JP2000023633A - 炒め玉葱の製造方法 - Google Patents

炒め玉葱の製造方法

Info

Publication number
JP2000023633A
JP2000023633A JP10193826A JP19382698A JP2000023633A JP 2000023633 A JP2000023633 A JP 2000023633A JP 10193826 A JP10193826 A JP 10193826A JP 19382698 A JP19382698 A JP 19382698A JP 2000023633 A JP2000023633 A JP 2000023633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
onion
fried
stir
edible oil
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10193826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3273021B2 (ja
Inventor
Masato Orii
真人 折井
Masao Kobayashi
賢生 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
House Foods Corp
Original Assignee
House Foods Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by House Foods Corp filed Critical House Foods Corp
Priority to JP19382698A priority Critical patent/JP3273021B2/ja
Publication of JP2000023633A publication Critical patent/JP2000023633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3273021B2 publication Critical patent/JP3273021B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エグ味及び酸味がなく、柔らかい食感を有
し、渋みがない、カレールウなどに用いるのに適した高
品質の炒め玉葱の製造。 【解決手段】 皮をむいた生の玉葱を、所定形状にカッ
トし、該玉葱100重量部あたり50〜100重量部の
熱水と接触させ、ついで3〜20重量部の食用油の共存
下で品温90〜102℃で70〜170分間炒めること
を特徴とする炒め玉葱の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレールウ等の原
料として用いる炒め玉葱の製造方法に関し、特に本格的
な風味や食感を有する製品を製造可能にする、炒め玉葱
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カレールウ等の製造の際に、野
菜原料として、玉葱や人参等が用いられている。そし
て、かかる野菜原料の玉葱を炒めることにより、カレー
ルウ等に香ばしい風味等を付与することが知られてい
る。ところが、かかる野菜原料としての玉葱を炒める
際、特には商業的スケールでの炒めにおいて、最終製品
にエグ味や渋みを発生するといった問題が生じ得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カレールウ
等の製品に香ばしい風味を与え、かつ、エグ味や渋みを
抑えることが可能な、炒め玉葱の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、皮をむいた生
の玉葱を、所定形状にカットし、一定条件下での処理を
行った後に炒め処理を行うことにより、上記課題を効率
的に解決できるとの知見に基づいてなされたものであ
る。すなわち、本発明は、皮をむいた生の玉葱を、所定
形状にカットし、該玉葱100重量部あたり50〜10
0重量部の熱水と接触させ、ついで3〜20重量部の食
用油の共存下で品温90〜102℃で70〜170分間
炒めることを特徴とする炒め玉葱の製造方法を提供す
る。また、本発明は、皮をむいた生の玉葱を、所定形状
にカットし、120〜200℃の食用油中において浸漬
し、油切りした後、品温90〜102℃で30〜140
分間炒めることを特徴とする炒め玉葱の製造方法を提供
する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、「カレールウ等
の製品」には、カレー、シチュー、ハヤシライス用のル
ウ(固体状、液状、ゲル状であってもよく、水に薄めて
用いるものであっても、水に薄めずに用いるものであっ
てもよい)等が含まれる。また、「食用油」には、サラ
ダ油、ラード、バター、牛脂、豚脂等が含まれる。本発
明においては、まず、剥皮した玉葱をカットするが、こ
の場合、玉葱が3〜20mm角、好ましくは5〜10m
m角となるようにカットする。その後、かかる玉葱片
を、(1)熱水に接触後、食用油の共存下での炒め処
理、又は(2)食用油での浸漬処理を行った後の炒め処
理に付する。
【0006】(1)熱水に接触後、食用油の共存下での
炒め処理では、カットした玉葱を、該玉葱100重量部
あたり50〜100重量部、好ましくは50〜60重量
部の熱水と接触させ、ついで3〜20重量部、好ましく
は5〜10重量部の食用油の共存下で、品温90〜10
2℃、好ましくは95〜100℃で、70〜170分
