JP2000185458A - 真偽判別印刷物 - Google Patents

真偽判別印刷物

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JP2000185458A JP36527998A JP36527998A JP2000185458A JP 2000185458 A JP2000185458 A JP 2000185458A JP 36527998 A JP36527998 A JP 36527998A JP 36527998 A JP36527998 A JP 36527998A JP 2000185458 A JP2000185458 A JP 2000185458A
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誠二 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の印刷物を手にした時、一般の者が簡
単、且つ、瞬時に目視チェックによって真偽判別し得る
実用的なセキュリティ・エレメントを提供する。 【解決の手段】 基材(26)上に、互いに異なる階調を有
する第1、第2、第3及び第4要素画像部を任意交互に
配置することで画像(V)を形成し、前記第1、第2、第
3及び第4要素画像部を光輝性インキで形成し、且つ、
第2要素画像部は更に光吸収性の高いインキで形成する
ことで、前記任意画像(V)の提示する情報が、観察角度
を照明光源に対して正反射光領域から拡散光領域へと変
化させると共に、任意情報(28)から別の任意情報(29)へ
と変化する真偽判別印刷物(27)が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止効果を必
要とするセキュリティー印刷物、即ち、銀行券、パスポ
ート、有価証券、身分証明書、カード、通行券、その他
貴重印刷物並びに重要書類等の分野において、基材上に
光輝性インキと光吸収性の高いインキを使用して形成さ
れる情報が、観察角度によって変化するホログラム的効
果を印刷方式によって安価に付与できる偽造防止若しく
は真偽判別印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、セキュリティーを要する重要
書類等の印刷物には、新しい意匠性を持ち、偽造防止効
果の高い偽造防止要素及び印刷技術が望まれている。こ
のため、近年、干渉マイカや酸化フレークマイカ、顔料
コートアルミニウムフレーク等の特殊な光輝性粉体をイ
ンキや塗料に配合することで、観察角度によって色彩変
化を生じさせるカラー・フリップフロップ性に優れた印
刷物や観察角度によって画像が変化するホログラム等の
光学的なセキュリティ要素を貼付したものが存在する。
【0003】ここで、カラー・フリップフロップ性と
は、色彩の角度依存性を意味しており、塗膜面の明暗及
び色彩が見る角度に依存して変化する性質のことであ
る。特に、色の明暗が変化する性質をフリップフロップ
性、また色相が変化する性質をカラー・フリップフロッ
プ性といい区別している。
【0004】このような性質を示す前記特殊な光輝性粉
体を利用した技術として、例えば、従来の鱗片状金属顔
料を混合したもの、表面を有色顔料で被覆した鱗片状金
属顔料(特開平2-142862号公報)、表面を酸化チタンで
被覆した干渉マイカ、表面を酸化鉄や有機顔料で被覆し
た着色マイカ等を用いたメタリック塗料、鱗片状着色ア
ルミニウム顔料とマイカを併用した塗料(特開平5-7071
9号公報)等が提案されている。
【0005】更に、特開平7-292994号公報には、色調の
異なる鱗片状着色顔料を複数種類組み合わせるか、或い
は鱗片状着色金属顔料と、該顔料と色の異なる有機顔料
を組み合わせて、カラー・フリップフロップ性に優れた
塗膜を形成することができるカラー・フリップフロップ
性メタリック塗料が記載されている。
【0006】また、近年カラー・コピー機の発達に伴っ
て、本物と区別し難い精巧なコピーが可能になり、コピ
ー機による証券、小切手、銀行券等の偽造が発生してき
ている。これらの複写・偽造された印刷物は熟練した鑑
定者や特殊な鑑定装置によれば容易に贋物と鑑定し得る
が、有価証券等は種類も多くかつ広範囲に流通し、一般
の人が取り扱う機会が多い。そのため、全ての有価証券
等の真偽判別を熟練鑑定者や特殊鑑定装置に依存するこ
とは、実用的な手段ではなく、一般の人でも容易に、且
つ、瞬時に判定し得ることが望まれている。
【0007】しかし、このような前記特殊な光輝性粉体
を配合したインキによる偽造防止若しくは真偽判別印刷
物は、その光輝性粉体自体が高価であるので、印刷物の
コストを上昇させてしまう。また、このような印刷物
は、その光輝性による色彩の角度依存性の性質のみを利
用しているものであって、類似または同種の光輝粉体を
入手してインキ及び塗料等に練合することによって簡単
に偽造されてしまう。即ち、単に色彩の角度依存性を有
する従来の光輝性粉体等を使用したインキによる偽造防
止若しくは真偽判別印刷物では、簡単に偽造されてしま
い、一般の者が容易に、且つ、瞬時に判定し得ることは
困難である。
【0008】一方、ホログラムは、現在では、有価証
券、クレジットカード、IDカード等の偽造防止関係に
限らず、広告、ディスプレイの分野でも虹色に見えるそ
の装飾性、立体感による意外性から幅広く利用されてい
る。
【0009】このような画像及び色彩が変化するホログ
ラムにおいては、特開昭63-131167号公報に、レインボ
ーホログラムの作製に関して、手間と時間を短縮し、振
動によるホログラムの画質の低下を抑制するために、拡
散版のレインボーホログラムを所望のパターン状に光学
的なコピー方式によって新たにホログラムを作製する方
法が提案されている。
【0010】また、特開平5-35171号公報には、極めて
短時間に安定した立体的な画像のホログラムを作製する
ために、感光材料面に、回折光の方向が限定されるよう
なマスターホログラムを重畳させ、画像データの対応す
る位置にマスターホログラム又は感光材料面からレーザ
・ビームを入射させて、これを感光材料面に重畳させる
マスター・ホログラムを変えて繰り返し実施する方法が
提案されている。
【0011】しかし、いずれにせよ、ホログラムは特殊
で高価な装置を必要とし、コスト面、製造時間及び量産
化の面で、更に、基材にホログラムを付与する場合は、
特殊な接着剤等が必要となり、生産工程及び流通下での
物理的強度の面においても、印刷によって得られる類似
セキュリティ要素に比較して問題がある。
【0012】また、本出願人が先に出願した特願平10-3
33549においては、任意の階調を有する版面(C)、版面
(M)、版面(Y)に対応する任意の光輝性インキ及び任意の
階調を有する版面(K)に対応する任意の光吸収性の高い
インキを利用して画像を形成することで、観察角度を変
えることによって、視認性画像が非視認性化し、且つ、
非視認性画像が視認性化する真偽判別印刷物を提案して
いる。しかし、この印刷物は、観察角度を変化させるこ
とで、視認性画像を非視認性化し、且つ、非視認性画像
を視認性化するためには、少なくとも1対の画像が必要
であった。
【0013】以上のようなことから、印刷物とそのカラ
ー・コピー物との色調差が顕著であることはもちろん、
単にその特殊な光輝性材料を入手してインキ及び塗料等
に配合しただけでは、本物の印刷物における色彩の角度
依存性を簡単に再現できないような印刷技術、更には、
一般の者が任意の印刷物を手にしただけで、特別な手法
を必要とせず、簡単に真偽を判別することのできる高度
な印刷技術及び印刷物が望まれていた。
【0014】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよ
うな問題点を解決するために成されたものであり、一般
的で且つ比較的安価な材料及び印刷方式を使用していな
がら、特定の観察角度において、人の目に認識される任
意情報(P)が、観察角度を変化させるとともに変化し、
全く別の任意情報(Q)として認識されるようになる印刷
物を提供するものである。
【0015】一般的に、ホログラム等のセキュリティ画
像は、高価で特殊な材料及び装置を用いることで形成さ
れる。更に、ホログラム等のセキュリティ画像を利用し
て、セキュリティ印刷物を形成するためには、ホログラ
ム等のセキュリティ画像は、間接的に接着剤等を利用し
てセキュリティ印刷物の基材に貼付しなければならず、
付加的な工程が必要になる。
【0016】しかし、本発明は一般的な印刷方式を利用
するだけで、ホログラム的な効果を呈するセキュリティ
画像を直接的にセキュリティ印刷物の基材に付与可能に
なり、コストパフォーマンス及び機械的な流通強度に優
れた、高度な偽造防止技術を利用した真偽判別印刷物で
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】基材上に、互いに異なる
階調を有する第1、第2、第3及び第4要素画像部を形
成し、前記第1、第3及び第4要素画像部は、それぞれ
少なくとも光輝性インキを利用し、且つ、前記第2要素
画像部は少なくとも光吸収性の高いインキを利用して画
像部を形成し、前記第1と第2要素画像部の色彩の関係
が、照明光源に対して正反射光領域で観察するとき異な
る色彩となり、任意情報(P)が認識され、照明光源に対
して拡散光領域で観察するとき等色若しくは等色にほぼ
等しい関係をなし、任意情報(P)が認識されず、且つ、
前記第3と第4要素画像部の色彩の関係が、正反射光領
域で観察するとき等色若しくは等色にほぼ等しい関係を
なし別の任意情報(Q)が認識されず、拡散光領域で観察
するとき異なる色彩となり別の任意情報(Q)が認識され
るとき、前記第1、第2、第3及び第4要素画像部を任
意交互に配置することで画像(V)を構成し、観察角度を
照明光源に対して正反射光領域から拡散光領域へと変化
させると共に、前記画像(V)の提示する情報が、任意情
報(P)から別の任意情報(Q)へと変化することを特徴とす
る真偽判別印刷物である。
【0018】また、前記第1要素画像部は、少なくとも
第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3
色インキ用版面(Y)上に形成された画像を組み合わせる
ことで構成され、前記第2要素画像部は、少なくとも第
1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色
インキ用版面(Y)、第4色インキ用版面(Z)上に形成され
た画像を組み合わせることで構成され、前記第3要素画
像部は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色イ
ンキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)上に形成された
画像を組み合わせることで構成され、前記第4要素画像
部は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色イン
キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)上に形成された画
像を組み合わせることで構成されることを特徴とする真
偽判別印刷物である。
【0019】また、前記第1、第3及び第4要素画像部
が、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色インキ
用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝
性インキを利用し、且つ、前記第2要素画像部が、少な
くとも第4色インキ用版面(Z)に対応する光吸収性の高
いインキを利用して画像を形成することを特徴とする真
偽判別印刷物である。
【0020】更に、前記第1、第2、第3及び第4要素
画像部は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色
インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する3
色の光輝性インキを利用し、更に、前記第2要素画像部
には、前記第4色インキ用版面(Z)に対応する光吸収性
