JPH086290Y2 - 分析装置 - Google Patents
分析装置Info
- Publication number
- JPH086290Y2 JPH086290Y2 JP40270090U JP40270090U JPH086290Y2 JP H086290 Y2 JPH086290 Y2 JP H086290Y2 JP 40270090 U JP40270090 U JP 40270090U JP 40270090 U JP40270090 U JP 40270090U JP H086290 Y2 JPH086290 Y2 JP H086290Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- support shaft
- axis
- vertical
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として試料表面の分
析等を行う分析装置に用いる試料支持機構に関する。
析等を行う分析装置に用いる試料支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の分析装置では、分析対
象となる試料が真空室内に配置されるので、所望の分析
位置に試料を移動させるために、真空室の外部から試料
を操作する必要がある。そのため、従来、試料支持機構
が設けられている。
象となる試料が真空室内に配置されるので、所望の分析
位置に試料を移動させるために、真空室の外部から試料
を操作する必要がある。そのため、従来、試料支持機構
が設けられている。
【0003】従来の試料支持機構は、真空室内に試料ス
テージを配置し、この試料ステージをX軸、Y軸の各方
向に水平移動可能、かつ、Z軸方向に上下動可能に設
け、この試料ステージにパルスモータ等の駆動手段を接
続するようにした構成が採られている。
テージを配置し、この試料ステージをX軸、Y軸の各方
向に水平移動可能、かつ、Z軸方向に上下動可能に設
け、この試料ステージにパルスモータ等の駆動手段を接
続するようにした構成が採られている。
【0004】上記の試料支持機構は、いわゆる3軸制御
と称されるものであって、試料を3軸方向に任意に移動
させることができるものの、試料を傾斜させることがで
きない。
と称されるものであって、試料を3軸方向に任意に移動
させることができるものの、試料を傾斜させることがで
きない。
【0005】そのため、たとえば、X線光電子分光分析
装置(XPS)等において、試料表面に対するX線の入射
角度を変えることによりX線の入射深さを変化させて、
試料の深さ方向の情報を採取する、いわゆる角度分解ス
ペクトルの測定は不可能である。
装置(XPS)等において、試料表面に対するX線の入射
角度を変えることによりX線の入射深さを変化させて、
試料の深さ方向の情報を採取する、いわゆる角度分解ス
ペクトルの測定は不可能である。
【0006】このような不都合を改善するため、従来技
術では、上記3軸制御に、さらに試料を水平軸心周り
に傾動させる手段を付加して4軸制御にしたものや、
3軸制御における試料ステージに、回転テーブル式の試
料台を取り付け、この試料台上に各々角度を異ならせて
配置した複数の試料を搭載し、一つの試料の分析が終了
するたびに試料台を順次回転して次の試料の分析を行っ
て角度分解スペクトル等を測定できるようにしたものが
それぞれ提供されている。
術では、上記3軸制御に、さらに試料を水平軸心周り
に傾動させる手段を付加して4軸制御にしたものや、
3軸制御における試料ステージに、回転テーブル式の試
料台を取り付け、この試料台上に各々角度を異ならせて
配置した複数の試料を搭載し、一つの試料の分析が終了
するたびに試料台を順次回転して次の試料の分析を行っ
て角度分解スペクトル等を測定できるようにしたものが
それぞれ提供されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者の場合
には、真空室外に設けた4個のパルスモータによって試
料支持台を移動させる必要があるので、試料支持機構の
構造が複雑になるのみならず、専用のモータやコントロ
ーラ等を追加することになるため、装置全体が高価なも
のになる難点がある。
には、真空室外に設けた4個のパルスモータによって試
料支持台を移動させる必要があるので、試料支持機構の
構造が複雑になるのみならず、専用のモータやコントロ
ーラ等を追加することになるため、装置全体が高価なも
のになる難点がある。
【0008】また、後者の手段では3軸制御であるため
構造的には従来と同様であるが、1つの試料について角
度を変えて連続的に分析するものではなく、異なる試料
を分析するので、精度良い分析結果が得られないという
不都合がある。
構造的には従来と同様であるが、1つの試料について角
度を変えて連続的に分析するものではなく、異なる試料
を分析するので、精度良い分析結果が得られないという
不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような課
題を解決するためになされたものであって、制御形態は
従来同様の3軸制御でありながら、単一の試料を任意の