間、好ましくは110〜160分間炒めて、炒め玉葱を
得る。この方法においては、カットした玉葱をまず、熱
水に接触させ、ついで食用油の共存下で炒めを行うが、
これは、熱水に対して、玉葱と食用油とを同時に投入す
ることを排除するものではない。つまり、上記方法にお
いては、玉葱を熱水に接触させる際、食用油が存在して
もしていなくてもよい。例えば、食用油が存在していな
い熱水に対して玉葱を投入した後に食用油を投入しても
よく、食用油が存在していない熱水に対して玉葱と食用
油とを同時に投入してもよいし、あるいは熱水と食用油
との混合物に対して玉葱を投入してもよい。要は、食用
油の共存下で炒め処理を行う前、あるいは該炒め処理の
当初に玉葱を熱水に接触させればよい。なお、上記の接
触は、玉葱をカットした後5分以内、好ましくはカット
した後直ちに行うことが望ましい。この接触により玉葱
の品温が60〜80℃となることが望ましい。
【0007】また、本発明に用いる熱水の量は、玉葱1
00重量部あたり、50〜100重量部とする。これ
は、100重量部を越える熱水を用いると、炒め時間が
必要以上に長くなり、炒め玉葱の風味が変化するので望
ましくなく、また、熱水量が50重量部未満だと、玉葱
の昇温が不均一で不十分なものとなるので好ましくない
との知見に基づくものである。なお、本件明細書におい
て、「熱水」とは、95〜100℃の水のことをいう。
また、本発明においては、上記のように玉葱を熱水と接
触させた後、そのまま炒め処理を行う。炒め処理は、炒
め玉葱の歩留りが25〜70%となるように行うのが好
ましい。炒めは、攪拌機を備えた加熱釜、例えば、攪拌
機付き直火型平釜を用いて行うのがよい。このような
(1)熱水に接触させ、食用油での炒め処理を施すこと
により、エグ味がなく、酸味がなく、柔らかい食感を有
し、渋みがない等の性能を備えた、カレールウなどに用
いるのに適した高品質の炒め玉葱を製造することが可能
となる。
【0008】(2)食用油での浸漬処理では、皮をむい
た生の玉葱を、所定形状にカットし、120〜200℃
の食用油中において浸漬し、油切りした後、品温90〜
102℃で炒める。食用油の温度は、好ましくは130
〜180℃とする。用いる食用油は、玉葱が浸るのに十
分な量、好ましくは玉葱100重量部あたり500〜1
000重量部とする。浸漬時間は、玉葱の品温が所望の
温度(好ましくは85〜100℃)となるが、玉葱が硬
くならず、焦げが生じないような時間とし、好ましく
は、30〜60秒とする。浸漬・油切り後の炒め工程
は、品温90〜102℃、好ましくは95〜100℃
で、30〜140分間、好ましくは60〜130分間行
うのが好ましい。また、炒め玉葱の歩留りが、25〜7
5%となるように炒め処理を行うのが好ましい。尚、油
切り後、生の玉葱100重量部あたり3〜20重量部の
油が存在するように油を補充した後、炒めを行うのがよ
い。このような(2)食用油での浸漬処理を施すことに
より、甘味があり、エグ味がなく、酸味がなく、適度な
焦げ色を有し、香ばしい香りを有し、渋みがない等の性
能を備えた、カレールウなどに用いるのに適した高品質
の炒め玉葱を製造することが可能となる。本発明の方法
により製造した炒め玉葱を、カレールウ等の原料として
用いることにより、製品に香ばしい風味を付与しつつ、
エグ味や渋みの発生を抑えることが可能となる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、甘味がある、エグ味が
ない、酸味がない、適度な焦げ色、柔らかい食感、香ば
しい香り、渋みがない等の性能を備えた、カレールウ等
の製品の原料として用いるのに適した高品質の炒め玉葱
を製造することが可能となる。次に実施例により本発明
を説明する。
【0010】実施例1 1)玉葱を剥皮し6mm角にダイスカットした。 2)攪拌機付き直火型平釜に50kgの湯を沸かした。
直火型平釜は容量500リットルのもので、出力120,00
0 キロカロリー/時間で運転した。 3)カットした玉葱100kgとサラダ油10kgを同
時に上記釜に投入した。投入直後に玉葱の品温は約65
℃となった。 4)上記投入後より玉葱の品温が95℃に達温した後、
95〜100℃で攪拌しながら投入から115分間加熱
して炒め玉葱を得た。炒め玉葱の歩留りは約30%であ
った。
【0011】実施例2 1)玉葱100kgを剥皮し6mm角にダイスカットし
た。 2)150℃のサラダ油700kgに40秒間浸漬した後
油切りした。浸漬により玉葱の品温は約90℃となっ
た。 3)油切りした玉葱とサラダ油8kgを実施例1と同じ
直火型平釜に投入し、出力120,000 キロカロリー/時間
で運転を開始し、玉葱に焦げが生じない様に40,000キロ
カロリー/時間まで逓次出力を落としながら約110分
間加熱した。炒め処理の間玉葱の品温は約98℃で、炒
め玉葱の歩留りは約30%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B016 LC02 LG05 LK06 LP03 LP06 LP07 LP13 4B035 LC01 LE17 LG12 LG32 LP06 LP07 LP25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮をむいた生の玉葱を、所定形状にカッ
    トし、該玉葱100重量部あたり50〜100重量部の
    熱水と接触させ、ついで3〜20重量部の食用油の共存
    下で品温90〜102℃で70〜170分間炒めること
    を特徴とする炒め玉葱の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱水中に玉葱を入れ、ついで食用油を加