の高いインキを利用して画像を形成することを特徴とす
る真偽判別印刷物である。
【0021】また、前記第1、第2、第3及び第4要素
画像部が、任意形状の画素によって構成されることで、
各々色彩を表現することを特徴とする真偽判別印刷物で
ある。
【0022】好ましくは、前記画素が網点であることを
特徴とする真偽判別印刷物である。
【0023】また、前記第1色インキ用版面(W)、第2
色インキ用版面(X)及び第3色インキ用版面(Y)に対応す
る前記光輝性インキの色彩が、それぞれ、シアン、マゼ
ンタ及びイエロー系の光輝性インキであることを特徴と
する真偽判別印刷物である。
【0024】また、前記第1及び第2要素画像部の色彩
が灰色系であることを特徴とする真偽判別印刷物であ
る。
【0025】また、前記第4色インキ用版面(Z)に対応
する光吸収性の高いインキが黒色若しくは墨色であるこ
とを特徴とする真偽判別印刷物である。
【0026】このとき好ましくは、前記第1要素画像部
における前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用
版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版
面(Z)のそれぞれの網点面積率が60%、50%、50%及び0%近傍
であり、前記第2要素画像部における前記第1色インキ
用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版
面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)のそれぞれの網点面積
率が50%、40%、40%及び20%近傍であり、前記第3要素画像
部における前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ
用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用
版面(Z)のそれぞれの網点面積率が50%、25%、55%及び0%近
傍であり、前記第4要素画像部における前記第1色イン
キ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用
版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)のそれぞれの網点面
積率が40%、10%、40%及び0%近傍であることを特徴とする
真偽判別印刷物である。
【0027】また、照明光源に対して正反射光領域の観
察角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが3
以上、特に好ましくは6以上であり、また、前記第3と
第4要素画像部の色差ΔEが3以下であり、且つ、照明
光源に対して拡散光領域の観察角度では、前記第1と第
2要素画像部の色差ΔEが3以下であり、また、前記第
3と第4要素画像部の色差ΔEが3以上、特に好ましく
は6以上であることを特徴とする真偽判別印刷物であ
る。
【0028】また、前記第1及び第2要素画像部が任意
形状を示し、前記任意情報(P)の情報画像部及び背景画
像部を形成し、前記第3及び第4要素画像部が任意の形
状を示し、前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景
画像部を形成し、且つ、前記第1、第2、第3及び第4
要素画像部が、観察角度に依存して提示される前記任意
情報(P)及び前記別の任意情報(Q)が、十分画像として認
識可能になるような配置であることを特徴とする真偽判
別印刷物である。
【0029】また、前記第1及び第2要素画像部が万線
形状を示し、交互に隣接することで、前記任意情報(P)
の情報画像部及び背景画像部を形成し、且つ、前記第3
及び第4要素画像部が万線形状を示し、交互に隣接する
ことで、前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景画
像部を形成し、前記任意情報(P)の情報画像部及び背景
画像部と前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景画
像部が互いに交互に配置されていることを特徴とする真
偽判別印刷物である。
【0030】更に、前記画像(V)において、前記第1要
素画像部が前記任意情報(P)の情報画像部、前記第2要
素画像部が前記任意情報(P)の背景画像部であり、且
つ、前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報
画像部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の
背景画像部であることを特徴とする真偽判別印刷物であ
る。
【0031】また、前記画像(V)において、前記第1要
素画像部が前記任意情報(P)の背景画像部、前記第2要
素画像部が前記任意情報(P)の情報画像部であり、且
つ、前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報
画像部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の
背景画像部であることを特徴とする真偽判別印刷物であ
る。
【0032】また、前記画像(V)において、前記第1要
素画像部が前記任意情報(P)の情報画像部、前記第2要
素画像部が前記任意情報(P)の背景画像部であり、且
つ、前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景
画像部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の
情報画像部であることを特徴とする真偽判別印刷物であ
る。
【0033】また、前記画像(V)において、前記第1要
素画像部が前記任意情報(P)の背景画像、前記第2要素
画像部が前記任意情報(P)の情報画像部であり、且つ、
前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景画像
部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報
画像部であることを特徴とする真偽判別印刷物である。
【0034】更に、前記真偽判別印刷物において、前記
第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第
3色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性インキが、
各々少なくとも光輝性粉体を含む第1の光輝性インキで
あることを特徴とする真偽判別印刷物である。
【0035】また、前記真偽判別印刷物において、前記
第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第
3色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性インキが、
各々少なくとも第1有色粉体及び光輝性粉体を含む第2
の光輝性インキであることを特徴とする真偽判別印刷物
である。
【0036】また、前記真偽判別印刷物において、前記
第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第
3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキが、各々
少なくとも第1有色粉体及び前記第1有色粉体より相対
的に粒子径の小さい第2有色粉体並びに前記光輝性粉体
を含む第3の光輝性インキであることを特徴とする真偽
判別印刷物である。
【0037】好ましくは、前記第2有色粉体の色彩が、
前記第1有色粉体と補色の関係にあることを特徴とする
真偽判別印刷物である。
【0038】更に、前記光輝性粉体が、特に鏡面反射を
有する金属光沢粉体であることを特徴とする真偽判別印
刷物である。
【0039】
【発明の実施の形態】一般的な階調を有し広範囲の色彩
が再現されたカラー印刷物は、シアン、マゼンタ、イエ
ローの色の3原色成分に、ブラックを加えた4色のイン
キを用いて印刷すること、即ち、インキ塗膜面から反射
される色の減法混色の原理に基づいて色再現を行ってい
る。また、光学的には、色と光沢は全く別の現象である
にも関わらず、心理的には密接に関係しており、金属光
沢を有する物体表面からの正反射光を、人は色として認
識してしまう。
【0040】即ち、本発明の真偽判別印刷物は、金属光
沢表面からの正反射光に由来する光沢とインキ塗膜の色
の減法混色を効果的に組み合わせて応用することによっ
て、ホログラム的な効果を有する画像を形成するもので
ある。
【0041】前記2つの現象を利用した本発明の原理及
び構成を以下に説明する。一般的に、図1の反射光の空
間分布概念図に示すように、光輝性有色インキによって
用紙等の印刷基材上に形成された印刷画像面(1)を、照
明光源(2)に対して正反射光領域で観察すると、前記印
刷画像面(1)からの正反射光(表面反射)(3)が支配的に
なり、前記光輝性有色インキで形成される印刷画像面
(1)の層内反射(4)に由来する有色成分は視覚的に認識し
ずらくなり、視感的に消色現象を引き起こす。一方、拡
散光領域で観察すると、印刷画像面(1)からの正反射光
(表面反射)(3)は小さくなり、相対的に前記光輝性有
色インキで形成される印刷画像面(1)の層内反射(4)に由
来する有色成分が強調される。
【0042】例えば、図2に示すように、互いに異なる
2色の光輝性有色インキによって、印刷基材上に形成さ
れた印刷画像面(1-a)及び(1-b)を、照明光源(2)に対し
て正反射光領域で観察すると、前記印刷画像面(1-a)及
び(1-b)からの正反射光(表面反射)(3-a)及び(3-b)が
支配的になり、前記互いに異なる2色の光輝性有色イン
キで形成される印刷画像面(1-a)及び(1-b)の層内反射(4
-a)及び(4-b)に由来する互いに異なる有色成分が視覚的
に認識しずらくなり、視感的に等色として認識される。
一方、拡散光領域で観察すると、印刷画像面(1-a)及び
(1-b)からの正反射光(表面反射)(3-a)及び(3-b)は小
さくなり、相対的に前記互いに異なる2色の光輝性有色
インキで形成される印刷画像面(1-a)及び(1-b)の層内反
射(4-a)及び(4-b)に由来する互いに異なる2色の有色成
分が強調され、視覚的に色彩の差が認識される。
【0043】また、図3の反射光の空間分布概念図に示
すように、互いに拡散光領域で観察するとき、視感的に
等色になるように、前記光輝性有色インキで形成された
前記印刷画像面(1-c)と、画像の一部に少なくとも光吸
収性の高いインキを利用して形成された印刷画像面(5)
とを、正反射光領域で観察すると、前記光輝性有色イン
キで形成された前記印刷画像面(1-c)は、正反射光(表
面反射)(3-c)が層内反射(4-c)より支配的になり、画像
の一部に前記光吸収性の高いインキを利用して形成され
た印刷画像面(5)からの正反射光(表面反射)(3-d)と比
較すると、顕著な明度差が得られ、色彩の差として認識
できる。一方、拡散光領域で観察すると、両者の印刷画
像面(1-c)及び(5)においては、印刷画像面からの層内反
射(4-c)及び(4-d)に由来する有色成分を支配的に観察す
ることになり、明度差及び色彩の差を認識することはで
きなくなる。
【0044】ここで、2つの色の色差を評価する場合
に、一般的に色差を1つの数値で表現する方法として、
ΔEが用いられており、該ΔEを評価する一般的な目安表
を図4に示す。これは、観察するときの条件によって変
動的であり、本発明の印刷物を、観察角度を変化させる
ような、即ち、照明光源に対して正反射光領域及び拡散
光領域で観察するような条件下では、ΔEが3程度以内
であれば色差が視感的に見分け難い。
【0045】本発明の真偽判別印刷物の基本形態は、基
材上に、互いに異なる階調を有する第1、第2、第3及
び第4要素画像部が印刷されており、前記第1、第3及
び第4要素画像部は、それぞれ少なくとも1色以上の前
記光輝性インキで形成され、前記第2要素画像部は少な
くとも1色以上の光吸収性の高いインキで、即ち、ブラ
ックインキから形成されており、それぞれ広範囲の階調
を有する画像を形成しており、照明光源に対して正反射
光領域の観察角度において、前記第1及び第2要素画像
部では、顕著な明度差が認識され、前記第3及び第4要
素画像部では、ほぼ等色として認識され、照明光源に対
して拡散光領域の観察角度においては、前記第1及び第
2要素画像部は、ほぼ等色として認識され、前記第3及
び第4要素画像部は、顕著な色彩の差が認識されると
き、前記第1、第2、第3及び第4要素画像部を任意交
互に配置することで画像(V)を構成し、前記第1及び第
2要素画像のどちらか一方をそれぞれ任意情報画像部或
いは背景画像部とすることによって、前記画像(V)の中
に任意情報(P)が形成されており、且つ、前記第3及び
第4要素画像のどちらか一方をそれぞれ任意情報画像部
或いは背景画像部とすることによって、前記画像(V)の
中に別の任意情報(Q)が形成されている真偽判別印刷物
である。
【0046】ここで、前記光吸収性の高いインキとは、
好ましくはブラックインキ若しくは墨インキであること
が望ましい。
【0047】また、前記照明光源に対して拡散光領域の
観察角度とは、前記真偽判別印刷物の平面において、照
明光源からの光の入射角度に対する観察角度が正反射光
領域以外であることを意味している。
【0048】また、好ましくは、正反射光領域の観察角
度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEを3以
上、好ましくは6以上になるように、また、照明光源に
対して拡散光領域の任意の観察角度では、前記第1と第
2要素画像部の色差ΔEが3以下になる画像であり、且
つ、正反射光領域の観察角度では、前記第3と第4要素
画像部の色差ΔEを3以下になるように、また、拡散光
領域の任意の観察角度では、前記第3と第4要素画像部
の色差ΔEが3以上、好ましくは6以上になる画像であ
る。
【0049】即ち、正反射光領域の観察角度において、
前記第1及び第2要素画像部を観察するとき、相対的
に、前記第1と第2要素画像部は、視感的に顕著な明度
差が存在する画像として認識される。この顕著な明度差
によって、前記任意情報(P)を支配的に認識することが
できる。しかし、拡散光領域の任意の観察角度において
は、前記第1及び第2要素画像部では、視感的に互いに
同程度の色彩に認識され、前記任意情報(P)を認識する
ことが難しくなる。
【0050】一方、正反射光領域の観察角度において
は、前記第3と第4の要素画像部は、視感的に顕著な色
彩の差が存在しない同程度の色彩画像として認識され、
前記別の任意情報(Q)は認識し難くくなる。しかし、拡
散光領域の観察角度においては、前記第3及び第4要素
画像部は、視感的に顕著な色彩の差を有する画像として
認識され、この顕著な色彩差によって、前記別の任意情
報(Q)を支配的に認識することができる。
【0051】従って、本発明の真偽判別印刷物は、基材
に対する観察角度を照明光源に対して、正反射光領域か
ら拡散光領域へ変化させることによって、前記任意情報
(P)から前記別の任意情報(Q)へと認識される情報が、ホ
ログラム的に変化する効果を提供することができる。
【0052】上記の内容は、前記第1及び第2要素画像
部が任意の形状を示し、前記任意情報(P)の情報画像部
及び背景画像部を形成し、前記第3及び第4要素画像部
が任意の形状を示し、前記別の任意情報(Q)の情報画像
部及び背景画像部を形成し、且つ、前記第1、第2、第
3及び第4要素画像部が、観察角度に依存して提示され
る前記任意情報(P)及び前記別の任意情報(Q)が、十分視
感的に明瞭な情報画像として認識可能になるような各要
素画像部の形状であり、且つ、配置である全てのものに
適用される。
【0053】また、本発明の真偽判別印刷物の作製に使
用する前記光輝性インキは、次の3つの形態が可能であ
る。
【0054】即ち、前記光輝性インキが、少なくとも1
色以上の着色された光輝性粉体を配合した第1の光輝性
インキ、または、少なくとも1色以上の前記第1有色粉
体と少なくとも1色以上の前記光輝性粉体を配合した第
2の光輝性インキ、更に、前記光輝性インキが、少なく
とも1色以上の前記第1有色粉体及び前記第1有色粉体
より相対的に粒子径の小さい少なくとも1色以上の第2
有色粉体並びに少なくとも1色以上の前記光輝性粉体を
配合し、前記第1有色粉体と前記第2有色粉体の色彩が
補色の関係にある第3の光輝性インキの3つの形態が存
在し、以下、前記3つの形態の前記光輝性インキに対す
る本発明の効果を説明する。
【0055】まず、前記第1の光輝性インキを利用した
場合についての説明を以下に示す。
【0056】前記第1及び第2要素画像部について、正
反射光領域での観察角度においては、前記第1要素画像
部では、表面反射に由来する光沢が支配的に認識され、
且つ、前記第2要素画像部では、少なくとも画像の一部
に前記光吸収性の高いインキが存在するため、人の目に
到達する反射光量が相対的に小さくなる。その結果とし
て、前記第1と第2要素画像部は、顕著な明度差を持つ
画像として、人の目に認識され、前記任意情報(P)を一
見して認識することができる。また、拡散光領域での観
察角度において、前記第1及び第2要素画像部では、層
内反射に由来する着色成分が相対的に強調されて、色の
減法混色によって形成される色が支配的になる。その結
果、互いに同程度の色彩に認識され、前記任意情報(P)
を一見して認識することが難しくなる。
【0057】一方、前記第3及び第4要素画像部につい
て、正反射光領域での観察角度において、表面反射に由
来する光沢が、層内反射に由来する着色成分より支配的
になり、色の減法混色によって形成される色が視感的に
認識されにくくなり、前記第3及び第4要素画像部の色
が消色して、互いに同程度の色彩に認識され、前記別の
任意情報(Q)を一見して認識することが難しくなる。更
に、拡散光領域の観察角度において、層内反射に由来す
る着色成分が相対的に強調され、色の減法混色によって
形成される色が支配的になる。その結果、互いに異なる
色彩として、人の目には認識され、前記別の任意情報
(Q)を一見して認識することができる。
【0058】従って、前記画像(V)が表示する情報は、
観察角度を正反射光領域から拡散光領域に変化させるこ
とによって、前記任意情報(P)から前記別の任意情報(Q)
へと視感的に変化する。
【0059】次に、前記第2の光輝性インキを利用した
場合についての本発明の効果は、前記第1の光輝性イン
キを利用した場合と同様である。
【0060】更に、前記第3の光輝性インキを利用した
場合についての説明を以下に示す。
【0061】前記第1及び第2要素画像部について、正
反射光領域で観察角度においては、前記第1要素画像部
では、表面反射に由来する光沢と前記第2有色粉体の中
間色が観察され、且つ、前記第2要素画像部では、少な
くとも画像の一部に前記光吸収性の高いインキが存在す
るため、人の目に到達する反射光量が相対的に小さくな
る。その結果として、前記第1と第2要素画像部は、顕
著な明度差を持つ画像として人の目に認識され、前記任
意情報(P)を一見して認識することができる。また、拡
散光領域での観察角度において、前記第1及び第2要素
画像部では、層内反射に由来する着色成分の減法混色の
色が相対的に強調される。その結果、互いに同程度の色
彩に認識され、前記任意情報(P)を一見して認識するこ
とが難しくなる。
【0062】一方、前記第3及び第4要素画像部につい
て、正反射光領域での観察角度において、表面反射に由
来する光沢と前記第2有色粉体の中間色が、層内反射に
由来する着色成分の減法混色の色より支配的になり、前
記第3及び第4要素画像部は、互いに同程度の色彩に認
識され、前記任意情報(Q)を一見して認識することが難
しくなる。更に、前記拡散光領域での観察角度におい
て、層内反射に由来する着色成分の減法混色の色が相対
的に強調される。その結果、互いに異なる色彩として、
人の目には認識され、前記任意情報(Q)を一見して認識
することができる。更に、前記第1有色粉体と前記第2
有色粉体が補色の関係をなすことにより、観察角度によ
る画像の色彩変化が強調される。
【0063】従って、前記画像(V)が表示する情報は、
観察角度を正反射光領域から拡散光領域に変化させるこ
とによって、前記任意情報(P)から前記別の任意情報(Q)
へと視感的に変化する。
【0064】
【実施例】本発明で使用する前記任意の光輝性インキの
物性及び組成は次のものであり、少なくとも任意の金属
光沢粉体を含むことで構成される。
【0065】本発明で使用する皮膜形成バインダーは、
前記光輝性粉体、前記第1有色粉体及び前記第2有色粉
体を分散し、印刷面を形成するものであって、その種類
については特に制限はなく、公知の塗料用及びインキ用
樹脂を用いることができる。このような皮膜形成バイン
ダーとして用いる樹脂としては、例えばアクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、シリコン樹脂、フッ
素樹脂などの基本樹脂に、必要に応じてアミノ樹脂また
はイソシアネート化合物等の架橋剤を混合して成る熱可
塑性樹脂を挙げることができる。更に、エポキシ環、オ
キセタニル基、アクリロイル基及びメタクリロイル基を
有する紫外線、即ち、UV硬化性及び電子線、即ち、E
B硬化性樹脂が存在する。その他にも、常温で乾燥又は
硬化させる2液型ポリウレタン樹脂、2液型シリコン樹
脂など塗料用樹脂等も使用できる。これらの皮膜形成バ
インダーは1種類単独で使用しても良いし、2種類以上
組み合わせて用いても良い。
【0066】前記第1有色粉体は、前記光輝性インキの
基本色を成すものであり、各色に応じて次のような公知
の色材で構成することができる。青色粉体としては、群
青、紺青(プルシアンブルー)、コバルトブルー等の無
機粉体及びフタロシアニン系、スレン系、アゾ系、アン
トラキノン系のC.I.ピグメントブルーに属する有機顔
料、また赤色粉体としては、カドミウムレッド、べんが
ら、モリブデンレッド等の無機粉体及びアゾ系、キナク
リドン系、ペリレン系、レーキレッド等のC.I.ピグメン
トレッドに属する有機顔料、黄色粉体としては、クロム
イエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー等の無
機粉体及びキノフタロン系、アゾ系、イソインドリン系
等のC.I.ピグメントイエローに属する有機顔料、紫色粉
体としては、コバルト紫、マンガン紫等の無機粉体及び
オキサジン系、アゾ系、アントラキノン系等のC.I.ピグ
メントバイオレットに属する有機顔料、緑色粉体として
は、クロムグリーン、コバルトグリーン等の無機粉体及
びフタロシアニン系等のC.I.ピグメントグリーンに属す
る有機顔料を用いることができる。光輝性インキはこれ
ら公知の色材に次に説明する金属光沢粉体、添加剤、ビ
ヒクルを加えてインキ化したものである。また、これら
の粉体を数色組み合わせて任意の色調を有する色料を調
整することもできる。その他、一般の印刷で使用するオ
フセットインキ、グラビアインキ等の公知の有色インキ
も有色材料として用いることができる。
【0067】本発明で使用する前記金属光沢粉体は、印
刷塗膜にメタリック感を付与するためにインキに配合さ
れている公知の鱗片状粒子を制限無く使用することがで
きる。メタリック粉体の具体的なものとして、アルミニ
ウムフレーク、ニッケルフレーク、チタンフレーク、ス
テンレス、真鍮等の合金フレークなどの金属フレークが
挙げられる。光輝性及びコストパフォーマンスを考慮す
ると、その中でもアルミニウムフレークが好ましい。メ
タリック粉体は市販品を使用することもでき、例えば東
洋アルミ(株)製のアルミペースト、着色アルミペース
ト、昭和アルミパウダー(株)のアルミペースト、着色
アルミペーストなどが挙げられる。また、メタリック粉
体は1種類単独で配合しても良いが、2種類以上組み合
わせて配合しても構わない。その他、一般の印刷で使用
されるオフセットインキ、グラビアインキ等の公知の金
属光沢インキもメタリック材料として用いることができ
る。
【0068】本発明で使用する前記第2有色粉体である
透明性微粒子顔料は、酸化鉄系及び複合金属酸化物系の
着色顔料から選ばれる着色顔料を用いることができる。
