JP2002029389A - ワイパ駆動回路 - Google Patents

ワイパ駆動回路

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JP2002029389A
JP2002029389A JP2000211030A JP2000211030A JP2002029389A JP 2002029389 A JP2002029389 A JP 2002029389A JP 2000211030 A JP2000211030 A JP 2000211030A JP 2000211030 A JP2000211030 A JP 2000211030A JP 2002029389 A JP2002029389 A JP 2002029389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ワイパ駆動回路に関し、ワイパリ
レーが溶損しても、構造上ワイパが確実に作動するよう
にして安全性を高めるようにする。 【解決手段】 バッテリ20からの電力供給により作動
するワイパモータ12と、ワイパモータ12の作動状態
を切り換えるワイパスイッチ30と、ワイパスイッチ3
0の操作により作動する第1ワイパリレー40及び第2
ワイパリレー60とをそなえ、ワイパスイッチ30が停
止位置にあるときには、第1ワイパリレー40の可動接
点44がオフ接点46と当接してワイパモータ12を自
身の発電により停止させる閉回路が形成され、ワイパス
イッチ30が駆動位置にあるときには、第1ワイパリレ
ー40を通ることなく第2ワイパリレー60を介してワ
イパモータ12に電力が供給されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
ワイパ装置を駆動するための、ワイパ駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のワイパ装置には、ワイ
パモータを間欠作動,低速作動及び高速作動させるため
のワイパ作動速度切換スイッチ(以下、「ワイパスイッ
チ」という)が設けられており、このワイパスイッチを
作動停止位置(OFF位置)又は、間欠作動位置(IN
T位置),低速作動位置(LO位置)及び高速作動位置
(HI位置)の複数の駆動位置のいずれかの位置に切り
換えることでワイパアームを所望の作動状態にすること
ができる。
【0003】ワイパ駆動回路には、主としてワイパスイ
ッチの接点を保護することを目的としてワイパスイッチ
の切換に応じて回路を導通又は遮断するリレーが設けら
れており、一般にINT位置及びLO位置に対応するL
Oリレーと、HI位置に対応するHIリレーとが設けら
れている。そして、ワイパスイッチがINT位置或いは
LO位置とされているときにはLOリレーがONとなっ
てワイパモータが間欠作動或いは低速作動し、ワイパス
イッチがHI位置とされているときにはLOリレーとH
IリレーとがともにONとなってワイパモータが高速作
動するのである。
【0004】ところで、通常、ワイパスイッチは、その
構成を簡単にできることから、OFF位置、INT位
置、LO位置及びHI位置の各位置がこの順に配された
ダイヤルスイッチ構造となっており、ワイパスイッチを
OFF位置からLO位置に切り換える場合には、INT
位置を経由するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のワイパスイッチは、各作動位置が断続的に不
連続に位置していることから、例えばINT位置からL
O位置に切り換える際、或いはLO位置からINT位置
に切り換える際に一旦回路が遮断されることになる。回
路が一時的に遮断されると、例えば、ワイパモータを低
速作動させるべくON状態とされていたLOリレーが一
旦OFFにされた後、ワイパスイッチがINT位置とさ
れた瞬間に再びONされるという不要な作動をすること
になる。
【0006】そして、このような不要な作動が発生する
と、OFF状態のときにワイパモータを自身の発電によ
り停止させるべく制動電流が流れるように構成されたワ
イパ駆動回路においては、この不要な作動が原因でLO
リレーの接点が溶着するおそれがあった。以下、図2を
参照して具体的に説明する。図2は従来のワイパ駆動回
路の一例を示す模式図であって、モータユニット10と
バッテリ20との間にワイパスイッチ30,LOリレー
40及びHIリレー60が接続され、ワイパスイッチ3
0とLOリレー40間にワイパコントローラ70が接続
されている。また、バッテリ20の下流にはヒューズ2
1が設けられている。
【0007】モータユニット10は、ワイパモータ12
と、ワイパモータ12の回転に連動して回転することで
ON−OFF操作が行なわれるロータリ式オートストッ
プスイッチ(ワイパカムスイッチ)14とから構成され
ている。なお、このオートストップスイッチ14は、ワ
イパスイッチ30がOFF位置とされてワイパ装置が停
止状態となったときに、図示しないワイパアームが中途
半端な位置で停止するのを防止し、ワイパアームを確実
に格納位置に戻すためのものである。
【0008】ここで、オートストップスイッチ14は、
モータ12に対して機械的に接続されており、ワイパア
ームの作動途中でワイパスイッチ30がOFFにされて
も、回転子15が円弧状の端子16と接触している間は
バッテリ20からワイパモータ12に電力が供給されて
ワイパモータ12の回転が継続する。また、回転子15
が端子16から離れてオフ接点18と接触するとバッテ
リ20からワイパモータ12への電力の供給が遮断され
る。
【0009】なお、このときには、ワイパモータ12の
プラス端子(LO端子)12aとマイナス端子12cと
の間においてHIリレー60,LOリレー40及びオー
トストップスイッチ14により閉回路が形成される。そ
して、回転子15が端子16から離れてオフ接点18に
接触する際に、ワイパモータ12の回転慣性力により逆
起電力が生起すると、この逆起電力による制動電流が上
記閉回路を流れる。そして、この逆起電力が生じる際に
ワイパモータ12に作用する負荷により、ワイパモータ
12に制動力がかかりワイパアームが確実に格納位置に
格納される。
【0010】また、ワイパスイッチ30は、ダイヤルス
イッチに周方向に沿ってOFF位置,INT位置(IN
Tスイッチ),LO位置(LOスイッチ)及びHI位置
(HIスイッチ)の各スイッチを形成する接点が配設さ
れて構成されている。また、ワイパコントローラ70
は、ワイパスイッチ30の操作状態に基づいてLOリレ
ー40のコイル42に対して制御信号を発して、LOリ
レー40を切り換えるものである。
【0011】例えばワイパスイッチ30がOFF位置に
あるときには、LOリレー40のコイル42及びHIリ
レー60のコイル62はともに励磁されず可動接点4
4,64がオフ接点46,66(常閉接点)側に保持さ
れる。これにより、バッテリ20からワイパモータ12
への電力供給が断たれた状態となる。また、ワイパスイ
ッチ30がLO位置にある場合には、ワイパスイッチ3
0からワイパコントローラ70にLO信号が入力され、
ワイパコントローラ70では、このLO信号に基づいて
LOリレー40のコイル42を励磁させて可動接点44
がオフ接点46側からオン接点(常開接点)48側に切
り換えられる。
【0012】このときHIリレー60のコイル62は消
磁されたままであり、可動接点64はオフ接点(常閉接
点)66側に接している。したがって、バッテリ20か
らは、LOリレー40のオン接点48,可動接点44,
HIリレー60の可動接点64及びオフ接点66を介し
てワイパモータ12のLO端子12aに電力が供給さ
れ、ワイパモータ12が低速作動する。
【0013】また、ワイパスイッチ30がINT位置に
あるときは、ワイパスイッチ30からワイパコントロー
ラ70にINT信号が入力され、ワイパコントローラ7
0では、このINT信号に基づいてLOリレー40のコ
イル42を所定時間毎に励磁させる。また、HIリレー
60はLO位置の場合と同様にオフ接点66に接してい
る。これにより、間欠的に可動接点44がオン接点48
側に切り換えられて、ワイパモータ12が間欠作動する
のである。
【0014】さらに、ワイパスイッチ30がHI位置に
ある場合には、ワイパスイッチ30からワイパコントロ
ーラ70にLO信号が出力されてLOリレー40の可動
接点44がオン接点48側となるとともに、HIリレー
60にはワイパスイッチ30から制御信号が直接入力さ
れて可動接点64がオン接点68側となる。したがっ
て、バッテリ20からの電力は、LOリレー40のオン
接点48からHIリレー60のオン接点68を通ってワ
イパモータ12のHI端子12bに供給され、ワイパモ
ータ12が高速作動するのである。
【0015】しかしながら、このように構成された従来
のワイパ駆動回路において、ワイパスイッチ30がIN
T位置とLO位置との間で切り換え操作されると、以下
のような課題があった。例えば、ワイパスイッチ30が
INT位置にあり、このINT位置からLO位置に切り
換えられると、LOリレー40のコイル42を流れてい
た作動電流が一旦遮断されて可動接点44がオン接点4
8側からオフ接点46側に切り換わる。そして、オート
ストップスイッチ14の回転子15が接点18と接触す
るまではモータ12が回転し、回転子15が接点18と
接触すると、電力の供給が断たれてモータ12が停止す
る。
【0016】このとき、電力の供給が断たれても、ワイ
パモータ12は慣性により僅かに回転するため、これに
起因してワイパモータ12で逆起電力(制動電流)が生
じる。そして、この逆起電力は、ワイパモータ12のL
O端子12a,オフ接点66,可動接点64,可動接点
44、オフ接点46を通ってオートストップスイッチ1
4の回転子15へと流れる。
【0017】ところが、このような制動電流が流れてい
