JP3273021B2 - 炒め玉葱の製造方法 - Google Patents
炒め玉葱の製造方法Info
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Description
料として用いる炒め玉葱の製造方法に関し、特に本格的
な風味や食感を有する製品を製造可能にする、炒め玉葱
の製造方法に関するものである。
菜原料として、玉葱や人参等が用いられている。そし
て、かかる野菜原料の玉葱を炒めることにより、カレー
ルウ等に香ばしい風味等を付与することが知られてい
る。ところが、かかる野菜原料としての玉葱を炒める
際、特には商業的スケールでの炒めにおいて、最終製品
にエグ味や渋みを発生するといった問題が生じ得る。
等の製品に香ばしい風味を与え、かつ、エグ味や渋みを
抑えることが可能な、炒め玉葱の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
の玉葱を、所定形状にカットし、一定条件下での処理を
行った後に炒め処理を行うことにより、上記課題を効率
的に解決できるとの知見に基づいてなされたものであ
る。すなわち、本発明は、皮をむいた生の玉葱を、所定
形状にカットし、該玉葱100重量部あたり50〜10
0重量部の熱水と接触させ、ついで3〜20重量部の食
用油の共存下で品温90〜102℃で70〜170分間
炒めることを特徴とする炒め玉葱の製造方法を提供す
る。また、本発明は、皮をむいた生の玉葱を、所定形状
にカットし、120〜200℃の食用油中において浸漬
し、油切りした後、品温90〜102℃で30〜140
分間炒めることを特徴とする炒め玉葱の製造方法を提供
する。
の製品」には、カレー、シチュー、ハヤシライス用のル
ウ(固体状、液状、ゲル状であってもよく、水に薄めて
用いるものであっても、水に薄めずに用いるものであっ
てもよい)等が含まれる。また、「食用油」には、サラ
ダ油、ラード、バター、牛脂、豚脂等が含まれる。本発
明においては、まず、剥皮した玉葱をカットするが、こ
の場合、玉葱が3〜20mm角、好ましくは5〜10m
m角となるようにカットする。その後、かかる玉葱片
を、(1)熱水に接触後、食用油の共存下での炒め処
理、又は(2)食用油での浸漬処理を行った後の炒め処
理に付する。
炒め処理では、カットした玉葱を、該玉葱100重量部
あたり50〜100重量部、好ましくは50〜60重量
部の熱水と接触させ、ついで3〜20重量部、好ましく
は5〜10重量部の食用油の共存下で、品温90〜10
2℃、好ましくは95〜100℃で、70〜170分
間、好ましくは110〜160分間炒めて、炒め玉葱を
得る。この方法においては、カットした玉葱をまず、熱
水に接触させ、ついで食用油の共存下で炒めを行うが、
これは、熱水に対して、玉葱と食用油とを同時に投入す
ることを排除するものではない。つまり、上記方法にお
いては、玉葱を熱水に接触させる際、食用油が存在して
もしていなくてもよい。例えば、食用油が存在していな
い熱水に対して玉葱を投入した後に食用油を投入しても
よく、食用油が存在していない熱水に対して玉葱と食用
油とを同時に投入してもよいし、あるいは熱水と食用油
との混合物に対して玉葱を投入してもよい。要は、食用
油の共存下で炒め処理を行う前、あるいは該炒め処理の
当初に玉葱を熱水に接触させればよい。なお、上記の接
触は、玉葱をカットした後5分以内、好ましくはカット
した後直ちに行うことが望ましい。この接触により玉葱
の品温が60〜80℃となることが望ましい。
00重量部あたり、50〜100重量部とする。これ
は、100重量部を越える熱水を用いると、炒め時間が
必要以上に長くなり、炒め玉葱の風味が変化するので望
ましくなく、また、熱水量が50重量部未満だと、玉葱
の昇温が不均一で不十分なものとなるので好ましくない
との知見に基づくものである。なお、本件明細書におい
て、「熱水」とは、95〜100℃の水のことをいう。
また、本発明においては、上記のように玉葱を熱水と接
触させた後、そのまま炒め処理を行う。炒め処理は、炒
め玉葱の歩留りが25〜70%となるように行うのが好
ましい。炒めは、攪拌機を備えた加熱釜、例えば、攪拌
機付き直火型平釜を用いて行うのがよい。このような
(1)熱水に接触させ、食用油での炒め処理を施すこと
により、エグ味がなく、酸味がなく、柔らかい食感を有
し、渋みがない等の性能を備えた、カレールウなどに用
いるのに適した高品質の炒め玉葱を製造することが可能
となる。
た生の玉葱を、所定形状にカットし、120〜200℃
の食用油中において浸漬し、油切りした後、品温90〜
102℃で炒める。食用油の温度は、好ましくは130
