JP2002034489A - 油アゲの製造法 - Google Patents

油アゲの製造法

Info

Publication number
JP2002034489A
JP2002034489A JP2000225578A JP2000225578A JP2002034489A JP 2002034489 A JP2002034489 A JP 2002034489A JP 2000225578 A JP2000225578 A JP 2000225578A JP 2000225578 A JP2000225578 A JP 2000225578A JP 2002034489 A JP2002034489 A JP 2002034489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
dough
superheated steam
oiled
bean curd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000225578A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4173946B2 (ja
Inventor
Jiro Ito
治郎 伊藤
Nobuyuki Aoi
暢之 青井
Yoshihiko Imamura
悦彦 今村
Nagahiro Yamazaki
長宏 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku KK filed Critical Taiyo Kagaku KK
Priority to JP2000225578A priority Critical patent/JP4173946B2/ja
Publication of JP2002034489A publication Critical patent/JP2002034489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4173946B2 publication Critical patent/JP4173946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のフライ油を使用せず、膨化が充分で均
一な油アゲの安定な製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 過熱水蒸気を用いて油アゲ生地の膨化を
行ない、その後常法のフライ工程を行ない固定すること
で上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油アゲの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常油アゲは、固めに製造した豆腐(油
アゲ生地)を90〜120℃の油中で生地中の水分を気
化させることによって膨化させ、しかる後に150〜2
00℃の油中にて表面を硬化させ膨化状態を固定するこ
とによって調製される。しかし、この従来の方法ではフ
ライ工程に多量の油を必要とし、かつまた、油アゲ生地
の水分が高いため、高温でのフライ油の加水分解が促進
される結果、酸価の上昇が早く、頻繁にフライ油の交換
を行なう必要を生じるなどの欠点があった。また、従来
の油アゲは油の含有量が高く、多くの場合調理時に油抜
き処理を必要とするがある等の欠点があった。油アゲ製
造においてフライ工程を省略する方法としては、特公昭
60−43106に大豆蛋白等を主原料として豆腐製造
工程を経ずして生地を調製し、この生地を油に浸漬する
か生地表面を油で被覆した状態でマイクロ波加熱して生
地を膨化させた後フライによって硬化するか、マイクロ
波加熱を継続して硬化させて油アゲ様食品を得る方法
が、また、特開平4−8262に油で被覆した油アゲ生
地を遠赤外線照射によって加熱し、油アゲを得る方法が
提示されている。しかし、これらマイクロ波や遠赤外線
を用いる方法ではアゲ生地の表面の乾燥硬化が生地の膨
化工程においてもおこるため、生地の膨化が不足したり
不均一になるなど、良好な品質の製品を得る事が難し
い。とくに、マイクロ波照射による加熱では油アゲ生地
自体が発熱する為、温度のコントロールを行なうことが
難しく、安定な製造が困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多量
のフライ油を使用せず、膨化が均一かつ充分な油アゲの
製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成する為に鋭意検討を行った結果、過熱水蒸気を
用いて油アゲ生地の膨化を行ない、その後常法のフライ
工程を行ない膨化油アゲ生地の固定することにより、生
地の均一膨化にすぐれた油アゲを安定して製造すること
ができることを見出し、本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は常法によって得られた油アゲ生地を2
00〜300℃望ましくは240℃〜280℃に調整さ
れた過熱水蒸気中に置き、油アゲ生地が充分な膨化を示
した後、すみやかに、150℃〜200℃望ましくは1
60〜180℃の油中に移し、生地表面を硬化させるこ
とによって膨化状態を固定することを特徴とする油アゲ
の製造法を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる油アゲ生地
は、通常の油アゲ製造に用いられるものをそのまま用い
ることができ、原料には通常の丸大豆のほか、脱脂大