るときにワイパスイッチ30がLO位置に切り換わる
と、コイル42の作用により可動接点44が再びオフ接
点46側からオン接点48側に切り換わってオフ接点4
6から離れる。このとき、ワイパモータ12からの逆起
電力が大きいと可動接点44とオフ接点46との間で放
電(火花)が発生する。そして、このように可動接点4
4とオフ接点46との間で放電が生じると、LOリレー
40の可動接点44やオフ接点46が溶損(溶着)して
しまうおそれがある。
【0018】そして、このように可動接点44とオフ接
点46とが溶損してしまうと、HIリレー60の作動状
態を切り換えてもワイパモータ12に電力を供給するこ
とができず、ワイパを作動させることができなくなるの
である。ところで、特開平11−167836号公報,
特開平11−222102号公報及び特開平11−31
0109号公報には、このような課題を解決しようとす
る技術が開示されている。
【0019】このうち、特開平11−167836号公
報には、2つのLOリレーを直列に設けた技術が開示さ
れている。そして、上記公報には、制動電流が流れてい
るときにINT位置とLO位置との間で切り換え操作を
行なっても、2つのLOリレーを直列に設けることで各
オフ接点にかかる電圧を略半分でき、放電量の低減及び
放電時間の短縮を図る旨が記載されている。
【0020】しかしながら、このような技術では、放電
を完全になくすものではないため、やはりオフ接点が溶
損するおそれがあり、一旦オフ接点が溶損すると、ワイ
パを作動させることができないという課題がある。ま
た、特開平11−222102号公報及び特開平11−
310109号公報には、制御ソフトを改良することに
より、上記の溶損を回避するようにした技術が開示され
ている。例えばLOリレーの可動接点をオフ接点からオ
ン接点に切り換える際には、所定の時間(遅延時間)だ
けオフ接点側に保持するのである。この遅延時間は、制
動電流が発生してから消滅するまでの時間よりも長く設
定されており、このような遅延時間を設定することによ
り、可動接点がオフ接点から御接点に切り替わる際の放
電防止を図るものである。
【0021】しかしながら、上記の技術は制御ロジック
(ソフトウェア)の改良により溶損防止を図る技術であ
るが、回路構造自体(ハードウェア)を改良すること
で、たとえLOリレーのオフ端子が溶損した場合でも、
ワイパを確実に作動させることができるようにしたいと
いう要望がある。本発明は、このような要望に応えるべ
く創案されたもので、制動電量による放電によりワイパ
リレーが溶損しても、構造上ワイパが確実に作動するよ
うにした、ワイパ駆動回路を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ワイパ駆動回路では、ワイパスイッチの作動位置に応じ
てワイパモータが停止状態及び複数の駆動状態のいずれ
かの状態に切り換えられる。そして、ワイパスイッチが
停止位置にあるときには、第1ワイパリレーの可動接点
がオフ接点と当接して、ワイパモータを自身の発電によ
り停止させる閉回路が形成される。また、ワイパスイッ
チが、複数の駆動位置のうち少なくともいずれか1つの
駆動位置にあるときには、バッテリからの電力は第1ワ
イパリレーを通ることなく第2ワイパリレーを介してワ
イパモータに供給される。
【0023】したがって、制動電流により第1ワイパリ
レーが溶損しても、第2ワイパリレーを介して電力を供
給することで確実にワイパを作動させることかできる。
また、請求項2記載の本発明のワイパ駆動回路では、ワ
イパスイッチの作動位置に応じてワイパモータが停止状
態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換えられ
る。
【0024】そして、ワイパスイッチを操作して、第2
ワイパリレーの可動接点とオフ接点とを接続させ、且つ
第1ワイパリレーの可動接点とオン接点とを接続させる
ことにより、バッテリからの電力が第1電源供給ライ
ン,第2電源供給ライン及び第3電源供給ラインを介し
てワイパモータの第1作動端子に供給され、ワイパモー
タが低速作動する。
【0025】また、第2ワイパリレーの可動接点とオン
接点とを接続させることにより、バッテリからの電力が
第1電源供給ライン1及び第4電源供給ラインを介して
ワイパモータの第2作動端子に供給されて、ワイパモー
タが高速作動する。このときには、第1ワイパリレーの
作動状態に関係なくワイパモータに電力が供給されるの
で、たとえ第1ワイパリレーが溶損しても、第2ワイパ
リレーを介して電力を供給することで確実にワイパを作
動させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかるワイパ駆動回路について説明すると、図
1はその全体構成を示す模式的な回路図である。図1に
示すように、このワイパ駆動回路には、モータユニット
10,ワイパスイッチ30,LOリレー(第1ワイパリ
