JP3748814B2 - ポテトサラダの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なポテトサラダの製造方法に関し、詳しくは、工業的規模での製造に拘わらず手作り風のジャガイモの風味に優れ、ジャガイモの塊状物のホクホク感及びしっとりした食感が長期に亘り維持される例えば、ロングライフポテトサラダに好適なポテトサラダの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ジャガイモは、ホクホクした食感から和食・洋食・中華等、色々な料理の食材として広く利用されている。特に、ポテトサラダは、蒸かしたジャガイモとマヨネーズ等の酸性調味料を和えたものであり、ポテトサラダの全体の食感は、その中に含まれる塊状の蒸かしたジャガイモの食感に左右され易い。
【0003】
美味しいポテトサラダの製造方法は、種々の料理書を見ると一般的に、粒のそろったジャガイモを皮付きのまま柔らかくなるまで茹で、熱いうちに皮を剥いて、適当な大きさにカットし、熱いうちに食塩や食酢で下味を付け、冷やした後、マヨネーズと和える、と記載されている。しかし、この方法は、家庭で少量処理する場合は問題無いが、これを工業的規模で大量に製造するとなると、ジャガイモの処理において、茹でた柔らかい状態にあるジャガイモから皮を剥くことは機械的に難しく、結局は人手により行なうしかなく、コストがかかるという問題がある。そこで、工業的規模でジャガイモを処理する方法としては、例えば、特開平7−23731号公報、特開平9−75030号公報には、皮剥きしたジャガイモを熱水あるいは蒸気で処理する方法、また、特開昭60−70044号公報、特開平2−35035号公報には、皮剥きしたジャガイモを温水と蒸気とを組合わせた処理方法等が開示されている。
【0004】
しかしながら、上述の処理方法に内、熱水のみで処理する方法は、皮剥きしたジャガイモを用いるためか、工業的規模で製する場合、ほどよい柔らかさにコントロールすることが難しく、しばしば水っぽい食感となる。また、蒸気、あるいは温水と蒸気を組合わせた方法は、得られたジャガイモ処理物をポテトサラダに用いると、製造直後はホクホク感及びしっとりした食感を有するが、冷蔵で長期間保存するとボソボソした食感となり、製造直後の好ましい食感を維持することが出来ないという問題があった。また、製造直後であってもジャガイモの風味に欠けるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、工業的規模での製造に拘わらず手作り風のジャガイモの風味に優れ、ジャガイモの塊状物のホクホク感及びしっとりした食感が長期に亘り維持される例えば、ロングライフポテトサラダに好適なポテトサラダの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく皮剥きしたジャガイモの加熱処理方法の諸条件に付いて鋭意研究を重ねた結果、特定の大きさのジャガイモを特定温度及び濃度の食塩水と蒸気で連続的に処理し、この処理物を用いることにより、本発明の目的が達成されることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)皮剥きし、0.5〜30cmの大きさにしたジャガイモを85〜100℃の濃度0.05%以上0.5%未満の食塩水と90〜105℃の蒸気で連続的に加熱処理した後、冷却したジャガイモ処理物を用いたポテトサラダの製造方法、
(2)食塩水での加熱処理が食塩水のシャワーで行なう(1)のポテトサラダの製造方法、
(3)加熱処理後の冷却が風冷で行なう(1)又は(2)のポテトサラダの製造方法、
(4)品温が20〜60℃となるまで冷却する(1)乃至(3)のいずれかのポテトサラダの製造方法、
(5)ポテトサラダがロングライフポテトサラダである(1)乃至(4)のいずれかのポテトサラダの製造方法、
を提供することである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」、「部」は「質量部」を意味する。
本発明におけるポテトサラダとは、ジャガイモの塊状物を含有したものであり、冷蔵で長期間保存しても製造直後のホクホク感及びしっとりした食感が維持されることから、ロングライフポテトサラダに好適である。そして、本発明のポテトサラダの製造方法は、食材として用いるジャガイモの処理方法に特徴を有する。その処理方法は、まず、ジャガイモの皮を剥き、そして、必要に応じ芽を取り除いた後、大きさが0.5〜30cm、好ましくは1〜20cmとなるようにカットする。ジャガイモの大きさが0.5cmより小さいと、短時間で加熱処理が可能であるが、ジャガイモの処理中やマヨネーズと混合する際に塊状物が崩れたり、また程度な柔らかさの食感にコントロールすることが難しく好ましくない。一方、30cmより大きいと、中心部までに熱がかかるのに時間を要し、得られた処理物で、ポテトサラダを製造し冷蔵で長期間保存すると、ボソボソとした食感となり、またしっとりした食感に欠けており、製造直後のホクホク感及びしっとりした食感を維持することが出来ず好ましくなく、更に、製造直後のジャガイモの風味において、ジャガイモの風味に優れている塊状物もあるが、全体的にやや風味に欠け好ましくない。カット物の形状は、その殆どが塊状物であれば特に限定するものではないが、均一な食感を得られやすいことから略ダイス状にカットしたほうが好ましく、上記大きさの範囲となるように工業的に製するには、例えば、約0.8〜3cmの目開きのダイサーを用いてカットするよい。