豆、皮むき大豆フレーク等を用いることができる。これ
らの大豆原料を適度に水に膨潤させ、丸大豆の場合は加
水しつつ磨砕し、脱脂大豆あるいは皮むき大豆フレーク
の場合は加水攪拌して、呉汁を得る。この呉汁を適度に
煮沸し、戻し水を加えるかまたは加えずしてオカラと分
離し、豆乳を得る。これらの一連の過程には豆腐油アゲ
製造用として知られる器具設備のどんなものを用いても
良い。得られた豆乳は60℃〜80℃の温度帯で凝固剤
と混合攪拌されて凝固物を得る。この際の凝固剤として
は、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム等、油アゲ製造に用いられる凝固
剤をそれぞれ単独でまたは混合して用いることができ
る。得られた凝固物は、型箱あるいは連続成型機にて圧
搾脱水され、豆腐生地となる。豆腐生地は適当な大きさ
に切断され、油アゲ生地として用いられる。本願におけ
る膨化工程は、油アゲ生地を過熱水蒸気を導入できる装
置中に置いて行う。過熱水蒸気を導入できる装置中に置
かれた油アゲ生地に、200℃〜300℃望ましくは2
40℃〜280℃の過熱水蒸気を作用させる。このと
き、過熱水蒸気の温度が200℃未満の場合は生地中の
水分の気化がゆっくりとしか起こらずに膨化に時間がか
かりかつ膨化も不十分となり、300℃を越えると生地
表面の硬化が起こって膨化を阻害する。通常の油アゲの
製造工程においては、フライにおける生地の膨化工程の
フライ油温が製品の膨化割合に大きな影響を与え、この
フライ油温を厳密に管理し安定化させることが安定した
製品を得る為に重要であるが、本発明の場合もこの生地
の膨化工程における過熱水蒸気の温度を厳密に管理する
ことが安定した製品を得る為には重要である。ここにお
いて過熱水蒸気とは水管ボイラーや貫流ボイラーなどを
用いて発生せしめた飽和水蒸気を減圧したり、及び/ま
たは二次加熱することによって得ることができる。ここ
において大気圧以下もしくは以上の過熱水蒸気を用いる
と設備が複雑になるので大気圧の過熱水蒸気を用いるこ
とが好ましい。また、飽和水蒸気の二次加熱は公知のい
かなる方法でも良い。例えば、重油・軽油・灯油などの
石油やLPG・都市ガスなどの燃料を燃焼せしめて得た
高温ガスを熱源にして、熱交換器を利用して間接加熱し
たり、または熱交換器を用いず飽和水蒸気と高温ガスを
直接混合すれば過熱水蒸気を得ることができる。また導
電性の物質に直流・低周波の交流・高周波の交流電流を
流したり、誘電体にマイクロ波か高周波、赤外線などの
電磁波を照射することにより物質を発熱せしめ、その高
温物体と飽和蒸気を接触せしめることによって過熱水蒸
気を得ることができる。ここにおいて飽和水蒸気自身も
誘電体であるので、上記電磁波による加熱は直接加熱す
ることも可能である。さらに、これら方法は組み合せて
用いても良い。あるいはまた、色調や風味などを調整す
る目的で酵素分圧を制御しても良い。本願におけるフラ
イとは、過熱水蒸気加熱により膨化させた油アゲ生地を
油中で加熱することを指す。フライの温度は特に限定さ
れるものではないが、好ましくは150℃〜200℃、
さらに好ましくは160℃〜180℃である。フライに
より油アゲ生地の表面が硬化し、膨化が固定される。こ
のとき油の温度が150℃以下であると硬化が不十分で
あるためフライ後に冷却されると製品が著しく縮んで商
品価値が低くなる。また200℃を越えると硬化が進み
過ぎて食感が固くなり焦げも生じて商品価値が低くなる
とともに、フライ油の熱酸化による劣化が速くなり好ま
しくない。また過熱水蒸気加熱の後、膨化油アゲ生地の
フライを行うまでの工程は連続して行うことが望まし
い。
【0006】このようにして得られた油アゲは均一で安
定した膨化を示し、最終的にからし工程でフライを行な
うため、外観上は従来の油アゲとほとんど変り無く良好
な嗜好性を示し、しかも、使用する油の量は従来のほぼ
半分ですむという特徴を有している。また、このように
して得られた油アゲは、浮力がかからない状態で生地の
膨化を行うためにいわゆる「浮かせアゲ」のような内部
の豆腐層がつまった組織となる。この油アゲをいわゆる
「沈めアゲ」のようなスポンジ状の製品とするために
は、フライによる生地の膨化状態の固定(からし工程)
が終了した後すみやかにマイクロ波を照射して豆腐層の
水分を気化させ、製品を膨化させればよい。以下に実施
例を示す。
【0007】
【実施例】実施例1 米国産丸大豆を重量が2.2〜2.3倍になるまで水に
浸漬したのち水を切り、元の大豆の重量の7倍量の水を
加えて磨砕し、直接加熱式の連続煮釜で100℃まで煮
沸し直ちに元の大豆の3倍量の水を加えた。得られた煮
呉をすみやかにスクリュープレスを用いてオカラと分離
し、120メッシュの篩を通して微細なオカラを除去し
て豆乳を得た。豆乳の温度が75℃となった時点で豆乳
量の0.25%相当量の塩化マグネシウムを添加混合し
蛋白を凝固させた。得られた凝固物はすみやかに型箱に
移し、徐々にプレスして脱水し、厚さ約8mmの豆腐生
地を得た。この豆腐生地を45×45mmにカットし、
260℃の過熱水蒸気を作用させた。作用開始後4分間
で約80mm角にまで膨化させた後、油温を180℃に
調整したフライヤーで4分間処理することにより表面を
硬化させた。得られた油アゲ10枚のサイズは平均80
×80mmであり、生地に対する伸び率(面積比)は
3.16倍であった。またこの油アゲの水分含量は5
1.1%であった。この油アゲは、浮かせアゲ風のつま
った豆腐層ときめの細かい表皮をもち、油アゲらしい好
ましい風味を有していた。
【0008】実施例2 実施例1で得られたと同じ豆腐生地を45×45mmに
カットし、260℃の過熱水蒸気を作用させた。作用開
始後4分間で約80mm角にまで膨化させた後、油温を
180℃に調整したフライヤーで4分間処理することに
より表面を硬化させた。生地を油中から取り出した後す
みやかに出力500Wのマイクロ波オーブンに入れてマ
イクロ波を15秒照射して油アゲを得た。このようにし
て得られた油アゲ10枚のサイズは平均81×81mm
であり、生地に対する伸び率(面積比)は3.24倍で
あった。またこの油アゲの水分含量は37.8%であっ
た。この油アゲは、沈めアゲ風のスポンジ状の豆腐層と
きめの細かい表皮をもち、油アゲらしい好ましい風味を
有していた。
【0009】
【発明の効果】従来、油アゲの製造においては多量のフ
ライ油を必要としていた。今回、生地の膨化工程に過熱
水蒸気を用いる事により、使用するフライ油の量をはぼ
半分に減少させることができ、しかも、マイクロ波を組
合せる事によって、浮かせアゲ、沈めアゲのどちらのタ
イプのアゲでも同等の生産性で製造する事ができ、油ア
ゲの製造を有利に進める事ができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 長宏 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 Fターム(参考) 4B020 LB06 LC10 LG01 LP03 LP05 LP07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過熱水蒸気加熱を用いることを特徴とす
    る油アゲの製造法。
  2. 【請求項2】 油アゲ生地を過熱水蒸気加熱により膨化
    させた後、フライし、しかる後マイクロ波を照射するこ
    とを特徴とする油アゲの製造法。
JP2000225578A 2000-07-26 2000-07-26 油アゲの製造法 Expired - Fee Related JP4173946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225578A JP4173946B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 油アゲの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225578A JP4173946B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 油アゲの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002034489A true JP2002034489A (ja) 2002-02-05
JP4173946B2 JP4173946B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=18719324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000225578A Expired - Fee Related JP4173946B2 (ja) 2000-07-26 2000-07-26 油アゲの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4173946B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4173946B2 (ja) 2008-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4173947B2 (ja) 油アゲ様食品の製造法
KR100519634B1 (ko) 마이크로웨이브 건조를 이용한 어육스낵 및 제조방법
JP2002034489A (ja) 油アゲの製造法
JPS59132865A (ja) 豆乳の製造法
CN113925143A (zh) 一种休闲调味膨化鱼糜制品的制备方法
JP3152888B2 (ja) 大豆蛋白膨化食品およびその製造法
JP4411241B2 (ja) 油揚げの製造方法
JPH0965848A (ja) 油揚類の製造方法
JP3010941B2 (ja) 油揚げの製造方法
JP3273021B2 (ja) 炒め玉葱の製造方法
JP2007222030A (ja) 大豆製品の表皮品質を向上させる方法およびこの方法によって処理された大豆製品
JPS6010695B2 (ja) 早炊き米の製造法
JP2006340687A (ja) 油揚げの製造方法および同方法に用いる製造機具
JP3265835B2 (ja) 味付け油揚げの製造法
JP3305699B2 (ja) ボリューム感のある油揚げ
JPH10127248A (ja) 高濃度豆乳による油揚げの製造方法
JPS6043103B2 (ja) 油揚様食品の製造法
JP2004357621A (ja) 豆乳及び豆腐の製造方法
JPS6030658A (ja) 即席揚げだし豆腐の製法
JPS6232852A (ja) 油揚げの製造法
JPH04158754A (ja) 大豆加工食品の製造方法
JP2009195144A (ja) 大豆麺及びその製造法
JPS6044901B2 (ja) 油揚げの製造法
KR20220120371A (ko) 동결응고방식으로 제조된 두부를 활용한 닭고기 유사 식감의 두부 가공품의 제조방법
JPH0520056B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees