JPH0723551A - コンデンサラン型単相電動機の正逆転装置 - Google Patents

コンデンサラン型単相電動機の正逆転装置

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JPH0723551A
JPH0723551A JP5183154A JP18315493A JPH0723551A JP H0723551 A JPH0723551 A JP H0723551A JP 5183154 A JP5183154 A JP 5183154A JP 18315493 A JP18315493 A JP 18315493A JP H0723551 A JPH0723551 A JP H0723551A
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relay
switching
electric motor
switching relay
capacitor
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Hiroari Kanekouji
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切換リレーの相間短絡及び接点溶着を起こす
ことのないコンデンサラン型単相電動機の正逆転装置を
提供する。 【構成】 切換リレーR1にてコンデンサラン型単相電
動機1の直列に接続された主巻線L1と補助巻線L2に
駆動用コンデンサCを交互に接続し、この電動機1を正
逆転させる。そして、制御部2により、通電リレーR2
の遮断動作が行なわれた後に切換リレーR1の切換動作
を行なわせ、切換動作を行う際には切換リレーR1に電
流が流れないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動用コンデンサにて
駆動されるコンデンサラン型単相電動機を正逆転させる
コンデンサラン型単相電動機の正逆転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばショーケース等に用いられ
る凝縮器を冷却するためのファンを回転させる電動機と
しては、直列に接続された主巻線及び補助巻線を備え、
駆動用コンデンサにより駆動されるコンデンサラン型単
相電動機がある。そして、この電動機は、例えば実公平
4−52622号公報等に示されるもののように切換リ
レーにより駆動用コンデンサを主巻線又は補助巻線に交
互に切換接続して電動機を正逆転させる正逆転装置を備
えている。
【0003】ところで、電動機の回転方向を変化させる
際、電動機が停止する前に切換リレーの切換動作を行う
と電動機に逆起電力が発生するため、正逆転装置は切換
リレーの切換動作の前に一旦電動機を停止させる必要が
ある。
【0004】このため、正逆転装置は、電動機に対して
通電動作と遮断動作とを行なう通電リレーにより電動機
に対する通電を停止した後、切換リレーの切換動作を行
うようにしている。なお、図4は、通電リレー及び切換
リレーのオンオフの状態と電動機の回転方向との関係を
示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のコンデンサラン型単相電動機の正逆転装置におい
ては、同図のa点,b点,c点のように通電リレーの遮
断動作と切換リレーの切換動作とが同時に行なわれる際
に、通電リレー及び切換リレーにおいてチャタリングや
誤動作等が生じると、切換リレーの固定接点間にアーク
放電が起こり、相間短絡や接点溶着が起きるという問題
点があった。
【0006】本発明は、切換リレーの相間短絡及び接点
溶着を起こすことのないコンデンサラン型単相電動機の
正逆転装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、直列に接続さ
れた主巻線と補助巻線とを備え、駆動用コンデンサによ
り駆動されるコンデンサラン型単相電動機において、前
記主巻線又は補助巻線に前記駆動用コンデンサを交互に
並列に切換接続して前記電動機を正逆転させる切換リレ
ーと、前記電動機への通電と遮断動作とを行なう通電リ
レーと、前記通電リレーの遮断動作が行なわれた後に前
記切換リレーの切換動作を行なわせるように制御する制
御手段とを備えたものである。
【0008】また本発明は、前記切換リレーにて前記主
巻線と補助巻線にそれぞれ並列に組み込まれるよう前記
駆動用コンデンサを2個設け、かつそのうちの一方を前
記通電リレーと前記切換リレーとの間に配したものであ
る。
【0009】
【作用】この構成により、切換リレーにてコンデンサラ
ン型単相電動機の直列に接続された主巻線と補助巻線に
駆動用コンデンサを交互に接続し、この電動機を正逆転
させることができる。そして、制御手段により、通電リ
レーの遮断動作が行なわれた後に切換リレーの切換動作
を行なわせ、切換動作を行う際には切換リレーに電流が
流れないようにすることができる。
【0010】また、切換リレーにて主巻線及び補助巻線
にそれぞれ並列に組み込まれるよう2個の駆動用コンデ
ンサを設け、そのうちの一方を通電リレーと切換リレー
との間に配することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例に係るコンデン
サラン型単相電動機の正逆転装置の回路図である。
【0013】同図において、1はコンデンサラン型単相
電動機(以下電動機という)、L1は電動機1の主巻
線、L2は主巻線L1と直列に接続された補助巻線であ
る。また、R1は2つの固定接点a,bと1つの可動接
点cとを有する切換リレー、R2は通電リレー、Cは駆
動用コンデンサである。なお、A,Bは電源供給ライン
である。
【0014】ここで、この電動機1は、例えば交互に使
用される2つの凝縮器を備えたショーケースに配設さ
れ、これらの凝縮器を冷却する凝縮器冷却用ファンのフ
ァンモータとして用いられるものである。そして、この
電動機1を正逆転させることにより1つの凝縮器冷却フ
ァンにて2つの凝縮器を冷却することができるようにな
っている。
【0015】一方、2はショーケースの所定位置に設け
られ、通電リレーR2のオンオフ及び切換リレーR1の
切換動作を制御するための制御手段である制御部であ
る。そして、この制御部2は、図2に示すように電動機
1への通電を遮断するよう通電リレーR2がオフとなっ
た後に、切換リレーR1に切換動作を行わせるようにし
ている。
【0016】ここで、例えば通電リレーR2がオフとな
ると電動機1が停止し、この後切換リレーR1がオンと
なると切換リレーR1の可動接点cと固定接点aとが接
続状態となり、さらにこの後通電リレーR2がオンとな
ると、図1に示すように主巻線L1と駆動用コンデンサ
Cとが並列に接続されて電動機1は逆転するようになっ
ている。
【0017】また、所定時間が経過して通電リレーR2
がオフとなった後、切換リレーR1がオフとなると、切
換リレーR1の可動接点cと固定接点bとが接続状態と
なり、さらにこの後通電リレーR2がオンとなると、補
助巻線L2と駆動用コンデンサCとが並列に接続されて
電動機1は正転するようになっている。
【0018】ところで、このように通電リレーR2がオ
フとなった後、切換リレーR1の切換動作が行なわれる
ようになっているので、通電リレーR2がオフとなる
際、チャタリングが起きても切換リレーR1の固定接点
a,b間にアーク放電が起こることはなく相間短絡や接
点溶着が起きることもない。
【0019】なお、この後、切換リレーR1が切換動作
を行ない、この際チャタリングが起きても通電リレーR
2がオフとなっていることから、切換リレーR1の固定
接点a,b間にアーク放電が起こることはない。
【0020】このように、制御部2にて通電リレーR2
がオフとなった後、切換リレーR2の切換動作を行なわ
せるようにすることにより、切換動作する際には切換リ
レーR2に電流が流れないようにすることができる。こ
れにより、チャタリング等が起きても切換リレーの固定
接点a,b間にアーク放電が起こることはなく、相間短
絡や接点溶着が起きることもない。
【0021】ところで、これまでの説明においては、通
電リレーR2がオフとなった後に切換リレーR2の切換
動作を行なわせるようにすることにより、相間短絡や接
点溶着の発生を防ぐようにようにしたものについて述べ
たが、本発明はこれに限らず駆動用コンデンサCを2個
使用することにより、通電リレーR2及び切換リレーR
1が誤動作しても相間短絡や接点溶着の発生を防ぐよう
にすることができる。
【0022】次に、このような本発明の他の実施例につ
いて図面を参照して説明する。
【0023】図3は、本発明の他の実施例に係るコンデ
ンサラン型単相電動機の正逆転装置装の回路図である。
なお、同図において、図1と同一符号は、同一又は相当
部分を示している。
【0024】同図において、C1,C2は切換リレーR
1にて主巻線L1と補助巻線L2にそれぞれ並列に組み
込まれるよう設けられた2個の駆動用コンデンサCであ
り、このうちの一方の駆動用コンデンサC1は、通電リ
レーR2と切換リレーR1との間に配されている。
【0025】そして、これにより例えば通電リレーR2
がオフとなるタイミングがずれて切換リレーR1の切換
動作と一致し、通電リレーR2にチャタリングが生じた
場合でも、通電リレーR2と切換リレーR1との間に駆
動用コンデンサC1が配されているので切換リレーの固
定接点a,b間にアーク放電が起こることはなく、相間
短絡や接点溶着が起きることもない。
【0026】また、切換リレーR1の切換動作のタイミ
ングがずれて通電リレーR2がオフとなるタイミングと
一致し、この際通電リレーR2にチャタリングが生じて
も駆動用コンデンサC1が配されているので切換リレー
の固定接点a,b間にアーク放電が起こることはなく、
相間短絡や接点溶着が起きることもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通電リレ
ーの遮断動作が行なわれた後に切換リレーの切換動作を
行なわせるようにしたので、各リレーにチャタリングや
誤動作が生じても切換リレーの相間短絡及び接点溶着が
起きるのを防ぐことができる。また、切換リレーにて主
巻線及び補助巻線にそれぞれ並列に組み込まれる2個の
駆動用コンデンサのうちの一方を通電リレーと切換リレ
ーとの間に配したので、切換リレーの相間短絡及び接点
溶着が起きるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンデンサラン型単相
電動機の正逆転装置の回路図。
【図2】上記コンデンサラン型単相電動機の正逆転装置
の通電リレー及び切換リレーのオンオフの状態と電動機
の回転方向の関係を示す図。
【図3】本発明の他の実施例に係るコンデンサラン型単
相電動機の正逆転装置の回路図。
【図4】従来のコンデンサラン型単相電動機の正逆転装
置の通電リレー及び切換リレーのオンオフの状態と電動
機の回転方向の関係を示す図。
【符号の説明】
1 コンデンサラン型単相電動機 2 制御部 R1 切換リレー R2 通電リレー C,C1,C2 駆動用コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された主巻線と補助巻線とを
    備え、駆動用コンデンサにより駆動されるコンデンサラ
    ン型単相電動機において、 前記主巻線又は補助巻線に前記駆動用コンデンサを交互
    に並列に切換接続して前記電動機を正逆転させる切換リ
    レーと、 前記電動機への通電と遮断動作とを行なう通電リレー
    と、 前記通電リレーの遮断動作が行なわれた後に前記切換リ
    レーの切換動作を行なわせるように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするコンデンサラン型単相電動機
    の正逆転装置。
  2. 【請求項2】 前記切換リレーにて前記主巻線と補助巻
    線にそれぞれ並列に組み込まれるよう前記駆動用コンデ
    ンサを2個設け、かつそのうちの一方を前記通電リレー
    と前記切換リレーとの間に配したことを特徴とする請求
    項1記載のコンデンサラン型単相電動機の正逆転装置。
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