JP3855609B2 - ワイパ駆動回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されたワイパ装置を駆動するための、ワイパ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両のワイパ装置には、ワイパモータを間欠作動,低速作動及び高速作動させるためのワイパ作動速度切換スイッチ(以下、「ワイパスイッチ」という)が設けられており、このワイパスイッチを作動停止位置(OFF位置)又は、間欠作動位置(INT位置),低速作動位置(LO位置)及び高速作動位置(HI位置)の複数の駆動位置のいずれかの位置に切り換えることでワイパアームを所望の作動状態にすることができる。
【0003】
ワイパ駆動回路には、主としてワイパスイッチの接点を保護することを目的としてワイパスイッチの切換に応じて回路を導通又は遮断するリレーが設けられており、一般にINT位置及びLO位置に対応するLOリレーと、HI位置に対応するHIリレーとが設けられている。
そして、ワイパスイッチがINT位置或いはLO位置とされているときにはLOリレーがONとなってワイパモータが間欠作動或いは低速作動し、ワイパスイッチがHI位置とされているときにはLOリレーとHIリレーとがともにONとなってワイパモータが高速作動するのである。
【0004】
ところで、通常、ワイパスイッチは、その構成を簡単にできることから、OFF位置、INT位置、LO位置及びHI位置の各位置がこの順に配されたダイヤルスイッチ構造となっており、ワイパスイッチをOFF位置からLO位置に切り換える場合には、INT位置を経由するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造のワイパスイッチは、各作動位置が断続的に不連続に位置していることから、例えばINT位置からLO位置に切り換える際、或いはLO位置からINT位置に切り換える際に一旦回路が遮断されることになる。回路が一時的に遮断されると、例えば、ワイパモータを低速作動させるべくON状態とされていたLOリレーが一旦OFFにされた後、ワイパスイッチがINT位置とされた瞬間に再びONされるという不要な作動をすることになる。
【0006】
そして、このような不要な作動が発生すると、OFF状態のときにワイパモータを自身の発電により停止させるべく制動電流が流れるように構成されたワイパ駆動回路においては、この不要な作動が原因でLOリレーの接点が溶着するおそれがあった。
以下、図2を参照して具体的に説明する。図2は従来のワイパ駆動回路の一例を示す模式図であって、モータユニット10とバッテリ20との間にワイパスイッチ30,LOリレー40及びHIリレー60が接続され、ワイパスイッチ30とLOリレー40間にワイパコントローラ70が接続されている。また、バッテリ20の下流にはヒューズ21が設けられている。
【0007】
モータユニット10は、ワイパモータ12と、ワイパモータ12の回転に連動して回転することでON−OFF操作が行なわれるロータリ式オートストップスイッチ(ワイパカムスイッチ)14とから構成されている。なお、このオートストップスイッチ14は、ワイパスイッチ30がOFF位置とされてワイパ装置が停止状態となったときに、図示しないワイパアームが中途半端な位置で停止するのを防止し、ワイパアームを確実に格納位置に戻すためのものである。
【0008】
ここで、オートストップスイッチ14は、モータ12に対して機械的に接続されており、ワイパアームの作動途中でワイパスイッチ30がOFFにされても、回転子15が円弧状の端子16と接触している間はバッテリ20からワイパモータ12に電力が供給されてワイパモータ12の回転が継続する。また、回転子15が端子16から離れてオフ接点18と接触するとバッテリ20からワイパモータ12への電力の供給が遮断される。
【0009】
なお、このときには、ワイパモータ12のプラス端子(LO端子)12aとマイナス端子12cとの間においてHIリレー60,LOリレー40及びオートストップスイッチ14により閉回路が形成される。そして、回転子15が端子16から離れてオフ接点18に接触する際に、ワイパモータ12の回転慣性力により逆起電力が生起すると、この逆起電力による制動電流が上記閉回路を流れる。そして、この逆起電力が生じる際にワイパモータ12に作用する負荷により、ワイパモータ12に制動力がかかりワイパアームが確実に格納位置に格納される。
【0010】