角度で連続的に分析することができるようにするもので
ある。
題を解決するためになされたものであって、制御形態は
従来同様の3軸制御でありながら、単一の試料を任意の
角度で連続的に分析することができるようにするもので
ある。
【0010】そのため、本考案の分析装置の試料支持機
構では、水平移動及び上下移動可能な試料ステージに対
して、縦軸心周りに回転可能な縦支軸と、水平軸心周り
に回転可能な試料支持台とを装備し、この縦支軸と試料
支持台とを機械式連係手段で連動連結した構成とした。
構では、水平移動及び上下移動可能な試料ステージに対
して、縦軸心周りに回転可能な縦支軸と、水平軸心周り
に回転可能な試料支持台とを装備し、この縦支軸と試料
支持台とを機械式連係手段で連動連結した構成とした。
【0011】
【作用】本考案の構成によれば、試料ステージの水平移
動と上下移動によって試料の位置決めを行い、縦支軸を
用いた試料支持台の傾動によって試料表面の水平面に対
する傾斜角を任意に、かつ、連続して変更することがで
きる。
動と上下移動によって試料の位置決めを行い、縦支軸を
用いた試料支持台の傾動によって試料表面の水平面に対
する傾斜角を任意に、かつ、連続して変更することがで
きる。
【0012】
【実施例】図1は、本考案をX線光電子分光分析装置に
適用した場合の実施例を示す構成図である。
適用した場合の実施例を示す構成図である。
【0013】この実施例において、試料ステージ1は真
空室2内に装備されていて室外のパルスモータ3,4に
機械連係機構5,6を介して連動連結され、パルスモー
タ3によって水平移動Rされ、また、パルスモータ4に
よって上下移動Zされるようになっている。
空室2内に装備されていて室外のパルスモータ3,4に
機械連係機構5,6を介して連動連結され、パルスモー
タ3によって水平移動Rされ、また、パルスモータ4に
よって上下移動Zされるようになっている。
【0014】この試料ステージ1の上部には縦軸心P周
りに回転可能な縦軸心7が備えられており、これが機械
連係機構8を介して室外のパルスモータ9に連動連結さ
れて、任意の角度に設定可能となっている。
りに回転可能な縦軸心7が備えられており、これが機械
連係機構8を介して室外のパルスモータ9に連動連結さ
れて、任意の角度に設定可能となっている。
【0015】また試料ステージ1には試料支持ユニット
10が着脱自在に装着されている。このユニット10
は、ベースフレーム11と、これに対してボールベアリ
ング12を介して回転自在に支持された回転ディスク1
3と、ベースフレーム11の上部に水平軸心Q周りに回
転自在に軸支された試料支持台14と、試料支持台14
の横支軸14aと回転ディスク13とを連動連結する機
械式連係手段としてのギヤ機構15とを備えている。そ
して、ベースフレーム11の下面に取り付けた複数本の
支持脚16が試料ステージ1に備えたブラケット17に
差し込み連結されている。
10が着脱自在に装着されている。このユニット10
は、ベースフレーム11と、これに対してボールベアリ
ング12を介して回転自在に支持された回転ディスク1
3と、ベースフレーム11の上部に水平軸心Q周りに回
転自在に軸支された試料支持台14と、試料支持台14
の横支軸14aと回転ディスク13とを連動連結する機
械式連係手段としてのギヤ機構15とを備えている。そ
して、ベースフレーム11の下面に取り付けた複数本の
支持脚16が試料ステージ1に備えたブラケット17に
差し込み連結されている。
【0016】回転ディスク13は、上記した縦支軸7に
外嵌連結され、縦支軸7に突設したピン7aを介して一
体回転するよう連結され、この回転ディスク13の回転
中心上方に上記試料支持台14が設置されている。
外嵌連結され、縦支軸7に突設したピン7aを介して一
体回転するよう連結され、この回転ディスク13の回転
中心上方に上記試料支持台14が設置されている。
【0017】上記ギヤ機構15は、回転ディスク13の
外周に形成したギヤ18に噛み合う平ギヤ19と、この
平ギヤ支軸20と上記横支軸14aとを連動させるベベ
ルギヤ21,22とから構成されていて、回転ディスク
13が所定角度θ回転すると、これに応じて試料取付台
14が所定角度φだけ傾動するようにギヤ比が設定され
ている。
外周に形成したギヤ18に噛み合う平ギヤ19と、この
平ギヤ支軸20と上記横支軸14aとを連動させるベベ
ルギヤ21,22とから構成されていて、回転ディスク
13が所定角度θ回転すると、これに応じて試料取付台
14が所定角度φだけ傾動するようにギヤ比が設定され
ている。
【0018】試料支持台14には試料23を搭載支持す
る受止め部材24がネジ込み装着されていて、この受止
め部材24のネジ込み調整によって試料23の上面が横
軸心Q上に合致している。
る受止め部材24がネジ込み装着されていて、この受止
め部材24のネジ込み調整によって試料23の上面が横
軸心Q上に合致している。
【0019】上記構成において、真空室2に取付けた図
外のX線照射装置からのX線を試料23の表面に照射
し、エネルギー走査電源25を介してエネルギー走査電
圧を変えながらエネルギーアナライザ26を通過した電
子を検出器27で計数してスペクトルを測定し、そのデ
ータをプリアンプ28を介してコンピュータ29に記録
させる。
外のX線照射装置からのX線を試料23の表面に照射
し、エネルギー走査電源25を介してエネルギー走査電
圧を変えながらエネルギーアナライザ26を通過した電
子を検出器27で計数してスペクトルを測定し、そのデ
ータをプリアンプ28を介してコンピュータ29に記録
させる。
【0020】角度分解スペクトルを測定するなど、試料
23の角度を変更するには、コンピュータ29に記憶さ
せた手順によりコントローラ30を介してパルスモータ
9を駆動すると、これに応じて試料ステージ1上の縦支
軸7が回転し、これに応じて回転ディスク13も回転す
る。すると、この回転ディスク13のギヤ18に噛み合
う平ギヤ19も回転され、これに従動してベベルギヤ2
1,22が回転するので、ベベルギヤ22に連結された
横支軸14aも回転し、その結果、試料支持台14 が傾
動される。
23の角度を変更するには、コンピュータ29に記憶さ
せた手順によりコントローラ30を介してパルスモータ
9を駆動すると、これに応じて試料ステージ1上の縦支
軸7が回転し、これに応じて回転ディスク13も回転す
る。すると、この回転ディスク13のギヤ18に噛み合
う平ギヤ19も回転され、これに従動してベベルギヤ2
1,22が回転するので、ベベルギヤ22に連結された
横支軸14aも回転し、その結果、試料支持台14 が傾
動される。
【0021】こうして、試料支持台14上に配置された
試料23の角度を指定された値だけ変えながら上記スペ
クトルを測定する。
試料23の角度を指定された値だけ変えながら上記スペ
クトルを測定する。
【0022】なお、試料支持ユニット10を取り外し、
従来の試料支持台を縦支軸7上に装着すれば、従来通り
の3軸制御による試料支持が行える。
従来の試料支持台を縦支軸7上に装着すれば、従来通り
の3軸制御による試料支持が行える。
【0023】また、縦支軸7の回転で試料台14を傾動
させる機械式連係手段としては、回転カムとリンク機構
とを組み合わせたものや、回転ケーブルを利用する等の
種々の変形が可能である。
させる機械式連係手段としては、回転カムとリンク機構
とを組み合わせたものや、回転ケーブルを利用する等の
種々の変形が可能である。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、従来の3軸制御による
試料支持構造の縦軸心回転の要素を利用して試料台の傾
動を可能としたので、試料ステージ制御系を機械的及び
電気的に改造することなく、比較的安価な構成で任意の
角度に連続的に試料を傾斜させて分析を行えるようにな
る。
試料支持構造の縦軸心回転の要素を利用して試料台の傾
動を可能としたので、試料ステージ制御系を機械的及び
電気的に改造することなく、比較的安価な構成で任意の
角度に連続的に試料を傾斜させて分析を行えるようにな
る。
【図1】本考案に係る分析装置の試料支持構造をX線光
電子分光分析装置に適用した実施例の概略構成図であ
る。
電子分光分析装置に適用した実施例の概略構成図であ
る。
2…試料ステージ、7…縦支軸、14…試料支持台、1
5…ギヤ機構(機械式連係手段)。
5…ギヤ機構(機械式連係手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】 水平移動及び上下移動可能な試料ステー
ジ(1)に対して、縦軸心(P)周りに回転可能な縦支軸
(7)と、水平軸心(Q)周りに回転可能な試料支持台(1
4)とを装備し、この縦支軸(7)と、試料支持台(14)
とを機械式連係手段(15)で連動連結してなる試料支持
機構を備えた分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40270090U JPH086290Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40270090U JPH086290Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0494556U JPH0494556U (ja) | 1992-08-17 |
JPH086290Y2 true JPH086290Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=31880572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40270090U Expired - Lifetime JPH086290Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086290Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40270090U patent/JPH086290Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0494556U (ja) | 1992-08-17 |
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