レー)40,HIリレー(第2ワイパリレー)60及び
ワイパコントローラ70が設けられている。なお、これ
らの各構成要素の機能や構成については、図2を用いて
説明した従来の技術のものと同様であるので、各構成要
素毎の詳細な説明については省略する。
【0027】また、図示するように、本実施形態にかか
るワイパ駆動回路では、バッテリ20とHIリレー60
の可動接点64とが第1電力供給ライン1により接続さ
れており、また、上記HIリレー60のオフ接点66と
LOリレー40のオン接点48とが第2電力供給ライン
2により接続されている。また、LOリレー40の可動
接点44とワイパモータ12を低速作動させるLO端子
(第1作動端子)12aとが第3電力供給ライン3によ
り接続されている。また、従来設けられていたLOリレ
ー40のオン接点48とバッテリ20とを直接的に接続
する経路(図2参照)は省略されている。
【0028】これにより、モータ12の間欠作動時及び
低速作動時には、バッテリ20からの電力は、第1電力
供給ライン1,HIリレー60,第2電力供給ライン
2,LOリレー40及び第3電力供給ライン3を介して
ワイパモータ12に供給されるようになっている。つま
り、バッテリ20からの電力供給経路に着目すると、L
Oリレー40より上流側にHIリレー60が設けられて
いるのである。
【0029】また、HIリレー60のオン接点68とワ
イパモータ12を高速作動させるHI端子(第2作動端
子)12bとが第4電力供給ライン4により接続される
とともに、LOリレー40のオン接点48とオートスト
ップスイッチ14の円弧状の端子16とが第5電力供給
ライン5により接続されている。さらに、LOリレー4
0のオフ接点46とオートストップスイッチ14の回転
子15とが第6電力供給ライン6により接続されてい
る。なお、これらの電源供給ライン4,5,6について
は従来も同様に設けられている(図2参照)。
【0030】また、ワイパスイッチ30がOFF位置
(停止位置)にあるときには、LOリレー40のコイル
42及びHIリレー60のコイル62には作動信号(作
動電流)が流れず、これにより各可動接点44,66は
いずれもオフ接点46,66側に接するようになってい
る(ノーマルクローズ)。また、INT位置にあるとき
には、LOリレー40のコイル42が所定時間毎に励磁
されて可動接点44がオフ接点46とオン接点48との
間で周期的に切り換えられるようになっている。また、
ワイパスイッチ30がLO位置に切り換えられると、上
記の可動接点44がオン接点側に保持されるようになっ
ている。
【0031】また、ワイパスイッチ30がHI位置に切
り換えられると、上記のLO位置での状態に対してさら
にHIリレー60のコイル62が励磁されて、可動接点
62がオン接点68側に切り換えられるようになってい
る。これにより、ワイパを停止させるべくワイパスイッ
チ30が上記複数の駆動位置(INT位置,LO位置及
びHI位置)のいずれかの位置からOFF位置に切り換
えられると、LOリレー40の可動接点44がオフ接点
46側に切り換えられ、これにより、電力の供給経路が
切り換えられる。つまり、それまでバッテリ20から第
1電源供給ライン1,HIリレー60,第2電源供給ラ
イン2,LOリレー40及び第3電源供給ライン3を介
してワイパモータ12に供給されていた電力が、ワイパ
スイッチ30をオフにすることで、第1電源供給ライン
1,HIリレー60,第2電源供給ライン2及び第5電
源供給ライン5を介してオートストップスイッチ14の
端子16に流れることになる。
【0032】これにより、オートストップスイッチ14
の回転子15が端子16から離隔するまでは、端子16
から回転子15,第6電源供給ライン6,LOリレー4
0及び第3電源供給ライン3を介してワイパモータ12
に電力が供給され、回転子15が端子16から離れて接
点18と接触すると、電力の供給が断たれてモータ12
が停止するようになっている。
【0033】このときに、本発明のワイパ駆動回路で
は、ワイパモータ12のLO端子12aとマイナス端子
12cとの間において、LOリレー40とオートストッ
プスイッチ14とにより閉回路が形成されるようになっ
ている。これにより、回転子15が端子16から離れて
オフ接点18に接触する際に、ワイパモータ12の回転
慣性力により逆起電力が生起しても、この逆起電力によ
る電流(制動電流)は、LO端子12aから第1電力供
給ライン1,LOリレー40及び第6電源供給ライン6
を通ってオートストップスイッチ14の回転子15へと
流れるようになっている。
【0034】つまり、ワイパモータ12により逆起電力
が生じてもこのときの制動電流は、HIリレー60を通
ることがないように構成されているのである。したがっ
て、仮に、LOリレー40の可動接点44とオン接点4
6とが溶着しても、回路の構造上、HIリレー60が独
立しているため、ワイパスイッチ30をHI位置に切り
換えることで、バッテリ20からの電力を第1電源供給
ライン1及び第4電源供給ライン4を介してワイパモー
タ12に供給することができ、ワイパを作動させること
ができるようになっているのである。
【0035】本発明の一実施形態にかかるワイパ駆動装
置は、上述のように構成されているので、ワイパスイッ
チ30がOFF位置からINT位置に切り換えられる
と、ワイパコントローラ70からの作動信号により、L
Oリレー40のコイル42が所定時間毎に励磁されて可
動接点44が周期的にオフ接点46からオン接点46に
切り替わる。また、HIリレー60には何ら制御信号が
入力されないためコイル62は消磁されたままであり、
可動接点64はオフ接点(常閉接点)66側に接してい
る。
【0036】したがって、LOリレー40の可動接点4
4がオン接点48と接している間は、バッテリ20から
第1電源供給ライン1,HIリレー60,第2電源供給
ライン2,HIリレー60及び第3電源供給ライン3を
通ってワイパモータ12のLO端子12aに電力が供給
されてワイパモータ12が作動する。また、LOリレー
40の可動接点44がオフ接点46側に切り換えられる
と、電力の供給が断たれてワイパモータ12の作動が停
止する。これにより、一定時間毎にワイパが作動する間
欠モードとなる。
【0037】また、ワイパスイッチ30がLO位置に切
り換えられると、LOリレー40の可動接点44がオン
接点46側に保持された状態となる。なお、これ以外は
上記間欠モードと同様の状態となる。したがって、バッ
テリ20から第1電源供給ライン1,HIリレー60,
第2電源供給ライン2,HIリレー60及び第3電源供
給ライン3を通ってワイパモータ12のLO端子12a
に常時電力が供給されてワイパが低速で作動するLOモ
ードとなる。
【0038】また、ワイパスイッチ30がHI位置に切
り換えられると、このワイパスイッチ30からの信号に
より、HIリレー60のコイル62が励磁されて可動接
点64がオン接点46側に切り換えられる。これによ
り、バッテリ20からの電力が、第1電源供給ライン1
及び第4電源供給ライン4を通ってワイパモータ12の
HI端子12bに供給されて、ワイパが高速で作動する
HIモードとなる。なお、この場合には、本実施形態で
はLOリレー40の可動接点44がオン接点48側に保
持されるようになっているが、HIモードの場合にはL
Oリレー40の状態に関係なくワイパモータ12に電力
が供給されるので、LOリレー40のコイル42を消磁
してオフ接点46側に切り換えるようにしてもよい。
【0039】ところで、ワイパスイッチ30をINT位
置からLO位置に切り換えたりLO位置からINT位置
に切り換えたりする際には、LOリレー40のコイル4
2を流れていた作動電流が一旦遮断されて可動接点44
がオン接点48側からオフ接点46側に切り換わる。そ
して、オートストップスイッチ14の回転子15が接点
18と接触するまではワイパモータ12が回転し、回転
子15が接点18と接触すると、電力の供給が断たれて
ワイパモータ12が停止する。このとき、電力の供給が
断たれても、ワイパモータ12は慣性により僅かに回転
するため、これに起因してワイパモータ12で逆起電力
(制動電流)が生じる。
【0040】このとき、制動電流は、ワイパモータ12
のLO端子12aから第3電源供給ライン3,LOリレ
ー40及び第6電源供給ライン6からなる閉回路を通っ
てオートストップスイッチ14の回転子15へと流れる
ことになる。このような制動電流が流れている瞬間にワ
イパスイッチ30がLO位置又はINT位置に切り換わ
ると、LOリレー40の可動接点44がオフ接点46か
ら離れる際に、ワイパモータ12からの逆起電力により
放電(火花)が発生することが考えられる。
【0041】しかしながら、上述したように、本発明の
ワイパ駆動回路では、LOリレー40の状態に関係なく
HIリレー60の作動状態に応じてワイパを高速作動さ
せることができるので、たとえ、このような放電により
LOリレー40が溶損してもワイパを確実に作動させる
ことができる。すなわち、ワイパスイッチ30をHI位
置に切り換えると、HIリレー60により第1電源供給
ライン1と第4電源供給ライン4とが接続されるので、
LOリレー40で溶損が生じても、ワイパモータ12に
電力を供給できるのである。
【0042】このように、本発明のワイパ駆動回路によ
れば、ワイパスイッチ30がHI位置にあるときには、
LOリレー40を通ることなくHIリレー60を介して
ワイパモータ12に電力が供給されるので、雨天走行時
又は雨天走行前にLOリレー40が溶損しても、少なく
ともワイパを高速作動させることができ、安全性が向上
するという利点がある。
【0043】また、従来のワイパ駆動回路に対して配線
が変更されるだけであり新たな部品を追加する必要もな
いので製造コストを安価なものとすることができる利点