この透明性微粒子顔料は、前記第1有色粉体より相対的
に粒子径が小さく透明性に優れているものである。好ま
しくは、粒子径が0.01〜0.1μm程度の隠ぺい力の小さ
い無機顔料を使用する。
【0069】前記光輝性インキ及びブラックインキを用
いた印刷物の作製方法は、グラビア印刷法、オフセット
印刷法、シルクスクリーン印刷法、凹版印刷法その他公
知の印刷方法を始め、板金塗装等に用いられているスプ
レー方式など基材に対して塗膜を形成する手段であれば
全てを利用できる。
【0070】以下、本発明の真偽判別印刷物を好適に説
明するために、特に、前記第3の光輝性インキを利用し
た実施例を用いて具体的に説明するが、本発明の真偽判
別印刷物は、これに限定されるものではなく、他の前記
第1及び第2の光輝性インキを利用した印刷物について
も、同様な観察角度依存性を有する真偽判別印刷物を得
ることができる。
【0071】図5は、本実施例に用いた第1色インキ用
版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面
(Y)の各々に対応する3種類の前記第3の光輝性インキ
に関する組成を示す図である。市販の銀色オフセットイ
ンキをベースとして、各々前記第1有色粉体をフタロシ
アニンブルーH〔山陽色素(株)〕、パーマネントカー
ミンFB〔山陽色素(株)〕、イルガジン2GLTEイエロー
(CIBA-GEIGY)とし、前記第1有色粉体と補色関係をな
す第2有色粉体として、各々ダイピロキサイドTM#322
0、3320及び3410〔大日精化(株)〕を配合した光輝性
オフセットインキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)を調整
した。これらの3種類の光輝性オフセットインキ(CR
S)、(MGS)及び(YBS)と市販のブラックインキ、即
ち、この実施例ではDIC社製のオフセットブラックイン
キであるトランスG(墨)を利用した。
【0072】図6及び図7は、前記第3の光輝性インキ
(CRS)のベタ展色物(a)と、市販のブラックインキのベ
タ展色物(b)における色彩の角度依存性を、変角分光光
度計GSP-1型〔村上色彩(株)〕を使用して測定し、測
定サンプルに対する光源の入射光を45°に固定し、受光
角度を−10°から70°まで変化させて測定したものであ
る。なお、装置校正は標準白色板3018Aを用いて、入射
光角度45゜、受光角度0゜、即ち、標準白板に対して完
全拡散面で校正を実施しているため、特にL*値が100を
越えることもあり得る。
【0073】図6は、CIE-L*a*b*表色系のL*と受光
角の関係を示したグラフである。入射光角度45°に対し
て、前記光輝性インキ(CRS)のベタ展色物(a)の測定結
果(6)では、拡散光領域では、L*が50から100と相対的
に小さい値を示しているが、正反射光領域になると、最
大で250の値を示すようになる。一方、高い光吸収性を
示す前記ブラックインキのベタ展色物(b)の測定結果(7)
では、L*は、角度依存性を示しておらず常時一定値を
示している。即ち、正反射光領域になると前記第3の光
輝性インキ(CRS)は、ブラックインキに比較して極端に
反射光量が大きくなり、目に到達する色彩は、銀色オフ
セットインキ中のアルミ片の金属光沢に由来する白色光
を示すようになる。
【0074】図7は、CIE-L*a*b*表色系の色相変化
を示すa*-b*の関係を示したグラフである。前記第3
の光輝性インキ(CRS)によるベタ展色物(a)の測定結果
(8)は、観察角度によって色相、即ち、a*及びb*が大
きく変化しており、特に受光角45°付近(9)で特異な変
化を示していることが分かる。それに比較して前記ブラ
ックインキによる展色物(b)の測定結果(10)は、グラフ
の中心部で小さく変化しており、色の角度依存性が前記
第3の光輝性インキ(CRS)に比較して極端に小さいこと
を意味している。
【0075】図8、図9、図10及び図11は、本実施
例における前記第1と第2並びに第3と第4の要素画像
部を変角分光光度計GSP-1型〔村上色彩(株)〕を使用
して、測定サンプルに対する光源の入射光を45°に固定
し、受光角度を−20°から80°まで変化させて測定した
ときの結果である。装置校正は標準白色板3018Aを用い
て、入射光角度45゜、受光角度0゜、すなわち、標準白
板に対して完全拡散面で校正を実施しているため、特に
L*値が100を越えることもあり得る。
【0076】図8及び図9は、本実施例で形成した前記
第1色インキ版面(W)、第2色インキ版面(X)、第3色イ
ンキ版面(Y)に対応する前記光輝性インキ(CRS)、(MG
S)、(YBS)及び前記版面(Z)に対応する市販のブラッ
クインキから形成される前記第1と第2並びに第3と第
4要素画像部におけるCIE-L*a*b*表色系のL*と受光
角との関係を示したグラフである。但し、本実施例の前
記第1色インキ版面(W)、第2色インキ版面(X)、第3色
インキ版面(Y)、第4色インキ版面(Z)のそれぞれのの網
点面積率を、前記第1要素画像部においては60%、50%、
50%及び0%近傍、前記第2要素画像部においては50%、40
%、40%及び25%近傍、前記第3要素画像部においては50
%、25%、55%及び0%近傍、前記第4要素画像部において
は40%、10%、40%及び0%近傍として画像を形成してい
る。即ち、照明光源の入射角に対して、正反射光領域で
観察するとき、特に、受光角度45°近傍のとき、前記第
1要素画像部の明度L*(11)と第2要素画像部の明度L*
(12)は顕著に異っているが、前記第3の明度L*(13)と
第4要素画像部の明度L*(14)は近似している。一方、
照明光源の入射角に対して、拡散光領域で観察すると
き、特に、受光角度-20°〜10°付近のとき、前記第1
要素画像部の明度L*(11)と第2要素画像部の明度L*(1
2)は近似しているが、前記第3要素画像部の明度L*(1
3)と第4要素画像部の明度L*(14)は顕著に異なってい
る。
【0077】図10及び図11は、前記第1と第2並び
に第3と第4要素画像部におけるCIE-L*a*b*表色系
の色相変化を示すa*-b*の関係を示したグラフであ
る。即ち、照明光源の入射角に対して、正反射光領域(1
5)で観察するとき、前記第1要素画像部のa*-b*の結
果(16)と第2要素画像部のa*-b*の結果(17)では、相
対的に彩度が異なっており、前記第3要素画像部のa*-
b*の結果(18)と第4要素画像部のa*-b*の結果(19)で
は、色相が相対的に近似している。一方、照明光源の入
射角に対して、拡散光領域(20)で観察するとき、前記第
1要素画像部のa*-b*の結果(16)と第2要素画像部のa
*-b*の結果(17)では、彩度及び色相が顕著に近似して
おり、前記第3要素画像部のa*-b*の結果(18)と第4
要素画像部のa*-b*の結果(19)では、色相及び彩度が
顕著に異なっている。
【0078】図12は、前記第1と第2要素画像部との
色差ΔE並びに前記第3と第4要素画像部との色差ΔE
の各観察角度に対する値を示す一覧表である。前記第1
と第2要素画像部の色差ΔEは、正反射光領域近傍で8
以上であり、逆に、拡散光領域では、3以下を示す受光
角度が存在する。また、前記第3と第4要素画像部の色
差ΔEは、正反射光領域近傍で3以下を示し、逆に、拡
散光領域では、6以上を示す受光角度が存在する。
【0079】次に、実施例における本発明の真偽判別印
刷物の作製手順を、以下図面を基に解説する。
【0080】(実施例1)図13は、前記第1色インキ
用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版
面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)の原画(21)の概略図を
示したものであり、図14は、図13の円で囲まれた部
分(22)の拡大図を示したものである。線幅が0.5mmであ
る2種類の直線状の万線(A)と万線(B)を連続的に隣接さ
せて形成した60mm四方の正方形(23)の対角線(24)の交点
(25)と、文字サイズが写植級数で200級程度の「民」(P)
と「国」(Q)という文字の中心が、同位置に成るように
前記正方形の画像の中に「民」(P)と「国」(Q)という文
字を配置した。
【0081】前記原画(21)において、前記万線(A)と前
記「民」(P)という文字が重畳する画像を前記第1要素
画像部、前記万線(A)のみで形成される画像を前記第2
要素画像部、前記万線(B)と「国」(Q)という文字が重畳
する画像を前記第3要素画像部、万線(B)のみで形成さ
れる画像を前記第4要素画像部とする。前記第1色イン
キ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用
版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)において、前記第1
要素画像部のそれぞれの網点面積率を60%、50%、50%及
び0%近傍、前記第2要素画像部のそれぞれの網点面積率
を50%、40%、40%及び25%近傍、前記第3要素画像部のそ
れぞれの網点面積率を50%、25%、55%及び0%近傍、前記
第4要素画像部のそれぞれの網点面積率を40%、10%、40
%及び0%近傍と成るように画像を形成することで、図1
5に示す4種類の本実施例に用いた前記第1色インキ用
版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面
(Y)及び第4色用インキ版面(Z)を作製した。
【0082】前記第1色インキ用版面(W)、第2色イン
キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ
用版面(Z)に対応する各々の前記光輝性インキ(CRS)、
(MGS)、(YBS)及び市販のブラックインキによって、
用紙等の印刷基材(26)上にオフセット印刷を行うことに
よって、図16に示した本実施例における真偽判別印刷
物(27)を作製した。
【0083】図17は、本実施例で印刷した真偽判別印
刷物(27)の正反射光領域で観察される外観図(28)及び
拡散光領域で観察される外観図(29)を示したものであ
る。前記真偽判別印刷物(27)は、前記第1色インキ用
版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面
(Y)及び第4色インキ用版面(Z)に対応する前記の光輝性
インキ(CRS)、(MGS)、(YBS)及び市販のブラック
インキを使用して、それぞれ前記第1、第2、第3及び
第4要素画像部を、前記した画像配置によって印刷する
ことで画像(V)を形成している。該画像(V)の提示する情
報が、観察角度を照明光源に対して正反射光領域から拡
散光領域へと変化させると共に、「民」という文字情報
(P)から「国」という文字情報(Q)へと変化する真偽判別
印刷物(27)が得られる。
【0084】即ち、照明光源に対して正反射光領域の観
察角度において、前記画像(V)が表示する「民」という
文字情報(P)は、前記第1及び第2要素画像部から形成
されている。ここで、前記第1要素画像部は、前記網点
面積率を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ
用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝
性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されてお
り、前記第2要素画像部は、前記網点面積率を有する第
1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色
インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性インキ(CRS)、
(MGS)及び(YBS)に加えて、前記網点面積率を有する
第4色インキ用版面(Z)に対応する市販のブラックイン
キによって印刷されている。従って、前記正反射光領域
の観察角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔE
が8以上となり、逆に、照明光源に対して拡散光領域の
観察角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが
3以下になる領域が存在する。一方、前記拡散光領域の
観察角度において、前記画像(V)が表示する「国」とい
う文字情報(Q)は、前記第3及び第4要素画像部から形
成されている。ここで、前記第3及び第4要素画像部
は、前記網点面積率を有する第1色インキ用版面(W)、
第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応
する光輝性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷
されており、正反射光領域の観察角度では、前記第3と
第4要素画像部の色差ΔEが3以下になり、逆に、拡散
光領域の観察角度では、前記第3と第4要素画像部の色
差ΔEが6以上になる領域が存在する。
【0085】即ち、正反射光領域の観察角度において、
前記第1要素画像部は、光反射性の高い前記第3の光輝
性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成され
ており、それに比較して、前記第2要素画像部は、光吸
収性の高い市販のブラックインキを含んでいるために、
正反射光領域で観察するとき、相対的に、前記第1と第
2要素画像部は、視感的に顕著な明度差が存在する画像
として認識される。この顕著な明度差によって形成され
る「民」という文字情報(P)を支配的に認識することが
できる。逆に、拡散光領域で観察するとき、前記第1及
び第2要素画像部では、銀インキに由来する光沢と前記
第2有色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との
中間色から観察される加法混色に由来する色に比較し
て、前記第1有色粉体のシアン、マゼンタ、イエローの
色成分の減法混色に由来する観察色が支配的になり、視
感的に互いに同程度の色彩に認識され、「民」という文
字情報(P)を認識することが難しくなる。
【0086】また、正反射光領域の観察角度において、
前記第3及び第4要素画像部は、光反射性の高い前記光
輝性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成さ
れており、正反射光領域で観察するとき、前記第3と第
4要素画像部は、銀インキに由来する光沢と前記第2有
色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との中間色
から観察される加法混色に由来する色が、前記第1有色
粉体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色
に由来する色より支配的になり、視感的に互いに同程度
の色彩に認識され、「国」という文字情報(Q)を認識す
ることが難しくなる。逆に、拡散光領域で観察すると
き、前記第3及び第4要素画像部では、前記第1有色粉
体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色に
由来する観察色が支配的になり、視感的に異なる色彩に
認識され、「国」という文字情報(Q)を認識することが
容易となる。
【0087】従って、用紙等の印刷基材(26)上に、前記
網点面積率を有する第1色インキ用版面(W)、第2色イ
ンキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色イン
キ用版面(Z)に対応する前記の光輝性インキ(CRS)、
(MGS)、(YBS)及び市販のブラックインキを使用し
て、前記第1、第2、第3及び第4要素画像部を任意交
互に配置することによって、前記画像(V)を有する本実
施例記載の前記真偽判別印刷物(27)は、観察角度を正反
射光領域から拡散光領域に変化させることによって、
「民」という文字情報(P)から「国」という文字情報(Q)
へと視感的に変化する。
【0088】(実施例2)また、前記原画(21)におい
て、前記万線(A)と前記「民」(P)という文字が重畳する
画像を前記第2要素画像部、前記万線(A)のみで形成さ
れる画像を前記第1要素画像部、前記万線(B)と「国」
(Q)という文字が重畳する画像を前記第3要素画像部、
万線(B)のみで形成される画像を前記第4要素画像部と
する。前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面
(Z)において、前記第1要素画像部のそれぞれの網点面
積率を60%、50%、50%及び0%近傍、前記第2要素画像部
のそれぞれの網点面積率を50%、40%、40%及び25%近傍、
前記第3要素画像部のそれぞれの網点面積率を50%、25
%、55%及び0%近傍、前記第4要素画像部のそれぞれの網
点面積率を40%、10%、40%及び0%近傍と成るように画像
を形成することで、実施例1と同様に4種類の本実施例
に用いた前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用
版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版
面(Z)を作製した。
【0089】前記第1色インキ用版面(W)、第2色イン
キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ
用版面(Z)に対応する各々の前記光輝性インキ(CRS)、
(MGS)、(YBS)及び市販のブラックインキを使用し
て、それぞれ前記第1、第2、第3及び第4要素画像部
を、前記画像配置によって印刷することで画像(V)を形
成している。前記画像(V)の提示する情報が、観察角度
を照明光源に対して正反射光領域から拡散光領域へと変
化させると共に、「民」という文字情報(P)から「国」
という文字情報(Q)へと変化する真偽判別印刷物が得ら
れる。即ち、照明光源に対して正反射光領域の観察角度
において、前記画像(V)が表示する「民」という文字情
報(P)は、前記第1及び第2要素画像部から形成されて
いる。ここで、前記第1要素画像部は、前記網点面積率
を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面
(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキ
(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されており、前記
第2要素画像部は、前記網点面積率を有する第1色イン
キ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用
版面(Y)に対応する前記光輝性インキ(CRS)、(MGS)
及び(YBS)に加えて、前記網点面積率を有する第4色
インキ用版面(Z)に対応する市販のブラックインキによ
って印刷されている。従って、前記正反射光領域の観察
角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが8以
上となり、逆に、照明光源に対して拡散光領域の観察角
度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが3以下
になる領域が存在する。
【0090】一方、前記拡散光領域の観察角度におい
て、前記画像(V)が表示する「国」という文字情報(Q)
は、前記第3及び第4要素画像部から形成されている。
ここで、前記第3及び第4要素画像部は、前記網点面積
率を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキ
(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されており、正反
射光領域の観察角度では、前記第3と第4要素画像部の
色差ΔEが3以下になり、逆に、拡散光領域の観察角度
では、前記第3と第4要素画像部の色差ΔEが6以上に
なる領域が存在する。
【0091】即ち、正反射光領域の観察角度において、
前記第1要素画像部は、光反射性の高い前記第3の光輝
性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成され
ており、それに比較して、前記第2要素画像部は、光吸
収性の高い市販のブラックインキを含んでいるために、
正反射光領域で観察するとき、相対的に、前記第1と第
2要素画像部は、視感的に顕著な明度差が存在する画像
として認識される。この顕著な明度差によって形成され
る「民」という文字情報(P)を支配的に認識することが
できる。逆に、拡散光領域で観察するとき、前記第1及
び第2要素画像部では、銀インキに由来する光沢と前記
第2有色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との
中間色から観察される加法混色に由来する色に比較し
て、前記第1有色粉体のシアン、マゼンタ、イエローの
色成分の減法混色に由来する観察色が支配的になり、視
感的に互いに同程度の色彩に認識され、「民」という文
字情報(P)を認識することが難しくなる。
【0092】また、正反射光領域の観察角度において、
前記第3及び第4要素画像部は、光反射性の高い前記光
輝性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成さ
れており、正反射光領域で観察するとき、前記第3と第
4要素画像部は、銀インキに由来する光沢と前記第2有
色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との中間色
から観察される加法混色に由来する色が、前記第1有色
粉体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色
に由来する色より支配的になり、視感的に互いに同程度
の色彩に認識され、「国」という文字情報(Q)を認識す
ることが難しくなる。逆に、拡散光領域で観察すると
き、前記第3及び第4要素画像部では、前記第1有色粉
体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色に
由来する観察色が支配的になり、視感的に異なる色彩に
認識され、「国」という文字情報(Q)を認識することが
容易となる。
【0093】従って、前記網点面積率を有する第1色イ
ンキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ
用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)に対応する前記の
光輝性インキ(CRS)、(MGS)、(YBS)及び市販のブ
ラックインキを使用して、前記第1、第2、第3及び第
4要素画像部を任意交互に配置することによって、前記
画像(V)を有する本実施例により得られる真偽判別印刷
物は、観察角度を正反射光領域から拡散光領域に変化さ
せることによって、「民」という文字情報(P)から
「国」という文字情報(Q)へと視感的に変化する。
【0094】(実施例3)また、前記原画(21)におい
て、前記万線(A)と前記「民」(P)という文字が重畳する
画像を前記第1要素画像部、前記万線(A)のみで形成さ
れる画像を前記第2要素画像部、前記万線(B)と「国」
(Q)という文字が重畳する画像を前記第4要素画像部、
万線(B)のみで形成される画像を前記第3要素画像部と
する。前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面
(Z)において、前記第1要素画像部のそれぞれの網点面
積率を60%、50%、50%及び0%近傍、前記第2要素画像部
のそれぞれの網点面積率を50%、40%、40%及び25%近傍、
前記第3要素画像部のそれぞれの網点面積率を50%、25
%、55%及び0%近傍、前記第4要素画像部のそれぞれの網
点面積率を40%、10%、40%及び0%近傍と成るように画像
を形成することで、実施例1と同様に4種類の本実施例
に用いた前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用