また、ワイパスイッチ30は、ダイヤルスイッチに周方向に沿ってOFF位置,INT位置(INTスイッチ),LO位置(LOスイッチ)及びHI位置(HIスイッチ)の各スイッチを形成する接点が配設されて構成されている。
また、ワイパコントローラ70は、ワイパスイッチ30の操作状態に基づいてLOリレー40のコイル42に対して制御信号を発して、LOリレー40を切り換えるものである。
【0011】
例えばワイパスイッチ30がOFF位置にあるときには、LOリレー40のコイル42及びHIリレー60のコイル62はともに励磁されず可動接点44,64がオフ接点46,66(常閉接点)側に保持される。これにより、バッテリ20からワイパモータ12への電力供給が断たれた状態となる。
また、ワイパスイッチ30がLO位置にある場合には、ワイパスイッチ30からワイパコントローラ70にLO信号が入力され、ワイパコントローラ70では、このLO信号に基づいてLOリレー40のコイル42を励磁させて可動接点44がオフ接点46側からオン接点(常開接点)48側に切り換えられる。
【0012】
このときHIリレー60のコイル62は消磁されたままであり、可動接点64はオフ接点(常閉接点)66側に接している。したがって、バッテリ20からは、LOリレー40のオン接点48,可動接点44,HIリレー60の可動接点64及びオフ接点66を介してワイパモータ12のLO端子12aに電力が供給され、ワイパモータ12が低速作動する。
【0013】
また、ワイパスイッチ30がINT位置にあるときは、ワイパスイッチ30からワイパコントローラ70にINT信号が入力され、ワイパコントローラ70では、このINT信号に基づいてLOリレー40のコイル42を所定時間毎に励磁させる。また、HIリレー60はLO位置の場合と同様にオフ接点66に接している。これにより、間欠的に可動接点44がオン接点48側に切り換えられて、ワイパモータ12が間欠作動するのである。
【0014】
さらに、ワイパスイッチ30がHI位置にある場合には、ワイパスイッチ30からワイパコントローラ70にLO信号が出力されてLOリレー40の可動接点44がオン接点48側となるとともに、HIリレー60にはワイパスイッチ30から制御信号が直接入力されて可動接点64がオン接点68側となる。したがって、バッテリ20からの電力は、LOリレー40のオン接点48からHIリレー60のオン接点68を通ってワイパモータ12のHI端子12bに供給され、ワイパモータ12が高速作動するのである。
【0015】
しかしながら、このように構成された従来のワイパ駆動回路において、ワイパスイッチ30がINT位置とLO位置との間で切り換え操作されると、以下のような課題があった。
例えば、ワイパスイッチ30がINT位置にあり、このINT位置からLO位置に切り換えられると、LOリレー40のコイル42を流れていた作動電流が一旦遮断されて可動接点44がオン接点48側からオフ接点46側に切り換わる。そして、オートストップスイッチ14の回転子15が接点18と接触するまではモータ12が回転し、回転子15が接点18と接触すると、電力の供給が断たれてモータ12が停止する。
【0016】
このとき、電力の供給が断たれても、ワイパモータ12は慣性により僅かに回転するため、これに起因してワイパモータ12で逆起電力(制動電流)が生じる。そして、この逆起電力は、ワイパモータ12のLO端子12a,オフ接点66,可動接点64,可動接点44、オフ接点46を通ってオートストップスイッチ14の回転子15へと流れる。
【0017】
ところが、このような制動電流が流れているときにワイパスイッチ30がLO位置に切り換わると、コイル42の作用により可動接点44が再びオフ接点46側からオン接点48側に切り換わってオフ接点46から離れる。このとき、ワイパモータ12からの逆起電力が大きいと可動接点44とオフ接点46との間で放電(火花)が発生する。そして、このように可動接点44とオフ接点46との間で放電が生じると、LOリレー40の可動接点44やオフ接点46が溶損(溶着)してしまうおそれがある。
【0018】
そして、このように可動接点44とオフ接点46とが溶損してしまうと、HIリレー60の作動状態を切り換えてもワイパモータ12に電力を供給することができず、ワイパを作動させることができなくなるのである。
ところで、特開平11−167836号公報,特開平11−222102号公報及び特開平11−310109号公報には、このような課題を解決しようとする技術が開示されている。
【0019】
このうち、特開平11−167836号公報には、2つのLOリレーを直列に設けた技術が開示されている。そして、上記公報には、制動電流が流れているときにINT位置とLO位置との間で切り換え操作を行なっても、2つのLOリレーを直列に設けることで各オフ接点にかかる電圧を略半分でき、放電量の低減及び放電時間の短縮を図る旨が記載されている。
【0020】
しかしながら、このような技術では、放電を完全になくすものではないため、やはりオフ接点が溶損するおそれがあり、一旦オフ接点が溶損すると、ワイパを作動させることができないという課題がある。
また、特開平11−222102号公報及び特開平11−310109号公報には、制御ソフトを改良することにより、上記の溶損を回避するようにした技術が開示されている。例えばLOリレーの可動接点をオフ接点からオン接点に切り換える際には、所定の時間(遅延時間)だけオフ接点側に保持するのである。この遅延時間は、制動電流が発生してから消滅するまでの時間よりも長く設定されており、このような遅延時間を設定することにより、可動接点がオフ接点から御接点に切り替わる際の放電防止を図るものである。
【0021】
しかしながら、上記の技術は制御ロジック(ソフトウェア)の改良により溶損防止を図る技術であるが、回路構造自体(ハードウェア)を改良することで、たとえLOリレーのオフ端子が溶損した場合でも、ワイパを確実に作動させることができるようにしたいという要望がある。
本発明は、このような要望に応えるべく創案されたもので、制動電量による放電によりワイパリレーが溶損しても、構造上ワイパが確実に作動するようにした、ワイパ駆動回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明のワイパ駆動回路では、ワイパスイッチの作動位置に応じてワイパモータが停止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換えられる。
そして、ワイパスイッチが停止位置にあるときには、第1ワイパリレーの可動接点がオフ接点と当接して、ワイパモータを自身の発電により停止させる閉回路が形成される。また、ワイパスイッチが、複数の駆動位置のうち高速作動位置にあるときには、バッテリからの電力は第1ワイパリレーを通ることなく、第1ワイパリレーよりも上流側に設けられた第2ワイパリレーを介してワイパモータに供給される。
また、該ワイパスイッチが高速作動位置以外の駆動位置にあるときは、第2ワイパーリレーから第1ワイパーリレーを介してワイパモータに電力が供給される。
【0023】
したがって、制動電流により第1ワイパリレーが溶損しても、第2ワイパリレーを介して電力を供給することで確実にワイパを作動させることできる。
また、請求項2記載の本発明のワイパ駆動回路では、第1ワイパリレーによりワイパモータが低速作動し、第2ワイパリレーによりワイパモータが高速作動する。したがって、第1ワイパリレーが溶損しても、第2ワイパリレーを介してワイパを高速作動させることが可能となる。
また、請求項記載の本発明のワイパ駆動回路では、ワイパスイッチの作動位置に応じてワイパモータが停止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換えられる。
【0024】
そして、ワイパスイッチを操作して、第2ワイパリレーの可動接点とオフ接点とを接続させ、且つ第1ワイパリレーの可動接点とオン接点とを接続させることにより、バッテリからの電力が第1電供給ライン,第2電供給ライン及び第3電供給ラインを介してワイパモータの第1作動端子に供給され、ワイパモータが低速作動する。
【0025】
また、第2ワイパリレーの可動接点とオン接点とを接続させることにより、バッテリからの電力が第1電供給ライン1及び第4電供給ラインを介してワイパモータの第2作動端子に供給されて、ワイパモータが高速作動する。
このときには、第1ワイパリレーの作動状態に関係なくワイパモータに電力が供給されるので、たとえ第1ワイパリレーが溶損しても、第2ワイパリレーを介して電力を供給することで確実にワイパを作動させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかるワイパ駆動回路について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的な回路図である。
図1に示すように、このワイパ駆動回路には、モータユニット10,ワイパスイッチ30,LOリレー(第1ワイパリレー)40,HIリレー(第2ワイパリレー)60及びワイパコントローラ70が設けられている。なお、これらの各構成要素の機能や構成については、図2を用いて説明した従来の技術のものと同様であるので、各構成要素毎の詳細な説明については省略する。
【0027】