〜180℃とする。用いる食用油は、玉葱が浸るのに十
分な量、好ましくは玉葱100重量部あたり500〜1
000重量部とする。浸漬時間は、玉葱の品温が所望の
温度(好ましくは85〜100℃)となるが、玉葱が硬
くならず、焦げが生じないような時間とし、好ましく
は、30〜60秒とする。浸漬・油切り後の炒め工程
は、品温90〜102℃、好ましくは95〜100℃
で、30〜140分間、好ましくは60〜130分間行
うのが好ましい。また、炒め玉葱の歩留りが、25〜7
5%となるように炒め処理を行うのが好ましい。尚、油
切り後、生の玉葱100重量部あたり3〜20重量部の
油が存在するように油を補充した後、炒めを行うのがよ
い。このような(2)食用油での浸漬処理を施すことに
より、甘味があり、エグ味がなく、酸味がなく、適度な
焦げ色を有し、香ばしい香りを有し、渋みがない等の性
能を備えた、カレールウなどに用いるのに適した高品質
の炒め玉葱を製造することが可能となる。本発明の方法
により製造した炒め玉葱を、カレールウ等の原料として
用いることにより、製品に香ばしい風味を付与しつつ、
エグ味や渋みの発生を抑えることが可能となる。
ない、酸味がない、適度な焦げ色、柔らかい食感、香ば
しい香り、渋みがない等の性能を備えた、カレールウ等
の製品の原料として用いるのに適した高品質の炒め玉葱
を製造することが可能となる。次に実施例により本発明
を説明する。
直火型平釜は容量500リットルのもので、出力120,00
0 キロカロリー/時間で運転した。 3)カットした玉葱100kgとサラダ油10kgを同
時に上記釜に投入した。投入直後に玉葱の品温は約65
℃となった。 4)上記投入後より玉葱の品温が95℃に達温した後、
95〜100℃で攪拌しながら投入から115分間加熱
して炒め玉葱を得た。炒め玉葱の歩留りは約30%であ
った。
た。 2)150℃のサラダ油700kgに40秒間浸漬した後
油切りした。浸漬により玉葱の品温は約90℃となっ
た。 3)油切りした玉葱とサラダ油8kgを実施例1と同じ
直火型平釜に投入し、出力120,000 キロカロリー/時間
で運転を開始し、玉葱に焦げが生じない様に40,000キロ
カロリー/時間まで逓次出力を落としながら約110分
間加熱した。炒め処理の間玉葱の品温は約98℃で、炒
め玉葱の歩留りは約30%であった。
Claims (3)
- 【請求項1】 皮をむいた生の玉葱を、所定形状にカッ
トし、該玉葱100重量部あたり50〜100重量部の
熱水と接触させ、ついで3〜20重量部の食用油の共存
下で品温90〜102℃で70〜170分間炒めること
を特徴とする炒め玉葱の製造方法。 - 【請求項2】 熱水中に玉葱を入れ、ついで食用油を加
えて炒める請求項1記載の炒め玉葱の製造方法。 - 【請求項3】 熱水中に玉葱と食用油とを同時に入れて
炒める請求項1記載の炒め玉葱の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP19382698A JP3273021B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 炒め玉葱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19382698A JP3273021B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 炒め玉葱の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000023633A JP2000023633A (ja) | 2000-01-25 |
JP3273021B2 true JP3273021B2 (ja) | 2002-04-08 |
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ID=16314399
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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KR102558058B1 (ko) * | 2022-04-19 | 2023-07-24 | 농업회사법인 주식회사 논이랑밭이랑 | 강황과 쿠민이 함유된 카라멜라이징 양파 페이스트 조성물 및 이의 제조를 위한 양파 카라멜라이징 방법 |
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1998
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