版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版
面(Z)を作製した。
【0095】前記第1色インキ用版面(W)、第2色イン
キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ
用版面(Z)に対応する各々の前記光輝性インキ(CRS)、
(MGS)、(YBS)及び市販のブラックインキを使用し
て、それぞれ前記第1、第2、第3及び第4要素画像部
を、前記画像配置によって印刷することで画像(V)を形
成している。前記画像(V)の提示する情報が、観察角度
を照明光源に対して正反射光領域から拡散光領域へと変
化させると共に、「民」という文字情報(P)から「国」
という文字情報(Q)へと変化する真偽判別印刷物が得ら
れる。即ち、照明光源に対して正反射光領域の観察角度
において、前記画像(V)が表示する「民」という文字情
報(P)は、前記第1及び第2要素画像部から形成されて
いる。ここで、前記第1要素画像部は、前記網点面積率
を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面
(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキ
(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されており、前記
第2要素画像部は、前記網点面積率を有する第1色イン
キ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用
版面(Y)に対応する前記光輝性インキ(CRS)、(MGS)
及び(YBS)に加えて、前記網点面積率を有する第4色
インキ用版面(Z)に対応する市販のブラックインキによ
って印刷されている。従って、前記正反射光領域の観察
角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが8以
上となり、逆に、照明光源に対して拡散光領域の観察角
度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが3以下
になる領域が存在する。
【0096】一方、前記拡散光領域の観察角度におい
て、前記画像(V)が表示する「国」という文字情報(Q)
は、前記第3及び第4要素画像部から形成されている。
ここで、前記第3及び第4要素画像部は、前記網点面積
率を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキ
(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されており、正反
射光領域の観察角度では、前記第3と第4要素画像部の
色差ΔEが3以下になり、逆に、拡散光領域の観察角度
では、前記第3と第4要素画像部の色差ΔEが6以上に
なる領域が存在する。
【0097】即ち、正反射光領域の観察角度において、
前記第1要素画像部は、光反射性の高い前記第3の光輝
性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成され
ており、それに比較して、前記第2要素画像部は、光吸
収性の高い市販のブラックインキを含んでいるために、
正反射光領域で観察するとき、相対的に、前記第1と第
2要素画像部は、視感的に顕著な明度差が存在する画像
として認識される。この顕著な明度差によって形成され
る「民」という文字情報(P)を支配的に認識することが
できる。逆に、拡散光領域で観察するとき、前記第1及
び第2要素画像部では、銀インキに由来する光沢と前記
第2有色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との
中間色から観察される加法混色に由来する色に比較し
て、前記第1有色粉体のシアン、マゼンタ、イエローの
色成分の減法混色に由来する観察色が支配的になり、視
感的に互いに同程度の色彩に認識され、「民」という文
字情報(P)を認識することが難しくなる。
【0098】また、正反射光領域の観察角度において、
前記第3及び第4要素画像部は、光反射性の高い前記光
輝性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成さ
れており、正反射光領域で観察するとき、前記第3と第
4要素画像部は、銀インキに由来する光沢と前記第2有
色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との中間色
から観察される加法混色に由来する色が、前記第1有色
粉体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色
に由来する色より支配的になり、視感的に互いに同程度
の色彩に認識され、「国」という文字情報(Q)を認識す
ることが難しくなる。逆に、拡散光領域で観察すると
き、前記第3及び第4要素画像部では、前記第1有色粉
体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色に
由来する観察色が支配的になり、視感的に異なる色彩に
認識され、「国」という文字情報(Q)を認識することが
容易となる。
【0099】従って、前記網点面積率を有する第1色イ
ンキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ
用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)に対応する前記の
光輝性インキ(CRS)、(MGS)、(YBS)及び市販のブ
ラックインキを使用して、前記第1、第2、第3及び第
4要素画像部を任意交互に配置することによって、前記
画像(V)を有する本実施例により得られる真偽判別印刷
物は、観察角度を正反射光領域から拡散光領域に変化さ
せることによって、「民」という文字情報(P)から
「国」という文字情報(Q)へと視感的に変化する。
【0100】(実施例4)また、前記原画(21)におい
て、前記万線(A)と前記「民」(P)という文字が重畳する
画像を前記第2要素画像部、前記万線(A)のみで形成さ
れる画像を前記第1要素画像部、前記万線(B)と「国」
(Q)という文字が重畳する画像を前記第4要素画像部、
万線(B)のみで形成される画像を前記第3要素画像部と
する。前記第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面
(Z)において、前記第1要素画像部のそれぞれ々の網点
面積率を60%、50%、50%及び0%近傍、前記第2要素画像
部のそれぞれの網点面積率を50%、40%、40%及び25%近
傍、前記第3要素画像部のそれぞれの網点面積率を50
%、25%、55%及び0%近傍、前記第4要素画像部のそれぞ
れの網点面積率を40%、10%、40%及び0%近傍と成るよう
に画像を形成することで、実施例1と同様に4種類の本
実施例に用いた前記第1色インキ用版面(W)、第2色イ
ンキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色イン
キ用版面(Z)を作製した。
【0101】前記第1色インキ用版面(W)、第2色イン
キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色インキ
用版面(Z)に対応する各々の前記光輝性インキ(CRS)、
(MGS)、(YBS)及び市販のブラックインキを使用し
て、それぞれ前記第1、第2、第3及び第4要素画像部
を、前記画像配置によって印刷することで画像(V)を形
成している。前記画像(V)の提示する情報が、観察角度
を照明光源に対して正反射光領域から拡散光領域へと変
化させると共に、「民」という文字情報(P)から「国」
という文字情報(Q)へと変化する真偽判別印刷物が得ら
れる。即ち、照明光源に対して正反射光領域の観察角度
において、前記画像(V)が表示する「民」という文字情
報(P)は、前記第1及び第2要素画像部から形成されて
いる。ここで、前記第1要素画像部は、前記網点面積率
を有する版面(W)、版面(X)、版面(Y)に対応する光輝性
インキ(CRS)、(MGS)、(YBS)で印刷されており、
前記第2要素画像部は、前記網点面積率を有する版面
(W)、版面(X)、版面(Y)に対応する前記光輝性インキ(C
RS)、(MGS)、(YBS)に加えて、前記網点面積率を有
する版面(Z)に対応する市販のブラックインキによって
印刷されている。従って、前記正反射光領域の観察角度
では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが8以上と
なり、逆に、照明光源に対して拡散光領域の観察角度で
は、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが3以下にな
る領域が存在する。
【0102】一方、前記拡散光領域の観察角度におい
て、前記画像(V)が表示する「国」という文字情報(Q)
は、前記第3及び第4要素画像部から形成されている。
ここで、前記第3及び第4要素画像部は、前記網点面積
率を有する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキ
(CRS)、(MGS)及び(YBS)で印刷されており、正反
射光領域の観察角度では、前記第3と第4要素画像部の
色差ΔEが3以下になり、逆に、拡散光領域の観察角度
では、前記第3と第4要素画像部の色差ΔEが6以上に
なる領域が存在する。
【0103】即ち、正反射光領域の観察角度において、
前記第1要素画像部は、光反射性の高い前記第3の光輝
性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成され
ており、それに比較して、前記第2要素画像部は、光吸
収性の高い市販のブラックインキを含んでいるために、
正反射光領域で観察するとき、相対的に、前記第1と第
2要素画像部は、視感的に顕著な明度差が存在する画像
として認識される。この顕著な明度差によって形成され
る「民」という文字情報(P)を支配的に認識することが
できる。逆に、拡散光領域で観察するとき、前記第1及
び第2要素画像部では、銀インキに由来する光沢と前記
第2有色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との
中間色から観察される加法混色に由来する色に比較し
て、前記第1有色粉体のシアン、マゼンタ、イエローの
色成分の減法混色に由来する観察色が支配的になり、視
感的に互いに同程度の色彩に認識され、「民」という文
字情報(P)を認識することが難しくなる。
【0104】また、正反射光領域の観察角度において、
前記第3及び第4要素画像部は、光反射性の高い前記光
輝性インキ(CRS)、(MGS)及び(YBS)のみで形成さ
れており、正反射光領域で観察するとき、前記第3と第
4要素画像部は、銀インキに由来する光沢と前記第2有
色粉体のレッド、グリーン、ブルーの色成分との中間色
から観察される加法混色に由来する色が、前記第1有色
粉体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色
に由来する色より支配的になり、視感的に互いに同程度
の色彩に認識され、「国」という文字情報(Q)を認識す
ることが難しくなる。逆に、拡散光領域で観察すると
き、前記第3及び第4要素画像部では、前記第1有色粉
体のシアン、マゼンタ、イエローの色成分の減法混色に
由来する観察色が支配的になり、視感的に異なる色彩に
認識され、「国」という文字情報(Q)を認識することが
容易となる。
【0105】従って、前記網点面積率を有する第1色イ
ンキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色インキ
用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)に対応する前記の
光輝性インキ(CRS)、(MGS)、(YBS)及び市販のブ
ラックインキを使用して、前記第1、第2、第3及び第
4要素画像部を任意交互に配置することによって、前記
画像(V)を有する本実施例により得られる真偽判別印刷
物は、観察角度を正反射光領域から拡散光領域に変化さ
せることによって、「民」という文字情報(P)から
「国」という文字情報(Q)へと視感的に変化する。
【0106】本実施例においては、前記網点面積率を有
する第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、
第3色インキ用版面(Y)及び第4インキ用版面(Z)に対応
する前記第3の光輝性インキ及び市販のブラックインキ
による前記第1、第2、第3及び第4要素画像部は、線
幅が0.5mmの直線状の万線を基本形としており、その基
本形を形成する画素は、一般的なオフセット印刷で用い
られる175線の網点を形成している。しかし、本発明に
よって得られる前記真偽判別印刷物の各々の要素画像部
及び画素は、本実施例に記した画像だけに限るものでは
ない。即ち、本発明の真偽判別印刷物は、任意の画素に
よって構成された各々の要素画像部によって形成される
ものであり、視感的に色彩を有する画像として観察され
るのであれば全てに適応できる。例えば、前記画素の形
状が、微細な線、記号若しくは文字で構成することによ
っても色として認識できる。また、前記各々の要素画像
部は、実施例に示した直線状の万線以外に、任意のサイ
ズ及び形状が考えられる。
【0107】以上、本発明の真偽判別印刷物を好適に説
明するために、前記第3の光輝性インキを利用した実施
例を具体的に説明したが、本発明の真偽判別印刷物は、
これに限定されるものではなく、前記第1及び第2の光
輝性インキを利用した印刷物についても、同様な観察角
度依存性を有する真偽判別印刷物を得ることができる。
【0108】更に、本実施例では、前記第1、第2、第
3及び第4要素画像部は、第1色インキ用版面(W)、第
2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4
色インキ用版面(Z)の4版上に形成され、前記第1、第
2、第3及び第4要素画像部が、少なくとも前記第1色
インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色イン
キ用版面(Y)に対応する3色の光輝性インキを利用し、
更に、前記第2要素画像部には、前記第4色インキ用版
面(Z)に対応する光吸収性の高いインキを利用して画像
を形成しているが、本発明の印刷物においては、必ずし
も前記4つの要素画像部が、4つの版面から構成される
必要はなく、4版以上の版面を利用し、各版面に対応す
る光輝性インキを3色以上利用しても本発明の真偽判別
印刷物を得ることが可能である。
【0109】
【発明の効果】本発明において、前記階調を有する第1
色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色イ
ンキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)に対応する前
記光輝性インキとブラックインキとを組み合わせること
によって得られる印刷物は、観察角度によって、前記任
意情報(P)が全く異なる前記別の任意情報(Q)へと変化す
るホログラム的な効果を得ることができ、特別な装置及
び熟練鑑定者でなくても容易に、且つ、瞬時に真偽判別
できる。また、ホログラム的な効果を有する偽造防止印
刷物は、一般的に高価で特殊な装置及び材料を必要とし
ていたが、本発明による印刷物は、一般的な材料及び製
造方法を応用するため、コストパフォーマンスが優れて
おり、且つ、偽造防止及び真偽判別効果の高い印刷物で
ある。また、ホログラム等とは異なり、印刷基材へ特別
な接着剤等を利用することなく付与できるため、付加的
な製造工程を必要とせず、また、流通過程における機械
的強度も優れている。
【0110】更に、カラーコピー機によってコピーされ
たものは、前記光輝性インキ中の有色成分の影響が支配
的になり、正反射光領域以外で観察された印刷物と同程
度の画像が再現するので、角度を変化させても画像の変
化は認められない。従って、本発明による真偽判別印刷
物は、高機能のカラーコピー機によってコピーしても、
オリジナルと同様な色彩の角度依存性を再現することは
できず、一見しただけでコピーと判断でき、オリジナル
との差別化が容易である。また、前記したような光輝性
インキのため、一般的なソリッドカラーインキに比較し
て、コピー機の光源からの光を、相対的に多く反射する
ために、印刷物全体として完全に色調を再現することは
できない。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射光の空間分布概念図を示す。
【図2】反射光の空間分布概念図を示す。
【図3】反射光の空間分布概念図を示す。
【図4】前記ΔEを評価する目安表。
【図5】本実施例における3種類の第3の光輝性インキ
の組成を示す。
【図6】第3の光輝性インキ(CRS)及び市販のブラック
インキによるベタ展色物のCIE-L*a*b*表色系のL*と
受光角の関係を示したグラフ。
【図7】第3の光輝性インキ(CRS)及び市販のブラック
インキによるベタ展色物のCIE-L*a*b*表色系のa*-b
*を示したグラフ。
【図8】本実施例における第1と第2要素画像部におけ
るCIE-L*a*b*表色系のL*と受光角との関係を示した
グラフ。
【図9】本実施例における第3と第4要素画像部におけ
るCIE-L*a*b*表色系のL*と受光角との関係を示した
グラフ。
【図10】本実施例における第1と第2要素画像部にお
けるCIE-L*a*b*表色系のa*-b*を示したグラフ。
【図11】本実施例における第3と第4要素画像部にお
けるCIE-L*a*b*表色系のa*-b*を示したグラフ。
【図12】本実施例における第1と第2要素画像部並び
に前記任意の第3と第4要素画像部の色差ΔEの各観察
角度に対する値を示す一覧表である。
【図13】本実施例における第1色インキ用版面(W)、
第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第
4色インキ用版面(Z)の原画(13)の概略図。
【図14】図13の円で囲まれた部分(14)の拡大図を示
す。
【図15】本実施例における第1色インキ用版面(W)、
第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第
4色インキ用版面(Z)を示す。
【図16】本実施例における真偽判別印刷物の外観図を
示す。
【図17】本実施例における真偽判別印刷物の正反射光
領域及び拡散光領域で観察される外観図を示す。
【符号の説明】
V 本発明における画像 P 前記画像(V)を正反射光領域で観察した場合に認識
される情報 Q 前記画像(V)を拡散光領域で観察した場合に認識さ
れる情報 W 本発明における印刷物に使用する光輝性インキに
対応する版面 X 本発明における印刷物に使用する光輝性インキに
対応する版面 Y 本発明における印刷物に使用する光輝性インキに
対応する版面 Z 本発明における印刷物に使用する光吸収性の高い
インキに対応する版面 A 線幅0.5mm直線状の万線 B 線幅0.5mm直線状の万線 (a) 第3の光輝性インキ(CRS)によるベタ展色物 (b) 市販のブラックインキによるベタ展色物 1 光輝性有色のインキによって形成された印刷画像
面 1-a 光輝性有色のインキによって形成された印刷画像
面 1-b 光輝性有色のインキによって形成された印刷画像
面 1-c 光輝性有色のインキによって形成された印刷画像
面 2 照明光源 3 表面反射 3-a 表面反射 3-b 表面反射 3-c 表面反射 3-d 表面反射 4 層内反射 4-a 層内反射 4-b 層内反射 4-c 層内反射 4-d 層内反射 5 前記光輝性有色インキ及び前記光吸収性の高いイ
ンキによって形成された印 刷画像面 6 第3の光輝性インキ(CRS)によるベタ展色物(a)のL
*の測定結果 7 市販のブラックインキによるベタ展色物(a)のL*の
測定結果 8 第3の光輝性インキ(CRS)によるベタ展色物(a)のa
*-b*の測定結果 9 受光角45°におけるa*-b*の測定結果 10 市販のブラックインキによるベタ展色物(a)のa*-b
*の測定結果 11 本実施例における第1要素画像部の明度L*の測定
結果 12 本実施例における第2要素画像部の明度L*の測定
結果 13 本実施例における第3要素画像部の明度L*の測定
結果 14 本実施例における第4要素画像部の明度L*の測定
結果 15 受光角45°におけるa*-b*の測定結果 16 本実施例における第1要素画像部のa*-b*の測定
結果 17 本実施例における第2要素画像部のa*-b*の測定
結果 18 本実施例における第3要素画像部のa*-b*の測定
結果 19 本実施例における第4要素画像部のa*-b*の測定
結果 20 拡散光領域におけるa*-b*の測定結果 21 本実施例における版面(W)、版面(X)、版面(Y)、版
面(Z)の原画の概略図 22 概略図(13)における直線状万線(A)と(B)で形成さ
れた画像の一部分 23 直線状万線(A)と(B)で形成された正方形 24 直線状万線(A)と(B)で形成された正方形の対角線 25 直線状万線(A)と(B)で形成された正方形の対角線
の交点 26 印刷基材 27 本実施例における真偽判別印刷物 28 本実施例における真偽判別印刷物を正反射光領域
で観察したときの外観図 29 本実施例における真偽判別印刷物を拡散光領域で
観察したときの外観図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HB01 HB02 HB04 HB07 HB09 HB10 JB11 2H113 AA03 AA06 BA05 BA17 BB02 BB22 BC09 CA37 CA39 DA04 DA07 DA35 DA56 DA57 DA62 DA64 FA10 FA54 3E041 AA01 AA03 BA09 BA11 BB01 CA01 DB01 4J039 BE01 GA34

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、互いに異なる階調を有する第
    1、第2、第3及び第4要素画像部を形成し、前記第
    1、第3及び第4要素画像部は、それぞれ少なくとも光
    輝性インキを利用し、且つ、前記第2要素画像部は少な
    くとも光吸収性の高いインキを利用して画像部を形成
    し、前記第1と第2要素画像部の色彩の関係が、照明光
    源に対して正反射光領域で観察するとき異なる色彩とな
    り、任意情報(P)が認識され、照明光源に対して拡散光
    領域で観察するとき等色若しくは等色にほぼ等しい関係
    をなし、任意情報(P)が認識されず、且つ、前記第3と
    第4要素画像部の色彩の関係が、正反射光領域で観察す
    るとき等色若しくは等色にほぼ等しい関係をなし別の任
    意情報(Q)が認識されず、拡散光領域で観察するとき異
    なる色彩となり別の任意情報(Q)が認識されるとき、前
    記第1、第2、第3及び第4要素画像部を任意交互に配
    置することで画像(V)を構成し、観察角度を照明光源に
    対して正反射光領域から拡散光領域へと変化させると共
    に、前記画像(V)の提示する情報が、任意情報(P)から別
    の任意情報(Q)へと変化することを特徴とする真偽判別
    印刷物。
  2. 【請求項2】 前記第1要素画像部は、少なくとも第1
    色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色イ
    ンキ用版面(Y)上に形成された画像を組み合わせること
    で構成され、前記第2要素画像部は、少なくとも第1色
    インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色イン
    キ用版面(Y)、第4色インキ用版面(Z)上に形成された画
    像を組み合わせることで構成され、前記第3要素画像部
    は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色インキ
    用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)上に形成された画像