また、図示するように、本実施形態にかかるワイパ駆動回路では、バッテリ20とHIリレー60の可動接点64とが第1電力供給ライン1により接続されており、また、上記HIリレー60のオフ接点66とLOリレー40のオン接点48とが第2電力供給ライン2により接続されている。
また、LOリレー40の可動接点44とワイパモータ12を低速作動させるLO端子(第1作動端子)12aとが第3電力供給ライン3により接続されている。また、従来設けられていたLOリレー40のオン接点48とバッテリ20とを直接的に接続する経路(図2参照)は省略されている。
【0028】
これにより、モータ12の間欠作動時及び低速作動時には、バッテリ20からの電力は、第1電力供給ライン1,HIリレー60,第2電力供給ライン2,LOリレー40及び第3電力供給ライン3を介してワイパモータ12に供給されるようになっている。つまり、バッテリ20からの電力供給経路に着目すると、LOリレー40より上流側にHIリレー60が設けられているのである。
【0029】
また、HIリレー60のオン接点68とワイパモータ12を高速作動させるHI端子(第2作動端子)12bとが第4電力供給ライン4により接続されるとともに、LOリレー40のオン接点48とオートストップスイッチ14の円弧状の端子16とが第5電力供給ライン5により接続されている。さらに、LOリレー40のオフ接点46とオートストップスイッチ14の回転子15とが第6電力供給ライン6により接続されている。なお、これらの電供給ライン4,5,6については従来も同様に設けられている(図2参照)。
【0030】
また、ワイパスイッチ30がOFF位置(停止位置)にあるときには、LOリレー40のコイル42及びHIリレー60のコイル62には作動信号(作動電流)が流れず、これにより各可動接点44,66はいずれもオフ接点46,66側に接するようになっている(ノーマルクローズ)。
また、INT位置にあるときには、LOリレー40のコイル42が所定時間毎に励磁されて可動接点44がオフ接点46とオン接点48との間で周期的に切り換えられるようになっている。また、ワイパスイッチ30がLO位置に切り換えられると、上記の可動接点44がオン接点側に保持されるようになっている。
【0031】
また、ワイパスイッチ30がHI位置に切り換えられると、上記のLO位置での状態に対してさらにHIリレー60のコイル62が励磁されて、可動接点62がオン接点68側に切り換えられるようになっている。
これにより、ワイパを停止させるべくワイパスイッチ30が上記複数の駆動位置(INT位置,LO位置及びHI位置)のいずれかの位置からOFF位置に切り換えられると、LOリレー40の可動接点44がオフ接点46側に切り換えられ、これにより、電力の供給経路が切り換えられる。つまり、それまでバッテリ20から第1電供給ライン1,HIリレー60,第2電供給ライン2,LOリレー40及び第3電供給ライン3を介してワイパモータ12に供給されていた電力が、ワイパスイッチ30をオフにすることで、第1電供給ライン1,HIリレー60,第2電供給ライン2及び第5電供給ライン5を介してオートストップスイッチ14の端子16に流れることになる。
【0032】
これにより、オートストップスイッチ14の回転子15が端子16から離隔するまでは、端子16から回転子15,第6電供給ライン6,LOリレー40及び第3電供給ライン3を介してワイパモータ12に電力が供給され、回転子15が端子16から離れて接点18と接触すると、電力の供給が断たれてモータ12が停止するようになっている。
【0033】
このときに、本発明のワイパ駆動回路では、ワイパモータ12のLO端子12aとマイナス端子12cとの間において、LOリレー40とオートストップスイッチ14とにより閉回路が形成されるようになっている。これにより、回転子15が端子16から離れてオフ接点18に接触する際に、ワイパモータ12の回転慣性力により逆起電力が生起しても、この逆起電力による電流(制動電流)は、LO端子12aから第1電力供給ライン1,LOリレー40及び第6電供給ライン6を通ってオートストップスイッチ14の回転子15へと流れるようになっている。
【0034】
つまり、ワイパモータ12により逆起電力が生じてもこのときの制動電流は、HIリレー60を通ることがないように構成されているのである。したがって、仮に、LOリレー40の可動接点44とオン接点46とが溶着しても、回路の構造上、HIリレー60が独立しているため、ワイパスイッチ30をHI位置に切り換えることで、バッテリ20からの電力を第1電供給ライン1及び第4電供給ライン4を介してワイパモータ12に供給することができ、ワイパを作動させることができるようになっているのである。
【0035】
本発明の一実施形態にかかるワイパ駆動装置は、上述のように構成されているので、ワイパスイッチ30がOFF位置からINT位置に切り換えられると、ワイパコントローラ70からの作動信号により、LOリレー40のコイル42が所定時間毎に励磁されて可動接点44が周期的にオフ接点46からオン接点46に切り替わる。また、HIリレー60には何ら制御信号が入力されないためコイル62は消磁されたままであり、可動接点64はオフ接点(常閉接点)66側に接している。
【0036】
したがって、LOリレー40の可動接点44がオン接点48と接している間は、バッテリ20から第1電供給ライン1,HIリレー60,第2電供給ライン2,HIリレー60及び第3電供給ライン3を通ってワイパモータ12のLO端子12aに電力が供給されてワイパモータ12が作動する。また、LOリレー40の可動接点44がオフ接点46側に切り換えられると、電力の供給が断たれてワイパモータ12の作動が停止する。これにより、一定時間毎にワイパが作動する間欠モードとなる。
【0037】
また、ワイパスイッチ30がLO位置に切り換えられると、LOリレー40の可動接点44がオン接点46側に保持された状態となる。なお、これ以外は上記間欠モードと同様の状態となる。したがって、バッテリ20から第1電供給ライン1,HIリレー60,第2電供給ライン2,HIリレー60及び第3電供給ライン3を通ってワイパモータ12のLO端子12aに常時電力が供給されてワイパが低速で作動するLOモードとなる。
【0038】
また、ワイパスイッチ30がHI位置に切り換えられると、このワイパスイッチ30からの信号により、HIリレー60のコイル62が励磁されて可動接点64がオン接点68側に切り換えられる。
これにより、バッテリ20からの電力が、第1電供給ライン1及び第4電供給ライン4を通ってワイパモータ12のHI端子12bに供給されて、ワイパが高速で作動するHIモードとなる。なお、この場合には、本実施形態ではLOリレー40の可動接点44がオン接点48側に保持されるようになっているが、HIモードの場合にはLOリレー40の状態に関係なくワイパモータ12に電力が供給されるので、LOリレー40のコイル42を消磁してオフ接点46側に切り換えるようにしてもよい。
【0039】
ところで、ワイパスイッチ30をINT位置からLO位置に切り換えたりLO位置からINT位置に切り換えたりする際には、LOリレー40のコイル42を流れていた作動電流が一旦遮断されて可動接点44がオン接点48側からオフ接点46側に切り換わる。
そして、オートストップスイッチ14の回転子15が接点18と接触するまではワイパモータ12が回転し、回転子15が接点18と接触すると、電力の供給が断たれてワイパモータ12が停止する。このとき、電力の供給が断たれても、ワイパモータ12は慣性により僅かに回転するため、これに起因してワイパモータ12で逆起電力(制動電流)が生じる。
【0040】
このとき、制動電流は、ワイパモータ12のLO端子12aから第3電供給ライン3,LOリレー40及び第6電供給ライン6からなる閉回路を通ってオートストップスイッチ14の回転子15へと流れることになる。
このような制動電流が流れている瞬間にワイパスイッチ30がLO位置又はINT位置に切り換わると、LOリレー40の可動接点44がオフ接点46から離れる際に、ワイパモータ12からの逆起電力により放電(火花)が発生することが考えられる。
【0041】
しかしながら、上述したように、本発明のワイパ駆動回路では、LOリレー40の状態に関係なくHIリレー60の作動状態に応じてワイパを高速作動させることができるので、たとえ、このような放電によりLOリレー40が溶損してもワイパを確実に作動させることができる。
すなわち、ワイパスイッチ30をHI位置に切り換えると、HIリレー60により第1電供給ライン1と第4電供給ライン4とが接続されるので、LOリレー40で溶損が生じても、ワイパモータ12に電力を供給できるのである。
【0042】
このように、本発明のワイパ駆動回路によれば、ワイパスイッチ30がHI位置にあるときには、LOリレー40を通ることなくHIリレー60を介してワイパモータ12に電力が供給されるので、雨天走行時又は雨天走行前にLOリレー40が溶損しても、少なくともワイパを高速作動させることができ、安全性が向上するという利点がある。
【0043】
また、従来のワイパ駆動回路に対して配線が変更されるだけであり新たな部品を追加する必要もないので製造コストを安価なものとすることができる利点がある。
なお、本発明の実施形態は上述のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に、特開平11−222102号公報及び特開平11−310109号公報に開示されたような制御ソフト上の技術を加えてもよい。すなわち、LOリレーの可動接点をオフ接点からオン接点に切り換える際には、制動電流が発生してから消滅するまでの時間よりも長く設定された所定の時間(遅延時間)だけオフ接点側に保持して、可動接点がオフ接点から御接点に切り替わる際の放電を防止するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のワイパ駆動回路によれば、雨天走行時又は雨天走行前に第1ワイパリレーが溶損しても、回路の構造上、確実にワイパを高速作動させることができ、安全性が大きく向上するという利点がある。
また、請求項2記載の本発明のワイパ駆動回路によれば、第1ワイパリレーが溶損しても、第2ワイパリレーを介してワイパを高速作動させることができる。
【0045】
また、請求項記載の本発明のワイパ駆動回路によれば、上記請求項1記載の利点に加えて、従来のワイパ駆動回路に対して配線を変更するだけでよいので、新たな部品を追加する必要もなく、製造コストを安価なものとすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイパ駆動回路を示す模式的な回路図である。
【図2】一般的なワイパ駆動回路を示す模式的な回路図である。
【符号の説明】
1 第1電力供給ライン
2 第2電力供給ライン
3 第3電供給ライン
4 第4電力供給ライン
20 バッテリ
12 ワイパモータ
12a 第1作動端子(LO端子)
12b 第2作動端子(HI端子)
30 ワイパスイッチ
40 第1ワイパリレー(LOリレー)
60 第2ワイパリレー(HIリレー)
44,64 可動接点
46,66 オフ接点
48,68 オン接点

Claims (3)

  1. バッテリからの電力供給により作動するワイパモータと、
    停止位置と複数の駆動位置とを有し該ワイパモータを停止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換えるワイパスイッチと、
    該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動する第1ワイパリレー及び第2ワイパリレーとをそなえ
    ワイパスイッチが該停止位置にあるときには、該第1ワイパリレーの可動接点がオフ接点と当接して前記ワイパモータを自身の発電により停止させる閉回路が形成され、
    該ワイパスイッチが該複数の駆動位置のうち高速作動位置にあるときには、該第1ワイパリレーを通ることなく該第2ワイパリレーを介して該ワイパモータに電力が供給されるように構成されるとともに、
    該ワイパスイッチが該高速作動位置以外の駆動位置にあるときは、該バッテリからの電力供給経路上、該第2ワイパリレーが該第1ワイパリレーよりも上流側に位置するように構成されている
    ことを特徴とする、ワイパ駆動回路。
  2. 該第1ワイパリレーが、該ワイパモータを低速作動させるリレーであって、該第2ワイパリレーが該ワイパモータを高速作動させるリレーである
    ことを特徴とする、請求項1記載のワイパ駆動回路。
  3. バッテリからの電力供給により作動するワイパモータと、
    停止位置と複数の駆動位置とを有し該ワイパモータを停止状態及び複数の駆動状態のいずれかの状態に切り換えるワイパスイッチと、
    該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動し、ワイパを間欠作動又は低速作動させるための第1ワイパリレーと、
    該ワイパスイッチの操作状態に応じて作動し、該ワイパを高速作動させるための第2ワイパリレーと、
    該バッテリと該第2ワイパリレーの可動接点とを接続する第1電力供給ラインと、
    該第2ワイパリレーのオフ接点と該第1ワイパリレーのオン接点とを接続する第2電力供給ラインと、
    該第1ワイパリレーの可動接点と該ワイパモータの第1作動端子とを接続する第3電力供給ラインと、
    該第2ワイパリレーのオン接点と該ワイパモータの第2作動端子とを接続する第4電力供給ラインとをそなえて構成されている
    ことを特徴とする、ワイパ駆動回路。
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