログラム19の背後に回し、ホログラ
ム19を背後から照射した状態で測定すればよい。
【0028】なお、上記実施例は、サンプル台15及び
光源装置28を基準軸線O−Oを中心として旋回させ、
測定機器35は旋回させない構成としたが、本発明はこ
の構成に限らず、測定機器35も基準軸線O−Oを中心
として旋回する旋回ステージに保持させ、基準軸線O−
Oを中心として旋回可能な構成としてもよい。その場合
には、サンプル台15及び光源装置28のいずれか一方
は旋回しない構成としてもよく、測定機器35と、サン
プル台15及び光源装置28のいずれか一方とを旋回さ
せることで、上記した実施例と同様に入射角及び観測角
を容易に変更できる。また、測定機器35を、光源装置
28と同様に、基準点Qを中心とする円弧状のガイドレ
ールに移動可能に保持させることも可能であり、この構
成を採用することで、垂直面内での観測角を自在に変更
できる。
【0029】更に、上記実施例では、サンプル台15に
板状のホログラム18或いは枚葉のホログラム19を保
持させる構成としたが、サンプル台15の構成はこれに
限らず、シート原反に多数のホログラムを形成した構成
のロール状ホログラムを保持する繰出部と、それから引
き出されたホログラムを巻き取る巻取部を設け、ホログ
ラムを順次測定位置を通過させる構成としてもよく、こ
の構成によって長尺のシート原反に形成した多数のホロ
グラムを効率良く測定できる。なお、この場合にも、測
定位置にホログラムを吸着保持可能な吸着板を設けてお
くことが好ましい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のホログラム評価
装置は、評価すべきホログラムを保持可能なサンプル台
を、保持したホログラムがほぼ基準軸線上に位置するよ
うに配置すると共に、そのサンプル台と光源装置と測定
機器の少なくとも二つを前記基準軸線を中心として旋回
可能とするという構成としたことにより、サンプル台と
光源装置の一方を他方に対して所望角度位置に旋回させ
ることによって、ホログラムへの入射角を所望の角度と
することができ、また、サンプル台と測定機器の一方を
他方に対して所望の角度位置に旋回させることによっ
て、観測角を所望の角度とすることができ、これによっ
てホログラムへの照射光の入射角及びホログラム回折光
の観測角を容易に所望の角度に設定してホログラムの色
や明るさを測定でき、変角特性を容易に求めることがで
きるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るホログラム評価装置の
概略斜視図
【図2】(a)、(b)はそのホログラム評価装置の概
略側面図及び概略平面図
【図3】図2のA−A矢視概略図
【図4】(a)、(b)、(c)はサンプル台の概略断
面図
【図5】図1のホログラム評価装置を、ホログラムの測
定状態で且つサンプル枠を断面で示す概略平面図
【図6】図1のホログラム評価装置を、ホログラムの測
定状態で且つサンプル枠を断面で示す概略平面図
【図7】図1のホログラム評価装置を、ホログラムの測
定状態で且つサンプル枠を断面で示す概略側面図
【図8】図1のホログラム評価装置を、ホログラムの測
定状態で且つサンプル枠を断面で示す概略側面図
【符号の説明】
1 第一旋回手段 2 第一旋回駆動装置 4 第一旋回ステージ 5 水平移動台 6 水平移動台駆動装置 8 昇降ガイド 9 昇降台 10 昇降装置 12 回転台 13 回転装置 15 サンプル台 16、17 枠体 18、19 ホログラム 20 吸着板 22 第二旋回手段 23 第二旋回駆動装置 24 第二旋回ステージ 25 取付板 26 ガイドレール 28 光源装置 35 測定機器 36 垂直柱 41 移動台 42 高さ調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 哲也 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 児玉 大二郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2G086 EE12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価すべきホログラムを保持可能なサン
    プル台であって、保持したホログラムがほぼ基準軸線上
    に位置するように配置されたサンプル台と、前記サンプ
    ル台に保持されたホログラムを照射する光源装置と、前
    記サンプル台に保持されたホログラムからの回折光の情
    報を測定する測定機器とを備え、前記サンプル台、光源
    装置、測定機器の少なくとも二つを前記基準軸線を中心
    として旋回可能としたことを特徴とするホログラム評価
    装置。
  2. 【請求項2】 垂直な基準軸線を中心として旋回可能な
    第一旋回手段と、該第一旋回手段に保持され、評価すべ
    きホログラムをほぼ前記基準軸線上に位置するように保
    持可能なサンプル台と、前記基準軸線を中心として旋回
    可能な第二旋回手段と、該第二旋回手段に保持され、前
    記サンプル台に保持されたホログラムを照射する光源装
    置と、前記ホログラムからの回折光を観測しうる位置に
    配置され、ホログラムからの回折光の情報を測定する測
    定機器を有するホログラム評価装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記第一旋回手段を旋回させる第
    一旋回駆動装置と、前記第二旋回手段を旋回させる第二
    旋回駆動装置を有することを特徴とする請求項2記載の
    ホログラム評価装置。
  4. 【請求項4】 前記第一旋回手段が、前記基準軸線を中
    心として旋回可能に設けられた第一旋回ステージと、前
    記基準軸線に対して接近及び離間する方向に移動可能に
    保持された水平移動台と、該水平移動台を移動させる水
    平移動台駆動装置と、前記水平移動台にほぼ垂直に保持
    された昇降ガイドと、該昇降ガイドに昇降可能に保持さ
    れた昇降台と、該昇降台を昇降させる昇降装置とを備え
    ており、前記昇降台に前記サンプル台を保持させている
    ことを特徴とする請求項2又は3記載のホログラム評価
    装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降台が、水平な軸線を中心として
    回転可能な回転台と、その回転台を回転させる回転装置
    を備えており、その回転台に前記サンプル台を保持させ
    ていることを特徴とする請求項4記載のホログラム評価
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第二旋回手段が、前記基準軸線を中
    心として旋回可能に設けられた第二旋回ステージと、該
    第二旋回ステージに保持され、前記基準軸線上の所定の
    基準点を中心とする円弧状のガイドレールを備え、前記
    光源装置を前記ガイドレールに、取付位置を調整可能に
    保持させていることを特徴とする請求項2から5のいず
    れか1項記載のホログラム評価装置。
  7. 【請求項7】 前記測定機器が、前記ホログラムから水
    平に反射される光を測定する姿勢で、ほぼ垂直な支持柱
    に保持されており、該支持柱には前記測定機器の高さ調
    整を行う高さ調整機構が設けられていることを特徴とす
    る請求項2から6のいずれか1項記載のホログラム評価
    装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記測定機器を保持した支持柱を
    保持し、前記基準軸線に対して接近及び離間する方向に
    移動可能な移動台と、該移動台を移動させる移動台駆動
    装置を有することを特徴とする請求項7記載のホログラ
    ム評価装置。
  9. 【請求項9】 前記サンプル台が、評価すべきシート状
    のホログラムを吸着保持する吸着板を有することを特徴
    とする請求項1から8のいずれか1項記載のホログラム
    評価装置。
  10. 【請求項10】 前記サンプル台が、板状のホログラム
    を着脱可能に保持する枠体を備えると共に、その枠体
    に、ホログラムを吸着保持する吸着板を着脱可能として
    いることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記
    載のホログラム評価装置。
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