    を組み合わせることで構成され、前記第4要素画像部
    は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色インキ
    用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)上に形成された画像
    を組み合わせることで構成されることを特徴とする請求
    項1記載の真偽判別印刷物。
  3. 【請求項3】 前記第1、第3及び第4要素画像部が、
    少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版
    面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性イ
    ンキを利用し、且つ、前記第2要素画像部が、少なくと
    も第4色インキ用版面(Z)に対応する光吸収性の高いイ
    ンキを利用して画像を形成することを特徴とする請求項
    1又は2記載の真偽判別印刷物。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3及び第4要素画像
    部は、少なくとも第1色インキ用版面(W)、第2色イン
    キ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)に対応する3色の
    光輝性インキを利用し、更に、前記第2要素画像部に
    は、前記第4色インキ用版面(Z)に対応する光吸収性の
    高いインキを利用して画像を形成することを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の真偽判別印刷物。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2、第3及び第4要素画像
    部が、任意形状の画素によって構成されることで、各々
    色彩を表現することを特徴とする前記請求項1、2、3
    又は4記載の真偽判別印刷物。
  6. 【請求項6】 前記画素が網点であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4又は5記載の真偽判別印刷物。
  7. 【請求項7】 前記第1色インキ用版面(W)、第2色イ
    ンキ用版面(X)及び第3色インキ用版面(Y)に対応する前
    記光輝性インキの色彩が、それぞれ、シアン、マゼンタ
    及びイエロー系の光輝性インキであることを特徴とする
    前記請求項1、2、3、4、5又は6記載の真偽判別印
    刷物。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2要素画像部の色彩が灰
    色系であることを特徴とする前記請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の真偽判別印刷物。
  9. 【請求項9】 前記第4色インキ用版面(Z)に対応する
    光吸収性の高いインキが黒色若しくは墨色であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記
    載の真偽判別印刷物。
  10. 【請求項10】 前記第1要素画像部における前記第1
    色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3色イ
    ンキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)のそれぞれの
    網点面積率が60%、50%、50%及び0%近傍であり、前記第2
    要素画像部における前記第1色インキ用版面(W)、第2
    色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第4色
    インキ用版面(Z)のそれぞれの網点面積率が50%、40%、40%
    及び20%近傍であり、前記第3要素画像部における前記
    第1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)、第3
    色インキ用版面(Y)及び第4色インキ用版面(Z)のそれぞ
    れの網点面積率が50%、25%、55%及び0%近傍であり、前記
    第4要素画像部における前記第1色インキ用版面(W)、
    第2色インキ用版面(X)、第3色インキ用版面(Y)及び第
    4色インキ用版面(Z)のそれぞれの網点面積率が40%、10
    %、40%及び0%近傍であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8又は9記載の真偽判別印刷
    物。
  11. 【請求項11】 照明光源に対して正反射光領域の観察
    角度では、前記第1と第2要素画像部の色差ΔEが3以
    上、特に好ましくは6以上であり、また、前記第3と第
    4要素画像部の色差ΔEが3以下であり、且つ、照明光
    源に対して拡散光領域の観察角度では、前記第1と第2
    要素画像部の色差ΔEが3以下であり、また、前記第3
    と第4要素画像部の色差ΔEが3以上、特に好ましくは
    6以上であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9又は10記載の真偽判別印刷物。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2要素画像部が任意形
    状を示し、前記任意情報(P)の情報画像部及び背景画像
    部を形成し、前記第3及び第4要素画像部が任意の形状
    を示し、前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景画
    像部を形成し、且つ、前記第1、第2、第3及び第4要
    素画像部が、観察角度に依存して提示される前記任意情
    報(P)及び前記別の任意情報(Q)が、十分画像として認識
    可能になるような配置であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記
    載の真偽判別印刷物。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2要素画像部が万線形
    状を示し、交互に隣接することで、前記任意情報(P)の
    情報画像部及び背景画像部を形成し、且つ、前記第3及
    び第4要素画像部が万線形状を示し、交互に隣接するこ
    とで、前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景画像
    部を形成し、前記任意情報(P)の情報画像部及び背景画
    像部と前記別の任意情報(Q)の情報画像部及び背景画像
    部が互いに交互に配置されていることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又
    は12記載の真偽判別印刷物。
  14. 【請求項14】 前記画像(V)において、前記第1要素
    画像部が前記任意情報(P)の情報画像部、前記第2要素
    画像部が前記任意情報(P)の背景画像部であり、且つ、
    前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報画像
    部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景
    画像部であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の
    真偽判別印刷物。
  15. 【請求項15】 前記画像(V)において、前記第1要素
    画像部が前記任意情報(P)の背景画像部、前記第2要素
    画像部が前記任意情報(P)の情報画像部であり、且つ、
    前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報画像
    部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景
    画像部であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の
    真偽判別印刷物。
  16. 【請求項16】 前記画像(V)において、前記第1要素
    画像部が前記任意情報(P)の情報画像部、前記第2要素
    画像部が前記別の任意情報(P)の背景画像部であり、且
    つ、前記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景
    画像部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の
    情報画像部であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記
    載の真偽判別印刷物。
  17. 【請求項17】 前記画像(V)において、前記第1要素
    画像部が前記任意情報(P)の背景画像、前記第2要素画
    像部が前記任意情報(P)の情報画像部であり、且つ、前
    記第3要素画像部が前記別の任意情報(Q)の背景画像
    部、前記第4要素画像部が前記別の任意情報(Q)の情報
    画像部であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の
    真偽判別印刷物。
  18. 【請求項18】 前記真偽判別印刷物において、前記第
    1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第3
    色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性インキが、各
    々少なくとも光輝性粉体を含む第1の光輝性インキであ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
    6又は17記載の真偽判別印刷物。
  19. 【請求項19】 前記真偽判別印刷物において、前記第
    1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第3
    色インキ用版面(Y)に対応する前記光輝性インキが、各
    々少なくとも第1有色粉体及び光輝性粉体を含む第2の
    光輝性インキであることを特徴とする請求項請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15、16、17又は18記載の真偽判別
    印刷物。
  20. 【請求項20】 前記真偽判別印刷物において、前記第
    1色インキ用版面(W)、第2色インキ用版面(X)及び第3
    色インキ用版面(Y)に対応する光輝性インキが、各々少
    なくとも第1有色粉体、前記第1有色粉体より相対的に
    粒子径の小さい第2有色粉体及び前記光輝性粉体を含む
    第3の光輝性インキであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15、16、17、18又は19記載の真
    偽判別印刷物。
  21. 【請求項21】 前記第2有色粉体の色彩が、前記第1
    有色粉体と補色の関係にあることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16、17又は20記載の真偽
    判別印刷物。
  22. 【請求項22】 前記光輝性粉体が、特に鏡面反射を有
    する金属光沢粉体であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15、16、17、18、19、20又は
    21記載の真偽判別印刷物。
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