【0008】
皮剥きし、特定の大きさにカットしたジャガイモを次に、85〜100℃、好ましくは90〜100℃の食塩水で加熱処理する。85℃より低い液温で処理すると、その後、本発明に準じてポテトサラダを製造し冷蔵で保存すると、ボソボソとした食感となり、またしっとりした食感に欠けており、製造直後のホクホク感及びしっとりした食感を維持することが出来ず好ましくなく、更に、製造直後のジャガイモの風味において、やや風味に欠け好ましくない。なお、液温の上限を100℃としているが、これは100℃より高い食塩水を用いるとなると、処理を行なう雰囲気を加圧状態とする必要があり、そのため大規模な設備を要し、また連続的に処理を施すことが難しく生産性に劣り好ましくない。
【0009】
ここで、食塩水で加熱処理するとは、食塩水がジャガイモに直接、接触するように加熱処理することを意味し、具体的には、例えば、食塩水中にジャガイモを浸漬する方法、ジャガイモに食塩水をシャワーリングする方法等が挙げられる。特に、後者の食塩水のシャワーで行なう方法は、液温の温度コントロールが容易で、一定温度の食塩水を常時、ジャガイモにシャワーリングすることが出来ることから、ジャガイモの品温が素早く上昇し熱交換率に優れており、また、シャワーリング後の食塩水をプレートヒーター等で所望の温度に再加熱して、再度、食塩水のシャワーとして使用することができるので、浸漬する方法に比べ少ない水量で処理が可能であり、生産性に優れ好ましい。
【0010】
また、本発明は、カットしたジャガイモを85〜100℃の食塩水で処理するが、その処理時間は、中心品温が80℃以上になる程度に行なえば良く、ジャガイモの大きさにもよるが、具体的には、2〜20分間が好ましく、3〜15分間がより好ましいく、これより、冷蔵で長期間保存したとしても、製造直後のホクホク感及びしっとりした食感が長期に亘り維持されたポテトサラダが得られる。
【0011】
本発明で用いる食塩水は、その濃度が0.05%以上0.5%未満、好ましくは0.1%以上0.5%未満のものを用いる。食塩濃度が0.05%より少ないと製造直後であってもジャガイモの風味に欠け、冷蔵で保存すると、ジャガイモの塊状物が次第にしっとりした食感がなくなり、製造直後のしっとりした食感が維持され難く好ましくない。一方、0.5%以上の場合は、ジャガイモの塊状物の塩味がやや強く、冷蔵で保存すると、塊状物が次第に水っぽい食感となりしっとりした食感が維持され難く好ましくない。
【0012】
食塩水で加熱処理したジャガイモを引き続き90〜105℃、好ましくは95〜105℃の蒸気で加熱処理を行なう。また、その処理時間は、全体がホクホクとした食感となる程度まで行なえば良く、ジャガイモの大きさにもよるが、具体的には、15〜120分間程度行なえば良い。90℃より低い温度の蒸気で加熱処理を行なうと、ホクホクした食感となるまでに時間を要するばかりか、得られたジャガイモ処理物でポテトサラダを製し冷蔵で保存すると、次第にボソボソした食感及びしっとりした食感に欠け好ましくない。一方、105℃より高い蒸気を用いるとなると、処理を行なう雰囲気を加圧状態とする必要があり、そのため大規模な設備を要し、また連続的に処理を施すことが難しく生産性に劣り好ましくない。
【0013】
次に、加熱処理したジャガイモを冷却する。冷却方法としては、例えば、送風機や吸引機等による風冷、真空冷却機等による真空冷却、冷蔵庫等による冷却等、任意の方法を用いることが出来る。特に、風冷は、ポテトサラダ中のジャガイモ塊状物において、製造直後、ジャガイモの風味に優れ、また長期間に亘りホクホク感及びしっとりした食感が維持され易く、生産効率に優れ好ましい。冷却後の品温としては、0〜60℃程度に冷却すれば良いが、製造直後のホクホク感及びしっとりした食感が長期間に亘り維持され易いことから20〜60℃が好ましく、25〜60℃がより好ましい。
【0014】
本発明は、以上の方法で得られたジャガイモ処理物を塊状物として用いる以外は、常法に則りポテトサラダを製造すれが良く、通常その他の具材とマヨネーズを加え混合する。ここでマヨネーズとは、マヨネーズと称されるものは勿論のこと、サラダドレッシングと称されるものも含まれる。また、その他の具材とは、ポテトサラダに用いられているものであれば、特に制限はなく、例えば、にんじん、きゅうり、玉ねぎ、コーン、ハム、コンビーフ、ツナ肉、キクラゲ等が挙げられる。ポテトサラダの配合割合は、通常のポテトサラダと同様に、具体的には、40〜80部のジャガイモ、5〜30部のその他の具材、10〜30部のマヨネーズ、必要に応じ、砂糖、食塩、胡椒、グルタミン酸ナトリウム、各種蛋白質の分解物等の調味料、澱粉、化工澱粉、ガム類等の増粘材、グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチーム、プロタミン、ポリリジン等の静菌剤等を配合する。
【0015】
そして、常法に則り製されたポテトサラダは、ポリ袋やトレイ容器等の容器に充填し、業務用のポテトサラダとして供給される。また、容器に充填・密封したものを常法に準じて、例えば、60〜100℃の熱水等で約30〜90分間殺菌すれば少なくとも1週間以上保存が可能なロングライフタイプのポテトサラダが得られる。
【0016】
次に、本発明を実施例及び試験例に基づき、さらに詳細に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
【実施例】
[実施例1]
<ジャガイモの処理>
皮を剥き芽取り済みのジャガイモをフードカッターで約2cmダイス(約5〜9cm)にカットした。そして、このカット物に90℃の0.2%食塩水を5分間シャワーリングし、引続き100℃の蒸気で40分間蒸煮した。この加熱物を送風機で品温が25℃程度となるまで風冷にて冷却しジャガイモ処理物を製した。
【0018】
<ポテトサラダの製造>
下記に示すポテトサラダの配合割合に記載の食材を準備した。これらの食材をミキサーに投入後、上述の方法で得られたジャガイモ処理物の塊状物が残るようにゆっくり撹拌させながら全体が均一となるまで混合した。得られたポテトサラダをポリ袋に4kgずつ充填・密封し、70℃の温水で60分間殺菌した後、約10℃の品温となるまで冷水で冷却しポテトサラダを製した。
なお、下記の配合割合において、ジャガイモ(2cmダイス)は、上述の方法で得られたジャガイモ処理物であり、ジャガイモ(クラッシュ)は、上述のジャガイモ処理物を更に潰したものであり、玉ねぎ(1cmダイス)は、可食部をフードカッターで約1cmダイスにカットとした後、約90℃の熱水で5分間加熱処理したものであり、にんじん(0.5cmダイス)は、外皮を除いた後、フードカッターで約0.5cmダイスにカットし、その後、約95℃の熱水で5分間加熱処理したものを用いた。
【0019】
<ポテトサラダの配合割合>
・ジャガイモ(2cmダイス) 45部
・ジャガイモ(クラッシュ) 20部
・玉ねぎ(1cmダイス) 5部
・にんじん(0.5cmダイス) 5部
・マヨネーズ 20部
(業務用の耐熱性マヨネーズ:キユーピー(株)製)
・酢酸ナトリウム 0.5部
・グリシン 0.5部
・グルタミン酸ナトリウム 0.5部
・清水 3.5部
【0020】
[実施例2]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、食塩水のシャワーリングに代えて、同濃度の食塩水中に浸漬する方法を用いた以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0021】
[実施例3]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、風冷による冷却方法を真空冷却機を用いた真空冷却で行なった以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0022】
[実施例4]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、冷却を50℃程度となるまで行なった以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0023】
[実施例5]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、冷却を10℃程度となるまで行なった以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0024】
[比較例1]
皮を剥き芽取り済みのジャガイモをフードカッターで約2cmダイス(約5〜9cm)にカットした。そして、このカット物を100℃の蒸気で50分間蒸煮した。この加熱物を真空冷却機で品温が25℃程度となるまで冷却しジャガイモ処理物を製した。次に、得られたジャガイモ処理物を用いて実施例1の<ポテトサラダの製造>に準じてポテトサラダを製した。
【0025】
[比較例2]
皮を剥き芽取り済みのジャガイモをフードカッターで約2cmダイス(約5〜9cm)にカットした。そして、このカット物に70℃の0.2%濃度の食塩水に5分間浸漬し、引続き100℃の蒸気で40分間蒸煮した。この加熱物を真空冷却機で品温が25℃程度となるまで冷却しジャガイモ処理物を製した。次に、得られたジャガイモ処理物を用いて実施例1の<ポテトサラダの製造>に準じてポテトサラダを製した。
【0026】
[比較例3]
皮を剥き芽取り済みのジャガイモ(約60〜100cm)をそのまま90℃の0.2%濃度の食塩水で3分間シャワーリングし、引続き100℃の蒸気で60分間蒸煮した。この加熱物を送風機で品温が25℃程度となるまで冷却しジャガイモ処理物を製した。次に、得られたジャガイモ処理物を用いて実施例1の<ポテトサラダの製造>に準じてポテトサラダを製した。
【0027】
[比較例4]
皮を剥き芽取り済みのジャガイモをフードカッターで約2cmダイス(約5〜9cm)にカットした。そして、このカット物に85℃の0.2%濃度の食塩水で3分間シャワーリングし、引続き80℃の蒸気で90分間蒸煮した。この加熱物を送風機で品温が25℃程度となるまで冷却しジャガイモ処理物を製した。次に、得られたジャガイモ処理物を用いて実施例1の<ポテトサラダの製造>に準じてポテトサラダを製した。
【0028】
[比較例5]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、0.01%濃度の食塩水を用いた以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0029】
[比較例6]
実施例1の<ジャガイモの処理>において、0.5%濃度の食塩水を用いた以外は実施例1と同様な方法でポテトサラダを製した。
【0030】
【試験例】
[試験例1]
各実施例及び比較例で得られたポテトサラダを冷蔵庫(約4℃)で保存し、ポテトサラダ中のジャガイモ塊状物において、製造直後の風味、及び保存後のホクホク感及びしっとり感に付いて評価した。
【0031】
【表1】
Figure 0003748814
【0032】
表中の記号は下記のとおりである。
◎:ジャガイモの風味に優れている。
○:若干、ジャガイモの風味に欠けるが問題とならない程度である。
△:ややジャガイモの風味に欠ける。
×:ジャガイモの風味に欠ける。
【0033】
【表2】
Figure 0003748814
【0034】
表中の記号は下記のとおりである。
◎ :ホクホクした食感を有する。
○ :若干、ホクホクした食感に欠けるが問題とならない程度である。
△−1:ややボソボソした食感を有する。
△−2:ややホクホクした食感に欠ける(△−1を除く)。
×−1:ボソボソした食感を有する。
×−2:ホクホクした食感に欠ける(×−1を除く)。
【0035】
【表3】
Figure 0003748814
【0036】
表中の記号は下記のとおりである。
◎ :しっとりした食感を有する。
○−1:若干、水っぽい食感を有するが問題とならない程度である。
○−2:若干、しっとりした食感に欠けるが問題とならない程度である(○−1を除く)。
△−1:やや水っぽい食感を有する。
△−2:ややしっとりした食感に欠ける(△−1を除く)。
×−1:水っぽい食感を有する。
×−2:しっとりした食感に欠ける(×−1を除く)。
【0037】
表1〜3より、本発明の製造方法で得られた実施例1〜6のポテトサラダは、製造直後において、ジャガイモの風味に優れ、また冷蔵で保存したとしても、ジャガイモの塊状物のホクホク感及びしっとりした食感が長期に亘り維持されていることが理解される。特に、ジャガイモの処理の冷却工程において、風冷で行なったものは、真空冷却で行なったものと比べ、ジャガイモの風味及び食感の維持に優れ、また品温が20〜60℃となるまで冷却したものは、20℃より低いものに比べ、食感の維持に優れていた。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の製造方法により得られたポテトサラダは、ジャガイモの風味に優れ、しかも冷蔵で保存したとしても、ジャガイモの塊状物のホクホク感及びしっとりした食感が長期に亘り維持され、ポテトサラダとして好ましい品位を有する。特に、ジャガイモの処理の冷却工程において、風冷で行なったもの、あるいは品温が20〜60℃となるまで冷却したものは、その効果が更に優れ好ましい。また、ジャガイモの処理方法において、シャワーリングする方法は、生産性に優れ工業的規模での生産に適している。

Claims (5)

  1. 皮剥きし、0.5〜30cmの大きさにしたジャガイモを85〜100℃の濃度0.05%以上0.5%未満の食塩水と90〜105℃の蒸気で連続的に加熱処理した後、冷却したジャガイモ処理物を用いることを特徴とするポテトサラダの製造方法。
  2. 食塩水での加熱処理が食塩水のシャワーで行なう請求項1記載のポテトサラダの製造方法。
  3. 加熱処理後の冷却が風冷で行なう請求項1又は2記載のポテトサラダの製造方法。
  4. 品温が20〜60℃となるまで冷却する請求項1乃至3のいずれかに記載のポテトサラダの製造方法。
  5. ポテトサラダがロングライフポテトサラダである請求項1乃至4のいずれかに記載のポテトサラダの製造方法。
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