がある。なお、本発明の実施形態は上述のものに限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に、特開
平11−222102号公報及び特開平11−3101
09号公報に開示されたような制御ソフト上の技術を加
えてもよい。すなわち、LOリレーの可動接点をオフ接
点からオン接点に切り換える際には、制動電流が発生し
てから消滅するまでの時間よりも長く設定された所定の
時間(遅延時間)だけオフ接点側に保持して、可動接点
がオフ接点から御接点に切り替わる際の放電を防止する
ようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のワイパ駆動回路によれば、雨天走行時又は雨天走
行前に第1ワイパリレーが溶損しても、回路の構造上、
確実にワイパを高速作動させることができ、安全性が大
きく向上するという利点がある。
【0045】また、請求項2記載の本発明のワイパ駆動
回路によれば、上記請求項1記載の利点に加えて、従来
のワイパ駆動回路に対して配線を変更するだけでよいの
で、新たな部品を追加する必要もなく、製造コストを安
価なものとすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイパ駆動回路を
示す模式的な回路図である。
【図2】一般的なワイパ駆動回路を示す模式的な回路図
である。
【符号の説明】
1 第1電力供給ライン 2 第2電力供給ライン 3 第3電源供給ライン 4 第4電力供給ライン 20 バッテリ 12 ワイパモータ 12a 第1作動端子(LO端子) 12b 第2作動端子(HI端子) 30 ワイパスイッチ 40 第1ワイパリレー(LOリレー) 60 第2ワイパリレー(HIリレー) 44,64 可動接点 46,66 オフ接点 48,68 オン接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD01 AG77 AG79 5H001 AB10 AC01 AD01 5H530 AA12 BB20 CC02 CC20 CC23 CD36 CF01 DD19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリからの電力供給により作動する
    ワイパモータと、 停止位置と複数の駆動位置とを有し該ワイパモータを停
    止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換え
    るワイパスイッチと、 該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動する第1ワイ
    パリレー及び第2ワイパリレーとをそなえ、 該ワイパスイッチが該停止位置にあるときには、該第1
    ワイパリレーの可動接点がオフ接点と当接して前記ワイ
    パモータを自身の発電により停止させる閉回路が形成さ
    れ、 該ワイパスイッチが該複数の駆動位置のうち少なくとも
    いずれか1つの駆動位置にあるときには、該第1ワイパ
    リレーを通ることなく該第2ワイパリレーを介して該ワ
    イパモータに電力が供給されるように構成されているこ
    とを特徴とする、ワイパ駆動回路。
  2. 【請求項2】 バッテリからの電力供給により作動する
    ワイパモータと、 停止位置と複数の駆動位置とを有し該ワイパモータを停
    止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換え
    るワイパスイッチと、 該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動し、ワイパを
    間欠作動又は低速作動させるための第1ワイパリレー
    と、 該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動し、該ワイパ
    を高速作動させるための第2ワイパリレーと、 該バッテリと該第2ワイパリレーの可動接点とを接続す
    る第1電力供給ラインと、 該第2ワイパリレーのオフ接点と該第1ワイパリレーの
    オン接点とを接続する第2電力供給ラインと、 該第1ワイパリレーの可動接点と該ワイパモータの第1
    作動端子とを接続する第3電力供給ラインと、 該第2ワイパリレーのオン接点と該ワイパモータの第2
    作動端子とを接続する第4電力供給ラインとをそなえて
    構成されていることを特徴とする、ワイパ駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019142486A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 アンデン株式会社 ワイパ駆動回路
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