JPH0520056B2 - - Google Patents

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JPH0520056B2
JPH0520056B2 JP60201798A JP20179885A JPH0520056B2 JP H0520056 B2 JPH0520056 B2 JP H0520056B2 JP 60201798 A JP60201798 A JP 60201798A JP 20179885 A JP20179885 A JP 20179885A JP H0520056 B2 JPH0520056 B2 JP H0520056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
center
periphery
heating
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60201798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6261547A (ja
Inventor
Masatoshi Kanetani
Junichi Mizutani
Kazuhiro Shingu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirei Corp
Original Assignee
Nichirei Corp
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Publication date
Application filed by Nichirei Corp filed Critical Nichirei Corp
Priority to JP60201798A priority Critical patent/JPS6261547A/ja
Publication of JPS6261547A publication Critical patent/JPS6261547A/ja
Publication of JPH0520056B2 publication Critical patent/JPH0520056B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明はフライ食品の調理方法、特に短時間で
周辺部の衣が硬くならず、しかも中心部の食品に
まで十分に加熱浸透する一次と二次加熱によるフ
ライ食品の調理方法に関する。 <従来の技術> 現在行なわれている油ちようのみによる加熱で
フライ食品を得る方法は、食品の中心部まで加熱
するのでパン粉である衣の部分が硬化し、またフ
ライ食品に油ちよう油の含量が多くなり、食味の
上で品質劣化を招いた。この欠点の解消したもの
として、油ちようにより周辺部を一次加熱し、し
かる後乾燥加熱により中心部まで二次加熱するこ
とによりフライ食品を得る方法があつた。 しかしながら、この方法によれば油ちようによ
る一次加熱で周辺部は中心部よりかなり高い温度
(例えば100℃程)になつて膨脹しており、この膨
張状態で中心部の食品から水蒸気が周辺部と中心
部の間、即ち衣と食品の間に溜り、その後二次加
熱処理を行なうと、水蒸気が膨脹して油ちように
より硬化した衣が破裂して液汁の食品外への浸出
(いわゆるパンク)が生じた。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、上記欠点を解消せんとしたもので、
その目的はパンクを防止することにより外観が美
しく、かつ食品の液汁の溶出を防止して味の旨い
高品質のフライ食品の調理方法を提供せんとす
る。ここで、上記パンクが発生し易くなる原因と
しては、油ちようによる一次加熱によつてフライ
食品の周辺部が硬化膨脹している上に、中心部の
温度が比較的低いために、その後の二次加熱によ
つて中心部の食品からの水蒸気が膨脹することに
よつて周辺部の硬化した衣が破れることが考えら
れる。 <問題点を解決するための手段> 本発明は、上記問題点を解決するためなされた
もので、その要旨は衣がさほど硬くならないよう
周辺部を短時間で加熱する一次加熱としての油ち
ようと、食品の中心部までを加熱するマイクロウ
エーブの照射、乾燥加熱空気又は蒸気中での二次
加熱によるフライの製造法において、前記一次と
二次の加熱処理の間に周辺部と中心部の温度差を
小さくする、具体的には温度差を最大温度差の20
%以下になるように温度調整処理を施こしたフラ
イ食品の調理方法にある。ここで、食品の周辺部
と中心部の温度差を小さくする温度調整処理は膨
脹硬化した周辺部を冷やして萎ませると共に、一
次加熱により発生した水蒸気の部分的膨脹を行な
うものであり、その方法としては、油ちようによ
つて高温となつた周辺部から低温である中心部に
熱伝導すると共に周辺部を外気によつて冷却する
ために一次加熱後に、一定時間放置しておいても
よいし、冷却フアン等の冷却装置を用いて周辺部
と中心部の温度差を小さくしてもよいことが判つ
た。もちろん、前者の場合は周辺部の熱をより十
分に中心部にまで伝導するので次の二次加熱処理
における熱エネルギーがより少なくて済むが処理
時間が掛るという欠点があり、後者の場合はその
逆の関係になるが、いずれにしても周辺部と中心
部の温度差が最大度差の20%以下になれば周辺部
も萎むし内部水蒸気も部分的に膨脹した状態でな
くなるためにパンクという事態はまぬがれる。 <作 用> 本発明方法は、フライ食品の種類と大きさ等に
より一次、二次の加熱時間はもちろん温度調整処
理に要する時間も異なるが、例えば白身魚の切身
(厚さ18mm、20g、0℃)に小麦粉を水に溶解し
たもの(バツター)とパン粉を付けて180℃の油
で0.5分間油ちようした時の白身魚の中心部と周
辺部の温度の変化は室温20℃で図のとおりであ
る。即ち0.5分間の油ちようで周辺部分は100℃近
くである98℃に達するが中心部はわずかに13℃で
あり温度差が非常に大きい。油ちよう後放置する
と中心部は周辺部からの熱伝達によつて上昇を続
け、逆に周辺部は外気への放熱と内部への熱移動
によつて下降し、2分以上(好ましくは4分以
上)経過するとほぼ平衝状態になる(2分経過し
た場合の周辺部と中心部の温度差は油ちよう直後
の最大温度差85℃に対して17℃であり、最大温度
差に対して20%となる。)。 一方、180℃で0.5分間油ちようして単に次の二
次加熱までに要する0.5分間と周辺部と中心部の
温度差を小さくする時間である2分間及び4分間
をそれぞれ放置した後にマイクロウエーブを照射
してこれにより二次加熱したときの中心部の品温
とパンク率を調べると表−1のとおりである。
0.5分間放置では中心部を66℃の高い温度まで昇
温するとパンクが発生し、放置時間2分間では中
心部を75℃の高い温度に昇温してもパンクは0%
であり、さらに放置時間を4分間以上延長すると
中心部を二次加熱に十分な88℃の高い温度まであ
げてもパンクは全く発生しないことがわかる。 また、中心品温の比較では、二次加熱の条件が
同じでも0.5分間放置の場合より、2分間放置の
方が約9℃高く、4分間放置の方では約10℃程よ
り高く昇温する。したがつて、同じ品温で昇温す
るには加熱時間が2分間放置では15%〜25%、4
分間放置ではさらに20〜25%程度短くしてすみ消
費電力が少なくて済む。 以上の事実により、一次加熱と二次加熱の間に
放置時間を設けることによつて油ちよう後の中
心品温が上昇する。油ちよう後の周辺部と中心
部の温度差が小さくなり、したがつて放置時間が
短い時には二次加熱で中心部を二次加熱に必要な
70〜80℃の所定温度に昇温すると、周辺部は過加
熱によつて品質が劣化すると共に大量の水蒸気が
周辺部と中心部の間において沸騰し、パンクをひ
きおこすのに対し放置時間が充分(例えば2分
間)であると周辺部の過加熱がおこらないのでパ
ンクが発生せず、しかも上記したように中心部を
食品の加熱に必要な一定の温度に昇温させるのに
より短い時間でよいことになる。 また、上記の事例は温度調整処理を一次加熱後
に放置時間を置いた場合について述べたが、本発
明の目的であるパンク防止のためには周辺部と中
心部の温度差が小さくなればよく、そのためには
一次加熱後に冷風フアンの吹きつけ、水の噴霧又
は冷却トンネルの通過等の冷却装置を用いてもよ
し、上記放置時間とを組み合わせる方法でも有効
である。冷却装置を用いる場合の二次加熱までの
時間は、放置の場合より短小できるが、二次加熱
時間は長くかかる。 ここで、一次加熱後に冷却装置などで強制的に
冷却すると、周辺部の衣は一次加熱直後より萎縮
しており、また周辺部と中心部の間、すなわち衣
と食品間における一次加熱直後の水蒸気の発生状
態は押えられ、したがつて、中心部を加熱するに
必要な66℃〜88℃で二次加熱しても一次加熱時に
おけるように周辺部が100℃にもならず硬化はさ
けられ、また中心部も70℃〜80℃のために急激な
水蒸気は発生しない。 なお、二次加熱手段としては、マイクロウエー
ブの照射、オーブン等の乾燥加熱空気又は蒸気下
での加熱が考えられる。またマイクロ波は内部加
熱とは言われるが、食品の表面から吸収加熱され
るため油ちようとマイクロ波の同時加熱では放置
時間が短い場合よりさらにパンクが発生しやすく
熱効率も悪い。
【表】 実施例 1 鶏肉を厚さ15mm、幅30mm、長さ40mm(20g)に
切断したもの(0℃)に薄力粉:水=1:1の割
合で混合したバツターとパン粉を付けた。これを
180℃のサラダ油で30秒油ちようし2分間放置後
2450MHz 500Wのマイクロ波オーブンに200g入
れて40秒間加熱した。周辺部と中心部の品温は油
ちよう直後でそれぞれ99℃と12℃であり、放置後
は周辺部が54℃で中心部の品温は37℃であり、周
辺部と中心部の温度差が最大温度差の19.5%であ
つた。またマイクロ波加熱後の中心部の品温は79
℃であつた。(室温20℃) この場合、パンクは全く発生せず品質も良好で
あつた。 実施例 2 白身魚の凍結ブロツクを厚さ20mm、幅30mm、長
さ60mm(40g)に切断したもの(−2℃)に薄力
粉:水=1:1の割合で混合したバツターとパン
粉を付けた。これを170℃のサラダ油で60秒油ち
ようし5分間放置後、150℃のオーブンの乾燥加
熱空気中で6分間加熱した。周辺部と中心部の品
温は油ちよう直後で99℃と4℃であり、放置後は
周辺部が42℃で中心部の品温は32℃であり、周辺
部と中心部の温度差が最大温度差の18.8%であつ
た。内部雰囲気150℃のオーブンで10分間加熱後
の中心部の品温は76℃であつた。(室温20℃) これらの条件下においても、パンクは全く発生
せず品質も良好であつた。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の調理法における一例を示すもの
で、油ちよう後の食品(白身差魚)の周辺部と中
心部の時間経過による温度変化を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 小麦粉とパン粉からなる衣を付した食品を、
    まず衣である周辺部を100℃以上の油ちようで一
    次加熱処理し、ついで食品の中心部までをマイク
    ロウエーブの照射、乾燥加熱空気又は蒸気の二次
    加熱により66℃〜88℃の加熱処理を行なうフライ
    食品の製造法において、前記一次加熱と二次加熱
    処理間に周辺部と中心部の温度差が最大温度差の
    20%以下になるよう温度調整処理を施したことを
    特徴とするフライ食品の調理方法。
JP60201798A 1985-09-13 1985-09-13 フライ食品の調理方法 Granted JPS6261547A (ja)

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JP60201798A JPS6261547A (ja) 1985-09-13 1985-09-13 フライ食品の調理方法

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JP60201798A JPS6261547A (ja) 1985-09-13 1985-09-13 フライ食品の調理方法

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JPS6261547A JPS6261547A (ja) 1987-03-18
JPH0520056B2 true JPH0520056B2 (ja) 1993-03-18

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US6640818B1 (en) * 2002-03-20 2003-11-04 Rueben Talisman Refrigerated automatic fruit and vegetable washer
JP7190318B2 (ja) * 2018-10-11 2022-12-15 昭和産業株式会社 揚げ物の製造方法

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