    えて炒める請求項1記載の炒め玉葱の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱水中に玉葱と食用油とを同時に入れて
    炒める請求項1記載の炒め玉葱の製造方法。
  4. 【請求項4】 皮をむいた生の玉葱を、所定形状にカッ
    トし、120〜200℃の食用油中において浸漬し、油
    切りした後、品温90〜102℃で30〜140分間炒
    めることを特徴とする炒め玉葱の製造方法。
JP19382698A 1998-07-09 1998-07-09 炒め玉葱の製造方法 Expired - Fee Related JP3273021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19382698A JP3273021B2 (ja) 1998-07-09 1998-07-09 炒め玉葱の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19382698A JP3273021B2 (ja) 1998-07-09 1998-07-09 炒め玉葱の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000023633A true JP2000023633A (ja) 2000-01-25
JP3273021B2 JP3273021B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=16314399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19382698A Expired - Fee Related JP3273021B2 (ja) 1998-07-09 1998-07-09 炒め玉葱の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3273021B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008520291A (ja) * 2004-11-22 2008-06-19 リュウ、シャオユウ インテリジェント化調理方法
KR102558058B1 (ko) * 2022-04-19 2023-07-24 농업회사법인 주식회사 논이랑밭이랑 강황과 쿠민이 함유된 카라멜라이징 양파 페이스트 조성물 및 이의 제조를 위한 양파 카라멜라이징 방법
JP7486354B2 (ja) 2020-06-16 2024-05-17 カゴメ株式会社 タマネギ含有加工品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008520291A (ja) * 2004-11-22 2008-06-19 リュウ、シャオユウ インテリジェント化調理方法
JP7486354B2 (ja) 2020-06-16 2024-05-17 カゴメ株式会社 タマネギ含有加工品の製造方法
KR102558058B1 (ko) * 2022-04-19 2023-07-24 농업회사법인 주식회사 논이랑밭이랑 강황과 쿠민이 함유된 카라멜라이징 양파 페이스트 조성물 및 이의 제조를 위한 양파 카라멜라이징 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3273021B2 (ja) 2002-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4206246A (en) Process for flavoring peanuts
JP3273021B2 (ja) 炒め玉葱の製造方法
KR101903453B1 (ko) 제품 고사리육개장 제조방법
CN108925973A (zh) 一种油鸡枞的制备方法
US3361573A (en) Method of making a chip type food product
JP2019165670A (ja) 調味料の製造方法
JP3506063B2 (ja) 煮物用油脂組成物
CN106387769A (zh) 制备薯片的方法
JP4789276B2 (ja) 生中華麺、生中華麺の製造方法及び生中華麺の調理方法
JP3118410B2 (ja) ルウの製造方法及びこれに用いる風味原料組成物
CN110934276A (zh) 一种风味酸菜的加工方法
JP3205135B2 (ja) 麺類の改良用組成物及び麺類の製造方法
JP2912915B1 (ja) 食肉の肉質改良剤及び改良方法
JP6647781B2 (ja) ハーブ含有食品
JPS61239859A (ja) 調味油の製造法
JPS5910786B2 (ja) カレ−、シチユ−、ソ−ス等の加工食品用ブラウンル−の製造法
JP2001128627A (ja) 玄米成分強化加工米
JP3215814B2 (ja) 炒め玉葱の製造方法及び食品
JP2754133B2 (ja) 焙煎玉ねぎの製造方法
JPS6083567A (ja) ミルポア様調味料の製造法
JPS5963157A (ja) エキス類の風味改質法
JP3748814B2 (ja) ポテトサラダの製造方法
CN110786497A (zh) 一种具有椒麻鸡风味的配料及其制备方法
JPH11164665A (ja) 粉状カレー及びその製造法
CN102697062A (zh) 一种酱香肉丁制作方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 12

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees